JP2006192675A - 光書込み装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、および光書込み装置の露光方法。 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置における副走査方向の画像ずれを目立たないようにする。
【解決手段】ドラム状やベルト状の感光体10まわりに複数のLEDプリントヘッド30〜32等の発光素子アレイユニットを感光体の主走査方向aに沿って千鳥状に配置し、感光体の副走査方向bの下流位置にある発光素子アレイユニットに遅延回路34を通して画像データを送信することにより副走査方向の画像ずれを補正し、複数の発光素子アレイユニットで1ラインごとの露光をして感光体に静電潜像を書き込む。そのような光書込み装置12において、複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように複数の発光素子アレイユニットを配置するとともに、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正する手段を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】ドラム状やベルト状の感光体10まわりに複数のLEDプリントヘッド30〜32等の発光素子アレイユニットを感光体の主走査方向aに沿って千鳥状に配置し、感光体の副走査方向bの下流位置にある発光素子アレイユニットに遅延回路34を通して画像データを送信することにより副走査方向の画像ずれを補正し、複数の発光素子アレイユニットで1ラインごとの露光をして感光体に静電潜像を書き込む。そのような光書込み装置12において、複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように複数の発光素子アレイユニットを配置するとともに、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正する手段を備える。
【選択図】 図2
Description
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置に関する。そのうち特に、感光体上に形成したトナー像を直接または間接的に転写して、用紙・OHPフィルム等の記録媒体に画像を記録する電子写真式の画像形成装置に関する。および、そのような画像形成装置において、少なくとも感光体と光書込み装置とを一体的にまとめて備え、画像形成装置本体に対して一括して着脱自在とするプロセスカートリッジに関する。ならびに、そのような画像形成装置やプロセスカートリッジにおいて、複数の発光素子アレイユニットを用いて感光体に静電潜像を形成する光書込み装置、およびその露光方法に関する。
従来、電子写真式の画像形成装置では、例えば図8に示すように、ドラム状の感光体1を用い、その感光体1の回転とともに、表面を帯電装置2で帯電し、光書込み装置3で露光してその感光体1の表面に静電潜像を形成し、次いで現像装置4でトナーを付着することによりその静電潜像を可視像化してトナー像を形成する。他方、感光体1の下方には、用紙・OHPフィルム等の記録媒体5を送り込む。そして、その記録媒体5に、感光体1の表面に形成した上記トナー像を転写装置6により転写し、記録媒体5を分離装置7で感光体1から分離して不図示の定着装置に導き、その定着装置で転写画像を定着して記録媒体5に画像を記録していた。一方、トナー像転写後の感光体1の表面は、クリーニング装置8で転写残トナーを除去して後、除電装置9で除電して初期化し、再度の画像形成に備えていた。
ところで、従来の画像形成装置の中には、光書込み装置3として発光素子アレイユニットを用いるものがある。発光素子アレイユニットとしては、例えばLEDプリントヘッド(以下、略して「LPH」という)を使用する。このLPHを使用するときは、例えば長さが記録媒体5の幅に相当するものを、感光体1まわりに1つ配置していた。つまり、A0の記録媒体5に画像を記録する画像形成装置にあっては、A0の記録媒体5の幅に相当する長さのLPHを使用していた。
しかしながら、このような1本のLPHを使用する光書込み装置3では、簡単な構成で、高品質な画像を得ることができる利点はあるものの、LPHの長さが長くなる。LPHの部品コストは、LPHの長さに比例することから、LPHの長さが長くなると、部品コストが高くなり、ひいては画像形成装置のコストアップを招く問題があった。
そこで、従来の画像形成装置の中には、LPHを長さ方向に複数に分割し、その分割したLPHを感光体1まわりに感光体1の主走査方向に沿って千鳥状に配置し、感光体1の副走査方向の下流位置にあるLPHに遅延回路を通して画像データを送信することにより副走査方向の画像ずれを補正し、複数のLPHで1ラインごとの露光をして感光体1に静電潜像を書き込むものがある。
例えば図9に示すように、3本の第1LPH3a、第2LPH3b、第3LPH3cを感光体1の主走査方向(長さ方向)aに沿って千鳥状に配置し、第2LPH3bを感光体1の副走査方向(回転方向)bの上流位置に、第1LPH3aおよび第3LPH3cを下流位置に配置していた。上流位置にある第2LPH3bと、下流位置にある第1LPH3aおよび第3LPH3cとの遅延距離はLであり、その遅延時間はtであった。
