JP2000184272A - デジタルスチルカメラ - Google Patents

デジタルスチルカメラ

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JP2000184272A
JP2000184272A JP10375595A JP37559598A JP2000184272A JP 2000184272 A JP2000184272 A JP 2000184272A JP 10375595 A JP10375595 A JP 10375595A JP 37559598 A JP37559598 A JP 37559598A JP 2000184272 A JP2000184272 A JP 2000184272A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像手段のダイナミックレンジを極力活用する
と共に、適切に露出量の調整を行うことができるデジタ
ルスチルカメラを提供する。 【解決手段】MPU5は、CCD2から得られた画像デ
ータの内、最大の画素値Xを検出すして、最大の画素値
Xが所定値となるように、露光量を変更するので、たと
えばCCD2から得られた最大の画素値Xが、画素が出
力可能な最大値になるよう、露出量を調整すれば、ダイ
ナミックレンジを広く利用することができ、それにより
画質を向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルスチルカ
メラに関し、特に的確な露出制御を行って、画質を極力
向上させることのできるデジタルスチルカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子技術の向上に伴い、撮像した画像を
デジタルデータに変換して記憶するデジタルスチルカメ
ラが開発され、既に市販されている。ユーザーは、デジ
タルスチルカメラにより撮像した画像を、たとえば自分
のパソコンのディスプレイに表示でき、またプリンタを
介してプリントできるため、その応用範囲は広いものと
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、銀塩フィル
ムを使用するいわゆる銀塩カメラに対するデジタルスチ
ルカメラの問題点の一つは、CCDのダイナミックレン
ジが狭いということである。わかりやすい例で示せば、
同一被写体を同条件で、デジタルスチルカメラと銀塩カ
メラとで撮像した場合、一般的に、デジタルスチルカメ
ラにより撮像された画像は、銀塩カメラにより撮像され
たものに対してコントラストが弱いため、明るい領域は
白っぽくなり(飛んでしまい)、暗い領域は黒っぽくな
る(つぶれてしまう)傾向がある。従って、デジタルス
チルカメラにおいて、高画質な画像を得るためには、露
出量をいかに適切に調整するかが、きわめて重要な問題
となる。
【0004】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
み、撮像手段のダイナミックレンジを極力活用すると共
に、適切に露出量の調整を行うことができるデジタルス
チルカメラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明のデジタルスチルカメラは、被写体像を、画
素値からなる画像データに変換する撮像手段と、前記撮
像手段から得られた画像データの内、最大の画素値を検
出する検出手段と、前記最大の画素値が所定値となるよ
うに、露光量を変更する露光量変更手段とを有する。
【0006】本発明のデジタルスチルカメラは、被写体
像を、画素値からなる画像データに変換する撮像手段
と、前記画素値を重み付けする重み付け手段と、前記重
み付け手段の重み付けを変更して、前記最大の画素値が
第1の所定値となり、前記画素値の平均値が第2の所定
値となるようにする重み付け変更手段とを有することを
特徴とする。
【0007】本発明のデジタルスチルカメラは、被写体
像を、画素値からなる画像データに変換する撮像手段
と、前記撮像手段から得られた画像データの内、最大の
画素値を検出する検出手段と、ストロボ装置から被写体
に対して発光が行われたことに応動して、前記最大の画
素値が所定値となるように、ゲインを変更する変更手段
とを有することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のデジタルスチルカメラによれば、被写
体像を、画素値からなる画像データに変換する撮像手段
と、前記撮像手段から得られた画像データの内、最大の
