JP2006191324A - ディジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 被写体中の輝度が偏っている場合においても、露光条件を適切に決定できるディジタルカメラの提供。
【解決手段】 ディジタルカメラは、CCDと、A/Dと、画像データを記憶するメモリと、被写体からの光を受光して、暫定的な露出条件を決定する露出計と、CCD、A/D及びメモリを制御する手段を備え、制御手段が、露出計が決定した暫定的な露出条件に従って、テスト撮影を実行する露光条件決定手段と、テスト撮影の結果、露光条件決定用アナログ画像データがディジタル化され、メモリに記憶された露光条件決定用データの濃度レベルのヒストグラムを作成するヒストグラム生成手段により生成したヒストグラムに基づき、CCDのダイナミックレンジの上限値Dulと濃度レベルの最大値Dmaxとの差分値及び所定の濃度レベルD0と濃度レベルの最大値Dmaxとの差分値を算出し、露光条件決定手段に出力し露出条件を決定する構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディジタルカメラに関するものであり、さらに詳細には、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、一方に偏っている場合においても、露光条件を適切に決定することができ、所望のコントラストを有する画像を生成することができるディジタルカメラに関するものである。
一般に、ディジタルカメラやフイルムカメラには、フォトダイオードなどの光電変換素子を備えた露出計が設けられ、撮影に際して、被写体から反射され、光電変換素子によって受光された光量に基づいて、自動的に露出条件を決定するように構成されている。
被写体から反射された光を露出計によって測光する測光方式としては、スポット測光方式、中央部重点測光方式、多分割測光方式などが知られている。
しかしながら、測光方式として、スポット測光方式、中央部重点測光方式、多分割測光方式のいずれを用いた露出計においても、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏っている場合には、露出条件がアンダーになりやすく、一方、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が低い部分に偏っている場合には、露出条件がオーバーになりやすいという問題があった。
すなわち、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏っている場合には、被写体によって反射され、露出計の光電変換素子によって受光される光量が大きくなるので、露出計によって設定される露出条件が、輝度が低い部分に対して、アンダーになりやすく、その結果、撮影された画像中の輝度が低い部分が暗くなってしまい、一方、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が低い部分に偏っている場合には、被写体によって反射され、露出計の光電変換素子によって受光される光量が小さくなるので、露出計によって設定される露出条件が、輝度が高い部分に対して、オーバーになりやすく、その結果、撮影された画像中の輝度が高い部分が白く飛ぶという問題があり、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、一方に偏っている場合においても、適切な露出条件を決定することができるカメラの開発が望まれていた。
したがって、本発明は、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、一方に偏っている場合においても、露光条件を適切に決定することができ、所望のコントラストを有する画像を生成することができるディジタルカメラを提供することを目的とするものである。
本発明のかかる目的は、被写体からの光を受光して、アナログ画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子によって生成されたアナログ画像データをディジタル化して、ディジタル画像データを生成するA/D変換器と、前記A/D変換器によって生成されたディジタル画像データを記憶する画像データ記憶手段と、被写体からの光を受光して、暫定的な露出条件を決定する露出計と、前記撮像素子、前記A/D変換器および前記画像データ記憶手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記露出計が決定した暫定的な露出条件にしたがって、テスト撮影を実行する露光条件決定手段と、前記テスト撮影の結果、前記撮像素子によって生成された露光条件決定用アナログ画像データが、前記A/D変換器によってディジタル化され、前記画像データ記憶手段に記憶された前記露光条件決定用ディジタルデータの濃度信号レベルのヒストグラムを作成するヒストグラム生成手段と、前記ヒストグラム生成手段が生成した前記濃度信号レベルのヒストグラムに基づき、前記撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dulと、前記濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)および所定の濃度信号レベルD0(ここに、D0は前記撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dul以下の値である。)と、前記濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)を算出して、前記露光条件決定手段に出力する濃度信号レベル差分値算出手段とを備え、前記露光条件決定手段が、前記差分値(Dul−Dmax)にしたがい、前記差分値(D0−Dmax)に基づいて、露出条件を決定するように構成されたことを特徴とするディジタルカメラによって達成される。
