JP2006184388A - 液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体および液晶基板洗浄装置 - Google Patents

液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体および液晶基板洗浄装置 Download PDF

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【課題】 本発明は、液晶表示装置における基板表面を洗浄するブラシ組立体および液晶基板洗浄装置に関するものである。
【解決手段】 本発明は、異なる形状をした直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシから構成され、また、それぞれのブラシが異なる速度で駆動制御されているブラシ組立体からなる。前記直線ブラシは、前記基板表面上を直交する方向に往復移動を行なうものである。前記ロールブラシは、前記基板表面上を転がり摩擦が発生する方向に回転する。前記カップブラシは、前記基板表面と、ブラシの回転面とが同じである。そして、本発明の液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体は、前記直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシの内の少なくとも二つを組み合わせることにより、異なる形状と異なる駆動速度により相乗効果を発揮して、液晶表示装置の基板表面の隅々までを均等に、かつ、効率良く洗浄することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置における基板表面を洗浄するブラシ組立体および液晶基板洗浄装置に関するものである。本発明は、特に、異なる形状のブラシを組み合わせて組み立てることにより、前記基板表面の隅々を均等に洗浄することができる液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体および液晶基板洗浄装置に関するものである。
図5(イ)および(ロ)は従来の液晶表示装置の基板表面を洗浄する状態を説明するための図である。図5(イ)において、液晶表示装置における基板51は、上部にロールブラシ52が押し付けられるようにして回転することにより、表面が洗浄される。また、図5(ロ)において、液晶表示装置における基板51は、上部にそれぞれが回転する複数のカップブラシ53により、表面がそれぞれ洗浄される。
また、従来の液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシは、たとえば、特開平11−216430号公報に記載されているように、液晶表示パネルの進行方向に対して直交する方向に摺動している。また、特開2000−180806号公報に記載されたガラスクリーニング装置は、液晶表示パネルの片面の異物を除去するため、ノズルから洗浄液を吹き付けている。さらに、特開2001−321732号公報に記載されたタッチパネルの清掃機構は、タッチパネルの表面に直線ブラシを当接することによって洗浄液とともに汚れを拭き取っている。
特開平11−216430号公報 特開2000−180806号公報 特開2001−321732号公報
従来の液晶表示装置における基板表面の洗浄方法は、一種類のブラシにより行なわれているため、基板全面に均等にブラシが当たらない場合があり、画面の一部に洗浄ムラができる。前記洗浄ムラは、ユーザが前記液晶表示装置の画面を見る際に、全面が均一でなく、一部が鮮明に見えない状態が発生した。特に、前記液晶表示装置における基板表面は、その隅や周り部分にブラシが当たらない部分が生じ、画面の一部を不鮮明にしていた。
以上のような課題を解決するために、本発明は、液晶表示装置における基板が大きくなった場合、あるいは少し湾曲した状態の場合であっても、ブラシが前記基板の全面を均一に洗浄でき、鮮明な画面とすることができる液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体および液晶基板洗浄装置を提供することを目的とする。
(第1発明)
第1発明の液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体は、前記基板表面上を直交する方向に移動する直線ブラシと、前記基板表面上を転がる方向に回転するロールブラシと、前記基板表面上を面方向に回転するカップブラシと、の内の少なくとも二つを組み合わせたことを特徴とする。
(第2発明)
