JP2006187874A - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つのポンプから各潤滑箇所に潤滑油を供給する際、潤滑管路での昇圧時間の短縮化を図って、ポンプやバルブなどの機器への負担の低減や、グリスの固着の要因を低減し、耐久性の向上を図るとともに、間欠時間で給油量を調整して、適正量の給油を行なうことができるようにする。
【解決手段】 ベッド100上に型締装置110と射出装置120とを備えるとともに所要の潤滑箇所に潤滑油を送給する潤滑装置Sを備えた射出成形機において、潤滑装置Sを、互いに並列に設けられ型締装置110及び射出装置120の所要の潤滑箇所に潤滑油を送給する3以上の潤滑管路P1,P2,P3と、この複数の潤滑管路に潤滑油を送給する1つのポンプ10と、ポンプ10に接続され切換えられて複数の潤滑管路のうちいずれか1つの潤滑管路にポンプ10からの潤滑油を送給可能にする切換バルブ30,50とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベッド上に型締装置と射出装置とを備えるとともにこの型締装置及び射出装置の所要の潤滑箇所にオイルやグリスなどの潤滑油を送給する潤滑装置を備えた射出成形機に関する。
従来、この種の射出成形機としては、例えば、特開2000−176985号公報に掲載され、図27に示すようなものが知られている。これは、ベッド100上に型締装置110と射出装置120とを備えている。
型締装置110は、固定金型111が取り付けられた固定金型盤112と、可動金型113が取り付けられるとともに固定金型盤112に設けられたタイバー115に前後動可能に設けられ前進時に固定金型111と可動金型113とを衝合させて溶融原料を成形する成形金型116を構成する可動金型盤117と、可動金型盤117を前後動させるトグル機構118と、トグル機構118を駆動する型締ボールネジ機構部119とを備えている。可動金型盤117は、支持部117aにおいてベッド100に摺動可能に支持されている。また、トグル機構118は、成形金型116のセッティング時に位置調整のために、支持台118aを介してベッド100に摺動可能に支持されている。
一方、射出装置120は、機台121に設けられヒータにより過熱され溶融原料を収容するシリンダ122と、シリンダ122内において回転させられるとともに進退動させられ進出時に溶融原料をシリンダ122のノズル123から成形金型116に送出させる射出スクリュー124と、機台121に設けられ射出スクリュー124を進退動させる射出ボールネジ機構部125とを備えている。機台121は、シリンダ122のノズル123を成形金型116に対して位置決めするために、ベッド100に摺動可能に支持されている。
この射出成形機においては、型締装置110及び射出装置120の所要の潤滑箇所に潤滑油(本射出成形機ではグリス)を送給する潤滑装置130を備えている。潤滑箇所は、必要とする給油量を大きく分けて多容量,中容量,少容量に分類した場合、多容量を必要とする射出ボールネジ機構部125の可動部分LL、中容量を必要とするトグル機構117のトグルリンクの各関節部分(上)LM1,トグルリンクの各関節部分(下)LM2,型締ボールネジ機構部119の可動部分LM3、少容量を必要とする可動金型盤117のタイバー115に対する摺動部分LS1,可動金型盤117の支持部117aにおいてベッド100に対する摺動部分LS2,トグル機構118の支持台118aにおいてベッド100に対する摺動部分LS3,射出装置120の機台121においてベッド100に対する摺動部分LS4等が主に挙げられる。
従来においては、潤滑装置130は、図27に示すように、1つのポンプ131から潤滑箇所に潤滑油を供給する潤滑管路を備えている。潤滑管路は、潤滑油を吐出する複数のバルブ132がブロック体133(ジャンクション)に設けられ各バルブ132から潤滑油を分配する分配ステーションS1,S2,S3と、ポンプ131から分岐されて分配ステーションS1,S2,S3に配管された主管134と、分配ステーションS1,S2,S3のバルブ132から各潤滑箇所に配管された給油管135とを備えて構成されている。主管134は枝管134a,134bに分岐されており、各分配ステーションS1,S2,S3は各枝管に単独あるいは直列に接続されている。分配ステーションS1,S2,S3は、ベース100や各機部に設けられている。
また、バルブ132としては、例えば、潤滑油の加圧及び脱圧によって作動し、1ショットの吐出量が0.03ml〜1.5mlの範囲で種類分けされた周知の定量バルブが用いられ、上記の各潤滑箇所(LL,LM1,LM2,LM3、LS1,LS2,LS3,LS4等)の給油量に合わせて適宜選択されて設けられている。
そして、ポンプ131は、例えばカウンタによって計数された成形金型116による所定数の成形サイクル毎に間欠的に駆動され、駆動毎に潤滑油を各潤滑箇所に給油する。間欠時間は、一般に、最も給油量の多い潤滑箇所を基準に定められている。
特開2000−176985号公報
ところで、このような射出成形機にあっては、潤滑装置において、各潤滑箇所(LL,LM1,LM2,LM3、LS1,LS2,LS3,LS4等)の給油量に合わせてバルブ132を適宜選択して、分配ステーションS1,S2,S3に設けているが、以下のような問題があった。
(1)主管134は枝管134a,134bに分枝されているので、各枝管134a,134bの長さが異なると、各枝管134a,134bにおいてバルブ132が作動し終わる最大圧力になるまでの圧力上昇時間に差が生じてしまい、例えば、1mと6mの枝管があった場合、6mの枝管の方が1mの枝管よりも圧力上昇が遅くなり、そのため、圧力上昇の速い枝管においては、圧力上昇の遅い枝管が圧力上昇するまでの時間、最大圧が作用し続けることになることから、それだけ、ポンプ131やバルブ132などの機器に負担がかかり耐久性に悪影響を与え、また、グリスの固着の要因にもなるという問題があった。
(2)これを解決するために、枝管134a,134bの長さを短くし、バルブ132からの給油管135の長さを長くすることも考えられる。しかしながら、給油管135の長さを長くすると、給油管135の圧力負荷がバルブ132に作用し、グリスの固着の要因にもなることから好ましくない。特に、潤滑箇所の給油負荷が高い場合は、より悪影響を受けやすくなる。
(3)また、主管134は枝管134a,134bに分岐されているので、分岐箇所には例えばT字の接続部材を用いなければならないことからそれだけ圧力損失を生じ、円滑な昇圧及び脱圧ができにくくなっており、この点でもポンプ131やバルブ132などの機器に負担がかかり耐久性に悪影響を与え、また、グリスの固着の要因にもなるという問題があった。
(4)更に、1ショットの吐出量が0.03ml〜1.5mlの範囲で種類分けされた周知の定量バルブを用いているが、これらの作動間隔(間欠時間)は、最も給油量の多い潤滑箇所を基準に定められているので、給油量の少ない潤滑箇所においては、1ショットの吐出量の少ないものを選択して対応している。しかし、このような箇所では、それでも給油量の多くなるところがあり、その場合には、給油過多になってしまう。そのため、間欠時間で調整できるようにして、適正量の給油を行ないたいという要請があるが、図の例では、給油量の多い潤滑箇所を優先させるので対応が困難になっているという問題があった。
(5)また、使用バルブ132の種類が多くなるので、それだけ、組み立て時に煩雑になり、管理も煩雑になるという問題もあった。即ち、できるだけ使用バルブ132の種類を少なくして、間欠時間で給油量を調整して、適正量の給油を行ないたいという要請があるが、図の例では、給油量の多い潤滑箇所を優先させるので対応が困難になっているという問題があった。
(6)更にまた、射出成形機においては、成形品の取り出し作業性を良くするために、潤滑装置130のポンプ131をできるだけ成形金型116のある中央を避けて、型締装置110の端部に位置させるとともに、型締装置110と射出装置120とのベッド100に対する組付けの関係上、分配ステーションS1,S2,S3も型締装置110側に集約したいが、単に集約すると、型締装置110側の分配ステーションから射出装置120側の潤滑箇所に配管される給油管135が長くなり上記のように給油管135の圧力負荷がバルブ132に作用し、グリスの固着の要因にもなることから好ましくない。特に、潤滑箇所の給油負荷が高い場合は、より悪影響を受けやすくなる。そのため、この場合、射出装置120側の潤滑箇所には、できるだけ吐出量の多いバルブを用いて、間欠時間で調整できるようにし、給油管135の圧力負荷をバルブ132の容量でカバーできるようにしたいが、図の例では、間欠時間は給油量の多い潤滑箇所を優先させるので対応が困難になっているなどという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、1つのポンプから各潤滑箇所に潤滑油を供給する際、潤滑管路での昇圧時間の短縮化を図って、ポンプやバルブなどの機器への負担の低減や、グリスの固着の要因を低減し、耐久性の向上を図るとともに、使用バルブの種類を少なくできるようにして、組み立てや管理を容易にし、しかも、間欠時間で給油量を調整して、適正量の給油を行なうことができるようにし、潤滑油供給の仕方の自由度を高めて汎用性を向上させ、潤滑装置の集約化を図ることができるようにして組み立て効率の向上を図った射出成形機を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の射出成形機は、ベッド上に型締装置と射出装置とを備えるとともに該型締装置及び射出装置の所要の潤滑箇所に潤滑油を送給する潤滑装置を備えた射出成形機において、
