JP2006195269A - 画像形成装置、及び、画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる画像形成装置、及び、画像形成システムを実現することにある。
【解決手段】現像剤像を媒体に転写するための転写部を有する画像形成装置であって、前記媒体に転写された現像剤像を該媒体に定着するための定着部であって、前記媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記定着部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている定着部と、前記転写部が現像剤像を媒体に転写する際の転写電界の強さを、前記媒体に形成される画像の種類に基づいて制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。
レーザビームプリンタ等の画像形成装置は既によく知られている。かかる画像形成装置は、現像剤像を媒体に転写するための転写部と、媒体に転写された現像剤像を当該媒体に定着するための定着部と、を有している。そして、当該定着部は、媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側に設けられている。
また、かかる画像形成装置の中には、画像形成装置の小型化や画像形成速度向上等のために、媒体の移動路の、転写部から定着部までの長さが、当該画像形成装置において使用可能な媒体の最大長さよりも小さくなっているものがある。したがって、このような画像形成装置においては、一枚の媒体に対して、転写部による現像剤像の媒体への転写と、定着部による現像剤像の媒体への定着とが同時に実行される場合がある。
特開平5−6115号公報
ところで、媒体上の現像剤像を該媒体に定着する際に、ジェットマークという現象が生じ得ることが知られている。定着プロセスにおいて、当該現象が発生すると、最終的に得られる画像の画質が劣化することとなる。
そして、当該ジェットマークの発生は、媒体の帯電量が少ない(媒体に電荷があまり蓄積されていない)場合に、顕著となる。したがって、ジェットマークの発生を適切に抑止するためには、転写プロセスにおいて前記転写電界の強さを大きくして、十分な電荷を媒体に蓄積させる必要がある。
また、上述した画像形成装置においては、現像剤像の媒体への定着の際に、これと同時に現像剤像の当該媒体への転写が実行される場合があるため、前記転写電界の強さの大小が、ジェットマークの発生の有無に、直接的かつ多大な影響を与え得る。したがって、このような画像形成装置においては、特に、前記転写電界の強さを大きくする必要性が高くなる。
一方、現像剤像を媒体に転写する際に、転写部と媒体との間で放電現象が生じ得ることが知られている。当該放電現象が発生すると、媒体上の現像剤が飛散して、媒体上にうろこ状の放電痕が現れるため、かかる場合には、最終的に得られる画像の画質が劣化することとなる。
そして、当該放電現象の発生は、媒体の帯電量が多い(媒体に電荷が多く蓄積されている)場合に、顕著となる。したがって、放電現象の発生を適切に抑止するためには、転写プロセスにおいて前記転写電界の強さを小さくして、媒体に蓄積される電荷の量を少なくする必要がある。しかしながら、このように転写電界の強さを小さくした場合には、前述したジェットマークの発生を適切に抑止できなくなる。このように、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化の双方を同時に解決することは難しく、したがって、双方を適切にトレードオフするための手法が望まれる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる画像形成装置、及び、画像形成システムを実現することにある。
主たる本発明は、現像剤像を媒体に転写するための転写部を有する画像形成装置であって、前記媒体に転写された現像剤像を該媒体に定着するための定着部であって、前記媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記定着部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている定着部と、前記転写部が現像剤像を媒体に転写する際の転写電界の強さを、前記媒体に形成される画像の種類に基づいて制御する制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
現像剤像を媒体に転写するための転写部を有する画像形成装置であって、前記媒体に転写された現像剤像を該媒体に定着するための定着部であって、前記媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記定着部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている定着部と、前記転写部が現像剤像を媒体に転写する際の転写電界の強さを、前記媒体に形成される画像の種類に基づいて制御する制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
かかる場合には、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる画像形成装置が実現される。
また、前記制御部は、前記媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、前記転写電界の強さを制御することとしてもよい。
かかる場合には、画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、前記転写電界の強さが制御され、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる。
また、前記制御部は、前記媒体に形成される画像が、階調優先モードにより形成される画像か、解像度優先モードにより形成される画像か、に基づいて、前記転写電界の強さを制御することとしてもよい。
かかる場合には、画像が、階調優先モードにより形成される画像か、解像度優先モードにより形成される画像か、に基づいて、前記転写電界の強さが制御され、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる。
また、湿度を検出するための湿度センサを有し、前記制御部は、前記湿度センサにより検出された湿度に基づいて、前記転写電界の強さを制御することとしてもよい。
かかる場合には、媒体に形成される画像の種類と湿度センサにより検出された湿度とに基づいて、前記転写電界の強さが制御され、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる。
また、前記媒体の表面電位を検出するための表面電位センサを有し、前記制御部は、前記表面電位センサにより検出された表面電位に基づいて、前記転写電界の強さを制御することとしてもよい。
かかる場合には、媒体に形成される画像の種類と表面電位センサにより検出された表面電位とに基づいて、前記転写電界の強さが制御され、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる。
また、現像剤を有し、潜像を現像剤にて現像剤像として可視化するための現像装置を備え、前記制御部は、該現像装置の使用量に基づいて、前記転写電界の強さを制御することとしてもよい。
かかる場合には、媒体に形成される画像の種類と現像装置の使用量とに基づいて、前記転写電界の強さが制御され、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる。
また、前記制御部は、前記媒体の種類に基づいて、前記転写電界の強さを制御することとしてもよい。
かかる場合には、媒体に形成される画像の種類と媒体の種類とに基づいて、前記転写電界の強さが制御され、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる。
また、前記媒体上の電荷を取り除くための除電部であって、前記媒体の移動方向において前記定着部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記除電部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている除電部と、該除電部により取り除かれる電荷の量を制御するための第二制御部と、を有することとしてもよい。
かかる場合には、媒体の帯電量がより綿密に制御され、放電痕による画質の劣化とジェットマークによる画質の劣化とがより適切にトレードオフされる。
また、前記媒体の移動方向において前記除電部よりも下流側に設けられ、前記媒体の両面に画像を形成するために、前記媒体の移動方向を反転させて、該媒体を前記転写部に向けて移動させるための反転部、を有し、該反転部には、反転後の第一媒体と該第一媒体に後続する反転前の第二媒体とが摺擦しながら互いに逆方向に移動することを可能とする移動路、が設けられていることとしてもよい。
かかる場合には、媒体が吸着する問題とジェットマークによる画質の劣化とが適切にトレードオフされる効果が、有効に発揮される。
また、現像剤像を媒体に転写するための転写部を有する画像形成装置であって、前記媒体に転写された現像剤像を該媒体に定着するための定着部であって、前記媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記定着部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている定着部と、前記転写部が現像剤像を媒体に転写する際の転写電界の強さを、前記媒体に形成される画像の種類に基づいて制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、湿度を検出するための湿度センサを有し、前記制御部は、前記湿度センサにより検出された湿度に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、前記媒体の表面電位を検出するための表面電位センサを有し、前記制御部は、前記表面電位センサにより検出された表面電位に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、現像剤を有し、潜像を現像剤にて現像剤像として可視化するための現像装置を備え、前記制御部は、該現像装置の使用量に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、前記制御部は、前記媒体の種類に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、前記媒体上の電荷を取り除くための除電部であって、前記媒体の移動方向において前記定着部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記除電部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている除電部と、該除電部により取り除かれる電荷の量を制御するための第二制御部と、を有し、前記媒体の移動方向において前記除電部よりも下流側に設けられ、前記媒体の両面に画像を形成するために、前記媒体の移動方向を反転させて、該媒体を前記転写部に向けて移動させるための反転部、を有し、該反転部には、反転後の第一媒体と該第一媒体に後続する反転前の第二媒体とが摺擦しながら互いに逆方向に移動することを可能とする移動路、が設けられていることを特徴とする画像形成装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
