JP2022547859A - アルミナを調製するためのプロセス - Google Patents

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Abstract

バイヤー法に由来するアルミニウム含有材料から高純度アルミナを調製するためのプロセス。アルミニウム含有材料を塩酸で蒸解して、塩化アルミニウム液体及び酸不溶性固体を生成することと、固体を塩化アルミニウム液体から分離することと、1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることと、生成された塩化アルミニウム液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することと、生成された塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解して、高純度アルミナを生成することと、を含む、プロセス。【選択図】図1

Description

本開示は、アルミナを調製するためのプロセスに関し、特に、バイヤー法に由来するアルミニウム含有材料から高純度アルミナを調製するためのプロセスに関する。
本発明の背景の以下の考察は、本発明の理解を容易にすることを意図する。しかしながら、考察は、参照される資料のいずれかが出願の優先日に公表されたこと、公知であること、または一般的な知識の一部であることの確認または承認ではないことを理解されたい。
高純度アルミナは、高強度放電ランプ、LED、精密光学用サファイアガラス、携帯型デバイス、テレビ画面及び時計の文字盤、レーザ用合成宝石、宇宙及び航空産業における構成部品、ならびに高強度セラミックツールの主要材料としての使用を含む、幅広い範囲の技術用途において使用される。また、リチウムイオン電池内で使用され、アノードとカソード電池との間の電気絶縁体として機能し得る。高純度の仕様は、任意の著しい不純物、特にソーダが、電池間の望ましくない電子輸送を促進するため、この後者の用途において特に必要である。
高純度アルミナは、高純度アルミニウム金属を酸と反応させて、アルミニウム塩溶液を生成し、続いて溶液を濃縮し、濃縮塩溶液を噴霧焙焼して、酸化アルミニウム粉末を提供することによって、アルミニウム金属から直接作製され得る。この方法は、不純物による汚染の可能性を低減させるために、高純度アルミニウム金属原料から高純度アルミナを調製する前提に基づく。
代替的に、高純度アルミナは、塩酸中でカオリンまたは他の粘土様材料を焼成し、次いで蒸解することによって調製され得、それにより、酸不溶性固体は、蒸解混合物から分離されて、塩化アルミニウム液体を生成する。塩化アルミニウム六水和物(AlCl・6HO)固体は、最終焼成前に不純物レベルを低減させるために、1つまたは一連の結晶化ステップで連続的に結晶化されて、必要な純度のアルミナを生成し得る。
製錬所または冶金グレードのアルミナは、バイヤー法によってボーキサイトから生成された水酸化アルミニウムを直接焼成することによって製造され得る。しかしながら、これらの焼成されたアルミナのグレードは、0.15~0.50%のソーダ含有量を有し得、これは、上記で考察した用途に対して高すぎる。
それゆえ、アルミニウム金属、カオリン、及び粘土様アルミニウム材料以外の供給源からの高純度アルミナの調製に関する代替的かつより効率的なプロセスを開発する必要がある。特に、バイヤー法の生成物または副生成物、さらには>0.15%のソーダ含有量、及びFe、Si、Ti、Ca、Mg、K、Mo及びP不純物を有する生成物または副生成物から高純度アルミナを調製するためのプロセスを開発することが有利であろう。
本開示は、高純度アルミナを調製するためのプロセスを提供する。
第1の態様では、バイヤー法に由来するアルミニウム含有材料から高純度アルミナを調製するためのプロセスが提供され、
a)該材料を塩酸で蒸解して、塩化アルミニウム液体及び酸不溶性固体を生成し、該固体を塩化アルミニウム液体から分離することと、
b)1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることと、
c)ステップb)において生成した塩化アルミニウム液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することと、
d)ステップc)において生成した塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解して、高純度アルミナを生成することと、を含む。
高純度アルミナは、バイヤー法に由来する様々なアルミニウム含有材料、特に、製錬所グレードアルミナ生成の生成物及び副産物から調製され得る。例えば、バイヤー法に由来するアルミニウム含有材料は、酸可溶性水酸化アルミニウム化合物、酸可溶性オキシ水酸化アルミニウム化合物、酸化アルミニウム化合物、アルミン酸三カルシウム六水和物、ドーソナイト、Al置換水酸化鉄酸化物、バイヤーソーダライト、DSP、及び赤泥、またはこれらの混合物を含む群から選択され得る。
さらなる実施形態では、高純度アルミナは、水酸化アルミニウムの焼成中に作成される微粒子、すなわち粉塵から調製され得る。この焼成粉塵は、任意の好適な方法で焼成排気ガスから分離及び収集され得、例えば、粉塵は、静電集塵器(ESP粉塵)、バッグハウス、サイクロン、フィルタ、エルトリエータ、またはこれらの任意の組み合わせの使用によって分離及び収集され得る。
本明細書に開示される方法における使用のために収集される焼成粉塵は、約100μm、95μm、90μm、85μm、80μm、75μm、70μm、65μm、60μm、55μm、50μm、45μm、40μm、35μm、30μm、25μm、または25μm未満の粒径D90を有し得る。焼成粉塵粒径D90は、少なくとも約1μm、5μm、10μm、15μm、20μm、25μm、30μm、または35μmであってもよい。焼成粉塵粒径は、これらの上限値及び/または下限値のうちの任意の2つによって提供される範囲内、例えば、約1~100μm、5~75μm、10~65μm、15~55μm、20~50μm、または25~45μmの範囲内であり得る。
