JP2006187102A - 交流電圧制御装置 - Google Patents

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正二 羽田
Hidehiro Takakusa
英博 高草
Minoru Okada
實 岡田
Haruki Wada
晴樹 和田
Senji Inoue
染治 井上
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Daiichi Components Ltd
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NTT Data Ex Techno Corp
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Abstract

【課題】 交流電圧制御装置において、機器の容量を増加させることなく、簡易な手段により出力電圧の制御を実現する。
【解決手段】 単相2線式の入力端R1,S1と並列に中間タップ付きの単巻トランスTR1の一端および他端を接続し、入力端S1と出力端S2とを導線clで接続し、単巻トランスTR1の一端に一端が接続された一次巻線Pと、一次巻線Pに磁気結合されて入力端S1と出力端R2との間に接続された二次巻線Sとを有するトランスTR2と、一次巻線Pの他端の接続先を、単巻トランスTR1の一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えるスイッチSW1とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、交流電圧制御装置に関するものであり、特に、単相2線式、三相3線式または三相4線式の交流電源に対し、その交流電源の電圧を段階的に降圧または昇圧させた交流電源を得るための電圧切り替えを、簡易な構成で実現する交流電圧制御装置に関するものである。
商用電力から負荷に供給される交流電圧は、電気方式毎にまた国毎に様々であり、例えば、単相2線式100/200V、単相2線式220V、単相3線式100/200V、三相3線式200V、三相4線式100/200V、三相4線式220V/380V等がある。また、供給電圧は常に一定ではなく当然に変動することを前提として、その変動許容範囲が関係法令によって規定されている。したがって、負荷に接続される機器側では、各種電気方式・電圧に対応して、このような電圧変動を吸収し、これらの電圧範囲での動作を保証することが求められる。供給電圧がこのような幅を持っているのは、一日のうちでも朝昼夕では電圧変動が生じ、また、地域によっても電力事情の差異により供給電圧の維持が困難であるという理由によるものである。
一方、負荷側に接続される機器は、特殊な機器を除けば標準電圧から5%ないし10%程度低い電圧でも十分に動作可能な機器がほとんどであり、また、供給電圧の降圧によって省エネ効果が期待できる。したがって、負荷に供給される供給電圧を降圧させ、かつ、安定化させる技術が注目されている。
かかる状況において、変圧器と半導体素子で複雑に構成された電圧振幅調整器により出力電圧を調整する装置の構成例が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
特開2000−83378号公報 特開2004−30089号公報
しかしながら、上述した特許文献1、特許文献2にあっては、半導体スイッチなどのスイッチング素子によって制御されたPWM制御出力を生成する必要があり、これらのPWM制御機能を付加することで、装置の容積や規模、あるいは装置の複雑度が増加するとともに、機器の価格が上昇するといった問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、PWM制御などの複雑な制御を行わないことにより、装置の容積、規模および複雑度の増加を抑制し、費用対効果に優れた交流電圧制御装置を提供することを第1の目的とする。また、各種電気方式の既存の電源供給手段、特に単相2線式、三相3線式または三相4線式の商用電力供給設備を有効活用するとともに、装置自身の信頼性を損なうことのない簡易な手段にて実現される交流電圧制御装置を提供することを第2の目的とする。さらに、単相2線式、三相3線式または三相4線式の交流電源の電圧を多段階に制御可能な交流電圧制御装置を提供することを第3の目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明にかかる交流電圧制御装置によれば、単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端(R1,S1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた単相2線式の交流電源が出力される一対の出力端(R2,S2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記入力端の一方(S1)と前記出力端の一方(S2)とを接続する導線(cl)と、前記入力端の他方(R1)に一端が接続され、前記入力端の前記一方(S1)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR1)と、一次巻線(P)と、該一次巻線(P)に磁気結合されて前記入力端の前記他方(R1)と前記出力端の他方(R2)との間に接続された二次巻線(S)とを有するトランス(TR2)と、前記一次巻線(P)の一端および他端と、前記単巻トランス(TR1)の前記一端、前記タップおよび前記他端との相互接続関係を選択的に切り替えるスイッチ(SW1,SW1およびSW2,またはSW3)とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、単相2線式の交流電源が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端および他端と、これら単巻トランスの一端、タップおよび他端との相互接続関係を切り替えることによって、単相2線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧させまたは昇圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端(R1,S1)と、該交流電源の電圧を降圧させた単相2線式の交流電源が出力される一対の出力端(R2,S2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記入力端の一方(S1)と前記出力端の一方(S2)とを接続する導線(cl)と、前記入力端の他方(R1)に一端が接続され、前記入力端の前記一方(S1)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR1)と、前記単巻トランスの前記一端に一端が接続された一次巻線(P)と、該一次巻線(P)に磁気結合されて前記入力端の前記他方(R1)と前記出力端の他方(R2)との間に接続された二次巻線(S)とを有するトランス(TR2)と、前記一次巻線(P)の他端の接続先を、前記単巻トランス(TR1)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに切り替えるスイッチ(SW1)とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、単相2線式の交流電源が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の他端の接続先を、単巻トランスの一端、タップまたは他端とのいずれか一つに切り替えることによって、単相2線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端(R1,S1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた単相2線式の交流電源が出力される一対の出力端(R2,S2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記入力端の一方(S1)と前記出力端の一方(S2)とを接続する導線(cl)と、前記入力端の他方(R1)に一端が接続され、前記入力端の前記一方(S1)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR1)と、一次巻線(P)と、該一次巻線(P)に磁気結合されて前記入力端の前記他方(R1)と前記出力端の他方(R2)との間に接続された二次巻線(S)とを有するトランス(TR2)と、前記一次巻線(P)の一端および他端の接続先を切り替える第1のスイッチ(SW2)と、前記第1のスイッチ(SW2)の接続先を切り替える第2のスイッチ(SW1)と、を備え、前記第1のスイッチ(SW2)は、前記一次巻線(P)の一端または他端を前記単巻トランス(TR1)の前記一端に接続させるとともに前記単巻トランス(TR1)の前記一端に接続されていない前記一次巻線(P)の他端または一端を前記第2のスイッチ(SW1)に接続させ、前記第2のスイッチ(SW1)は、前記第1のスイッチ(SW2)に接続された前記一次巻線(P)の一端または他端を前記単巻トランス(TR1)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させることを特徴とする。
この発明によれば、単相2線式の交流電源が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端(または他端)を単巻トランスの一端に接続させるとともに単巻トランスの一端に接続されていない一次巻線の他端(または一端)を、単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えることによって、単相2線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧または昇圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端(R1,S1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた単相2線式の交流電源が出力される一対の出力端(R2,S2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記入力端の一方(S1)と前記出力端の一方(S2)とを接続する導線(cl)と、前記入力端の他方(R1)に一端が接続され、前記入力端の前記一方(S1)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR1)と、一次巻線(P)と、該一次巻線(P)に磁気結合されて前記入力端の前記他方(R1)と前記出力端の他方(R2)との間に接続された二次巻線(S)とを有するトランス(TR2)と、前記一次巻線(P)の一端および他端の接続先を切り替えるスイッチ(SW3)と、を備え、前記スイッチ(SW3)は、前記一次巻線(P)の一端を前記単巻トランス(TR1)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させるとともに、前記一次巻線(P)の他端を前記単巻トランス(TR1)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させることを特徴とする。
この発明によれば、単相2線式の交流電源が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させるとともに、一次巻線の他端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させることによって、単相2線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧または昇圧させることができる。
上記の単相2線式の電気方式に適した交流電圧制御装置にあっては、前記単巻トランス(TR1)の前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路(VS)をさらに備え、該電圧監視回路(VS)は、自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチ(SW1、前記第1のスイッチ(SW2)および第2のスイッチ(SW1)、またはSW3)の切り替えを制御するよう構成することが好ましい。