上記潤滑装置を、互いに並列に設けられ上記型締装置及び射出装置の所要の潤滑箇所に潤滑油を送給する3以上の潤滑管路と、該複数の潤滑管路に潤滑油を送給する1つのポンプと、該ポンプに接続され切換えられて上記複数の潤滑管路のうちいずれか1つの潤滑管路に該ポンプからの潤滑油を送給可能にする切換バルブとを備えた構成としている。
これにより、潤滑装置により潤滑を行なうときは、適宜の間欠時間により、切換バルブを切換えるとともに、いずれか1つの潤滑管路を有効にし、ポンプを作動させる。これにより、有効になった潤滑管路により潤滑箇所に潤滑油が給油され潤滑が行なわれる。
この場合、各潤滑管路の間欠時間を夫々異ならせて潤滑油を供給することができ、例えば、1回の給油で所定の給油量を確保する部位と、1回の給油量を小さくし何回かに分けて給油して単位時間当たりの所定の給油量を確保する部位とが混在していても、これに対応させて潤滑油を供給できるようになり、汎用性が向上させられる。また、従来の潤滑システムと比較して供給する潤滑油のロスを減少させることができる。また、1つのポンプで潤滑油を3以上の潤滑管路に送給でき、しかも、切換バルブの切換だけで3以上の潤滑管路に給油できるので、潤滑管路毎に別々のポンプを設けなくてもよくそれだけシステムを簡略化でき、コストダウンを図ることができる。
そして、この場合、各潤滑管路に分かれて、夫々に給油されるので、潤滑管路の長さが異なっていても、従来のように、全管に一度に給油する場合に比較して、容積変化が少なくなり昇圧時間が短縮される。そのため、ポンプやバルブなどの機器への負担を低減することができ、また、グリスの場合にはその固着の要因が低減され、耐久性の向上を図ることができる。更に、主管の分岐箇所が少なくなり、圧力損失を低減できることから、円滑な昇圧及び脱圧を行なうことができ、この点でもポンプやバルブなどの機器への負担を低減することができ、また、グリスの場合にはその固着の要因が低減され、耐久性の向上を図ることができる。
そして、必要に応じ、上記各潤滑管路は、夫々、潤滑油を吐出するバルブを備え潤滑油を分配する分配ステーションと、上記ポンプから上記分配ステーションに配管された主管と、上記分配ステーションのバルブから上記各潤滑箇所に配管された給油管とを備えて構成され、上記各潤滑管路の分配ステーションを、上記型締装置及び射出装置のいずれか一方側に集約して設けた構成としている。
これにより、ポンプ及び分配ステーションが型締装置及び射出装置のいずれか一方側に集約して設けられているので、潤滑装置のポンプ及び分配ステーションを組付け易くなり、射出装置のベッドに対する組付けの際にも、給油管を配管するだけで良く、そのため、装置の組付けが容易に行なわれ、組付け効率が向上させられる。また、成形金型のある中央にはポンプがないので、邪魔になることがなく、成形時の作業性も確保される。
更に、この場合、型締装置若しくは射出装置側の分配ステーションから他方側への潤滑箇所に配管される給油管が長くなるが、上記のように各潤滑管路毎に間欠時間を異ならせて、給油量を調整できるので、給油量の少ない潤滑箇所でも1ショットの吐出量の大きいバルブを用いることができ、そのため、長い給油管であってもバルブに作用する圧力負荷に対抗でき、また、グリスの場合にその固着の要因も低減される。特に、潤滑箇所の給油負荷が高いところでは、有効になる。
また、間欠時間で給油量を調整して、適正量の給油を行なうことができるようになることから、使用バルブの種類も少なくできるようになり、組み立てや管理が極めて容易になる。
また、必要に応じ、上記複数の潤滑管路のうち、少なくとも1つの潤滑管路は潤滑油が送給され脱圧が必要な脱圧管路で構成され、少なくとも他の1つの潤滑管路は潤滑油が送給され脱圧が不要な非脱圧管路で構成されていることが有効である。
この場合、上記脱圧管路として、潤滑油が送給され該潤滑油の加圧及び脱圧により作動させられて該潤滑油を吐出するバルブが配管され該バルブの作動のために脱圧が必要な第1脱圧管路及び第2脱圧管路からなる2系統の脱圧管路を備え、上記非脱圧管路として、潤滑油が送給され該潤滑油の加圧により該潤滑油を吐出するバルブが配管されるとともに該バルブの作動のために脱圧が不要な1系統の非脱圧管路を備えた構成が採用できる。
脱圧管路には、潤滑油の加圧及び脱圧によって往復動させられて潤滑油を吐出する単一のピストン及びこのピストンに対応した1つの吐出口を備え1ショットの吐出量が0.03ml〜1.5mlの範囲で種類分けされた単一定量バルブを用い、非脱圧管路には、潤滑油の加圧によって順番に往復動させられて潤滑油を吐出する複数のピストン及びこのピストンに対応した一対の吐出口の複数の組を備えた進行型定量バルブを用いることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記潤滑装置において、上記ポンプに順次連設されて接続され切換えられて各管路に個別に潤滑油を供給する複数の切換バルブを備え、上記複数の切換バルブのうち最下位の切換バルブより上位にある切換バルブを、上記ポンプの吐出口側に接続される入力ポート,上記潤滑油貯留部側に開放するドレンポート,上記複数の管路のうちいずれか1つの管路側であって下位の切換バルブの入力ポートに接続されるメインポート,他のいずれか1つの管路に接続されるサブポート及び下位の切換バルブのドレンポートに接続され自身のドレンポートと連通したドレン接続ポートを有し、通電されるオン時に上記入力ポートとサブポートとを接続するとともに上記ドレンポート,ドレン接続ポート及びメインポートを上記入力ポート及びサブポートから遮断し、非通電になるオフ時に上記入力ポートとメインポートとを接続し、上記ドレンポートとサブポートとを接続するとともに上記入力ポートと上記サブポートとを遮断するソレノイドバルブで構成し、上記最下位の切換バルブを、上記ポンプの吐出口側に接続される入力ポート,上記潤滑油貯留部側に開放するドレンポート,上記複数の管路のうちいずれか1つの管路に接続されるメインポート及び他のいずれか1つの管路に接続されるサブポートを有し、通電されるオン時に上記入力ポートとサブポートとを接続するとともに上記ドレンポート及びメインポートを上記入力ポート及びサブポートから遮断し、非通電になるオフ時に上記入力ポートとメインポートとを接続し、上記ドレンポートとサブポートとを接続するとともに上記入力ポートと上記サブポートとを遮断するソレノイドバルブで構成している。
これにより、この潤滑装置は、最低、最下位の切換バルブよりも上位の切換バルブ1個と、最下位の切換バルブ1個との合計2個の切換バルブで作動可能になる。この潤滑装置を用いて3系統の管路に個別に潤滑油を送給する際には、次のようにして行なう。
各切換バルブのサブポートに接続される管路のいずれかに供給する場合には、潤滑油を供給したい管路が接続されるサブポートのある切換バルブのソレノイドバルブを操作により通電し、入力ポートとサブポートとを接続しドレンポートとメインポートとを接続するとともに入力ポート及びサブポートをドレンポート及びメインポートから遮断する。また、この切換バルブよりも上位の切換バルブを非通電にして、入力ポートとメインポートとを接続し、ドレンポートとサブポートとを接続するとともに入力ポートとサブポートとを遮断する。そのため、ポンプからの潤滑油は、通電された切換バルブより上位の切換バルブでは、入力ポートとメインポートとを通って下位の切換バルブに送給されていく。そして、通電された切換バルブでは、上位のメインポートからの潤滑油が入力ポート及びサブポートを通ってこのサブポートに接続される管路に送給される。
更に、潤滑油の送給を停止する際には、ポンプの作動を非作動にし、通電された切換バルブを操作により非通電にする。この非通電にされた切換バルブは、入力ポートとメインポートとを接続し、ドレンポートとサブポートとを接続するとともに入力ポートとサブポートとを遮断する。この際、この切換バルブのサブポートに接続される管路の潤滑油は、サブポート及びドレンポートを通り、この非通電にされた切換バルブよりも上位の切換バルブのドレン接続ポート及びドレンポートを通って潤滑油貯留部側に抜ける。そのため、この非通電にされた切換バルブの管路が脱圧される。これにより、切換バルブのサブポートに接続された管路が例えば単一定量バルブのような管路の脱圧が必要なバルブを備えていても、脱圧されて作動可能になるので、次にこの管路に潤滑油が供給される際においても、この管路の単一定量バルブが一回作動し潤滑油が吐出されて、給油する部位に供給される。
また次に、最下位の切換バルブのメインポートに接続される管路に潤滑油を供給する際には、ポンプの作動及び全ての切換バルブのソレノイドバルブの非通電が行なわれる。これにより、最下位のよりも上位の切換バルブにおいては、非通電になるので、入力ポートとメインポートとが接続され、ドレンポートとサブポートとを接続するとともに入力ポートとサブポートとが遮断される。また、最下位の切換バルブにおいても、非通電なので、ドレンポートとサブポートとが接続されるとともに入力ポートとサブポートとが遮断される。そのため、ポンプからの潤滑油は、上位の切換バルブの入力ポート及びメインポートを通って、最下位の入力ポート及びメインポートを通りこのメインポートに接続される管路に送給される。
これにより、各切換バルブの通電,非通電により、複数の各管路に、1つのポンプで系統の異なる3系統の管路に潤滑油を供給できるようになり、単位時間当たり1回の給油で所定の給油量を確保する部位と、1回の給油量を小さくし何回かに分けて給油して単位時間当たりの所定の給油量を確保する部位とが混在するような間欠時間の異なる3系統の各管路に潤滑油を供給できるようになる。
