JP2006186049A - 基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウエハ1を処理する処理室32を構成したプロセスチューブ31と、処理室32を加熱するヒータユニット50と、複数枚のウエハ1を保持して処理室32に搬入搬出するボート30と、冷却ガス噴出口67を有し処理室32の片側に垂直に敷設された冷却ガスノズル66と、冷却ガスノズル66と反対側の下端部に設けられて冷却ガス70を排気する排気口38と、処理室32の温度を検出する熱電対71とを備えているCVD装置10において、処理室32の冷却ガスノズル66と90度の位相差を持った位置に保護管73を敷設し、保護管73に熱電対71の熱接点72を封入する。熱接点が冷却ガスの流れに影響されるのを回避できるので、熱電対の温度測定精度を維持できる。
【選択図】図5
Description
一般に、バッチ式縦形ホットウオール形減圧CVD装置(以下、CVD装置という。)は、ウエハが搬入されるインナチューブおよびインナチューブを取り囲むアウタチューブから構成されて縦形に設置されたプロセスチューブと、プロセスチューブによって形成された処理室に処理ガスとしての成膜ガスを供給するガス供給管と、処理室を真空排気する排気管と、プロセスチューブ外に敷設されて処理室を加熱するヒータユニットと、ボートエレベータによって昇降されて処理室の炉口を開閉するシールキャップと、シールキャップの上に垂直に設置されて複数枚のウエハを保持するボートとを備えている。
そして、このようなCVD装置は、複数枚のウエハがボートによって垂直方向に整列されて保持された状態で、処理室に下端の炉口から搬入(ボートローディング)され、シールキャップによって炉口が閉塞された状態で、処理室に成膜ガスがガス供給管から供給されるとともに、ヒータユニットによって処理室が加熱されることにより、ウエハの上にCVD膜を堆積させるように構成されている。
例えば、カスケード熱電対がガス導入管やガス噴出口の近傍に配置されている場合において、ガスの導入流量が、5リットル毎分から20リットル毎分に急激に変化されると、導入されたガスは処理室内の温度に比べて低温度であるために、導入されたガスの流量変化に影響されて、カスケード熱電対の測定温度は低下する。
このカスケード熱電対の測定温度の低下分を予め設定された目標温度に修復するために、ヒータユニットをコントローラによってフィードバック制御しようとすると、カスケード熱電対の測定温度の低下分以上に余計に加熱してしまう結果、フィードバック制御の温度に所謂オーバシュート現象が発生する。
また、カスケード熱電対がガス導入管やガス噴出口の近傍に配置されていると、導入するガスの流量が変化しない場合であっても、カスケード熱電対の測定はガス導入管やガス噴出口から噴出したガスによって影響を受け、カスケード熱電対が当該影響を受けた分だけ冷却されることになるために、目標温度にフィードバック制御するのにヒータユニットの出力が高められる結果となり、同様にしてオーバシュート現象が発生してしまう。
(1)基板を鉛直方向に所定の間隔を保ちつつ収容して処理する処理室と、
前記処理室の周りを囲うように配置されて前記基板を加熱する加熱手段と、
前記基板を保持して前記処理室に搬入する基板保持具と、
前記基板の周りであって前記基板が保持される鉛直方向の範囲に設けられて冷却ガスを噴き出す冷却ガス噴出口と、
前記処理室の下端部に設けられて前記冷却ガス噴出口から噴き出された前記冷却ガスを排気する排気口と、
前記処理室内の温度を検知する検知部が、前記処理室内の前記基板の周りであって前記冷却ガス噴出口から吹き出される前記冷却ガスの吹出方向に対して水平方向の位置で、かつ、前記基板が保持される鉛直方向の範囲に設けられており、この検知部が保護管によって囲われた温度検出手段と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。
(2)基板を鉛直方向に所定の間隔を保ちつつ収容して処理する処理室と、
前記処理室の周りを囲うように配置されて前記基板を加熱する加熱手段と、
