JP2006194916A - 光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮影光学系からファインダー光学系に光路を分割する光学系において、ファインダー光学系に最適な手ぶれ補正機能を設けた光学系を提供する。
【解決手段】 撮影光学系とファインダー光学系とを備え、撮影光学系がファインダー光学系に光路を分割する光路分割手段を有し、ファインダー光学系が被写体を一度結像するリレー光学系RLSを含み、ファインダー光学系を構成する一部の光学系RLを光軸と垂直な面内で移動するシフトを行うことで防振する光学系。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学系に関するものであり、さらに詳しくは、手ぶれ(例えば、カメラを手持ちで撮影する際の振動)による像のぶれを防ぐことができる手ぶれ補正機能を有する光学系、特に、デジタルカメラ、フィルムカメラ、ビデオカメラ等の撮影装置のファインダー光学系に関するものである。
手ぶれ補正機能を有するファインダー光学系に関する従来技術には次のものがある。
特許文献1に記載されているファインダー光学系は、図10に示す通りの構成である。この光学系は、撮影光学系とファインダー光学系が別体のnon−TTLファインダー光学系中に手ぶれ補正レンズLを配置したものである。そして、この手ぶれ補正レンズLを駆動系Aにより、ファインダー光学系の光軸に対して平行に偏心させている。このようにすることにより、被写体から光学系に入射してきた光のぶれを補正している。
また、特許文献2に記載されている光学系は、図11、図12、図13に示す通りの構成である。図11、図12では、対物レンズの一部のレンズLを光軸と垂直方向に移動させている。また、図13では、接眼レンズEを光軸と垂直方向に移動させている。このようにして手ぶれ補正を行なっている。
特開平9−329820号公報 特開2003−91027号公報
上記従来技術では、手ぶれを防止する機能を有するレンズ群、すなわち防振群を用いている。この防振群を偏心させると、偏心による収差のため結像性能が劣化する。また、偏心歪曲収差の発生により、像が光軸に対し非対称な形状になる。このような防振による結像性能の劣化や像の形状の非対称を防止する必要がある。
また、防振群の重量が大であると、防振群を移動させるためのアクチュエータに対する負担が大になる。そのため防振群を軽くする必要がある。
また、防振感度が低いと、防振群の移動量が大になる。逆に、防振感度が高いと、防振群の移動を制御することが困難である。この問題を解消するためには、防振感度を適切な値に設定する必要がある。
このように、防振光学系は、防振のための機能について、多くの点を考慮する必要がある。
特許文献1、特許文献2に記載されている光学系は、何れも防振光学系において考慮すべき課題についての検討に関する開示が全くない。このように、これら従来例は、最適な防振方法や実現性のある検討が十分なされていない。特に、光学系における光路図が示されていないものもある。
また、特許文献1、特許文献2に記載されている光学系は何れも、撮影光学系とファインダー光学系が別体のnon−TTLファインダー光学系に関するものである。
本発明は従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮影光学系からファインダー光学系に光路を分割する光学系において、ファインダー光学系に最適な手ぶれ補正機能を設けた光学系を提供することである。
上記目的を達成する本発明の第1の光学系は、撮影光学系とファインダー光学系とを備え、
撮影光学系がファインダー光学系に光路を分割する光路分割手段を有し、
ファインダー光学系が被写体を一度結像するリレー光学系を含み、
ファインダー光学系を構成する一部の光学系を光軸と垂直な面内で移動するシフトを行うことで防振(手ぶれ補正)することを特徴とするものである。
以下に、上記第1の光学系の構成をとる理由とその作用を説明する。この光学系は、後記する実施例1〜5が対応する。
この構成において、撮影光学系がファインダー光学系の対物レンズの作用も持ち、ファインダー光学系の対物レンズが不要なので、光学系が単純になる。
そして、防振機構によりファインダー光学系による観察像が安定するので、特に望遠撮影や撮影に慣れていない使用者が撮影する場合に問題となる観察像のぶれをなくすことができる。
また、ファインダー光学系中に被写体を一度結像するリレー光学系を設けたので、リレー光学系の倍率を大きくすることで、観察像が観察しやすくなる。また、手ぶれ補正機能を持たせるための自由度が増す。
