JP2006198880A - 印刷システム、マスター印刷装置、印刷方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

印刷システム、マスター印刷装置、印刷方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】1台のマスター印刷装置と1台以上のスレーブ印刷装置から構成される印刷システムにおいて、マスター印刷装置に対する複数の印刷ジョブを複数の印刷装置間で出力画像の均一性を保持しながら効率的にハンドリングする印刷システムを提供する。
【解決手段】この印刷システムは、情報処理装置から送られた印刷ジョブを蓄積し、スレーブ印刷装置で印刷実行にかかる印刷ジョブの予測値と、該スレーブ印刷装置のキャリブレーションを行うタイミングに関するキャリブレーションタイミング情報とに基づいて、前記蓄積した印刷ジョブ内の印刷ジョブと、該印刷ジョブを印刷可能なスレーブ印刷装置とを決定し、該スレーブ印刷装置のキャリブレーション情報に基づいて、該印刷ジョブの画像データを生成し、該スレーブ印刷装置に送信するマスター印刷装置と、前記マスター印刷装置から送られた画像データを印刷するスレーブ印刷装置とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷システム、マスター印刷装置、印刷方法、プログラムおよび記録媒体に関し、複数の印刷装置間での複数の印刷ジョブの効率的なハンドリングに関する。
一般に、印刷装置は印刷環境の変化や印刷の進行に伴い、印刷結果における出力濃度特性もしくは階調性等の、印刷出力の特性が変化するという問題がある。このような印刷出力特性に関する問題を解決するものとして、一般的には、キャリブレーションを行なうことが知られている。
このキャリブレーションの一つとして、印刷装置において自動的に行なわれるものがある。これは、印刷装置における所定のタイミングで行なわれるものであり、例えば、電子写真方式の印刷装置では、中間転写体などにパッチを形成して、この濃度を光学的に読取り、その読取り結果に基づいて、出力濃度特性にかかるガンマ補正テーブルの内容を更新する処理である。
このキャリブレーション実行の前後では、印刷結果の画像などにおける階調性や濃度自体、また色見などが変化してしまうため、特許文献1では、1ジョブの開始と終了時に、1ジョブの途中で濃度制御を実行しなければならない状況が発生するかどうかを濃度調整実行判断部で判断することによって、可能な限り適正なタイミングで濃度制御を実行するようにしている。これにより、1ジョブ中の最適なタイミングで再調整を行うことにより、1ジョブ中の出力画像の均一性を保持する。
また、特許文献2では、キャリブレーションとして濃度調整実行の指示があると、直ちに濃度調整を実行せず、一つのジョブを実行するごとにそのジョブで印刷される枚数をカウントするとともに、連続するジョブがある場合は、上記カウントによる、上記濃度調整実行の指示があってからの累積枚数が所定のしきい値を超えたか否かを判断する。そして、この判断でしきい値を超えたときに始めて濃度調整を実行する。これにより、印刷装置において印刷ジョブが連続的に実行される場合に、ジョブの途中や各ジョブ間でのキャリブレーションの実行、およびそれによる印刷の中断をできるだけ抑制するとともに、印刷特性の低下を適切に防止することができる。
特開2000−15896号公報 特開2002−229278号公報
しかしながら、これら特許文献1、特許文献2では、各印刷装置の個々に対する方法であり、ホストコンピュータから印刷ジョブを受信するマスター印刷装置とそのマスター印刷装置に登録されたスレーブ印刷装置から構成され、マスター印刷装置に対して送信された複数の印刷ジョブをスレーブ印刷装置に振り分けるような印刷システムにおいては有効でない。
上記の場合、マスター印刷装置に対して複数の印刷ジョブが登録されたとき、各印刷装置(マスターおよびスレーブ)のキャリブレーション実行のタイミングを含め、複数の印刷装置間で効率的なジョブハンドリングを行う必要がある。
本発明は、上記のような実情を考慮してなされたものであって、1台のマスター印刷装置と1台以上のスレーブ印刷装置から構成される印刷システムにおいて、マスター印刷装置に対する複数の印刷ジョブを複数の印刷装置間で出力画像の均一性を保持しながら効率的に印刷ジョブをハンドリングする印刷システム、マスター印刷装置、印刷方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成とする。
印刷システムは、印刷ジョブをマスター印刷装置へ送信する情報処理装置と、前記情報処理装置から送られた印刷ジョブを蓄積し、該蓄積した印刷ジョブ内でスレーブ印刷装置へ送る印刷ジョブと送信先のスレーブ印刷装置とを決定し、該印刷ジョブに対する画像データを該スレーブ印刷装置のキャリブレーション情報に基づいて生成して送信するマスター印刷装置と、前記マスター印刷装置から送られた画像データを印刷するスレーブ印刷装置とをネットワークで接続している。
スレーブ印刷装置は、自装置のキャリブレーションを行うタイミングに関するキャリブレーションタイミング情報とキャリブレーション情報をマスター印刷装置に送る。
