JP2006191858A - シミ、ソバカスまたは茶黒髪の予測方法並びにそれに基づく化粧品の選択方法 - Google Patents

シミ、ソバカスまたは茶黒髪の予測方法並びにそれに基づく化粧品の選択方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シミまたはソバカスの予測方法法並びにそれに基づく化粧品の選択方法を提供すること。
【解決手段】 ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体(MC1R)のアミノ酸配列における92位のアミノ酸の変異が存在する場合に、皮膚におけるシミもしくはソバカスまたは毛髪における茶色の髪の発生確率が高いと鑑別する、又は、ヒトMC1Rのアミノ酸配列における163位のアミノ酸の変異が存在する場合に、皮膚におけるシミ又はソバカスの発生確率が高いと鑑別する、又は、ヒトMC1Rのアミノ酸配列における92位及び163位のアミノ酸の変異の数に基づいて、変異が2以上存在する場合に、皮膚におけるシミもしくはソバカス又は毛髪における茶色の髪の発生確率が高いと鑑別する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、シミ、ソバカスまたは茶黒髪の予測方法並びにそれに基づく化粧品の選択方法に関する。
ヒトの色素沈着に関係していると考えられているヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体(MC1R)の遺伝子においては、種々の一塩基置換(SNP)が知られており、これらのSNPの種類及び分布は人種により異なることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
ヒトMC1R遺伝子のSNPのうち、MC1Rのアミノ酸配列における92位のバリンがメチオニンに置換する変異(Val63Met)及び163位のアルギニンがグルタミンに置換する変異(Arg163Gln)については、表現型との関連は不明である。例えば、非特許文献2では、サイレント変異と予想されている(非特許文献2、第2534頁左欄6〜8行)。非特許文献3では、Val63Metは、MC1Rの機能には影響しないと報告されている(非特許文献3、第2354頁左欄45〜49行)。非特許文献4では、Val92Met及びArg163Glnを含む変異について、茶髪、小児期ソバカス及び日焼けによるシミとの関連が検討されているが、Val92Met及びArg163Glnは、茶髪、小児期ソバカス及び日焼けによるシミに関連性の大きいものとして報告された変異には含まれていない(非特許文献4、第1702頁右欄15〜28行)。
Am. J. Hum. Genet., 2000, Vol. 66, 1351-1361 Human Molecular Genetics, 2000, Vol. 9, No. 17, 2531-2537 Journal of Cell Science, 2002, Vol. 115, 2349-2355 Human Molecular Genetics, 2001, Vol. 10, No. 16, 1701-1708
本発明は、シミまたはソバカスの予測方法法並びにそれに基づく化粧品の選択方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、日本人において、Val92Met及びArg163Glnのアレルの存在及びその数がソバカス、シミ、髪色に有意に影響があることを見い出し、本発明を完成させた。即ち、本発明は以下の通りである。
1. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における92位のアミノ酸の変異に基づいて、変異が存在する場合に、皮膚におけるシミもしくはソバカスまたは毛髪における茶色の髪の発生確率が高いと鑑別することを特徴とする、黄色人種の皮膚におけるシミ又はソバカス又は毛髪における茶色の髪の発生確率の鑑別方法。
2. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における、92位アミノ酸の変異を、ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体遺伝子における同変異をもたらす一塩基置換を検出することにより検出することを含む、1記載の方法。