3系統の管路の他にもう1系統追加して4系統の管路に潤滑油を供給する場合には、2個の最下位の切換バルブよりも上位の切換バルブと、1個の最下位の切換バルブの合計3個の切換バルブを用いる。この場合、例えば、この追加された切換バルブの入力ポート及びドレンポートをポンプに接続された上位の切換バルブのメインポート及びドレン接続ポートに夫々接続し、メインポートとドレン接続ポートを最下位の切換バルブの入力ポートとドレンポートに夫々接続する。そして、この切換バルブのサブポートに4系統目の管路を接続する。更に、1つのポンプからの潤滑油を5系統以上の管路に個別に供給する場合も同様にして、最下位の切換バルブよりも上位の切換バルブの数を供給したい管路の系統数に応じて増やし、最下位の切換バルブとともにポンプに連設する。そして、ポンプからの潤滑油をこれらの管路に供給する場合には、この切換バルブのサブポートに管路を接続するとともに、供給する管路が接続されたサブポートを有した切換バルブを通電し、ポンプを作動して潤滑油を供給する。
これにより、3系統以上の管路に個別に潤滑油を送給できるようになる。そのため、管路毎に間欠時間を設定することもできるようになるので、潤滑油供給の仕方の自由度が高くなり、汎用性が高くなる。そのため、従来の潤滑システムと比較して供給する潤滑油のロスを減少させることができる。また、増えた管路のために新たにポンプを設けなくてもよくなり、システムが簡略化されてコストダウンを図ることができるようになる。
また、この潤滑装置においては、通電された切換バルブ以外の切換バルブのサブポートに接続される管路の潤滑油は、サブポート及びドレンポートを通り、この管路が接続される切換バルブよりも上位の切換バルブのドレン接続ポート及びドレンポートを通って潤滑油貯留部側に抜ける。そのため、通電された切換バルブ以外の切換バルブのサブポートに接続される管路は、この切換バルブのオン時以外は常時脱圧されるので、脱圧が確実になる。
更に、これらの切換バルブは、ポンプに順次連設されているので、切換バルブを別途設ける場合に比較して、コンパクトで取扱も容易になり、また、配管作業も簡単にでき、設置作業効率を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記最下位の切換バルブより上位にある切換バルブのソレノイドバルブを、通電されるオン時に上記ドレンポートとメインポートとを接続するとともに、上記最下位の切換バルブのソレノイドバルブを、通電されるオン時に上記ドレンポートとメインポートとを接続する構成としている。
この際、最下位の切換バルブのメインポートに接続される管路の潤滑油は、操作されて通電される切換バルブよりも下位の切換バルブのメインポート及び入力ポートを通り、オンになった切換バルブのメインポート及びドレンポートを通るとともに、オンになった切換バルブよりも上位の切換バルブのドレン接続ポート及びドレンポートを通って潤滑油貯留部側に抜けるので、このメインポートに接続された管路も脱圧される。そのため、最下位の切換バルブのメインポートに接続される管路に、例えば、単一定量バルブのような脱圧が必要なバルブを備えることもできるようになる。
更に、必要に応じ、上記ポンプの作動及び全てのソレノイドバルブをオフ状態にする停止モードと、上記いずれか1つのソレノイドバルブをオン状態にし上記ポンプの作動のオン,オフを行なって上記いずれか1つのソレノイドバルブのサブポートに接続される管路に潤滑油を供給するサブポート供給モードと、上記全てのソレノイドバルブをオフ状態にし上記ポンプの作動のオン,オフを行なって上記最下位の切換バルブのメインポートに接続される管路に潤滑油を供給する最下位メインポート供給モードとのいずれかのモードに設定可能なコントローラを備えている。
コントローラのモード切換により種々の潤滑パターンを実現でき、各管路毎の間欠時間の設定が容易になり、潤滑油のロスを減少させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記ポンプに対して上記複数の切換バルブを着脱可能にしている。
切換バルブの代わりに、例えば非脱圧管路専用の吐出口が設けられたブロックを装着できる等、別な形態のポンプに容易に代えることができ、汎用性を増すことができる。
本発明の潤滑装置によれば、3系統以上の管路に、1つのポンプから各管路に個別に潤滑油を供給できるようになり、潤滑油供給の仕方の自由度が高められて汎用性が向上されるとともにシステムが簡略化されてコストダウンを図ることができる。また、各管路に個別に潤滑油を供給可能なので、潤滑油供給の仕方の自由度が高くなり、各管路の間欠時間を夫々異ならせて潤滑油を供給することもでき、汎用性が向上させられる。更に、従来の潤滑システムと比較して供給する潤滑油のロスを減少させることができる。
更にまた、1つのポンプから各潤滑箇所に潤滑油を供給する際、潤滑管路での昇圧時間の短縮化を図って、ポンプやバルブなどの機器への負担の低減や、グリスの固着の要因を低減し、耐久性の向上を図ることができる。また、使用バルブの種類を少なくできるようにして、組み立てや管理を容易にすることができ、しかも、間欠時間で給油量を調整して、適正量の給油を行なうことができるようになり、潤滑油供給の仕方の自由度を高めて汎用性を向上させ、潤滑装置の集約化を図ることができるなど種々の効果を奏する。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る射出成形機について詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。
本発明の実施の形態に係る射出成形機は、樹脂あるいは金属を射出成形するものであり、図1に示すように、その基本的構成は、ベッド100上に型締装置110と射出装置120とを備えるとともに、型締装置110及び射出装置120の所要の潤滑箇所に潤滑油を送給する潤滑装置Sを備えてなる。潤滑装置Sにおいては、潤滑油であるグリスを供給する。
型締装置110は、固定金型111が取り付けられた固定金型盤112と、可動金型113が取り付けられるとともに固定金型盤112に設けられたタイバー115に前後動可能に設けられ前進時に固定金型111と可動金型113とを衝合させて溶融原料を成形する成形金型116を構成する可動金型盤117と、可動金型盤117を前後動させるトグル機構118と、トグル機構118を駆動する型締ボールネジ機構部119とを備えている。可動金型盤117は、支持部117aにおいてベッド100に摺動可能に支持されている。また、トグル機構118は、成形金型116のセッティング時に位置調整のために、支持台118aを介してベッド100に摺動可能に支持されている。
射出装置120は、機台121に設けられヒータにより過熱され溶融原料を収容するシリンダ122と、シリンダ122内において回転させられるとともに進退動させられ進出時に溶融原料をシリンダ122のノズル123から成形金型116に送出させる射出スクリュー124と、機台121に設けられ射出スクリュー124を進退動させる射出ボールネジ機構部125とを備えている。機台121は、シリンダ122のノズル123を成形金型116に対して位置決めするために、ベッド100に摺動可能に支持されている。
潤滑装置Sは、図1乃至図21に示すように、型締装置110及び射出装置120の所要の潤滑箇所に潤滑油(本射出成形機ではグリス)を送給するもので、3系統の潤滑管路P1,P2,P3と、潤滑油貯留部20に貯留された潤滑油を送給する1つのポンプ10と、このポンプ10に順次連設されて接続され切換えられて複数の潤滑管路P1,P2,P3に個別に潤滑油を供給する複数の切換バルブ30,50とを備えて構成されている。
図1乃至図21に示す潤滑装置Sは、管路が3つのものに対応するために切換バルブを2つ連設している。そして、ポンプ10からのグリスをこの複数の切換バルブを介して、系統の異なる3系統の第1,第2及び第3管路P1,P2,P3からなる潤滑システムに潤滑油を送給可能にしている。
潤滑装置Sが潤滑する潤滑箇所は、図1に示すように、必要とする給油量を大きく分けて多容量,中容量,少容量に分類した場合、多容量を必要とする射出ボールネジ機構部の可動部分LL、中容量を必要とするトグル機構118のトグルリンクの各関節部分(上)LM1,トグルリンクの各関節部分(下)LM2,型締ボールネジ機構部119の可動部分LM3、少容量を必要とする可動金型盤117のタイバー115に対する摺動部分LS1,可動金型盤117の支持部においてベッド100に対する摺動部分LS2,トグル機構118の支持台においてベッド100に対する摺動部分LS3,射出装置120の機台121においてベッド100に対する摺動部分LS4等が主に挙げられる。
第1,第2及び第3管路P1,P2,P3のうち、第1及び第2管路P1,P2は潤滑油が送給され脱圧が必要な脱圧管路で構成され、第3管路P3は潤滑油が送給され脱圧が不要な非脱圧管路で構成されている。第1管路P1は、中容量の潤滑箇所を受け持ち、第2管路P2は、少容量の潤滑箇所を受け持つ。また、第3管路P3は、多容量の潤滑箇所を受け持つ。
第1管路P1は、潤滑油を吐出する複数の単一定量バルブVtがブロック体(ジャンクション)に設けられ各単一定量バルブVtから潤滑油を分配する分配ステーション(SA,SD)と、ポンプ10から各分配ステーション(SA,SD)に夫々分岐されて配管された主管134(P1)と、各分配ステーション(SA,SD)の単一定量バルブVtから各潤滑箇所に配管された給油管135とを備えて構成されている。