第2発明の液晶基板洗浄装置は、液晶表示装置の基板を移動する第1駆動装置と、前記基板表面上を直交する方向に移動する直線ブラシと、前記直線ブラシを駆動する第2駆動装置と、前記基板表面上を転がる方向に回転するロールブラシと、前記ロールブラシを駆動する第3駆動装置と、前記基板表面上を面方向に回転するカップブラシと、前記カップブラシを駆動する第4駆動装置と、の内の少なくとも二つのブラシを組み合わせるとともに、それぞれの駆動速度を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする。
(第3発明)
第3発明の液晶基板洗浄装置は、第2発明の液晶基板洗浄装置に洗浄液供給装置が備えられていることを特徴とする。
(第4発明)
第4発明の液晶基板洗浄装置は、第2発明または第3発明において、液晶基板の種類、大きさ、および/または形状により予めそれぞれのブラシに対する駆動速度が設定され、前記設定された駆動速度でそれぞれのブラシが駆動することを特徴とする。
(第5発明)
第5発明の液晶基板洗浄装置は、第2発明から第4発明の液晶基板が湾曲していることを特徴とする。
本発明によれば、液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体を直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシの内の少なくとも二つを組み合わせることにより、異なる複数の形状からなるブラシと、これらのブラシの異なる駆動速度により相乗効果を発揮して、液晶表示装置の基板表面の隅々までを均等に、かつ、効率良く洗浄することができる。
本発明によれば、直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシの内の少なくとも二つのブラシを組み合わせ、それぞれの駆動装置により、それぞれ所定の速度で駆動させることができるため、液晶基板の表面に合った洗浄が効率良く、かつ、基板の表面の隅々まで均等に行なうことができる。
本発明によれば、液晶基板の種類、形状、および/または大きさ等を入力することにより、予め設定された駆動速度でそれぞれのブラシを駆動させるため、品質の高い液晶基板を得ることができる。また、本発明の液晶基板洗浄装置は、液晶基板が湾曲している場合にも適用でき、液晶基板が湾曲していても、その表面の隅々までの洗浄が行き届く。
(第1発明)
第1発明の液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシは、異なる形状をした直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシから構成され、また、それぞれのブラシが異なる方向の運動と異なる速度で駆動制御されているブラシ組立体からなる。前記直線ブラシは、前記基板の表面上を進行方向に対して直交する方向に往復移動を行なうものである。前記ロールブラシは、前記基板表面上を転がり摩擦が発生する方向に回転する。前記カップブラシは、前記基板表面と、ブラシの回転面とが同じである。そして、本発明の液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体は、前記直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシの内の少なくとも二つを組み合わせることにり、異なる形状のブラシによる異なる運動と、異なる駆動速度により相乗効果を発揮して、液晶表示装置の基板表面の隅々までを均等に、かつ、効率良く洗浄することができる。
(第2発明)
第2発明の液晶基板洗浄装置は、異なる形状および異なる方向への駆動を行なう直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシ等の複数のブラシ組立体がそれぞれの駆動装置により所定の駆動速度で制御される。液晶表示装置の基板は、第1駆動装置により一方向に移動する。前記直線ブラシは、第2駆動装置により、液晶表示装置の基板の移動方向に対して、たとえば、直交する方向に往復運動を所定の速度で駆動される。前記ロールブラシは、前記直線ブラシと平行に配置されるとともに、第3駆動装置により、転がり摩擦を発生するように所定の速度で駆動される。前記カップブラシは、前記ロールブラシと平行に複数個が配置され、第4駆動装置により、前記基板表面の面方向に所定の回転速度で擦るように制御される。
第2発明の液晶基板洗浄装置は、前記直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシの内の少なくとも二つの形状および運動が異なるブラシを組み合わせ、それぞれの駆動装置により、それぞれ所定の速度で駆動させることができるため、液晶基板の表面に合った洗浄が効率良く、かつ、基板の表面の隅々まで均等に行なうことができる。
(第3発明)
第3発明の液晶基板洗浄装置は、洗浄液供給装置を備えており、前記洗浄液の供給も前記ブラシの駆動速度同様に制御される。
(第4発明)