また、マスター印刷装置から送られた画像データについては、印刷完了するまでの間、キャリブレーション実行を行わないようにする。
さらに、マスター印刷装置へキャリブレーション情報を通知後から画像データが送られるまでの間では、他の処理を行うようにしてもよい。
また、このスレーブ印刷装置は、画像データをマスター印刷装置で生成するため、画像データを生成する画像処理手段を持たない印刷装置であってもよい。
マスター印刷装置は、ジョブキューに溜まっている印刷ジョブを順に検索し、登録されているスレーブ印刷装置から次回のキャリブレーションタイミング情報を取得して、このキャリブレーションタイミング情報と、該スレーブ印刷装置で印刷実行にかかる印刷ジョブの予測値とに基づいて、その印刷ジョブが該スレーブ印刷装置で印刷実行途中にキャリブレーションが実行されるか否かを判断し、印刷可能と判断した場合に該スレーブ印刷装置を印刷ジョブの送信先と決定し、該スレーブ印刷装置からキャリブレーション情報を取得し、その取得したキャリブレーション情報をもとに該印刷ジョブに画像処理を行って、該スレーブ印刷装置へ送信する。
しかし、ジョブキュー中のすべての印刷ジョブに関して、スレーブ印刷装置に印刷ジョブを割り振ったときに、印刷実行中にキャリブレーションが行われてしまうと判断した場合には、他のスレーブあるいはマスター自身の印刷装置で印刷を行わせ、このスレーブ印刷装置にはキャリブレーション実行を指示する。
ここで、キャリブレーション情報とは、キャリブレーション実行により更新され、画像処理に使用される各エンジンの出力特性を示す情報である。また、キャリブレーションタイミング情報とは、前回実行時からの印刷枚数、ドラム回転数および経過時間のいずれか、あるいは、組み合わせである。
また、本発明は、上述した構成の印刷システム、マスター印刷装置あるいはスレーブ印刷装置の機能を実行させるためのプログラムまたはそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によっても上記課題を解決することができる。
本発明によれば、マスター印刷装置に溜まった印刷ジョブの中から、マスター印刷装置あるいはスレーブ印刷装置がキャリブレーション実行条件に達するまでに印刷可能なジョブを選択し、各印刷装置(マスターおよびスレーブ)に印刷ジョブを振り分けることで、印刷ジョブの途中にキャリブレーションが実行されないため、1ジョブ内での出力画像の均一性を保持することができる。
また、印刷実行中にキャリブレーションが実行されると判断した場合には、そのスレーブ印刷装置に対してジョブを割り振らず、そのジョブが割り振られていない時間を利用してキャリブレーションを実行させることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷システムの実現可能なネットワーク構成例を示す図である。図1において、印刷システムは、印刷要求を行うホストコンピュータ10(複数台可)と、このホストコンピュータ10からマスターとして指定された1台のマスター印刷装置20と、このホストコンピュータ10、あるいは、マスター印刷装置20によりスレーブとして指定された1台以上のスレーブ印刷装置30がネットワーク40に接続される。
図2は、本実施形態1に係る印刷システムのマスター印刷装置20とスレーブ印刷装置30の概略構成を示すブロック図である。
ホストコンピュータ10は、アプリケーションによって開かれたファイルを、プリンタドライバを介してページ記述言語に変換して印刷装置へ送信する。また、プリンタドライバでは、マスター印刷装置20やスレーブ印刷装置30の指定を行う。
マスター印刷装置20は、I/O部21、データ解析部25、画像生成部26、記憶部27、ジョブ制御部29、スレーブ制御部22、キャリブレーション判断部23、キャリブレーション実行部24、エンジン制御部28から構成される。
マスター印刷装置20の指定は、ネットワーク40に接続されたホストコンピュータ10上のプリンタドライバから設定する場合や、マスター印刷装置20のオペレーションパネル上から設定する。
I/O部21は、ホストコンピュータ10、マスター印刷装置20およびスレーブ印刷装置30の間で印刷に必要な情報の送受信を行う。プリンタドライバが生成した印刷データは、ホストコンピュータ10からマスター印刷装置20に送信され、マスター印刷装置20のI/O部21で受信される。
データ解析部25は、I/O部21が受信した印刷データの解析を行う。
画像生成部26は、スレーブ印刷装置30から取得したキャリブレーション情報(キャリブレーション情報とは、キャリブレーション実行により更新され、画像処理に使用される各エンジンの出力特性を示す情報である。)をもとに画像処理が施され、画像データ(ビットマップデータ)を生成する。
記憶部27は、I/O部21で受信した印刷データの保存、画像生成部26で生成された画像データの保存、スレーブ印刷装置30から受信したスレーブ印刷装置30のキャリブレーションタイミング情報を保存する。
ジョブ制御部29は、I/O部21で受信した印刷データをジョブとしてジョブキューで管理し、スレーブ制御部22と共にジョブの振り分けを行う。ジョブ制御部29は、データ解析部25、画像生成部26、記憶部27と協調してジョブの実行を行う。