本発明のような一眼レフファインダーでは、一次結像面と接眼光学系との間に正立光学系を配置する必要がある。視野角を確保するためには接眼光学系の焦点距離を短くする必要があるが、瞳径やアイポイント位置を一定にしたまま焦点距離を短くすると、正立光学系の有効径が大きくなる。その結果、視野角の確保と小型化を両立するのは難しくなるが、リレー光学系により再結像させる二次結像方式にすれば、この問題を解決できる。
また、ファインダー光学系を構成する一部の光学系を光軸と垂直な面内で移動するシフトを採用しているため、手ぶれ補正(防振)をするために可変頂角プリズム等の新たな素子を配置する必要がないので、光学系の構成が単純になる。
本発明の第2の光学系は、第1の光学系において、前記リレー光学系を構成する一部の光学系をシフトして防振することを特徴とするものである。
以下に、上記第2の光学系の構成をとる理由とその作用を説明する。この光学系は、後記する実施例1〜4が対応する。
リレー光学系は、撮影光学系で形成された一次結像を二次結像として再結像する。二次結像面に視野枠を置く場合、二次結像面で観察像が手ぶれ補正(防振)されていないと、別途視野枠のぶれ防止機能が必要となる。リレー光学系を構成する光学系のシフトで防振すれば、二次結像面で防振されているので、視野枠のぶれ防止機能がなくても、観察像と視野枠の両方の手ぶれ補正(防振)を行うことができる。
このとき、リレー光学系が正レンズ、負レンズ、正レンズの順で構成される光学系(トリプレット構成)を含むと、単純な構成で良好な収差補正を行うことができ、さらに好ましい。
本発明の第3の光学系は、第1の光学系において、前記リレー光学系がフィールドレンズを含み、防振する一部の光学系に前記フィールドレンズが含まれないことを特徴とするものである。
以下に、上記第3の光学系の構成をとる理由とその作用を説明する。この光学系は、後記する実施例2〜4が対応する。
リレー光学系がフィールドレンズを含み、フィールドレンズに主に瞳位置制御の役割を持たせることで、フィールドレンズの径は大きくても、フィールドレンズ以外のリレー光学系の径を小型化することができる。一次結像面や二次結像面に面するフィールドレンズの有効径は大きいので、フィールドレンズが防振群に含まれると、防振群の重量が増す。その結果、防振のための高速駆動が困難になったり、駆動が不可能になったする。
しかし、フィールドレンズ以外の径の小さな一部の光学系で防振すれば、アクチュエータの負担を小さくできる。
また、フィールドレンズの偏心感度は小さい。よって、フィールドレンズ以外の一部の光学系のシフトで防振し、防振群とフィールドレンズの間に防振により相対的な位置ずれが生じても、防振後の性能劣化が小さい。
また、防振群がフィールドレンズを含まないことで、防振群のレンズ枚数も少なくできる。
また、リレー光学系の二次結像面側にフィールドレンズを含む場合、以下の効果もある。リレー光学系の射出瞳が二次結像面より像側に形成されていると、接眼光学系の径を小さくできる。リレー光学系の二次結像面側のレンズを主に瞳位置を制御するフィールドレンズにすることで、この効果をより大きくすることができる。このとき、フィールドレンズはレンズ1〜2枚で構成するとよい。
本発明の第4の光学系は、第3の光学系において、防振する一部の光学系がリレー光学系の瞳とフィールドレンズの間に含まれることを特徴とするものである。
以下に、上記第4の光学系の構成をとる理由とその作用を説明する。この光学系は、後記する実施例3、4が対応する。
瞳付近の光学系の有効径は小さいので、瞳とフィールドレンズの間の光学系の有効径も比較的小さい。大きさが比較的小さい瞳とフィールドレンズの間の光学系で防振すれば、防振群が軽量になり防振群を駆動するアクチュエータの負担が軽くなる。
本発明の第5の光学系は、第2の光学系において、前記リレー光学系が、一次結像面側から順に、正屈折力の群、負屈折力の群、正屈折力の群の順で構成され、防振する一部の光学系が最後の正屈折力の群に含まれることを特徴とするものである。
以下に、上記第5の光学系の構成をとる理由とその作用を説明する。この光学系は、後記する実施例3、4が対応する。
リレー光学系が正屈折力の群、負屈折力の群、正屈折力の群の順のトリプレット構成で構成すると、単純な構成で収差補正を行うことができる。また、最後の正屈折力の群に含まれるレンズの横倍率は大きいので、防振の感度を大きくすることができる。
本発明の第6の光学系は、第1の光学系において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.8≦|Δ’/Δ|≦4 ・・・(条件式1)
