JP2006197513A - アンテナ装置、アンテナ駆動方法およびidタグ読取装置 - Google Patents

アンテナ装置、アンテナ駆動方法およびidタグ読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】任意の向きの複数のRFIDタグに対するID検出をより高精度に行えるアンテナ装置、アンテナ駆動方法およびIDタグ読取装置を提供すること。
【解決手段】2個のループアンテナを対面配置した対面アンテナを3組備え、軸が互いに直交するように配置した3軸直交対面アンテナと、この3組の対面アンテナを例えば3つのキャリヤ信号の内の任意の2つの位相差の絶対値が60度あるいは120度となるように複数の位相パターンで順次駆動するアンテナ駆動手段を備える。また、各ループアンテナごとに駆動する出力電力を制御する手段を備えてもよい。従来技術よりもIDタグに供給する電力の偏りをより小さくすることができ、IDをより高精度で検出可能となる。また、アンテナ電力を個別制御することにより、筐体などの影響によるヌルポイントの発生による検出精度の低下を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置、アンテナ駆動方法およびIDタグ読取装置に関するものであり、特に、交流磁界や受信電波から動作電力を得て起動するIDタグと通信し、IDタグに記憶された情報を読取るRFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)システムにおいて、特に向きの異なる複数のIDタグに対するIDの検出をより高精度に行えるアンテナ装置、アンテナ駆動方法およびIDタグ読取装置に関するものである。
従来、「ISO/IEC15693」規格などで標準化されているの公知の電磁誘導方式のIDタグがある。そして、このIDタグへの電力供給および通信を行うためのアンテナおよびアンテナ装置として各種の方式が提案されている。例えばアンテナとしては2つのループアンテナをタグ配置空間を挟んで対面して配置し、同相駆動することにより均一な交流磁場を生成するアンテナ装置があり、また、このようなアンテナ装置を3組使用し、タグを囲んでそれぞれのアンテナ装置の軸が直交するように配置する構成も提案されている。
また、アンテナの駆動方式においては、上記した3組のアンテナ装置を各軸ごとに順にオン/オフ切替駆動する3方位駆動方式、2次元平面上での2軸あるいは多軸交差アンテナ構成による2次元平面上での回転磁場生成方式などが提案されている。例えば、下記の特許文献には、1対の励磁コイル(アンテナ)を対面させて構成されるコイル装置を複数組使用した多軸交差アンテナ構成により2次元平面上で回転磁場を生成させるタグコイル励磁装置が開示されている。(但し、回転磁場の発生方法は本発明とは異なっている。)
特開平10−200452号公報
公知のIDタグは交流磁場によって電力を供給されて動作するが、磁束に対してIDタグのアンテナが傾斜している場合や、複数個のIDタグが同じ方向で近接して重なっていると供給される電力が減少し、検出し難くなる。従って交流磁場はある程度の強さが必要である。しかし、磁場が強すぎるとIDタグ内の回路が飽和して正常に動作しなくなってしまう。従って任意の方向を向いているIDタグのアンテナを横切る磁束の総量を所定の範囲内に収める必要があり、このために交流磁場の磁束ベクトルの方向をなるべく多くの方向に向ける必要がある。
しかし、上記した従来のアンテナの駆動方式においては、複数のアンテナの軸を含む平面上で回転磁場を生成するものであり、直交する3軸に垂直な平面において回転磁場を生成しても内部のIDタグのアンテナがいずれの磁場に対しても傾斜している場合には十分な電力が供給されず、検出精度が低下してしまうという問題点があった。
本発明は、上記した従来技術の課題を解決し、任意の向きの複数のIDタグに対するIDの検出をより高精度に行えるアンテナ装置、アンテナ駆動方法およびIDタグ読取装置を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ装置は、2個のループアンテナを指向中心軸を一致させて所定空間の両側に対面配置した対面アンテナを3組備え、同一の所定空間を囲んで前記3組の対面アンテナを指向中心軸が互いに直交するように配置した3軸直交対面アンテナ手段と、前記3軸直交対面アンテナ手段の3組の対面アンテナを同一周波数でそれぞれ異なる位相のキャリヤ信号で同時に駆動するアンテナ駆動手段とを備えたことを主要な特徴とする。