また、コンピュータ、及び、このコンピュータに接続可能な、現像剤像を媒体に転写するための転写部を有する画像形成装置であって、前記媒体に転写された現像剤像を該媒体に定着するための定着部であって、前記媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記定着部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている定着部と、前記転写部が現像剤像を媒体に転写する際の転写電界の強さを、前記媒体に形成される画像の種類に基づいて制御する制御部と、を備えた画像形成装置、を有することを特徴とする画像形成システムも実現可能である。
かかる場合には、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる画像形成システムが実現される。
===画像形成システムの全体構成例===
先ず、図1及び図2を用いて、画像形成システム700の概要について説明する。図1は、画像形成システム700の外観構成を示した説明図である。図2は、図1に示した画像形成システム700の構成の一部を示すブロック図である。この画像形成システム700は、画像形成装置としてのレーザビームプリンタ(以下、プリンタともいう)10と、当該プリンタ10と電気的に接続可能なコンピュータ702と、を備えている。また、コンピュータ702は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)、液晶表示装置、プラズマディスプレイ等の情報を表示するための表示装置704と、キーボード708A、マウス708B等の入力装置708と、FD(フレキシブルディスク)ドライブ装置710A、CD−ROMドライブ装置710B、MO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置(不図示)、DVD(Digital Versatile Disk)装置(不図示)等の読取装置710と、RAM等の内部メモリ(不図示)と、ハードディスクドライブユニット等の外部メモリ(不図示)と、を備えている。また、コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。
また、コンピュータ702は、オペレーティングシステム、当該オペレーティングシステムの下で動作するアプリケーションプログラム795、及び、プリンタドライバ796、を有している。プリンタドライバ796には、画像処理部797と、表示インターフェース部801と、入力インターフェース部803と、ユーザインターフェース処理部805と、が備えられている。
アプリケーションプログラム795は、プリンタ10に画像形成を実施させるためのコンピュータ702上のプログラムである。アプリケーションプログラム795からの画像形成実行命令により、アプリケーションプログラム上の画像データADが、各種制御信号COMと共にプリンタドライバ796へ送られる。
画像処理部797は、アプリケーションプログラム795により解釈され得る前記画像データADを受け取り、プリンタ10により解釈され得る画像データPDに変換し、変換された画像データPDを、各種制御信号COMと共にプリンタ10に送出する機能を有している。すなわち、プリンタドライバ796の画像処理部797は、上述した画像処理を行った後に、プリンタ10に対し、画像形成の実行を指示する。当該機能を実現するために、画像処理部797は、例えば、解像度の変換等の解像度に係る処理、ハーフトーン処理等の階調に係る処理、色成分の変換等を実施する。
表示インターフェース部801は、画像形成に関連する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示装置704に表示する機能を有している。また、入力インターフェース部803は、ユーザが前記ユーザインターフェースウィンドウ上で入力装置708によって入力した入力情報、を受け取る機能を有している。
ユーザインターフェース処理部805は、表示インターフェース部801又は入力インターフェース部803と、プリンタ10間のインターフェースを取る機能を有している。例えば、ユーザインターフェース処理部805は、入力インターフェース部803から前記入力情報を受け取って、当該入力情報を解釈する。そして、プリンタ10や画像処理部797へ各種制御信号COMを送出する。また、プリンタ10から受け取った各種制御信号COMを解釈して、表示インターフェース部801へ表示に係る情報を送出する。
なお、コンピュータ702が備えるプリンタドライバ796は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュータプログラムを、インターネットを介してコンピュータ702にダウンロードすることも可能である。
===画像形成装置の全体構成例===
次に、図3を用いて、画像形成装置の一例としてのプリンタ10の全体構成例について説明する。図3は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図3には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット86は、プリンタ10の上部に配置されている。
本実施の形態に係るプリンタ10は、図3に示すように、潜像を担持するための感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像ユニット50、一次転写ユニット60、中間転写体62、感光体クリーニングユニット82を有し、さらに、転写部の一例としての二次転写ユニット80、定着部の一例としての定着ユニット86、除電部の一例としての除電ブラシ88、操作パネル89、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット100を有している。
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図3中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、コンピュータ702から入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。
YMCK現像ユニット50は、感光体20上に形成された潜像を、現像装置に収容された現像剤の一例としてのトナーT、すなわち、ブラック現像装置51に収容されたブラック(K)トナー、マゼンタ現像装置52に収容されたマゼンタ(M)トナー、シアン現像装置53に収容されたシアン(C)トナー、及び、イエロー現像装置54に収容されたイエロー(Y)トナーを用いて現像するための装置である。
このYMCK現像ユニット50は、前記4つの現像装置51、52、53、54が装着された状態で回転することにより、前記4つの現像装置51、52、53、54の位置を動かすことを可能としている。すなわち、このYMCK現像ユニット50は、前記4つの現像装置51、52、53、54を4つの現像装置保持部55a、55b、55c、55dにより保持しており、前記4つの現像装置51、52、53、54は、中心軸50aを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、1ページ分の画像形成が終了する毎に選択的に感光体20に対向し、それぞれの現像装置51、52、53、54に収容されたトナーTにて、感光体20上に形成された潜像を順次現像する(順次トナー像として可視化する)。なお、前述した4つの現像装置51,52,53,54の各々は、プリンタ本体、より具体的には、YMCK現像ユニット50の前記現像装置保持部55a、55b、55c、55d、に対して着脱可能となっている。
一次転写ユニット60は、感光体20に形成された単色トナー像を後述の中間転写体62に転写するための装置であり、4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間転写体62にフルカラートナー像が形成される。
この中間転写体62は、PETフィルムの表面にアルミ蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体20とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
二次転写ユニット80は、中間転写体62上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の媒体に転写するための装置である。
定着ユニット86は、媒体上の、現像剤像の一例としてのトナー像、を当該媒体に定着するための装置である。この定着ユニット86は、内部にヒーターを有し、媒体上のトナー像を当該ヒーターにより加熱して媒体に融着させるための回転可能な定着ローラ86aと、当該定着ローラ86aに圧接して、記録媒体上のトナー像を加圧するための回転可能な加圧ローラ86bと、を備えている。すなわち、当該定着ユニット86は、媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を、加熱加圧して媒体に融着させることにより、永久像とするものである。
除電ブラシ88は、媒体上の電荷を取り除くためのものである。この除電ブラシ88は、媒体の幅方向一端側から他端側に亘って該媒体に接触可能なブラシ状の接触部88a(図5)を有しており、当該接触部88aが媒体に接触することにより、媒体上の電荷が取り除かれるようになっている。
給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に設けられ、前記媒体を収納し、当該媒体を移動路の一例としての媒体移動路93に供給する。
