JP4153710B2 - 3群ズーム光学系 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はズームレンズ、特にコンパクトカメラに好適な小型・高変倍で広画角な3群ズーム光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンパクトカメラ用のズームレンズとして、構成の簡単な2群ズームレンズが多く用いられている。しかし、近年コンパクトカメラ用のズームレンズにおいて、小型化・高変倍化の要求が高くなってきている。これに対して、構成の簡単な2群ズームレンズでは、広角端から望遠端までの良好な収差のバランスを得るには限界がある。そのため、3群ズームレンズが主流となってきている。
コンパクトカメラ用のレンズ系には、最終群に負の構成となるテレフォトタイプが用いられる。これは、一眼レフカメラ用のレンズ系と異なり、バックフォーカスを長く取る必要性が低いことや、全長を短く構成できる利点があることによる。特に3群ズームレンズにおいては、正・正・負のレンズ構成が広く用いられている。その1例として、特開平5-88085号公報や特開平11-52232号公報などがある。ここでは、広画角、高変倍なズーム光学系が、種々、提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開平5-88085号公報に記載のズーム光学系は、構成枚数が少なく広画角を実現している。しかしながら、全長が長く、特に望遠端の望遠比が1.2と大きく小型化には不十分であった。
また、特開平11-52232号の実施例2に見られるズーム光学系は、構成枚数が少なく広画角・高変倍で小型なズーム光学系を実現している。しかしながら、非球面レンズを多用することで性能のバランスをとってはいるものの、コストや収差補正の点で不十分であった。
【0004】
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、小型・高変倍・広画角でありながら、各レンズ群の構成を適切に配置することにより、少ない構成枚数で性能の良好な3群ズーム光学系を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による3群ズーム光学系は、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とで構成され、広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が物体側へ移動する3群ズーム光学系において、前記第1レンズ群が、最も物体側に負レンズを配置して構成され、前記第2レンズ群が、物体側より順に、物体側に非球面を有する負レンズと、正レンズと、正レンズの3枚のレンズで構成され、前記第3レンズ群が、物体側より順に、少なくとも1面の非球面を有するプラスチックレンズと、負レンズで構成され、次の条件式を満足することを特徴としている。
0.62 < f1/|f_L11| < 1.4
1.1 < fw/h < 1.6
2.8 < ft/fw
0.5 < |f3|/h ≦ 0.73
−0.60 < ft/f_L31 < 0.60
但し、f1は第1レンズ群の焦点距離、f_L11は第1レンズ群における最も物体側に配置された負レンズの焦点距離、fwは広角端での焦点距離、hは最大像高、ftは望遠端での焦点距離、f3は第3レンズ群の焦点距離、f_L31は前記第3レンズ群中の物体側に配されたレンズの焦点距離である。
【0011】
【発明の実施の形態】
まず、本発明にかかる3群ズーム光学系の基本的な構成について説明する。
本発明にかかる3群ズーム光学系は、例えば図1に示すように、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、負の屈折力の第3レンズ群G3とで構成されている。また、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少するように、各レンズ群が物体側へ移動するようになっている。
【0012】
そして、本発明では、第1レンズ群G1を構成する際に、負レンズL11を最も物体側に配置している。
高変倍比化において各群内における残存収差を抑えることは、性能のバランスを保ち、なお且つ製造工程で発生しうる製造誤差への影響を低減化する上で重要となる。そこで、第1レンズ群G1における残存収差、特に色収差を抑えるためには、負レンズL11を第1レンズ群G1に配置するのが効果的である。すなわち、負レンズL11と正レンズとの組合せによって、色収差を良好に補正することができる。
また、第1レンズ群では、物体側と像側を比べると、物体側へレンズを配置した場合の方がレンズ外径は大きくなる。そのため、正の屈折力を有するレンズを配置しようとすると、縁肉を確保するために肉厚を大きくとらなければならない。その結果、レンズ系を薄型化するのが難しくなる。これに対して、負レンズであれば、肉厚を大きくすることなく縁肉厚を確保することができる。
【0013】
第2レンズ群G2は、物体側より負レンズL21と、正レンズL22と、正レンズL23の3枚のレンズで構成している。
収差補正の観点からすると、各群のパワーは小さい方が有利である。また、各レンズ素子のパワーを小さくすることも同様に有利となる。このため、本発明では、第2レンズ群G2の正の屈折力を、2つの正レンズL22,L23に分担させている。
また、第2レンズ群G2における負レンズL21を物体側に配置すれば、第2レンズ群G2内でレトロフォーカスを形成していることとなる。この構成であれば、屈折力を維持したまま、第2レンズ群G2の主点位置を像側へ移動することができる。第2レンズ群G2の主点位置が像側へ移動すると、短焦点側での第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔を確保することができる。この結果、変倍に際して、必要な移動量を確保することができる。
また、第2レンズ群G2内における負レンズL21に非球面を設けると、収差をより良好に補正することができる。このとき、負レンズL21の物体側面に非球面を設けると、特に球面収差を良好に補正できる。
【0014】
以上が、本発明にかかる3群ズーム光学系の基本的な構成である。そして、本発明の3群ズーム光学系は、上記基本構成において、次の条件式(1)および(2)を満足する。