第4発明の液晶基板洗浄装置は、液晶基板の種類、形状、および/または大きさにより、予め決められた駆動速度で、直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシをそれぞれ制御している。第4発明の液晶基板洗浄装置における制御装置は、液晶基板の種類、形状、および/または大きさ等を入力することにより、予め設定された駆動速度でそれぞれのブラシが駆動されるため、品質の高い液晶基板を得ることができる。
(第5発明)
第5発明の液晶基板洗浄装置は、液晶基板が湾曲している場合にも適用できる。第5発明は、複数の異なる形状および駆動方向の異なるブラシを駆動制御するため、液晶基板が湾曲していても、その表面の隅々まで洗浄が行き届く。
図1(イ)は本発明の第1実施例で、直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシを組み合わせた液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体および液晶基板洗浄装置を説明するための斜視図で、(ロ)は側面図である。図1(イ)および(ロ)において、液晶表示装置(図示されていない)の基板11は、定盤等からなる移動ベルト12上に配置されるとともに、第1駆動装置141により、一方に駆動される。前記移動ベルト12上に配置された基板11は、前記基板11と直交する方向に移動する直線ブラシ(第1ブラシ)131と、前記直線ブラシ131と平行に配置されたロールブラシ(第2ブラシ)132と、前記基板11の表面を回転しながら洗浄する複数個のカップブラシ(第3ブラシ)133とにより表面が洗浄される。
前記直線ブラシ131は、第2駆動装置142により前記基板11と直交する方向に往復運動が行なわれる。前記ロールブラシ132は、前記直線ブラシ131と平行に配置されるとともに、前記基板11の表面を擦るように回転する。前記カップブラシ133は、複数個が前記直線ブラシ131およびロールブラシ132と平行に配置され、前記基板11の表面と同じ面でそれぞれが回転する。
前記第2駆動装置142は、シリンダとピストンによる往復運動、または回転をピストンに伝達する往復運動に変換する。第3駆動装置143は、図示のごとく、ベルト等により駆動される。前記カップブラシ133は、図示のように、一つの第4駆動装置144とベルトまたはチェーン等により駆動される。また、前記第4駆動装置144は、それぞれのカップブラシ133に対応するように設けることもできる。さらに、洗浄装置15は、必要に応じて設けられ、たとえば、純水のような洗浄液151を前記基板11の表面に吹き付ける。
前記直線ブラシ131、ロールブラシ132、カップブラシ133は、所望おの太さと長さの合成樹脂部材あるいは天然部材からなり、所望の長さ、または大きさのデッキに植毛されている。前記ブラシ毛の長さ、柔らかさ、植毛密度は、液晶表示装置の基板11の種類、大きさ、形状(平面または湾曲面)によって、任意に選択することができる。
図2は本発明の第1実施例で、複数のブラシおよび基板の制御を説明するためのブロック構成図である。図2において、液晶基板洗浄装置における制御装置は、駆動部14と、電源供給部16と、電源制御部17と、設定部19と、設定記憶部20とから構成されている。前記駆動部14は、第1駆動装置141から第5駆動装置145とから構成されている。第1駆動装置141は、移動ベルト12上の基板11を一方向に駆動するものである。第2駆動装置142は、直線ブラシ131を前記基板11の移動方向と直交する方向に駆動させるものである。
前記第3駆動装置143は、前記ロールブラシ132が前記基板11の表面を進行方向または逆方向に擦りながら摩擦するように駆動するものである。前記第4駆動装置144は、カップブラシ1331から133nを個別またはベルトまたはチェーン等に連動するようにして駆動される。前記第5駆動装置145は、洗浄装置15の洗浄液151の吹き付け状態を基板11の種類、大きさ、形状等により制御する。
電源供給部16は、第1電源スイッチ161から第5電源スイッチ165とから構成されており、それぞれの駆動部14におけるブラシの駆動を制御するための電源スイッチから構成されている。電源制御部17は、第1制御部171から第5制御部175とから構成されており、前記各スイッチに所定の電力を供給できるように制御する。設定部19は、予め決められた基板11の種類、大きさ、形状に合った移動または回転速度を設定することができる。前記設定記憶部20は、前記設定部19によって設定された基板11の種類、大きさ、形状に合った移動または回転速度が記憶される。
したがって、液晶基板洗浄装置は、基板11の種類、大きさ、形状に合った移動または回転速度が設定されているので、前記基板11の種類、大きさ、形状を指定するだけで、予め記憶されている所望の移動速度および回転速度で複数の異なった形状のブラシによって基板11を洗浄することができる。