また前記したアンテナ装置において、前記3軸直交対面アンテナ手段の3組の対面アンテナに前記アンテナ駆動手段が供給するキャリヤ信号の3つの位相の内の任意の2つの位相の位相差の絶対値が60度あるいは120度である点にも特徴がある。
また前記したアンテナ装置において、前記アンテナ駆動手段は、相対的な位相差が0度、60度、120度、240度である4種類のキャリヤ信号を発生する位相キャリヤ信号発生手段と、前記位相キャリヤ信号発生手段から出力される4種類のキャリヤ信号の中から1つを選択することにより、前記3組の対面アンテナを駆動するキャリヤ信号の位相をそれぞれ切替える位相切換手段と、前記3組の対面アンテナに供給されるキャリヤ信号の3つの位相の内の任意の2つの位相の位相差の絶対値が60度あるいは120度となる4つの位相組み合わせパターンに基づき、前記位相切替手段を順次切替制御する制御手段とを備えた点にも特徴がある。
また前記したアンテナ装置において、前記アンテナ駆動手段は更に、各ループアンテナごとに駆動する出力電力を制御する出力電力制御手段を備え、前記制御手段は、予め登録されている複数の電力組み合わせパターンに基づき、6個の前記ループアンテナに供給されるキャリヤ信号の電力パターンを順次切替制御する点にも特徴がある。
本発明のIDタグ読取装置は、前記したアンテナ装置を備え、更に、交流磁界から動作電力を得て起動するIDタグと通信し、IDタグに記憶された情報を読取る通信手段を備えたことを主要な特徴とする。
本発明のアンテナ駆動方法は、登録されている複数の位相組み合わせパターンの中から未使用の1つを選択するステップ1、2個のループアンテナを指向中心軸を一致させて所定空間の両側に対面配置した対面アンテナを3組備え、同一の所定空間を囲んで前記3組の対面アンテナを指向中心軸が互いに直交するように配置された3軸直交対面アンテナに、ステップ1で選択された位相組み合わせパターンに基づき、それぞれ異なる位相のキャリヤ信号を供給するステップ2、全ての位相組み合わせパターンが使用完了していない場合にはステップ1に戻るステップ3を含むことを主要な特徴とする。
また、本発明のアンテナ駆動方法は、登録されている複数の位相組み合わせパターンの中から未使用の1つを選択するステップ4、登録されている複数の電力組み合わせパターンの中から未使用の1つを選択するステップ5、2個のループアンテナを指向中心軸を一致させて所定空間の両側に対面配置した対面アンテナを3組備え、同一の所定空間を囲んで前記3組の対面アンテナを指向中心軸が互いに直交するように配置された3軸直交対面アンテナに、ステップ1および2で選択された位相組み合わせパターンおよび電力組み合わせパターンに基づき、それぞれの対面アンテナごとに異なる位相で、それぞれのループアンテナごとに異なる電力のキャリヤ信号を供給するステップ6、全ての電力組み合わせパターンが使用完了していない場合にはステップ5に戻るステップ7、全ての位相組み合わせパターンが使用完了していない場合にはステップ4に戻るステップ8を含む点にも特徴がある。
本発明のアンテナ装置は、直交する3組のアンテナを同時に異なる位相で駆動することにより、それぞれのアンテナの全てに対して傾斜し、かつ磁束密度が一定な回転磁場を発生させることができる。従って、例えば4種類の回転磁場の偏波面を使用することにより、従来技術よりもIDタグに供給する電力の偏りをより小さくすることができ、ID情報をより高精度で検出可能となるという効果がある。
また、それぞれのアンテナ装置の駆動電力を個別に制御することにより、筐体などの影響による死角であるヌルポイント(交流磁束密度が極端に減少する領域)の発生による検出精度の低下を防止することができるという効果もある。更にキャリヤオン状態で3軸の各アンテナの駆動位相切替が可能であるので読取時間が短縮できるという効果もある。
以下実施例について図面を参照して説明する。
まず、本発明のIDタグ読み取り装置において読み取るIDタグについて説明する。図7は、公知のIDタグの構成例を示すブロック図である。IDタグ50はタグアンテナ51およびIC52から成っており、ICタグとも呼ばれる。ループ状のタグアンテナ51はキャリア周波数に共振するLC回路を構成している。そして、タグアンテナ51を貫通する交流磁束の変化に基づきタグアンテナ51に電力が励起される。従って、タグアンテナ51のループ平面が磁場の磁束と垂直な方向に向いている場合に最大電力が得られるが、並行である場合には電力は得られない。