3. 発生確率が、オッズ比で示される1又は2記載の方法。
4. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における163位のアミノ酸の変異に基づいて、変異が存在する場合に、皮膚におけるシミ又はソバカスの発生確率が高いと鑑別することを特徴とする、黄色人種の皮膚におけるシミ又はソバカスの発生確
率の鑑別方法。
5. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における、163位アミノ酸の変異を、ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体遺伝子における同変異をもたらす一塩基置換を検出することにより検出することを含む、4記載の方法。
6. 発生確率が、オッズ比で示される5又は6記載の方法。
7. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における92位及び163位のアミノ酸の変異の数に基づいて、変異が2以上存在する場合に、皮膚におけるシミもしくはソバカス又は毛髪における茶色の髪の発生確率が高いと鑑別することを特徴とする、黄色人種の皮膚におけるシミもしくはソバカス又は毛髪における茶色の髪の発生確率の鑑別方法。
8. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における、92位及び/又は163位のアミノ酸の変異の数を、ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体遺伝子における同変異をもたらす一塩基置換を検出することにより求めることを含む、1記載の方法。
9. 発生確率が、オッズ比で示される7又は8記載の方法。
10. 1〜9のいずれか1項に記載の方法により鑑別された結果に基づいて、化粧品を選択することを特徴とする化粧品の選択方法。
11. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における92位及び163位のアミノ酸の変異の数毎に、背景因子の指標を変数としてシミの程度の予測式を算出し、その予測式に基づいて、背景因子のシミに対する影響を予測する方法。
12. 背景因子の指標が、年齢、又は、上腕内側部位のITA°値である11の方法。
13. 11又は12に記載の方法により予測された結果に基づいて、化粧品を選択することを特徴とする化粧品の選択方法。
本発明により、シミ、ソバカスまたは茶黒髪の予測が可能になり、これに基づく化粧品の選択が可能になる。
本発明の鑑別方法は、以下の特徴を有する。
(1)ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体(MC1R)のアミノ酸配列における92位のアミノ酸の変異が存在する場合に、皮膚におけるシミもしくはソバカスまたは毛髪における茶色の髪の発生確率が高いと鑑別する。
(2)ヒトMC1Rのアミノ酸配列における163位のアミノ酸の変異が存在する場合に、皮膚におけるシミ又はソバカスの発生確率が高いと鑑別する。
(3)ヒトMC1Rのアミノ酸配列における92位及び163位のアミノ酸の変異の数に基づいて、変異が2以上存在する場合に、皮膚におけるシミもしくはソバカス又は毛髪における茶色の髪の発生確率が高いと鑑別する。
上記の特徴は、下記の実施例で得られた結果に基づくものである。下記の実施例では、日本人を対象として解析が行われたが、非特許文献1に示されるように、黒色人種、白色
人種及び黄色人種のそれぞれにおいては、MC1RにおけるSNPの分布が類似しており、日本人を対象として得られた結果は、黄色人種においては同様であると考えられる。
ヒトMC1Rのアミノ酸配列及びヒトMC1R遺伝子の塩基配列(例えば、GenBank Accession No. NM_002386参照)、並びに、ヒトMC1Rのアミノ酸配列における92位のバリンがメチオニンに置換する変異(Val63Met)及び163位のアルギニンがグルタミンに置換する変異(Arg163Gln)は公知であり、これらの変異(及びその数)の検出は、通常の方法に従って行うことができる。例えば、試料からDNAを調製し、DNAにおけるSNPを検出することで行うことができる。
試料としては、SNP検出が可能なDNAが調製できる限り、特に限定されず、例としては、眉毛、毛髪、口腔粘膜、血液などが挙げられる。試料からのDNAの調製は、試料に適した市販キットによって行うことができる。