ここで、Δ :移動する一部の光学系のシフト量、
Δ’:二次結像面における像位置の補正量、
である。
以下に、上記第6の光学系の構成をとる理由とその作用を説明する。この光学系は、後記する実施例1〜4が対応する。
条件式1を満足することで、防振感度(像のぶれ補正量/防振群のシフト量)が適切になる。この条件式の上限の4を越えると、感度が高すぎて防振群のシフト量の微妙な制御が難しくなる。その下限の0.8を越えると、感度が低すぎて防振群のシフト量が大きいので、アクチュエータの負担が大きくなる。
さらに、以下を満足すると、上記作用効果がさらに大きくなるので好ましい。
1≦|Δ’/Δ|≦3 ・・・(条件式1−1)
さらにまた、以下を満足すると、上記作用効果がさらに大きくなるので好ましい。
1.2≦|Δ’/Δ|≦2.2 ・・・(条件式1−2)
本発明の第7の光学系は、第2の光学系において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
0.5≦|ft /fs |≦8 ・・・(条件式2)
ここで、ft :リレーレンズ全系の焦点距離、
s :防振のためにシフトする一部の光学系の焦点距離、
である。
以下に、上記第7の光学系の構成をとる理由とその作用を説明する。この光学系は、後記する実施例1〜4が対応する。
条件式2を満足することで、防振感度と防振後の性能を両立できる。この条件式の上限の8を越えると、防振群のパワーが強すぎ、防振後の性能劣化が大きくなる。下限の0.5を越えると、防振群のパワーが弱すぎ、防振感度が不足する。
本発明の第8の光学系は、第1の光学系において、以下の条件式を満足することを特徴とするものである。
−3≦βa ≦−0.5 ・・・(条件式3)
ここで、βa :防振のために移動する一部の光学系の横倍率、
である。
以下に、上記第8の光学系の構成をとる理由とその作用を説明する。この光学系は、後記する実施例1〜4が対応する。
光学系の一部をシフトして防振する場合、以下の関係を満たす。
Δ’= Δ(1−βa )βb
ここで、Δ :移動する一部の光学系のシフト量、
Δ’:二次結像面における像位置の補正量、
βa :防振のために移動する一部の光学系の横倍率、
βb :防振のために移動する一部の光学系より像側のリレーレンズ群の横倍率、である。
条件式3を満足することで防振感度(像のぶれ補正量/防振群のシフト量)が適切になる。条件式3の下限の−3を越えると、防振感度が高かくなりすぎて、防振群のシフト量の微妙な制御が難しくなる。上限の−0.5を越えると、感度が低すぎて防振群のシフト量が大きいので、アクチュエータの負担が大きくなる。
さらに、以下を満足すると、上記作用効果がさらに大きくなるので好ましい。
−2.7≦βa ≦−0.6 ・・・(条件式3−1)
さらにまた、以下を満足すると、上記作用効果がさらに大きくなるので好ましい。
−2.3≦βa ≦−0.7 ・・・(条件式3−2)
以上の本発明によると、防振後の性能劣化が少なく、防振感度が適切な防振光学系により、ファインダー光学系の手ぶれ補正を行うことができる。
以下に、本発明の光学系の実施例を説明する。
まず、実施例1として、防振のためにリレーレンズRL全体をシフトする例を説明する。
図1は、実施例1〜5に共通のファインダー光学系の光路図であり、撮影光学系と、ファインダー光学系に光路を分割する光路分割手段は省いて図示してある(図3参照)。
図示を省いた撮影光学系で形成された一次結像を一次結像面I1 上に結像し、リレー光学系RLSで二次結像面I2 に二次結像として再結像し、接眼レンズEPで虚像として観察するファインダー光学系である。図1の光路図では、理想レンズIDLでこの虚像を像面I3 上に実像として結像させている。
このファインダー光学系において、リレー光学系RLSは、物体側に凸の正メニスカスレンズL1 、物体側に凸の正メニスカスレンズL2 、両凹負レンズL3 、物体側に凸の負メニスカスレンズL4 と両凸正レンズL5 の接合レンズ、両凸正レンズL6 、凸平正レンズL7 の6群7枚構成であり、レンズL1 からL6 の5群6枚でリレーレンズRLを構成しており、凸平正レンズL7 はフィールドレンズである。二次結像面I2 は凸平正レンズL7 の像側の平面位置に一致している。なお、正メニスカスレンズL1 の物体側の面、両凸正レンズL6 の両面、凸平正レンズL7 の物体側の面は非球面である。また、接眼レンズEPは、両凹負レンズL8 と両凸正レンズL9 の接合レンズ、両凸正レンズL10、両凸正レンズL11の3群4枚構成である。なお、図1において、一次結像面I1 とリレー光学系RLSの間に配置された平行平板群PRは、例え光路折り曲げプリズムであり、また、接眼レンズEPと理想レンズIDLの間のアイポイント位置には絞りSが配置されている。