電源回路53はタグアンテナ51に励起した電力から直流電源を生成し、各回路に供給する。制御・演算用論理回路58は、電源回路53から電源が供給されると、パワーオンリセット回路によってリセットされ、受信信号からクロックを抽出するクロック抽出回路55から供給されるクロック信号に基づき、所定の動作を行う。
データ復調回路56はIDタグ読み取り装置から送信される信号を受信、復調して制御・演算用論理回路58に出力する。制御・演算用論理回路58は例えばIDタグ読み取り装置から応答指示命令が受信された場合には、所定のタイミングで記憶回路59に予め記憶されている64ビットのユニークなID(識別)情報をマンチェスタ符号化してデータ変調回路57に出力する。
データ変調回路57は、制御・演算用論理回路58から出力された送信データに基づき、タグアンテナ51の負荷を変化させることにより信号を送信する。なお、このIDタグの構成は一例であって、本発明のアンテナ駆動方式は電磁誘導方式であれば公知の任意の構成のIDタグに適用可能である。
次に、本発明の実施例について説明する。図1は、本発明のIDタグ読取装置の実施例のハードウェア構成を示すブロック図である。IDタグ読取装置は大きくアンテナ装置10と制御ブロック20に分かれており、電源部28からそれぞれに電力が供給される。
アンテナ装置10は、位相差駆動部11、発振器12、アンテナ13、受信アンプ14、復調器15を備えている。発振器12は例えば規格に基づいた13.56MHzのキャリヤ信号(デジタル信号:矩形波、実際にはキャリヤ周波数の6倍の信号)を生成する。位相差駆動部11は詳細は後述するが、発振器12から供給されるキャリヤ信号から複数の位相のキャリヤ信号を生成し、制御ブロック20の制御に基づき、それぞれのアンテナ13を所望の位相および電力のキャリヤ信号で駆動する。
アンテナ13は、2つのループアンテナをタグ配置空間を挟んで指向中心軸を一致させて対面して配置し、同相駆動することにより空間内に均一な磁場を生成するループアンテナ装置を3組備えている。図3は、アンテナ13の構成を示す斜視図である。X軸と対応してアンテナXaおよびアンテナXbが対面して配置されており、X軸と直交するY、Z軸のそれぞれとも対応してそれぞれ2つのループアンテナ(Ya、Yb、Za、Zb)が対面して配置されている。
それぞれのループアンテナは例えば銅板あるいは銅パイプをリング状に巻いたものである。検出すべきIDタグはそれぞれのループアンテナによって囲まれた空間内に置かれる。受信アンプ14および復調器15はそれぞれのアンテナ13と対応して6個備えられている。復調器15はIDタグからの信号の受信、復調、衝突検出を行い、受信データあるいは衝突検出信号を出力する。なお、受信アンプ14および復調器15はそれぞれの軸対応に計3個備えるようにしてもよい。
制御ブロック20は、CPU21、ROM22、RAM23、IDタグとの送受信データを入出力するデータインターフェイス(I/F)回路24、アンテナ装置10を制御するための制御インターフェイス(I/F)回路25、上位装置29との通信のための外部インターフェイス(I/F)回路26、内部回路を接続するバス27等を備えている。CPU21はROM22に記憶されている制御プログラムに基づき、後述する処理を実行する。
図2は、位相差駆動部11の構成を示すブロック図である。位相差駆動部11は、位相変換器30、位相切替器31、変調器32、出力増幅器33を備えている。位相変換器30は発振器12から入力される例えば13.56MHzのキャリヤ信号の6倍のクロック信号に基づき、例えば位相が0度、60度、120度、240度の4つの位相のクロック信号(デジタル信号:矩形波)を出力する。
位相変換器30の内部構成は、例えばキャリヤの6倍のクロック信号によってシフトされる6段シフトレジスタの直列入力にキャリヤ信号を入力し、出力としてキャリヤ信号(0度)、シフトレジスタの2段目出力(60度)、3段目(120度)、5段目(240度)を取り出すものであってもよいし、クロック信号によって歩進するアドレスカウンタの値に従ってROMから各位相の波形情報を読み出すものであってもよい。