典型的には、かかる材料は、閉塞及び/もしくは表面ソーダとして存在し得る、少なくとも0.15%のソーダ含有率を有する。したがって、いくつかの実施形態では、ステップa)を実施する前に、プロセスは、該アルミニウム含有材料からソーダを除去することを含む。
いくつかの実施形態では、ステップa)を実施する前に、プロセスは、該材料を二酸化炭素で洗浄することによって、該アルミニウム含有材料から表面ソーダを除去することを含む。代替的に、他の実施形態では、ステップa)を実施する前に、プロセスは、前記材料を、1つ以上の溶解及びアルカリ溶液からの該材料の再結晶化に供して、ソーダ、及び任意選択的に、他の不純物を低減させることを含む。
いくつかの実施形態では、結果として生じる再結晶化された材料は、ギブサイトであってもよい。特に、ギブサイトがバイヤー法から調達される実施形態では、1つ以上の再結晶化は、バイヤー法回路内で実施され得る。
一実施形態では、塩酸中で該材料を蒸解するステップは、結果として生じる塩化アルミニウム液体の周囲温度から大気沸点まで、特に60℃~90℃、さらには75℃~85℃の温度で実施され得る。
いくつかの実施形態では、塩酸中で該材料を蒸解するステップは、15分~6時間、特に、3時間~4時間の間実施され得る。
いくつかの実施形態では、塩酸は、5M~12M、特に、約9Mの濃度を有し得る。
一実施形態では、該液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することは、該液体を塩化水素ガスでスパージングすることを含む。
一実施形態では、該液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することは、該液体をシーディングして、塩化アルミニウム六水和物固体を沈殿させることを含む。一実施例では、該液体は、0.1g/L~50g/Lの量の塩化アルミニウム六水和物結晶でシードされ得る。
該液体は、塩化水素ガスでスパージングする前に濃縮され得る。特に、該液体は、最大3.4モルAlまで濃縮され得る。
一実施形態において、精製された塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解するステップは、1つ以上の加熱段階で実施されてもよい。
例えば、一実施形態では、精製された塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解することは、精製された塩化アルミニウム六水和物固体を約200℃~1300℃、特に、約250℃~約1000℃の温度に加熱することを含む。
別の実施形態では、精製された塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解することは、
i)精製された塩化アルミニウム六水和物固体を第1の温度で加熱して、該固体を熱分解することと、
ii)熱分解された固体を、第1の温度よりも高い第2の温度で焼成して、高純度アルミナを生成することと、を含む。
一実施形態では、第1の温度は、200℃~900℃であり得、第2の温度は、1000℃~1300℃であり得る。
塩化水素ガスは、精製された塩化アルミニウム六水和物固体を第1の温度及び/または第2の温度で熱分解する副産物として生成され得ることが、当業者によって理解されるであろう。したがって、プロセスは、該塩化アルミニウム液体をスパージングするための再生塩化水素ガスをリサイクルして、塩化アルミニウム六水和物固体を生成することをさらに含む。
本明細書で使用する場合、「不純物」という用語は、アルミニウム以外の金属または半金属を表し、該アルミニウム含有材料中に存在し得、かつ塩化アルミニウム液体中に共溶解することができるものであり得る。塩化アルミニウム液体中の1つ以上の不純物は、Na、Fe、Si、Ti、Ca、Mg、K、Mo、及びPを含む群から選択され得る。概して、不純物の塩化物塩の共沈殿、塩化アルミニウム六水和物固体への不純物の閉塞、または塩化アルミニウム六水和物固体の表面上の吸着を回避するために、塩化アルミニウム六水和物固体の沈殿の前に、該液体中のこれらの不純物の濃度を減少させることが望ましい。
いくつかの実施形態では、1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることは、イオン交換、溶媒抽出、または吸着によって、任意選択的に、錯化剤と組み合わせて、該液体から1つ以上の不純物を抽出することを含み得る。
代替的な実施形態では、1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることは、1つ以上の不純物の塩化物塩を選択的に沈殿させることを含み得る。例えば、該液体は、塩化ナトリウムの塩析を促進するために、HClで冷却及びスパージングされてもよく、次いで、任意選択的に、任意の好適な従来の分離技術によって、液体から分離することができる。
さらなる代替的な実施形態では、1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることは、該液体を錯化剤と反応させることを含み得、錯化剤は、1つ以上の不純物を有する錯体を選択的に形成することができる。このようにして、錯化した不純物は、塩化アルミニウム六水和物固体が生成されるとき、溶液中に残留する。
不純物がナトリウムであるいくつかの実施形態では、塩化アルミニウム液体は、それを半透過性陽イオン選択性膜、特にナトリウム選択性膜に通過させて、ナトリウム不純物を該液体から分離することによって精製され得る。