このようなLPHを分割して千鳥状に配置する光書込み装置3では、LPH3a・3b・3cの長さを短くし、部品コストを安く抑えることができる利点がある。しかしながら、複数のLPH3a・3b・3cで書き込んだ画像を合成する必要があることから、画像データ処理が複雑となる問題があった。
このような問題を解決すべく、従来の画像形成装置では、複数のLPH3a・3b・3cの部品精度を確保するとともに、部品精度で抑えられない部分については調整により位置精度を確保していた。また、特許文献1に記載されるように、副走査方向のずれ量をライン単位で補正し、補正した後の1ライン未満のずれ量をさらに発光ストローブ信号により補正していた。他方、特許文献2に記載されるように、簡単な回路構成で、副走査方向の1ライン未満のずれ量を補正していた。
ここで、感光体1の周速が、常時一定であれば問題はない。しかし、この種の画像形成装置では、例えば感光体1の外周は、軸心に対してふれていないことを理想とするが、部品加工上若干のふれの発生は避けられない。よって、実際には図10に示すように、感光体1の狙いの速度V0に対して実際の速度Vが、あるレベル規則的な周期で乱れる現象を生じ、現実には狙いの速度V0と実際の速度Vとの間に図中斜線部分のずれを発生する。この原因は、感光体1の軸心に対する外周のふれであったり、感光体1を駆動するプーリの軸心に対するふれであったりする。
このため、このような感光体1の周期的な回転速度むらに起因する副走査方向の画像ずれから、上述したように、部品精度や位置精度を確保することで、ある程度のつなぎ精度を維持したとしても、やはりつなぎ部に画像ずれを発生していた。また、特許文献1や特許文献2に記載される方法で1ライン以下の副走査方向の段差ずれを解消したとしても、やはり部分的な画像ずれの発生は避けられなかった。
そこで、この発明の目的は、画像形成装置における副走査方向の画像ずれを目立たないようにすることにある。
かかる目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、ドラム状やベルト状の感光体まわりに複数のLEDプリントヘッド等の発光素子アレイユニットを感光体の主走査方向に沿って千鳥状に配置し、感光体の副走査方向の下流位置にある発光素子アレイユニットに遅延回路を通して画像データを送信することにより副走査方向の画像ずれを補正し、前記複数の発光素子アレイユニットで1ラインごとの露光をして感光体に静電潜像を書き込む光書込み装置において、
前記複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように前記複数の発光素子アレイユニットを配置するとともに、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように前記複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正する手段を備える、ことを特徴とする。
前記複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように前記複数の発光素子アレイユニットを配置するとともに、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように前記複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正する手段を備える、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光書込み装置において、前記オーバーラップする部分のドットをNとするとき、端部のドットになるほど光量を1/Nずつ段階的に減ずる、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の光書込み装置を備えることを特徴とする、プロセスカートリッジである。このプロセスカートリッジには、少なくとも感光体と、請求項1または2に記載の光書込み装置を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の光書込み装置を備えることを特徴とする、複写機・プリンタ・ファクシミリなどの画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする、画像形成装置である。
上述した目的を達成すべく、請求項6に記載の発明は、ドラム状やベルト状の感光体まわりに複数のLEDプリントヘッド等の発光素子アレイユニットを感光体の主走査方向に沿って千鳥状に配置し、感光体の副走査方向の下流位置にある発光素子アレイユニットに遅延回路を通して画像データを送信することにより副走査方向の画像ずれを補正し、前記複数の発光素子アレイユニットで1ラインごとの露光をして感光体に静電潜像を書き込む光書込み装置の露光方法において、
前記複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように前記複数の発光素子アレイユニットを配置するとともに、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように前記複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正する、ことを特徴とする。