なお、このファインダー光学系のレンズデータは後記する。
図2は、実際のレイアウトの1例を示す図であり、このファインダー光学系は、光路折り曲げプリズムPRやミラーM1 〜M3 で光路を折り曲げて光学系をコンパクトに構成するが、以下も含め、図1には直線状の光路図で示す。
図2以外にも、図1の変形はいくつも考えられる。例えば、フィールドレンズFLを二次結像面I2 からもっと離すと、フォーカシングスクリーンや視野枠等に付着したゴミが観察され難くなり、より好ましい。また、図3に示すように、光路折り曲げプリズムPRの入射面あるいは射出面をレンズLFとして構成してもよい。図3では、光路折り曲げプリズムPRの入射面を凸面として一次結像面I1 に対するフィールドレンズの作用を持たせている。なお、図3において、PLSは撮影光学系であり、撮影光学系PLSはファインダー光学系に光路を分割する光路分割手段DMを有し、撮影光学系PLSは光路分割手段DMを介して一次結像面I1 に被写体の一次結像を結像する。
図1のファインダー光学系においては、接眼レンズEPを構成するレンズの一部L8 、L9 、L10を光軸方向に移動することで視度調節を行う。−1ディオプターの位置を基準に、L8 、L9 、L10を二次結像面I2 側に2.18mm移動すると、−3ディオプター、L8 、L9 、L10を二次結像面I2 と反対側に2.16mm移動すると、+1ディオプターとなる。
理想レンズIDLで形成された実像面I3 におけるぶれなし状態の横収差図を図4に示す。この横収差図において、中央に示された角度は上下方向の画角を示し、その画角におけるメリジオナル方向とサジタル方向の横収差を示す。以下、同じ。
次に、図1のファインダー光学系において、光学系が傾き、一次結像面I1 の位置が下に0.5mmずれたとする。このとき、二次結像面I2 の位置は上に0.43mmずれる。このとき、実施例1として、リレーレンズRLを図1の下方向に0.23mmシフトすると、二次結像面I2 における像のずれが補正でき、ぶれのない像観察を行うことができる。
この実施例1による防振後の横収差図を図5に示す。図4との比較から、防振による性能劣化が少ないことが分かる。
この実施例1のように、視度調節レンズ(接眼レンズEPを構成するレンズの一部L8 、L9 、L10)と防振レンズ(RL)を別にすると、両者の精度確保、両者のアクチュエータの配置が容易になり好ましい。
次に、実施例2として、防振のためにリレーレンズRLを構成するレンズL1 〜L5 をシフトする例を説明する。
図1の光学系が傾き、一次結像面I1 の位置が下に0.5mmずれたとする。このとき、二次結像面I2 の位置は上に0.43mmずれる。このとき、リレーレンズRLを構成するレンズL1 〜L5 を図1の下方向に0.32mmシフトすると、二次結像面I2 における像のずれが補正でき、ぶれのない像観察を行うことができる。
この実施例2による防振後の横収差図を図6に示す。図4との比較から、防振による性能劣化が少ないことが分かる。
この実施例においては、フィールドレンズFLのレンズL7 とフィールドレンズ的役割を持つレンズL6 以外のレンズL1 〜L5 で防振しているので、防振群の有効径が小さく、重量も軽量にできている。
この実施例のように、瞳を含む光学系(瞳はレンズL3 近傍にできている。)をシフトして防振すれば、瞳付近の光学系の有効径が小さく防振レンズ群を軽量にできるので、防振群をシフトするアクチュエータの負担が軽くなり好ましい。
なお、この実施例の変形として、防振群の有効径をより小さくするために、防振群より一次結像面I1 側にフィールドレンズを追加してもよい。また、防振後の性能を向上させるために防振群に非球面を追加してもよい。これらの変形は、以下の実施例でも同じ。
次に、実施例3として、防振のためにリレーレンズRLを構成するレンズL4 〜L6 をシフトする例を説明する。
図1の光学系が傾き、一次結像面I1 の位置が下に0.5mmずれたとする。このとき、二次結像面I2 の位置は上に0.43mmずれる。このとき、リレーレンズRLを構成するレンズL4 〜L6 を図1の下方向に0.21mmシフトすると、二次結像面I2 における像のずれが補正でき、ぶれのない像観察を行うことができる。