また、上記の単相2線式の電気方式に適した交流電圧制御装置にあっては、前記二次巻線(S)と前記一次巻線(P)との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することが好ましい。このように構成することにより、トランスの二次巻線と一時巻線の巻数比(n2/n1)を可変することによって交流電源の出力電圧幅を制御することができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端(R1,S1,T1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相3線式の交流電源が出力される3つの出力端(R2,S2,T2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)を備え、各交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)は、一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)に一端が接続され、該入力端と異相の他の前記入力端(T1,R1,S1)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR11,TR12,TR13)と、一次巻線(P21,P22,P23)と、該一次巻線(P21,P22,P23)に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)と該入力端と同相の前記出力端(R2,S2,T2)との間に接続された二次巻線(S21,S22,S23)とを有するトランス(TR21,TR22,TR23)と、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端および他端と、前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端、前記タップおよび前記他端との相互接続関係を選択的に切り替えるスイッチ(SW1,SW1およびSW2,またはSW3)とを含むことを特徴とする。
上記の発明によれば、三相3線式の交流電源のうちの2線の交流電源電圧、すなわち一つの線間電圧が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端および他端と、これら単巻トランスの一端、タップおよび他端との相互接続関係を切り替えることによって、三相3線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧させまたは昇圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端(R1,S1,T1)と、該交流電源の電圧を降圧させた三相3線式の交流電源が出力される3つの出力端(R2,S2,T2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)を備え、各交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)は、一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)に一端が接続され、該入力端と異相の他の前記入力端(T1,R1,S1)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR11,TR12,TR13)と、前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端に一端が接続された一次巻線(P21,P22,P23)と、該一次巻線(P21,P22,P23)に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)と該入力端と同相の前記出力端(R2,S2,T2)との間に接続された二次巻線(S21,S22,S23)とを有するトランス(TR21,TR22,TR23)と、前記一次巻線(P21,P22,P23)の他端の接続先を、前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに切り替えるスイッチ(SW1)とを備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、三相3線式の交流電源のうちの2線の交流電源電圧、すなわち一つの線間電圧が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の他端の接続先を、単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えることによって、三相3線式の交流電源少なくとも2段階で降圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端(R1,S1,T1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相3線式の交流電源が出力される3つの出力端(R2,S2,T2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)を備え、各交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)は、一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)に一端が接続され、該入力端と異相の他の前記入力端(T1,R1,S1)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR11,TR12,TR13)と、一次巻線(P21,P22,P23)と、該一次巻線(P21,P22,P23)に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)と該入力端と同相の前記出力端(R2,S2,T2)との間に接続された二次巻線(S21,S22,S23)とを有するトランス(TR21,TR22,TR23)と、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端および他端の接続先を切り替える第1のスイッチ(SW2)と、前記第1のスイッチの接続先を切り替える第2のスイッチ(SW1)と、を含み、前記第1のスイッチ(SW2)は、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端または他端を前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端に接続させるとともに前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端に接続されていない前記一次巻線(P21,P22,P23)の他端または一端を前記第2のスイッチ(SW1)に接続させ、前記第2のスイッチ(SW1)は、前記第1のスイッチ(SW2)に接続された前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端または他端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させることを特徴とする。
この発明によれば、三相3線式の交流電源のうちの2線の交流電源電圧、すなわち一つの線間電圧が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端(または他端)を単巻トランスの一端に接続させるとともに単巻トランスの一端に接続されていない一次巻線の他端(または一端)を、単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えることによって、三相3線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧または昇圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端(R1,S1,T1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相3線式の交流電源が出力される3つの出力端(R2,S2,T2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)を備え、各交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)は、一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)に一端が接続され、該入力端と異相の他の前記入力端(T1,R1,S1)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、一次巻線(P21,P22,P23)と、該一次巻線(P21,P22,P23)に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)と該入力端と同相の前記出力端(R2,S2,T2)との間に接続された二次巻線(S21,S22,S23)とを有するトランス(TR21,TR22,TR23)と、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端および他端の接続先を切り替えるスイッチ(SW3)と、を含み、前記スイッチ(SW3)は、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端を前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させるとともに、前記一次巻線(P21,P22,P23)の他端を前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させることを特徴とする。
この発明によれば、三相3線式の交流電源のうちの2線の交流電源電圧、すなわち一つの線間電圧が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させるとともに、一次巻線の他端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させることによって、三相3線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧または昇圧させることができる。
上記の三相3線式の電気方式に適した交流電圧制御装置にあっては、前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路(VS)をさらに備え、該電圧監視回路(VS)は、自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチ(SW1、前記第1のスイッチ(SW2)および第2のスイッチ(SW1)、またはSW3)の切り替えを制御するよう構成することが好ましい。
また、上記の三相3線式の電気方式に適した交流電圧制御装置にあっては、前記二次巻線(S21,S22,S23)と前記一次巻線(P21,P22,P23)との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することが好ましい。このように構成することにより、トランスの二次巻線と一時巻線の巻数比(n2/n1)を可変することによって交流電源の出力電圧幅を制御することができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端(R1,S1,T1)および中立入力端(N1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相4線式の交流電源が出力される3つの出力端(R2,S2,T2)および中立出力端(N2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記中立入力端(N1)と前記中立出力端(N2)とを接続する共通線(cl)と、前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)を備え、各交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)は、一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)に一端が接続され、前記共通線(cl)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR11,TR12,TR13)と、一次巻線(P21,P22,P23)と、該一次巻線(P21,P22,P23)に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)と該入力端と同相の前記出力端(R2,S2,T2)との間に接続された二次巻線(S21,S22,S23)とを有するトランス(TR21,TR22,TR23)と、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端および他端と、前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端、前記タップおよび前記他端との相互接続関係を選択的に切り替えるスイッチ(SW1,SW1およびSW2,またはSW3)とを含むことを特徴とする。