ステップc)において生成した塩化アルミニウム六水和物固体中に残留する不純物の含有量に応じて、プロセスは、
塩化アルミニウム六水和物固体を溶解させて、第二の塩化アルミニウム液体を生成し、一つ以上の不純物の該液体を枯渇させることと、
第2の塩化アルミニウム液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することと、をさらに含み得る。
代替的に、NaClと塩化アルミニウム六水和物固体との共沈殿がある実施形態では、プロセスは、NaClの存在下で塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解することと、熱分解されたアルミナを水で浸出して、ソーダを除去することと、をさらに含み得る。
別の態様では、バイヤー法に由来する焼成粉塵から高純度アルミナを調製するためのプロセスが提供され、焼成粉塵は、ソーダを除去するために前処理され、プロセスは、
a)該予め処理された焼成粉塵を塩酸で蒸解して、塩化アルミニウム液体及び酸不溶性固体を生成し、塩化アルミニウム液体から該固体を分離することと、
b)1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることと、
c)ステップb)において生成した塩化アルミニウム液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することと、
d)ステップc)において生成した塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解して、高純度アルミナを生成することと、を含む。
本開示のさらに別の態様では、高純度アルミナの前駆体として、ESP粉塵及び/またはDSPなどのギブサイト及び/または焼成粉塵の使用が提供される。
ここで、好ましい実施形態は、実施例としてのみ、添付の図面を参照してさらに説明及び例解される。
ギブサイトから高純度アルミナを調製するためのプロセスの一実施形態の代表的なフローシートである。
静電集塵器(ESP粉塵)から高純度アルミナを調製するためのプロセスの代替的な実施形態の代表的なフローシートである。
本開示は、高純度アルミナを調製するためのプロセスに関する。
<一般用語>
本明細書全体を通して、特に別途記載がない限り、または文脈上別途要求がない限り、単一のステップ、物質組成物、ステップの群または物質組成物の群についての言及は、それらのステップ、物質組成物、ステップの群または物質組成物の群のうちの1つ及び複数(すなわち、1つ以上)を包含するものと理解されるべきである。それゆえ、本明細書で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈が明示的に別様に規定しない限り、複数の態様を含む。例えば、「1つの(a)」についての言及は、単一ならびに2つ以上を含み、「1つの(an)」についての言及は、単一ならびに2つ以上を含み、「その(the)」についての言及は、単一ならびに2つ以上などを含む。
本明細書に記載される本開示の各実施例は、特に別途記載がない限り、変更すべき所は変更して、互いに及び他の全ての実施例に適用されるべきである。本開示は、例示のみの目的を意図する、本明細書に記載される特定の実施例によって範囲が限定されるべきではない。機能的に等価な生成物、組成物、及び方法は、本明細書に記載されるように、明らかに本開示の範囲内である。
「及び/または」、例えば「X及び/またはY」という用語は、「X及びY」または「XまたはY」のいずれかを意味すると理解され、両方の意味またはいずれかの意味に対する明示的な支持を提供すると理解されるべきである。
本明細書全体を通じて、「含む(comprise)」という単語、または「含む(comprises)」もしくは「含む(comprising)」などの変形例は、記載された要素、整数もしくはステップ、または要素、整数もしくはステップの群の包含を意味するが、任意の他の要素、整数もしくはステップ、または要素、整数もしくはステップの群の排除は意味しないと理解されるであろう。
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する当業者に一般に理解される意味と同じ意味を有する。本発明の実施または試験において、本明細書に記載されるものに類似または相当する方法及び材料を使用することができるが、好適な方法及び材料は、以下に説明される。矛盾する場合、定義を含む本明細書が、制御するであろう。加えて、材料、方法、及び実施例は、単に例示であり、制限することは意図されない。
本明細書で使用する場合、「約」という用語は、所与の値または範囲の5%以内、より好ましくは1%以内を意味する。例えば、「約3.7%」は、3.5~3.9%、好ましくは3.66~3.74%を意味する。「約」という用語が、値の範囲、例えば、「約X%~Y%」と関連付けられるとき、「約」という用語は、列挙される範囲の下限(X)値及び上限(Y)値の両方を修正することが意図される。例えば、「約20%~40%」は、「約20%~約40%」に相当する。
<特定の用語>
本明細書で使用する場合、「アルミナ」という用語は、酸化アルミニウム(Al)、特に結晶多形相α、γ、θ、及びκを表す。高純度アルミナは、限定されるものではないが、高強度放電ランプ、LED、精密光学用サファイアガラス、携帯型デバイス、テレビ画面及び時計の文字盤、レーザ用合成宝石、宇宙及び航空産業における構成部品、高強度セラミックツール、またはリチウムイオン電池内の電気絶縁体を含む、様々な用途における主要材料としての使用に好適な約99.99%の純度を有するAlを表す。