SNPの検出方法としては、通常に用いられる方法が使用できる。例えば、MC1R遺伝子の全配列を決定してもよいし、1塩基だけを指標にして解析してもよい。1塩基だけを指標にして解析する方法の例としては、RPA(RNase Protection assay)法、DGGE(denaturing gradient gel electrophoresis)法、SSCP(single strand comformation polymorphism)法、MASA(mutant-allele-specific amplification)法、ASO(allele-specific-oligonucleotide) ハイブリダイゼーション法、オリゴヌクレオチドアレイ法などが挙げられる。
以下、具体例を挙げて説明する。先ず、92位に対応するSNPを検出する場合の例を説明する。DNA増幅のためのPCRのプライマーとしては、tgcactcacccatgtactgc(配列番号9)及びatggagatgtagcggtccac(配列番号10)が挙げられる。増幅したDNAを精製した後、SNPを蛍光で検出する場合には、以下の(1)又は(2)の手順が挙げられる。
(1)AcycloPrimerSNPキットG/A(PerkinElmr社)を用い、蛍光アシクロターミネーターを取り込ませ1塩基伸長させる(伸長用プライマーの例:tgctggtgagcgggagcaac(配列番号11))。その後、マルチラベルカウンター(ARVOmx-8:PerkinElmr社)で蛍光偏光を測定する。
(2)AcycloPrimerSNPキットC/T(PerkinElmr社)を用い、蛍光アシクロターミネーターを取り込ませ1塩基伸長させる(伸長用プライマーの例:gatgacggccgtctccagca(配列番号12))。その後マルチラベルカウンター(ARVOmx-8:PerkinElmr社)で蛍光偏光を測定する。
また、増幅したDNAを精製した後、SNPを質量で検出する場合には、以下の(1)又は(2)の手順が挙げられる。
(1)ターミネーターを取り込ませ1〜数塩基伸長させる(伸長用プライマーの例:tgctggtgagcgggagcaac(配列番号13))。その後質量分析機器(MALDI-TOF:Bruker社)で質量を測定する。
(2)ターミネーターを取り込ませ1〜数塩基伸長させる(伸長用プライマーの例:gatgacggccgtctccagca(配列番号14))。その後質量分析機器(MALDI-TOF:Bruker社)で質量を測定する。
次に、163位に対応するSNPを検出する場合の例を説明する。DNA増幅のためのPCRのプライマーとしては、gtggaccgctacatctccat(配列番号15)及びccagcatagccaggaagaag(配列番号16)が挙げられる。増幅したDNAを精製した後、SNPを蛍光で検出する場合には、以下の(1)又は(2)の手順が挙げられる。
(1) AcycloPrimerSNPキットG/A(PerkinElmr社)を用い、蛍光アシクロターミネーターを取り込ませ1塩基伸長させる(伸長プライマーの例:ggcagaggtcgtggcgcggc(配列番号17))。その後マルチラベルカウンター(ARVOmx-8:PerkinElmr社)で蛍光偏光を測定する。(2) AcycloPrimerSNPキットC/T(PerkinElmr社)を用い、蛍光アシクロターミネーターを
取り込ませ1塩基伸長させる(伸長プライマーの例:cccagatggccgcaacggct(配列番号18))。その後マルチラベルカウンター(ARVOmx-8:PerkinElmr社)で蛍光偏光を測定する。
また、増幅したDNAを精製した後、SNPを質量で検出する場合には、以下の(1)又は(2)の手順が挙げられる。
(1)ターミネーターを取り込ませ1〜数塩基伸長させる(伸長用プライマーの例:ggcagaggtcgtggcgcggc(配列番号19))。その後質量分析機器(MALDI-TOF:Bruker社)で質量を測定する。
(2) ターミネーターを取り込ませ1〜数塩基伸長させる(伸長用プライマーの例:cccagatggccgcaacggct(配列番号20))。その後質量分析機器(MALDI-TOF:Bruker社)で質量を測定する。