上記の発明によれば、三相4線式の交流電源のうちの一つの電力線と中立線との間の交流電源電圧、すなわち一つの相電圧が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端および多端と、これら単巻トランスの一端、タップおよび他端との相互接続関係を切り替えることによって、三相4線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧させまたは昇圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端(R1,S1,T1)および中立入力端(N1)と、該交流電源の電圧を降圧させた三相4線式の交流電源が出力される3つの出力端(R2,S2,T2)および中立出力端(N2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記中立入力端(N1)と前記中立出力端(N2)とを接続する共通線(cl)と、前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)を備え、各交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)は、一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)に一端が接続され、前記共通線(cl)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR11,TR12,TR13)と、前記単巻トランスの前記一端に一端が接続された一次巻線(P21,P22,P23)と、該一次巻(P21,P22,P23)線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)と該入力端と同相の前記出力端(R2,S2,T2)との間に接続された二次巻線(S21,S22,S23)とを有するトランス(TR21,TR22,TR23)と、前記一次巻線(P21,P22,P23)の他端の接続先を、前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに切り替えるスイッチ(SW1)と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、三相4線式の交流電源のうちの一つの電力線と中立線との間の交流電源電圧、すなわち一つの相電圧が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の他端の接続先を、単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えることによって、三相4線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端(R1,S1,T1)および中立入力端(N1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相4線式の交流電源が出力される3つの出力端(R2,S2,T2)および中立出力端(N2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記中立入力端(N1)と前記中立出力端(N2)とを接続する共通線(cl)と、前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)を備え、各交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)は、一つの相の前記入力端に一端が接続され、前記共通線(cl)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR11,TR12,TR13)と、一次巻線(P21,P22,P23)と、該一次巻線(P21,P22,P23)に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端(R1,S1,T1)と該入力端と同相の前記出力端(R2,S2,T2)との間に接続された二次巻線(S21,S22,S23)とを有するトランス(TR21,TR22,TR23)と、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端および他端の接続先を切り替える第1のスイッチ(SW2)と、前記第1のスイッチ(SW2)の接続先を切り替える第2のスイッチ(SW1)と、を含み、前記第1のスイッチ(SW2)は、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端または他端を前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端に接続させるとともに前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端に接続されていない前記一次巻線(P21,P22,P23)の他端または一端を前記第2のスイッチ(SW1)に接続させ、前記第2のスイッチ(SW1)は、前記第1のスイッチ(SW2)に接続された前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端または他端を前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させることを特徴とする。
この発明によれば、三相4線式の交流電源のうちの一つの電力線と中立線との間の交流電源電圧、すなわち一つの相電圧が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端(または他端)を単巻トランスの一端に接続させるとともに単巻トランスの一端に接続されていない一次巻線の他端(または一端)を、単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えることによって、三相4線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧または昇圧させることができる。
本発明の別の局面にかかる交流電圧制御装置によれば、三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端(R1,S1,T1)および中立入力端(N1)と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相4線式の交流電源が出力される3つの出力端(R2,S2,T2)および中立出力端(N2)とを備えた交流電圧制御装置であって、前記中立入力端(N1)と前記中立出力端(N2)とを接続する共通線(cl)と、前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)を備え、各交流電圧制御ユニット(4a,4b,4c)は、一つの相の前記入力端に一端が接続され、前記共通線(cl)に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランス(TR11,TR12,TR13)と、一次巻線(P21,P22,P23)と、該一次巻線(P21,P22,P23)に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端(R1,S1,T1)と同相の前記出力端(R2,S2,T2)との間に接続された二次巻線(S21,S22,S23)とを有するトランス(TR21,TR22,TR23)と、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端および他端の接続先を切り替えるスイッチ(SW3)とを含み、前記スイッチ(SW3)は、前記一次巻線(P21,P22,P23)の一端を前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端、前記タップおよび前記他端のいずれか一つに接続させるとともに、前記一次巻線(P21,P22,P23)の他端を前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させることを特徴とする。
この発明によれば、三相4線式の交流電源のうちの一つの電力線と中立線との間の交流電源電圧、すなわち一つの相電圧が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させるとともに、一次巻線の他端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させることによって、三相4線式の交流電源を少なくとも2段階で降圧または昇圧させることができる。
上記の三相4線式の電気方式に適した交流電圧制御装置にあっては、前記単巻トランス(TR11,TR12,TR13)の前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間および前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路(VS)をさらに備え、該電圧監視回路(VS)は、自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチ(SW1、前記第1のスイッチ(SW2)および第2のスイッチ(SW1)、またはSW3)の切り替えを制御するよう構成することが好ましい。
また、上記の三相4線式の電気方式に適した交流電圧制御装置にあっては、前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することが好ましい。このように構成することにより、トランスの二次巻線と一時巻線の巻数比(n2/n1)を可変することによって交流電源の出力電圧幅を制御することができる。
この発明にかかる交流電圧制御装置によれば、単相2線式、三相3線式または三相4線式の2線間の交流電源が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、一次巻線の一端および多端と、これら単巻トランスの一端、タップおよび他端との相互接続関係を切り替えることによって、交流電源を少なくとも2段階で降圧させまたは昇圧させることができる。
また、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して変換した少なくとも3線の交流電源のいずれか一つをモニタし、このモニタ電圧に基づいてトランスの一次巻線の他端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させるようにしているので、簡易な手段により出力電圧の制御を実現することができ、交流電圧制御装置自身の容積の増加と、コストの上昇とを抑制することができるという効果を奏する。
さらに、この発明にかかる交流電圧制御装置によれば、簡易な手段で、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅または低下幅が比較的大きい場合その下げ幅または上げ幅を大きくし、また、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅または低下幅が比較的小さい場合その下げ幅または上げ幅を小さくするような2段階の切替制御を実現することができるので、機器の安定動作、省エネ効果の増大、および機器の寿命の延長化に大きく貢献することができる。
以下、この発明にかかる交流電圧制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態にかかる交流電圧制御装置1の模式的構成を示す図である。この交流電圧制御装置1は、単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端、すなわち入力端R1と入力端S1とを入力側に備え、出力電圧を降圧させた単相2線式の出力電圧を出力する一対の出力端、すなわち出力端R2と出力端S2とを出力側に備えている。
単相2線式の交流電源とは、例えば、一般家庭でも使用されている交流100Vまたは交流200Vの商用電源による電気方式である。この方式では、例えば入力端R1には200Vが入力され、入力端S1はグランドに接続され、したがって入力端R1−S1の間には200Vの交流電源電圧が印加される。
図1において、入力端R1と入力端S1とに並列に単巻トランスTR1が接続されている。具体的には、単巻トランスTR1の一端が入力端R1に、他端が入力端S1に接続されている。単巻トランスTR1は、両端子間に少なくとも一つのタップを有する。したがって、単巻トランスの両端間の電圧が、入力端R1と入力端S1との間の交流電源電圧(例えば200V)に等しく、タップと他端との間の電圧が、タップの位置に応じて分配された電圧(例えば、中点タップの場合100V)である、3線式の交流電源に変換されている。
単巻トランスTR1の一端、他端およびタップには、導線a,bおよびcが接続されており、上記に従い変換された3線式の交流電源が、後述する制御部10に入力されている。制御部10は、電圧監視回路VSとスイッチSW1を備えている。
電圧監視回路VSの一端は導線aに接続され、他端は導線bに接続されている。入力端R1と出力端R2との間には、一次巻線Pと二次巻線Sとを有するトランスTR2が挿入されている。具体的には、二次巻線Sの一端が入力端R1に接続され、他端が出力端R2に接続されている。この二次巻線Sと磁気的に結合された一次巻線Pの一端は、導線d、導線aを通して単巻トランスTR1の一端(入力端R1)に接続され、他端は導線eを通してスイッチSW1の基点に接続されている。スイッチSW1は、切替接点u1、u2、u3を有し、電圧監視回路VSから出力される制御信号によって切替制御される1回路3接点のスイッチである。このスイッチSW1の切替接点u1は導線aを通して単巻トランスTR1の一端(入力端R1)に、かつ導線dを通して一次巻線Pの一端に接続され、切替接点u2は導線cを通して単巻トランスTR1のタップに接続され、切替接点u3は導線bを通して単巻トランスTR1の他端(入力端S1)に接続されている。なお、スイッチSW1は、半導体素子などを用いた電子的スイッチを想定しているが、電圧監視回路VSからの制御信号によって切り替えられる機械的な切替スイッチであってもよい。