また、プリンタ10の上部には、媒体が排出される排紙トレイ98が設けられ、給紙トレイ92から排紙トレイ98へと、媒体移動路93が形成されている。
また、当該媒体移動路93には、媒体を搬送するための給紙ローラ94、レジローラ96、排紙ローラ97が備えられ、前記二次転写ユニット80は、媒体の移動方向において、前記レジローラ96よりも下流側、かつ、前記定着ユニット86よりも上流側、に設けられている。また、前記定着ユニット86は、媒体の移動方向において、前記二次転写ユニット80よりも下流側、かつ、前記除電ブラシ88よりも上流側、に設けられており、さらに、前記除電ブラシ88は、媒体の移動方向において、前記定着ユニット86よりも下流側、かつ、前記排紙ローラ97よりも上流側、に設けられている。
なお、本実施の形態に係るプリンタ10においては、プリンタ10の小型化や画像形成速度向上等のために、前記媒体移動路93の、前記二次転写ユニット80から前記除電ブラシ88までの長さが、当該プリンタ10において使用可能な媒体の最大長さよりも小さくなっている。例えば、プリンタ10において使用可能な媒体のうち最大サイズの媒体がA3判の媒体である場合には、媒体移動路93の、二次転写ユニット80から除電ブラシ88までの長さは、42cmよりも小さい。
感光体クリーニングユニット82は、一次転写ユニット60と帯電ユニット30との間に設けられ、感光体20の表面に当接されたゴム製の感光体クリーニングブレード84を有し、一次転写ユニット60によって中間転写体62上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーTを感光体クリーニングブレード84により掻き落として除去するための装置である。
操作パネル89は、プリンタ10の上部に設けられており、ユーザ等とのインターフェースとなる部分である。すなわち、操作パネル89は、ユーザ等からの指示を受け付けるための指示受付部と、ユーザ等へ各種情報を与えるための液晶パネル等からなる情報出力部とを有している。
制御ユニット100は、メインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され(図4)、メインコントローラ101には画像データPD及び制御信号COMが入力され、画像データPD及び制御信号COMに基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について説明する。以下に説明されるプリンタ10の各種動作は、主として、プリンタ10内のメインコントローラ101又はユニットコントローラ102により実現される。特に、本実施の形態においては、プログラムROMに格納されたプログラムをCPUが処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
まず、コンピュータ702からの画像データPD及び制御信号COMがインターフェース(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、及び、中間転写体62が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、YMCK現像ユニット50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像装置54を、感光体20に対向した現像位置に位置させる。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像装置54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体62に転写される。この際、感光体20上の帯電トナーTが中間転写体62の方へ適切に向かうように、一次転写ユニット60において、転写電界が形成される。なお、この間、感光体20と中間転写体62とは接触しており、また、二次転写ユニット80は、中間転写体62から離間している。
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について、各々の現像装置毎に順次実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体62に重なり合って転写される。これにより、中間転写体62上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写体62上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体62の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって媒体に転写される。なお、媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体62に押圧されるとともに、中間転写体62上の帯電トナーTが媒体の方へ適切に向かうように、二次転写ユニット80において、転写電界が形成される。
媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット86によって加熱加圧されて媒体に融着される。
そして、媒体は、除電ブラシ88に接触してその電荷が取り除かれた後、排紙トレイ98に排出される。
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、感光体クリーニングユニット82に支持された感光体クリーニングブレード84によって、その表面に付着しているトナーTが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーTは、感光体クリーニングユニット82が備える残存トナー回収部に回収される。
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図4及び図5を参照しつつ説明する。図4は、プリンタ10の制御ユニット100の構成を示したブロック図である。図5は、除電ブラシ制御回路132の構成を示した概略図である。
制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェース112を介してコンピュータ702と接続され、このコンピュータ702から入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。ユニットコントローラ102は、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像ユニット50、一次転写ユニット60、二次転写ユニット80、感光体クリーニングユニット82、定着ユニット86、除電ブラシ88、操作パネル89)やセンサ90と電気的に接続され、これらからの信号を受信することによって、各ユニット等の状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニット等を制御する。
なお、露光ユニット40に接続された露光ユニット制御回路122には 現像剤の消費量を検知するための画素カウンタ124が設けられており、露光ユニット40に入力される画像データの画素数をカウントする。画素数とは、プリンタ10の基本解像度単位の画素数、換言すれば、実際に印字する画像の画素数である。トナーTの消費量は、画素数に比例するため、画素数をカウントすることにより、トナーTの消費量を検知することができる。
また、二次転写ユニット80に接続された制御部の一例としての二次転写ユニット制御回路126は、二次転写ユニット80がトナー像を媒体に転写する際の転写電界の強さを制御する。この二次転写ユニット制御回路126には、二次転写電圧を二次転写ユニット80に印加するための二次転写電圧発生回路128と、二次転写電圧のオンオフの制御や適切な二次転写電圧値の設定を行うための二次転写電圧制御回路130とが設けられている。そして、二次転写ユニット制御回路126は、二次転写電圧制御回路130により設定される二次転写電圧値を変化させることにより、前記転写電界の強さを制御する。
また、除電ブラシ88に接続された第二制御部の一例としての除電ブラシ制御回路132は、除電ブラシ88により取り除かれる電荷の量を制御する。当該除電ブラシ制御回路132には、図5に示すように、除電ブラシ88を接地させるための接地線138と、当該接地線138に挿入されているスイッチ134及び抵抗の一例としての可変抵抗器136と、が設けられている。スイッチ134は、除電ブラシ88を接地させるか否かを切り替えるためのものであり、当該スイッチ134を入れたり切ったりすることにより、除電ブラシ88により取り除かれる電荷の量が制御される。また、当該可変抵抗器136の抵抗値を変えることにより、除電ブラシ88により取り除かれる電荷の量が制御される。
また、ユニットコントローラ102が備えるCPU120は、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリ142とする)に接続されている。また、CPU120には、本体側メモリ142のみならず、各現像装置51、52、53、54に設けられた現像装置側メモリ51a、52a、53a、54aにもシリアルインターフェイス141を介して接続されており、本体側メモリ142及び現像装置側メモリ51a、52a、53a、54aとの間でデータ転送可能となるとともに、入出力ポート143を介して各現像装置側メモリ51a、52a、53a、54aにチップセレクト信号を入力可能となっている。
さらに、本体側メモリ142には、各種情報を格納するための格納領域が設けられている。例えば、当該格納領域には、現像装置51、52、53、54内のトナー残量に関する情報が、現像装置毎に格納されるようになっている。そして、格納領域に格納されている当該トナー残量に関する情報は、前記画素カウンタ124によりカウントされた画素数に基づいて求められたトナー消費量が当該情報に反映されて、随時更新されることとなる。
さらに、現像装置側メモリ51a、52a、53a、54aにも、各種情報を格納するための格納領域が設けられており、当該格納領域には、現像装置51、52、53、54内のトナー残量に関する情報が格納されるようになっている。そして、現像装置51、52、53、54がプリンタ10から取り外される際には、本体側メモリ142から現像装置側メモリ51a、52a、53a、54aへトナー残量に関する情報が転送され、また、新規の現像装置1、52、53、54がプリンタ10に装着される際には、現像装置側メモリ51a、52a、53a、54aから本体側メモリ142へトナー残量に関する情報が転送されるようになっている。
===ジェットマークについて===