本明細書で使用する場合、「バイヤー法に由来するアルミニウム含有材料」という用語は、バイヤー法及びアルミナ生成の生成物または副産物として生成される、10%超の含有量(Al重量%当たり)を有する任意の材料を表す。かかるアルミニウム含有材料の実施例としては、限定されるものではないが、ギブサイト(γ-Al(OH))、バイエライト(α-Al(OH))、ノルドストランドライト、ドイルライトまたはドーソナイト(NaAl(OH)・CO)などの酸可溶性水酸化アルミニウム化合物、ジアスポア(α-AlO(OH))またはボヘミアイト(γ-AlO(OH))などの酸可溶性オキシ水酸化アルミニウム化合物、アルミン酸三カルシウム六水和物(TCA)、またはアルミニウムゴエタイト(Fe(Al)OOH)などのAl置換水酸化鉄酸化物が挙げられる。用語はまた、典型的には、>10重量%のアルミニウム含有量(当量Al)を有する、焼成粉塵、DSP、及び赤泥等のバイヤー法に由来するアルミナ生成の副産物も包含する。
アルミナ生成における水酸化アルミニウムの焼成は、焼成粉塵として排出され得る微粒子を作成する。焼成粉塵排出は、焼成積層上の静電集塵器などの様々な収集技術の使用により、緩和され、低レベルに制御され得る。ESP粉塵は、静電集塵器によって捕捉される微粒子残渣である。ESP粉塵粒子は、閉塞したソーダ及び表面ソーダで汚染されたアルミナ、様々な(オキシ)水酸化アルミニウム、及び水酸化アルミニウム化合物を含み得る。
DSPは、バイヤー法内で沈殿するいくつかの酸可溶性シリカ含有化合物を説明するために使用される集合用語である。DSPは、主に[NaAlSiO・mNaX・nHOの一般式を有するバイヤーソーダライトであり、「mNaX」は、ゼオライトのケージ構造内にインターカレートされた含まれるナトリウム塩を表し、Xは、炭酸塩(CO 2-)、硫酸塩(SO 2-)、塩化物(Cl)、アルミン酸塩(AlO)であってもよい。DSPは、蒸解回路前のバイヤー法の「脱ケイ酸」回路内、及び蒸解回路自体内にも形成される。DSPは、最終的にボーキサイト残渣(例えば、赤泥)の一部となる。さらに、脱ケイ酸回路内のシリカ含有量を低減させたにもかかわらず、シリカは、バイヤー法全体を通して溶液中で過飽和され得ることが、当業者によって理解されるであろう。したがって、DSPはまた、タンク、パイプ、及びヒータの内部表面上にもスケールとして形成され得る。
本明細書で使用する場合、「ソーダ」及び「ソーダ含有量」という用語は、材料の総重量当たりの重量パーセント(wt%)として報告される、材料中に存在するNaO及びNaOの量を表す。高純度アルミナのソーダ含有量は低くなければならないことが理解されるであろう。「表面ソーダ」についての言及は、粒子の表面上の吸着されたNaOの存在に関し、「閉塞したソーダ」についての言及は、別の材料内に封入されたソーダに関するものである。
焼成は、固体が空気または酸素の非存在下、または制御された供給下で高温(すなわち、>500℃)まで加熱され、概して、二酸化炭素、結晶化水または揮発性物質を除去するか、または水酸化アルミニウムのアルミナへの変換などの相変換がもたらされる固体の分解をもたらす熱処理プロセスである。かかる熱処理プロセスは、シャフト炉、回転窯、複数のヒース炉、及び流動床反応器などの炉または反応器において実行され得る。
「大気圧沸点」という用語は、液体またはスラリーが大気圧で沸騰する温度を表すために使用される。沸点はまた、液体またはスラリー中の様々な溶質及びそれらの濃度に従って変化し得ることが理解されるであろう。
<高純度アルミナを調製するためのプロセス>
高純度アルミナは、バイヤー法に由来する様々なアルミニウム含有材料から調製され得る。
有利なことに、本発明者らは、ギブサイト、ボーキサイト残渣、ESP粉塵及びDSPなどの焼成粉塵などの製錬所グレードアルミナ生成の生成物または副産物が、価値のある高純度アルミナに変換され得る、アルミニウム(オキシ)水酸化物またはバイヤーソーダライトの相当量(>10重量%相当のAl)を含有し得ることを見出した。しかしながら、これらの材料の多くは、最終的な所望の生成物の高純度閾値(約99.99%)に対して、高不純物含有量、特にソーダを有する。高い純度閾値を実現するために不純物を除去することは、技術的に困難である。本明細書に記載されるプロセスの発明者らは、不純物が、高純度アルミナ生成プロセスに不必要に導入されないように、「表面」不純物を枯渇させるための供給材料の前処理が望ましいことを認識している。本明細書に記載されるようなプロセスは、その後、残留不純物を枯渇させて、高純度のアルミナを取得する。
バイヤー法に由来する受領されたアルミニウム含有材料は、該材料を選鉱するための前処理ステップを経ることができる。該前処理ステップは、限定されるものではないが、選鉱、砂もしくは石英などの脈石の材料を枯渇させるための重力分離、または1μm~200μmの粒径への粉砕を含む、任意の1つ以上の選鉱プロセスであり得る。
図2に関して、ESP粉塵は、閉塞したソーダ及び表面ソーダを含み得ることが理解されるであろう。ESP粉塵がプロセス回路(100)に入る前に、表面ソーダは、ESP粉塵を二酸化炭素で洗浄(240)して、重炭酸ナトリウムとしての表面ソーダを除去することによって、ESP粉塵から容易に除去され得る。次いで、洗浄されたESP粉塵は、その後濾過され(250)、水で洗浄して、プロセス回路(100)に入る前に、残留重炭酸ナトリウムを除去し得る。図2に示され、以下でより詳細に説明されるプロセスは、代替的な方法によって収集される焼成粉塵の処理にも適用可能であることが理解されるであろう。
代替的に、可溶性表面ソーダは、水で洗浄することによって、ESP粉塵から少なくとも部分的に除去され得る(図示せず)。次いで、洗浄されたESP粉塵は、その後プロセス回路(100)に入る前に濾過(250)されてもよい。