第2管路P2は、潤滑油を吐出する複数の単一定量バルブVtがブロック体(ジャンクション)に設けられ各単一定量バルブVtから潤滑油を分配する分配ステーション(SB,SC,SE)と、ポンプ10から分配ステーション(SB,SC,SE)を直列にして接続して配管された主管134(P2)と、分配ステーション(SB,SC,SE)の単一定量バルブVtから各潤滑箇所に配管された給油管135とを備えて構成されている。尚、可動部分に配管される主管には、伸縮に対応できるフレキシブルパイプが適宜に用いられる。
第1及び第2管路P1,P2で用いられる単一定量バルブVtは、潤滑油の加圧及び脱圧によって往復動させられて潤滑油を吐出する単一のピストン(図示せず)及びこのピストンに対応した1つの吐出口を備え1ショットの吐出量が0.03ml〜1.5mlの範囲で種類分けされた周知のバルブである。第1及び第2管路P1,P2の各分配ステーション(SA,SD,SB,SC,SE)においては、これらの吐出量の種類の異なる単一定量バルブVtから、所要のものが選択されて設けられている。
詳しくは、第1管路P1において、分配ステーション(SA)には、トグル機構118のトグルリンクの各関節部分(上)LM1に給油するための対応する所要の単一定量バルブVtが設けられ、分配ステーション(SD)には、トグルリンクの各関節部分(下)LM2,型締ボールネジ機構部119の可動部分LM3に給油するための対応する所要の単一定量バルブVtが設けられている。
また、第2管路P2において、分配ステーション(SB)には、射出装置120の機台においてベッド100に対する摺動部分LS4に給油するための対応する所要の単一定量バルブVtが設けられ、分配ステーション(SC)には、可動金型盤117の支持部においてベッド100に対する摺動部分LS2,トグル機構118の支持台においてベッド100に対する摺動部分LS3に給油するための対応する所要の単一定量バルブVtが設けられ、分配ステーション(SE)には、可動金型盤117のタイバー115に対する摺動部分LS1に給油するための対応する所要の単一定量バルブVtが設けられている。
第3管路P3は、潤滑油を吐出する進行型定量バルブVsからなる分配ステーション(SF)と、ポンプ10から分配ステーション(SF)に配管された1本の主管と、分配ステーション(SF)の進行型定量バルブVsから各潤滑箇所に配管された給油管135とを備えて構成されている。
進行型定量バルブVsは、潤滑油の加圧によって順番に往復動させられて潤滑油を吐出する複数のピストン(図示せず)及びこのピストンに対応した一対の吐出口の複数の組を備えた周知のバルブである。進行型定量バルブVsにおいては、ピストンの1ストローク当たりの吐出量が例えば0.1ml程度に設定され、ピストンを所定ストローク作動させ一定時間休止させて定量で比較的多量の潤滑油を間欠的に供給している。
そして、第3管路P3において、分配ステーション(SF)には、射出ボールネジ機構部125の可動部分LLに給油するための対応する進行型定量バルブVsが設けられている。
そして、各潤滑管路の分配ステーション(SA,SD,SB,SC,SE,SF)は、型締装置110及び射出装置120のいずれか一方側、実施の形態では、型締装置110側に集約して設けられている。詳しくは、図1に示すように、ポンプ10は型締装置110側のベッド100端部に設置され、分配ステーション(SA)はトグル上部に設置され、分配ステーション(SD)は可動金型盤117に設置され、分配ステーション(SB)は前進した可動金型盤117の位置するベッド100に設置され、分配ステーション(SC,SE)は可動金型盤117に設置され、分配ステーション(SF)は固定金型盤112の位置するベッド100に設置されている。
このため、ポンプ10及び分配ステーション(SA,SD,SB,SC,SE,SF)が型締装置110側に集約されているので、組付け易く、射出装置120のベッド100に対する組付けの際にも、給油管135を配管するだけで良く、そのため、装置の組付けが容易に行われ、組付け効率が向上させられる。また、成形金型116のある中央にはポンプ10がないので、邪魔になることがなく、成形時の作業性も確保される。
ポンプ10は、図3乃至図5に示すように、ピストン11及びシリンダ12を備えたプランジャ型のポンプであり、駆動モータ13によってカム機構14を介して往復駆動される。また、ポンプ10の上側には潤滑油貯留部20が設けられ、下側に切換バルブの取付部15が形成されている。図5に示すように、ポンプ10の下側の取付部15には、潤滑油を吐出する吐出口16が設けられるとともに、潤滑油貯留部20側に連通して開放する戻り口17が露出して設けられている。潤滑油貯留部20は、図4に示すように、グリスからなる潤滑油のカートリッジ21と、カートリッジ21が取付けられるカートリッジ取付部22と、カートリッジ取付部22に取付けられカートリッジ21を覆うカバー23とを備えて構成されている。
複数の切換バルブは、最下位の切換バルブより上位にある第1切換バルブ30と、最下位の切換バルブである第2切換バルブ50とからなる。
第1切換バルブ30は、第1ソレノイドバルブ30aで構成され、ポンプ10の吐出口16側に接続される第1入力ポート31,戻り口17に接続され潤滑油貯留部20側に開放する第1ドレンポート32,後述の第2切換バルブ50の第2入力ポート51に接続される第1メインポート33,第1管路P1に接続される第1サブポート34及び後述の第2切換バルブ50の第2ドレンポート52に接続され自身の第1ドレンポート32と連通したドレン接続ポート35を有して構成されている。
第1入力ポート31及び第1ドレンポート32は切換バルブ30の上側のポンプ10への被取付部36に形成され、第1サブポート34は第1切換バルブ30の正面を向いて形成され、第1メインポート33及びドレン接続ポート35は第1切換バルブ30の下側の下位の切換バルブ(第2切換バルブ50)への取付部37に形成されている。38は、加工上形成される空きポートであり、プラグ39により閉塞されている。
図2,図8乃至図10,図14乃至図17,図20及び図21に示すように、40はスプール、41はスプール40を駆動する第1ソレノイド、42はスプール40を定常位置に復帰させるスプリングである。スプール40は、第1ソレノイド41の通電されるオン時に第1ソレノイド41の励磁により引っ張られて、第1入力ポート31と第1サブポート34とを接続し、第1ドレンポート32と第1メインポート33とを接続するとともに第1ドレンポート32,ドレン接続ポート35及び第1メインポート33を第1入力ポート31及び第1サブポート34から遮断し、第1ソレノイド41の非通電になるオフ時にスプリング42で定常位置に復帰させられ、第1入力ポート31と第1メインポート33とを接続し、第1ドレンポート32と第1サブポート34とを接続するとともに第1入力ポート31と第1サブポート34とを遮断する。そして、潤滑装置Sにおいては、第1サブポート34に第1管路P1が接続されている。
第2切換バルブ50は、第2ソレノイドバルブ50aで構成され、ポンプ10の吐出口16側である第1切換バルブ30の第1メインポート33に接続される第2入力ポート51,第1切換バルブ30のドレン接続ポート35に接続され潤滑油貯留部20側に開放する第2ドレンポート52,第3管路P3に接続される第2メインポート53及び第2管路P2に接続される第2サブポート54を有して構成されている。第2入力ポート51は、第1切換バルブ30を介してポンプ10に接続可能になっており、また、第2ドレンポート52は第1切換バルブ30のドレン接続ポート35及び第1ドレンポート32を介して潤滑油貯留部20側に開放される。
第2入力ポート51及び第2ドレンポート52は第2切換バルブ50の上側の第1切換バルブ30への被取付部56に形成され、第2サブポート54は切換バルブ50の正面を向いて形成され、第2メインポート53は第2切換バルブ50の下側に形成されている。58は、加工上形成される空きポートであり、プラグ59により閉塞されている。
図2,図11乃至図15,図18及び図19に示すように、60はスプール、61はスプール60を駆動する第2ソレノイド、62はスプール60を定常位置に復帰させるスプリングである。スプール60は、第2ソレノイド61の通電されるオン時に第2ソレノイド61の励磁により引っ張られて、第2入力ポート51と第2サブポート54とを接続し、第2ドレンポート52と第2メインポート53とを接続するとともに第2ドレンポート52及び第2メインポート53を第2入力ポート51及び第2サブポート54から遮断し、非通電になるオフ時にスプリング62で定常位置に復帰させられ、第2入力ポート51と第2メインポート53とを接続し、第2ドレンポート52と第2サブポート54とを接続するとともに第2入力ポート51と第2サブポート54とを遮断する。
図中、66は、第1切換バルブ30の第1ソレノイド41及び第2切換バルブ50の第2ソレノイド61を保護するためのカバーである。
そして、潤滑装置Sにおいては、第2サブポート54に第2管路P2が接続され、第2メインポート53に第3管路P3が夫々接続されている。
また、第1切換バルブ30は、ポンプ10に対して着脱可能に形成されている。詳しくは、ポンプ10の取付部15と第1切換バルブ30の被取付部36とは互いに密着する形状に形成されており、図5に示すように、ポンプ10には、第1切換バルブ30を取付けるための4つの雌ネジ18が形成され、図6,図8,図10,図16及び図17に示すように、第1切換バルブ30には、ポンプ10の雌ネジ18に螺合するボルト(図示せず)が挿通されボルト頭でポンプ10側に押圧してこの第1切換バルブ30をポンプ10に取付けるための4つの取付孔45が設けられている。そして、ポンプ10の取付部15と第1切換バルブ30の被取付部36とを密着させた状態でボルトを取付孔45に挿通して雌ネジ18にねじ込むことにより、第1切換バルブ30はポンプ10に取付けられる。