本発明によれば、ディジタルカメラは、撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタルデータの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)および撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dul以下の所定の濃度信号レベルD0と、濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)を算出する濃度信号レベル差分値算出手段と、テスト撮影を実行可能で、かつ、差分値(Dul−Dmax)にしたがい、差分値(D0−Dmax)に基づいて、露出条件を決定する露光条件決定手段を備えているから、差分値(Dul−Dmax)にしたがって、露出計によって暫定的に決定された露光条件が適切か否かを判定し、露出計によって暫定的に決定された露光条件が適切でないと判定したときは、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、D0以下で、かつ、D0との差がΔD以下(ここに、ΔDは正の所定値である。)になるように、露出計によって暫定的に決定された露光条件を補正して、露光条件を最終的に決定することができ、したがって、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏っている場合においても、また、輝度が低い部分に偏っている場合においても、所望のように、適切な露光条件を決定することが可能になるから、撮像素子のダイナミックレンジを最大限、有効に活用して、被写体の画像を生成することができ、つねに、所望のコントラストを有する画像を生成することが可能になる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記濃度信号レベル差分値算出手段が算出した前記差分値(Dul−Dmax)が正のときに、前記露出条件決定手段が、前記差分値(D0−Dmax)が0以上、ΔD以下(ここに、ΔDは正の所定値である。)になるように、前記撮像素子の露光量を変化させて、露光条件を決定するように構成されている。
本発明の好ましい実施態様によれば、濃度信号レベル差分値算出手段が算出した差分値(Dul−Dmax)が正で、露出計によって暫定的に決定された露光条件がアンダーであると判定されたときに、露出条件決定手段が、差分値(D0−Dmax)が0以上、ΔD以下になるように、撮像素子の露光量を変化させて、最終的な露光条件を決定するように構成されているから、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏っている場合においても、所望のように、適切な露光条件を決定することが可能になり、したがって、撮像素子のダイナミックレンジを最大限、有効に活用して、被写体の画像を生成することが可能になるから、つねに、所望のコントラストを有する画像を生成することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記濃度信号レベル差分値算出手段が算出した前記差分値(Dul−Dmax)がゼロのときに、前記露出条件決定手段が、前記差分値(D0−Dmax)が正になるように、前記撮像素子の露光量を減少させて、前記テスト撮影を実行し、前記テスト撮影の結果、前記ヒストグラム生成手段が生成した露光条件決定用ディジタルデータの濃度信号のヒストグラムに基づき、前記濃度信号レベル差分値算出手段が算出した差分値(D0−Dmax)が0以上、ΔD以下(ここに、ΔDは正の所定値である。)になるように、前記撮像素子の露光量を変化させて、露光条件を決定するように構成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、濃度信号レベル差分値算出手段が算出した差分値(Dul−Dmax)がゼロで、露出計によって暫定的に決定された露光条件がオーバーであるため、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dulを超え、濃度信号レベルの最大値Dmaxを確定することができないと判定されるときに、露出条件決定手段が、差分値(D0−Dmax)が正になるように、撮像素子の露光量を減少させて、テスト撮影を実行し、テスト撮影の結果、ヒストグラム生成手段が生成した露光条件決定用ディジタルデータの濃度信号のヒストグラムに基づき、濃度信号レベル差分値算出手段が算出した差分値(D0−Dmax)が0以上、ΔD以下になるように、撮像素子の露光量を変化させて、露光条件を決定するように構成されているから、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が低い部分に偏っている場合においても、所望のように、適切な露光条件を決定することが可能になり、したがって、撮像素子のダイナミックレンジを最大限、有効に活用して、被写体の画像を生成することが可能になるから、つねに、所望のコントラストを有する画像を生成することが可能になる。
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記濃度信号レベル差分値算出手段が算出した前記差分値(Dul−Dmax)がゼロのときに、前記露出条件決定手段が、前記差分値(D0−Dmax)が0以上になるまで、前記撮像素子の露光量を減少させて、前記テスト撮影を繰り返し、露光条件を決定するように構成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、濃度信号レベル差分値算出手段が算出した差分値(Dul−Dmax)がゼロで、露出計によって暫定的に決定された露光条件がオーバーであるため、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dulを超え、濃度信号レベルの最大値Dmaxを確定することができないと判定されるときに、露出条件決定手段が、差分値(D0−Dmax)が0以上になるまで、撮像素子の露光量を減少させて、テスト撮影を繰り返し、露光条件を決定するように構成されているから、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が低い部分に偏っている場合においても、所望のように、適切な露光条件を決定することが可能になり、したがって、撮像素子のダイナミックレンジを最大限、有効に活用して、被写体の画像を生成することが可能になるから、つねに、所望のコントラストを有する画像を生成することが可能になる。
本発明の好ましい実施態様においては、前記所定の濃度信号レベルD0が、前記撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dulの90%以上の値に設定されている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記所定の濃度信号レベルD0が、前記撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dulの95%以上の値に設定されている。
本発明によれば、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、一方に偏っている場合においても、露光条件を適切に決定することができ、所望のコントラストを有する画像を生成することができるディジタルカメラを提供することが可能になる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかるディジタルカメラのブロックダイアグラムである。
