JP2006191990A - 内視鏡 - Google Patents
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Abstract
所望の通信性能を維持し、かつ無線式RFIDタグ等の着脱が容易な内視鏡を提供すること。
【解決手段】
非接触で情報の通信を行う無線式RFIDタグ54を内蔵した内視鏡2は、非金属製のコネクタケース34と、コネクタケース34に収納された金属製の第1のシールド部材38と、第1のシールド部材38に着脱可能に固定された金属製の第2のシールド部材48とを有し、無線式RFIDタグ54は、第1及び前記第2のシールド部材38,48に覆われない位置であって、第2のシールド部材48に着脱自在に設けられている。
【選択図】 図6
Description
(第1実施の形態)
図1ないし図7は、第1の実施の形態に係り、図1は、内視鏡装置の全体構成図、図2は、内視鏡挿入部の先端の斜視図、図3は内視鏡のコネクタ部および電気コネクタ部の縦断面図、図4は、連結コードとコネクタ部の連結部の縦断面図、図5は、後述する無線通信装置故障時にコネクタ部から電気コネクタ部を取り外す様子を示す縦断面図、図6は、無線通信装置故障時にIDユニットを取り外す様子を示す縦断面図、図7は、無線式通信装置および有線通信装置にデータを書き込む装置の全体構成を示す斜視図である。
前記コネクタ部10は、絶縁性を有する材料例えば樹脂材料によりなる外装部材としてのコネクタケース34によって、外表面が覆われている。このコネクタケース34は、後述のシールド部材および撮像信号ケーブルなどを収納するほぼ円筒形状の収納部34aと、この収納部34aの側部に連結し連通する円筒形状の光源側接続部34bと、収納部34a側部の光源側接続部34bと反対側に収納部34aと連結し連通する円筒形状のコード側接続部34cとを有している。また、前記コネクタケース34の光源側接続部34bは、その端部に光源側開口部35を有すると共に、光源装置3が接続される側となっている。また、コード側接続部34cは、その端部に連結コード側開口部36を有すると共に、連結コード9が接続される側となっている。さらに、コネクタケース34の収納部34aは、その一端が閉塞する一方、他端には電気コネクタ側開口部37が設けられている。この電気コネクタ側開口部37は、信号ケーブル4が接続される側となっている。
連結コード9には、コネクタ部10側の端部に、連結コード口金72が設けられている。この連結コード口金72およびコネクタ部10の連結コード側接続部材46は、その間に連結筒73を介在し、この連結筒73の両端部に対して螺子74a、74bにより固定されている。連結筒73には、コネクタ部10側から連結コード9側にかけて順次、連結部材15およびコネクタ側折れ止め部材14が外装されている。コネクタ側折れ止め部材14は、内側に金属製のインサート部材75が設けられている。このインサート部材75は、連結コード9側端部の内周面が、連結筒73の連結コード9側端部の外周面と螺合している。連結部材15は、コネクタ側折れ止め部材14とコネクタ部10に挟持されており、この連結部材15は、連結コード9側では、そのコネクタ側折れ止め部材14側端部とインサート部材75の間に、ならびにコネクタ部10側では、連結筒73と連結コード側接続部材46の外周面に、それぞれOリング76a,76bを介装して水密構造になるように設けられている。連結筒73内には撮像信号ケーブル50が挿通され、開口部46aに導かれている。
データ書き込み装置106には、無線式RFIDタグ54と非接触に情報の通信を行うための無線通信部107と、電気コネクタ部11に取り付け、接点ピン63および通信ケーブル60を介してID本体59と電気的に接続される通信ケーブル部108とを備えている。また、データ書き込み装置106には、無線式RFIDタグ54および有線式ID57に書き込まれている情報、および書き換える情報を表示するための表示モニタ109と、データ編集を行うためのキーボード111とがそれぞれ接続されている。
まず、内視鏡検査のための準備をする。信号ケーブル4を電気コネクタ部11に、コネクタ部10の光源側接続部材42を光源装置3に、送水タンク24を送水タンク加圧口金25および液体供給口金26に、吸引口金27に図示しない吸引ポンプに接続することで、内視鏡2を用いた検査に必要な機器の接続が完了する。その状態で各装置の電源をオンにすると、有線式ID57のID本体59に書き込まれた内視鏡2の固有情報が読み出され、この読み出された情報は、図3に示す通信ケーブル60、接点ピン63および信号ケーブル4を経由してビデオプロセッサ5に送られ、モニタ6に表示される。一方、対物光学レンズ19を経た被写体像は、固体撮像素子により電気信号に変換され、この信号が、撮像信号ケーブル50、接点ピン63および信号ケーブル4を介してビデオプロセッサ5に送られて、モニタ6に内視鏡画像として表示され、検査が可能となる。ここで、接点ピン63と撮像信号ケーブル50および通信ケーブル60との電気的な各接続部は、第1シールド部材38と第2シールド部材48によって形成された遮蔽空間65内に配置されている。従って、外部からの電磁波は、第1シールド部材38および第2シールド部材48によって遮蔽されるため、固体撮像素子などに誤動作等が生じることはない。
検査が終了した後は、内視鏡2に接続されている送水タンク24および図示しない吸引ポンプを取り外す。さらに、光源装置3およびビデオプロセッサ5の電源をOFFにしてから、内視鏡2の電気コネクタ部11から信号ケーブル4を取り外し、コネクタ部10を光源装置3から引き抜く。内視鏡2を内視鏡洗滌消毒装置101に装着する前に、内部に無線式RFIDタグ54が配置されたコネクタ部10の側面を読み取り装置103の読み取り部105に接近させることで、無線式RFIDタグ54に書き込まれた内視鏡2の固有情報が非接触で読み出される。このとき、無線式RFIDタグ54と読み取り部105との間には、非金属製のケース部材55およびコネクタケース34以外は存在しないため、非接触での通信が可能である。さらに、無線式RFIDタグ54は離間部材53によって第2シールド部材48から離間され、一定距離を保った状態で配置されているため、金属製の第2シールド部材48が無線式RFIDタグ54の通信性能を阻害することはない。読み取り装置103の読み取り部105で読み出された情報は、接続ケーブル104bを介して内視鏡情報管理装置102に送られ、内視鏡2が洗滌消毒されていない状態であることが記録される。