画素値を検出する検出手段と、前記最大の画素値が所定
値となるように、露光量を変更する露光量変更手段とを
有するので、たとえば撮像手段から得られた最大の画素
値が、画素が出力可能な最大値になるよう、露出量を調
整すれば、ダイナミックレンジを広く利用することがで
き、それにより画質を向上させることが可能となる。
【0009】本発明のデジタルスチルカメラによれば、
被写体像を、画素値からなる画像データに変換する撮像
手段と、前記画素値を重み付けする重み付け手段と、前
記重み付け手段の重み付けを変更して、前記最大の画素
値が第1の所定値となり、前記画素値の平均値が第2の
所定値となるようにする重み付け変更手段とを有するの
で、たとえば、重み付け手段の重み付けを変更して、撮
像手段から得られた最大の画素値を、前記画素が出力可
能な最大値に変換されるよう、ゲインを調整すれば、ダ
イナミックレンジを広く利用することができる。一方、
重み付け手段の重み付けを変更して、撮像手段から得ら
れた画素値の平均値を、適切な値に変換されるよう、ゲ
インを調整すれば、主要被写体に関する露出量が適切と
なる可能性が高まり、それにより高画質な画像が得られ
ることとなる。
【0010】本発明のデジタルスチルカメラは、被写体
像を、画素値からなる画像データに変換する撮像手段
と、前記撮像手段から得られた画像データの内、最大の
画素値を検出する検出手段と、ストロボ装置から被写体
に対して発光が行われたことに応動して、前記最大の画
素値が所定値となるように、ゲインを変更する変更手段
とを有する。ストロボ撮像時には、背景は暗くなること
が多いため、平均測光では、主要被写体が明るくなりす
ぎる恐れがある。そこで、撮像手段から得られた最大の
画素値を、たとえば最も画質が良好とされる適切な値に
変換されるよう、露出量を調整すれば、主要被写体に関
しては、適正な露出量が得られることとなる。一方、主
要被写体以外の背景等に関しては、暗くなったとしても
特に大きな問題は生じないと考えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に
かかるデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図で
ある。図1において、撮影レンズ1により受光面に光学
像を結像された撮像素子であるCCD2は、光学像に対
応したアナログ信号を出力する、いわゆる光電変換を行
うものであり、A/D変換装置3は、CCD2から入力
されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する
ものである。尚、本実施の形態にかかるA/D変換回路
3においては、光電変換手段2に入射した光の強度が高
いほど、大きな値のデジタル信号に変換されるものとす
る。かかるA/D変換回路3を介して得られた画像デー
タは、一旦、画像用メモリ4に記憶される。
【0012】画像用メモリ4に記憶された画像データ
は、制御手段であるMPU5によって各種の画像処理が
施され、最終的には、MPU5に接続されたメモリカー
ド等の不揮発性メモリ6に記憶される。尚、MPU5
は、内蔵電池等の電源7から電力供給を受け、インタフ
ェース装置8を介してIrDA(赤外線通信)やシリア
ル通信等を利用して、外部と通信できるようになってい
る。又、MPU5は、パワースイッチ16のオン操作に
より動作を開始し、レリーズボタン10からのレリーズ
信号を受信して、図示しないシャッタ装置を駆動して撮
影を行うようになっている。更に、MPU5は、液晶モ
ニタ等の画像表示装置(表示手段)9を駆動制御して、
画像の表示を行わせるようになっている。また、MPU
5は、ストロボ装置13から、ストロボ照射光を照射で
き、AE(自動露出装置)11を駆動して絞り11aの
開放量を制御することができる。
【0013】更に、図1に示すデジタルスチルカメラ
は、赤外線測距装置20を有している。赤外線測距装置
20は、赤外線を照射し、更に被写体から反射した赤外
線を検出し、その時間差に基づいて被写体までの距離を
測定する機能を有する。しかしながら、たとえば超音波
を用いて測距を行う測距装置を使用することもできる。
【0014】赤外線測距装置20は、測定した測距値
を、内部に記憶されているテーブルに照らし合わせて、
撮影レンズ1の合焦位置を求め、モータ12に駆動信号
を出力する。モータ12は、その駆動信号に応じて、赤
外線測距装置20により求められた合焦位置へと撮影レ
ンズ1を移動させるようになっている。
【0015】ところでCRTは、明度が明るい領域はよ