前記複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように前記複数の発光素子アレイユニットを配置するとともに、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように前記複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正する、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、感光体まわりに複数の発光素子アレイユニットを感光体の主走査方向に沿って千鳥状に配置するとともに、それら複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように複数の発光素子アレイユニットを配置するので、その重複して書き込んだ部分の露光エネルギは、結果的に他の部分の2倍になり、画像上、黒筋を生ずることとなる。しかし、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正するので、他の部分の露光エネルギと同じにすることができ、重複部分の主走査方向の黒筋を緩和することができる。そして、隣接する発光素子アレイユニットのつなぎ目をなだらかとし、画像形成装置における副走査方向の画像ずれを目立たないようにすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、オーバーラップする部分のドットをNとするとき、端部のドットになるほど光量を1/Nずつ段階的に減ずるので、オーバーラップ部分以外の光量を1とすると、オーバーラップ部分の両者の光量を足すと、1となり、オーバーラップ部分以外の光量と同じにすることができ、隣接する発光素子アレイユニットのつなぎ目をなだらかとし、画像形成装置における副走査方向の画像ずれを目立たないようにすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、プロセスカートリッジに、請求項1または2に記載の光書込み装置を備えるので、上述した効果を有する光書込み装置を備えたプロセスカートリッジを提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、画像形成装置に、請求項1または2に記載の光書込み装置を備えるので、上述した効果を有する光書込み装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、画像形成装置に、請求項3に記載のプロセスカートリッジを備えるので、請求項3に記載の効果を有するプロセスカートリッジを備えた画像形成装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、感光体まわりに複数の発光素子アレイユニットを感光体の主走査方向に沿って千鳥状に配置するとともに、それら複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように複数の発光素子アレイユニットを配置するので、その重複して書き込んだ部分の露光エネルギは、結果的に他の部分の2倍になり、画像上、黒筋を生ずることとなる。しかしながら、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正するので、他の部分の露光エネルギと同じにすることができ、重複部分の主走査方向の黒筋を緩和することができる。そして、隣接する発光素子アレイユニットのつなぎ目をなだらかとし、副走査方向の画像ずれを目立たないようにすることができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、電子写真式の画像形成装置の要部概略構成を示す。この画像形成装置には、複数の発光素子アレイユニットを用いて感光体に静電潜像を形成する光書込み装置を備える。
図1には、電子写真式の画像形成装置の要部概略構成を示す。この画像形成装置には、複数の発光素子アレイユニットを用いて感光体に静電潜像を形成する光書込み装置を備える。
図1において、符号10は、ベルト状でもよいが、図示例ではドラム状の感光体であり、図中反時計まわりに回転する。感光体10のまわりには、帯電チャージャで構成する帯電装置11から感光体10の回転方向に、複数の発光素子アレイユニットを用いた光書込み装置12、感光体10の周面に接触しまたは近接して現像ローラ13を有する現像装置14、転写チャージャで構成する転写装置15、分離チャージャで構成する分離装置16、先端を感光体10の周面に押し当てるクリーニングブレード17を有するクリーニング装置18、除電ランプで構成する除電装置19などを配置する。
感光体10の感光体軸20には、駆動プーリ21を固定する。駆動プーリ21は、不図示の従動プーリとの間に駆動伝達ベルト22を掛けまわしている。
そして、感光体10の回転とともに、帯電装置11で電圧を印加して感光体10の表面を一様に帯電し、次いで画像情報に基づき光書込み装置12で露光してその感光体10の表面に静電潜像を形成し、そののち現像装置14の現像ローラ13でトナー23を付着することによりその静電潜像を可視像化して感光体10の表面にトナー像を形成する。
一方、感光体10の下方には、ガイド部材24で案内して、用紙・OHPフィルム等の記録媒体25を送り込み、その記録媒体25に、転写装置15で電圧を印加して、感光体10の表面に形成した上記トナー像を転写し、分離装置16で電圧を印加して記録媒体25を感光体10から分離して不図示の定着装置に導き、その定着装置で転写画像を定着して記録媒体25に画像を記録する。