スレーブ制御部22は、I/O部21を経由してスレーブ印刷装置30のキャリブレーションタイミング情報を取得し、キャリブレーション判断部23で印刷ジョブの印刷実行途中にキャリブレーションが実行されるか否かを判断し、その判断をもとにスレーブ印刷装置30に対してジョブの実行指示あるいはキャリブレーション指示を行う。
キャリブレーション判断部23は、各印刷装置20,30のキャリブレーションタイミング情報をもとにキャリブレーション実行が必要であるかを判断する。
キャリブレーション実行部24は、キャリブレーション判断部23が必要であると判断した場合、キャリブレーションを実行する。
エンジン制御部28は、エンジン各部の制御を行って、ジョブ制御部29の指示により、記憶部27に格納された画像データの印刷を実行する。
スレーブ印刷装置30は、I/O部31、記憶部37、ジョブ制御部39、キャリブレーション判断部33、キャリブレーション実行部34、エンジン制御部38から構成され、データ解析部、画像生成部、スレーブ制御部についてはスレーブ印刷装置として機能する場合は特に必要とはしない。但し、この印刷装置がマスター印刷装置として機能する場合には必要となる。
スレーブ印刷装置30の指定は、ネットワーク40に接続されたホストコンピュータ10上のプリンタドライバから設定する場合や、スレーブ印刷装置30のオペレーションパネル上から設定する。
また、スレーブ印刷装置30としては、画像生成を行わない(マスター印刷装置20で生成された画像データを使用する)ため、ホストコンピュータ10から受信したページ記述言語を解析して印刷データを生成する画像処理手段を持たないような、ビットマップデータを直接受信して印刷する印刷装置であっても構成することが可能となる。
I/O部31は、マスター印刷装置20とスレーブ印刷装置30間で印刷に必要な情報の送受信を行う。
記憶部37は、マスター印刷装置20から送られた画像データをI/O部31で受信して保存する。
ジョブ制御部39は、スレーブ印刷装置30全体の制御を行う。特に、マスター印刷装置20からの要求によって、キャリブレーションタイミング情報と、キャリブレーション情報を送信する。
キャリブレーション判断部33は、スレーブ印刷装置30のキャリブレーションタイミング情報をもとにキャリブレーション実行が必要であるかを判断する。
キャリブレーション実行部34は、キャリブレーション判断部33が必要であると判断した場合、あるいはマスター印刷装置20から指示された場合、キャリブレーションを実行する。
エンジン制御部38は、エンジン各部の制御を行って、ジョブ制御部39の指示により、記憶部37に格納された画像データから印刷を実行する。
図3は、マスター印刷装置20の記憶部27に格納されるキャリブレーションタイミング情報を示す一例であり、図3の例では、2台のスレーブ印刷装置A,Bが登録されている。
キャリブレーションタイミング情報は、マスター印刷装置20の要求でスレーブ印刷装置30から通知され、マスター印刷装置20のスレーブ制御部22により管理される。ここで、複数のスレーブ印刷装置30を管理している場合、スレーブ印刷装置30ごとに持つことになる。
1つのスレーブ印刷装置については、印刷枚数、ドラム回転数、経過時間それぞれに対して、キャリブレーションタイミング情報を保有しており、このキャリブレーションタイミング情報は、前回実行時からの累積およびキャリブレーション実行条件(しきい値)とからなっている。ここでは、印刷枚数、ドラム回転数および経過時間のすべてについてキャリブレーションタイミング情報を持つように説明したが、すべてとは限らず適宜選択して使用してもよいし、また、他のキャリブレーションを実行開始するための指標となるデータであれば利用可能である。
前回実行時からの累積は、前回キャリブレーションが実行されてから現在までに何枚印刷されたか、何回転したか、何秒経過したかという情報である。図3の例では、スレーブ印刷装置Aの前回実行時からの累積は、現在950枚、7000回転、80000秒であることを示している。
キャリブレーション実行条件(しきい値)は、各スレーブ印刷装置30ごとに決まっており、キャリブレーションが実行されるための条件である。図3の例では、スレーブ印刷装置Aは、印刷枚数が1000枚、ドラム回転数が10000回転、経過時間が86400秒のいずれかに達した場合に、次のキャリブレーションが実行されることを示している。したがって、スレーブ印刷装置Aでは、あと50枚、3000回転、400秒でキャリブレーションが実行されることになる。
次に、マスター印刷装置20における印刷ジョブのハンドリングについて説明する。
ここで、マスター印刷装置20が管理するジョブキューは、例えば、図4に示したように、既に「ジョブ0」を印刷中で、現在ジョブキューに5ジョブが溜まっている。
また、印刷ジョブが実行するのに消費される印刷枚数、ドラム回転回数や実行時間は、スレーブ印刷装置30から通知された情報をもとにマスター印刷装置20で予測される。