位相切替器31は2次元に配置されたゲート群からなり、制御ブロック20からの位相制御情報に従って、位相変換器30から出力される4種類の位相のキャリヤ信号の中から3つの軸のアンテナに供給するキャリヤ信号をそれぞれ選択する。
変調器32は制御ブロック20からの送信データに基づき、キャリヤ信号を10%〜100%の変調度で振幅変調する。出力増幅器33は変調器32から出力される各軸と対応する信号を増幅し、各軸ごとに対面する1対のアンテナ13を基本的には同位相で駆動する。なお、各アンテナ13の接続線はそれぞれのアンテナ13と対応する受信アンプ14にも接続されている。
図8は、変調器32、出力増幅器33の細部を示すブロック図である。変調器32はANDゲート70によってXYZ各軸毎に入力されたデジタルのキャリヤ信号と制御ブロック20から出力されるデジタルの変調データとの論理積を取り、4ビットのキャリヤ信号を出力する。D/A変換器71 はこの4ビットキャリヤ信号をD/A変換し、所望の振幅の矩形波のキャリヤ信号を出力する。BPF72はキャリヤの基本周波数のみを通過させるバンドパスフィルタであり、BPF72を通すことにより、正弦波のキャリヤ信号が得られる。
出力増幅器33は6個の各アンテナに対応して位相調整器73および電力増幅器74を備えている。位相調整器73は対面する1対のアンテナの位相を正確に揃えるためのものであり、動作に必須の回路ではない。6個の電力増幅器74は制御ブロック20からの出力制御信号に基づき、それぞれ所望の電力でアンテナ13を駆動する。
図4は、本発明におけるキャリヤ位相パターンの内容を示す説明図(1)である。また、図5は、本発明におけるキャリヤ位相パターンの内容を示す説明図(2)である。本実施例のIDタグ読取装置においては、4種類の位相組み合わせパターンを使用する。4種類の位相パターンは図4、5において偏波面A、B、C、Dとして記載されている。
以下に3軸3位相駆動の駆動位相差について説明する。磁場の回転ベクトルは向きによって振幅(磁場の強さ=磁束密度)が変化せず、一定である方が好ましい。発明者は、直交する3軸のアンテナの内の任意の2軸のアンテナの位相差が60度あるいは120度となるようなキャリヤで3軸のアンテナをそれぞれ駆動することにより、合成された磁界の磁束密度が一定(合成磁界ベクトルの振幅が常に一定)の回転磁界が生成されることを見出した。
図4は60度づつ位相差のある3つのキャリヤ駆動位相J、K、Lによって駆動する場合を示している。3つの位相J、K、Lの内の任意の2つの位相の位相差は60度あるいは120度になっている。3つの位相J、K、Lを3軸に割り当てる組み合わせは図示するように6種類ある。しかし、駆動位相Jと駆動位相Lの割り当てを交換すると磁場の回転方向が反転するが、偏波面は変わらない。従って、駆動位相Kをどの軸に割り当てるかによって3種類の回転磁場偏波面(位相パターン)A、B、Cが得られる。Aは各軸の位相が例えばX軸:0度、Y軸:60度、Z軸:120度、Bは各軸の位相が例えばX軸:0度、Y軸:120度、Z軸:60度、Cは各軸の位相が例えばX軸:60度、Y軸:0度、Z軸:120度であってもよい。
図6は、各位相パターンによって発生する合成磁界のベクトルの頂点の軌跡を示す説明図である。図示されているように、Aパターン、Bパターン、Cパターンの偏波面はそれぞれ大きく異なる方向を向いている。
図5は120度づつ位相差のある3つのキャリヤ駆動位相J、L、Mによって駆動する場合を示している。3つの位相J、L、Mの内の任意の2つの位相の位相差は120度になっている。この場合には位相の割り当て方によって磁場の回転方向が正転あるいは反転するが、いずれの場合でも偏波面は変わらない。従って、1種類の回転磁場偏波面(位相パターン)Dが得られる。Dは各軸の位相が例えばX軸:0度、Y軸:120度、Z軸:240度であってもよい。この偏波面Dは図6に図示されているように、Aパターン、Bパターン、Cパターンの偏波面とも大きく異なる方向を向いている。
図6に図示するように、A〜Dの4つの偏波面により原点を中心とする球の表面が大きな空白なくカバーされており、この駆動方式により、任意の方向を向いているIDタグに従来より最大供給電力に近い電力を供給することができることが判る。