0.62 < f1/|f_L11| < 1.4 ・・・(1)
1.1 < fw/h < 1.6 ・・・(2)
但し、f1は第1レンズ群の焦点距離、f_L11は第1レンズ群における最も物体側に配置された負レンズの焦点距離、fwは広角端での焦点距離、hは最大像高である。
【0015】
条件式(1)の下限を下回ると、第1レンズ群G1における負の屈折力が小さくなる。その結果、第1レンズ群G1単体での収差を良好に補正することが困難になる。他方、上限を上回ると、第1レンズ群G1における負の屈折力が大きくなる。その結果、第1レンズ群G1を構成するレンズ間で偏心が生じた際に、偏心による収差発生が大きくなってしまい、製造に困難をきたすこととなる。
条件式(2)の上限を上回ると、広画角化への要求に応えられなくなる。他方、下限を下回ると、画角が広くなり過ぎて本発明の構成における収差補正が困難となってくる。
【0016】
また、本発明の3群ズーム光学系は、上記基本構成において、次の条件式(4)を満足する。
0.5 < |f3|/h ≦ 0.73 ・・・(4)
但し、f3は第3レンズ群G3の焦点距離、hは最大像高である。
【0018】
条件式(4)の上限を上回ると、小型化・高変倍化を達成することが困難となる。他方、条件式(4)の下限を下回ると収差発生を抑えきれなくなり、性能のバランスが取れなくなる。
【0023】
本発明の3群ズーム光学系は、上記基本構成において、次の条件式(5)を満足する。
2.8 < ft/fw ・・・(5)
但し、ftは望遠端の焦点距離、fwは広角端の焦点距離である。
【0026】
条件式(5)は変倍比を表すもので、下限を下回ると高変倍(広い変倍範囲)への要求に応えられなくなる。
【0027】
なお、上記条件式(5)の代わりに、次の条件式(5')を満足するのがより望ましい。
3.0 < ft/fw < 4.0 …(5')
【0031】
本発明の3群ズーム光学系は、上記基本構成において、第3レンズ群が、物体側より順に、プラスチックレンズと、負レンズとで構成されている。
【0033】
本発明の3群ズーム光学系は、第3レンズ群G3をレンズL31と負レンズL32とで構成している。第3レンズ群G3は、他のレンズ群に比べてレンズ径が特に大きい。このため、第3レンズ群G3を従来以上のレンズ枚数で構成しても、コストが増加するばかりである。しかもそれだけではなく、沈胴構造にした際の沈胴厚の増加や重量増などを招き、小型化や軽量化を阻む要因となってしまう。したがって、第3レンズ群G3は、2枚のレンズで構成することが良い。
【0034】
更に、本発明の3群ズーム光学系では、レンズL31としてプラスチックレンズを用いている。これにより、光学系の軽量化を実現できる。
【0035】
また、第3レンズ群G3におけるレンズL31を、少なくとも1面の非球面を有するプラスチックレンズで構成するのが良い。このようにすると、非球面により、主に広角端で発生する軸外収差、特にコマ収差を良好に補正することができる。さらに、プラスチックレンズはガラス研磨レンズに比べ低コストであるので、コスト削減につながる。
【0036】
さらに、レンズL31について、次の条件式(6)を満足するのが望ましい。
−0.60 < ft/f_L31 < 0.60 …(6)
但し、ftは望遠端の焦点距離、f_L31は前記第3レンズ群中の物体側に配されたレンズの焦点距離である。
【0037】
この条件を満たさない場合、温度や湿度に起因する焦点移動や性能の変化の影響が大きくなる。その結果、様々な使用環境において、所定の性能を維持することが困難になる。
【0073】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
第1実施例
図1は本発明による3群ズーム光学系の第1実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。図2〜4は第1実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、図2は広角端、図3は中間、図4は望遠端での状態を示している。
第1実施例の3群ズーム光学系は、物体側より順に、正の第1レンズ群G1と、絞りSと、正の第2レンズ群G2と、負の第3レンズ群G3とで構成されている。
正の第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、正レンズL12とで構成されている。
正の第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に非球面を有する負メニスカスレンズL21と、正メニスカスレンズL22と、正レンズL23とで構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側より順に、物体側に非球面を有するプラスチック製の負メニスカスレンズL31と、負メニスカスレンズL32とで構成されている。
【0074】
また、広角端から望遠端への変倍の際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少するように、各レンズ群が物体側に移動するズーム方式を採用している。
絞りSは、第2レンズ群G2と一体で移動するようになっている。
【0075】
次に、第1実施例の3群ズーム光学系を構成する光学部材のレンズデータを示す。
なお、第1実施例の数値データにおいて、r1、r2、…は各レンズ面の曲率半径、d1、d2、…は各レンズの肉厚または空気間隔、nd1、nd2、…は各レンズのd線での屈折率、νd1、νd2、…は各レンズのアッべ数、Fno.はFナンバー、flは3群ズーム光学系の焦点距離を表している。
なお、非球面形状は、光軸方向をz、光軸に直交する方向をyにとり、円錐係数をK、非球面係数をA4、A6、A8、A10としたとき、次の式で表される。
z=(y2/r)/[1+{1−(1+K)(y/r)2}1/2]
+A4y4+A6y6+A8y8+A10y10
なお、これらの記号は後述の実施例の数値データにおいても共通である。
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
第2実施例