前記基板を保持して前記処理室に搬入する基板保持具と、
前記基板の周りであって前記基板が保持される鉛直方向の範囲に設けられて冷却ガスを噴き出す冷却ガス噴出口と、
前記処理室の下端部に設けられて前記冷却ガス噴出口から噴き出された前記冷却ガスを排気する排気口と、
前記処理室内の温度を検出する検出部が、前記処理室内の前記基板の周りであって前記冷却ガス噴出口から吹き出される前記冷却ガスの流れを避ける位置で、かつ、前記基板が保持される鉛直方向の範囲に設けられており、この検知部が保護管によって囲われた温度検出手段と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。
(3)基板を鉛直方向に所定の間隔を保ちつつ収容して処理する処理室と、
前記処理室の周りを囲うように配置されて前記基板を加熱する加熱手段と、
前記基板を保持して前記処理室に搬入する基板保持具と、
前記基板の周りであって前記基板が保持される鉛直方向の範囲に設けられて冷却ガスを噴き出す冷却ガス噴出口と、
前記処理室の下端部に設けられて前記冷却ガス噴出口から噴き出された前記冷却ガスを排気する排気口と、
前記処理室内の温度を検知する検知部が、前記処理室内の前記基板の周りであって前記冷却ガス噴出口から吹き出される前記冷却ガスの吹出方向に対して水平方向の位置で、かつ、前記基板が保持される鉛直方向の範囲に設けられており、この検知部が保護管によって囲われた温度検出手段と、
を備えている基板処理装置を用いて前記基板を処理する半導体装置の製造方法において、
前記処理室に前記基板保持具を搬入するステップと、
前記加熱手段が前記基板を加熱するステップと、
前記冷却ガス噴出口から冷却ガスを噴き出して前記基板の間を流通させて前記基板に接触させ、前記排気管によって排気するステップと、
前記温度検出手段によって前記処理室内の温度を検出するステップと、
を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
なお、本実施の形態に係るCVD装置においては、ウエハ1を搬送するウエハキャリアとしては、FOUP(front opening unified pod 。以下、ポッドという。)2が使用されている。
ポッド搬入搬出口12の手前にはポッドステージ14が設置されており、ポッドステージ14はポッド2を載置されて位置合わせを実行するように構成されている。ポッド2はポッドステージ14の上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、かつまた、ポッドステージ14の上から搬出されるようになっている。
筐体11内におけるポッドステージ14と回転式ポッド棚15との間には、ポッド搬送装置18が設置されており、ポッド搬送装置18はポッドステージ14と回転式ポッド棚15との間および回転式ポッド棚15とポッドオープナ21との間で、ポッド2を搬送するように構成されている。
ポッドオープナ21はポッド2を載置する載置台22と、載置台22に載置されたポッド2のキャップを着脱するキャップ着脱機構23とを備えており、載置台22に載置されたポッド2のキャップをキャップ着脱機構23によって着脱することにより、ポッド2のウエハ出し入れ口を開閉するように構成されている。
ポッドオープナ21の載置台22に対しては、ポッド2がポッド搬送装置18によって搬入および搬出されるようになっている。
サブ筐体19内の後端部には、基板保持具としてのボート30を収容して待機させる待機室26が形成されている。待機室26にはボート30を昇降させるためのボートエレベータ27が設置されている。ボートエレベータ27はモータ駆動の送りねじ軸装置やベローズ等によって構成されている。
ボートエレベータ27の昇降台に連結されたアーム28には、シールキャップ29が水平に据え付けられており、シールキャップ29はボート30を垂直に支持するように構成されている。
基板保持具としてのボート30は複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、五十枚程度〜百五十枚程度)のウエハ1をその中心を揃えて水平に支持した状態で、保持するように構成されている。