トランスTR2に示されている黒丸印は、相互誘導によってそれぞれの巻線に誘起される誘起電圧の向き(極性)を示している。すなわち、一次巻線Pの黒丸側に正となる向きの電圧が印加された場合には、相互誘導によって、二次巻線Sに、二次巻線Sの黒丸側が正となる向きの電圧が誘起され、一次巻線Pの黒丸側に負となる向きの電圧が印加された場合には、二次巻線Sの黒丸側も負となる向きの電圧が誘起されることを示している。
つぎに、この交流電圧制御装置1の動作について説明する。まず、図1において、スイッチSW1が切替接点u1に接続されている状態(以下「第1の状態」と呼ぶ。)において、入力端R1−S1の間に交流電源が印加された場合を考える。このとき、トランスTR2の一次巻線Pは、導線d、スイッチSW1および導線eを通じて短絡状態にあり、一次巻線Pには電源電圧が印加されない。したがって、この一次巻線Pに磁気結合された二次巻線Sには起電力が発生せず、入力端R1と出力端R2との間はスルー状態となり、入力された電圧値がそのまま出力される。
いま、入力端R1−S1の間に印加される交流電源電圧をViとし、出力端R2−S2に生ずる電圧をV11とすると、
V11=Vi ・・・・・(1)
で表せる。
つぎに、スイッチSW1が切替接点u2に接続されている状態(以下「第2の状態」と呼ぶ。)において、入力端R1−S1の間に交流電源が印加された場合を考える。このとき、トランスTR2の一次巻線Pの一端は導線d,aを通して単巻トランスTR1の一端(入力端R1)に接続され、他端は導線e、スイッチSW1、導線cを通して単巻トランスTR1のタップに接続される。いま、トランスTR2の一次巻線Pの巻数をn1とし、二次巻線Sの巻数をn2とし、単巻トランスTR1のタップを中点タップとすると、入力端R1−S1の間に印加される交流電源電圧Viの1/2がトランスTR2の一次巻線Pの両端に印加され、二次巻線Sの両端には(n2/n1)・Vi/2の電圧が生ずる。また、トランスTR2の黒丸の位置に注目すれば、一次巻線Pの巻き始め(黒丸側)を正とする向きの電圧が印加されるとき、二次巻線Sの巻終わり電位を基準として巻き始め(黒丸側)に正の電位が発生するので、出力側の電圧はこの二次巻線Sに発生する電圧分降圧される。したがって、この第2の状態において、出力端R2−S2に生ずる電圧は降圧される。
このとき、出力端R2−S2に生ずる電圧をV21とすると、
V21=Vi−(n2/n1)・Vi/2 ・・・・・(2)
で表せる。
さらに、スイッチSW1が切替接点u3に接続されている状態(以下「第3の状態」と呼ぶ。)において、入力端R1−S1の間に交流電源が印加された場合を考える。このとき、トランスTR2の一次巻線Pの一端は導線d、導線aを通して単巻トランスTR1の一端(入力端R1)に接続され、他端は導線e、スイッチSW1、導線bを通して単巻トランスTR1の他端(入力端S1)に接続されるので、入力端R1−S1の間に印加される交流電源電圧Viが、一次巻線Pの両端に印加され、二次巻線Sの両端には(n2/n1)Viの電圧が発生する。また、トランスTR2の黒丸の位置に注目すれば、第2の状態のときと同様に、一次巻線Pの巻き始め(黒丸側)を正とする向きの電圧が印加されるとき、二次巻線Sの巻終わり電位を基準として巻き始め(黒丸側)に正の電位が発生するので、出力側の電圧はこの二次巻線Sに発生する電圧分降圧される。したがって、この第3の状態において、出力端R2−S2に生ずる電圧は降圧される。
このとき、出力端R2−S2に生ずる電圧をV31とすると、
V31=Vi−(n2/n1)・Vi ・・・・・(3)
で表せる。
上記に示した式(1)〜(3)から明らかなように、スイッチSW1の切替接点の位置を制御し、トランスTR2の一次巻線Pの他端の接続先を単巻トランスTR1の一端、タップ、他端のいずれか一つに切り替えることで、単相2線式の交流電源を2段階で制御(降圧)することができる。
この実施の形態においては、この出力電圧の制御は、電圧監視回路VSによって行われる。すなわち、電圧監視回路VSは、単巻トランスTR1の両端間(入力端R1−S1間)の電圧値をモニタし、このモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧によって、スイッチSW1を切り替えていく。定性的な説明をするとすれば、モニタ電圧が基準電圧よりも大きい場合において、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的大きい場合には、スイッチSW1が切替接点u3に切り替えられ、一次巻線Pの他端は単巻トランスTR1の他端(入力端S1)に接続される。モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が小さくなるにつれて、スイッチSW1は切替接点u2に切り替えられ、一次巻線Pの他端は単巻トランスTR1のタップに接続される。そして、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)がさらに小さくなると、スイッチSW1は切替接点u1に切り替えられ、一次巻線Pの他端は単巻トランスTR1の一端(入力端R1)に接続され、電源電圧がそのまま出力される。
したがって、電圧監視回路VSによってモニタされるモニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)の大きさに基づいてスイッチSW1を切替制御することにより、単相2線式の交流電源の出力電圧を適宜に制御(降圧)できることが明らかである。
また、上記に示した式(1)〜(3)から、トランスTR2の一次巻線Pと二次巻線Sとの巻数比(n2/n1)を適宜設定することによって、単相2線式の交流電源の出力電圧の制御幅を可変できることも明らかである。
例えば、電力事情の差異によって供給電圧の変動幅も変化するが、電圧変動が小さい地域であれば、巻数比を小さく設定すればよく、逆に、電圧変動が大きい地域であれば、巻数比(n2/n1)を大きく設定すればよい。
図2は、第1の実施の形態にかかる交流電圧制御装置1の電圧制御の一例を示したグラフである。なお、同図に示すグラフは、単相200V、2線式の電気方式において巻数比(n2/n1)が0.05のときの入力端R1−S1間の電源電圧(V)と出力端R2−S2間の出力電圧(V)との関係を示している。図2において、電圧監視回路VSは、電源電圧が所定の電圧よりも増加した場合、初期状態においてスイッチSW1の切替接点u1に接続されている一次巻線Pの他端を、スイッチSW1の切替接点u2に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。そして、さらに電源電圧が所定の電圧をよりも増加した場合には、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u3に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。つぎに、この電圧増加した状態から、電源電圧が所定の電圧よりも低下した場合、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u2に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。さらに、電源電圧が所定の電圧よりも低下した場合には、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u1に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。このようにして、この交流電圧制御装置1は、電源電圧の変動に応じて適正な出力電圧を出力することができる。
なお、この実施の形態では、電圧監視回路VSを単巻トランスTR1の両端間(入力端R1−S1間)に並列に接続し、当該両端間に発生する電圧値をモニタする構成としているが、この接続に限られるものではなく、例えば、単巻トランスTR1の一端とタップ間、または他端とタップ間に並列に接続した場合であっても、出力電圧の制御を実現することができる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる交流電圧制御装置によれば、単相2線式の交流電源が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、電圧監視回路は、単巻トランスの3つの端子間、すなわち、一端−他端間、一端−タップ間および他端−タップ間のうちのいずれか一つの電圧をモニタし、このモニタ電圧に基づいてトランスの一次巻線の他端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させるようにしているので、簡易な手段により出力電圧の制御を実現することができ、交流電圧制御装置自身の容積、規模および複雑度の増加と、機器の価格の上昇とを抑制することができる。また、既存の単相2線式の電源供給手段を有効活用することができ、装置自身の信頼性を低下させることもない。さらに、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的大きい場合にはその電圧の下げ幅を大きくし、また、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的小さい場合にはその電圧の下げ幅を小さくするような2段階の切替制御を実現することができるので、負荷の安定動作、省エネ効果の増大、および機器の寿命の延長化に大きく貢献することができる。
[第2の実施の形態]
図3は、第2の実施の形態にかかる交流電圧制御装置2の模式的構成を示す図である。この交流電圧制御装置2は、第1の実施の形態における制御部10において、トランスTR2の一次巻線Pと二次巻線Sとの接続極性を切り替えるためのスイッチSW2を付加して、制御部20を構成したものである。なお、その他の構成は図1の第1の実施の形態に示す交流電圧制御装置1と同一であり、同一部分には同一符号を付して示している。
第1の実施の形態では、省エネ効果を増大させるために交流電源電圧を降圧させた降圧出力を負荷に供給していた。一方、電力事情のあまりよくないビルなどにおいては、供給電圧の低下によって機器の動作が不安定になることがある。このような場合には、逆に、交流電源電圧を昇圧させる必要がある。そこで、交流電源電圧の降圧および昇圧の両者の機能を備えた装置として実現したものが、図3に示す交流電圧制御装置である。
図3において、スイッチSW2の基点v1が切替接点w1に接続され、基点v2が切替接点w2に接続されている状態は、実施の形態1と同じ状態の接続となる。このときの動作は、第1の実施の形態の動作と同様なので、ここでの説明は省略する。
つぎに、モニタ電圧が基準電圧よりも小さい場合、電圧監視回路VSによってスイッチSW2の基点v1が切替接点w2に接続され、基点v2が切替接点w1に接続されている状態を考える。この状態では、第1の実施の形態とは逆接続の状態であり、一次巻線P、および相互誘導によって二次巻線Sに誘起される誘起電圧の向きは、第1の実施の形態の場合の逆極性となる。すなわち、一次巻線Pの黒丸側でない方に正となる向きの電圧が誘起された場合には、二次巻線Sの黒丸側が負となる向きの電圧が誘起され、一次巻線Pの黒丸側でない方に負となる向きの電圧が誘起された場合には、二次巻線Sの黒丸側が正となる向きの電圧が誘起される。つまり、二次巻線Sには、交流電源電圧を昇圧する向きの電圧を誘起することになる。
また、スイッチSW2が上記の状態であり、このとき、スイッチSW1が切替接点u1、u2、u3のいずれか一つに接続されている状態の動作は、トランスTR2の二次巻線Sに誘起される電圧が負荷を昇圧する電圧である点を除いて第1の実施の形態と同一である。したがって、詳細な動作の説明は省略し、それぞれの出力端に生ずる電圧のみについて列挙する。
第1の状態(スイッチSW1が切替接点u1に接続)において、入力端R1−S1の間に印加される交流電源電圧がViであり、出力端R2−S2に生ずる電圧をV11とすると、
V11=Vi ・・・・・(4)
で表せる。
同様に、第2の状態(スイッチSW1が切替接点u2に接続)において、出力端R2−S2に生ずる電圧をV21とすると、
V21=Vi+(n2/n1)・Vi/2 ・・・・・(5)
で表せる。
さらに、第3の状態(スイッチSW1が切替接点u3に接続)において、出力端R2−S2に生ずる電圧をV31とすると、
V31=Vi+(n2/n1)・Vi ・・・・・(6)
で表せる。
上記の式(4)〜(6)に示されるように、スイッチSW1の切替接点の位置を制御し、トランスTR2の一次巻線Pの一端の接続を単巻トランスTR1の一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えることで、出力電圧を制御(昇圧)することができる。
この実施の形態において、この出力電圧の制御は、電圧監視回路VSによって行われる。
すなわち、電圧監視回路VSは、単巻トランスTR1の両端間(入力端R1−S1間)の電圧値をモニタし、このモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧によって、スイッチSW1を切り替えていく。モニタ電圧が基準電圧よりも小さい場合において、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的大きい場合には、スイッチSW1が切替接点u3に切り替えられる。モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が小さくなるにつれて、スイッチSW1は切替接点u2に切り替えられ、さらに、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)がさらに小さくなると、スイッチSW1は切替接点u1に切り替えられる。
