JP6734497B1 - スリット入り洗浄用スポンジ - Google Patents

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【課題】従来から存在していたスリット入の洗浄用スポンジを、より使い勝手の良いものへと進歩させ、洗浄面により、被洗浄物への接触抵抗が変化し、被洗浄面の状況に応じて、適宜良好な洗浄面の使い分けを可能とするスリット入り洗浄スポンジの提供と、係るスリットを、素材となる柔らかいウレタンフォームの上面と底面に、それぞれ方向の異なるひし形形状が多数整列するように、切り込み加工する専用装置の提供を課題とするものである。【解決手段】上面と底面と側面から構成される略直方体の洗浄用スポンジの、対向する最も広い上面と底面に、ひし形形状が連続するように切り込まれたスリットを設け、前記ひし形形状は、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線の長さが異なり、長い対角線と短い対角線とが直行し、上面に設けられるひし形形状と底面に設けられるひし形形状とでは長い対角線と短い対角線との直行する方向を90度回異ならせる構成を採用した。【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄用のスポンジ及びその製造装置に関し、詳しくは、洗浄用スポンジの洗浄面に菱形形状の切れ込みが多数整列し、該菱形の長い対角線の方向を洗浄面の両面でそれぞれ異ならせることで、接触抵抗に変化を持たせ、係る切込みを加工するのに適した製造装置に関する。
自動車や食器などは、頻繁に水洗いするものであり、洗浄する際に使用するスポンジなどの道具とその際に発生する摩擦による洗浄キズが気になるところである。自動車では特に黒のような濃色車は洗浄キズが目立ちやすく、透明なグラスでは曇ってくる。従って、例えば高級車などの洗浄では、スポンジやムートン、マイクロファイバーのような専用クロスなどを使い分けて洗浄し、その後タオルやマイクロファイバークロス、合成セーム、セーム皮などで水分をふき取り、洗浄キズには細心の注意が払われる。しかしながら、洗浄の際にはカーシャンプーを洗浄スポンジなどにつけて汚れを除去することが多く、その際にスポンジの表面に砂等を取り込んでしまい洗浄キズを作りやすい。極力洗浄時におけるキズを防止するために、接触せずに洗い流せる汚れに関しては洗浄に適した水圧に調整された高圧洗浄機等による予備洗いをすることにより、極力キズの防止になるが、それだけでは、固着した汚れは落ち切らないために、スポンジやムートンなどを使用して汚れを擦り落とす作業を行う必要がある。その擦り落とす際に使用する道具と摩擦が、洗浄キズが最も入る原因であるが、その対策として道具そのものの素材の選択に注意することと、極力摩擦を軽減してあげることで、洗浄キズを極力防止することが可能となる。自動車や食器などの高額なモノに対して新品時の輝きを維持する為に極力洗浄時のキズを防止したいというニーズにも応えられるものである。
そこで、このような問題に鑑み、従来より、種々の技術提案がなされてきた。例えば、発明の名称を「洗浄用スポンジ」とする技術が開示されている(特許文献1参照)。具体的には、「洗浄面に傷が付けられるのを防止可能にすると共に、洗浄面の突起物で手や指をケガすることを防止可能な洗車用スポンジを提供する。」ことを課題とし、解決手段として、「柔軟性を備えた合成樹脂発泡体からなる直方体のスポンジ体の上面及び下面に、それぞれ二対の対角線の中心を基準に、一定の間隔を維持した平行線状に、一定の深さを維持した複数の切り込みが設けられており、上記切り込みは、切り口辺が密着していて、前記合成樹脂発泡体からなる直方体のスポンジ体自体を変形させない状態において目視できないものであり、かつ、この切り込みが交差することで、直方体のスポンジ体の上面及び下面に複数の均一な菱形形状と、直方体のスポンジ体の長辺と短辺にそれぞれ内角が異なる、二種類の複数の二等辺三角形形状とが形成されることを特長とする洗車用スポンジ。」という発明が公開され公知技術となっている。係る特許文献1に記載された技術は、ひし形形状を形成するスリットが入っている点で共通する。しかしながら、係る先行技術1に記載の技術は、被洗浄物への接触抵抗を変化させ、被洗浄物の被洗浄面の状況に応じて、適宜良好な洗浄面の使い分けをできるものではなく、これを可能とする本発明の課題を解決するに至っていない。