この実施例3による防振後の横収差図を図7に示す。図4との比較から、防振による性能劣化が少ないことが分かる。
この実施例3を実施例2と比較すると、防振群の横倍率βa は1.82から1.04に小さくなっているが、防振群より像側のリレーレンズ群の横倍率βb が0.47から0.98と大きくなっている。その結果、防振の感度が1.33から2.0に向上している。
次に、実施例4として、防振のためにリレーレンズRLを構成するレンズL4 〜L5 をシフトする例を説明する。
図1の光学系が傾き、一次結像面I1 の位置が下に0.5mmずれたとする。このとき、二次結像面I2 の位置は上に0.43mmずれる。このとき、リレーレンズRLを構成するレンズL4 、L5 の接合レンズを図1の下方向に0.29mmシフトすると、二次結像面I2 における像のずれが補正でき、ぶれのない像観察を行うことができる。
この実施例4による防振後の横収差図を図8に示す。図4との比較から、防振による性能劣化が少ないことが分かる。
この実施例のように、防振群が正レンズと負レンズを含んで色収差が補正されていると、防振する際に色収差の劣化が少なく好ましい。このとき、防振群が正レンズと負レンズの接合レンズを含むと、肉厚誤差、偏心誤差等の製作誤差の影響を受け難いので好ましい。
次に、実施例5として、防振のために接眼接眼レンズEPをシフトする例を説明する。
図1の光学系が傾き、一次結像面I1 の位置が下に0.5mmずれたとする。このとき、二次結像面I2 の位置は上に0.43mmずれる。このとき、接眼レンズEPを図の上方向に0.44mmシフトすると、ぶれのない像観察を行うことができる。
この実施例5による防振後の横収差図を図9に示す。図4との比較から、防振による性能劣化が少ないことが分かる。
以下に、図1のファインダー光学系のレンズデータを示すが、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2 ]+A44
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 は4次の非球面係数である。

1 = ∞(I1 ) d1 = 7.00
2 = ∞ d2 = 10.00 nd1 =1.5163 νd1 =64.1
3 = ∞ d3 = 22.80 nd2 =1.5163 νd2 =64.1
4 = ∞ d4 = 10.80 nd3 =1.5163 νd3 =64.1
5 = ∞ d5 = 16.80
6 = 14.94(非球面) d6 = 4.72 nd4 =1.6935 νd4 =53.2
7 = 200.43 d7 = 0.44
8 = 14.06 d8 = 4.81 nd5 =1.8040 νd5 =46.6
9 = 25.38 d9 = 2.84
10= -14.50 d10= 1.10 nd6 =1.8467 νd6 =23.8
11= 10.42 d11= 8.92
12= 300.05 d12= 1.60 nd7 =1.7174 νd7 =29.5
13= 26.50 d13= 5.46 nd8 =1.8040 νd8 =46.6
14= -22.88 d14= 22.93
15= 30.04(非球面) d15= 5.55 nd9 =1.5254 νd9 =55.8
16= -276.45(非球面) d16= 21.67
17= 56.07(非球面) d17= 3.05 nd10=1.5254 νd10=55.8
18= ∞ d18= 0.00
19= ∞(I2 ) d19= 12.48
20= -14.70 d20= 1.37 nd11=1.8467 νd11=23.8
21= 66.77 d21= 6.56 nd12=1.6031 νd12=60.6
22= -20.00 d22= 0.50
23= 244.69 d23= 3.62 nd13=1.7859 νd13=44.2
24= -39.79 d24= 3.36
25= 37.54 d25= 3.30 nd14=1.8340 νd14=37.2
26= ∞ d26= 23.00
27= ∞(S) d27= 31.62
28= ∞(IDL) d28= 32.62
29= ∞(I3
非球面係数
第6面
K = 1.1550 ×10-1
4 = 6.4822 ×10-6
第15面
K = -8.4040 ×10-1
4 = 1.3875 ×10-5
第16面
K = 8.4052 ×101
4 = 1.2911 ×10-5
第17面
K = -6.6270 ×10-1
4 = 3.0506 ×10-5
次に、上記実施例1〜4の条件式1〜条件式3の値は次の通りである。