次に、IDタグ読取装置における読み取り動作について説明する。図9は、本発明のRFIDタグ読み取り処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、例えば装置内にタグ付きの商品等が存在していることをIDタグ読み取り装置が検出した場合にCPU21により実行される。S10においては、未スキャンのアンテナ駆動位相組み合わせパターン(図4、5のA〜D)の1つを選択し、それぞれの軸対応に所望の位相のキャリヤ信号が発生するように位相駆動部11内の位相切替器31を制御する。
S11においては、未スキャンのアンテナ駆動電力組み合わせパターンの1つを選択し、それぞれのアンテナ対応に所望の電力のキャリヤ信号が発生するように位相駆動部11内の電力増幅器74を制御する。アンテナ駆動電力組み合わせパターンは、6個の電力増幅器74のそれぞれの電力制御情報の組み合わせデータである。
IDタグ読取装置を動作させた場合に、金属製筐体等の影響によりIDタグ配置空間内にヌルポイント(交流磁束密度が極端に減少する領域)が発生する場合がある。このヌルポイントは、アンテナの駆動電力を個別に調整することにより、移動あるいは解消する。そこで、標準電力でヌルポイントが発生する場合には、アンテナの駆動電力を個別に調整して、標準電力におけるヌルポイントの領域をスキャン可能な電力パターンを見つけ出し、この電力パターンも装置に登録しておく。電力パターンの例としては、例えば3軸同時に出力を増減させるパターンや各軸毎に異なる電力とするパターン、更に各アンテナ毎に異なる電力とするパターンもある。
S12においては、公知のプロトコルに基づき、RFIDタグからIDを読み取るためのコマンドを送出する。コマンドは符号化されてデータI/F24を介して変調器32に入力され、キャリヤが変調される。各IDタグは例えば応答指示コマンドを受信すると、所定のタイミングでID情報を送信する。
S13においては、IDタグからの応答が有ったか否かが判定され、判定結果が否定の場合にはS17に移行するが、肯定の場合にはS14に移行する。S14においては、複数のIDタグからの応答の衝突が有ったか否かが判定され、判定結果が否定の場合にはS16に移行するが、肯定の場合にはS15に移行する。
なお、IDタグは応答として固有のID情報を送信するが、マンチェスタ符号を使用しているので、複数のIDタグから応答があった場合にはデータ中の0と1が重なった場合に0でも1でもない符号が受信されることにより復調器15において衝突が検出できる。
S15においては、衝突が検出されたビット位置に基づき、応答するタグを限定させるコマンド、例えばその衝突ビット位置の論理値が1のIDタグのみ応答するように指示するコマンドを送出し、S12に戻る。S16においては、受信したID情報を保存し、該当するIDタグに対して、応答を停止させるコマンドを送出してS12に戻る。
S17においては、全てのアンテナ駆動電力組み合わせパターンについてスキャンが完了したか否かが判定され、判定結果が否定の場合にはS11に移行するが、肯定の場合にはS18に移行する。S18においては、全てのアンテナ駆動位相組み合わせパターンについてスキャンが完了したか否かが判定され、判定結果が否定の場合にはS10に移行するが、肯定の場合にはS19に移行する。S19においては、検出された全てのID情報から重複するデータを排除する。S20においては、ID情報を上位装置へ出力する。以上のような処理によって、全てのID情報を読み取る。
以上実施例1を説明したが、本発明には以下のような変形例も考えられる。実施例においては、位相変換器において4種類の異なる位相のキャリヤを発生させる例を開示したが、各軸毎にそれぞれ任意の位相のキャリヤ信号を発生させるように構成し、所望の位相が発生するように制御してもよい。このように構成すれば、任意の位相パターンの駆動が可能となる。
本発明のIDタグ読取装置の実施例のハードウェア構成を示すブロック図である。 位相差駆動部11の構成を示すブロック図である。 アンテナ13の構成を示す斜視図である。 本発明におけるキャリヤ位相パターンの内容を示す説明図(1)である。 本発明におけるキャリヤ位相パターンの内容を示す説明図(2)である。 各位相パターンによって発生する合成磁界のベクトルの頂点の軌跡を示す説明図である。 公知のIDタグの構成例を示すブロック図である。 変調器32、出力増幅器33の細部を示すブロック図である。 本発明のIDタグ読み取り処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10…アンテナ装置