また、発明の名称を「洗浄用スポンジ」とする技術が開示されている(特許文献2参照)。具体的には、「洗車用スポンジを地面に落としたり、洗浄面に傷を付けることを防止可能にすると共に、洗浄面の突起物で手や指をケガすることを防止可能にする洗車用スポンジを提供する。」ことを課題とし、解決手段として、「柔軟性を備えた直方体のスポンジ体の、上面及び下面それぞれの面の対角線を基準に、そのそれぞれの対角線を基準にして、一定の間隔を維持した平行線状に、そのスポンジ体を変形させない状態において、目視できない切り口辺が密着した一定の深さを維持した複数の切り込み、を交差させて設けることで、そのスポンジ体の上面及び下面に、切り口辺が密着した目視できない複数の均一な菱形形状を設け、さらに、その洗車用スポンジを地面に落とすことを防止する、落下防止バンドを設けたことを特長とする洗車用スポンジ。」という発明が公開され公知技術となっている。係る特許文献2に記載された技術は、前記特許文献1に記載された技術と同様に、ひし形形状を形成するスリットが入っている点で共通する。しかしながら、係る先行技術2に記載の技術は、被洗浄物への接触抵抗を変化させ、被洗浄物の被洗浄面の状況に応じて、適宜良好な洗浄面の使い分けをできるものではなく、これを可能とする本発明の課題を解決するに至っていない。
また、発明の名称を「洗車用スポンジ」とする技術が開示されている(特許文献3参照)。具体的には、「洗車用スポンジの耐久性能と共に、洗浄能力を高めることができる洗車用スポンジを提供する。」ことを課題とし、解決手段として、スポンジ表面に溝状の緩衝リングを熱溶融手段にて形成する。スポンジと柄との接合部分から離れた位置に緩衝リングを形成する。接合部分を取り囲む位置に緩衝リングを形成する。緩衝リングをスポンジの側面に周設する。スポンジの洗浄面に、升目状の洗浄溝を形成する。洗浄溝を熱溶融手段にて形成する。」という考案が公開され公知技術となっている。しかしながら、特許文献3に記載の技術は、スポンジ表面に溝状の緩衝リングを、熱溶融手段を用いて形成するなど手間とコストがかかるものであり、経済的負担が大きいものである。
特開2001−128915号 特開2008−195371号 実用新案登録第3182979号
本発明は、従来から存在していたスリット入の洗浄用スポンジを、より使い勝手の良いものへと進歩させ、洗浄面を変えることで、被洗浄物への接触抵抗が変化し、被洗浄物の被洗浄面の状況に応じて、適宜良好な洗浄面の使い分けを可能とする、スリット入り洗浄スポンジの提供と、係るスリットを、素材となる柔らかいウレタンフォームの上面と底面に、それぞれ方向の異なるひし形形状が、多数整列するように切り込み加工する専用装置の提供を課題とするものである。
本発明は、上面と底面と側面から構成される略直方体の洗浄用スポンジであって、対向する最も広い前記上面と前記底面にはひし形形状が連続するように切り込まれたスリットが設けられ、前記ひし形形状は、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線の長さが異なり長い対角線と短い対角線とが直行し、前記上面に設けられる前記ひし形形状と前記底面に設けられる前記ひし形形状とでは前記長い対角線と前記短い対角線との直行する方向を90度回転させ異ならせている構成を採用する。
また、本発明は、前記側面にも前記ひし形形状のスリットが設けられ、対向する一方の前記側面に設けられる前記ひし形形状と対抗する他方の前記側面に設けられる前記ひし形形状とでは、前記長い対角線と前記短い対角線との直行する方向を異ならせている構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記スリットの切り込み深さが2mmから4mmの範囲内である構成を採用することもできる。