発明が解決しようとする課題の項で述べたとおり、媒体上のトナー像を該媒体に定着する際に、ジェットマークという現象が生じる。ここでは、当該ジェットマークについて、図6を用いて説明する。図6は、媒体上にジェットマークが発生した様子を示した図である。
前述したとおり、定着プロセスにおいては、媒体に転写されたトナー像が、定着ユニット86により該媒体に定着される。そして、かかる際には、加圧ローラ86bが定着ローラ86aに媒体を介して圧接した状態で、双方のローラが、回転しつつトナー像を加圧して媒体に定着する。ここで、媒体にトナー像が定着される際の、空気の流れ(気流)に着目すると、加圧ローラ86bが定着ローラ86aに圧接する圧接部近傍において、当該圧接部近傍の空気が双方のローラにより噛み込まれる現象が生じ、双方のローラにより噛み込まれた空気は、急激に圧縮される。そして、圧縮された空気は、前記圧接部から逃げるように、媒体の移動方向下流側から上流側へ向けて、大きな流速で流れることとなる。そして、当該流れた空気が、媒体上のトナーを前記下流側から上流側へ向けて移動させる。このことにより、媒体上のトナー像が崩れ(ジェットマークの発生)、最終的な画像の画質に劣化が生ずることとなる。
図6に、媒体上にジェットマークが発生した様子を示す。図6に示されるように、ジェットマークは、媒体の移動方向下流側(媒体の先端側)から上流側(後端側)へ向けて尾を引くような状態で現れることが多い(したがって、ジェットマークは、後端尾引きとも呼ばれる)。このことから、ジェットマークは、線画(特に、媒体の移動方向に交差する線が多い線画)において、特に目立ち易く、一方で、自然画において目立ちにくいという性質を持つ。
次に、ジェットマークと媒体の帯電量との関連性について考察する。発明が解決しようとする課題の項で述べたとおり、ジェットマークの発生は、媒体の帯電量が少ない(媒体に電荷があまり蓄積されていない)場合に、顕著となる。ここでは、上記の原理について説明する。
前述したとおり、中間転写体62上のトナー像は、二次転写ユニット80により媒体に転写される。かかる際には、中間転写体62上の帯電トナーTが媒体の方へ適切に向かうように、二次転写ユニット80において、転写電界が形成される。そして、当該転写電界により、媒体が、トナーTの帯電極性とは逆の極性に帯電することとなる(ここでは、トナーTが負帯電トナーであり、媒体が正の極性に帯電することとする)。
一方、定着ユニット86においては、定着ローラ86a及び加圧ローラ86bが、回転しつつトナー像を加圧して媒体に定着する。そして、かかる際には、前述したとおり、加圧ローラ86bが定着ローラ86aに圧接する圧接部近傍において、当該圧接部近傍の空気が双方のローラにより噛み込まれる現象が生じ、双方のローラにより噛み込まれた空気は急激に圧縮され、圧縮された空気は、前記圧接部から逃げるように媒体の移動方向下流側から上流側へ向けて大きな流速で流れることとなる。
ここで、転写プロセスにおいて、媒体上に正の電荷が十分蓄積された場合には、負帯電トナーと正の極性に帯電している媒体との間に発生するクーロン力が、負帯電トナーを媒体側に引き付けることにより、前記空気の流れによるトナーの移動を抑止する。したがって、かかる状況においては、ジェットマークは発生しにくくなる。一方、転写プロセスにおいて、媒体上に正の電荷が十分蓄積されなかった場合には、前述したクーロン力は弱くなるため、空気の流れによるトナーの移動がより生じやすくなる。したがって、かかる状況においては、ジェットマークの発生が顕著となる。
<<<ジェットマークの発生を促進する要因について>>>
上記において、ジェットマークの発生は、媒体の帯電量が少ない(媒体に電荷があまり蓄積されていない)場合に顕著となることについて説明した。ここでは、ジェットマークの発生を促進する他の要因について説明する。
[1.湿度が高い場合]
湿度が高い場合には、媒体や媒体の周辺部材の含水率が増加することにより、これらの抵抗値が低くなる。かかる状態においては、媒体や媒体の周辺部材に電流が流れ易くなるため、媒体から電荷がリークする可能性が高くなる。したがって、湿度が高い場合には、ジェットマークの発生がより顕著となる。
[2.現像装置の使用量が少ない場合]
現像装置の使用量が少ないとき(現像装置を使用し始めて間もないとき等)には、現像装置内のトナーの量が多く、トナー搬送量が大きくなる傾向にある。そして、トナー搬送量が大きい場合には、トナーを帯電するための規制ブレードへ到達するトナーの量が多くなるため、規制ブレードに適切に摺擦できないトナーが増加する。したがって、現像装置の使用量が少ないときには、トナーの帯電量が小さくなる傾向にある。
そして、トナーの帯電量が小さい場合には、トナーと媒体との間に発生する前述したクーロン力が弱くなるため、空気の流れによるトナーの移動がより生じやすくなる。したがって、かかる場合には、ジェットマークの発生が顕著となる。
[3.媒体の表面が粗い場合]
媒体の表面が粗い場合には、当該表面に微小な溝が多数存在する。そして、当該溝は、前述した空気の流れをガイドする役割を果たすため、当該溝内で大きな空気の流れが発生する。したがって、媒体の表面が粗い場合には、媒体の表面が滑らかである場合よりも、ジェットマークの発生が顕著となる。
===放電痕について===
発明が解決しようとする課題の項で述べたとおり、トナー像を媒体に転写する際に、放電現象が生じる場合があり、当該放電現象が生じた場合には媒体上に放電痕が現れる。ここでは、当該放電痕について、図7を用いて説明する。
二次転写ユニット80により転写が実行された結果、媒体の帯電量が高くなる(媒体に多くの電荷が蓄積される)と、二次転写ユニット80と媒体との間で放電現象が発生することがある。当該放電現象が発生すると、媒体上のトナーが飛散して、媒体上にうろこ状の放電痕(通称:ウロコ)が現れる。そして、かかる場合には、最終的に得られる画像の画質が劣化することとなる。
図7に、媒体上に放電痕が現れた様子を示す。放電痕は、前述したジェットマークとは異なり、媒体全体に亘って画像が存在することが多い自然画において特に目立ち易く、一方で、画像のない部分が媒体に多く存在する線画において目立ちにくいという性質を持つ。
===転写電界の強さの制御例について===
制御ユニットの概要の項で説明したとおり、本実施の形態に係るプリンタ10は、二次転写ユニット80がトナー像を媒体に転写する際の転写電界の強さを制御するための制御部(二次転写ユニット制御回路126)を備えている。そして、当該制御部(二次転写ユニット制御回路126)は、媒体に形成される画像の種類に基づいて、転写電界の強さを制御する。ここでは、当該制御について、幾つかの例を挙げて説明する。
<<<第一制御例>>>
ここでは、媒体に形成される画像の種類に基づく転写電界の強さの制御のうち、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、転写電界の強さを制御する例について説明する。前述したとおり、ジェットマークは、線画において特に目立ち易く、一方で、自然画において目立ちにくいという性質を持つ。逆に、放電痕は、自然画において特に目立ち易く、一方で、線画において目立ちにくいという性質を持つ。したがって、当該第一制御例においては、画像が線画である場合には、ジェットマークの発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを大きくする制御が実行され、一方、画像が自然画である場合には、放電痕の発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを小さくする制御が実行される。以下、図8に示すフローチャートを用いて、具体的に説明する。
このフローチャートは、プリンタ10が、コンピュータ702から、画像を形成する旨の指令を含む制御信号COMを画像データPDと共に受け取ることから始まる(ステップS2)。当該指令がコンピュータ702のメインコントローラ101で受け取られると、このメインコントローラ101からの指令に応じて、ユニットコントローラ102内の二次転写ユニット制御回路126は、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、二次転写電圧制御回路130により設定される二次転写電圧値を変化させることにより、前記転写電界の強さを制御する(ステップS6)。
ここで、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかを示す情報は、前記制御信号COMに含まれており、コンピュータ702側、より具体的には、前述したプリンタドライバ796、から送られてくる。すなわち、ユーザは、ユーザインターフェースウィンドウ上で、媒体に形成される画像が、線画(「ワープロ」等の文字により示されていることもある)であるか、自然画(「グラフィック」等の文字により示されていることもある)であるか、を選択することができるようになっており、選択された情報が、前記入力インターフェース部803で受け取られた後、ユーザインターフェース処理部805を介してプリンタ10へ送られる。
二次転写ユニット制御回路126による具体的な制御例は、以下のようになる。すなわち、図8に示されるように、選択された情報が自然画を示している場合には、二次転写電圧値をV1に設定し(ステップS8)、選択された情報が自然画及び線画のいずれも示していない場合(例えば、選択された情報が、デフォルトである通常を示している場合)には、二次転写電圧値をより高いV2(>V1)に設定する(ステップS10)。さらに、選択された情報が線画を示している場合には、二次転写電圧値をより高いV3(>V2)に設定する(ステップS12)。
<<<第二制御例>>>
ここでは、媒体に形成される画像の種類に基づく転写電界の強さの制御のうち、媒体に形成される画像が、階調優先モードにより形成される画像か、解像度優先モードにより形成される画像か、に基づいて、転写電界の強さを制御する例について説明する。媒体に形成される画像が自然画である場合には、階調優先モードが選択される可能性が高く、媒体に形成される画像が線画である場合には、解像度優先モードが選択される可能性が高い。したがって、当該第二制御例においては、画像が解像度優先モードにより形成される画像である場合には、ジェットマークの発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを大きくする制御が実行され、一方、画像が階調優先モードにより形成される画像である場合には、放電痕の発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを小さくする制御が実行される。以下、図9に示すフローチャートを用いて、具体的に説明する。