図1に関して、ギブサイト供給は、バイヤー法回路から提供され得、ギブサイト供給は、任意選択的に、バイヤー法回路内のアルカリ溶液からの1つ以上の再結晶化(260)ステップに供され得、それによって、1つ以上の不純物、特にソーダの該供給物を枯渇させる。
図1及び図2を参照すると、高純度アルミナを調製するためのプロセス(100)は、該アルミニウム含有材料を塩酸で蒸解(110)して、塩化アルミニウム液体を生成することを含み得る。塩酸は、5M~12MのHCl、特に7M~9MのHClの濃度を有し得る。
結果として生じる塩化アルミニウム液体のHClの濃度は、0M~2Mの範囲であり得る。蒸解(110)ステップは、バッチモードまたは連続モードで実施され得ることが理解されるであろう。蒸解(110)ステップは、単一の反応器(容器)または直列に配置された複数の反応器(例えば、最大5個の容器)において、直列の各容器内の液体中のHClの濃度が、約10Mから約2Mまでカスケード順に減少するように実施され得る。
結果として生じる混合物は、最大50%w/wの初期固体含有量を有し得るが、混合物の固体含有量は蒸解が進むにつれて減少することが理解されるであろう。
酸蒸解(110)は、結果として生じる塩化アルミニウム液体の周囲温度から大気沸点まで、特に75℃~85℃の温度で実施され得る。
蒸解の速度は、結果として生じる蒸解混合物中の温度、固体の濃度及び酸濃度に依存することが理解されるであろう。酸蒸解(110)は、15分~6時間、特に約3~4時間の間で実施され得る。
酸可溶性化合物の溶解が完了した後、結果として生じる塩化アルミニウム液体は、濾過、重力分離、遠心分離などの任意の好適な従来の分離技術によって、任意の残留固体から分離される(120)が、概して濾過が好ましい。固体は、分離中に1つ以上の洗浄を経ることが可能であることが理解されるであろう。
図2に関して、アルミニウム含有材料は、ESP粉塵であり、溶解後に残留する固体は、Alを含み得る。これらのアルミナ含有固体は、その後、洗浄され、乾燥され(130)、販売のために調製され得る。
次いで、結果として生じる塩化アルミニウム液体は、1つ以上の不純物、特に、Na、Fe、Si、Ti、Ca、Mg、K、Mo及びPの該液体を枯渇させるための精製プロセス(140)を経てもよい。液体中の任意の1つ以上の不純物の濃度を低減させることができる任意の好適な精製プロセスが、用いられてもよい。
例えば、精製プロセス(140)のうちの1つは、塩化アルミニウム液体をイオン交換樹脂、特に陽イオン交換樹脂と接触させることを含み得る。
代替的に、精製プロセス(140)のうちの1つは、任意選択的に、錯化剤と組み合わせて、1つ以上の不純物を吸着させるためにアルミニウム塩化物液体を吸着剤と接触させることを含み得る。好適な吸着剤としては、限定されるものではないが、活性アルミナ、シリカゲル、活性炭素、分子ふるいカーボン、分子ふるいゼオライト及び高分子吸着剤が挙げられる。
精製プロセスのうちの1つ(140)は、1つ以上の不純物の塩化物塩を選択的に沈殿させることを含み得る。例えば、該液体は、塩化ナトリウムの塩析を促進するために、HClで冷却及び散布され得る。
精製プロセス(140)のうちの1つは、該液体を錯化剤と反応させることを含み得、錯化剤は、1つ以上の不純物を有する錯体を選択的に形成することができる。このようにして、錯化した不純物は、塩化アルミニウム六水和物固体が生成されるとき、溶液中に残り得る。錯化剤は、Na、FeまたはTiに対して選択的であってもよい。Naに対して好適な錯化剤としては、限定されるものではないが、クラウンエーテル、ラリアットクラウンエーテル、及びクリプタンドなどの大環状ポリエーテルが挙げられる。ナトリウムに対する良好な選択性を明示する好適なクラウンエーテルとしては、15-クラウン5、12-クラウン4及び18-クラウン6が挙げられる。かかるクラウンエーテルは、水溶液中に溶けやすい。Feに対して好適な錯化剤としては、限定されるものではないが、ビピリジル及びテルピリジルリガンドなどのポリピリジルリガンド、ポリアザマクロサイクルが挙げられる。Tiに対して好適な錯化剤としては、限定されるものではないが、O、N、S、PまたはAsドナーを組み込んだ大環状リガンドが挙げられる。他の金属錯化剤としては、EDTA、NTA、ホスホネート、DPTA、IDS、DS、EDDS、GLDA、MGDAなどの重金属キレート剤が挙げられ得る。
さらに別の精製プロセス(140)は、溶媒抽出を含み得る。好適な担体は、限定されるものではないが、クロロメタン、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロアルカン、及び1-オクタノールなどの長鎖アルコールを含む、非極性溶媒であり得る。上記で考察したクラウンエーテル錯化剤は、概して、非極性溶媒よりも水により溶けやすい。したがって、ベンゾ基及び長鎖脂肪族官能基などの疎水性基の添加によって上記で考察したクラウンエーテル錯化剤の修飾は、非極性溶媒中のクラウンエーテル錯化剤の分画を改善し得る。
不純物がナトリウムであるいくつかの実施形態では、塩化アルミニウム液体は、それを半透過性陽イオン選択性膜、特にナトリウム選択性膜に通過させて、ナトリウム不純物を該液体から分離することによって精製され得る(140)。
上記で説明した精製プロセス(140)のうちのいずれか1つを経た後、結果として生じる塩化アルミニウム液体は、蒸発器中で濃縮(150)されて、溶液中のAl濃度を増加させてもよい。
次いで、濃縮された液体は、結晶化容器に通され、そこで液体中の塩化物濃度は、塩化アルミニウム六水和物に関して飽和濃度に上昇(160)し、それによって、塩化アルミニウム六水和物が溶液から沈殿することを促進する。例えば、初期塩化物濃度は、6M~12Mの塩化物、例えば7M~10Mの塩化物、特に9Mの塩化物に上昇し得る。液体中の塩化物濃度は、塩化水素ガスでスパージングすることにより、容易に上昇させることができる。いくつかの実施形態では、塩化物濃度は、塩化水素ガスによる連続スパージングによって上昇する。代替的に、スパージングは、沈殿プロセス中に周期的に休止されてもよい。液体のスパージングは、塩化水素ガスの初期部分が液体に導入された後に休止され得、例えば、スパージングは、塩化水素ガスの50%が液体に導入された後に休止され得る。有利には、液体ではなく塩化水素ガスでのスパージングは、望ましくない不純物で液体を汚染する可能性を低減させることができる。