上記の説明は、交流電圧制御装置2を電圧昇圧装置として機能させる場合の動作についての説明である。また、この交流電圧制御装置2を電圧降圧装置として機能させる場合の動作については、つぎのとおりである。まず、モニタ電圧が基準電圧よりも大きい場合、電圧監視回路VSによってスイッチSW2が切り替えられ、基点v1が切替接点w1に接続され、基点v2が切替接点w2に接続される。そして電圧監視回路VSは、単巻トランスTR1の両端間(入力端R1−S1間)の電圧値をモニタし、このモニタ電圧と基準電圧との差電圧によって、スイッチSW1を切り替えていく。モニタ電圧が基準電圧よりも大きい場合において、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的大きい場合には、スイッチSW1が切替接点u3に切り替えられる。モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が小さくなるにつれて、スイッチSW1は切替接点u2に切り替えられ、さらに、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)がさらに小さくなると、スイッチSW1は切替接点u1に切り替えられる。
図4は、第2の実施の形態にかかる交流電圧制御装置2の電圧制御の一例を示したグラフである。なお、同図に示すグラフは、単相200V、2線式の電気方式において巻数比(n2/n1)が0.05のときの入力端R1−S1間の電源電圧(V)と出力端R2−S2間の出力電圧(V)との関係を示している。
図4において、出力電圧を降圧させるときには、スイッチSW2の基点v1が切替接点w1に接続され、基点v2が切替接点w2に接続される。電圧監視回路VSは、電源電圧が所定の電圧よりも上昇した場合、初期状態においてスイッチSW1の切替接点u1に接続されている一次巻線Pの他端を、スイッチSW1の切替接点u2に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。そして、さらに電源電圧が所定の電圧よりも上昇した場合には、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u3に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。つぎに、この降圧した状態から、電源電圧が所定の電圧よりも低下した場合、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u2に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。さらに、電源電圧が所定の電圧よりも低下した場合には、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u1に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。このようにして、この交流電圧制御装置2は、電源電圧の変動に応じて適正な(降圧した)出力電圧を出力することができる。
一方、図4において、出力電圧を昇圧させるときには、スイッチSW2の基点v1が切替接点w2に接続され、基点v2が切替接点w1に接続される。電圧監視回路VSは、電源電圧が所定の電圧よりも低下した場合、初期状態においてスイッチSW1の切替接点u1に接続されている一次巻線Pの他端を、スイッチSW1の切替接点u2に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。そして、さらに電源電圧が所定の電圧よりも低下した場合には、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u3に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。つぎに、この昇圧した状態から、電源電圧が所定の電圧よりも上昇した場合、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u2に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。さらに、電源電圧が所定の電圧よりも上昇した場合には、電圧監視回路VSは、一次巻線Pの他端がスイッチSW1の切替接点u1に接続されるようにスイッチSW1を切替制御する。このようにして、この交流電圧制御装置2は、電源電圧の変動に応じて適正な(昇圧した)出力電圧を出力することができる。
なお、この実施の形態では、電圧監視回路VSを単巻トランスTR1の両端間(入力端R1−S1間)に並列に接続し、これらの入力端間に発生する電圧値をモニタする構成としているが、この接続に限られるものではなく、例えば、単巻トランスTR1の一端とタップ間、または他端とタップ間に並列に接続した場合であっても、出力電圧の制御を実現することができる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる交流電圧制御装置2によれば、単相2線式の交流電源が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、電圧監視回路は、交流電源のモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて第1のスイッチ(上記でいうところのスイッチSW2)を制御し、一次巻線の一端または他端を単巻トランスの他端に接続するとともに単巻トランスの他端に接続されていない一次巻線の他端または一端を第2のスイッチ(上記でいうところのスイッチSW1)に接続し、交流電源のモニタ電圧に基づいて第1のスイッチを制御し、第2のスイッチに接続された一次巻線の他端または一端の接続先を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させるようにしているので、簡易な手段により出力電圧の制御(昇圧/降圧)を実現することができ、交流電圧制御装置自身の容積、規模および複雑度の増加と、機器の価格の上昇とを抑制することができる。また、簡易な手段で、降圧の場合には、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的大きい場合その下げ幅を大きくし、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的小さい場合その下げ幅を小さくするような2段階の切替制御と、昇圧の場合には、基準電圧に対する電源電圧の低下幅が比較的大きい場合その上げ幅を大きくし、基準電圧に対する電源電圧の低下幅が比較的小さい場合その上げ幅を小さくするような2段階の切替制御とを実現することができるので、電力事情に応じて柔軟に対応できる交流電圧制御装置を実現することができる。
[第3の実施の形態]
図5は、第3の実施の形態にかかる交流電圧制御装置3の模式的構成を示す図である。この交流電圧制御装置3は、第2の実施の形態の制御部20に含まれるスイッチSW1、SW2に代えて、スイッチSW3を挿入し、制御部30としたものであり、このスイッチSW3によって、トランスTR2の一次巻線Pと二次巻線Sとの接続極性を切り替えるとともに、一次巻線Pの一端および他端と、単巻トランスTR1の一端、タップおよび他端との相互接続関係を切り替えるものである。なお、その他の構成は図1の第1の実施の形態に示す交流電圧制御装置1と同一であり、同一部分には同一符号を付して示している。
図5において、トランスTR2の一次巻線Pの一端は導線dを通してスイッチSW3の基点x1に接続され、他端は導線eを通してスイッチSW3の基点x2に接続されている。図5において、スイッチSW3の基点x1が切替接点u1に接続され、基点x2が切替接点u1に接続されている状態において、トランスTR2の一次巻線Pは、導線d、スイッチSW3および導線eを通じて短絡状態にあり、一次巻線Pには電源電圧が印加されない。したがって、この一次巻線Pに磁気結合された二次巻線Sには起電力が発生せず、入力端R1と出力端R2との間はスルー状態となり、入力された電圧値がそのまま出力される。
つぎに、モニタ電圧が基準電圧よりも大きい場合において、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的小さい場合に、電圧監視回路VSによって、スイッチSW3の基点x1が切替接点u1に接続され、基点x2が切替接点u2に接続されている状態を考える。この状態では、第2の実施の形態においてスイッチSW2の基点v1が切替接点w1に接続され、基点v2が切替接点w2に接続され、かつスイッチSW1が切替接点u2に接続されている状態と同じ回路になる。すなわち、トランスTR2の二次巻線Sに誘起される電圧は負荷を降圧する電圧であり、交流電源電圧Viに対し、(n2/n1)・Vi/2の電圧の降圧となる。さらに、モニタ電圧が基準電圧よりも大きい場合において、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的大きい場合に、電圧監視回路VSによって、スイッチSW3の基点x1が切替接点u1に接続され、基点x2が切替接点u3に接続されている状態を考える。この状態では、第2の実施の形態においてスイッチSW2の基点v1が切替接点w1に接続され、基点v2が切替接点w2に接続され、かつスイッチSW1が切替接点u3に接続されている状態と同じ回路になる。すなわち、交流電源電圧Viに対し、(n2/n1)・Viの降圧となる。
このようにスイッチSW3の切替接点の位置を制御し、トランスTR2の一次巻線Pの他端(導線e側)の接続を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えることで、出力電圧を制御(降圧)することができる。この出力電圧の降圧制御は、電圧監視回路VSによって以下のとおり行われる。
すなわち、電圧監視回路VSは、単巻トランスTR1の両端間(入力端R1−S1間)の電圧値をモニタし、このモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧によって、スイッチSW3を切り替えていく。モニタ電圧が基準電圧よりも大きい場合、電圧監視回路VSによって、スイッチSW3の基点x1が切替接点u1に接続される。そして、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的大きい場合には、電圧監視回路VSによって、スイッチSW3の基点x2が切替接点u3に切り替えられる。モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が小さくなるにつれて、スイッチSW3の基点x2は切替接点u2に切り替えられ、さらに、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)がさらに小さくなると、スイッチSW3の基点x2は切替接点u1に切り替えられる。
つぎに、モニタ電圧が基準電圧より小さい場合において、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的小さい場合に、電圧監視回路VSによって、スイッチSW3の基点x1が切替接点u3に接続され、基点x2が切替接点u2に接続されている状態を考える。この状態では、第2の実施の形態においてスイッチSW2の基点v1が切替接点w2に接続され、基点v2が切替接点w1に接続され、かつスイッチSW1が切替接点u2に接続されている状態と同じ回路になる。すなわち、トランスTR2の二次巻線Sに誘起される電圧は負荷を昇圧する電圧であり、交流電源電圧Viに対し、(n2/n1)・Vi/2の電圧の昇圧となる。さらに、モニタ電圧が基準電圧より小さい場合において、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的大きい場合に、電圧監視回路VSによって、スイッチSW3の基点x1が切替接点u3に接続され、基点x2が切替接点u1に接続されている状態を考える。この状態では、第2の実施の形態においてスイッチSW2の基点v1が切替接点w2に接続され、基点v2が切替接点w1に接続され、かつスイッチSW1が切替接点u3に接続されている状態と同じ回路になる。すなわち、交流電源に対し、(n2/n1)・Viの昇圧となる。
このようにスイッチSW3の切替接点の位置を制御し、トランスTR2の一次巻線Pの他端(導線e側)の接続を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに切り替えることで、出力電圧を制御(昇圧)することができる。この出力電圧の昇圧制御は、電圧監視回路VSによって以下のとおり行われる。
すなわち、電圧監視回路VSは、単巻トランスTR1の両端間(入力端R1−S1間)の電圧値をモニタし、このモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧によって、スイッチSW3を切り替えていく。モニタ電圧が基準電圧よりも小さい場合、電圧監視回路VSによって、スイッチSW3の基点x1が切替接点u3に接続される。そして、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が比較的大きい場合には、電圧監視回路VSによって、スイッチSW3の基点x2が切替接点u1に切り替えられる。モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)が小さくなるにつれて、スイッチSW3の基点x2は切替接点u2に切り替えられ、さらに、モニタ電圧と基準電圧との差電圧(絶対値)がさらに小さくなると、スイッチSW3の基点x2は切替接点u3に切り替えられる。