トナー像転写後の感光体10の表面は、クリーニング装置18のクリーニングブレード17で掻き落して転写残トナーを除去して後、除電装置19で除電して初期化し、再度の画像形成に備える。クリーニング装置18で除去したトナーは、搬送スクリュ26で搬送し、不図示の廃トナー容器に回収し、または現像装置14に戻してリサイクル使用していた。また、感光体軸20の回転は、駆動伝達ベルト22を介して他の装置へと伝達していた。
さて、図示画像形成装置の光書込み装置12は、図9に示す場合と同様に、長さ方向に分割して複数の発光素子アレイユニットを用いている。発光素子アレイユニットとして、例えばLEDプリントヘッド(以下、略して「LPH」という)を使用する。そして、感光体10まわりに複数のLPHを感光体10の主走査方向に沿って千鳥状に配置する。例えば図2に示すように、3本の第1LPH30、第2LPH31、第3LPH32を感光体10の主走査方向(長さ方向)aに沿って千鳥状に配置し、第2LPH31を感光体10の副走査方向(回転方向)bの上流位置に、第1LPH30および第3LPH32を下流位置に配置する。上流位置にある第2LPH31と、下流位置にある第1LPH30および第3LPH32との遅延距離はLとし、その遅延時間はtとする。
そして、図3に示すように、出力画像をLPH制御回路33に転送し、そのLPH制御回路33で3分割してそれぞれ3本の第1LPH30、第2LPH31、第3LPH32に転送するが、感光体10の副走査方向の下流位置にある第1LPH30および第3LPH32には、LPH制御回路33から遅延回路34を通して、所定遅延時間tだけ一時的にメモリ内に格納し、遅延させて画像データを送信する。これにより、副走査方向のずれを補正して1ラインに合成し、複数のLPH30・31・32で1ラインごとの露光をして感光体10に静電潜像を書き込むようにする。
さて、図示光書込み装置12では、複数のLPH30・31・32の書込み位置が順にオーバーラップするように複数のLPH30・31・32を配置する。すなわち、図4に示すように、1ライン分のデータを、第1LPH30の右端部と第2LPH31の左端部の書込みがhの範囲だけオーバーラップし、第2LPH31の右端部と第3LPH32の左端部の書込みがhの範囲だけオーバーラップするように、3本のLPH30・31・32を点灯する。
重複したドットが2値データであると光量が増し、画像として黒筋(オビ)状に見えてしまい、2値画像データの階調(0または1)での光量を制御できないので、LPHの光量ばらつきを補正した光量補正データ(5ビット32階調)中で当該ドットに対する光量補正データに値を修正し、修正した光量補正データに基づき駆動電流を制御することで重複した部分の光量むらを抑制する。
ここで、光量補正データは、各LED素子の発光量のばらつきを少なくしてLPH全体の光量分布を均一化するためのデータであり、ROMなどのメモリに格納されていて、LEDヘッドに電源が供給されるごとにROMからの光量補正データをLEDヘッドに転送している。なお、LPHによっては、LPH内部にEEPROMなどを搭載したものもある。
図5には、LPH制御回路33の構成を示す。
まず、画像メモリ部301より画像データおよびビデオデータ信号が画像データ入力部512を介してパラレル信号として第1IC510に入力される。データは、ODD:1bitの画像データである。
まず、画像メモリ部301より画像データおよびビデオデータ信号が画像データ入力部512を介してパラレル信号として第1IC510に入力される。データは、ODD:1bitの画像データである。
次に転送された画像データは、システム制御装置302からのレジスト設定によって決められたLPH3本分に当たる画像データとされ、1ライン分の画像データとして画像データRAM部514A1〜3に順に分割書込みする。
最初、SRAM514A1に指定されたアドレス順にデータを書き込み、つなぎ部分のデータになったらSRAM514A1と514A2に同時に書き込む。さらに、指定したデータ分両者のSRAMに書き込み、順にSRAMA2にデータを書き込む。また、つなぎ部分のデータになったらSRAMA2、A3に同時に書き込む。この制御によりつなぎ目部分のデータがSRAM514A1〜3にオーバーラップされて格納される。データのSRAMへの書込みは、アドレスにより指定される。
次に、A群のSRAMA1〜3の3個に書き込まれた1ライン分の画像データを同時に転送し、一度第1IC510に転送し、データ変換実施後、SRAMA1のデータは第2IC511へ、SRAM2、3は画像データ遅延部515 1〜3へ転送する。
このSRAMA群から読み出している間に、次のラインのデータをSRAMB1〜3に書き込む。画像データ遅延部515は、組み付けているLPHの副走査方向の距離分データを格納する手段であり、システム制御装置302のレジスタ設定により指定し、主走査1ラインを合わせることができる。さらに、第2IC511に転送されてきたデータは、データ変換後、ドライバ519を介して第1LPH30〜第3LPH32に転送して点灯する。
一方、光量補正データを転送するとき、システム制御装置302のレジスタ設定により補正動作開始になると、第1LPH30から順にLPH内部のメモリに格納されているデータを一度、第2IC511に転送してデータ変換し、光量補正RAM部516に格納する。転送は、画像データの信号ラインを使用する。ここで、つなぎ目に当たるデータ(オーバーラップ分のデータ)を指定し、補正データの置換を実施する。置換したデータを転送することで、素子の駆動電流を制御できる。