固体沈殿(160)は、25℃~100℃、特に40℃~80℃の温度で実施され得る。
固体沈殿(160)は、1時間~6時間、特に約3時間の間で実施され得る。濃縮された液体は、結晶化の動態を補助し、結果として生じる生成物の純度を改善させるために、塩化アルミニウム六水和物結晶でシードされ得る。上清は、少なくとも0.1g/L、約1g/L、約5g/L、約10g/L、約15g/L、約20g/L、約25g/L、約30g/L、約35g/L、約40g/L、約45g/L、または約50g/Lの量で、さらに少なくとも0.1~1g/L、1~5g/L、5~10g/L、10~15g/L、15~20g/L、20~25g/L、25~30g/L、30~35g/L、35~40g/L、40~45g/L、45~50g/Lの範囲内で、塩化アルミニウム六水和物結晶でシードされ得る。
固体の沈殿が完了した後、結果として生じる塩化アルミニウム六水和物固体は、上清から分離(170)され、塩酸で洗浄される。濾過、重力分離、遠心分離、分類などの任意の好適な従来の分離技術が、使用され得るが、概して、濾過が好ましい。固体は、分離中に1つ以上の洗浄を経ることが可能であることが理解されるであろう。
分離された液体は強酸性であるため、バイヤー法に由来するアルミニウム含有材料を蒸解(110)するための塩酸としての使用に都合よくリサイクルされ得る。
分離された塩化アルミニウム六水和物固体は、次いで水に溶解(180)され得、結果として生じる溶液は、精製プロセス(190)を経る。さらなる精製プロセス(190)は、上記で説明したような精製プロセスのうちのいずれか1つであってもよく、除去されなければならない目標の不純物または該溶液中の残留不純物の残留濃度に応じて、同じプロセスであっても、または異なるプロセスであってもよい。
次いで、結果として生じる精製溶液は、結晶化容器に通され、そこで、液体中の塩化物濃度は、塩化アルミニウム六水和物に関して飽和濃度に上昇(200)し、それによって、塩化アルミニウム六水和物が溶液から沈殿することを促進する。液体中の塩化物濃度は、塩化水素ガスでスパージングすることにより、容易に上昇させることができる。前に考察されたように、塩化水素ガスでスパージングすることは、望ましくない不純物で液体を汚染する可能性を低減させる。
固体沈殿(200)は、25℃~100℃、特に40℃~80℃の温度で実施され得る。
固体沈殿(200)は、1時間~6時間、特に約3時間の間で実施され得る。上清は、結晶化の動態を補助し、結果として生じる生成物の純度を改善させるために、塩化アルミニウム六水和物結晶でシードされ得る。上清は、少なくとも0.1g/L、約1g/L、約5g/L、約10g/L、約15g/L、約20g/L、約25g/L、約30g/L、約35g/L、約40g/L、約45g/L、または約50g/Lの量で、さらに少なくとも0.1~1g/L、1~5g/L、5~10g/L、10~15g/L、15~20g/L、20~25g/L、25~30g/L、30~35g/L、35~40g/L、40~45g/L、45~50g/Lの範囲内で、塩化アルミニウム六水和物結晶でシードされ得る。
固体の沈殿が完了した後、結果として生じる塩化アルミニウム六水和物固体は、上清から分離(210)され、塩酸で洗浄される。濾過、重力分離、遠心分離、分類などの任意の好適な従来の分離技術が、使用され得るが、概して、濾過が好ましい。固体は、分離中に1つ以上の洗浄を経ることが可能であることが理解されるであろう。
分離された上清及び組み合わせた洗浄は、上流で生成された塩化アルミニウム六水和物固体の濾過(170)のための洗浄媒体としての使用のために都合よくリサイクルされ得る。
次いで、収集した固体は、該固体を熱分解する、200℃~900℃の第1の温度まで加熱(220)され得る。塩化水素ガスは、熱分解中に進化し、塩化アルミニウム六水和物固体(160)、(200)の生成における使用のためにリサイクルされ得る。
その後、分解した固体は、1000℃~1300℃で焼成(230)されて、高純度アルミナを生成する。焼成中に進化し得る任意の塩化水素ガスは、塩化アルミニウム六水和物固体(160)、(200)の生成における使用のためにリサイクルされ得る。
図1及び図2に示される実施形態では、塩化アルミニウム六水和物固体は、熱分解(220)及び高純度アルミナへの焼成(230)の前に、さらなる精製(190)及び再結晶化(200)ステップを経る。しかしながら、上記で説明したさらなる精製(190)及び再結晶化(200)ステップは、該固体中の残留不純物が十分に低い実施形態では必要とされない場合があり、その結果、濾過(170)後に収集された該固体の熱分解及び焼成から生成され得るアルミナは、高純度アルミナの純度要件を満たすであろうということが理解されよう。
一方、再結晶化(200)後の該固体中に残留する残留不純物の濃度に応じて、高純度のアルミナへの熱分解(220)及び焼成(230)の前に、追加のさらなる精製(190)及び再結晶化(200)ステップが必要とされてもよいことも理解されよう。
代替的に、塩化アルミニウム六水和物固体とのNaClの共沈殿が存在するいくつかの実施形態では、共沈殿した固体は、上記のように加熱されて、塩化アルミニウム六水和物のα-アルミナへの変換を促進し得る。塩化ナトリウムは、これらの温度では塩化アルミニウム六水和物またはアルミナのいずれとも反応しないことが予想され、アルミナ固体を水で洗浄して、いずれの残留NaClを溶解させることによって、容易に除去され得る。