図3(イ)および(ロ)は本発明の第2実施例である直線ブラシを説明するための図である。図3(イ)において、直線ブラシ131は、デッキ33にブラシ毛34が植毛されている。前記ブラシ毛34が植毛されたデッキ33は、支持棒35により一体または別体として取り付けられている。前記支持棒35は、アクチュエータ142により直線運動が行なわれる。前記アクチュエータ142は、たとえば、ピストンおよびシリンダからなるものである。また、前記デッキ33は、ガイド36により支持されるとともに左右方向(図における)にガイドされる。
図3(ロ)に示す直線ブラシ131は、駆動部が異なっている。すなわち、前記駆動部は、モータ31とクランク32から構成されており、図3(ロ)に示すように直線ブラシ131を左右方向に駆動する。
図4(イ)および(ロ)は本発明の第3実施例であるカップブラシを説明するための図である。図4(イ)において、カップブラシ1331から133nは、ベルト41とそれぞれのブラシに取り付けられたプーリ42、および第4駆動装置144とプーリ43によりそれぞれが反対方向に回転できるようになっている。図4(ロ)において、前記(イ)と異なるところは、第4駆動装置144の回転を伝達する手段がチェーン45と、それぞれのカップブラシ1331から133nに取り付けたスプロケット46にある。前記図4(ロ)に示された例は、前記カップブラシの回転方向が同じになる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。ブラシ毛の材質、長さ、密度等は、基板の種類、大きさ、形状によって任意に選択することができる。また、図2に示されたブロックは、周知または公知の技術により達成されるものである。
(イ)は本発明の第1実施例で、直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシを組み合わせた液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体および液晶基板洗浄装置を説明するための斜視図で、(ロ)は側面図である。(実施例1) 本発明の第1実施例で、複数のブラシおよび基板の制御を説明するためのブロック構成図である。 (イ)および(ロ)は本発明の第2実施例である直線ブラシを説明するための図である。(実施例2) (イ)および(ロ)は本発明の第3実施例であるカップブラシを説明するための図である。(実施例3) (イ)および(ロ)は従来の液晶表示装置の基板表面を洗浄する状態を説明するための図である。
符号の説明
11・・・基板
12・・・移動ベルト
131・・・直線ブラシ(第1ブラシ)
132・・・ロールブラシ(第2ブラシ)
133・・・カップブラシ(第3ブラシ)
1331・・・カップブラシ(第3ブラシ)
133n・・・カップブラシ(第nブラシ)
14・・・駆動部
141・・・第1駆動装置
142・・・第2駆動装置(アクチュエータ)
143・・・第3駆動装置
144・・・第4駆動装置
145・・・第5駆動装置
15・・・洗浄装置
151・・・洗浄液

Claims (5)

  1. 液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体において、
    前記基板表面上を直交する方向に移動する直線ブラシと、
    前記基板表面上を転がる方向に回転するロールブラシと、
    前記基板表面上を面方向に回転するカップブラシと、
    の内の少なくとも二つを組み合わせたことを特徴とする液晶表示装置の基板表面を洗浄するブラシ組立体。
  2. 液晶表示装置の基板を移動する第1駆動装置と、
    前記基板表面上を直交する方向に移動する直線ブラシと、
    前記直線ブラシを駆動する第2駆動装置と、
    前記基板表面上を転がる方向に回転するロールブラシと、
    前記ロールブラシを駆動する第3駆動装置と、
    前記基板表面上を面方向に回転するカップブラシと、
    前記カップブラシを駆動する第4駆動装置と、
    の内の少なくとも二つのブラシを組み合わせるとともに、それぞれの駆動速度を制御する制御装置と、
    を備えていることを特徴とする液晶表示装置の基板表面を洗浄する液晶基板洗浄装置。
  3. 前記液晶基板洗浄装置は、洗浄液供給装置を備えていることを特徴とする請求項2に記載された液晶基板洗浄装置。
  4. 前記液晶基板の種類、大きさ、および/または形状により予めそれぞれのブラシに対する駆動速度が設定され、前記設定された駆動速度でそれぞれのブラシが駆動することを特徴とする請求項2または請求項3に記載された液晶基板洗浄装置。
  5. 前記液晶基板は、湾曲していることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載された液晶基板洗浄装置。
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