このフローチャートは、プリンタ10が、コンピュータ702から、画像を形成する旨の指令を含む制御信号COMを画像データPDと共に受け取ることから始まる(ステップS102)。当該指令がコンピュータ702のメインコントローラ101で受け取られると、このメインコントローラ101からの指令に応じて、ユニットコントローラ102内の二次転写ユニット制御回路126は、媒体に形成される画像が、階調優先モードにより形成される画像か、解像度優先モードにより形成される画像か、に基づいて、二次転写電圧制御回路130により設定される二次転写電圧値を変化させることにより、前記転写電界の強さを制御する(ステップS106)。
ここで、媒体に形成される画像が階調優先モードにより形成される画像であるか解像度優先モードにより形成される画像であるかを示す情報は、前記制御信号COMに含まれており、コンピュータ702側、より具体的には、前述したプリンタドライバ796、から送られてくる。すなわち、ユーザは、ユーザインターフェースウィンドウ上で、階調優先モードにより画像を形成するか、解像度優先モードにより画像を形成するか、を選択することができるようになっており、選択された情報が、前記入力インターフェース部803で受け取られた後、ユーザインターフェース処理部805を介してプリンタ10へ送られる。
二次転写ユニット制御回路126による具体的な制御例は、以下のようになる。すなわち、図9に示されるように、選択された情報が階調優先モードによる画像形成を示している場合には、二次転写電圧値をV1に設定し(ステップS108)、選択された情報が双方のいずれも示していない場合(例えば、選択された情報が、デフォルトである通常を示している場合)には、二次転写電圧値をより高いV2(>V1)に設定する(ステップS110)。さらに、選択された情報が解像度優先モードによる画像形成を示している場合には、二次転写電圧値をより高いV3(>V2)に設定する(ステップS112)。
<<<第三制御例>>>
ここでは、プリンタ10内に、前述したセンサ90(図4)として湿度センサを設け、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、転写電界の強さを制御すると共に、湿度センサにより検出された湿度に基づいて、転写電界の強さを制御する例について説明する。前述したとおり、湿度が高い場合には、ジェットマークの発生がより顕著となる。また、湿度が低い場合には、前記放電現象が生じ易くなるため、放電痕の発生がより顕著となる。したがって、当該第三制御例においては、第一制御例と同様、画像が線画である場合には、ジェットマークの発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを大きくする制御が実行され、一方、画像が自然画である場合には、放電痕の発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを小さくする制御が実行されるが、これに加えて、湿度が高い場合には、ジェットマークの発生を抑止することをより重視して、転写電界の強さをより大きくする制御が実行され、一方、湿度が低い場合には、放電痕の発生を抑止することをより重視して、転写電界の強さをより小さくする制御が実行される。以下、図10に示すフローチャートを用いて、具体的に説明する。
このフローチャートは、プリンタ10が、コンピュータ702から、画像を形成する旨の指令を含む制御信号COMを画像データPDと共に受け取ることから始まる(ステップS202)。当該指令がコンピュータ702のメインコントローラ101で受け取られると、このメインコントローラ101からの指令に応じて、ユニットコントローラ102が、湿度センサを制御して、湿度センサが検出した湿度を当該湿度センサから取得する(ステップS204)。そして、ユニットコントローラ102内の二次転写ユニット制御回路126は、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかに基づいて、また、取得された湿度に基づいて、二次転写電圧制御回路130により設定される二次転写電圧値を変化させることにより、前記転写電界の強さを制御する(ステップS206〜ステップS210)。
ここで、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかを示す情報は、前記制御信号COMに含まれており、コンピュータ702側、より具体的には、前述したプリンタドライバ796、から送られてくる。すなわち、ユーザは、ユーザインターフェースウィンドウ上で、媒体に形成される画像が、線画(「ワープロ」等の文字により示されていることもある)であるか、自然画(「グラフィック」等の文字により示されていることもある)であるか、を選択することができるようになっており、選択された情報が、前記入力インターフェース部803で受け取られた後、ユーザインターフェース処理部805を介してプリンタ10へ送られる。
二次転写ユニット制御回路126による具体的な制御例は、以下のようになる。すなわち、図10に示されるように、選択された情報が自然画を示している場合には、湿度が低いかどうかを判定し(ステップS208)、湿度が低い場合(例えば、20%未満であった場合)には、二次転写電圧値をV1に設定し(ステップS212)、湿度が低くない場合(例えば、20%以上であった場合)には、二次転写電圧値をより高いV2(>V1)に設定する(ステップS214)。また、選択された情報が自然画及び線画のいずれも示していない場合(例えば、選択された情報が、デフォルトである通常を示している場合)には、二次転写電圧値をより高いV3(>V2)に設定する(ステップS216)。さらに、選択された情報が線画を示している場合には、湿度が高いかどうかを判定し(ステップS210)、湿度が高くない場合(例えば、80%未満であった場合)には、二次転写電圧値をより高いV4(>V3)に設定し(ステップS218)、湿度が高い場合(例えば、80%以上であった場合)には、二次転写電圧値をより高いV5(>V4)に設定する(ステップS220)。
<<<第四制御例>>>
ここでは、プリンタ10内に、前述したセンサ90(図4)として媒体の表面電位を検出するための表面電位センサを設け、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、転写電界の強さを制御すると共に、表面電位センサにより検出された表面電位に基づいて、転写電界の強さを制御する例について説明する。前述したとおり、媒体の表面電位が低い場合(すなわち、媒体の帯電量が少ない場合)には、ジェットマークの発生がより顕著となる。また、媒体の表面電位が高い場合(すなわち、媒体の帯電量が多い場合)には、前記放電現象が生じ易くなるため、放電痕の発生がより顕著となる。したがって、当該第三制御例においては、第一制御例と同様、画像が線画である場合には、ジェットマークの発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを大きくする制御が実行され、一方、画像が自然画である場合には、放電痕の発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを小さくする制御が実行されるが、これに加えて、媒体の表面電位が低い場合には、ジェットマークの発生を抑止することをより重視して、転写電界の強さをより大きくする制御が実行され、一方、媒体の表面電位が高い場合には、放電痕の発生を抑止することをより重視して、転写電界の強さをより小さくする制御が実行される。以下、図11に示すフローチャートを用いて、具体的に説明する。
このフローチャートは、プリンタ10が、コンピュータ702から、画像を形成する旨の指令を含む制御信号COMを画像データPDと共に受け取ることから始まる(ステップS302)。当該指令がコンピュータ702のメインコントローラ101で受け取られると、このメインコントローラ101からの指令に応じて、ユニットコントローラ102が、プリンタ10の各ユニットを制御して、画像形成を実行する。そして、本例においては、表面電位センサが二次転写ユニット80と定着ユニット86との間に設けられ(表面電位センサの設置場所については、これに限定されない)、媒体が表面電位センサに到達した際に、ユニットコントローラ102が、表面電位センサを制御して、表面電位センサが検出した媒体の表面電位を当該表面電位センサから取得する(ステップS304)。そして、ユニットコントローラ102内の二次転写ユニット制御回路126は、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかに基づいて、また、取得された表面電位に基づいて、二次転写電圧制御回路130により設定される二次転写電圧値を変化させることにより、前記転写電界の強さを制御する(ステップS306〜ステップS310)。
ここで、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかを示す情報は、前記制御信号COMに含まれており、コンピュータ702側、より具体的には、前述したプリンタドライバ796、から送られてくる。すなわち、ユーザは、ユーザインターフェースウィンドウ上で、媒体に形成される画像が、線画(「ワープロ」等の文字により示されていることもある)であるか、自然画(「グラフィック」等の文字により示されていることもある)であるか、を選択することができるようになっており、選択された情報が、前記入力インターフェース部803で受け取られた後、ユーザインターフェース処理部805を介してプリンタ10へ送られる。
二次転写ユニット制御回路126による具体的な制御例は、以下のようになる。すなわち、図11に示されるように、選択された情報が自然画を示している場合には、表面電位が高いかどうかを判定し(ステップS308)、表面電位が高い場合には、二次転写電圧値をV1に設定し(ステップS312)、表面電位が高くない場合には、二次転写電圧値をより高いV2(>V1)に設定する(ステップS314)。また、選択された情報が自然画及び線画のいずれも示していない場合(例えば、選択された情報が、デフォルトである通常を示している場合)には、二次転写電圧値をより高いV3(>V2)に設定する(ステップS316)。さらに、選択された情報が線画を示している場合には、表面電位が低いかどうかを判定し(ステップS310)、表面電位が低くない場合には、二次転写電圧値をより高いV4(>V3)に設定し(ステップS318)、表面電位が低い場合には、二次転写電圧値をより高いV5(>V4)に設定する(ステップS320)。
<<<第五制御例>>>