また、本発明は、請求項1から請求項3に記載のスリット入り洗浄用スポンジを製造するため、上面と底面と側面から構成される略直方体の洗浄用スポンジの対向する最も広い前記上面と前記底面にひし形形状が連続するようにスリットを切り込み、前記ひし形形状は、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線の長さが異なり長い対角線と短い対角線とが直行し、前記上面に設けられる前記ひし形形状と前記底面に設けられるひし形形状とでは前記長い対角線と前記短い対角線との直行する方向を異ならせて加工する装置であって、基台と、前記基台に載置される複数の回転刃と、前記回転刃を駆動するモーターと、前記洗浄用スポンジをスライドさせるスライドガイドと、前記スライドガイドのスライドを案内するスライドベッドと、前記洗浄用スポンジを押圧する押圧機構と、前記モーターの回転速度を制御する制御部と、からなり、前記スライドガイドが前記スライドベッドに対し前記長い対角線と短い対角線との直行する角度を案内する構成を採用することもできる。
本発明に係るスリット入り洗浄用スポンジによれば、上面と底面に形成されるひし形形状の方向が異なるため洗浄面の接触抵抗が異なり、頑固な汚れを落とす洗浄と、繊細な表面への気配りを果たす洗浄と、使い分けることができるという優れた効果を発揮する。
また、本発明に係るスリット入り洗浄用スポンジによれば、一般的に用いられる汎用的な硬さのウレタンフォームと比較して柔らかい素材を用いることによって、スリットによる微小な遺物の取り込みと排出という機能を発揮することができるという優れた効果を発揮する。
また、本発明に係るスリット入り洗浄用スポンジにおいて、素材を2007Sに特定した場合にはより優れた洗浄力を発揮し、柔らかくて且つ腰のある洗浄用スポンジとすることができるという優れた効果を発揮するものである。
本発明に係るスリット入り洗浄用スポンジの基本構成を説明する基本構成説明図である。 本発明に係るスリット入り洗浄用スポンジにおいて上面と底面に加えて、側面にもひし形形状のスリットが設けられている実施例を示す実施例説明図である。 本発明に係るスリットにより微小な異物の取り込み及び排出状態を説明する機能説明図である。 本発明に係るスリット入り洗浄用スポンジのスリット加工専用装置の基本構成を示す基本構成説明図である。
本発明は、上面と底面と側面から構成される略直方体の洗浄用スポンジであって、対向する最も広い前記上面と前記底面にはひし形形状が連続するように切り込まれたスリットが設けられ、前記ひし形形状は、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線の長さが異なり長い対角線と短い対角線とが直行し、前記上面に設けられる前記ひし形形状と前記底面に設けられる前記ひし形形状とでは前記長い対角線と前記短い対角線との直行する方向を90度回転させ異ならせていることにより、上面と底面で被洗浄物への接触抵抗を相違させていること、並びに係るスリットの加工できる専用装置であることを最大の特徴とするものである。以下、図面に基づいて説明する。但し、係る図面に記載された形状や構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の創作として発揮する効果の得られる範囲内で変更可能である。
図1は、本発明に係るスリット入り洗浄用スポンジの基本構成を説明する基本構成説明図であり、図1(a)は全体構成斜視図であり、図1(b)は平面視による上面に切り込まれたスリットの状態を示し、図1(b)は底面視による底面に切り込まれたスリットの状態を示している。