なお、この実施の形態では、電圧監視回路VSを単巻トランスTR1の両端間(入力端R1−S1間)に並列に接続し、これらの入力端間に発生する電圧値をモニタする構成としているが、この接続に限られるものではなく、例えば、単巻トランスTR1の一端とタップ間、または他端とタップ間に並列に接続した場合であっても、出力電圧の制御を実現することができる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる交流電圧制御装置3によれば、単相2線式の交流電源が、少なくとも一つのタップ付きの単巻トランスを介して単巻トランスの一端、中間タップ、他端に出力される少なくとも3線の交流電源に変換され、電圧監視回路は、交流電源のモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいてスイッチ(上記でいうところのスイッチSW3)を制御し、一次巻線の一端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させるとともに、一次巻線の他端を単巻トランスの一端、タップまたは他端のいずれか一つに接続させるようにしているので、簡易な手段により出力電圧の制御(昇圧/降圧)を実現することができ、交流電圧制御装置自身の容積、規模および複雑度の増加と、機器の価格の上昇とを抑制することができる。また、簡易な手段で、降圧の場合には、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的大きい場合その下げ幅を大きくし、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的小さい場合その下げ幅を小さくするような2段階の切替制御と、昇圧の場合には、基準電圧に対する電源電圧の低下幅が比較的大きい場合その上げ幅を大きくし、基準電圧に対する電源電圧の低下幅が比較的小さい場合その上げ幅を小さくするような2段階の切替制御とを実現することができるので、電力事情に応じて柔軟に対応できる交流電圧制御装置を実現することができる。
[第4の実施の形態]
図6は、第4の実施の形態にかかる交流電圧制御装置4の模式的構成を示す図である。この交流電圧制御装置は、三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端、すなわち入力端R1、入力端S1および入力端T1とを入力側に備え、出力電圧を降圧させた三相3線式の出力電圧を出力する3つの出力端、すなわち出力端R2、出力端S2および出力端T2とを出力側に備えている。
三相3線式の交流電源とは、例えば、三相交流100Vまたは三相交流200Vの商用電源による電気方式である。この方式では、例えば入力端R1−T1の間、入力端R1−S1の間、および入力端T1−S1との間に、200Vの交流電源電圧(線間電圧)が印加される。
図6において、入力端R1と入力端T1とに並列に単巻トランスTR11が接続されている。具体的には、単巻トランスTR11の一端が入力端R1に、他端が入力端T1に接続されている。単巻トランスTR11は、上記の第1ないし第3の実施の形態における単巻トランスTR1と同じであり、両端子間に少なくとも一つのタップを有している。したがって、単巻トランスTR11の両端間の電圧が、入力端R1と入力端T1との間の交流電源電圧(例えば200Vの線間電圧)に等しく、タップと他端との間の電圧が、タップの位置に応じて分配された電圧(例えば、中点タップの場合100V)である、3線式の交流電源に変換されている。
単巻トランスTR11の一端、他端およびタップには、導線a1,b1およびc1が接続されており、上記に従い変換された3線式の交流電源が制御部41に入力されている。ここで、制御部41には、第1ないし第3の実施の形態における制御部10、制御部20、制御部30のいずれかをそのまま用いることができる。したがって、この実施の形態における制御部41の説明として、これら実施の形態における制御部の説明が援用されるものである。
入力端R1と出力端R2との間には、一次巻線P21と二次巻線S21とを有するトランスTR21が挿入されている。具体的には、二次巻線S21の一端が入力端R1に接続され、他端が出力端R2に接続されている。この二次巻線S21と磁気的に結合された一次巻線P21の一端および他端は、導線d1および導線e1を通して制御部41に接続されている。ここで、トランスTR21の一次巻線P21の一端および他端(導線d1およびe1)と制御部内のスイッチ等との接続は、第1ないし第3の実施の形態それぞれにおけるトランスTR1の一次巻線Pの一端および他端(導線dおよびe)とスイッチ等との接続と同様であり、また制御部における切替動作も同様なので、ここでの説明は省略する。
以上のようにして、単巻トランスTR11、制御部41およびトランスTR21を含む交流電圧制御ユニット4aを構成することで、入力端R1−T1の間の線間電圧の制御(交流電源の昇圧/降圧)を実現している。
図6において、さらに、入力端S1と入力端R1とに並列に単巻トランスTR12が接続されている。具体的には、単巻トランスTR12の一端が入力端S1に、他端が入力端R1に接続されている。単巻トランスTR12は上記のTR11と同じものであり、単巻トランスTR12の両端間の電圧が、入力端S1と入力端R1との間の交流電源電圧(例えば200Vの線間電圧)に等しく、タップと他端との間の電圧が、タップの位置に応じて分配された電圧(例えば、中点タップの場合100V)である、3線式の交流電源に変換されている。
単巻トランスTR12の一端、他端およびタップには、導線a2,b2およびc2が接続されており、上記に従い変換された3線式の交流電源が、制御部42に入力されている。制御部42には、上記制御部41と同じものを用いる。
入力端S1と出力端S2との間には、一次巻線P22と二次巻線S22とを有するトランスTR22が挿入されている。具体的には、二次巻線S22の一端が入力端S1に接続され、他端が出力端S2に接続されている。この二次巻線S22と磁気的に結合された一次巻線P22の一端および他端は、導線d2および導線e2を通して制御部42に接続されている。ここで、トランスTR22の一次巻線P22の一端および他端(導線d2およびe2)と制御部内のスイッチ等との接続および制御部における切替動作は、制御部41と同じである。
以上のようにして、単巻トランスTR12、制御部42およびトランスTR22を含む交流電圧制御ユニット4bを構成することで、入力端S1−R1の間の線間電圧の制御(交流電源の昇圧/降圧)を実現している。
図6において、さらに、入力端T1と入力端S1とに並列に単巻トランスTR13が接続されている。具体的には、単巻トランスTR13の一端が入力端T1に、他端が入力端S1に接続されている。単巻トランスTR13は上記のTR11、TR12と同じものであり、単巻トランスTR13の両端間の電圧が、入力端T1と入力端S1との間の交流電源電圧(例えば200Vの線間電圧)に等しく、タップと他端との間の電圧が、タップの位置に応じて分配された電圧(例えば、中点タップの場合100V)である、3線式の交流電源に変換されている。
単巻トランスTR13の一端、他端およびタップには、導線a3,b3およびc3が接続されており、上記に従い変換された3線式の交流電源が、制御部43に入力されている。制御部43には、上記制御部41、制御部42と同じものを用いる。
入力端T1と出力端T2との間には、一次巻線P23と二次巻線S23とを有するトランスTR23が挿入されている。具体的には、二次巻線S23の一端が入力端T1に接続され、他端が出力端T2に接続されている。この二次巻線S23と磁気的に結合された一次巻線P23の一端および他端は、導線d3および導線e3を通して制御部43に接続されている。ここで、トランスTR23の一次巻線P23の一端および他端(導線d3およびe3)と制御部内のスイッチ等との接続および制御部における切替動作は、制御部41、制御部42と同じである。
以上のようにして、単巻トランスTR13、制御部43およびトランスTR23を含む交流電圧制御ユニット4cを構成することで、入力端T1−S1の間の線間電圧の制御(交流電源の昇圧/降圧)を実現している。
この実施の態様にかかる交流電圧制御装置4によれば、第1ないし第3の実施の形態における交流電圧制御装置を相毎にユニット化し、簡易な手段により三相3線式の出力電圧の制御(昇圧/降圧)を実現することができ、交流電圧制御装置自身の容積、規模および複雑度の増加と、機器の価格の上昇とを抑制することができる。また、簡易な手段で、降圧の場合には、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的大きい場合その下げ幅を大きくし、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的小さい場合その下げ幅を小さくするような2段階の切替制御と、昇圧の場合には、基準電圧に対する電源電圧の低下幅が比較的大きい場合その上げ幅を大きくし、基準電圧に対する電源電圧の低下幅が比較的小さい場合その上げ幅を小さくするような2段階の切替制御とを実現することができるので、電力事情に応じて柔軟に対応できる三相3線式の交流電圧制御装置を実現することができる。
[第5の実施の形態]
図7は、第5の実施の形態にかかる交流電圧制御装置5の模式的構成を示す図である。この交流電圧制御装置は、三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端および中立入力端、すなわち入力端R1、入力端S1および入力端T1と、中立入力端N1を入力側に備え、出力電圧を降圧させた三相4線式の出力電圧を出力する3つの出力端および中立入力端、すなわち出力端R2、出力端S2および出力端T2と、中立出力端N2を出力側に備えている。
三相4線式の交流電源とは、例えば、3つの電力線と一つの中立線を備えた三相交流100Vまたは三相交流200Vの商用電源による電気方式である。この入力方式では、例えば入力端R1−N1の間、入力端S1−N1の間、および入力端T1−N1との間に、200Vの交流電源電圧(相電圧)が印加される。
図6において、入力端R1と中立入力端N1とに並列に単巻トランスTR11が接続されている。具体的には、単巻トランスTR11の一端が入力端R1に、他端が中立入力端N1に接続されている。単巻トランスTR11は、上記の第4の実施の形態における単巻トランスTR11と同じであり、両端子間に少なくとも一つのタップを有している。したがって、単巻トランスTR11の両端間の電圧が、入力端R1と中立入力端N1との間の交流電源電圧(例えば200Vの相電圧)に等しく、タップと他端との間の電圧が、タップの位置に応じて分配された電圧(例えば、中点タップの場合100V)である、3線式の交流電源に変換されている。
単巻トランスTR11の一端、他端およびタップには、導線a1,b1およびc1が接続されており、上記に従い変換された3線式の交流電源が、制御部41に入力されている。ここで、制御部41は、第4の実施の形態における制御部と同じであり、制御部10、制御部20、制御部30のいずれかをそのまま用いることができる。したがって、この実施の形態における制御部41の説明として、これら実施の形態における制御部の説明が援用されるものである。
入力端R1と出力端R2との間には、一次巻線P21と二次巻線S21とを有するトランスTR21が挿入されている。具体的には、二次巻線S21の一端が入力端R1に接続され、他端が出力端R2に接続されている。この二次巻線S21と磁気的に結合された一次巻線P21の一端および他端は、導線d1および導線e1を通して制御部41に接続されている。ここで、トランスTR21の一次巻線P21の一端および他端(導線d1およびe1)と制御部内のスイッチ等との接続は、第4の実施の形態におけるトランスと同じであり、第1ないし第3の実施の形態それぞれにおけるトランスTR1の一次巻線Pの一端および他端(導線dおよびe)とスイッチ等との接続と同様であって、また制御部における切替動作も同様なので、ここでの説明は省略する。
以上のようにして、単巻トランスTR11、制御部41およびトランスTR21を含む交流電圧制御ユニット4aを構成することで、入力端R1−N1の間の相電圧の制御(交流電源の昇圧/降圧)を実現している。
図7において、さらに、入力端S1と中立入力端N1とに並列に単巻トランスTR12が接続されている。具体的には、単巻トランスTR12の一端が入力端S1に、他端が中立入力端N1に接続されている。単巻トランスTR12は上記のTR11と同じものであり、単巻トランスTR12の両端間の電圧が、入力端S1と中立入力端N1との間の交流電源電圧(例えば200Vの線間電圧)に等しく、タップと他端との間の電圧が、タップの位置に応じて分配された電圧(例えば、中点タップの場合100V)である、3線式の交流電源に変換されている。
単巻トランスTR12の一端、他端およびタップには、導線a2,b2およびc2が接続されており、上記に従い変換された3線式の交流電源が、制御部42に入力されている。制御部42には、上記制御部41と同じものを用いる。