図5は本発明による3群ズーム光学系の第2実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。図6〜8は第2実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、図6は広角端、図7は中間、図8は望遠端での状態を示している。
第2実施例の3群ズーム光学系は、物体側より順に、正の第1レンズ群G1と、絞りSと、正の第2レンズ群G2’と、負の第3レンズ群G3とで構成されている。
正の第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、正レンズL12とで構成されている。
正の第2レンズ群G2’は、物体側から順に、物体側に非球面を有する負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22との接合レンズと、正レンズL23とで構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側より順に、物体側に非球面を有するプラスチック製の負メニスカスレンズL31と、負メニスカスレンズL32とで構成されている。
【0080】
また、広角端から望遠端への変倍の際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2’との間隔が増大し、第2レンズ群G2’と第3レンズ群G3との間隔が減少するように、各レンズ群が物体側に移動するズーム方式を採用している。
絞りSは、第2レンズ群G2’と一体で移動するようになっている。
【0081】
次に、第2実施例の3群ズーム光学系を構成する光学部材のレンズデータを示す。
【0082】
【0083】
【0084】
図9は本発明による3群ズーム光学系の第3実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。図10〜12は第3実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、図10は広角端、図11は中間、図12は望遠端での状態を示している。
第3実施例の3群ズーム光学系は、物体側より順に、正の第1レンズ群G1と、絞りSと、正の第2レンズ群G2と、負の第3レンズ群G3’とで構成されている。
正の第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、正レンズL12とで構成されている。
正の第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に非球面を有する負メニスカスレンズL21と、正メニスカスレンズL22と、正レンズL23とで構成されている。
第3レンズ群G3’は、物体側より順に、物体側に非球面を有するプラスチック製の正メニスカスレンズL31’と、負メニスカスレンズL32とで構成されている。
【0085】
また、広角端から望遠端への変倍の際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3’との間隔が減少するように、各レンズ群が物体側に移動するズーム方式を採用している。
絞りSは、第2レンズ群G2と一体で移動するようになっている。
【0086】
次に、第3実施例の3群ズーム光学系を構成する光学部材のレンズデータを示す。
【0087】
【0088】
【0089】
図13は本発明による3群ズーム光学系の参考例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。図14〜16は参考例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、図14は広角端、図15は中間、図16は望遠端での状態を示している。
参考例の3群ズーム光学系は、物体側より順に、正の第1レンズ群G1と、絞りSと、正の第2レンズ群G2”と、負の第3レンズ群G3”とで構成されている。
正の第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、正レンズL12とで構成されている。
正の第2レンズ群G2”は、物体側から順に、物体側に非球面を有する負メニスカスレンズL21と、正メニスカスレンズL22と、正メニスカスレンズL23’とで構成されている。
第3レンズ群G3”は、1枚の負メニスカスレンズL32で構成されている。
【0090】
また、広角端から望遠端への変倍の際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少するように、各レンズ群が物体側に移動するズーム方式を採用している。
絞りSは、第2レンズ群G2と一体で移動するようになっている。
【0091】
次に、参考例の3群ズーム光学系を構成する光学部材のレンズデータを示す。
数値データ4
r1 =-36.983
d1 =1.150 nd1 =1.80518 νd1 =25.42
r2 =-80.125
d2 =0.150
r3 =19.676
d3 =2.715 nd3 =1.51823 νd3 =58.90
r4 =-168.966
d4 =D4
r5 =∞(絞り)
d5 =1.200
r6 =-12.889(非球面)
d6 =1.750 nd6 =1.80610 νd6 =40.92
r7 =-30.231
d7 =1.012
r8 =-54.962
d8 =2.696 nd8 =1.54814 νd8 =45.79
r9 =-11.502
d9 =0.150
r10=-290.588
d10=2.665 nd10=1.48749 νd10=70.23
r11=-17.787
d11=D11
r12=-14.388(非球面)
d12=1.550 nd12=1.77250 νd12=49.60
r13=-770.959
【0092】
【0093】
【0094】
次に、各実施例及び参考例における条件式の値を表1に示す。
【表1】
【0095】
以上説明した本発明の3群ズーム光学系は、図17に斜視図で、図18に断面図でそれぞれ示したような構成のコンパクトカメラ撮影用対物レンズaとして用いられる。図18中、G1は正の屈折力を有する第1レンズ群、G2は正の屈折力を有する第2レンズ群、G3は負の屈折力を有する第3レンズ群を示しており、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3でもって、上記実施例で説明したような本発明の3群ズーム光学系又は参考例で説明したような3群ズーム光学系が構成されている。また、Lbは撮影用光路、Leはファインダー用光路を示しており、撮影用光路Lbとファインダー用光路Leは平行に並んでおり、被写体の像は、ファインダー用対物レンズ、像正立プリズム、絞り、及び接眼レンズからなるファインダーにより観察され、また、撮影用対物レンズaによりフィルム上に結像される。