本実施態様にかかるディジタルカメラ1は、一眼レフ・ディジタルカメラとして構成され、図1に示されるように、絞り(図示せず)を内蔵したレンズ2と、カメラボディ3を備えており、カメラボディ3は、ミラー4と、フォトダイオード(図示せず)を備えた露出計5と、被写体(図示せず)からの光を受光し、受光した光量に応じたアナログ画像データを生成するCCD6と、ミラー4とCCD6との間に配置されたシャッタ7と、CCD6が生成したアナログ画像データをディジタル化して、ディジタル画像データを生成するA/D変換器8と、ディジタル画像データを一時的に保存するバッファメモリ9と、レンズ2に内蔵された絞り、CCD6、シャッタ7、A/D変換器8およびバッファメモリ9を制御するとともに、露光条件を決定し、撮影を実行する制御手段10と、メモリカード11を備えている。
図1に示されるように、バッファメモリ9に一時的に保存されたディジタル画像データは、メモリカード11に、バッファメモリ9から転送されて、記憶されるように構成されている。
撮影時以外においては、レンズ2に内蔵された絞りは全開状態に保持され、ミラー4は、レンズ2を介して、ディジタルカメラ1に入射した光を露出計5に導く位置に保持されている。
本実施態様においては、露出計5は、被写体から反射され、レンズ2を介して、ディジタルカメラ1に入射した光を、フォトダイオード(図示せず)によって受光し、公知の方法にしたがって、露光条件を暫定的に決定して、制御手段10に出力するように構成されている。
図2は、制御手段10のブロックダイアグラムである。
図2に示されるように、制御手段10は、露光条件を最終的に決定するため、テスト撮影を実行する露光条件決定手段20を備えている。
露光条件決定手段20は、露出計5によって、暫定的に決定された露光条件に基づき、レンズ2に内蔵された絞り(図示せず)、シャッタ7およびCCD6を制御して、露光条件を最終的に決定するためのテスト撮影を実行し、被写体によって反射された光を、CCD6に受光させて、露光条件決定用アナログ画像データを生成させるように構成されている。CCD6によって生成された露光条件決定用アナログ画像データは、A/D変換器8に出力されて、ディジタル化され、A/D変換器8によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データは、バッファメモリ9に出力されて、一時的に保存される。
図2に示されるように、制御手段10は、さらに、A/D変換器8によって生成され、バッファメモリ9に一時的に保存された露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段21と、ヒストグラム生成手段21が生成したヒストグラムに基づき、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)およびCCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定濃度信号レベルD0と、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)を算出する濃度信号レベル差分値算出手段22を備えており、濃度信号レベル差分値算出手段22によって算出された差分値(Dul−Dmax)および差分値(D0−Dmax)は、露光条件決定手段20に出力され、露光条件が最終的に決定されるように構成されている。
図2に示されるように、制御手段10は、さらに、露光条件決定手段20によって最終的に決定された露光条件に基づいて、レンズ2に内蔵された絞り(図示せず)、シャッタ7およびCCD6を制御して、被写体の撮影を実行する撮影実行手段23を備えている。
以上のように構成された本実施態様にかかるディジタルカメラ1においては、以下のようにして、露光条件が決定されて、被写体の撮影が実行される。
図3は、本発明の好ましい実施態様にかかるディジタルカメラの制御手段において実行される処理を示すフローチャートである。
まず、被写体から反射され、レンズ2を介して、カメラボディ3に入射した光が、露出計5に導かれて、露出計5に設けられたフォトダイオード(図示せず)が露光され、公知の方法にしたがって、露出計5により、暫定的に露光条件が決定される(ステップS1)。
露出計5によって、暫定的に決定された露光条件は、制御手段10の露光条件決定手段20に出力される。
露光条件決定手段20は、露出計5から、暫定的露光条件を受けると、暫定的な露光条件に基づいて、レンズ2に内蔵された絞り、シャッタ7およびCCD6を制御して、露光条件を最終的に決定するためのテスト撮影を実行し、被写体によって反射された光によって、CCD6を露光する(ステップS2)。
その結果、CCD6によって、露光条件決定用アナログ画像データが生成される。
テスト撮影により、CCD6によって生成された露光条件決定用アナログ画像データは、A/D変換器8に出力されて、ディジタル化され、露光条件決定用ディジタル画像データが生成される(ステップS3)。
A/D変換器8によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データは、バッファメモリ9に出力されて、一時的に保存される。
露光条件決定用ディジタル画像データが、バッファメモリ9に保存されると、制御手段10の露光条件決定手段20は、ヒストグラム生成手段21にヒストグラム生成信号を出力する。
ヒストグラム生成手段21は、露光条件決定手段20から、ヒストグラム生成信号を受けると、バッファメモリ9にアクセスして、バッファメモリ9に保存された露光条件決定用ディジタル画像データを読み出し、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを生成する(ステップS4)。
こうして、ヒストグラム生成手段21によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムは、濃度信号レベル差分値算出手段22に出力される。
濃度信号レベル差分値算出手段22は、ヒストグラム生成手段21から、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを受けると、ヒストグラム生成手段21が生成したヒストグラムに基づき、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)およびCCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定濃度信号レベルD0と、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)を算出して、露光条件決定手段20に出力する(ステップS5)。