り明るく、暗い領域はより暗く表示する特性を有してい
る。従って、人間の目で見て、画像が自然に(リニア
に)見えるように、実際得られた画像データを変換して
やる必要がある。そこで、MPU5は、画像用メモリ4
に記憶された画像データを、所定の関数に基づいて変換
を行って、不揮発性メモリ6に記録することができる。
かかる処理を階調補正処理といい、所定の関数をガンマ
カーブと呼ぶ。理想的なガンマカーブを図2に示す。図
2における横軸は、画素に入射する光の量(入力値)で
あり、縦軸は、MPU5において階調補正処理後の画像
データであって、最大値を1とした場合の割合である。
【0016】本実施の形態の特徴は、画像データに含ま
れる画素値の最大値(いわゆるピーク値)を検出するこ
とにより、適正露光に必要な露光補正量を変化させるこ
とにある。この制御により、ピーク値が低い被写体(低
コントラスト被写体)に対してはオーバー露光で、ピー
ク値が多い被写体(高コントラスト被写体)に対しては
アンダー露光で撮像される。このため、CCDのダイナ
ミックレンジを有効に利用できるようになるのである。
尚、以下の処理は、MPU5内で行われるようになって
いる。
【0017】まず、画像の10%以上のエリアが飽和し
ている場合は、式(1)で求める露光補正量M_Shi
ftに−PEAK_MAX[EV]を加えて真の露光補
正量(Shift)を求める(式2)。なお、PEAK
_MAXは固定値とする。 M_Shift[EV]=目標値[EV]−AE評価値[EV] (1) Shift[EV]=M_Shift[EV]−PEAK_MAX[EV] (2)
【0018】画像の10%以上のエリアが飽和していな
い場合は、累積ヒストグラムの発生率95%の輝度デー
タを用いる。この値と、予め決められたピーク目標値と
の差(P_Shift)を求める(式(3))。 P_Shift[EV]=ピーク目標値[Ev]−発生率95%輝度値[EV] (3)
【0019】このP_Shiftと、式(1)で求めた
露光補正量M_Shiftを利用し、真の露光補正量
(Shift)を求める(式(4)〜式(7))。 (i)M_ShiftがP_Shiftよりも小さい場合(低コントラスト) Shift[EV]=(M_Shift+5×P_Shift)/6 (4) (ii) M_ShiftがP_Shiftよりも大きい場合(高コントラスト) M_S_sub[EV]=M_Shift−P_Shift(M_S_sub >0) (5) (iii)M_S_sub[EV]がPEAK_MAX以内 Shift[EV]=P_Shift (6) (IV)M_S_sub[EV]がPEAK_MAX以上 Shift[EV]=M_Shift−PEAK_MAX (7) なお、暗いときこの処理は行なわない。
【0020】取り込んだ画像の階調特性を最適にするた
めに、階調補正処理が行なわれる。具体的な階調補正処
理は、信号処理で使用する階調補正LUTのデータを変
更することにより行われる。このLUTは入カ10bi
t、出力8bitのテーブルとなる。実際には、カメラ
が記憶している基本のガンマカーブを操作することで実
現する。階調補正処理には、傾き変更処理、ダーククリ
ップ処理、ニー処理がある。
【0021】露出がオーバーめに撮像された画像(低コ
ントラストの被写体)に対しては、ガンマカーブを抑
え、露出がアンダーめに撮像された画像(高コントラス
トの被写体)に対しては、ガンマカーブを膨らます。こ
こでは、階調カーブ補正量(C_Shift[EV])
を算出し、基本のガンマカーブの傾きを増減する。式
(1)からM_Shift、式(3)からP_Shif
tを求め、以下の計算式を用いることで算出する。ただ
し、C_Shiftを大きくすると、ノイズも増幅され
るので、リミッタを設ける(C_Shift[EV]<
2[EV])。
【0022】 (i)M_ShiftがP_Shiftよりも小さい場合(低コントラスト) C_Shift[EV]=(M_Shift+2×P_Shift)/3 (8) (ii)M_ShiftがP_Shiftよりも大きい場合(高コントラスト) C_Shift[EV]=M_Shift (9)
【0023】このことにより、低コントラストの被写体
に対しては、階調性が高く、S/N特性が向上した画像
になる。均一被写体などに対しては、明るめの画像にな
る。また、高コントラストの被写体に対してはダイナミ
ックレンジが広がる。
【0024】尚、累積ヒストグラムを使用して、発生率
5%の輝度データの2/3の輝度データが0になるよう
に、ガンマカーブをシフトすることができる。また、ガ