例えば、このスレーブ印刷装置Aにおいて、現在マスター印刷装置のジョブキューの先頭ジョブ「JOB1」を実行すると、印刷枚数が100枚、必要なドラム回転数が500回転、実行時間が300秒を必要とし、また、「JOB2」であれば印刷枚数が40枚、必要なドラム回転数が200回転、実行時間が600秒、「JOB3」であれば印刷枚数が10枚、必要なドラム回転数が50回転、実行時間が100秒を必要とする。
また、スレーブ印刷装置30から取得したキャリブレーションタイミング情報は図3で示した値を用いる。
マスター印刷装置20が印刷中であるため、まずスレーブ印刷装置Aへのジョブの振り分けを行う。まず、「JOB1」がスレーブ印刷装置Aで印刷可能かどうかを判断する。図4に示す通り、印刷枚数がしきい値を超えてしまう。「JOB2」も同様に、経過時間がしきい値を超えてしまう。次に、「JOB3」がスレーブ印刷装置Aで印刷可能かどうかを判断する。「JOB3」は全ての条件がしきい値を超えないため、スレーブ印刷装置Aのジョブとして振り分けることができる。
また、マスター印刷装置20に複数のスレーブ印刷装置が登録されている場合には、残りのスレーブ印刷装置に対して同様の処理が行われる。
したがって、図4の例では、残りの「JOB1」および「JOB2」は、スレーブ印刷装置Bではキャリブレーション実行条件のしきい値を超えないため、スレーブ印刷装置Bへ振り分けが行われることになる。
以上のような処理を繰り返して、マスター印刷装置20に溜まった複数のジョブをハンドリングする。
図5は、マスター印刷装置20における印刷ジョブのハンドリング動作を示すフローチャートである。
ホストコンピュータ10から印刷ジョブを受信すると、まずマスター印刷装置20での実行を試みる。マスター印刷装置20が印刷ジョブ実行中ではなく(ステップS501のNO)、かつ、キャリブレーション実行中ではない場合(ステップS502のNO)、その印刷ジョブはマスター印刷装置20に割り振られ(ステップS503)、次の残りの印刷ジョブに対する印刷ジョブの割り振りを行うためにステップS501へ戻る。
一方、マスター印刷装置20で印刷ジョブ実行中(ステップS501のYES)、あるいはキャリブレーション実行中であれば(ステップS502のYES)、ステップS504へ進んでスレーブ印刷装置30に対する印刷ジョブの割り振りを試みる。
しかしながら、スレーブ印刷装置30がマスター印刷装置20に登録されていなければ(ステップS504のNO)、マスター印刷装置20の印刷ジョブとして割り振られ(ステップS503)、次の残りの印刷ジョブに対する印刷ジョブの割り振りを行うためにステップS501へ戻る。
他方、スレーブ印刷装置30が登録されていれば(ステップS504のYES)、登録されたスレーブ印刷装置30中からジョブの割り振りを行うスレーブ印刷装置30を選択し、その選択されたスレーブ印刷装置30に関するキャリブレーションタイミング情報を取得する(ステップS505)。
この選択されたスレーブ印刷装置30が既に印刷ジョブ実行中(ステップS506のYES)、あるいはキャリブレーション実行中であれば(ステップS507のYES)、ステップS504へ戻り、次に登録されたスレーブ印刷装置30を選択するようにし、印刷実行可能状態にあるスレーブ印刷装置30を選択する。
次に、スレーブ印刷装置30が選択されると、現ジョブに対する予測値(印刷枚数、ドラム回転数、実行時間)を求め(ステップS508)、選択されたスレーブ印刷装置30に対してステップS505で取得したキャリブレーションタイミング情報と、ステップS508で求めた現ジョブに対する予測値とを比較して(ステップS509)、現在の印刷ジョブが印刷可能であるか否かを判断する(ステップS510)。予測値と前回の実行時からの累積を加えた値がキャリブレーション実行条件(しきい値)を超えていないときには、印刷可能であると判断する。
現在の印刷ジョブが印刷可能であると判断した場合(ステップS510のYES)、印刷実行を割り振られたスレーブ印刷装置30に対して、キャリブレーションロックを要求し(ステップS511)てから、キャリブレーション情報を要求する(ステップS512)。
ここで取得したキャリブレーション情報をもとにして画像生成処理を行い、スレーブ印刷装置30用の画像データ(ビットマップデータ)を生成する(ステップS513)。
マスター印刷装置20は、この生成された画像データをスレーブ印刷装置30に送信し(ステップS514)、キャリブレーションロックの解除を要求し(ステップS515)、これで1つの印刷ジョブが終了し、ジョブキュー内の次の印刷ジョブに移行する(ステップS516)。このあと、スレーブ印刷装置30を優先して印刷ジョブの割り振りを行う場合には、ステップS504へ、または、マスター印刷装置20を優先して印刷ジョブの割り振りを行う場合には、ステップS501へ進んで、次の印刷ジョブに対する印刷装置を決定する。
一方、現在の印刷ジョブが印刷不可であると判断した場合(ステップS510のNO)、次の印刷ジョブがジョブキュー内に存在すれば(ステップS517のYES)、次の印刷ジョブを現ジョブとしてステップS508に戻り、次ジョブに対して同様の処理を繰り返すことで、ジョブキューに溜まっている印刷ジョブの中からそのスレーブ印刷装置において実行できる印刷ジョブを選択することができる。