スリット入り洗浄用スポンジ1は、略直方体のウレタンフォームの上面10と底面20に、連続する複数のひし形形状を形成するために切り込んだスリットを備え、素材には表1に示す2007S、2005S、2007SKが好適であり、中でも2007Sが最も適しているといえる。大きさについては特に限定されるものではないが、一般的に、自動車や浴槽などの広い面積に対応するものであれば、手のひらの大きさなどを考慮して200mm×130mm×30mm程度が望ましい。ここで重要なのは、特に上面20と底面20を繋ぐ側面30における厚さ方向の寸法である。厚過ぎれば被洗浄物の形状に追従しにくく、薄過ぎればコシが無くなり、洗浄面へ有効に力を伝えられなくなるからである。なお、30mmの厚みが自動車のフロントドア上部に装着されているドアバイザーの隙間や、ドアミラーの付け根部分、ボンネットとフロントガラスの間などの間隔が狭い部分の奥にまで入り込む為、隅々まできっちりと洗浄することが可能となる。また、直方体であるために、角を利用して各コーナー部分の隅々までスポンジが届き接触することが出来る為に、最も汚れが落としにくい部分までキレイに洗浄が可能となる。
上面10は、直方体のうち最も広い面積を有する二つの面のうちの一面であり、図1(b)に示す上側の面である。
底面20は、直方体のうち最も広い面積を有する二つの面のうちの一面であり、直方体のうち最も広い面積を有する二つの面のうちの1面であり、図1(c)に示す底側の面である。
側面30は、上面と底面を厚さ方向に繋がった面であり、図1(a)に示す上面と底面を周設する面である。
ひし形形状40は、連続するように切り込まれたスリット50により形成され、その形状は、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線の長さが異なり、長い対角線Lと短い対角線Dとが直行する形状であり、上面10と底面20とでは前記長い対角線Lと前記短い対角線Dとの直行する方向を90度回転させて異ならせていることを特徴とするものである。
スリット50は、前記ひし形形状40を形成するための切込みである。なお、洗浄用スポンジの素材にウレタンフォームの2007Sを用いた実施例では、切り込み深さが2mmから4mmの範囲内とすることが好適であり、より望ましくは3mmであった。2mmより浅いと微小な不純物等をスリット50に取り込みにくく、4mmより深いと取り込んだ微小な不純物等をスリット50から排出し難いからである。
長い対角線Lは、図1(b)と図1(c)とでは90度異ならせて示した通り、前記ひし形形状40において、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線のうち、長さが長い方の対角線である。
短い対角線Dは、図1(b)と図1(c)とでは90度異ならせて示した通り、前記ひし形形状40において、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線のうち、長さが短い方の対角線である。
図2は、上面10と底面20に加えて、側面30にもひし形形状40のスリット50が設けられる実施例を示し、図2(a)は全体斜視図、図2(b)及び図2(c)は上面10と底面20のそれぞれが長辺と短辺に対応する側面を示している。係る側面30にもひし形形状40を形成するスリット50を有することにより、狭い隙間を磨く場合にも側面30を洗浄面として用いることができ、この場合、ひし形形状40のスリット50が対向する一方の前記側面30に設けられる前記ひし形形状40と、対抗する他方の前記側面30に設けられる前記ひし形形状40とが、前記長い対角線Lと前記短い対角線Dとの直行する方向を90度異ならせているので、汚れの激しい場合と軽度の汚れの場合との使い分けが可能となる。塗装表面に砂などの固着が多く摩擦キズが入り易い状態の汚れの場合と、汚れの固着が少なくホコリが乗っている程度の軽度の汚れの場合とで、汚れの程度により使い分けすることで、より洗浄によるキズの防止が可能となる。
図3は、本発明に係るスリットにより微小な異物の取り込み及び排出状態を説明する機能説明図であり、図3(a)は、洗浄面を被洗浄物に接触させながら一方向へ動かしたスリットの状態を示し、図3(b)は、図3(a)とは反対方向へ動かしたスリットの状態を示し、図3(c)は、スリットの隙間に取り込んだ微小な異物Bを排出する状態を示している。何れもスリットの切込が2mmから4mmの範囲で切り込まれることにより、係る取り込み機能と排出する機能を発揮して、洗浄キズを極力発生させない。また、図3(d)はひし形形状が洗浄用スポンジ