ヒトの染色体数は2であるため、63位及び/又は163位の変異の存在又は数は、通常には、変異型アレルの存在又は数に基づいて解析する。例えば、アレルが1以上存在する場合を変異有とまとめてもよいし、アレルが1及び2の場合を、異なる変異の存在態様として別個に解析してもよい。また、両方の変異の数の和を変異の数としてもよい。
発生確率の高さは、オッズ比で示すことが好ましい。
本発明の鑑別方法で得られた結果(発生確率)は、化粧品の選択の指標として利用できる。したがって、本発明の選択方法は、本発明の鑑別方法で得られた結果に基づいて、化粧品を選択することを特徴とする。
本発明の鑑別方法で得られた結果に基づく化粧品の選択は、通常には、発生確率の大小に応じて、発生確率が高い場合に、より強い美白作用又はメラニン生成抑制作用を有する化粧品を選択することにより行われる。
このような選択の例としては、シミスコア(後記実施例参照)を指標とした場合、以下に示すような化粧品の選択が挙げられる。
Figure 2006191858
本発明により、シミの発症には遺伝子が関与していることが判明したが、元々シミ発症は年齢や、紫外線の影響などの背景因子の影響も大きいと考えられている。遺伝子配列が異なることがシミ発症に関与していることから、遺伝子配列毎にその背景因子の影響を解析すれば、背景因子の影響をより詳細に予想できる。したがって、本発明は、ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における92位及び163位のアミノ酸の変異の数毎に、背景因子の指標を変数としてシミの程度の予測式を算出し、その予測式に基づいて、背景因子のシミに対する影響を予測する方法も提供する。
背景因子の指標は、例えば、年齢、又は、上腕内側部位のITA°値である。予測式の算出方法の例としては、ロジスティックモデルなどが挙げられる。シミの程度は、例えば、シミスコアとして表すことができる。
本発明の予測方法により予測された結果に基づいて、化粧品を選択することができる。例えば、予測されるシミの程度が高ければ、それに応じて美白作用又はメラニン生成抑制作用の強い化粧品を選択する。
本発明の鑑別方法、予測方法、及び、それらに基づく化粧品の選択方法による結果は、シミ、ソバカス又は茶黒髪のカウンセリングにおいて重要な指標ともなり得る。
以下に実施例を示して、本発明についてさらに詳細に説明を加えるが、本発明がこれらの実施例によって限定を受けないことは言うまでもない。
DNA抽出
日本人のボランティア(245人)から10本ずつ採取された眉毛をエッペンドルフチューブに入れ、次いで、extraction buffer (ニッポンジーン (319-03401)) 200μl、enzyme solution (ニッポンジーン (319-03401)) 5μl、lysis solution (ニッポンジーン (319-03401)) 8μlを混合した。55℃で 20分インキュベートした後、enzyme solution (ニッポンジーン (319-03401)) 5μlを混合し、55℃で5-10分インキュベートした。水200μl及びフェノール/クロロホルム(1:1) (invitrogen (15593-031)) 400μl を加え、5分転倒混和した。Phase lock gel (エッペンドルフ(95651))をチューブに入れ15000rpmで5分遠心した。水層を採取し、3M 酢酸ナトリウム(pH5.2) (ニッポンジーン (312-01791)) 40μl及びethachinmate (ニッポンジーン (316-90081)) 4μlを混合した。エタノール800μlを追加し15000rpmで15分遠心した。上清を除去し、70%エタノールで洗浄し、乾燥した。 TE(pH8.0) (ニッポンジーン (316-90025)) 20μlで溶解し、DNA溶液とした。
PCR及び精製
One Shot LA PCR mix (TaKaRa (RR004))に、プライマー(tgacgaggggaggggtgaagg(配列番号1), agatggggtggggtggatgct(配列番号2))各1μl 、水22μl、及び、テンプレート(DNA溶液) 1μlを加えた。反応条件は以下の通りであった。
Figure 2006191858
電気泳動で増幅を確認後、EXOSAP-IT(アマシャム(US78200)を適量(PCRサンプル3μlに対し0.5μl)混合し、7℃で 15分インキュベート後、80℃で15分インキュベートした。
シークエンス及びSNP検出
シークエンスの反応液及び反応条件は以下の通りであった。