最終的にジョブキュー内全ての印刷ジョブが印刷不可であれば(ステップS517のNO)、スレーブ印刷装置30に対してキャリブレーション実行要求を行い(ステップS518)、次のスレーブ印刷装置30あるいはマスター印刷装置20への印刷ジョブの割り振りを行っている間に、キャリブレーションを実行させておく。
図4の例では、「JOB1」と「JOB2」に対してステップS508,S509,S510,S517を1回ずつループし、3回目の「JOB3」がステップS510でこのループを抜けて、3ジョブ目が印刷可能になる。
図6は、スレーブ印刷装置における印刷の動作を示すフローチャートである。
まず、通常ジョブ(通常ジョブとは、プリンタ、コピー、FAXなど、この印刷装置に対する直接の印刷要求である。)の要求を待ち、要求があれば(ステップS601のYES)、そのジョブを実行し(ステップS603)、ジョブ実行後、ステップS601に戻る。
一方、通常ジョブ要求がなければ(ステップS601のNO)、マスター印刷装置20から画像データを受信すると(ステップS602のYES)、ステップS612へ進み、または、画像データを受信していないと(ステップS602のNO)、ステップS604へ進む。ここで、マスター印刷装置20からの印刷ジョブ要求を受けていない状態であれば、画像データ受信はない。
マスター印刷装置20からキャリブレーションタイミング情報取得要求がなければ(ステップS604のNO)、ステップS601へ戻って通常のジョブ待ちに戻る。
一方、マスター印刷装置20からキャリブレーションタイミング情報取得要求があれば(ステップS604のYES)、マスター印刷装置20に対してキャリブレーションタイミング情報を通知し(ステップ605)、キャリブレーション実行要求があれば(ステップS606のYES)、キャリブレーション実行を行って(ステップS615)、ステップS601へ戻って通常のジョブ待ちに戻る。このキャリブレーション実行処理は、図7で後述する。
次に、マスター印刷装置20からキャリブレーション実行要求がなく(ステップS606のNO)、キャリブレーションロック要求がなければ(ステップS607のNO)、ステップS601へ戻って通常のジョブ待ちに戻る。
他方、キャリブレーションロック要求があれば(ステップS607のYES)、キャリブレーションをロックし(ステップS608)、キャリブレーション情報取得要求を待ち、要求が来たら(ステップS609のYES)、キャリブレーション情報をマスター印刷装置20へ通知する(ステップS610)。
次に、マスター印刷装置20からの画像データ受信待ちに入るが(ステップS611)、受信されない間はステップS601に戻り、通常のジョブ待ちになる。
ステップS602あるいはステップS611で、マスター印刷装置20から画像データを受信すると、受信した画像データを用いて印刷する(ステップS612)。
最後に、マスター印刷装置20からのキャリブレーションロック解除要求を待ち(ステップS613)、キャリブレーションロック解除要求がなされると(ステップS613のYES)、キャリブレーションロックを解除し(ステップS614)、スレーブ印刷装置30の印刷ジョブを終了し、ステップS601に戻り次の通常のジョブ待ちになる。
図7は、スレーブ印刷装置におけるキャリブレーション実行処理の動作を示すフローチャートである。
スレーブ印刷装置30のエンジンからキャリブレーション実行要求がなく(ステップS701のNO)、かつ、マスター印刷装置20からのキャリブレーション実行要求がなければ(ステップS702のNO)、ステップS701に戻り、いずれかの要求が来るまで待つ。
また、スレーブ印刷装置30のエンジンからキャリブレーション実行要求があるか(ステップS701のYES)、あるいは、マスター印刷装置20からのキャリブレーション実行要求があれば(ステップS702のYES)、キャリブレーションロック中であればステップS701まで戻り、要求が来るまで待つ。
一方、キャリブレーションロック中でなければ(ステップS703のNO)、キャリブレーションを実行し(ステップS704)、実行後、前回キャリブレーション実行時からの累積印刷枚数、ドラム回転数、経過時間のカウントをクリアし(ステップS705)、処理を終了する。
以上のように実施形態1を構成することによって、マスター印刷装置に溜まった印刷ジョブの中から、マスター印刷装置あるいはスレーブ印刷装置がキャリブレーション実行条件に達するまでに印刷可能な印刷ジョブを選択し、各印刷装置に印刷ジョブを振り分けることで、印刷ジョブの途中にキャリブレーションが実行されないため、1印刷ジョブ内での出力画像の均一性を保持することができる。
また、マスター印刷装置に溜まった複数の印刷ジョブから、その印刷ジョブの印刷実行に関する予測値とスレーブ印刷装置のキャリブレーションタイミング情報を比較することで、マスター印刷装置に溜まった複数の印刷ジョブからスレーブ印刷装置で印刷可能な印刷ジョブを選択し、振り分けて印刷することができる。
また、マスター印刷装置は、溜まっている印刷ジョブのうち印刷実行中にキャリブレーションが実行されると判断した場合には、そのスレーブ印刷装置に対して印刷ジョブを割り振らずに、印刷ジョブが割り振られていない時間を利用してキャリブレーション実行を要求することによって、印刷装置の出力特性を最適に保つことができる。