図4は、ヒストグラム生成手段21によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムの一例を示すグラフであり、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏った被写体を撮影する場合に、テスト撮影によって得られた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを示している。
濃い赤色の花を、明るい背景中に小さく写し込む場合のように、明るい背景中の中央部にのみ、小さな輝度が低い部分を含む被写体を撮影する場合など、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏った被写体を撮影するときには、露出計5によって暫定的に決定された露光条件は適正露光条件よりもアンダーになるから、図4に示されるように、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxは、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもかなり低い値になり、したがって、露出計5によって暫定的に決定された露光条件にしたがって、被写体を撮影した場合には、CCD6のダイナミックレンジを有効に活用することができず、得られる被写体の画像中の輝度が低い部分が暗くなってしまい、適切なコントラストを有する被写体の画像を生成するためには、露光条件を補正することが必要である。
そこで、本実施態様においては、露光条件決定手段20は、CCD6のダイナミックレンジを有効に活用することができるように、露光条件を補正して、露光条件を最終的に決定する。
すなわち、濃度信号レベル差分値算出手段22から、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)およびCCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定濃度信号レベルD0と、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)が入力されると、露光条件決定手段20は、まず、差分値(Dul−Dmax)が正か否かを判定する(ステップS6)。
その結果、差分値(Dul−Dmax)が正であると判定したときは、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxは、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dul未満であり、露出計5によって暫定的に決定された露光条件にしたがって、被写体を撮影するときは、CCD6のダイナミックレンジを有効に活用することができず、得られる被写体の画像中の輝度が低い部分が暗くなってしまうおそれがあると判定されるから、露光条件決定手段20は、被写体を撮影して、得られたディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、(D0−ΔD)ないしD0の範囲内になるように、露光条件を補正する(ステップS7)。ここに、ΔDは正の所定値である。
ここに、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い濃度信号レベルD0を基準にして、被写体を撮影して、得られたディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、(D0−ΔD)ないしD0の範囲内になるように、露光条件を補正しているのは、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulを基準にして、最終的に露光条件を決定した場合には、何らかの原因で、最終的な露光条件にしたがって、被写体を撮影して、得られたディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulを超えてしまう場合があり得るため、かかる誤差を考慮してのことである。ここに、濃度信号レベルD0は、活用することができるCCD6のダイナミックレンジの上限を確定するものであるから、CCD6のダイナミックレンジを有効に活用するためには、大きな値に設定されることが望ましく、したがって、濃度信号レベルD0を基準にして、最終的に露光条件を決定した場合に、最終的な露光条件にしたがって、被写体を撮影して、得られたディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulを超えない範囲内で、できるだけ大きな値に設定されることが好ましい。具体的には、濃度信号レベルD0の値は、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulの90%以上に設定されることが好ましく、より好ましくは、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulの95%以上に設定される。より具体的には、濃度信号レベルD0は、CCD6が、0ないし255の濃度信号レベルのダイナミックレンジを有している場合には、たとえば、254の濃度信号レベルなどに設定される。
本実施態様においては、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定の濃度信号レベルD0と、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)に対し、被写体を撮影して、得られたディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、D0ないし(D0−ΔD)の範囲内になるように、露光条件を補正するために用いるべき露光条件補正データが、あらかじめ、実験的に生成されて、換算用テーブルの形で、露光条件決定手段20のメモリ(図示せず)に記憶されており、したがって、露光条件決定手段20は、濃度信号レベル差分値算出手段22から入力された差分値(D0−Dmax)にしたがって、換算用テーブルから、露光条件補正データを読み出して、露出計5によって暫定的に決定された露光条件を補正し、露光条件を最終的に決定して、撮影実行手段23に出力する(ステップS8)。
これに対して、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)が正ではないと判定したときは、露出計5によって暫定的に決定された露光条件が適正露光条件に対しオーバーで、その結果、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値DmaxがCCD6のダイナミックレンジの上限値Dulを超えた画素が、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulに対応するヒストグラムの濃度信号レベルに累積されており、ヒストグラム生成手段21によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データのヒストグラムに基づいて、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxを確定することは不可能である。