プロセスチューブ31の筒中空部はボート30によって長く整列した状態に保持された複数枚のウエハが搬入される処理室32を実質的に形成している。プロセスチューブ31の内径は取り扱うウエハの最大外径(例えば、直径300mm)よりも大きくなるように設定されている。
シールキャップ29の中心線上には回転軸45が挿通されて回転自在に支承されており、回転軸45は駆動コントローラ46によって制御されるモータ47によって回転駆動されるように構成されている。ちなみに、駆動コントローラ46はボートエレベータ27のモータ27aも制御するように構成されている。
回転軸45の上端にはボート30が垂直に立脚されて支持されているとともに、シールキャップ29とボート30との間には、断熱キャップ部48が配置されている。すなわち、ボート30はその下端が炉口35の位置から適当な距離だけ離間するように、シールキャップ29の上面から持ち上げられた状態で回転軸45に支持されており、断熱キャップ部48はそのボート30の下端とシールキャップ29との間を埋めるキャップ部を構成している。
断熱槽51の内側には加熱手段としてのL管形ハロゲンランプ(以下、加熱ランプという。)52が複数本、周方向に等間隔に配置されて同心円に設備されている。加熱ランプ52群は長さが異なる複数規格のものが組み合わされて上下に分けて配置されており、熱の逃げ易いプロセスチューブ31の上部および下部の発熱量が増加するように構成されている。
各加熱ランプ52の端子52aはプロセスチューブ31の上部および下部にそれぞれ配置されており、端子52aの介在による発熱量の低下が回避されている。加熱ランプ52はカーボンやタングステン等のフィラメントを石英(SiO2 )のL管によって被覆し、不活性ガスまたは真空雰囲気に封止して構成されている。加熱ランプ52は熱エネルギーのピーク波長が1.0μm〜2.0μm程度の熱線を照射するように構成され、プロセスチューブ31を殆ど加熱することなく、ウエハ1を輻射によって加熱することができるように設定されている。
天井加熱ランプ53はカーボンやタングステン等のフィラメントを石英(SiO2 )のL管によって被覆し、不活性ガスまたは真空雰囲気に封止して構成されている。天井加熱ランプ53は熱エネルギーのピーク波長が1.0μm〜2.0μm程度の熱線を照射するように構成されており、プロセスチューブ31を殆ど加熱することなく、ウエハ1を輻射によって加熱することができるように設定されている。
同様に、ボート30と断熱キャップ部48との間にはキャップ加熱ランプ53A群が設置されており、キャップ加熱ランプ53A群はウエハ1群をプロセスチューブ31の下方から加熱するように構成されている。
図3に示されているように、加熱ランプ52群や天井加熱ランプ53群およびキャップ加熱ランプ53A群は、加熱ランプ駆動装置54に接続されており、加熱ランプ駆動装置54は温度コントローラ55によって制御されるように構成されている。
リフレクタ57の外周面には、冷却水が流通する冷却水配管58が螺旋状に敷設されており、冷却水配管58はリフレクタ57をリフレクタ表面の石英(SiO2 )コーティングの耐熱温度である300℃以下に冷却するように設定されている。
リフレクタ57は300℃を超えると、酸化等によって劣化し易くなるが、リフレクタ57を300℃以下に冷却することにより、リフレクタ57の耐久性を向上させることができるとともに、リフレクタ57の劣化に伴うパーティクルの発生を抑制することができる。また、断熱槽51の内部の温度を低下させる際に、リフレクタ57を冷却することにより、冷却効果を向上させることができる。
天井リフレクタ59の上面には、冷却水が流通する冷却水配管60が蛇行状に敷設されており、冷却水配管60は天井リフレクタ59を300℃以下に冷却するように設定されている。