ここでは、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、転写電界の強さを制御すると共に、現像装置の使用量に基づいて、転写電界の強さを制御する例について説明する。前述したとおり、現像装置の使用量が少ないときには、ジェットマークの発生がより顕著となる。したがって、当該第五制御例においては、第一制御例と同様、画像が線画である場合には、ジェットマークの発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを大きくする制御が実行され、一方、画像が自然画である場合には、放電痕の発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを小さくする制御が実行されるが、これに加えて、現像装置の使用量が少ない場合には、ジェットマークの発生を抑止することをより重視して、転写電界の強さをより大きくする制御が実行される。以下、図12に示すフローチャートを用いて、具体的に説明する。
このフローチャートは、プリンタ10が、コンピュータ702から、画像を形成する旨の指令を含む制御信号COMを画像データPDと共に受け取ることから始まる(ステップS402)。当該指令がコンピュータ702のメインコントローラ101で受け取られると、このメインコントローラ101からの指令に応じて、ユニットコントローラ102は、前述した本体側メモリ142内の、トナー残量情報が格納されている格納領域、から、現像装置毎にトナー残量を取得する(ステップS404)。そして、ユニットコントローラ102内の二次転写ユニット制御回路126は、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかに基づいて、また、取得されたトナー残量に基づいて、二次転写電圧制御回路130により設定される二次転写電圧値を変化させることにより、前記転写電界の強さを制御する(ステップS406、ステップS408)。
ここで、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかを示す情報は、前記制御信号COMに含まれており、コンピュータ702側、より具体的には、前述したプリンタドライバ796、から送られてくる。すなわち、ユーザは、ユーザインターフェースウィンドウ上で、媒体に形成される画像が、線画(「ワープロ」等の文字により示されていることもある)であるか、自然画(「グラフィック」等の文字により示されていることもある)であるか、を選択することができるようになっており、選択された情報が、前記入力インターフェース部803で受け取られた後、ユーザインターフェース処理部805を介してプリンタ10へ送られる。
二次転写ユニット制御回路126による具体的な制御例は、以下のようになる。すなわち、図12に示されるように、選択された情報が自然画を示している場合には、二次転写電圧値をV1に設定し(ステップS410)、選択された情報が自然画及び線画のいずれも示していない場合(例えば、選択された情報が、デフォルトである通常を示している場合)には、二次転写電圧値をより高いV2(>V1)に設定する(ステップS412)。さらに、選択された情報が線画を示している場合には、現像装置の使用量が多いかどうかを判定し(ステップS408)、現像装置の使用量が多い場合(トナー残量が少ない場合)、例えば、4つの現像装置51、52、53、54のトナー残存率(トナー残量をトナー未使用時のトナー量で割った値)の平均値が80%未満であった場合には、二次転写電圧値をより高いV3(>V2)に設定し(ステップS414)、現像装置の使用量が少ない場合(トナー残量が多い場合)、例えば、4つの現像装置51、52、53、54のトナー残存率(トナー残量をトナー未使用時のトナー量で割った値)の平均値が80%以上であった場合には、二次転写電圧値をより高いV4(>V3)に設定する(ステップS416)。
なお、上記においては、現像装置の使用量を示す指標として、トナー残量を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、トナー消費量を当該指標として用いてもよいし、現像装置に設けられている現像ローラやアジテータ(攪拌部材)の累積回転数を当該指標として用いてもよい。
<<<第六制御例>>>
ここでは、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、転写電界の強さを制御すると共に、媒体の種類に基づいて、転写電界の強さを制御する例について説明する。前述したとおり、媒体の表面が粗い場合には、ジェットマークの発生がより顕著となる。したがって、当該第六制御例においては、第一制御例と同様、画像が線画である場合には、ジェットマークの発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを大きくする制御が実行され、一方、画像が自然画である場合には、放電痕の発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを小さくする制御が実行されるが、これに加えて、表面が粗い媒体に画像が形成される場合には、ジェットマークの発生を抑止することをより重視して、転写電界の強さをより大きくする制御が実行される。以下、図13に示すフローチャートを用いて、具体的に説明する。
このフローチャートは、プリンタ10が、コンピュータ702から、画像を形成する旨の指令を含む制御信号COMを画像データPDと共に受け取ることから始まる(ステップS502)。当該指令がコンピュータ702のメインコントローラ101で受け取られると、このメインコントローラ101からの指令に応じて、ユニットコントローラ102内の二次転写ユニット制御回路126は、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、また、媒体の種類に基づいて、二次転写電圧制御回路130により設定される二次転写電圧値を変化させることにより、前記転写電界の強さを制御する(ステップS506、ステップS508)。
ここで、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかを示す情報、及び、媒体の種類を示す情報は、前記制御信号COMに含まれており、コンピュータ702側、より具体的には、前述したプリンタドライバ796、から送られてくる。すなわち、ユーザは、ユーザインターフェースウィンドウ上で、媒体に形成される画像が、線画(「ワープロ」等の文字により示されていることもある)であるか、自然画(「グラフィック」等の文字により示されていることもある)であるか、を選択し、かつ、媒体の種類(例えば、上質紙、普通紙、再生紙)を選択することができるようになっている。選択された情報は、前記入力インターフェース部803で受け取られた後、ユーザインターフェース処理部805を介してプリンタ10へ送られる。
二次転写ユニット制御回路126による具体的な制御例は、以下のようになる。すなわち、図13に示されるように、選択された情報が自然画を示している場合には、二次転写電圧値をV1に設定し(ステップS510)、選択された情報が自然画及び線画のいずれも示していない場合(例えば、選択された情報が、デフォルトである通常を示している場合)には、二次転写電圧値をより高いV2(>V1)に設定する(ステップS512)。さらに、選択された情報が線画を示している場合には、媒体の種類を判定し(ステップS508)、媒体の表面が比較的滑らかである場合(例えば、媒体の種類を示す情報が、上質紙、普通紙を示している場合)には、二次転写電圧値をより高いV3(>V2)に設定し(ステップS514)、媒体の表面が粗い場合(例えば、媒体の種類を示す情報が、再生紙を示している場合)には、二次転写電圧値をより高いV4(>V3)に設定する(ステップS516)。
なお、上記においては、媒体の種類(粗さ)を、ユーザにより選択された選択情報に基づいて判断することとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、媒体の粗さをセンサで測定し、この測定結果に基づいて媒体の種類(粗さ)を判断することとしてもよい。
上述したように、本実施の形態に係るプリンタ10は、二次転写ユニット80がトナー像を媒体に転写する際の転写電界の強さを制御するための制御部(二次転写ユニット制御回路126)を備えている。そして、当該制御部(二次転写ユニット制御回路126)は、媒体に形成される画像の種類に基づいて、転写電界の強さを制御する。すなわち、既述のとおり、当該制御として、画像が線画である場合(あるいは、画像が線画である可能性が高い場合)には、ジェットマークの発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを大きくする制御が実行され、一方、画像が自然画である場合(あるいは、画像が自然画である可能性が高い場合)には、放電痕の発生を抑止することを重視して、転写電界の強さを小さくする制御が実行される。このことにより、ジェットマークによる画質の劣化と放電痕による画質の劣化とが適切にトレードオフされる。
===除電部により取り除かれる電荷の量の制御について===
上述したとおり、本実施の形態に係るプリンタ10は、媒体上の電荷を取り除くための除電ブラシ88であって、媒体の移動方向において定着ユニット86よりも下流側、かつ、媒体の移動路の、二次転写ユニット80から前記除電ブラシ88までの長さが、プリンタ10において使用可能な媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている除電ブラシ88、を有している。そのため、当該プリンタ10においては、媒体が除電ブラシ88に達している状況において、二次転写ユニット80によるトナー像の当該媒体への転写と、定着ユニット86によるトナー像の当該媒体への定着と、が実行される場合がある。
また、当該プリンタ10は、除電ブラシ88により取り除かれる電荷の量を制御するための除電ブラシ制御回路132を有しているから、前述した転写電界の制御に加えて、前記電荷の量の制御を実行することができる。このことにより、媒体の帯電量をより綿密に制御することが可能となり、転写プロセスにおいて発生し得る放電痕による画質の劣化と定着プロセスにおいて発生し得るジェットマークによる画質の劣化とをより適切にトレードオフすることができる。以下、例(第七制御例)を挙げて、より詳しく説明する。
<<<第七制御例>>>
前述したとおり、ジェットマークは、線画において特に目立ち易く、一方で、自然画において目立ちにくいという性質を持つ。逆に、放電痕は、自然画において特に目立ち易く、一方で、線画において目立ちにくいという性質を持つ。