図5は、露出計5によって暫定的に決定された露光条件がオーバーである場合に、テスト撮影によって得られる露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを示すものである。
小さい白い花を、暗い背景中に小さく写し込む場合のように、暗い背景中の中央部にのみ、小さな輝度の高い部分を含む被写体を撮影する場合など、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が低い部分に偏った被写体を撮影するときには、露出計5によって暫定的に決定された露光条件は適正露光条件よりもオーバーになるから、図5に示されるように、テスト撮影によって得られた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxは、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulを超えてしまう。
したがって、露出計5によって暫定的に決定された露光条件にしたがって、被写体を撮影した場合には、撮影された画像中の輝度の高い部分が白く飛ぶ結果を招くから、露光条件を補正することが必要である。
本実施態様においては、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)がゼロである場合に、露光条件を補正するために用いるべき露光条件補正データが、あらかじめ、実験的に生成されて、換算用テーブルの形で、露光条件決定手段20のメモリに記憶されており、差分値(Dul−Dmax)がゼロである場合の露光条件補正データは、露光条件補正データに基づいて、露出計5によって暫定的に決定された露光条件を補正し、補正した露光条件にしたがって、再度、被写体のテスト撮影を実行したときに、テスト撮影によって得られる露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、必ず、所定濃度信号レベルD0未満になるように、換言すれば、差分値(D0−Dmax)が、必ず、正になるように、実験的に生成されている。
したがって、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)がゼロであると判定したときは、露光条件決定手段20は、メモリに記憶された換算用テーブルから、対応する露光条件補正データを読み出して、露出計5によって暫定的に決定された露光条件を補正し(ステップS9)、補正した露光条件にしたがって、レンズ2に内蔵された絞り、シャッタ7およびCCD6を制御して、再度、テスト撮影を実行する(ステップS10)。
その結果、CCD6によって、露光条件決定用アナログ画像データが生成される。
テスト撮影により、CCD6によって生成された露光条件決定用アナログ画像データは、A/D変換器8に出力されて、ディジタル化され、露光条件決定用ディジタル画像データが生成される(ステップS3)。
A/D変換器8によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データは、バッファメモリ9に出力されて、一時的に保存される。
露光条件決定用ディジタル画像データが、バッファメモリ9に保存されると、制御手段10の露光条件決定手段20は、ヒストグラム生成手段21にヒストグラム生成信号を出力する。
ヒストグラム生成手段21は、露光条件決定手段20から、ヒストグラム生成信号を受けると、バッファメモリ9にアクセスして、バッファメモリ9に保存された露光条件決定用ディジタル画像データを読み出し、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを生成する(ステップS4)。
こうして、ヒストグラム生成手段21によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムは、濃度信号レベル差分値算出手段22に出力される。
濃度信号レベル差分値算出手段22は、ヒストグラム生成手段21から、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを受けると、ヒストグラム生成手段21が生成したヒストグラムに基づき、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)およびCCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定濃度信号レベルD0と、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)を算出して、露光条件決定手段20に出力する(ステップS5)。
露光条件決定手段20は、濃度信号レベル差分値算出手段22から、差分値(Dul−Dmax)および差分値(D0−Dmax)を受けると、まず、差分値(Dul−Dmax)が正か否かを判定する(ステップS6)。
この場合には、差分値(D0−Dmax)が正になるように、露光条件が補正されている(ステップS9)から、差分値(Dul−Dmax)は正であり、露出計5によって暫定的に決定された露光条件にしたがって、被写体を撮影するときは、CCD6のダイナミックレンジを有効に活用することができず、得られる被写体の画像が暗くなってしまうおそれがあると判定されるから、露光条件決定手段20は、差分値(D0−Dmax)に基づき、メモリに記憶されている換算用テーブルにしたがって、露光条件補正データを読み出して、被写体を撮影して、得られたディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、D0ないし(D0−ΔD)の範囲内になるように、露光条件を補正し、最終的に、露光条件を決定する。
こうして決定された最終的な露光条件は、撮影実行手段23に出力される(ステップS8)。
撮影実行手段23は、露光条件決定手段20から、最終的な露光条件を受けると、最終的な露光条件にしたがって、レンズ2に内蔵された絞り、シャッタ7およびCCD6を制御して、被写体の撮影を実行する。
その結果、被写体によって反射された光によって、CCD6が露光され、CCD6によって、被写体のアナログ画像データが生成される。
CCD6によって生成された被写体のアナログ画像データは、A/D変換器8に出力されて、ディジタル化され、被写体のディジタル画像データが生成されて、バッファメモリ9に一時的に保存される。
こうして、1コマの撮影が完了し、バッファメモリ9に一時的に保存された被写体のディジタル画像データは、自動的に、メモリカード11に転送されて、記録される。