Figure 2006191858
反応液をDyeEx 2.0 Spin Kit (キアゲン(63204))にアプライし、3000rpm 3min 遠心にて精製した後、遠心エバポレーターで乾燥した。ホルムアミド(アプライドバイオシステム(4322404)) 15μlに溶解し、DNA解析装置(アプライドバイオシステム(ABI PRISM 3100 Genetic Analyzer))にアプライしデータを記録した。データをソフトウェア(アプライドバイオシステム(Sequencing Analysis Software, SeqScape))で解析しSNPを検出した。
Arg163GlnとVal92Metの検出結果は、以下の通りであった。
Figure 2006191858
解析に使用した肌データ
(1)シミスコア:皮膚科が老人性色素斑を特定した後に、その程度をアペックスアイ総合テキスト(1999年度)65〜66ページの写真を参考にして観察者3人によりスコア化(1→5シミ度は高い)した後、平均値を計算した。人数的に中間となる2.33と2.67を境とし
てシミ小グループ、シミ大グループと定義した(表4参照)。
Figure 2006191858
(2)ソバカス、肝斑:皮膚科医が診断した。その有無の2種類で判断した。
(3)瞳の色:皮膚科医が判断した。黒、茶色かかった黒(茶黒)の2種類で判断した。
(4)毛髪の色:皮膚科医が判断した。黒、茶色かかった黒(茶黒)の2種類で判断した。
(5)顔面、上腕内側部位のL*値、ITA°値:色彩色差計CR-200(ミノルタ社製)を用い、頬は目じりと小鼻を結ぶ交点付近で、黒子やシミがある場合はそこを避けた部位を測定箇所とした。上腕内側はUV照射等を行っていない場所で、血管直上を避けた部位を測定箇所とした。3回測定しその平均を採用した。得られたL*値、b*値を用いITA°値を計算した。
(6)アペックス肌診断:頬部においてメラニンチェッカーを用い、シミ部位を避けて角層を採取し、サンプルは肌分析センターに解析を依頼した。結果はメラニン量、メラニン均一度として数値化された。
得られたデータは、JMP (SAS Institute)にて統計解析を行った。解析方法は、χ2乗検定、Cochran-Mantel-Haenszel検定の2種類使用した。結果を以下に示す。
1)Val 92 Met と肌データについて
解析項目は以下の通りであった。
Figure 2006191858
ソバカス有無、シミ大小、及び、髪色の解析結果を、図1〜3に示す。ソバカス有無については、図1に示すように、Val92Metアレルを1以上有すると3.26倍ソバカスになりやすい(オッズ比3.72)ことが判明した。またこれは統計学的に有意であった (χ二乗検定:P=0.0092)。シミ大小については、図2に示すように、Val92Metアレルを一つ以上有すると1.34倍シミ大になりやすい(オッズ比1.92)ことが判明した。また、これは統計学的に有意であった(χ二乗検定:P=0.045)。髪色については、図3に示すように、Val92Met アレルを一つ以上を有すると2.17倍茶黒髪になりやすい(オッズ比2.52)ことが判明した。これは統計学的に有意であった(χ二乗検定:P=0.027)。なおそれ以外のデータとは相関は見られなかった。
以上から、日本人においてVal 92 Metアレルは、ソバカス、シミ、髪色に有意に影響があることが判明した。まとめると以下の通りである。
Figure 2006191858
2) Arg 163 Glnと肌データについて
測定項目は以下の通りであった。
Figure 2006191858
ソバカス有無、及び、シミ大小の解析結果を、図4〜5及び表9〜10に示す。
Figure 2006191858
ソバカス有無については、図4及び表9に示すように、163Argホモの場合 163Glnホモと比較してソバカスを有する傾向があった(統計学的に有意ではなかった)。しかしながら、Cochran-Mantel-Haenszel検定ではP=0.0426であり、163Glnアレルのソバカスに与える影響が示唆された。
Figure 2006191858
シミ大小については、図5及び表10に示すように、163Argホモの場合 163Glnホモと比較して有意にシミ大が増加した。Cochran-Mantel-Haenszel検定ではP=0.0145であり、163Glnアレルのシミに与える影響が統計的に有意であることが証明された。