したがって、当該第七制御例においては、画像が線画である場合には、ジェットマークの発生を抑止することを重視して、媒体の帯電量を増加させるような制御が実行される。そして、当該制御として、転写電界の強さを大きくする制御と、除電部により取り除かれる電荷の量を少なくする制御と、が実行される。一方、画像が自然画である場合には、放電痕の発生を抑止することを重視して、媒体の帯電量を減少させるような制御が実行される。そして、当該制御として、転写電界の強さを小さくする制御と、除電部により取り除かれる電荷の量を多くする制御と、が実行される。以下、図14に示すフローチャートを用いて、具体的に説明する。
このフローチャートは、プリンタ10が、コンピュータ702から、画像を形成する旨の指令を含む制御信号COMを画像データPDと共に受け取ることから始まる(ステップS2)。当該指令がコンピュータ702のメインコントローラ101で受け取られると、このメインコントローラ101からの指令に応じて、ユニットコントローラ102内の二次転写ユニット制御回路126は、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、二次転写電圧制御回路130により設定される二次転写電圧値を変化させることにより、前記転写電界の強さを制御する(ステップS608、ステップS612、ステップS616)。加えて、ユニットコントローラ102内の除電ブラシ制御回路132は、媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、除電ブラシ制御回路132内のスイッチ134及び可変抵抗器136のうちの少なくともどちらか一方を制御する(ステップS610、ステップS614、ステップS618)。
ここで、媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかを示す情報は、前記制御信号COMに含まれており、コンピュータ702側、より具体的には、前述したプリンタドライバ796、から送られてくる。すなわち、ユーザは、ユーザインターフェースウィンドウ上で、媒体に形成される画像が、線画(「ワープロ」等の文字により示されていることもある)であるか、自然画(「グラフィック」等の文字により示されていることもある)であるか、を選択することができるようになっており、選択された情報が、前記入力インターフェース部803で受け取られた後、ユーザインターフェース処理部805を介してプリンタ10へ送られる。
具体的な制御例は、以下のようになる。すなわち、図14に示されるように、選択された情報が自然画を示している場合には、二次転写ユニット制御回路126は、二次転写電圧値をV1に設定し(ステップS608)、除電ブラシ制御回路132は、スイッチ134を切ることなく可変抵抗器の値をR1に設定する(ステップS610)。また、選択された情報が自然画及び線画のいずれも示していない場合(例えば、選択された情報が、デフォルトである通常を示している場合)には、二次転写ユニット制御回路126は、二次転写電圧値をより高いV2(>V1)に設定し(ステップS612)、除電ブラシ制御回路132は、可変抵抗器の値をより高いR2(>R1)に設定する(ステップS614)。さらに、選択された情報が線画を示している場合には、二次転写ユニット制御回路126は、二次転写電圧値をより高いV3(>V2)に設定し(ステップS616)、除電ブラシ制御回路132は、スイッチ134を切る制御を実行する(ステップS618)。
このように、本実施の形態に係るプリンタ10は、媒体上の電荷を取り除くための除電ブラシ88であって、媒体の移動方向において定着ユニット86よりも下流側、かつ、媒体の移動路の、二次転写ユニット80から前記除電ブラシ88までの長さが、プリンタ10において使用可能な媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている除電ブラシ88と、除電ブラシ88により取り除かれる電荷の量を制御するための除電ブラシ制御回路132と、を有しているから、媒体に形成される画像の種類に基づいて転写電界の強さを制御することのみならず、媒体に形成される画像の種類に基づいて前記電荷の量を制御することが可能となる。したがって、媒体の帯電量をより綿密に制御することが可能となり、転写プロセスにおいて発生し得る放電痕による画質の劣化と定着プロセスにおいて発生し得るジェットマークによる画質の劣化とをより適切にトレードオフすることができる。
<<<媒体が吸着する問題について>>>
上述したとおり、当該プリンタ10は、媒体に形成される画像の種類に基づいて、前記転写電界の強さと前記電荷の量を制御することにより、媒体の帯電量を綿密に制御し、放電痕による画質の劣化とジェットマークによる画質の劣化とを適切にトレードオフする。
ところで、媒体の帯電量が多い場合には、排紙トレイ98へ排出された複数の媒体が静電気により互いに吸着する不都合(以下、排紙トレイ98における媒体の吸着、とも呼ぶ)等媒体が吸着する問題、が生じ得る。したがって、放電痕の発生を抑止することを重視して、媒体の帯電量を減少させる前述した制御(転写電界の強さを小さくする制御や除電部により取り除かれる電荷の量を多くする制御)が実行される際には、当該媒体が吸着する問題も抑止されることとなる。
したがって、媒体に形成される画像の種類に基づいた上述した制御は、放電痕による画質の劣化とジェットマークによる画質の劣化とをトレードオフする効果のみならず、媒体が吸着する問題とジェットマークによる画質の劣化とを適切にトレードオフする効果をも生じさせることとなる。
また、媒体が吸着する問題の一例として、排紙トレイ98における媒体の吸着を挙げたが、これ以外の問題も存在する。以下で、媒体が吸着する問題に係る他の例について、図15を用いて説明する。
図15は、媒体の両面に画像を形成する機能を有するプリンタ10の反転部202を示したものである。反転部202は、媒体の移動方向において前記除電ブラシ88よりも下流側に設けられ(図15において、除電ブラシ88は示されていないが、定着ユニット86と後述する搬送駆動ローラ204との間に設けられている)、媒体の両面に画像を形成するために、媒体の移動方向を反転させて、媒体を転写部(二次転写ユニット等)に向けて移動させる。この反転部202は、図15に示すように、反転後の第一媒体P1と該第一媒体P1に後続する反転前の第二媒体P2とが摺擦しながら互いに逆方向に移動することを可能とする移動路の一例としての複数媒体移動可能路208を備えている。
すなわち、第一媒体P1が、搬送駆動ローラ204により複数媒体移動可能路208へ向けて送られると、当該第一媒体P1の先端がレバー210を押し上げて当該第一媒体P1が複数媒体移動可能路208へ進入する。そして、第一媒体P1が、当該複数媒体移動可能路208内を移動すると、やがて反転ローラ206に達することとなり、第一媒体P1のさらなる移動により、第一媒体P1の後端がレバー210を越えると、反転ローラ206が逆回転して第一媒体P1の移動方向が反転し、反転後の第一媒体P1は転写部へ向かって移動する。一方、第一媒体P1に後続する第二媒体P2は、反転後の第一媒体P1の一部が複数媒体移動可能路208に位置しているときに、複数媒体移動可能路208へ進入する。そして、複数媒体移動可能路208において、反転後の第一媒体P1と該第一媒体P1に後続する反転前の第二媒体P2とが摺擦しながら互いに逆方向に移動することとなる。
このようなプリンタ10においては、媒体の帯電量が多い状況にて、排紙トレイ98へ排出された複数の媒体が静電気により互いに吸着する不都合だけでなく、複数媒体移動可能路208を移動する複数の媒体が静電気により互いに吸着する不都合も、生じ得る。したがって、プリンタ10が、複数媒体移動可能路208を有する反転部202、を備えている場合には、媒体が吸着する問題とジェットマークによる画質の劣化とが適切にトレードオフされる前述した効果が、より有効に発揮されることとなる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。
また、上記実施の形態においては、ユーザにより選択される情報(媒体に形成される画像が自然画であるか線画であるかを示す情報、媒体に形成される画像が階調優先モードにより形成される画像であるか解像度優先モードにより形成される画像であるかを示す情報、媒体の種類を示す情報)が、プリンタドライバ796から送られることとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、操作パネル89から送られることとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、画像が自然画であるか線画であるかを、ユーザにより選択された情報に基づいて判断することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、画像が作成されたアプリケーションプログラム795(ワープロソフトやグラフィックソフト)を示す情報(例えば、ファイルの拡張子等)に基づいて、画像が自然画であるか線画であるかを判断することとしてもよい。また、前述した画像データPDに基づいて、画像が自然画であるか線画であるかを判断することとしてもよい。かかる方策としては、例えば、画像データPDに基づいて決定された、露光ユニット40における画素毎のレーザ強度、を分析することにより、画像が自然画であるか線画であるかを判断する手法が挙げられる(100%デューティーであるレーザ強度が多く存在する場合には、画像は線画であり、中間デューティーであるレーザ強度が多く存在する場合には、画像は自然画である、と判断することができる)。
また、上記実施の形態においては、いずれの制御例においても、プリンタ10が、コンピュータ702から、画像を形成する旨の指令を含む制御信号COMを画像データPDと共に受け取ることを契機として、制御が開始されることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタ10にタイマーが備えられており、所定の時間が経過する毎に、前記制御が実行されるようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、制御部(二次転写ユニット制御回路126)に、二次転写電圧発生回路128と二次転写電圧制御回路130が設けられており、二次転写電圧値を変化させることにより、転写電界の強さを制御することとしたが、これに限定されるものでない。例えば、二次転写電流値を変化させることにより、転写電界の強さを制御することとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、制御部(除電ブラシ制御回路132)に、除電ブラシ88を接地させるか否かを切り替えるためのスイッチ134と除電ブラシ88を接地させるための接地線138に挿入された抵抗とが設けられており、スイッチ134を入れたり切ったりすることにより、また、抵抗の抵抗値を変えることにより、除電ブラシ88により取り除かれる電荷の量を制御することとしたが、当該電荷の量の制御は、スイッチ134や抵抗による制御に限定されるものではない。