本実施態様によれば、露出計5によって暫定的に決定された露光条件にしたがって、テスト撮影を実行して、露光条件決定用ディジタル画像データを生成し、ヒストグラム生成手段21によって、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを生成し、ヒストグラム生成手段21によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムに基づいて、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxを求め、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと比較して、露出計5によって暫定的に決定された露光条件がアンダーか、オーバーかを判定し、露出計5によって暫定的に決定された露光条件がアンダーであると判定したときは、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い濃度信号レベルD0を基準にして、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、(D0−ΔD)ないしD0の範囲内になるように(ここに、ΔDは正の所定値である。)、露出計5によって暫定的に決定された露光条件を補正して、露光条件を最終的に決定し、一方、露出計5によって暫定的に決定された露光条件がオーバーであると判定したときは、差分値(D0−Dmax)が正になるように、露出計5によって暫定的に決定された露光条件を補正して、再度、テスト撮影を実行し、得られた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを生成し、生成したヒストグラムに基づいて、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxを求め、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、(D0−ΔD)ないしD0の範囲内になるように、露光条件を最終的に決定しているから、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏っている場合においても、また、輝度が低い部分に偏っている場合においても、所望のように、適切な露光条件を決定することができ、したがって、CCD6のダイナミックレンジを最大限、有効に活用して、被写体の画像を生成することが可能になるから、つねに、所望のコントラストを有する画像を生成することが可能になる。
図6は、本発明の別の好ましい実施態様にかかるディジタルカメラの制御手段において実行される処理を示すフローチャートである。
本実施態様においては、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)がゼロである場合に、CCD6の露光量が、所定の露光量づつ、減少するように、露光条件を補正するための露光条件補正データが、あらかじめ実験的に生成されて、露光条件決定手段20のメモリ(図示せず)に格納されている。
図6に示されるように、本実施態様においても、露光条件決定手段20によって、露出計5によって暫定的に決定された露光条件に基づいて、レンズ2に内蔵された絞り、シャッタ7およびCCD6が制御され、テスト撮影が実行され(ステップS22)、CCD6によって、露光条件決定用アナログ画像データが生成される。
CCD6によって生成された露光条件決定用アナログ画像データは、A/D変換器8に出力されて、ディジタル化され、露光条件決定用ディジタル画像データが生成されて(ステップS23)、バッファメモリ9に出力されて、一時的に保存される。
次いで、ヒストグラム生成手段21によって、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムが生成され(ステップS24)、濃度信号レベル差分値算出手段22に出力される。
ヒストグラムが濃度信号レベル差分値算出手段22に出力されると、濃度信号レベル差分値算出手段22によって、ヒストグラム生成手段21が生成したヒストグラムに基づき、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)およびCCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定濃度信号レベルD0と、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)が算出され、露光条件決定手段20に出力される(ステップS25)。
濃度信号レベル差分値算出手段22から、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)およびCCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定濃度信号レベルD0と、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)を受けると、露光条件決定手段20は、まず、差分値(Dul−Dmax)が正か否かを判定する(ステップS26)。
その結果、差分値(Dul−Dmax)が正であると判定したときは、露光条件決定手段20は、図3に示された実施態様と同様にして、露出計5によって暫定的に決定された露光条件を補正し、最終的に、露光条件を決定して(ステップS27)、撮影実行手段23に出力する(ステップS28)。
これに対して、差分値(Dul−Dmax)が正でないと判定したときは、露光条件決定手段20は、補正された露光条件にしたがって、テスト撮影を実行して、得られた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、Δdだけ小さくなるように、露出計5によって暫定的に決定された露光条件を補正し(ステップS29)、補正した露光条件に基づいて、レンズ2に内蔵された絞り、シャッタ7およびCCD6を制御して、再度、テスト撮影を実行する(ステップS30)。
ここに、Δdの値は、あらかじめ、実験的に決定されて、露光条件決定手段20のメモリに格納されている。
その結果、CCD6によって、露光条件決定用アナログ画像データが生成される。
テスト撮影により、CCD6によって生成された露光条件決定用アナログ画像データは、A/D変換器8に出力されて、ディジタル化され、露光条件決定用ディジタル画像データが生成される(ステップS23)。
A/D変換器8によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データは、バッファメモリ9に出力されて、一時的に保存される。
露光条件決定用ディジタル画像データが、バッファメモリ9に保存されると、制御手段10の露光条件決定手段20は、ヒストグラム生成手段21にヒストグラム生成信号を出力する。