入力端S1と出力端S2との間には、一次巻線P22と二次巻線S22とを有するトランスTR22が挿入されている。具体的には、二次巻線S22の一端が入力端S1に接続され、他端が出力端S2に接続されている。この二次巻線S22と磁気的に結合された一次巻線P22の一端および他端は、導線d2および導線e2を通して制御部42に接続されている。ここで、トランスTR22の一次巻線P22の一端および他端(導線d2およびe2)と制御部内のスイッチ等との接続および制御部における切替動作は、制御部41と同じである。
以上のようにして、単巻トランスTR12、制御部42およびトランスTR22を含む交流電圧制御ユニット4bを構成することで、入力端S1−N1の間の相電圧の制御(交流電源の昇圧/降圧)を実現している。
図7において、さらに、入力端T1と中立入力端N1とに並列に単巻トランスTR13が接続されている。具体的には、単巻トランスTR13の一端が入力端T1に、他端が中立入力端S1に接続されている。単巻トランスTR13は上記のTR11、TR12と同じものであり、単巻トランスTR13の両端間の電圧が、入力端T1と中立入力端N1との間の交流電源電圧(例えば200Vの線間電圧)に等しく、タップと他端との間の電圧が、タップの位置に応じて分配された電圧(例えば、中点タップの場合100V)である、3線式の交流電源に変換されている。
単巻トランスTR13の一端、他端およびタップには、導線a3,b3およびc3が接続されており、上記に従い変換された3線式の交流電源が、制御部43に入力されている。制御部43には、上記制御部41、制御部42と同じものを用いる。
入力端T1と出力端T2との間には、一次巻線P23と二次巻線S23とを有するトランスTR23が挿入されている。具体的には、二次巻線S23の一端が入力端T1に接続され、他端が出力端T2に接続されている。この二次巻線S23と磁気的に結合された一次巻線P23の一端および他端は、導線d3および導線e3を通して制御部43に接続されている。ここで、トランスTR23の一次巻線P23の一端および他端(導線d3およびe3)と制御部内のスイッチ等との接続および制御部における切替動作は、制御部41、制御部42と同じである。
以上のようにして、単巻トランスTR13、制御部43およびトランスTR23を含む交流電圧制御ユニット4cを構成することで、入力端T1−N1の間の相電圧の制御(交流電源の昇圧/降圧)を実現している。
この実施の態様にかかる交流電圧制御装置5によれば、第1ないし第3の実施の形態における交流電圧制御装置を相毎にユニット化し、簡易な手段により三相4線式の出力電圧の制御(昇圧/降圧)を実現することができ、交流電圧制御装置自身の容積、規模および複雑度の増加と、機器の価格の上昇とを抑制することができる。また、簡易な手段で、降圧の場合には、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的大きい場合その下げ幅を大きくし、基準電圧に対する電源電圧の上昇幅が比較的小さい場合その下げ幅を小さくするような2段階の切替制御と、昇圧の場合には、基準電圧に対する電源電圧の低下幅が比較的大きい場合その上げ幅を大きくし、基準電圧に対する電源電圧の低下幅が比較的小さい場合その上げ幅を小さくするような2段階の切替制御とを実現することができるので、電力事情に応じて柔軟に対応できる三相4線式の交流電圧制御装置を実現することができる。
上記の実施の形態において、単巻トランスが一つのタップを有し、スイッチSW1およびスイッチSW3が、そのタップと接続される切替接点u2を備える例を説明したが、2つまたはそれ以上のタップを有する単巻トランスを使用し、スイッチSW1およびスイッチSW3が、これら複数のタップにそれぞれ接続される複数の切替接点を備える構成としてもよい。このようにすれば、タップ数に応じたよりきめ細かい電圧幅での電圧制御(昇圧/降圧)が可能となる。
また、上記の実施の形態において、電圧監視回路によって電圧値をモニタし、モニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいてスイッチの切り替えを制御する例を説明したが、電圧以外の情報、例えば温度を監視する回路によって温度をモニタして、モニタ温度と所定の基準値との差に基づいてスイッチの切り替えを制御することも可能である。さらには、こうした監視回路の制御信号によらずに、手動によりスイッチを切り替えることも可能である。
本発明を適用した第1の実施の形態にかかる交流電圧制御装置の模式的構成を示す図である。 図1に示す交流電圧制御装置において、トランスの巻線比(n2/n1)が0.05のときの入力端R1−S1間の電源電圧と出力端R2−S1間の出力電圧との関係を示す波形である。 本発明を適用した第2の実施の形態にかかる交流電圧制御装置の模式的構成を示す図である。 図3に示す交流電圧制御装置において、トランスの巻線比(n2/n1)が0.05のときの入力端R1−S1間の電源電圧と出力端R2−S1間の出力電圧との関係を示す波形である。 本発明を適用した第3の実施の形態にかかる交流電圧制御装置の模式的構成を示す図である。 本発明を適用した第4の実施の形態にかかる交流電圧制御装置の模式的構成を示す図である。 本発明を適用した第5の実施の形態にかかる交流電圧制御装置の模式的構成を示す図である。
符号の説明
1,2,3,4,5 交流電圧制御装置
R1,S1,T1,N1 入力端
R2,S2,T2,N2 出力端
SW1,SW2,SW3 スイッチ
TR1,TR11,TR12,TR13 単巻トランス
TR2,TR21,TR22,TR23 トランス
P,P21,P22,P23 一次巻線
S,S21,S22,S33 二次巻線
10,20,30,41,42,43 制御部
4a,4b,4c 交流電圧制御ユニット
VS 電圧監視回路

Claims (30)

  1. 単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた単相2線式の交流電源が出力される一対の出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記入力端の一方と前記出力端の一方とを接続する導線と、
    前記入力端の他方に一端が接続され、前記入力端の前記一方に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記入力端の前記他方と前記出力端の他方との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端と、前記単巻トランスの前記一端、前記タップおよび前記他端との相互接続関係を選択的に切り替えるスイッチと、を備えたこと、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  2. 単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端と、該交流電源の電圧を降圧させた単相2線式の交流電源が出力される一対の出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記入力端の一方と前記出力端の一方とを接続する導線と、
    前記入力端の他方に一端が接続され、前記入力端の前記一方に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    前記単巻トランスの前記一端に一端が接続された一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記入力端の前記他方と前記出力端の他方との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の他端の接続先を、前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに切り替えるスイッチと、を備えたこと、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  3. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    該電圧監視回路は、自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項2に記載の交流電圧制御装置。
  4. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項2または3に記載の交流電圧制御装置。
  5. 単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた単相2線式の交流電源が出力される一対の出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記入力端の一方と前記出力端の一方とを接続する導線と、
    前記入力端の他方に一端が接続され、前記入力端の前記一方に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記入力端の前記他方と前記出力端の他方との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端の接続先を切り替える第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチの接続先を切り替える第2のスイッチと、
    を備え、
    前記第1のスイッチは、前記一次巻線の一端または他端を前記単巻トランスの前記一端に接続させるとともに前記単巻トランスの前記一端に接続されていない前記一次巻線の他端または一端を前記第2のスイッチに接続させ、
    前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチに接続された前記一次巻線の一端または他端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させること、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  6. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    前記電圧監視回路は、
    自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記第1のスイッチの切り替えと前記第2のスイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項5に記載の交流電圧制御装置。
  7. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項5または6に記載の交流電圧制御装置。
  8. 単相2線式の交流電源が入力される一対の入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた単相2線式の交流電源が出力される一対の出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記入力端の一方と前記出力端の一方とを接続する導線と、
    前記入力端の他方に一端が接続され、前記入力端の前記一方に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記入力端の前記他方と前記出力端の他方との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端の接続先を切り替えるスイッチと、
    を備え、
    前記スイッチは、前記一次巻線の一端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させるとともに、前記一次巻線の他端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させること、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  9. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    前記電圧監視回路は、
    自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項8に記載の交流電圧制御装置。
  10. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項8または9に記載の交流電圧制御装置。
  11. 三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相3線式の交流電源が出力される3つの出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニットを備え、
    各交流電圧制御ユニットは、
    一つの相の前記入力端に一端が接続され、該入力端と異相の他の前記入力端に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端と同相の前記出力端との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端と、前記単巻トランスの前記一端、前記タップおよび前記他端との相互接続関係を選択的に切り替えるスイッチと、を含むこと、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  12. 三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端と、該交流電源の電圧を降圧させた三相3線式の交流電源が出力される3つの出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニットを備え、