また、上記実施の形態においては、スイッチ134と抵抗とを組み合わせて、前記電荷の量の制御を行うこととしたが、これに限定されるものではなく、スイッチ134のみにより、又は、抵抗のみにより、制御を行うこととしてもよい。
また、上記実施の形態においては、抵抗として可変抵抗器136を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、抵抗値の異なる複数の固定抵抗をスイッチで切り替えることにより、前記電荷の量を制御するようにしてもよい。
画像形成システム700の外観構成を示した説明図である。 図1に示した画像形成システム700の構成の一部を示すブロック図である。 プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。 プリンタ10の制御ユニット100の構成を示したブロック図である。 除電ブラシ制御回路132の構成を示した概略図である。 媒体上にジェットマークが発生した様子を示した図である。 媒体上に放電痕が現れた様子を示した図である。 第一制御例を示したフローチャートである。 第二制御例を示したフローチャートである。 第三制御例を示したフローチャートである。 第四制御例を示したフローチャートである。 第五制御例を示したフローチャートである。 第六制御例を示したフローチャートである。 第七制御例を示したフローチャートである。 媒体の両面に画像を形成する機能を有するプリンタ10の反転部202を示した図である。
符号の説明
10 レーザビームプリンタ 20 感光体
30 帯電ユニット 40 露光ユニット
50 YMCK現像ユニット 50a 中心軸
51 ブラック現像装置 51a 現像装置側メモリ
52 マゼンタ現像装置 52a 現像装置側メモリ
53 シアン現像装置 53a 現像装置側メモリ
54 イエロー現像装置 54a 現像装置側メモリ
55a、55b、55c、55d 現像装置保持部
60 一次転写ユニット 62 中間転写体
80 二次転写ユニット 82 感光体クリーニングユニット
84 感光体クリーニングブレード 86 定着ユニット
86a 定着ローラ 86b 加圧ローラ
88 除電ブラシ 88a 接触部
89 操作パネル 90 センサ
92 給紙トレイ 93 媒体移動路
94 給紙ローラ 96 レジローラ
97 排紙ローラ 98 排紙トレイ
100 制御ユニット 101 メインコントローラ
102 ユニットコントローラ 112 インターフェース
113 画像メモリ 120 CPU
122 露光ユニット制御回路 124 画素カウンタ
126 二次転写ユニット制御回路 128 二次転写電圧発生回路
130 二次転写電圧制御回路 132 除電ブラシ制御回路
134 スイッチ 136 可変抵抗器
138 接地線 141 シリアルインターフェイス
142 本体側メモリ 143 入出力ポート
202 反転部 204 搬送駆動ローラ
206 反転ローラ 208 複数媒体移動可能路
210 レバー
700 画像形成システム 702 コンピュータ
704 表示装置 708 入力装置
708A キーボード 708B マウス
710 読取装置
710A フレキシブルディスクドライブ装置
710B CD−ROMドライブ装置
795 アプリケーションプログラム
796 プリンタドライバ
797 画像処理部
801 表示インターフェース部
803 入力インターフェース部
805 ユーザインターフェース処理部
AD 画像データ
COM 制御信号
PD 画像データ
P1 第一媒体
P2 第二媒体
T トナー

Claims (11)

  1. 現像剤像を媒体に転写するための転写部を有する画像形成装置であって、
    前記媒体に転写された現像剤像を該媒体に定着するための定着部であって、前記媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記定着部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている定着部と、
    前記転写部が現像剤像を媒体に転写する際の転写電界の強さを、前記媒体に形成される画像の種類に基づいて制御する制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、前記媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、前記転写電界の強さを制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、前記媒体に形成される画像が、階調優先モードにより形成される画像か、解像度優先モードにより形成される画像か、に基づいて、前記転写電界の強さを制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    湿度を検出するための湿度センサを有し、
    前記制御部は、前記湿度センサにより検出された湿度に基づいて、前記転写電界の強さを制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記媒体の表面電位を検出するための表面電位センサを有し、
    前記制御部は、前記表面電位センサにより検出された表面電位に基づいて、前記転写電界の強さを制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    現像剤を有し、潜像を現像剤にて現像剤像として可視化するための現像装置を備え、
    前記制御部は、該現像装置の使用量に基づいて、前記転写電界の強さを制御することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、前記媒体の種類に基づいて、前記転写電界の強さを制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記媒体上の電荷を取り除くための除電部であって、前記媒体の移動方向において前記定着部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記除電部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている除電部と、
    該除電部により取り除かれる電荷の量を制御するための第二制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記媒体の移動方向において前記除電部よりも下流側に設けられ、前記媒体の両面に画像を形成するために、前記媒体の移動方向を反転させて、該媒体を前記転写部に向けて移動させるための反転部、を有し、
    該反転部には、反転後の第一媒体と該第一媒体に後続する反転前の第二媒体とが摺擦しながら互いに逆方向に移動することを可能とする移動路、が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 現像剤像を媒体に転写するための転写部を有する画像形成装置であって、
    前記媒体に転写された現像剤像を該媒体に定着するための定着部であって、前記媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記定着部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている定着部と、
    前記転写部が現像剤像を媒体に転写する際の転写電界の強さを、前記媒体に形成される画像の種類に基づいて制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記媒体に形成される画像が、自然画であるか、線画であるか、に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、
    湿度を検出するための湿度センサを有し、
    前記制御部は、前記湿度センサにより検出された湿度に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、
    前記媒体の表面電位を検出するための表面電位センサを有し、
    前記制御部は、前記表面電位センサにより検出された表面電位に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、
    現像剤を有し、潜像を現像剤にて現像剤像として可視化するための現像装置を備え、
    前記制御部は、該現像装置の使用量に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、
    前記制御部は、前記媒体の種類に基づいて、前記転写電界の強さを制御し、
    前記媒体上の電荷を取り除くための除電部であって、前記媒体の移動方向において前記定着部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記除電部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている除電部と、
    該除電部により取り除かれる電荷の量を制御するための第二制御部と、を有し、
    前記媒体の移動方向において前記除電部よりも下流側に設けられ、前記媒体の両面に画像を形成するために、前記媒体の移動方向を反転させて、該媒体を前記転写部に向けて移動させるための反転部、を有し、
    該反転部には、反転後の第一媒体と該第一媒体に後続する反転前の第二媒体とが摺擦しながら互いに逆方向に移動することを可能とする移動路、が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  11. コンピュータ、及び、
    このコンピュータに接続可能な、現像剤像を媒体に転写するための転写部を有する画像形成装置であって、前記媒体に転写された現像剤像を該媒体に定着するための定着部であって、前記媒体の移動方向において前記転写部よりも下流側、かつ、前記媒体の移動路の、前記転写部から前記定着部までの長さが、前記画像形成装置において使用可能な前記媒体の最大長さよりも小さくなるような位置、に設けられている定着部と、前記転写部が現像剤像を媒体に転写する際の転写電界の強さを、前記媒体に形成される画像の種類に基づいて制御する制御部と、を備えた画像形成装置、
    を有することを特徴とする画像形成システム。

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