JP2006188870A - 建設機械のバケット - Google Patents
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Abstract
【課題】強度を維持しかつ軽量化した側板を有する建設機械のバケットを提供する。
【解決手段】バケットが、略U字状に曲げた底板と、この底板の曲げ方向に直交する幅方向の両側それぞれに溶接された一対の側板を備え、一対の側板の各々が、底板のU字の底側に位置した側板本体と、U字の開口側に位置した開口部側板を有し、側板本体のバケット外面側の端部に開口部側板の端部が重ねられ溶接された重ね溶接部を備える。
【選択図】図2
【解決手段】バケットが、略U字状に曲げた底板と、この底板の曲げ方向に直交する幅方向の両側それぞれに溶接された一対の側板を備え、一対の側板の各々が、底板のU字の底側に位置した側板本体と、U字の開口側に位置した開口部側板を有し、側板本体のバケット外面側の端部に開口部側板の端部が重ねられ溶接された重ね溶接部を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、建設機械のバケット、さらに詳しくは、油圧ショベルのような建設機械に装備され、土砂の掘削・積込などに好適に用いられるバケットに関する。
油圧ショベルのような建設機械に装備され、土砂の掘削・積込などに用いられるバケットは、鋼製の部材を溶接して形成され、略U字状に曲げられた底板と、この底板の幅方向の両側それぞれに取り付けられた一対の側板と、底板の外面の曲げ方向の端部に取り付けられた連結板と、底板の外面の複数個所に底板に重ね取り付けられた補強板を備えている。バケットは連結板を介して建設機械に取り付けられる。
典型的な側板は、強度および耐摩耗性を与えるために比較的厚板の鋼板によって形成されている。側板の他の例(例えば、特許文献1参照)は、比較的薄板の側板本体と厚板の開口部側板に2分割し各々を突き合わせ溶接して形成されている。
特開2001−323519号公報(第2図)
しかしながら、上述したとおりの形態の従来の建設機械のバケットにはその側板に関して次のとおりの改善の望まれている問題がある。
すなわち、1枚の厚板により形成される側板は、強度を付与することができ、また構成が簡単で製作が容易であるが、板厚の増加によりバケットの重量が増加する。そのために、バケットへの積載可能重量が減り、またバケットを装備した機体のバランスを悪化させるなど、建設機械の作業性能を悪化させる原因になる。したがって側板そしてバケットの軽量化が望まれている。
一方、薄板の側板本体と厚板の開口部側板に2分割し各々を突き合わせて溶接し形成される側板は、重量の軽減を図ることはできるが、厚板と薄板の突き合せ溶接部はバケットの外面側が段差部の隅肉溶接、内面側が同一平面の突合せ溶接になり、十分な溶接量の確保が難しく、また土工作業における溶接部の摩損により、強度が弱くなりやすい。したがって、2分割した側板の溶接部の強度増加が望まれている。
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、側板の強度を維持しかつ軽量化した、建設機械のバケットを提供することである。
本発明によれば上記技術的課題を解決する建設機械のバケットとして、略U字状に曲げられた底板と、この底板の曲げ方向に直交する幅方向の両側それぞれに溶接された一対の側板と、底板の曲げ方向の一端側の外面の一対の側板の間に該曲げ方向に伸び該幅方向に間隔をおいて溶接された一対の、建設機械に連結される連結板とを備え、一対の側板の各々が、底板のU字の底側に位置した側板本体と、U字の開口側に位置した開口部側板とを有し、側板本体のバケット外面側の端部に開口部側板の端部が重ねられ溶接された重ね溶接部を備えている、ことを特徴とする建設機械のバケットが提供される。
好適には、開口部側板は、側板本体よりも厚板によって形成されている。また、該重ね溶接部は、底板の底側に向けて凹の湾曲状に形成されている。
本発明に従って構成された建設機械のバケットは、側板を側板本体と開口部側板の2分割構造とし、2枚の板を重ね合わせた重ね溶接部を備え、溶接を両側隅肉溶接としたので、側板を薄くし、かつ溶接量を増やして溶接強度向上させることができる。また、溶接作業が容易になり、溶接性の向上による溶接強度も向上する。したがって、側板の強度を維持しかつ軽量化した、すなわちバケットの強度を維持しかつ軽量化した、建設機械のバケットを提供することができる。
以下、本発明に従って構成された建設機械のバケットについて、典型的な建設機械である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