天井リフレクタ59は300℃を超えると、酸化等によって劣化し易くなるが、天井リフレクタ59を300℃以下に冷却することにより、天井リフレクタ59の耐久性を向上させることができるとともに、天井リフレクタ59の劣化に伴うパーティクルの発生を抑制することができる。また、断熱槽51の内部の温度を低下させる際に、天井リフレクタ59を冷却することにより、冷却効果を向上させることができる。
断熱槽51の天井壁の中央部には冷却エアを冷却エア通路61から排出する排気口63が開設されており、排気口63には排気装置に接続された排気路(図示せず)が接続されている。断熱槽51の天井壁における排気口63の下側には排気口63と連通するバッファ部64が大きく形成されており、バッファ部64の底面における周辺部にはサブ排気口65が複数、バッファ部64と冷却エア通路61とを連絡するように開設されている。
これらサブ排気口65により、冷却エア通路61を効率よく排気することができるようになっている。また、サブ排気口65を断熱槽51の天井壁の周辺部に配置することにより、天井加熱ランプ53を断熱槽51の天井面の中央部に敷設することができるとともに、天井加熱ランプ53を排気流路から退避させて排気流による応力や化学反応を防止することにより、天井加熱ランプ53の劣化を抑制することができる。
本実施の形態においては、熱電対71が複数本(図4では五本が示されている。)、保護管73に纏めて封入されており、各熱電対71の熱接点72は保護管73内において高さが段階的にずらされて配置されている。図5に示されているように、保護管73は処理室32のボート30の周りであって、冷却ガスノズル66の冷却ガス噴出口67から吹き出される冷却ガス70の吹出方向に対して水平方向の位置で、かつ、ウエハ1が保持される鉛直方向の範囲である90度の位相差を持った位置に配設されている。また、この保護管73の位置はガス導入管42に対して90度の位相差を持った位置でもある。
温度コントローラ55は熱電対71からの計測温度によって加熱ランプ駆動装置54をフィードバック制御するようになっている。すなわち、温度コントローラ55は加熱ランプ駆動装置54の目標温度と熱電対71の計測温度との誤差を求めて、誤差がある場合には誤差を解消させるフィードバック制御を実行するようになっている。また、温度コントローラ55は複数本の熱電対71からの計測温度のそれぞれによって加熱ランプ52群をゾーン制御するように構成されている。
図1および図2に示されているように、ポッド2がポッドステージ14に供給されると、ポッド搬入搬出口12がフロントシャッタ13によって開放され、ポッドステージ14の上のポッド2はポッド搬送装置18によって筐体11の内部へポッド搬入搬出口12から搬入される。
搬入されたポッド2は回転式ポッド棚15の指定された棚板17へポッド搬送装置18によって自動的に搬送されて受け渡され、その棚板17に一時的に保管される。
保管されたポッド2はポッド搬送装置18によって一方のポッドオープナ21に搬送されて載置台22に移載される。この際、ポッドオープナ21のウエハ搬入搬出口20はキャップ着脱機構23によって閉じられており、移載室24には窒素ガスが流通されることによって充満されている。すなわち、移載室24の酸素濃度は20ppm以下と、筐体11の内部(大気雰囲気)の酸素濃度よりも遙に低く設定されている。
続いて、ポッド2に収納された複数枚のウエハ1は、ウエハ移載装置25によって掬い取られ、ウエハ搬入搬出口20から移載室24を通じて待機室26へ搬入され、ボート30に装填(チャージング)される。ボート30にウエハ1を受け渡したウエハ移載装置25はポッド2に戻り、次のウエハ1をボート30に装填する。
以降、前記ウエハ移載装置25の作動が繰り返されることにより、一方のポッドオープナ21の載置台22の上のポッド2の全てのウエハ1が、ボート30に順次装填されて行く。
このように他方のポッドオープナ21において開放作業が同時進行されていると、一方のポッドオープナ21におけるウエハ1のボート30への装填作業の終了と同時に、他方のポッドオープナ21にセットされたポッド2についてのウエハ移載装置25によるウエハのボート30への装填作業を開始することができる。すなわち、ウエハ移載装置25はポッド2の入替え作業についての待ち時間を浪費することなく、ウエハのボート30への装填作業を連続して実施することができるため、CVD装置10のスループットを高めることができる。