以上から、日本人において163Arg/Argは、シミに対し有意に影響があることが判明した。また、ソバカス発症に対しても増加傾向が見られた。なお、それ以外の肌データとは相
関は見られなかった。
実施例1に示すように、92位及び163位のアミノ酸置換が、ソバカス、シミ及び髪色に影響していることから、表11に示すように、日本人コンセンサス配列に対して、92位、163位のアミノ酸置換数を計算し、その数と、ソバカス、シミ及び髪色との相関を調べた。
Figure 2006191858
それぞれの人数比を考慮に入れ、アミノ酸置換数 0,1,2以上の3グループに分けて解析した。結果を図6〜8及び表12〜14に示す。
Figure 2006191858
ソバカス有無については、図6及び表12に示すように、アミノ酸置換が2以上では2.95倍ソバカスになりやすいことが判明した。
Figure 2006191858
髪色については、図7及び表13に示すように、アミノ酸置換が2以上では2.10倍茶黒髪になりやすいことが判明した。
Figure 2006191858
シミ大小については、図8及び表14に示すように、アミノ酸置換が2以上では1.43倍シミ大になりやすいことが判明した。
実施例2では、MC1Rの92番、163番においてアミノ酸の置換数はシミと相関しており、その影響はアミノ酸置換0 = アミノ酸置換1 < アミノ酸置換2以上であることが示された。このようにシミの発症にはある程度遺伝子が関与していると示唆されたが、元々シミ発症は年齢や、紫外線の影響などの背景因子の影響も大きいと考えられている。遺伝子配列が異なることがシミ発症に関与しているのならば、遺伝子配列毎にその背景因子の影響を解析すれば、背景因子の影響をより詳細に予想できると考えられる。
そこで上記3タイプにおいて、その背景因子がシミに与える影響について調べた。背景因子の指標として、年齢と、紫外線のダメージの受けやすさとして腕色(ITA°値)を使用した。
解析に使用した指標等は以下の方法により求めた。
(1)シミスコア:皮膚科医が老人性色素斑を特定した後に、その程度をアペックスアイ総合テキスト(1999年度)65〜66ページの写真を参考にして観察者3人によりスコア化(1→5シミ度は高い)。その後平均値を計算。
(2)年齢:肌測定時点での年齢をアンケートにより採取
(3)上腕内側部位のITA°値:色彩色差計CR-200(ミノルタ社製)を用い、頬は目じりと小鼻を結ぶ交点付近で、黒子やシミがある場合はそこを避けた部位を測定箇所とした。上腕内側はUV照射等を行っていない場所で、血管直上を避けた部位を測定箇所とした。3回測定しその平均を採用した。得られたL*値、b*値を用いITA°値を計算した。
得られたデータは、JMP (SAS Institute)にて統計解析した(χ二乗検定、Wald 検定など)。結果は以下の通りであった。
・ アミノ酸置換数0の場合
シミと年齢・腕ITA°に関係があるかχ二乗検定で調べたところ、年齢ではp<0.0001、腕ITA°ではp=0.0025であり、アミノ酸置換数0の場合、シミスコアは年齢/腕ITAと関係があることが判明した。そこで年齢/腕ITAをロジスティックモデルにあてはめて、以下のシミスコアの予測式を作成した。
Figure 2006191858
このモデルの検定(χ二乗検定)を行うとp<0.0001でありモデルの妥当性が証明された。
・ アミノ酸置換数1の場合
シミと年齢・腕ITA°に関係があるかχ二乗検定で調べたところ、年齢でp<0.0001、腕ITA°でp=0.3154 であり、アミノ酸置換数1の場合、シミスコアは年齢とのみ関係があることが判明した。そこで年齢をロジスティックモデルにあてはめて、以下のシミスコアの予測式を作成した。
Figure 2006191858
このモデルの検定(χ二乗検定)を行うとp<0.0001でありモデルの妥当性が証明された。
・ アミノ酸置換数2以上の場合
シミと年齢・腕ITA°に関係があるかχ二乗検定で調べたところ、年齢でp=0.1523、腕ITA°ではp=0.0390であり、アミノ酸置換数2以上の場合、シミスコアは腕ITAとのみ関係があることが判明した。そこで腕ITAをロジスティックモデルにあてはめて、以下のシミスコアの予測式を作成した。
Figure 2006191858
このモデルの検定(χ二乗検定)を行うとp=0.0390でありモデルの妥当性が証明された。