ンマカーブを単に膨らますのみでは、広いダイナミック
レンジを確保することができなくなってしまう。このた
めに、高輝度部の圧縮率を向上させる、いわゆるニー処
理を行なってもよい。このことで、ハイライト部のコン
トラストが低下し、ダイナミックレンジを拡大すること
となる。
【0025】以下、より具体的に本実施の形態を説明す
る。図3は、本実施の形態による階調補正処理の具体例
を示した図である。たとえば主要被写体に対して適切な
露光量を調整して、撮像を行った場合において、入力値
と出力値との関係は、図3(a)に示すガンマカーブ上
の関係を有しているとする。図3(a)によれば、その
画素値の最大値Xは、かかる画素が出力可能な最大値
(1)となっていない。従って、かかる状態で画像デー
タを出力すると、ダイナミックレンジを有効に利用でき
ず、結果としてコントラストの弱い画像が形成される恐
れがある。
【0026】そこで、本実施の形態においては、露光量
を増大させて、再度CCD2から画像データを採取す
る。ここで露光量の増大量は、図3(b)に示すよう
に、階調補正処理後のデータにおいて、最大の画素値X
が、かかる画素が出力可能な最大値(1)に等しくなる
ように設定される。それによりダイナミックレンジを有
効に利用することができ、全体の画質を向上させること
ができる。
【0027】一方、図3(a)において、主要被写体が
存在すると推定されるのは、出力可能な最大値(1)の
ほぼ1/2(中央値とする)に対応する、ガンマカーブ
上の点Aである。かかる主要被写体の明度として適切と
考えられるのは、かかる画素が出力可能な最大値(1)
のほぼ1/2(中央値とする)であるため、点Aは固定
させるべきである。
【0028】ところが、上述したようにダイナミックレ
ンジをフルに活用するために露光量を増大させたため、
主要被写体の露光量も増大して、適切とされる中央値よ
り点Aが高くなってしまう。そこで、本実施の形態にお
いては、図3(c)に示すごとく、点Xの位置は不変と
しつつ、点Aが中央値に一致するように、ガンマカーブ
を変更する(へこませる)。このようにすることによ
り、ダイナミックレンジをフルに活用しながらも、主要
被写体の露光量を適切に調整することが可能となる。
【0029】図4は、第2の実施の形態による階調補正
処理の具体例を示した図である。たとえば主要被写体に
対して適切な露光量を調整して、撮像を行った場合にお
いて、入力値と出力値との関係は、図4(a)に示すガ
ンマカーブ上の関係を有しているとする。図4(a)に
よれば、画素値X1からX2までが、かかる画素が出力
可能な最大値(1)となっており、すなわちかかる範囲
で画素は飽和状態となっている。従って、かかる状態で
画像データを出力すると、画素値X1からX2までの範
囲では、明度が同一であるため画像が実質的に形成され
ないこととなる。
【0030】そこで、本実施の形態においては、露光量
を減少させて、再度CCD2から画像データを採取す
る。ここで露光量の減少量は、図4(b)に示すよう
に、階調補正処理後のデータにおいて、最大の画素値X
2が、かかる画素が出力可能な最大値(1)に等しくな
るように設定される。具体的には、露光量を減少させつ
つ繰り返し画像データを取得し、画素値X2が飽和値を
わずかに下回るまで行う。それにより画素値X1は、最
大値より下方に移動するため、画素値X1からX2まで
の範囲で、コントラストは弱いものの明確な画像を形成
することができる。
【0031】一方、図4(a)において、主要被写体が
存在すると推定されるのは、出力可能な最大値(1)の
ほぼ1/2(中央値とする)に対応する、ガンマカーブ
上の点Aである。かかる主要被写体の明度として適切と
考えられるのは、かかる画素が出力可能な最大値(1)
のほぼ1/2(中央値とする)であるため、点Aは固定
させるべきである。
【0032】ところが、上述したように露光量を減少さ
せたため、主要被写体の露光量も減少して、点Aが中央
値より低くなってしまう。そこで、本実施の形態におい
ては、図4(c)に示すごとく、画素値X2の位置は不
変としつつ、点Aが中央値に一致するように、ガンマカ
ーブを変更する(膨らませる)。このようにすることに
より、ダイナミックレンジをフルに活用しながらも、主
要被写体の露光量を適切に調整することが可能となる。
【0033】上述の実施の形態によれば、露出量を変更
することにより、ダイナミックレンジを有効に活用しつ
つ、主要被写体の画質を向上させることができる。これ
に対し、以下に述べる第3の実施の形態においては、画
素値に対するゲインを変更して、画像データを調整する