ここで、フィルム直前には、図19に示すような撮影範囲を規定する矩形の開口を持つ視野絞りが配置されている。そして、この視野絞りの対角長が2Yである。
【0096】
また、フィルムの代わりに、CCD等の電子撮像素子を用いて構成されるコンパクトな電子カメラの撮影用対物レンズとして本発明のズーム光学系を用いることができる。その場合、電子撮像素子へ入射する軸上、及び軸外の主光線がほぼ垂直となるように、電子撮像素子の撮像面の直前に正レンズを配置してもよい。
この場合は、電子撮像素子の最大有効撮像範囲の対角長が2Yである。
【0130】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、小型・高変倍・広画角でありながら、少ない構成枚数で性能の良好な3群ズーム光学系を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による3群ズーム光学系の第1実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図2】第1実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図3】第1実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図4】第1実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図5】本発明による3群ズーム光学系の第2実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図6】第2実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図7】第2実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図8】第2実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図9】本発明による3群ズーム光学系の第3実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図10】第3実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図11】第3実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図12】第3実施例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図13】 本発明の3群ズーム光学系の参考例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示している。
【図14】 参考例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、広角端での状態を示している。
【図15】 参考例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、中間での状態を示している。
【図16】 参考例における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図であり、望遠端での状態を示している。
【図17】本発明の3群ズーム光学系を用いたカメラの一例を示す概略斜視図である。
【図18】図17のカメラ内部の概略構成を示す断面図である。
【図19】図18のカメラの枠の対角長を示す説明図である。
【符号の説明】
a コンパクトカメラ用対物レンズ
G1 第1レンズ群
G2,G2’,G2” 第2レンズ群
G3,G3’,G3” 第3レンズ群
L11 物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ
L12 正レンズ
L21 物体側に非球面を有する負メニスカスレンズ
L22 正メニスカスレンズ
L23 正レンズ
L23’ 正メニスカスレンズ
L31 物体側に非球面を有するプラスチック製の負メニスカスレンズ
L31’ 物体側に非球面を有するプラスチック製の正メニスカスレンズ
L32 負メニスカスレンズ
Lb 撮影用光路
Le ファインダー用光路
S 絞り
Claims (1)
- 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とで構成され、広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が物体側へ移動する3群ズーム光学系において、
前記第1レンズ群が、最も物体側に負レンズを配置して構成され、
前記第2レンズ群が、物体側より順に、物体側に非球面を有する負レンズと、正レンズと、正レンズの3枚のレンズで構成され、
前記第3レンズ群が、物体側より順に、少なくとも1面の非球面を有するプラスチックレンズと、負レンズで構成され、
次の条件式を満足することを特徴とする3群ズーム光学系。
0.62 < f1/|f_L11| < 1.4
1.1 < fw/h < 1.6
2.8 < ft/fw
0.5 < |f3|/h ≦ 0.73
−0.60 < ft/f_L31 < 0.60
但し、f1は第1レンズ群の焦点距離、f_L11は第1レンズ群における最も物体側に配置された負レンズの焦点距離、fwは広角端での焦点距離、hは最大像高、ftは望遠端での焦点距離、f3は第3レンズ群の焦点距離、f_L31は前記第3レンズ群中の物体側に配されたレンズの焦点距離である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002076728A JP4153710B2 (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 3群ズーム光学系 |
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