図1を参照して油圧ショベルについて説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に水平方向に旋回自在に取り付けられた上部旋回体6と、上部旋回体6に上下方向に揺動自在に取り付けられた作業腕8を備えている。そして作業腕8の先端にバケット10が取り付けられている。上部旋回体6には運転室12が備えられている。
作業腕8は、上部旋回体6に揺動自在に取り付けられたブーム8a、およびブーム8aの先端に揺動自在に取り付けられたアーム8bを備え、バケット10は、アーム8bの先端に回動軸線Xを中心に揺動自在に取り付けられている。上部旋回体6とブーム8aの間にはブーム作動シリンダ8cが、ブーム8aとアーム8bの間にはアーム作動シリンダ8dが、アーム8bとバケット10の間にはバケット作動シリンダ8eがそれぞれ備えられている。
バケット10について図2および図3を参照して説明する。バケット10は、矩形の平板を略U字状に曲げて形成された底板14と、底板14の曲げ方向(図2の紙面に垂直の方向、図3の上下方向)に直交する幅方向の両側それぞれに溶接された一対の側板16、16と、底板14の曲げ方向の一端側(図2の上端側)の外面の一対の側板16,16の間に曲げ方向に伸び該幅方向に間隔をおいて溶接された一対の、油圧ショベル2の作業腕8に連結される連結板20,20を備えている。
連結板20、20はそれぞれ、バケット10の幅方向に伸びた連結用の一対のピン孔Z1およびZ2を備えている。
バケット10はまた、底板14の曲げ方向の他端側(図2の下端側)に底板14および側板16、16に一体的に溶接された切刃24、および切刃24の先端に該幅方向に複数個取り付けられた掘削刃26、ならびに側板16、16それぞれの切刃24側の端に取り付けられた側部切刃28を備えている。底板14の外面には重ねて該幅方向に並べ溶接された一対の底面補強板22、22を備えている。
図2および図3とともに図4を参照して説明する。一対の側板16、16各々は、底板14のU字の底側に位置した側板本体16aと、U字の開口側に位置した開口部側板16bを有している。側板本体16aのバケット外面側の端部に開口部側板16bの端部が幅Yで重ねられ溶接された重ね溶接部Kが備えられている。
開口部側板16bは、側板本体16aの厚さtよりも厚い、厚さTの厚板により形成されている。重ね溶接部Kは、バケット10において、連結板20の位置する側から真直に切刃24の側に向けて伸び、切刃24の側に近付くにつれて底板14の底側に向いた、円弧Rによる凹の湾曲状に形成されている。
重ね溶接部Kにおいては、側板本体16aの端はその厚さtと実質上同じ脚長の隅肉溶接W1によって開口部側板16bに溶接され、開口部側板16bの端は側板本体16aにその厚さtと実質上同じ脚長の隅肉溶接W2によって溶接されている。重ね溶接部Kの幅Yは、少なくとも溶接W1、W2の両側隅肉溶接を確実に行なうことができる長さに設定される。
上述のように構成されたバケット10は、図1に示すように、ピン孔Z1がアーム8bの先端の回動軸線Xに位置付けられピンによって連結され、ピン孔Z2はバケット作動シリンダ8eに連結するリンクにピンによって連結されている。そしてバケット10は、運転室12においてバケット作動シリンダ8eを伸縮作動操作することによりアーム8b先端の回動軸線Xを中心に回動駆動される。
上述したとおりの建設機械のバケット10の作用について説明する。
一対の側板16,16各々を側板本体16aと開口部側板16bの二つに分け、この二枚の板を重ね合わせた重ね溶接部Kを備えることにより、二枚の板をそれぞれ隅肉溶接した両側隅肉溶接とし、溶接量を増して溶接強度を向上させることができる。また、板を二重に重ねることにより側板の強度を向上させることができる。特に、従来の突合せ溶接に比べ溶接作業が容易になり、溶接性の向上、溶接品質の向上による溶接強度の向上が可能である。
したがって、側板16を薄くしての強度維持、それによる軽量化、すなわちバケット10の強度を維持しかつ軽量化した、建設機械のバケットを提供できる。
特に、開口部側板16bを、側板本体16aよりも厚いTとすることにより、厚板の開口部側板16bおよび重ね溶接部Kによる強度付与により、側板本体16aを薄くすることが可能である。
また、重ね溶接部Kを底板16の底側に向け円弧Rの凹の湾曲状に形成したので、重ね溶接部Kを真直にするのに比べ、曲げ・ねじりなどに対する強度をさらに向上させることができる。
以上、本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
本発明の実施例においては、開口部側板16bは、側板本体16aの板厚tよりも厚い厚さTの厚板によって形成されているが、建設機械のバケット10の使用形態による強度要件などによって、必要なければ、開口部側板16bを同じ厚さtにしてもよい。