ようにする。
【0034】図5は、本実施の形態による階調補正処理
の具体例を示した図である。たとえば主要被写体に対し
て適切な露光量を調整して、撮像を行った場合におい
て、MPU5における入力値と出力値との関係は、図5
の実線に示す関係を有しているとする。図5によれば、
その画素値の最大値Xは、かかる画素が出力可能な最大
値(1)となっていない。従って、かかる状態で画像デ
ータを出力すると、ダイナミックレンジを有効に利用で
きず、結果としてコントラストの弱い画像が形成される
恐れがある。
【0035】ところで、全体の画素値に対するゲインを
増大させて、たとえば最大の画素値Xが、かかる画素が
出力可能な最大値(1)に等しくなるように設定するこ
とは可能である。ところが、かかるゲインの増大によ
り、低輝度側の画素値も増大するため、ダイナミックレ
ンジは広くならず、また低輝度側の画素値にノイズがの
って画質が低下する恐れがある。
【0036】そこで、本実施の形態によれば、低輝度側
の画素値に対するゲインは変えずに、高輝度側の画素値
のみに対するゲインを増大させるようにする。しかしな
がら、たとえば出力中央値である点Aのところで高輝度
側と低輝度側とを分けて、デジタル的にゲインを増大さ
せるようにすると、画像が不自然なものとなる恐れがあ
る。
【0037】そこで、本実施の形態においては、高輝度
側のゲインを輝度値に応じた可変量とし、図5の点A
(及びそれ以下)ではゲイン増大値は0として、点Xで
はゲイン増大値をGとすることにより、一点鎖線で示す
ごとく、点Aから点Xにかけてガンマカーブがなだらか
に変化するようにして、画素値に重み付けを施してい
る。
【0038】かかる本実施の形態によれば、コントラス
トの高い被写体に対しては、ダイナミックレンジをフル
に活用でき、それにより画質を向上させることができ
る。一方、低輝度側においては、ゲインを増大させない
ことから、いわゆるS/N比が高くなって、画質を向上
させることができる。更に、ゲインを変更しても点Aの
位置は不変であるから、主要被写体の画質をも向上させ
ることができる。
【0039】図6は、第4の実施の形態による階調補正
処理の具体例を示した図である。たとえば、ストロボを
用いた撮影時においては、人物等の主要被写体からは、
ストロボ照射光に基づく比較的大量の反射光が戻ってく
るが、遠方の背景等にかかる部分については、反射光が
戻ってこないことが多い。従って、ストロボ照射時に得
られた最大の画素値Xに対応する画像は、主要被写体で
あることが多い。
【0040】そこで、本実施の形態においては、最大の
画素値Xを、かかる画素が出力可能な最大値(1)の1
/2又はその近傍となるように、ゲインをgだけ減少さ
せる。このようにゲインを減少することにより、画質が
最も良好とされる領域に、主要被写体にかかる画素値を
調整することが可能となり、それにより主要被写体に関
して、画質を向上させることができる。一方、かかる処
理により、背景等の画像に関しては、露光量が低下して
黒くつぶれる恐れはあるが、主要被写体に比して高画質
の要求は高くないため、特に問題は生じないと考えられ
る。
【0041】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。
【0042】
【発明の効果】本発明のデジタルスチルカメラによれ
ば、被写体像を、画素値からなる画像データに変換する
撮像手段と、前記撮像手段から得られた画像データの
内、最大の画素値を検出する検出手段と、前記最大の画
素値が所定値となるように、露光量を変更する露光量変
更手段とを有するので、たとえば撮像手段から得られた
最大の画素値が、画素が出力可能な最大値になるよう、
露出量を調整すれば、ダイナミックレンジを広く利用す
ることができ、それにより画質を向上させることが可能
となる。
【0043】本発明のデジタルスチルカメラによれば、
被写体像を、画素値からなる画像データに変換する撮像
手段と、前記画素値を重み付けする重み付け手段と、前
記重み付け手段の重み付けを変更して、前記最大の画素
値が第1の所定値となり、前記画素値の平均値が第2の
所定値となるようにする重み付け変更手段とを有するの
で、たとえば、重み付け手段の重み付けを変更して、撮
像手段から得られた最大の画素値を、前記画素が出力可
能な最大値に変換されるよう、ゲインを調整すれば、ダ
イナミックレンジを広く利用することができる。一方、
重み付け手段の重み付けを変更して、撮像手段から得ら
れた画素値の平均値を、適切な値に変換されるよう、ゲ
インを調整すれば、主要被写体に関する露出量が適切と