また、色にシビアな印刷装置の場合には比較的頻繁にキャリブレーションを行い、色の調整を行うことも考えられるが、キャリブレーションの実行条件として、前回実行時からの印刷枚数、ドラム回転数、経過時間を選択的に指定可能にすることで、システムに要求される条件に合わせることが可能になる。
また、スレーブ印刷装置でキャリブレーションが実行するとキャリブレーション情報は更新されるので、スレーブ印刷装置に印刷ジョブを割り振るときには、キャリブレーションのロックを要求し、キャリブレーション情報を取得した後、キャリブレーション情報を基に印刷データを画像データに生成して、スレーブ印刷装置へ送信し、印刷が終了してからキャリブレーションロックを解除するようにして、色味や濃度が実際とは異なってしまう場合を防ぐことができる。
<実施形態2>
上記の実施形態1では、スレーブ印刷装置を選択して、その選択されたスレーブ印刷装置で実行できる印刷ジョブをジョブキュー内から振り分けていた。
本実施形態2は、ジョブキュー内から振り分けを行う印刷ジョブを先に決定し、その印刷ジョブを印刷することができるスレーブ印刷装置を決定するようにした。本実施形態2の構成は図1および図2と同一であるから、相違点のみ説明する。
まず、マスター印刷装置20における印刷ジョブのハンドリングについて、図8および図9に示す例を用いて説明する。
図8は、図3と同様に、マスター印刷装置20の記憶部27に格納される、キャリブレーションタイミング情報(前回実行時からの累積およびキャリブレーション実行条件(しきい値))を示す一例である。
このキャリブレーションタイミング情報は、マスター印刷装置20の要求でスレーブ印刷装置30から通知され、マスター印刷装置20のスレーブ制御部22により管理される。複数のスレーブ印刷装置30を管理している場合、スレーブ印刷装置30ごとにこの情報を持つことになる。
図8では、4台のスレーブ印刷装置A,B,C,Dが登録された例であり、各スレーブ印刷装置は、印刷枚数、ドラム回転数、経過時間のそれぞれに対して、キャリブレーションタイミング情報を保有している。また、実施形態1と同様に、印刷枚数、ドラム回転数、経過時間のうち適宜持つようにしてもよい。
また、現在対象とする印刷ジョブの実行に使われる予測値は、スレーブ印刷装置30から通知された情報をもとにマスター印刷装置20で予測される。図9の例では、このスレーブ印刷装置Aにおいて、現在マスター印刷装置20のジョブキューの先頭ジョブ(現在対象としているジョブ)を実行するには、印刷枚数が100枚、必要なドラム回転数が500回転、所要時間が300秒を必要としている。スレーブ印刷装置Bでは、印刷枚数が100枚、必要なドラム回転数が500回転、所要時間が1000秒を必要としている。スレーブ印刷装置Cでは、印刷枚数が100枚、必要なドラム回転数が500回転、所要時間が300秒を必要としている。
前回実行時からの累積は、前回キャリブレーションが実行されてから現在までに何枚印刷されたか、何回転したか、何秒経過したかという情報である。図8の例では、スレーブ印刷装置Aの前回実行時からの累積は、現在950枚、7000回転、86000秒であることを示している。同様に、スレーブ印刷装置Bは、現在100枚、1000回転、35800秒、スレーブ印刷装置Cは、現在100枚、1000回転、10000秒であることを示している。
キャリブレーション実行条件(しきい値)は、各スレーブ印刷装置ごとに決まっており、キャリブレーションが実行されるための条件である。図8の例では、スレーブ印刷装置Aは、印刷枚数が1000枚、ドラム回転数が10000回転、経過時間が86400秒に達した場合に、次のキャリブレーションが実行されることを示している。同様に、スレーブ印刷装置Bは印刷枚数が500枚、ドラム回転数が5000回転、経過時間が36000秒、スレーブ印刷装置Cは、印刷枚数が1000枚、ドラム回転数が10000回転、経過時間が86400秒である。
以上の情報により、スレーブ印刷装置Aでは、あと50枚、3000回転、6400秒でキャリブレーションが実行されることが分かる。同様に、スレーブ印刷装置Bでは、あと400枚、4000回転、200秒、スレーブ印刷装置Cでは、あと900枚、9000回転、76400秒でキャリブレーションが実行される。
次に、マスター印刷装置20における印刷ジョブのハンドリングについて説明する。
ここで、マスター印刷装置20が管理するジョブキューは、例えば、図9に示したように、既に「ジョブ0」を印刷中で、現在ジョブキューに3ジョブ(JOB1,JOB2,JOB3)が溜まっている。
また、スレーブ印刷装置30から取得したキャリブレーションタイミング情報および現ジョブの予測値は図8で示した値を用いる。
マスター印刷装置20が「JOB0」を印刷中であるため、まず「JOB1」をスレーブ印刷装置に振り分けるために、「JOB1」がスレーブ印刷装置Aで印刷可能かどうかを判断する。図9に示す通り、印刷枚数がしきい値を超えてしまうため、「JOB1」をスレーブ印刷装置Aに振り分けることはできない。
次に、同様にして、スレーブ印刷装置Bで印刷可能かどうかを判断すると、経過時間がしきい値を超えてしまう。また、スレーブ印刷装置Cで印刷可能かどうかを判断すると、全ての条件がしきい値を超えないため、「JOB1」はスレーブ印刷装置Cに振り分けられる。