ヒストグラム生成手段21は、露光条件決定手段20から、ヒストグラム生成信号を受けると、バッファメモリ9にアクセスして、バッファメモリ9に保存された露光条件決定用ディジタル画像データを読み出し、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを生成する(ステップS24)。
こうして、ヒストグラム生成手段21によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムは、濃度信号レベル差分値算出手段22に出力される。
濃度信号レベル差分値算出手段22は、ヒストグラム生成手段21から、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを受けると、ヒストグラム生成手段21が生成したヒストグラムに基づき、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)およびCCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定濃度信号レベルD0と、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)を算出して、露光条件決定手段20に出力する(ステップS25)。
露光条件決定手段20は、濃度信号レベル差分値算出手段22から、差分値(Dul−Dmax)および差分値(D0−Dmax)を受けると、差分値(D0−Dmax)が正か否かを判定する(ステップS31)。
その結果、差分値(D0−Dmax)が正であると判定したときは、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulを超えていた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、露光条件を補正した結果、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い所定濃度信号レベルD0未満に低下し、露光条件が適切な露光条件に設定されており、その露光条件決定用ディジタル画像データを得た露光条件にしたがって、被写体を撮影するときは、CCD6のダイナミックレンジを有効に利用することができ、所望のコントラストを有する画像を生成することが可能になると判定されるから、露光条件決定手段20は、その露光条件決定用ディジタル画像データを得た露光条件を、最終的な露光条件として決定して、撮影実行手段23に出力する(ステップS28)。
これに対して、差分値(D0−Dmax)が正でないと判定したときは、露光条件決定手段20は、補正された露光条件にしたがって、テスト撮影を実行して、得られた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、Δdだけ小さくなるように、露光条件を補正し(ステップS29)、補正した露光条件に基づいて、レンズ2に内蔵された絞り、シャッタ7およびCCD6を制御して、テスト撮影を実行する(ステップS30)。
こうして、差分値(D0−Dmax)が正になるまで、テスト撮影および露光条件の補正が繰り返され、差分値(D0−Dmax)が正になったと判定すると、露光条件決定手段20は、露光条件が適切な露光条件に設定されたと判定し、その露光条件決定用ディジタル画像データを得た露光条件を、最終的な露光条件として決定して、撮影実行手段23に出力する(ステップS28)。
本実施態様によれば、露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxを、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと比較した結果、露出計5によって暫定的に決定された露光条件がオーバーであると判定したときは、補正された露光条件にしたがって、テスト撮影を実行して、得られた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルの最大値Dmaxが、Δdだけ小さくなるように、露光条件を補正して、テスト撮影を実行し、得られた露光条件決定用ディジタル画像データに基づいて算出した差分値(D0−Dmax)が正になるまで、テスト撮影および露光条件の補正を繰り返して、差分値(D0−Dmax)が正になったときの露光条件を、最終的な露光条件として決定するように構成されているから、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏っている場合においても、また、輝度が低い部分に偏っている場合においても、所望のように、適切な露光条件を決定することができ、したがって、CCD6のダイナミックレンジを最大限、有効に活用して、被写体の画像を生成することが可能になるから、つねに、所望のコントラストを有する画像を生成することが可能になる。
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施態様においては、所定濃度信号レベルD0が、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い値に設定されているが、所定濃度信号レベルD0を、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulよりもわずかに低い値に設定することは必ずしも必要でなく、所定濃度信号レベルD0は、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dul以下になるように設定されていればよく、CCD6のダイナミックレンジの上限値Dulと等しくなるように、設定することもできる。
また、前記実施態様においては、テスト撮影によって、適切な露光条件を決定し、決定された露光条件にしたがって、被写体の撮影を実行するように構成されているが、適切な露光条件にしたがって、テスト撮影が実行され、テスト撮影によって、適切な画質の画像が生成されているときは、改めて、被写体の撮影を実行することなく、テスト撮影によって得られた画像データを被写体の画像データとして、メモリカード11に記録するようにすることもできる。
さらに、前記実施態様においては、ディジタルカメラ1が一眼レフ・ディジタルカメラとして構成されているが、ディジタルカメラ1が一眼レフ・ディジタルカメラとして構成されていることは必ずしも必要でなく、ディジタルカメラ1は、たとえば、レンズとカメラボディが一体化されたディジタルカメラなど、一眼レフ・ディジタルカメラ以外のディジタルカメラなどであってもよい。
また、前記実施態様においては、撮影実行手段23は、露光条件決定手段20によって、最終的に決定された露光条件にしたがって、1コマの撮影を実行するように構成されているが、撮影実行手段23が、露光条件決定手段20によって、最終的に決定された露光条件にしたがって、ブラケッティング撮影を実行するように構成することもできる。