なる可能性が高まり、それにより高画質な画像が得られ
ることとなる。
【0044】本発明のデジタルスチルカメラは、被写体
像を、画素値からなる画像データに変換する撮像手段
と、前記撮像手段から得られた画像データの内、最大の
画素値を検出する検出手段と、ストロボ装置から被写体
に対して発光が行われたことに応動して、前記最大の画
素値が所定値となるように、ゲインを変更する変更手段
とを有する。ストロボ撮像時には、背景は暗くなること
が多いため、平均測光では、主要被写体が明るくなりす
ぎる恐れがある。そこで、撮像手段から得られた最大の
画素値を、たとえば最も画質が良好とされる適切な値に
変換されるよう、露出量を調整すれば、主要被写体に関
しては、適正な露出量が得られることとなる。一方、主
要被写体以外の背景等に関しては、暗くなったとしても
特に大きな問題は生じないと考えられる。いと考えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるデジタルスチルカメラの
構成を示すブロック図である。
【図2】理想的なガンマカーブを示す図である。
【図3】第1の実施の形態による階調補正処理の具体例
を示した図である。
【図4】第2の実施の形態による階調補正処理の具体例
を示した図である。
【図5】第3の実施の形態による階調補正処理の具体例
を示した図である。
【図6】第4の実施の形態による階調補正処理の具体例
を示した図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 CCD 3 A/D変換装置 4 画像用メモリ 5 MPU 6 不揮発性メモリ 7 電源(電池) 8 インタフェース装置 9 画像表示装置(LCD) 10 レリーズボタン 11 測光装置 11a 絞り 12 モータ 13 ストロボ 16 パワースイッチ 20 赤外線測距装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を、画素値からなる画像データ
    に変換する撮像手段と、 前記撮像手段から得られた画像データの内、最大の画素
    値を検出する検出手段と、 前記最大の画素値が所定値となるように、露光量を変更
    する露光量変更手段とを有することを特徴とするデジタ
    ルスチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記所定値とは、前記画素が出力可能な
    最大値であることを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ルスチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記露光量を変更する前と後とで、前記
    画素が出力可能な最大値の中央値が不変となるように、
    前記画像データを補正する補正手段を有することを特徴
    とする請求項2に記載のデジタルスチルカメラ。
  4. 【請求項4】 被写体像を、画素値からなる画像データ
    に変換する撮像手段と、 前記撮像手段から得られた画像データの内、最大の画素
    値と、画素値の平均値とを検出する検出手段と、 前記画素値を重み付けする重み付け手段と、 前記重み付け手段の重み付けを変更して、前記最大の画
    素値が第1の所定値となり、前記画素値の平均値が第2
    の所定値となるようにする重み付け変更手段とを有する
    ことを特徴とするデジタルスチルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記第1の所定値とは、前記画素が出力
    可能な最大値であり、前記第2の所定値とは、前記出力
    可能な最大値のほぼ1/2であることを特徴とする請求
    項4に記載のデジタルスチルカメラ。
  6. 【請求項6】 被写体像を、画素値からなる画像データ
    に変換する撮像手段と、 前記撮像手段から得られた画像データの内、最大の画素
    値を検出する検出手段と、 ストロボ装置から被写体に対して発光が行われたことに
    応動して、前記最大の画素値が所定値となるように、ゲ
    インを変更する変更手段とを有することを特徴とするデ
    ジタルスチルカメラ。
  7. 【請求項7】 前記所定値とは、前記画素が出力可能な
    最大値のほぼ1/2であることを特徴とする請求項6に
    記載のデジタルスチルカメラ。
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