また、第1切換バルブ30の取付部37と第2切換バルブ50の被取付部56とは互いに密着する形状に形成されており、図10に示すように、第1切換バルブ30には、第2切換バルブ50を取付けるための4つの雌ネジ46が形成され、図7,図11,図13,図18及び図19に示すように、第2切換バルブ50には、第1切換バルブ30の雌ネジ46に螺合するボルト(図示せず)が挿通されボルト頭でポンプ10側に押圧してこの第2切換バルブ50をポンプ10に取付けるための4つの取付孔65が設けられている。そして、第1切換バルブ30の取付部37と第2切換バルブ50の被取付部56とを密着させた状態でボルトを取付孔65に挿通して雌ネジ46にねじ込むことにより、第2切換バルブ50は第1切換バルブ30に取付けられる。
更に、ボルトをゆるめて外すことにより、第1切換バルブ30はポンプ10から、第2切換バルブ50は第1切換バルブ30から夫々取外される。そのため、切換バルブ30,50を容易にポンプ10に一体化することができる。また、切換バルブ30,50がポンプ10に一体に付設されるので、切換バルブ30,50を別途設ける場合に比較して、コンパクトで取扱も容易になる。尚、図示しないが、第1切換バルブ30の代わりに、ポンプ10の取付部15にボルトで取付けられ、ポンプ10の吐出口16にのみ連通する接続口が形成されたブロックが装着可能になっている。
また、この潤滑装置Sには、ポンプ10の作動及び全てのソレノイドバルブ30a,50aをオフ状態にする停止モードMrと、いずれか1つのソレノイドバルブ30a,50aをオン状態にしポンプ10の作動のオン,オフを行なっていずれか1つのソレノイドバルブ30a,50aのサブポート34,54に接続される管路に潤滑油を供給するサブポート供給モードMsと、全てのソレノイドバルブ30a,50aをオフ状態にしポンプ10の作動のオン,オフを行なって最下位の切換バルブ50のメインポート53に接続される管路に潤滑油を供給する最下位メインポート供給モードMmとのいずれかのモードに設定可能なコントローラ70が備えられている。
この実施の形態では、このコントローラ70は、ポンプ10の作動及びソレノイドバルブ30a,50aをオフ状態にする停止モードMrと、第1ソレノイドバルブ30aをオン状態にし第2ソレノイドバルブ50aをオフ状態にしポンプ10の作動のオン,オフを行なって第1管路P1に潤滑油を供給するサブポート供給モードMsである第1サブポート供給モードM1と、第2ソレノイドバルブ50aをオン状態にし第1ソレノイドバルブ30aをオフ状態にしポンプ10の作動のオン,オフを行なって第2管路P2に潤滑油を供給するサブポート供給モードMsである第2サブポート供給モードM2と、ソレノイドバルブ30a,50aをオフ状態にしポンプ10の作動のオン,オフを行なって第2切換バルブ50の第2メインポート53に接続される第3管路P3に潤滑油を供給するメインポート供給モードMmである第2メインポート供給モードM3のいずれかに設定可能になっている。
即ち、このコントローラ70は、ポンプ10のオン,オフと、第1ソレノイド41のオン,オフと、第2ソレノイド61のオン,オフとを行なっている。コントローラ70は停止モードMrにおいては、ポンプ10の作動,第1ソレノイド41及び第2ソレノイド61をオフにし、第1サブポート供給モードM1(Ms)においては、ポンプ10の作動のオン,第1ソレノイド41のオン及び第2ソレノイド61のオフとを同期して行ない、第2サブポート供給モードM2(Ms)においては、ポンプ10の作動のオン,第2ソレノイド61のオン及び第1ソレノイド41のオフとを同期して行ない、第2メインポート供給モードM3(Mm)においては、ポンプ10の作動のオンと第1及び第2ソレノイドバルブ30a,50aのオフ状態とを同期して行なう。
従って、この実施の形態に係る射出成形機において、潤滑装置Sによって潤滑を行なう際には以下のようになる。ここでは、図22に示すように、潤滑装置Sがコントローラ70によって、第1サブポート供給モードM1(Ms),停止モードMr,第2サブポート供給モードM2(Ms),停止モードMr,第2メインポート供給モードM3(Mm),停止モードMr,第2サブポート供給モードM2(Ms),停止モードMrを1サイクルとして作動させられる場合について説明する。
先ず、コントローラ70が停止モードMrから第1サブポート供給モードM1(Ms)になると、図22に示すように、ポンプ10の作動のオン,第1ソレノイド41のオン及び第2ソレノイド61のオフが行なわれる。これにより、図14(b),図16(b),図18(b)及び図20(b)に示すように、第1切換バルブ30においては、第1ソレノイド41が通電されるオン時なので、第1ソレノイド41の励磁によりスプール40が引っ張られて、このスプール40は、第1入力ポート31と第1サブポート34とを接続し第1ドレンポート32と第1メインポート33とを接続するとともに第1入力ポート31及び第1サブポート34を第1ドレンポート32及び第1メインポート33から遮断する。そのため、ポンプ10からの潤滑油は、第1入力ポート31及び第1サブポート34を通って第1管路P1に送給される。この際、第1管路P1に設けられる単一定量バルブVtが1回作動して潤滑油が吐出させられて潤滑部位を潤滑する。
そして、図22に示すように、所定時間後に、コントローラ70が第1サブポート供給モードM1(Ms)から停止モードMrになり、ポンプ10の作動の及び第1切換バルブ30のオフが行なわれる。これにより、図14(a),図16(a),図18(a)及び図20(a)に示すように、第1切換バルブ30においては、第1ソレノイド41の非通電になるオフ時なので、スプール40がスプリング42により定常位置に復帰させられ、このスプール40は、第1入力ポート31と第1メインポート33とを接続し、第1ドレンポート32と第1サブポート34とを接続するとともに第1入力ポート31と第1サブポート34とを遮断する。この際、第1管路P1の潤滑油は、第1サブポート34及び第1ドレンポート32を通って潤滑油貯留部20側に抜けるので、第1管路P1が脱圧される。そのため、第1管路P1が脱圧されているので、第1管路P1の単一定量バルブVtが作動可能になり、次の第1サブポート供給モードM1(Ms)においては、第1管路P1の単一定量バルブVtが一回作動し潤滑油が吐出されて、確実に比較的給油量の中程度の各部位に供給される。
次に、図22に示すように、コントローラ70が停止モードMrなので、ポンプ10の作動のオフ,第1及び第2ソレノイド41,61のオフが行なわれ、潤滑装置Sからは潤滑油が供給されず、単一定量バルブVt及び進行型定量バルブVsは作動しない。この状態で、所定時間経過すると、コントローラ70が停止モードMrから第2サブポート供給モードM2(Ms)に設定して潤滑装置Sを作動させ、ポンプ10の作動のオン,第2ソレノイド61のオン,第1ソレノイド41のオフが行なわれる。
これにより、図15(a),図17(a),図19(a)及び図21(a)に示すように、第1切換バルブ30においては、第1ソレノイド41の非通電になるオフ時なので、スプール40がスプリング42により定常位置に復帰させられた状態にあり、このスプール40は、第1入力ポート31と第1メインポート33とを接続し、第1ドレンポート32と第1サブポート34とを接続するとともに第1入力ポート31と第1サブポート34とを遮断している。また、第2切換バルブ50においては、第2ソレノイド61の通電されるオン時なので、第2ソレノイド61の励磁によりスプール60が引っ張られて、このスプール60は、第2入力ポート51と第2サブポート54とを接続し第2ドレンポート52と第2メインポート53とを接続するとともに第2入力ポート51及び第2サブポート54を第2ドレンポート52及び第2メインポート53から遮断する。そのため、ポンプ10からの潤滑油は、第1入力ポート31,第1メインポート33,第2入力ポート51及び第2サブポート54を通って第2管路P2に送給される。この際、第2管路P2に設けられる単一定量バルブVtが1回作動して潤滑油が吐出されて潤滑部位を潤滑する。
次にまた、図22に示すように、所定時間後に、コントローラ70が第2サブポート供給モードM2(Ms)から停止モードMrになり、ポンプ10の作動のオフ及び第2切換バルブ50のオフが行なわれる。
これにより、図14(a),図16(a),図18(a)及び図20(a)に示すように、第2切換バルブ50においては、第2ソレノイド61の非通電になるオフ時なので、スプール60がスプリング62により定常位置に復帰させられ、このスプール60は、第2入力ポート51と第2メインポート53とを接続し、第2ドレンポート52と第2サブポート54とを接続するとともに第2入力ポート51と第2サブポート54とを遮断する。この際、第2管路P2の潤滑油は、第2サブポート54,第2ドレンポート52,ドレン接続ポート35及び第1ドレンポート32を通って潤滑油貯留部20側に抜けるので、第2管路P2が脱圧される。そのため、第2管路P2が脱圧されて、第2管路P2の単一定量バルブVtが作動可能になっているので、次の第2サブポート供給モードM2(Ms)において、第2管路P2の単一定量バルブVtが一回作動し潤滑油が吐出されて、確実に比較的給油量が少なくて良い各部位に供給される。