電気コネクタ部11の取付け金具62には防水キャップ110を取り付けることによって、接点ピン63に薬液が触れることはない。内視鏡2の他の開口部は、前述したように全て水密構造となっており、例えばOリング受け39のように、水密部は樹脂またはステンレスなどの耐薬品性の高い材料によって形成されているため、様々な薬品を使用した洗滌機が適用可能である。また、無線式RFIDタグ54は、離間部材53によりケース部材55において圧縮されるように付勢されているため、例えば超音波洗滌により振動が加わった場合でも、弾性を有する離間部材53によって振動が吸収され、無線式RFIDタグ54の固定部がずれたり、無線式RFIDタグ54が破損することはない。
図5に示すように、無線式RFIDタグ54または有線式ID57が故障した時には、螺子70を取り外し、電気コネクタ部11全体を引き上げる。このとき、保護筒66に巻き付けられた撮像信号ケーブル50および通信ケーブル60を解きながら引き上げることで、撮像信号ケーブル50および通信ケーブル60と接点ピン63との電気的な接続部は外さない状態で、電気コネクタ部11全体がまとめて引き出される。
また、無線式RFIDタグ54と有線式ID57は一部のデータが共有化されているため、一方のIDが故障してデータの読み出しが不能になった場合でも、データ入力の間違いが起こりにくく、データの書き込み作業が容易である。
図8および図9は、第2の実施の形態に係り、図8は、操作部の一部を断面によって示した内視鏡の全体を示す斜視図、図9は、コネクタ部の一部を断面によって示した側面図である。
本実施の形態のコネクタ部80には、第1の実施の形態で記載した有線式ID57は設けられておらず、無線式RFIDタグ54のみが配置されている。無線式RFIDタグ54の固定に関する構成は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。一方、内視鏡77の操作部78には、第1の実施の形態の有線式ID57と同様の有線式ID79が内蔵されている。有線式ID79の通信ケーブル81は、操作部78および連結コード9内を挿通され、さらにコネクタ部80に導かれ、第1の実施の形態と同様に電気コネクタ部11に接続されている。尚、コネクタ部80には、第1の実施の形態と同様に電気コネクタ部11が配置され固定されるようになっている。
なお、無線式RFIDタグ54を操作部78に内蔵し、有線式ID57をコネクタ部80に内蔵するようにしてもよい。
図10は、第3の実施の形態に係り、拡大観察が可能な内視鏡のコネクタ部の側面図である。
図10に示す内視鏡87は、図示しない圧電素子により、対物レンズを移動させることで拡大観察を行うことができるものである。内視鏡87は、第2の実施の形態のコネクタ部80に代えて、コネクタ部84を有している。また、内視鏡87は、第2の実施の形態の連結部材83に代えて、第2の実施の形態と同様に前方送水口金82が設けられた連結部材86を有している。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、同じ符号を付すと共に、説明および図を省略する。
代理人 弁理士 伊藤 進
Claims (13)
- 非接触で情報の通信を行う無線通信装置を内蔵した内視鏡であって、
非金属製の外装部材と、
該外装部材に収納された金属製の第1のシールド部材と、
該第1のシールド部材に着脱可能に固定された金属製の第2のシールド部材と、
を有し、
前記無線通信装置は、前記第1及び前記第2のシールド部材に覆われない位置であって、前記第2のシールド部材に着脱自在に設けられたことを特徴とする内視鏡。 - 前記無線通信装置には、当該内視鏡の固有情報が書き込まれていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記固有情報には、少なくとも当該内視鏡の識別情報が含まれることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
- 前記識別情報には、少なくとも当該内視鏡の機種名とシリアルナンバーが含まれることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
- 前記無線通信装置は、非金属製のケース部材内に収納されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の内視鏡。
- 前記無線通信装置と前記第2のシールド部材との間に、非金属製の離間部材を配置したことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
- 前記離間部材を弾性部材によって形成することによって、前記無線通信装置を前記ケース部材内おいて押圧した状態で収納することを特徴とする請求項6に記載の内視鏡。
- さらに、有線により情報の通信を行う有線通信装置を内蔵したことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の内視鏡。
- 前記有線通信装置には、当該内視鏡の前記固有情報が書き込まれていることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡。
- 前記無線通信装置と前記有線通信装置にそれぞれ書き込まれる前記固有情報の少なくとも一部は、同一であることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡。
- 前記無線通信装置と前記有線通信装置は、当該内視鏡のコネクタ部に内蔵されていることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の内視鏡。
- 前記有線通信装置は、前記第1及び前記第2のシールド部材により覆われた位置に設けられたことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の内視鏡。
- 前記無線通信装置と前記有線通信装置のうち、一方を当該内視鏡のコネクタ部に、他方を当該内視鏡の操作部に内蔵したことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の内視鏡。
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