JP2006189362A - 容器搬送装置 - Google Patents
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Abstract
所定位置への容器の装着を確認できるようにするとともに、センサを容器受取り側に設けた場合に生じる問題を解決する。
【解決手段】
容器搬送装置は、移動と伸縮が可能なアーム機構10の先端に容器把持機構18を備え、容器把持機構18に容器が把持されていることを検出するセンサ19を備えている。アーム機構10の移動と伸縮を行なうアーム駆動部21は、伸縮をパルスモータ23により駆動し、アーム機構10の伸縮を行なわせる部分にはアーム機構の伸縮量を計測するエンコーダ24が設けられている。搬送制御部40はパルスモータ駆動回路42にパルスモータ駆動信号を送ってパルモータ23を駆動させるとともに、パルスモータ駆動回路42からパルスモータ32に供給される駆動パルス信号のパルス数、エンコーダ24による計測値及びセンサ19の検出信号に基づいて所定位置へラックが搬送されたこと及び装着されたことを判定する。
【選択図】図1
Description
また、容器搬送装置側だけで容器の搬送と装着の確認ができるため、搬送装置側は容器が装着される側との余分な通信が不要になり、搬送手順のプログラミングが簡単になる。
10は移動と伸縮が可能なアーム機構である。アーム機構10はその先端に容器把持機構18を備え、容器把持機構18の先端面には先端が上方向に折れ曲がったL字形をした係合部18aを備えている。その係合部18aは、搬送される対象物としての容器であるラックの側壁面に設けられた穴に挿入され、アーム機構10がわずかに上方に移動させられることによりラックと係合して容器把持機構18がラックを把持することができる。容器把持機構18がラックを把持した状態でラックを台上に載せ、アーム機構10がわずかに下方に移動させられることにより係合部18aとラックの係合を外して容器把持機構18をラックから離すことができる。アーム機構10は、容器把持機構18にラックを把持して伸長することによりそのラックを試料自動注入装置の所定位置に搬送し、その後、係合部18aとラックとの係合を外して後退することにより、ラックを試料自動注入装置の所定位置に装着する。
アーム駆動部21のうちアーム機構10の伸縮を行なわせる部分には、アーム機構10の伸縮量を計測するエンコーダ24が設けられている。
アーム駆動部21はガイドレール28に移動可能に支持されており、ガイドレール28に沿った任意の位置に移動して停止する駆動機構を備えている。アーム機構10はアーム駆動部21に伸縮可能に取り付けられており、図1に示されているようにパルスモータ23により伸縮動作が駆動され、その伸縮量はエンコーダ24により計測される。
図5はラック12をラック台13に押し込むときの動作を示している。
動作を開始すると、待機場所25に待機しているラック12の1つを選択し、アーム機構10の容器把持機構18によってそのラック12を把持する(ステップS1)。アーム機構10を移動させ回転させて、伸長すればラック12をラック台13に押し込める位置に位置決めする。この状態でエンコーダ24の値を確認する。
ラック押込み時にエラーが発生すると3回までやり直しができるようにカウンタN「N=0」に設定する(ステップS2)。
エンコーダ24が予定パルス数を計測したときは、駆動パルス信号の指定パルス数に対応する距離だけアーム機構10が伸長してラック12をラック台13に搬送したことを意味し、ラックの搬送が正常であったと判定する。
図6はラック12をラック台13に搬送した後、ラック12を容器把持機構18から外しアーム機構10を後退させてラック12をラック台13に残すことによってラック台13へのラック12の装着を完了する動作を示したものである。
ラック12をラック台13に搬送したところから説明すると、アーム機構10の引戻しに先立ち、マイクロスイッチ19がオンであること、すなわちラック12が容器把持機構18に把持されていることを確認する(ステップS11)。
ラック12をラック待機場所25に収納する過程においても、その収納動作が確実に行なわれたことを確認するためにマイクロセンサ19とエンコーダ24を用いることができる。
図8はラック台13に装着されているラック12をアーム機構10の容器把持機構18で把持するまでの動作を示したものである。
アーム機構10を移動させ、伸長すればラック台13に装着されているラック12に当接できる位置に位置決めする。
ラック12をラック台13から引き出すのに先立ち、マイクロスイッチ19がオンであること、すなわちラック12が容器把持機構18に把持されていることを確認する(ステップS31)。
エンコーダ24が計測を開始し(ステップS32)、アーム機構10を引戻すためにパルスモータ23に指定パルス数だけの駆動パルス信号を送る(ステップS33)。
アーム機構12の引戻しが完了した段階でマイクロスイッチ19がオンのままであるが、エンコーダ24の計測値が予定パルス数より少なければ、ラックが何かに引っかかって正常に引戻されなかったと判断されれば、「ラックが引っかかったエラー」と判定される(ステップS34,S35)。
12 ラック
13 ラック台
18 容器把持機構
18a 係合部
19 マイクロスイッチ(センサ)
20 ラック搬送装置
21 アーム駆動部
23 パルスモータ
24 エンコーダ
40 搬送制御部
42 パルスモータ駆動回路
Claims (4)
- 移動と伸縮が可能で先端に容器把持機構を備え、前記容器把持機構に容器を把持して伸長することにより前記容器を所定位置に搬送し、その後その容器を放して後退することにより前記容器を所定位置に装着するアーム機構と、
前記アーム機構の移動と伸縮を行なうとともに、伸縮はパルスモータにより駆動するアーム駆動部と、
前記パルスモータに駆動パルス信号を供給するパルスモータ駆動回路と、
前記アーム駆動部のうちアーム機構の伸縮を行なわせる部分に設けられ、アーム機構の伸縮量を計測するエンコーダと、
前記容器把持機構に容器が把持されていることを検出するセンサと、
前記パルスモータ駆動回路にパルスモータ駆動信号を送ってパルモータを駆動させるとともに、前記パルスモータ駆動回路からパルスモータに供給される駆動パルス信号のパルス数、前記エンコーダによる計測値及び前記センサの検出信号に基づいて所定位置へラックが搬送されたこと及び装着されたことを判定する搬送制御部と、を備えたことを特徴とする容器搬送装置。 - 前記搬送制御部は、所定位置へ容器が搬送されたか否かの判定を、前記アーム機構が容器搬送時に伸長するときの前記駆動パルス信号のパルス数と前記エンコーダによる計測値との比較により行なう請求項1に記載の容器搬送装置。
- 前記搬送制御部は、所定位置へ容器が装着されたか否かの判定を、前記アーム機構が容器を放して後退する過程で前記センサが前記容器把持機構に容器が把持されていないことを検出したときの前記駆動パルス信号のパルス数又は前記エンコーダによる計測値により行なう請求項1又は2に記載の容器搬送装置。
- 前記容器は分析試料が収容されたサンプル容器であり、前記所定位置は分析装置における試料自動注入装置のサンプル容器装着位置であり、この容器搬送装置はサンプル容器が収納されている場所から前記サンプル容器装着位置へサンプル容器を搬送して装着するものである請求項1から3のいずれかに記載の容器搬送装置。
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