11…位相差駆動部
12…発振器
13…アンテナ
14…受信アンプ
15…復調器
20…制御ブロック
21…CPU
22…ROM
23…RAM
24…データインターフェイス回路
25…制御インターフェイス回路
26…外部インターフェイス回路
27…バス
28…電源部

Claims (7)

  1. 2個のループアンテナを指向中心軸を一致させて所定空間の両側に対面配置した対面アンテナを3組備え、同一の所定空間を囲んで前記3組の対面アンテナを指向中心軸が互いに直交するように配置した3軸直交対面アンテナ手段と、
    前記3軸直交対面アンテナ手段の3組の対面アンテナを同一周波数でそれぞれ異なる位相のキャリヤ信号で同時に駆動するアンテナ駆動手段と
    を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記3軸直交対面アンテナ手段の3組の対面アンテナに前記アンテナ駆動手段が供給するキャリヤ信号の3つの位相の内の任意の2つの位相の位相差の絶対値が60度あるいは120度であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナ駆動手段は、
    相対的な位相差が0度、60度、120度、240度である4種類のキャリヤ信号を発生する位相キャリヤ信号発生手段と、
    前記位相キャリヤ信号発生手段から出力される4種類のキャリヤ信号の中から1つを選択することにより、前記3組の対面アンテナを駆動するキャリヤ信号の位相をそれぞれ切替える位相切換手段と、
    前記3組の対面アンテナに供給されるキャリヤ信号の3つの位相の内の任意の2つの位相の位相差の絶対値が60度あるいは120度となる4つの位相組み合わせパターンに基づき、前記位相切替手段を順次切替制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナ駆動手段は更に、各ループアンテナごとに駆動する出力電力を制御する出力電力制御手段を備え、
    前記制御手段は、予め登録されている複数の電力組み合わせパターンに基づき、6個の前記ループアンテナに供給されるキャリヤ信号の電力パターンを順次切替制御することを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれかに記載のアンテナ装置を備え、更に、交流磁界から動作電力を得て起動するIDタグと通信し、IDタグに記憶された情報を読取る通信手段を備えたことを特徴とするIDタグ読取装置。
  6. 登録されている複数の位相組み合わせパターンの中から未使用の1つを選択するステップ1、
    2個のループアンテナを指向中心軸を一致させて所定空間の両側に対面配置した対面アンテナを3組備え、同一の所定空間を囲んで前記3組の対面アンテナを指向中心軸が互いに直交するように配置された3軸直交対面アンテナに、ステップ1で選択された位相組み合わせパターンに基づき、それぞれ異なる位相のキャリヤ信号を供給するステップ2、
    全ての位相組み合わせパターンが使用完了していない場合にはステップ1に戻るステップ3、
    を含むことを特徴とするアンテナ駆動方法。
  7. 登録されている複数の位相組み合わせパターンの中から未使用の1つを選択するステップ4、
    登録されている複数の電力組み合わせパターンの中から未使用の1つを選択するステップ5、
    2個のループアンテナを指向中心軸を一致させて所定空間の両側に対面配置した対面アンテナを3組備え、同一の所定空間を囲んで前記3組の対面アンテナを指向中心軸が互いに直交するように配置された3軸直交対面アンテナに、ステップ1および2で選択された位相組み合わせパターンおよび電力組み合わせパターンに基づき、それぞれの対面アンテナごとに異なる位相で、それぞれのループアンテナごとに異なる電力のキャリヤ信号を供給するステップ6、
    全ての電力組み合わせパターンが使用完了していない場合にはステップ5に戻るステップ7、
    全ての位相組み合わせパターンが使用完了していない場合にはステップ4に戻るステップ8、
    を含むことを特徴とするアンテナ駆動方法。

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