また、ボート30がモータ47によって回転される。
この際、熱電対71がガス導入管42に対して90度の位相差を持った位置に配されていることにより、熱電対71の熱接点72は導入された原料ガスの流れの影響を受けないので、例え、導入されるガスの流量が大幅に変化する場合であっても、熱電対71は所期の温度測定精度を維持することができる。
ちなみに、窒化珪素(Si3 N4 )が成膜される場合の処理条件の一例は、次の通りである。
処理温度は700〜800℃、原料ガスとしてのジクロロシラン(SiH2 Cl2 )ガスの流量は0.1〜0.5SLM(スタンダード・リットル毎分)、アンモニア(NH3 )ガスの流量は0.3〜5SLM、処理圧力は20〜100Paである。
このように冷却エア通路61における冷却エアの流通によってプロセスチューブ31およびヒータユニット50を強制的に冷却することにより、例えば、シリコン窒化膜であればシリコン窒化膜のプロセスチューブへの成膜を防止し、かつ、塩化アンモニウム(NH4 Cl)の付着を防止することができる150℃程度にプロセスチューブ31の温度を維持することができる。
なお、冷却エア通路61は処理室32から隔離されているので、冷却ガスとして冷却エアを使用することができる。但し、冷却効果をより一層高めるためや、エア内の不純物による高温下での腐食を防止するためには、窒素ガス等の不活性ガスを冷媒ガスとして使用してもよい。
この窒素ガスのウエハ1群への吹き付けにより、ウエハ1群が直接的かつ全長にわたって均等に冷却されるために、ウエハ1群の温度は大きいレート(速度)をもって急速に下降するとともに、ウエハ1群の全長およびウエハ1の面内において均一に下降する。
冷却ガス70のウエハ1への吹き付けに際して、ボート30をモータ47によって回転させると、ウエハ1の面内の温度差をより一層低減することができる。すなわち、冷却ガス70をウエハ1に浴びせながらウエハ1をボート30ごと回転させることにより、冷却ガス70をウエハ1の全周にわたって均等に吹きかけることができるために、ウエハ1の面内の温度差を低減させることができる。
ここで、熱電対71が冷却ガスノズル66に対して90度の位相差を持った位置に配されていることにより、熱電対71の熱接点72は冷却ガスノズル66から吹き出された冷却ガス70の流れの影響を受けないので、冷却ガス70の流量が大幅に変化する場合であっても、熱電対71の所期の温度測定精度を維持することができる。
処理済みウエハ1のボート30からの脱装作業の際も、ボート30がバッチ処理したウエハ1の枚数は一台の空のポッド2に収納するウエハ1の枚数よりも何倍も多いため、複数台のポッド2が上下のポッドオープナ21、21に交互にポッド搬送装置18によって繰り返し供給されることになる。
この場合においても、一方(上段または下段)のポッドオープナ21へのウエハ移載作業中に、他方(下段または上段)のポッドオープナ21への空のポッド2への搬送や準備作業が同時進行されることにより、ウエハ移載装置25はポッド2の入替え作業についての待ち時間を浪費することなく、脱装作業を連続して実施することができるので、CVD装置10のスループットを高めることができる。
続いて、所定枚数の処理済みのウエハ1が収納されたポッド2は、ポッドオープナ21の載置台22から回転式ポッド棚15の指定された棚板17に、ポッド搬送装置18によって搬送されて一時的に保管される。
その後、処理済みのウエハ1を収納したポッド2は、回転式ポッド棚15からポッド搬入搬出口12へポッド搬送装置18により搬送され、ポッド搬入搬出口12から筐体11の外部に搬出されてポッドステージ14の上に載置される。ポッドステージ14の上に載置されたポッド2は、次工程へ工程内搬送装置によって搬送される。
なお、新旧のポッド2についてのポッドステージ14への搬入搬出作業およびポッドステージ14と回転式ポッド棚15との間の入替え作業は、処理室32におけるボート30の搬入搬出作業や成膜処理の間に同時に進行されるため、CVD装置10の全体としての作業時間が延長されるのを防止することができる。