さらに、前記実施態様においては、被写体によって反射された光を受光して、アナログ画像データを生成する撮像素子として、CCD6が用いられているが、被写体によって反射された光を受光して、アナログ画像データを生成する撮像素子として、CCD6を用いることは必ずしも必要でなく、CCD6に代えて、CMOSセンサなどの他の撮像素子を用いて、被写体によって反射された光を受光して、アナログ画像データを生成することもできる。
また、本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウエアによって実現されてもよい。また、二以上の手段の機能が一の物理的手段によって実現されても、一の手段が二以上の物理的手段によって実現されてもよい。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかるディジタルカメラのブロックダイアグラムである。 図2は、本発明の好ましい実施態様にかかるディジタルカメラの制御手段のブロックダイアグラムである。 図3は、本発明の好ましい実施態様にかかるディジタルカメラの制御手段において実行される処理を示すフローチャートである。 図4は、ヒストグラム生成手段によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムの一例を示すグラフであり、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が高い部分に偏った被写体を撮影する場合に、テスト撮影によって得られた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを示している。 図5は、ヒストグラム生成手段によって生成された露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムの他の例を示すグラフであり、被写体中の輝度が高い部分と輝度が低い部分との割合が、輝度が低い部分に偏った被写体を撮影する場合に、テスト撮影によって得られた露光条件決定用ディジタル画像データの濃度信号レベルのヒストグラムを示している。 図6は、本発明の別の好ましい実施態様にかかるディジタルカメラの制御手段において実行される処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ディジタルカメラ
2 レンズ
3 カメラボディ
4 ミラー
5 露出計
6 CCD
7 シャッタ
8 A/D変換器
9 バッファメモリ
10 制御手段
11 メモリカード
20 露光条件決定手段
21 ヒストグラム生成手段
22 濃度信号レベル差分値算出手段
23 撮影実行手段

Claims (5)

  1. 被写体からの光を受光して、アナログ画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子によって生成されたアナログ画像データをディジタル化して、ディジタル画像データを生成するA/D変換器と、前記A/D変換器によって生成されたディジタル画像データを記憶する画像データ記憶手段と、被写体からの光を受光して、暫定的な露出条件を決定する露出計と、前記撮像素子、前記A/D変換器および前記画像データ記憶手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記露出計が決定した暫定的な露出条件にしたがって、テスト撮影を実行する露光条件決定手段と、前記テスト撮影の結果、前記撮像素子によって生成された露光条件決定用アナログ画像データが、前記A/D変換器によってディジタル化され、前記画像データ記憶手段に記憶された前記露光条件決定用ディジタルデータの濃度信号レベルのヒストグラムを作成するヒストグラム生成手段と、前記ヒストグラム生成手段が生成した前記濃度信号レベルのヒストグラムに基づき、前記撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dulと、前記濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(Dul−Dmax)および所定の濃度信号レベルD0(ここに、D0は前記撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dul以下の値である。)と、前記濃度信号レベルの最大値Dmaxとの差分値(D0−Dmax)を算出して、前記露光条件決定手段に出力する濃度信号レベル差分値算出手段とを備え、前記露光条件決定手段が、前記差分値(Dul−Dmax)にしたがい、前記差分値(D0−Dmax)に基づいて、露出条件を決定するように構成されたことを特徴とするディジタルカメラ。
  2. 前記濃度信号レベル差分値算出手段が算出した前記差分値(Dul−Dmax)が正のときに、前記露出条件決定手段が、前記差分値(D0−Dmax)が0以上、ΔD以下(ここに、ΔDは正の所定値である。)になるように、前記撮像素子の露光量を変化させて、露光条件を決定するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のディジタルカメラ。
  3. 前記濃度信号レベル差分値算出手段が算出した前記差分値(Dul−Dmax)がゼロのときに、前記露出条件決定手段が、前記差分値(D0−Dmax)が正になるように、前記撮像素子の露光量を減少させて、前記テスト撮影を実行し、前記テスト撮影の結果、前記ヒストグラム生成手段が生成した露光条件決定用ディジタルデータの濃度信号のヒストグラムに基づき、前記濃度信号レベル差分値算出手段が算出した差分値(D0−Dmax)が0以上、ΔD以下(ここに、ΔDは正の所定値である。)になるように、前記撮像素子の露光量を変化させて、露光条件を決定するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のディジタルカメラ。
  4. 前記濃度信号レベル差分値算出手段が算出した前記差分値(Dul−Dmax)がゼロのときに、前記露出条件決定手段が、前記差分値(D0−Dmax)が0以上になるまで、前記撮像素子の露光量を減少させて、前記テスト撮影を繰り返し、露光条件を決定するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のディジタルカメラ。
  5. 前記所定の濃度信号レベルD0が、前記撮像素子のダイナミックレンジの上限値Dulの90%以上の値に設定されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディジタルカメラ。

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