本発明の実施例においては、重ね溶接部Kは、底板16の底側に向け円弧Rの凹の湾曲状に形成されているが、建設機械のバケット10の強度要求などが低い場合には、湾曲させないで真直にしてもよい。
2:油圧ショベル(建設機械)
10:バケット
14:底板
16:側板
16a:側板本体
16b:開口部側板
20:連結板
K:重ね溶接部
10:バケット
14:底板
16:側板
16a:側板本体
16b:開口部側板
20:連結板
K:重ね溶接部
Claims (3)
- 略U字状に曲げられた底板と、
この底板の曲げ方向に直交する幅方向の両側それぞれに溶接された一対の側板と、
底板の曲げ方向の一端側の外面の一対の側板の間に該曲げ方向に伸び該幅方向に間隔をおいて溶接された一対の、建設機械に連結される連結板と
を備え、
一対の側板の各々が、
底板のU字の底側に位置した側板本体と、U字の開口側に位置した開口部側板と
を有し、
側板本体のバケット外面側の端部に開口部側板の端部が重ねられ溶接された重ね溶接部
を備えている、ことを特徴とする建設機械のバケット。 - 開口部側板が、側板本体よりも厚板によって形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の建設機械のバケット。 - 該重ね溶接部が、底板の底側に向けて凹の湾曲状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械のバケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001064A JP2006188870A (ja) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | 建設機械のバケット |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005001064A JP2006188870A (ja) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | 建設機械のバケット |
Publications (1)
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Family
ID=36796310
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006188870A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200472262Y1 (ko) * | 2014-01-24 | 2014-04-15 | 에스엠에이치 주식회사 | 버킷 어셈블리 |
CN106181193A (zh) * | 2016-08-30 | 2016-12-07 | 林州重机集团股份有限公司 | 一种掘进机斜铲板焊接定位装置 |
JP2020041313A (ja) * | 2018-09-10 | 2020-03-19 | 株式会社小松製作所 | バケットおよび作業車両 |
CN114108724A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-01 | 中联重科股份有限公司 | 铲斗及挖掘机 |
-
2005
- 2005-01-06 JP JP2005001064A patent/JP2006188870A/ja active Pending
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CN106181193A (zh) * | 2016-08-30 | 2016-12-07 | 林州重机集团股份有限公司 | 一种掘进机斜铲板焊接定位装置 |
CN106181193B (zh) * | 2016-08-30 | 2019-01-04 | 林州重机集团股份有限公司 | 一种掘进机斜铲板焊接定位装置 |
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US11274415B2 (en) | 2018-09-10 | 2022-03-15 | Komatsu Ltd. | Bucket and work vehicle |
JP7236829B2 (ja) | 2018-09-10 | 2023-03-10 | 株式会社小松製作所 | バケットおよび作業車両 |
CN114108724A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-01 | 中联重科股份有限公司 | 铲斗及挖掘机 |
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