本実施の形態が前記実施の形態と異なる点は、三種類の長さをそれぞれ有する三本の熱電対71A、71B、71Cが、互いに周方向にずれた位置にそれぞれ配設され、かつ、上段中段下段と高さが相異する三本の保護管73A、73B、73Cに一本ずつ封入されている点、である。
本実施の形態においても、熱電対の熱接点は冷却ガスおよび原料ガスの流れの影響を受けるのを回避することができるので、ガスの流量が大幅に変化する場合であっても、熱電対の所期の温度測定精度を維持することができる。
本実施の形態が前記実施の形態と異なる点は、径方向の流路を狭める絞り部33を形成した一定幅一定厚さの矩形形状の一対の塞ぎ板34、34がプロセスチューブ31の内周面における互いに正対する位置にそれぞれ全高にわたって垂直に敷設されており、複数本の熱電対71を封入した保護管73が一方の塞ぎ板34の冷却ガスノズル66と反対側の片脇に敷設されている点、である。
本実施の形態においても、熱電対の熱接点は冷却ガスおよび原料ガスの流れの影響を受けるのを回避することができるので、ガスの流量が大幅に変化する場合であっても、熱電対の所期の温度測定精度を維持することができる。
本実施の形態が前記実施の形態と異なる点は、プロセスチューブ31の側壁が平面断面において瓢箪形状に変形されて絞り部33Aが形成されており、複数本の熱電対71を封入した保護管73が絞り部33Aの冷却ガスノズル66と反対側の片脇に敷設されている点、である。
本実施の形態においても、熱電対の熱接点は冷却ガスおよび原料ガスの流れの影響を受けるのを回避することができるので、ガスの流量が大幅に変化する場合であっても、熱電対の所期の温度測定精度を維持することができる。
図9(a)は、ガス流に対する上流側の側壁が厚く形成された保護管73Dを示している。
図9(b)は、ガス流に対する上流側の側壁の外面がコーティングしない外面よりも熱伝導率が悪くなるようなコーティング被膜74によって被覆された保護管73Eを示している。
図9(c)は、ガス流に対する上流側の側壁が二重に形成された保護管73Fを示している。
これらの保護管によれば、ガスの流量の変化に対する熱伝導や輻射および対流の熱伝達に対しての温度変化の熱接点への影響が小さくなるので、ガスの流量が大幅に変化する場合であっても、熱電対の所期の温度測定精度をより一層確実に維持することができる。
また、ガス流に対する上流側以外の側壁部分、特に、加熱ランプの発する熱エネルギーを直接受ける側には、側壁の厚さを厚くしたりせず、また、熱伝導率の悪いコーティング被膜を被膜せず、また、二重にしないので、熱エネルギーの測定も適確に実行することができる。
なお、加熱ランプの発する熱エネルギーを直接受けるようにした方がよいが、この受熱分を考慮しなくてもよいような温度制御を行う場合には、図9(d)のような内外二重管構造の形成でもよい。
図9(d)は、内外二重管構造に形成された保護管73Gを示している。
Claims (1)
- 基板を鉛直方向に所定の間隔を保ちつつ収容して処理する処理室と、
前記処理室の周りを囲うように配置されて前記基板を加熱する加熱手段と、
前記基板を保持して前記処理室に搬入する基板保持具と、
前記基板の周りであって前記基板が保持される鉛直方向の範囲に設けられて冷却ガスを噴き出す冷却ガス噴出口と、
前記処理室の下端部に設けられて前記冷却ガス噴出口から噴き出された前記冷却ガスを排気する排気口と、
前記処理室内の温度を検知する検知部が、前記処理室内の前記基板の周りであって前記冷却ガス噴出口から吹き出される前記冷却ガスの吹出方向に対して水平方向の位置で、かつ、前記基板が保持される鉛直方向の範囲に設けられており、この検知部の周りが保護管によって囲われた温度検出手段と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。
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