以下の実施例は、単なる例解として理解されるべきである。したがって、以下の実施例は、本開示の実施形態をいかなる方法でも限定するものとして解釈されるべきではない。
<実施例1>
ギブサイト(145.94g)を、脱イオン水中でスラリー化し、濾過した。湿潤固体(湿潤固体質量156.1g)を、9MのHCl(600mL)と混合し、80℃で20時間蒸解して、塩化アルミニウム溶液を生成した。残留固体を、濾過により分離した。
次いで、98%硫酸に37%w/w塩酸を添加して生成した塩化水素ガスを、濾液中で6.5MのHClが取得されるまで、60℃で、27秒当たり100mL~8.5秒当たり100mLで変化する流速で、担体ガスとして窒素を使用して、濾過した塩化アルミニウム溶液(200mL)を通して気泡化した。反応混合物からの塩化アルミニウム六水和物固体の沈殿を、該混合物を分析用グレードの塩化アルミニウム六水和物(1g/L)でシードすることによって開始した。
沈殿が完了した後、結果として生じるスラリーを、室温に冷却し、次いで濾過して、塩化アルミニウム六水和物固体を回収した。該固体を、12Mの塩酸で洗浄して、母液を除去した。
次いで、回収した塩化アルミニウム六水和物固体を、該固体(144.5g)を水(104mL)と混合することによって再結晶化して、3.4モルの塩化アルミニウム溶液を生成した。溶液を、約5時間、60℃で(上記で説明したように生成された)塩化水素ガスでスパージングして、7.5MのHClの上清中で、塩化アルミニウム六水和物固体を沈殿させた。固体を、濾過し、12Mの塩酸で洗浄して、母液を除去した。
比較目的のために、塩化アルミニウム六水和物(ACH)の第1及び第2の結晶化試料の純度が、以下の表1に示される。
Figure 2022547859000002
<実施例2>
ESP粉塵を、新鮮な9MのHCL中、80℃の温度で約3時間蒸解した。結果として生じる結晶化ACHの組成は、以下の表2に要約される。
Figure 2022547859000003
<実施例3>
AlCl溶液を、9MのHCl中のESP粉塵を蒸解することによって調製した。溶液を調製するために、ESP粉塵を、蒸解の最後にゼロに近い酸濃度を目標とするために、100mLのHCl当たり約50gのESP粉塵でHCl溶液に充填した。
AlCl溶液から、低不純物レベルの液体を、等分水と混合することにより生成し、高不純物レベルの液体を、無機不純物とスパイクすることにより生成し、中不純物レベルの液体を、低及び高不純物レベルの液体の混合物をブレンドすることにより生成した。
塩化アルミニウム六水和物固体の沈殿は、180mLの出発液体を、所望の温度に制御されたジャケット付き丸底フラスコ内に設置することによって行われた。沈殿を、出発液体を、5、22.5または40g/Lの塩化アルミニウム六水和物でシードすることによって開始した。
液体のスパージングを、濃縮されたHSOの磁気撹拌溶液中にHCl溶液をドリップする酸ドロッパ中に、ある体積のHClを配置することによって行った。遊離したHClガスを、丸底フラスコ中の溶液を通して気泡化した。いくつかの場合では、スパージングを再開する前に、初期体積の50%のHClを提供した後、スパージングを、15分または30分間休止した。
低、中、高不純物レベル溶液のための様々な沈殿条件を有する実験データの要約が、以下の表3に提供される。
Figure 2022547859000004
多くの変形及び/または修正が、本開示の広範な一般的範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に対して成され得ることが、当業者によって理解されるであろう。したがって、本実施形態は、あらゆる点で、例解的であり、限定的ではないと見なされるべきである。

Claims (26)

  1. バイヤー法に由来するアルミニウム含有材料から高純度アルミナを調製するためのプロセスであって、
    a)前記材料を塩酸で蒸解して、塩化アルミニウム液体及び酸不溶性固体を生成し、前記固体を前記塩化アルミニウム液体から分離することと、
    b)前記1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることと、
    c)ステップb)において生成した前記塩化アルミニウム液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することと、
    d)ステップc)において生成した前記塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解して、高純度アルミナを生成することと、を含む、前記プロセス。
  2. ステップa)を実施する前に、前記プロセスが、前記材料を二酸化炭素で洗浄することによって、前記アルミニウム含有材料から表面ソーダを除去することを含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. ステップa)を実施する前に、前記プロセスが、前記アルミニウム含有材料を、1つ以上の溶解及びアルカリ溶液からの前記材料の再結晶化に供して、ソーダ、及び任意選択的に、他の不純物を低減させることを含む、請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記再結晶化された材料が、ギブサイトである、請求項3に記載のプロセス。
  5. ギブサイトが、バイヤー法から調達される場合、前記1つ以上の再結晶化は、バイヤー法回路内で実施され得る、請求項4に記載のプロセス。