また次に、図22に示すように、コントローラ70が停止モードMrなので、ポンプ10の作動のオフ,第1及び第2ソレノイド41,61のオフが行なわれ、潤滑装置Sからは潤滑油は供給されず、単一定量バルブVt及び進行型定量バルブVsは作動しない。
この状態で、所定時間経過すると、コントローラ70が停止モードMrから第2メインポート供給モードM3(Mm)に設定して潤滑装置Sを作動させ、図22に示すように、ポンプ10の作動のオン,第1及び第2ソレノイド41,61のオフが行なわれる。これにより、図15(b),図17(b),図19(b)及び図21(b)に示すように、第1切換バルブ30においては、第1ソレノイド41の非通電になるオフ時なので、スプール40がスプリング42により定常位置に復帰させられた状態にあり、スプール40は、第1入力ポート31と第1メインポート33とを接続し、第1ドレンポート32と第1サブポート34とを接続するとともに第1入力ポート31と第1サブポート34とを遮断している。また、第2切換バルブ50においては、第2ソレノイド61の非通電になるオフ時なので、スプール60がスプリング62により定常位置に復帰させられた状態にあり、スプール60は、第2入力ポート51と第2メインポート53とを接続し、第2ドレンポート52と第2サブポート54とを接続するとともに第2入力ポート51と第2サブポート54とを遮断している。そのため、ポンプ10からの潤滑油は、第1入力ポート31,第1メインポート33,第2入力ポート51及び第2メインポート53を通って第3管路P3に送給される。そして、第3管路P3に設けられる進行型定量バルブVsが、作動して潤滑油が吐出させられて潤滑部位を潤滑する。
そして、図22に示すように、所定時間後に、コントローラ70が第2メインポート供給モードM3(Mm)から停止モードMrになり、ポンプ10の作動及び第2切換バルブ50のオフが行なわれる。これにより、図14(a),図16(a),図18(a)及び図20(a)に示すように、第2メインポート供給モードM3(Mm)の状態のままポンプ10が停止されるので、第3管路P3への潤滑油も停止される。
この状態で、所定時間経過すると、コントローラ70が停止モードMrから第2サブポート供給モードM2(Ms)に設定して潤滑装置Sを作動させ、図22に示すように、ポンプ10の作動のオン,第2ソレノイド61のオン,第1ソレノイド41のオフが行なわれる。これにより、図15(a),図17(a),図19(a)及び図21(a)に示すように、上記の第2サブポート供給モードM2(Ms)の際と同様に、ポンプ10からの潤滑油は、第1入力ポート31,第1メインポート33,第2入力ポート51及び第2サブポート54を通って第2管路P2に送給される。また、この場合、第3管路P3の潤滑油が、第2メインポート53,第2ドレンポート52,ドレン接続ポート35及び第1ドレンポート32を通って潤滑油貯留部20側に開放され、第3管路P3も脱圧される。第3管路P3は、本来、脱圧が必要ないが、脱圧可能なので、第3管路P3に進行型定量バルブVsの代わりに単一定量バルブVtを設けた場合であっても、この単一定量バルブVtからの潤滑油の供給が行なわれる。その後、コントローラ70が停止モードMrになり第2管路P2が脱圧される。
このようなサイクルを繰り返し、1回の給油で所定の給油量を確保する部位には第1管路P1に設けられる単一定量バルブVtから、1回の給油量を小さくし何回かに分けて給油して単位時間当たりの所定の給油量を確保する部位には第2管路P2に設けられる単一定量バルブVtから、比較的給油量を多く必要とする部位には第3管路P3に設けられる進行型定量バルブVsから夫々潤滑油が供給される。例えば、図23に示すように、金型の成形サイクルにあわせて、第1,第2及び第3管路P1,P2,P3毎に間欠時間の異なる設定を選択できる。
これにより潤滑油供給の仕方の自由度が高くなる。即ち、第1,第2及び第3管路P1,P2,P3の間欠時間を夫々異ならせて潤滑油を供給することができ、例えば、1回の給油で所定の給油量を確保する部位と、1回の給油量を小さくし何回かに分けて給油して単位時間当たりの所定の給油量を確保する部位とが混在していても、これに対応させて潤滑油を供給できるようになり、汎用性が向上させられる。また、従来の潤滑システムと比較して供給する潤滑油のロスを減少させることができる。
また、1つのポンプ10で潤滑油を3つの管路に送給でき、しかも、切換バルブ30,50の切換だけで第1,第2及び第3管路P1,P2,P3に給油できるので、管路毎に別々のポンプ10を設けなくてもよくそれだけシステムを簡略化でき、コストダウンを図ることができる。
更に、実施の形態では、第1,第2及び第3管路P1,P2,P3に分かれて、夫々に給油されるので、第1,第2及び第3管路P1,P2,P3の長さが異なっていても、従来のように、全管に一度に給油する場合に比較して、容積変化が少なくなり昇圧時間が短縮される。そのため、ポンプ10やバルブなどの機器への負担を低減することができ、また、グリスの固着の要因が低減され、耐久性の向上を図ることができる。更に、主管の分岐箇所が少なくなり、圧力損失を低減できることから、円滑な昇圧及び脱圧を行なうことができ、この点でもポンプやバルブなどの機器への負担を低減することができ、また、グリスの固着の要因が低減され、耐久性の向上を図ることができる。
そしてまた、実施の形態においては、潤滑装置Sのポンプ10や分配ステーション(SA,SD,SB,SC,SE,SF)が型締装置110側に集約されていることから、型締装置110側の分配ステーション(SB,SF)から射出装置120側の潤滑箇所LL,LS4に配管される給油管135が長くなるが、上記のように第1,第2及び第3管路P1,P2,P3毎に間欠時間を異ならせて、吐出量を調整できるので、給油量の少ない潤滑箇所でも1ショットの吐出量の大きいバルブを用いることができ、そのため、長い給油管135であってもバルブに作用する圧力負荷に対抗でき、また、グリスの固着の要因も低減される。
また、間欠時間で給油量を調整して、適正量の給油を行なうことができるようになることから、使用バルブの種類も少なくできるようになり、組み立てや管理が極めて容易になる。
尚、この実施の形態においては、第2切換バルブ50の第2ソレノイド61をオンすることで第3管路P3の脱圧を行なったが、第1切換バルブ30の第1ソレノイド41をオンすることによっても第3管路P3の脱圧が可能である。この場合、第1切換バルブ30においては、第1ソレノイド41の通電になるオン時なので、第1ソレノイド41によりスプール40が引っ張られて、第1入力ポート31と第1サブポート34とを接続し、第1ドレンポート32と第1メインポート33とを接続するとともに第1入力ポート31と第1メインポート33とを遮断している。また、第2切換バルブ50においては、第2ソレノイド61の通電されるオン時なので、第2入力ポート51と第2サブポート54とを接続し第2ドレンポート52と第2メインポート53とを接続するとともに第2入力ポート51及び第2サブポート54を第2ドレンポート52及び第2メインポート53から遮断する。この場合、第3管路P3の潤滑油が、第2メインポート53,第2入力ポート51,第1メインポート33及び第1ドレンポート32を通って潤滑油貯留部20側に開放され、第3管路P3が脱圧される。即ち、第1切換バルブ30の第1ソレノイド41及び第2切換バルブ50の第2ソレノイド61のいずれかがオン状態になると、第3管路P3が脱圧される。そのため、停止モードMr中にポンプ10のオフ状態で、第1ソレノイド41または第2ソレノイド61をオン状態にして第3管路P3の脱圧を行なうようにしてもよい。
次に、上記例では潤滑管路が3系統の場合について説明したが、本発明の実施の形態に係る潤滑装置Sは異なる4系統以上の潤滑管路の場合にも適用できる。まず、4系統の潤滑管路である場合について説明する。この場合、この潤滑装置Sは、4系統の潤滑管路Pを備え、この管路Pを、最下位の切換バルブ50よりも上位に設けた第1切換バルブ30と同様の構成である上位の切換バルブ30のサブポート34に接続する。
この切換バルブ30は、予め、上側の被取付部36が下側の取付部37に取り付け可能かつ密着可能な形状にも形成されている。そのため、この切換バルブ30の複数を、最下位の切換バルブ50よりも上位側に容易に連設可能になっている。
3系統の潤滑管路に潤滑油を供給する潤滑装置Sに1個の切換バルブ30を追加して4系統の潤滑管路Pにする場合には、例えば、まず、第2切換バルブ50を取り外し、次に、追加しようとする切換バルブ30の入力ポート31及びドレンポート32をポンプ10に接続された上位の切換バルブ30のメインポート33及びドレン接続ポート35に夫々接続する。更に、追加しようとする切換バルブ30のメインポート33とドレン接続ポート35を最下位の切換バルブ50の入力ポート51とドレンポート52に夫々接続する。そして、この切換バルブ30,50のサブポート34,54及び切換バルブ50のメインポート53に管路Pを接続する。
更にまた、図24乃至図26に示すように、1つのポンプからの潤滑油を5系統以上の管路に個別に供給する場合も同様にして、管路Pの数に応じて最下位の切換バルブ50よりも上位の切換バルブ30の数を追加し、この追加された切換バルブ30のサブポート34に管路Pを接続し、ポンプ10からの潤滑油をこれらの複数の管路Pに夫々供給するようにする。
また、この潤滑装置Sのコントローラ70は、上記と同様にサブポート供給モードMsにおいて追加された切換バルブ30のソレノイド41のオン,オフを制御して、この追加された切換バルブ30のサブポート34に接続される各管路Pにも潤滑油が供給されるように構成されている。