図6に、つなぎ目部(切換点)と、隣接するLPHのオーバーラップした素子を記す。
この例では、切換点より左右に4画素オーバーラップさせて書き込み、順に1/8ずつ減算する。よって、オーバーラップ部分以外の素子の光量を“1”とすると、切換点を境に4素子分の補正データ値を1/8の分解能でLPH両者を足して8/8、つまり“1”にする。第1LPH30の補正データ転送後、第2LPH31、第3LPH32も同様に行う。
この例では、切換点より左右に4画素オーバーラップさせて書き込み、順に1/8ずつ減算する。よって、オーバーラップ部分以外の素子の光量を“1”とすると、切換点を境に4素子分の補正データ値を1/8の分解能でLPH両者を足して8/8、つまり“1”にする。第1LPH30の補正データ転送後、第2LPH31、第3LPH32も同様に行う。
以上の例では、駆動電流を制御して光量を変える方法を記したが、発光素子の点灯時間(Duty)を制御して光量を変えても、同様の効果が得られる。
上述したように、書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように複数のLPHの書込み光量を補正する手段を備えると、例えば図7の(1)に示すように、ドットラインにて、副走査方向に半ドットの段差ずれが生じていたものを、同じずれ量であっても、図7の(2)に示すように見た目上、副走査方向の画像ずれを目立たないようにすることができる。
なお、上述した電子写真式の画像形成装置において、感光体10と、帯電装置11と、光書込み装置12と、現像装置13と、クリーニング装置18と、除電装置19のうちの少なくとも感光体10と光書込み装置12とを一体化してプロセスカートリッジを構成し、画像形成装置本体に対して一括して着脱自在して、コンパクト化を図るとともにメンテナンス時の操作性を向上することもできる。
10 感光体
12 光書込み装置
30 第1LPH(発光素子アレイユニット)
31 第2LPH(発光素子アレイユニット)
32 第3LPH(発光素子アレイユニット)
34 遅延回路
a 主走査方向
b 副走査方向
12 光書込み装置
30 第1LPH(発光素子アレイユニット)
31 第2LPH(発光素子アレイユニット)
32 第3LPH(発光素子アレイユニット)
34 遅延回路
a 主走査方向
b 副走査方向
Claims (6)
- 感光体まわりに複数の発光素子アレイユニットを感光体の主走査方向に沿って千鳥状に配置し、感光体の副走査方向の下流位置にある発光素子アレイユニットに遅延回路を通して画像データを送信することにより副走査方向の画像ずれを補正し、前記複数の発光素子アレイユニットで1ラインごとの露光をして感光体に静電潜像を書き込む光書込み装置において、
前記複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように前記複数の発光素子アレイユニットを配置するとともに、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように前記複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正する手段を備えることを特徴とする、光書込み装置。 - 前記オーバーラップする部分のドットをNとするとき、端部のドットになるほど光量を1/Nずつ段階的に減ずることを特徴とする、請求項1に記載の光書込み装置。
- 請求項1または2に記載の光書込み装置を備えることを特徴とする、プロセスカートリッジ。
- 請求項1または2に記載の光書込み装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
- 請求項3に記載のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする、画像形成装置。
- 感光体まわりに複数の発光素子アレイユニットを感光体の主走査方向に沿って千鳥状に配置し、感光体の副走査方向の下流位置にある発光素子アレイユニットに遅延回路を通して画像データを送信することにより副走査方向の画像ずれを補正し、前記複数の発光素子アレイユニットで1ラインごとの露光をして感光体に静電潜像を書き込む光書込み装置の露光方法において、
前記複数の発光素子アレイユニットの書込み位置が順にオーバーラップするように前記複数の発光素子アレイユニットを配置するとともに、その書込み位置のオーバーラップする部分を端部のドットになるほど光量が段階的に減ずるように前記複数の発光素子アレイユニットの書込み光量を補正することを特徴とする、光書込み装置の露光方法。
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JP2009078538A (ja) * | 2007-09-04 | 2009-04-16 | Seiko Epson Corp | 露光ヘッド及び該露光ヘッドを用いた画像形成装置 |
JP2010131802A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Seiko Epson Corp | 露光ヘッド、および画像形成装置 |
JP2012161953A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 露光装置および画像形成装置 |
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