以上のように、日本人コンセンサス配列と比較しアミノ酸置換数に分け、背景因子がシミスコアに与える影響について調べた結果、アミノ酸置換数0では、年齢および肌色の白さと相関、アミノ酸置換数1では、年齢と相関、アミノ酸置換数2以上では、肌色の白さと相関することが判明した。すなわち、MC1Rの92位及び163位のアミノ酸置換の数に基づいて、影響のある背景因子を判別することができ、この結果に基づいて、より適格な化粧品の選択を行うことができる。
Val92Metとソバカス有無の相関の解析結果を示す。 Val92Metとシミ大小の相関の解析結果を示す。 Val92Metと髪色の相関の解析結果を示す。 Arg163Glnとソバカス有無の相関の解析結果を示す。 Arg163Glnとシミ大小の相関の解析結果を示す。 アミノ酸置換数とソバカス有無の相関の解析結果を示す。 アミノ酸置換数と髪色の相関の解析結果を示す。 アミノ酸置換数とシミ大小の相関の解析結果を示す。

Claims (13)

  1. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における92位のアミノ酸の変異に基づいて、変異が存在する場合に、皮膚におけるシミもしくはソバカスまたは毛髪における茶色の髪の発生確率が高いと鑑別することを特徴とする、黄色人種の皮膚におけるシミ又はソバカス又は毛髪における茶色の髪の発生確率の鑑別方法。
  2. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における、92位アミノ酸の変異を、ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体遺伝子における同変異をもたらす一塩基置換を検出することにより検出することを含む、請求項1記載の方法。
  3. 発生確率が、オッズ比で示される請求項1又は2記載の方法。
  4. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における163位のアミノ酸の変異に基づいて、変異が存在する場合に、皮膚におけるシミ又はソバカスの発生確率が高いと鑑別することを特徴とする、黄色人種の皮膚におけるシミ又はソバカスの発生確率の鑑別方法。
  5. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における、163位アミノ酸の変異を、ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体遺伝子における同変異をもたらす一塩基置換を検出することにより検出することを含む、請求項4記載の方法。
  6. 発生確率が、オッズ比で示される請求項5又は6記載の方法。
  7. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における92位及び163位のアミノ酸の変異の数に基づいて、変異が2以上存在する場合に、皮膚におけるシミもしくはソバカス又は毛髪における茶色の髪の発生確率が高いと鑑別することを特徴とする、黄色人種の皮膚におけるシミもしくはソバカス又は毛髪における茶色の髪の発生確率の鑑別方法。
  8. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における、92位及び/又は163位のアミノ酸の変異の数を、ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体遺伝子における同変異をもたらす一塩基置換を検出することにより求めることを含む、請求項1記載の方法。
  9. 発生確率が、オッズ比で示される請求項7又は8記載の方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法により鑑別された結果に基づいて、化粧品を選択することを特徴とする化粧品の選択方法。
  11. ヒトメラノサイト刺激ホルモン1受容体のアミノ酸配列における92位及び163位のアミノ酸の変異の数毎に、背景因子の指標を変数としてシミの程度の予測式を算出し、その予測式に基づいて、背景因子のシミに対する影響を予測する方法。
  12. 背景因子の指標が、年齢、又は、上腕内側部位のITA°値である請求項11の方法。
  13. 請求項11又は12に記載の方法により予測された結果に基づいて、化粧品を選択することを特徴とする化粧品の選択方法。
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