この潤滑装置Sを用いるときは、まず、各切換バルブ30,50のサブポート34,54及び最下位の切換バルブ50のメインポート53に夫々管路Pを接続する。この場合、別のポンプを別途設ける等する場合に比較して、配管作業が容易になり、設置作業効率が向上させられる。
この潤滑装置Sによって潤滑を行なう際には、上記の3系統の管路に潤滑油を供給する潤滑装置Sの場合と同様に、潤滑装置Sは、コントローラ70によって、停止モードMr,サブポート供給モードMs,最下位メインポート供給モードMmのいずれかに設定されて作動させられる。
停止モードMrにおいては、最下位の切換バルブ50よりも上位の切換バルブ30は、ソレノイド41の非通電になるオフ時なので、各スプール40はスプリング42により定常位置に復帰させられ、入力ポート31とメインポート33とを夫々接続し、ドレンポート32とサブポート34とを夫々接続するとともに入力ポート31とサブポート34とを夫々遮断する。また、最下位の切換バルブ50は、ソレノイド61の非通電になるオフ時なので、各スプール60はスプリング62により定常位置に復帰させられ、入力ポート51とメインポート53とを夫々接続し、ドレンポート52とサブポート54とを夫々接続するとともに入力ポート51とサブポート54とを夫々遮断する。この際、各切換バルブ30,50のサブポート34,54に接続された管路Pが加圧されている場合には、この管路Pが接続されるサブポート34,54から、上記と同様にドレンポート32,52と、上位側の切換バルブ30のドレン接続ポート35及びドレンポート32を順に通って最上位の切換バルブ30のドレンポート32から潤滑油貯留部20側に抜けるので、このサブポート34,54に接続される管路Pは脱圧される。
また、サブポート供給モードMsにおいては、いずれか1つのソレノイドバルブ30a,50aをオン状態にしポンプ10の作動のオン,オフを行なって、いずれか1つのソレノイドバルブ30a,50aのサブポート34,54に接続される管路Pに潤滑油を供給する。このオンになった切換バルブ30,50においては、ソレノイド41,61が通電されるオン時なので、スプール40,60はソレノイド41,61の励磁により引っ張られて、入力ポート31,51とサブポート34,54とを接続しドレンポート32,52とメインポート33,53とを接続するとともに入力ポート31,51及びサブポート34,54をドレンポート32,52及びメインポート33,53から遮断する。また、このオンになった切換バルブ30,50以外の切換バルブ30,50は、ソレノイド41,61の非通電になるオフ時なので、スプール40,60がスプリング42,62により定常位置に復帰させられた状態にあり、スプール40,60は入力ポート31,51とメインポート33,53とを夫々接続し、ドレンポート32,52とサブポート34,54とを夫々接続するとともに入力ポート31,51とサブポート34,54とを夫々遮断する。
この際、最上位の切換バルブ30がオンになった場合及び最下位の切換バルブ50がオンになった場合は、上記した3系統の場合と略同様である。また、この際、最上位の切換バルブ30及び最下位の切換バルブ50以外の切換バルブ30がオンになった場合には、ポンプ10からの潤滑油は、オンになった切換バルブ30よりも上位の切換バルブ30では、入力ポート31とメインポート33とを通って下位の切換バルブ30に送給されていく。そして、オンになった切換バルブ30では、上位のメインポート33からの潤滑油が入力ポート31及びサブポート34を通ってこのサブポート34に接続される管路Pに送給される。また、この際、最下位の切換バルブ50のメインポート53に接続される管路Pが加圧されている場合には、この管路Pの潤滑油は、オンになった切換バルブ30よりも下位の切換バルブ30,50ではそのメインポート33,53及び入力ポート31,51を通り、オンになった切換バルブ30のメインポート33及びドレンポート32を通り、オンになった切換バルブ30よりも上位の切換バルブ30では、ドレン接続ポート35及びドレンポート32を通って潤滑油貯留部20側に抜けるので、このメインポート53に接続された管路Pも脱圧される。そのため、最下位の切換バルブ50のメインポート53に接続される管路Pに、進行型定量バルブVsの代わりに、脱圧が必要な単一定量バルブVtを備えることもできる。
その後、所定時間経過してから、コントローラ70がサブポート供給モードMsから停止モードMrになり、ポンプ10の作動及び切換バルブ30,50のオフが行なわれる。これにより、この切換バルブ30,50においては、ソレノイド41,61の非通電になるオフ時なので、上記した停止モードMrの状態になり、サブポート34,54に接続された管路Pが脱圧される。そのため、この管路Pの単一定量バルブVtが作動可能になっているので、次の潤滑油供給時においても、この管路Pの単一定量バルブVtが一回作動し潤滑油が吐出されて、確実に比較的給油量が少なくて良い各部位に供給される。
次にまた、コントローラ70が最下位メインポート供給モードMmに設定して潤滑装置Sを作動させると、全てのソレノイド41,61をオフにしてポンプ10の作動のオンが行なわれる。これにより、最下位の切換バルブ50よりも上位の切換バルブ30においては、ソレノイド41の非通電になるオフ時なので、スプール40がスプリング42により定常位置に復帰させられ、スプール40は入力ポート31とメインポート33とを夫々接続し、ドレンポート32とサブポート34とを夫々接続するとともに入力ポート31とサブポート34とを夫々遮断する。また、最下位の切換バルブ50においても、ソレノイド61の非通電になるオフ時なので、スプール60はスプリング62により定常位置に復帰させられ、入力ポート51とメインポート53とを接続し、ドレンポート52とサブポート54とを接続するとともに入力ポート51とサブポート54とを遮断する。そのため、ポンプ10からの潤滑油は、上位の切換バルブ30の入力ポート31及びメインポート33を通って、最下位の入力ポート51及びメインポート53を通りこのメインポート53に接続される管路Pに送給される。
そのため、この潤滑装置Sは、最下位の切換バルブ50よりも上位の切換バルブ30を追加することで、管路P毎に更に細かく間欠時間を異ならせて設定できるようになり、潤滑油のロスを減少させられるだけでなく、1つのポンプ10で潤滑油を3系統以上の管路Pに送給できるようになる。即ち、各管路P毎に間欠時間を夫々別々に設定すればより潤滑油供給の仕方の自由度が増すので、それだけ汎用性が向上させられる。
更に、この潤滑装置Sの構成においては、最下位の切換バルブ50のメインポート53に接続される管路Pに、比較的多くの量を必要とする進行型定量バルブVsを設けると、この管路Pに潤滑油を送給する際に、最下位の切換バルブ50よりも上位の切換バルブ30内の入力ポート31とメインポート33間にある潤滑油は、頻繁に下位の切換バルブ50のメインポート53から管路Pに送給される。この際、最下位の切換バルブ50よりも上位の切換バルブ30内の入力ポート31とメインポート33間にある潤滑油は、潤滑油貯留部20からのフレッシュなものになり、潤滑油の固化が抑えられるという効果も期待できる。
尚、この実施の形態に係る潤滑装置Sにあっては、コントローラ70がどのモードに設定されていても、オンになった切換バルブ30,50以外の切換バルブ30,50においては、サブポート34,54及びドレンポート32,52とが接続されていることから、この切換バルブ30,50のサブポート34,54に接続される管路Pの潤滑油は、ソレノイドバルブ30a,50aのオン時以外は、常時、潤滑油貯留部20側に開放されているので、脱圧が確実になる。
また、潤滑のタイミングは、成形型の動作回数(ショット回数)により決定し、あるいはまた、機械側の各要素部品の潤滑が必要になったとき、例えば、これを各要素部品の電流値,熱,音,負荷などをセンサにより検知して、この検知信号に基づいて決定しても良く、どのように決定してもよいことは勿論である。
尚また、上記切換バルブは、上述した構成に限定されるものではなく、どのような構成の切換バルブでも良く適宜変更して差支えない。
本発明の実施の形態に係る射出成形機を示す模式図であり、(a)は型締装置及び射出装置の構成を示す図、(b)は潤滑装置を型締装置及び射出装置との関係で示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置のポンプを示す裏面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の切換バルブを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の切換バルブを示す裏面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第1切換バルブを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第1切換バルブを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第1切換バルブを示す裏面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第2切換バルブを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第2切換バルブを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第2切換バルブを示す裏面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