以降、「JOB2」、「JOB3」と順番に同様の処理を繰り返すことで、マスター印刷装置に溜まった複数の印刷ジョブをハンドリングする。
図10は、マスター印刷装置20における印刷ジョブのハンドリングの動作を示すフローチャートである。
まず、ジョブキューに積まれた先頭の印刷ジョブを検索し(ステップS1001)、印刷ジョブが登録されていなければ(ステップS1002のNO)、現在要求された印刷ジョブが存在しないため終了となる。
一方、印刷ジョブが登録されていれば(ステップS1002のYES)、その印刷ジョブを現在対象とする印刷ジョブに設定する(ステップS1003)。
まず、マスター印刷装置20が印刷ジョブ実行中ではなく(ステップS1004のNO)、かつ、キャリブレーション実行中ではない場合(ステップS1005のNO)、その印刷ジョブはマスター印刷装置20に割り振られて印刷され(ステップS1006)、現ジョブを終了させてジョブキューからはずし(ステップS1022)、ステップS1001に戻り、次の印刷ジョブの割り振りを行う。
また、マスター印刷装置20で印刷ジョブ実行中(ステップS1004のYES)、あるいは、キャリブレーション実行中であれば(ステップS1005のYES)、スレーブ印刷装置に対する印刷ジョブの割り振りを試みる。
マスター印刷装置20が管理するスレーブ印刷装置を検索し(ステップS1007)、スレーブ印刷装置が存在しなければ(ステップS1008のNO)、ステップS1001に戻り、次の印刷ジョブの割り振りを行う。
一方、スレーブ印刷装置が存在すれば(ステップS1008のYES)、そのスレーブ印刷装置を候補として設定し(ステップS1009)、そのスレーブ印刷装置のキャリブレーションタイミング情報を取得する(ステップS1010)。
既にそのスレーブ印刷装置が印刷ジョブ実行中(ステップS1011のYES)、あるいは、キャリブレーション実行中であれば(ステップS1012のYES)、ステップS1007に戻り、次のスレーブ印刷装置を検索する。
他方、そのスレーブ印刷装置が印刷ジョブ実行中でなく(ステップS1011のNO)、かつ、キャリブレーション実行中でなければ(ステップS1012のNO)、現ジョブに対する予測値(印刷枚数、ドラム回転数、実行時間)を求め(ステップS1013)、ステップS1010で取得したキャリブレーションタイミング情報とステップS1013で求めた予測値を比較する(ステップS1014)。
現在のジョブが印刷可能であると判断した場合(ステップS1015のYES)、スレーブ印刷装置に対してキャリブレーションロックを要求してから(ステップS1017)、キャリブレーション情報の取得要求を行う(ステップS1018)。
スレーブ印刷装置から取得したキャリブレーション情報をもとにして画像生成処理を行ってスレーブ印刷装置用の画像データ(ビットマップデータ)を生成し(ステップS1019)、この画像データをスレーブ印刷装置に送信し(ステップS1020)、スレーブ印刷装置に対してキャリブレーションロック解除を要求し(ステップS1021)、現ジョブを終了してジョブキューからはずし(ステップS1023)、ステップS1001に戻り、次に印刷ジョブの割り振りを行う。
また、スレーブ印刷装置で現在の印刷ジョブが印刷不可であると判断した場合(ステップS1015のNO)、そのスレーブ印刷装置に対してキャリブレーション実行指示を行っておき(ステップS1016)、ステップS1007に戻り、他のスレーブ印刷装置での印刷可能性を試みる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではない。上述した実施形態を構成する各機能をそれぞれプログラム化して、予め記録媒体に書き込んでおき、この記録媒体に記録されたこれらのプログラムをメモリあるいは記憶装置に格納し、それを実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
また、上記プログラムは、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
なお、上述した実施形態の機能を実現するプログラムは、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等のいずれの形態の記録媒体で提供されてもよい。あるいは、ネットワークを介して記憶装置に格納されたプログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