    各交流電圧制御ユニットは、
    一つの相の前記入力端に一端が接続され、該入力端と異相の他の前記入力端に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    前記単巻トランスの前記一端に一端が接続された一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端と同相の前記出力端との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の他端の接続先を、前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに切り替えるスイッチと、を備えたこと、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  13. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    該電圧監視回路は、自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項12に記載の交流電圧制御装置。
  14. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項12または13に記載の交流電圧制御装置。
  15. 三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相3線式の交流電源が出力される3つの出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニットを備え、
    各交流電圧制御ユニットは、
    一つの相の前記入力端に一端が接続され、該入力端と異相の他の前記入力端に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端と同相の前記出力端との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端の接続先を切り替える第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチの接続先を切り替える第2のスイッチと、
    を含み、
    前記第1のスイッチは、前記一次巻線の一端または他端を前記単巻トランスの前記一端に接続させるとともに前記単巻トランスの前記一端に接続されていない前記一次巻線の他端または一端を前記第2のスイッチに接続させ、
    前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチに接続された前記一次巻線の一端または他端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させること、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  16. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    前記電圧監視回路は、
    自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記第1のスイッチの切り替えと前記第2のスイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項15に記載の交流電圧制御装置。
  17. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項15または16に記載の交流電圧制御装置。
  18. 三相3線式の交流電源が入力される3つの入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相3線式の交流電源が出力される3つの出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニットを備え、
    各交流電圧制御ユニットは、
    一つの相の前記入力端に一端が接続され、該入力端と異相の他の前記入力端に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端と同相の前記出力端との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端の接続先を切り替えるスイッチと、
    を含み、
    前記スイッチは、前記一次巻線の一端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させるとともに、前記一次巻線の他端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させること、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  19. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    前記電圧監視回路は、
    自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項18に記載の交流電圧制御装置。
  20. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項18または19に記載の交流電圧制御装置。
  21. 三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端および中立入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相4線式の交流電源が出力される3つの出力端および中立出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記中立入力端と前記中立出力端とを接続する共通線と、
    前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニットを備え、
    各交流電圧制御ユニットは、
    一つの相の前記入力端に一端が接続され、前記共通線に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端と同相の前記出力端との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端と、前記単巻トランスの前記一端、前記タップおよび前記他端との相互接続関係を選択的に切り替えるスイッチと、を含むこと、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  22. 三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端および中立入力端と、該交流電源の電圧を降圧させた三相4線式の交流電源が出力される3つの出力端および中立出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記中立入力端と前記中立出力端とを接続する共通線と、
    前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニットを備え、
    各交流電圧制御ユニットは、
    一つの相の前記入力端に一端が接続され、前記共通線に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    前記単巻トランスの前記一端に一端が接続された一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端と同相の前記出力端との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の他端の接続先を、前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに切り替えるスイッチと、を含むこと、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  23. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    該電圧監視回路は、自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項22に記載の交流電圧制御装置。
  24. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項22または23に記載の交流電圧制御装置。
  25. 三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端および中立入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相4線式の交流電源が出力される3つの出力端および中立出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記中立入力端と前記中立出力端とを接続する共通線と、
    前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニットを備え、
    各交流電圧制御ユニットは、
    一つの相の前記入力端に一端が接続され、前記共通線に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端と同相の前記出力端との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端の接続先を切り替える第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチの接続先を切り替える第2のスイッチと、
    を含み、
    前記第1のスイッチは、前記一次巻線の一端または他端を前記単巻トランスの前記一端に接続させるとともに前記単巻トランスの前記一端に接続されていない前記一次巻線の他端または一端を前記第2のスイッチに接続させ、
    前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチに接続された前記一次巻線の一端または他端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させること、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  26. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    該電圧監視回路は、自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項25に記載の交流電圧制御装置。
  27. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項25または26に記載の交流電圧制御装置。
  28. 三相4線式の交流電源が入力される3つの入力端および中立入力端と、該交流電源の電圧を降圧または昇圧させた三相4線式の交流電源が出力される3つの出力端および中立出力端とを備えた交流電圧制御装置であって、
    前記中立入力端と前記中立出力端とを接続する共通線と、
    前記三相交流の相毎に交流電圧制御ユニットを備え、
    各交流電圧制御ユニットは、
    一つの相の前記入力端に一端が接続され、前記共通線に他端が接続され、かつ中間に少なくとも一つのタップを有する単巻トランスと、
    一次巻線と、該一次巻線に磁気結合されて前記一つの相の前記入力端と該入力端と同相の前記出力端との間に接続された二次巻線とを有するトランスと、
    前記一次巻線の一端および他端の接続先を切り替えるスイッチと、
    を含み、
    前記スイッチは、前記一次巻線の一端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させるとともに、前記一次巻線の他端を前記単巻トランスの前記一端、前記タップまたは前記他端のいずれか一つに接続させること、
    を特徴とする交流電圧制御装置。
  29. 前記単巻トランスの前記一端と前記他端との間、前記一端と前記タップとの間または前記他端と前記タップとの間のいずれかに接続され、両端間の電圧をモニタする電圧監視回路をさらに備え、
    前記電圧監視回路は、
    自己がモニタしたモニタ電圧と所定の基準電圧との差電圧に基づいて前記スイッチの切り替えを制御すること、
    を特徴とする請求項28に記載の交流電圧制御装置。
  30. 前記二次巻線と前記一次巻線との巻数比によって前記交流電源の出力電圧の制御幅を可変することを特徴とする請求項28または29に記載の交流電圧制御装置。
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