  6. 塩酸中の前記材料を蒸解することが、結果として生じる前記塩化アルミニウム液体の周囲温度から大気沸点までの温度で実施され得る、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  7. 前記材料を塩酸中で蒸解することが、15分~6時間の間で実施され得る、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  8. 前記塩酸が、5M~12Mの濃度を有する、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  9. 前記液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することが、前記液体を塩化水素ガスでスパージングすることを含む、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  10. 前記液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することが、前記液体をシーディングして、塩化アルミニウム六水和物固体を沈殿させることを含む、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  11. 前記液体が、0.1g/L~50g/Lの量の塩化アルミニウム六水和物結晶でシードされる、請求項10に記載のプロセス。
  12. 前記精製された塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解する前記ステップが、1つ以上の加熱段階で実施され得る、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  13. 前記精製された塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解することが、前記精製された塩化アルミニウム六水和物固体を約200℃~1300℃の温度まで加熱することを含む、請求項12に記載のプロセス。
  14. 前記精製された塩化アルミニウム六水和物固体を熱分解することが、
    i)前記精製された塩化アルミニウム六水和物固体を第1の温度で加熱して、前記固体を熱分解することと、
    ii)前記熱分解された固体を、前記第1の温度よりも高い第2の温度で焼成して、高純度アルミナを生成することと、を含む、請求項12に記載のプロセス。
  15. 前記第1の温度が、200℃~900℃であり、前記第2の温度が、1000℃~1300℃である、請求項14に記載のプロセス。
  16. 塩化水素ガスが、前記精製された塩化アルミニウム六水和物固体を前記第1の温度及び/または前記第2の温度で熱分解する副産物として生成される、請求項14または請求項15に記載のプロセス。
  17. 前記プロセスが、前記塩化アルミニウム液体をスパージングするために前記再生塩化水素ガスをリサイクルして、塩化アルミニウム六水和物固体を生成することをさらに含む、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることが、イオン交換、溶媒抽出、または吸着によって、任意選択的に、錯化剤と組み合わせて、前記液体から前記1つ以上の不純物を抽出することを含む、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  19. 前記1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることが、前記1つ以上の不純物の塩化物塩を選択的に沈殿させることを含む、請求項1~17のいずれか1項に記載のプロセス。
  20. 前記1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることが、前記液体を錯化剤と反応させることを含み、前記錯化剤が、1つ以上の不純物を有する錯体を選択的に形成することができ、前記錯化不純物が、塩化アルミニウム六水和物固体が生成されたときに溶液中に残留する、請求項1~17のいずれか1項に記載のプロセス。
  21. 前記錯化剤が、ナトリウムに対して選択的な大環状ポリエーテルを含む、請求項18または請求項20に記載のプロセス。
  22. 前記1つ以上の不純物の塩化アルミニウム液体を枯渇させることが、前記液体を半透過性陽イオン選択膜、特にナトリウム選択膜に通して、前記液体からナトリウム不純物を分離することを含む、請求項1~17のいずれか1項に記載のプロセス。
  23. 前記プロセスが、
    前記塩化アルミニウム六水和物固体を水に溶解させて、第二の塩化アルミニウム液体を生成し、前記1つ以上の不純物の液体を枯渇させることと、
    前記第2の塩化アルミニウム液体から塩化アルミニウム六水和物固体を生成することと、をさらに含む、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  24. 前記プロセスが、ステップd)において生成した前記熱分解アルミナを水で浸出させて、ソーダを除去することをさらに含む、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  25. 前記バイヤー法に由来する前記アルミニウム含有材料が、酸可溶性水酸化アルミニウム化合物、酸可溶性オキシ水酸化アルミニウム化合物、アルミン酸三カルシウム六水和物、ドーソナイト、Al置換水酸化鉄酸化物、バイヤーソーダライト、焼成粉塵、DSP、及び赤泥、またはこれらの混合物を含む群から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  26. 高純度アルミナの前駆体としてのギブサイト及び/または焼成粉塵及び/またはDSPの使用。
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