第1及び第2切換バルブの縦断面を示す図であり、(a)停止モードの状態,(b)第1サブポート供給モードの状態を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第1及び第2切換バルブの縦断面を示す図であり、(a)第2サブポート供給モードの状態,(b)第2メインポート供給モードの状態を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第1切換バルブの断面を示す図であって、(a)図12(a)中A−A線断面,(b)図12(b)中A−A線断面を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第1切換バルブの断面を示す図であって、(a)図13(a)中A−A線断面,(b)図13(b)中A−A線断面を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第2切換バルブを示す図であって、(a)図12(a)B−B線断面,(b)図12(b)B−B線断面を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第2切換バルブを示す図であって、(a)図13(a)中B−B線断面,(b)図13(b)中B−B線断面を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第1切換バルブの断面を示す図であって、(a)図17(a)中のC−C線断面,(b)図17(b)中のC−C線断面を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の第2切換バルブを示す図であって、(a)図18(a)中C−C線断面,(b)図18(b)中C−C線断面を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の切換バルブ,ポンプ,単一定量バルブ及び進行型定量バルブの動作フローの一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置において、成形サイクルと各潤滑管路の間欠時間との関係例を示す表図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の潤滑装置の切換バルブを示す斜視図である。 従来の射出成形機の一例を示す図である。
符号の説明
S 潤滑装置
Mr 停止モード
Ms サブポート供給モード
Mm メインポート供給モード
P 潤滑管路
P1 第1管路
P2 第2管路
P3 第3管路
Vt 単一定量バルブ
Vs 進行型定量バルブ
10 ポンプ
11 ピストン
12 シリンダ
13 駆動モータ
14 カム機構
15 取付部
16 吐出口
17 戻り口
18 雌ネジ
20 潤滑油貯留部
21 カートリッジ
22 カートリッジ取付部
23 カバー
30 切換バルブ(第1切換バルブ)
30a ソレノイドバルブ(第1ソレノイドバルブ)
31 入力ポート(第1入力ポート)
32 ドレンポート(第1ドレンポート)
33 メインポート(第1メインポート)
34 サブポート(第1サブポート)
35 ドレン接続ポート
36 被取付部
37 取付部
40 スプール
41 ソレノイド(第1ソレノイド)
42 スプリング
45 取付孔
46 雌ネジ
50 切換バルブ(第2切換バルブ)
50a ソレノイドバルブ(第2ソレノイドバルブ)
51 入力ポート(第2入力ポート)
52 ドレンポート(第2ドレンポート)
53 メインポート(第2メインポート)
54 サブポート(第2サブポート)
56 被取付部
60 スプール
61 ソレノイド(第2ソレノイド)
62 スプリング
65 取付孔
66 カバー
70 コントローラ
100 ベッド
110 型締装置
111 固定金型
112 固定金型盤
113 可動金型
115 タイバー
116 成形金型
117 可動金型盤
117a 支持部
118 トグル機構
118a 支持台
119 型締ボールネジ機構部
120 射出装置
121 機台
122 シリンダ
123 ノズル
124 射出スクリュー
125 射出ボールネジ機構部
LL 射出ボールネジ機構部の可動部分
LM1 トグル機構のトグルリンクの各関節部分(上)
LM2 トグル機構のトグルリンクの各関節部分(下)
LM3 型締ボールネジ機構部の可動部分
LS1 可動金型盤のタイバーに対する摺動部分
LS2 可動金型盤の支持部においてベッドに対する摺動部分
LS3 トグル機構の支持台においてベッドに対する摺動部分
LS4 射出装置の機台においてベッドに対する摺動部分
134 主管
135 給油管
SA,SB,SC,SD,SE,SF 分配ステーション

Claims (8)

  1. ベッド上に型締装置と射出装置とを備えるとともに該型締装置及び射出装置の所要の潤滑箇所に潤滑油を送給する潤滑装置を備えた射出成形機において、
    上記潤滑装置を、互いに並列に設けられ上記型締装置及び射出装置の所要の潤滑箇所に潤滑油を送給する3以上の潤滑管路と、該複数の潤滑管路に潤滑油を送給する1つのポンプと、該ポンプに接続され切換えられて上記複数の潤滑管路のうちいずれか1つの潤滑管路に該ポンプからの潤滑油を送給可能にする切換バルブとを備えて構成したことを特徴とする射出成形機。
  2. 上記各潤滑管路は、夫々、潤滑油を吐出するバルブを備え潤滑油を分配する分配ステーションと、上記ポンプから上記分配ステーションに配管された主管と、上記分配ステーションのバルブから上記各潤滑箇所に配管された給油管とを備えて構成され、上記各潤滑管路の分配ステーションを、上記型締装置及び射出装置のいずれか一方側に集約して設けたことを特徴とする請求項2記載の射出成形機。
  3. 上記複数の潤滑管路のうち、少なくとも1つの潤滑管路は潤滑油が送給され脱圧が必要な脱圧管路で構成され、少なくとも他の1つの潤滑管路は潤滑油が送給され脱圧が不要な非脱圧管路で構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形機。
  4. 上記脱圧管路として、潤滑油が送給され該潤滑油の加圧及び脱圧により作動させられて該潤滑油を吐出するバルブが配管され該バルブの作動のために脱圧が必要な第1脱圧管路及び第2脱圧管路からなる2系統の脱圧管路を備え、上記非脱圧管路として、潤滑油が送給され該潤滑油の加圧により該潤滑油を吐出するバルブが配管されるとともに該バルブの作動のために脱圧が不要な1系統の非脱圧管路を備えたことを特徴とする請求項3記載の射出成形機。
  5. 上記潤滑装置において、上記ポンプに順次連設されて接続され切換えられて各潤滑管路に個別に潤滑油を供給する複数の切換バルブを備え、
    上記複数の切換バルブのうち最下位の切換バルブより上位にある切換バルブを、上記ポンプの吐出口側に接続される入力ポート,上記潤滑油貯留部側に開放するドレンポート,上記複数の管路のうちいずれか1つの管路側であって下位の切換バルブの入力ポートに接続されるメインポート,他のいずれか1つの管路に接続されるサブポート及び下位の切換バルブのドレンポートに接続され自身のドレンポートと連通したドレン接続ポートを有し、通電されるオン時に上記入力ポートとサブポートとを接続するとともに上記ドレンポート,ドレン接続ポート及びメインポートを上記入力ポート及びサブポートから遮断し、非通電になるオフ時に上記入力ポートとメインポートとを接続し、上記ドレンポートとサブポートとを接続するとともに上記入力ポートと上記サブポートとを遮断するソレノイドバルブで構成し、
    上記最下位の切換バルブを、上記ポンプの吐出口側に接続される入力ポート,上記潤滑油貯留部側に開放するドレンポート,上記複数の管路のうちいずれか1つの管路に接続されるメインポート及び他のいずれか1つの管路に接続されるサブポートを有し、通電されるオン時に上記入力ポートとサブポートとを接続するとともに上記ドレンポート及びメインポートを上記入力ポート及びサブポートから遮断し、非通電になるオフ時に上記入力ポートとメインポートとを接続し、上記ドレンポートとサブポートとを接続するとともに上記入力ポートと上記サブポートとを遮断するソレノイドバルブで構成したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の射出成形機。
  6. 上記最下位の切換バルブより上位にある切換バルブのソレノイドバルブを、通電されるオン時に上記ドレンポートとメインポートとを接続するとともに、上記最下位の切換バルブのソレノイドバルブを、通電されるオン時に上記ドレンポートとメインポートとを接続する構成としたことを特徴とする請求項5記載の射出成形機。
  7. 上記ポンプの作動及び全てのソレノイドバルブをオフ状態にする停止モードと、上記いずれか1つのソレノイドバルブをオン状態にし上記ポンプの作動のオン,オフを行なって上記いずれか1つのソレノイドバルブのサブポートに接続される管路に潤滑油を供給するサブポート供給モードと、上記全てのソレノイドバルブをオフ状態にし上記ポンプの作動のオン,オフを行なって上記最下位の切換バルブのメインポートに接続される管路に潤滑油を供給する最下位メインポート供給モードとのいずれかのモードに設定可能なコントローラを備えたことを特徴とする請求項5または6記載の射出成形機。
  8. 上記ポンプに対して上記複数の切換バルブを着脱可能にしたことを特徴とする請求項5,6または7記載の射出成形機。
    A2<>丸岡裕作高橋
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