条件式1 条件式2 条件式3
実施例1 1.857 1.000 -0.857
実施例2 1.328 2.948 -1.820
実施例3 2.004 5.002 -1.040
実施例4 1.493 4.802 -2.170
実施例5 -0.974 − − 。
以上の本発明の光学系は、例えば次のように構成することができる。
〔1〕 撮影光学系とファインダー光学系とを備え、
撮影光学系がファインダー光学系に光路を分割する光路分割手段を有し、
ファインダー光学系が被写体を一度結像するリレー光学系を含み、
ファインダー光学系を構成する一部の光学系を光軸と垂直な面内で移動するシフトを行うことで防振することを特徴とする光学系。
〔2〕 前記リレー光学系を構成する一部の光学系をシフトして防振することを特徴とする上記1記載の光学系。
〔3〕 前記リレー光学系がフィールドレンズを含み、防振する一部の光学系に前記フィールドレンズが含まれないことを特徴とする上記1記載の光学系。
〔4〕 防振する一部の光学系がリレー光学系の瞳とフィールドレンズの間に含まれることを特徴とする上記3記載の光学系。
〔5〕 前記リレー光学系が、一次結像面側から順に、正屈折力の群、負屈折力の群、正屈折力の群の順で構成され、防振する一部の光学系が最後の正屈折力の群に含まれることを特徴とする上記2記載の光学系。
〔6〕 以下の条件式を満足することを特徴とする上記1記載の光学系。
0.8≦|Δ’/Δ|≦4 ・・・(条件式1)
ここで、Δ :移動する一部の光学系のシフト量、
Δ’:二次結像面における像位置の補正量、
である。
〔7〕 以下の条件式を満足することを特徴とする上記2記載の光学系。
0.5≦|ft /fs |≦8 ・・・(条件式2)
ここで、ft :リレーレンズ全系の焦点距離、
s :防振のために移動する一部の光学系の焦点距離、
である。
〔8〕 以下の条件式を満足することを特徴とする上記1記載の光学系。
−3≦βa ≦−0.5 ・・・(条件式3)
ここで、βa :防振のために移動する一部の光学系の横倍率、
である。
本発明の実施例1〜5を適用するファインダー光学系の1例の光路図である。 図1のファインダー光学系の実際のレイアウトの1例を示す図である。 レイアウトの変形例を示す図である。 図1のファインダー光学系のぶれなし状態の横収差図である。 本発明の実施例1による防振後の横収差図である。 本発明の実施例2による防振後の横収差図である。 本発明の実施例3による防振後の横収差図である。 本発明の実施例4による防振後の横収差図である。 本発明の実施例5による防振後の横収差図である。 従来の手ぶれ防止機能を設けた光学系の構成を示す図である。 従来の他の手ぶれ防止機能を設けた光学系の構成を示す図である。 従来の他の手ぶれ防止機能を設けた光学系の構成を示す図である。 従来の他の手ぶれ防止機能を設けた光学系の構成を示す図である。
符号の説明
L…手ぶれ補正レンズ
A…駆動系
E…接眼レンズ
1 …一次結像面
2 …二次結像面
3 …実像面
RLS…リレー光学系
RL…リレーレンズ
FL…フィールドレンズ
EP…接眼レンズ
IDL…理想レンズ
1 〜L6 …リレーレンズを構成するレンズ
7 …フィールドレンズを構成するレンズ
8 〜L11…接眼レンズを構成するレンズ
PR…平行平板群(光路折り曲げプリズム)
S…絞り
1 〜M3 …光路を折りミラー
LF…レンズ
PLS…撮影光学系
DM…光路分割手段

Claims (3)

  1. 撮影光学系とファインダー光学系とを備え、
    撮影光学系がファインダー光学系に光路を分割する光路分割手段を有し、
    ファインダー光学系が被写体を一度結像するリレー光学系を含み、
    ファインダー光学系を構成する一部の光学系を光軸と垂直な面内で移動するシフトを行うことで防振することを特徴とする光学系。
  2. 前記リレー光学系を構成する一部の光学系をシフトして防振することを特徴とする請求項1記載の光学系。
  3. 前記リレー光学系がフィールドレンズを含み、防振する一部の光学系に前記フィールドレンズが含まれないことを特徴とする請求項1記載の光学系。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009037010A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Funai Electric Co Ltd 撮像装置

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