このように、上述した実施形態の機能をプログラム化して流通させることによって、コストの低廉化、および可搬性や汎用性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る印刷システムの実現可能なネットワーク構成例を示す図である。 実施形態1に係る印刷システムのマスター印刷装置とスレーブ印刷装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るマスター印刷装置の記憶部に格納されるキャリブレーションタイミング情報を示す一例である。 実施形態1に係るマスター印刷装置が管理するジョブキューを示す例である。 実施形態1に係るマスター印刷装置における印刷ジョブのハンドリング動作を示すフローチャートである。 実施形態1に係るスレーブ印刷装置における印刷の動作を示すフローチャートである。 実施形態1に係るスレーブ印刷装置におけるキャリブレーション実行処理の動作を示すフローチャートである。 実施形態2に係るマスター印刷装置の記憶部に格納されるキャリブレーションタイミング情報を示す一例である。 実施形態2に係るマスター印刷装置が管理するジョブキューを示す例である。 実施形態2に係るマスター印刷装置における印刷ジョブのハンドリングの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10…ホストコンピュータ、20…マスター印刷装置、21…I/O部、22…スレーブ制御部、23…キャリブレーション判断部、24…キャリブレーション実行部、25…データ解析部、26…画像生成部、27…記憶部、28…エンジン制御部、29…ジョブ制御部、30…スレーブ印刷装置、31…I/O部、33…キャリブレーション判断部、34…キャリブレーション実行部、37…記憶部、38…エンジン制御部、39…ジョブ制御部、40…ネットワーク。

Claims (10)

  1. 印刷ジョブをマスター印刷装置へ送信する情報処理装置と、前記情報処理装置から送られた印刷ジョブを蓄積し、スレーブ印刷装置で印刷実行にかかる印刷ジョブの予測値と該スレーブ印刷装置のキャリブレーションタイミング情報とに基づいて、前記蓄積した印刷ジョブ内の印刷ジョブと、該印刷ジョブを印刷可能なスレーブ印刷装置とを決定し、該スレーブ印刷装置のキャリブレーション情報に基づいて、該印刷ジョブの画像データを生成し、該スレーブ印刷装置に送信するマスター印刷装置と、自装置のキャリブレーションを行うタイミングに関するキャリブレーションタイミング情報とキャリブレーション情報とを前記マスター印刷装置に送るとともに、前記マスター印刷装置から送られた画像データを印刷するスレーブ印刷装置と、をネットワークで接続したことを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、前記スレーブ印刷装置は、前記マスター印刷装置から送られた画像データを印刷完了するまでの間、キャリブレーション実行を行わないことを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1または2に記載の印刷システムにおいて、前記スレーブ印刷装置は、印刷データを生成する画像処理手段を持たない印刷装置であることを特徴とする印刷システム。
  4. 情報処理装置から送られた印刷ジョブを蓄積し、スレーブ印刷装置で印刷実行にかかる印刷ジョブの予測値と、該スレーブ印刷装置のキャリブレーションを行うタイミングに関するキャリブレーションタイミング情報とに基づいて、該蓄積した印刷ジョブ内の印刷ジョブと、該印刷ジョブを印刷可能なスレーブ印刷装置とを決定し、該スレーブ印刷装置のキャリブレーション情報に基づいて、該印刷ジョブに対する画像データを生成して、該スレーブ印刷装置に送信することを特徴とするマスター印刷装置。
  5. 請求項4に記載のマスター印刷装置において、前記蓄積されたすべての印刷ジョブに関して、前記スレーブ印刷装置に印刷ジョブを割り振ったときに、印刷実行中にキャリブレーションが行われてしまうと判断した場合には、該スレーブ印刷装置に印刷ジョブを送らずにキャリブレーションの実行を要求することを特徴とするマスター印刷装置。
  6. 請求項5に記載のマスター印刷装置において、前記スレーブ印刷装置は、前記マスター印刷装置へキャリブレーション情報を通知後から画像データが送られるまでの間に、他の処理を可能にすることを特徴とするマスター印刷装置。
  7. 請求項4、5または6に記載のマスター印刷装置において、前記キャリブレーションタイミング情報は、前回実行時からの印刷枚数、ドラム回転数および経過時間のいずれか、あるいは、組み合わせからなることを特徴とするマスター印刷装置。
  8. マスター印刷装置では、情報処理装置から送られた印刷ジョブを蓄積し、スレーブ印刷装置で印刷実行にかかる印刷ジョブの予測値と、該スレーブ印刷装置のキャリブレーションを行うタイミングに関するキャリブレーション情報とに基づいて、前記蓄積した印刷ジョブ内の印刷ジョブと、該印刷ジョブを印刷可能なスレーブ印刷装置とを決定し、該スレーブ印刷装置のキャリブレーション情報に基づいて、該印刷ジョブに対する画像データを生成して該スレーブ印刷装置へ送信し、前記スレーブ印刷装置では前記マスター印刷装置から送られた画像データを印刷することを特徴とする印刷方法。
  9. コンピュータに、請求項1、2または3に記載の印刷システムの機能、または、請求項4乃至7のいずれかに記載のマスター印刷装置の機能を実現させるためのプログラム。
  10. コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項9に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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