表1は、洗浄用スポンジの素材に関する物性を示す表であり、洗浄用スポンジに適すると思われる6種類のウレタンフォームの素材を比較検討したものである。傷をつけないためには柔らかい方が良いわけであるが、柔らかいと腰が抜け易く加工も困難になる。逆に硬いと加工はしやすく腰もあるが、被洗浄物に洗浄キズを残し易くなる。比較の対象としたのは2007S、20M、2005S、2007SK、20S、20SSである。この中で最もソフトでありながら適度な腰があり、加工性も含め最も理想的な物性を示したのが2007Sであった。次に良好であったのは2005S及び2007SKであり、2005Sはソフトであるが若干腰が弱く理想とまでは言えない。また、2007SKは2007Sと同じ配合であるが、工場が異なることによりデータ上では同じではあるものの目の粗さを感じ、洗浄したときにやや引っかかる感じがするものである。なお、20Mは硬く、20Sは柔らかく腰がなく、20SSは柔らかすぎて濡れた時に腰が無く使いにくいという結果となった。
図4は、本発明に係る洗浄用スポンジのスリットを加工するための専用装置を示す基本構成説明図である。図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は側面図をそれぞれ示している。
スリット入り洗浄用スポンジの製造装置2は、本発明に係るスリット入り洗浄スポンジ1のスリットを形成するための専用装置であり、図4に示すように基台100と、回転刃110と、モーター120と、スライドガイド130と、スライドベッド140と、押圧機構150と、制御部160とからなり各構成部材について以下説明する。
基台100は、後記する各構成部材を配置するための本体部であり、堅固に構成されたフレーム構造や板状部材等によって構成される。
回転刃110は、一般に丸カッターとも呼ばれ、回転軸に複数配置・固定される円盤状の回転刃であり、実施例では直径45mm、厚さが0.3mmのものを回転軸に21枚配置したものを用いた。回転速度によっても異なるが、回転刃110の厚みが大きくなると綺麗な切込とならず、0.3mmのものが好適であった。また、回転軸に固定される回転刃110は、隣接する回転刃110同士の間に約10mmのスペーサー116を入れたが、係るスペーサー116の厚みによってひし形形状40の大きさが決定する。
回転軸115は、モーターからの出力軸から軸継手122を介して回転駆動される軸であり、回転刃110を複数配置して駆動する軸である。図面には示していないが回転刃110の穴部に設けられるキー溝に対応するキー部を備えている。回転軸115は、長尺になればなるほどたわみが生じることになるため、炭素鋼を熱処理したものなどを用いるのが望ましい。一般構造用圧延鋼材(SS材)等でも対応が可能である。実施例では8mm径のSS材を用いたが特に問題は生じなかった。
スペーサー116は、隣接する回転刃の間隔を定める部材であり、スリット入り洗浄用スポンジ1の洗浄面に形成されるひし形形状の大きさと形を決定する。
モーター120は、回転刃110を駆動するための原動機であり、実施例ではステッピングモーターを用いた。但し、モーター120は、これに限定されることなく、サーボモーターのように回転速度制御ができるものでもよい。実施例では回転刃110を21枚設けて駆動するためのトルクが必要となるため、オリエンタルモーター製の、PK566NAWを用いた。なお、実施例では回転数200rpm(周速度で150mm/S(秒)とするのが好適であった(回転刃の直径が45mmの場合で、1回転/0.3秒)。

500パルスで1回転。
1パルスが600マイクロ秒。
500パルス×600マイクロ秒=300,000マイクロ秒=0.3秒
軸受け121は、回転軸115を基台100に対して回転自在に軸支し、ラジアル荷重に対する軸受けであり、具体的にはユニット付きの所謂ベアリング等を用いる。
軸継手122は、モーター120の出力軸と回転軸115とを繋いで、回転動力を伝達するためのジョイント部材やカップリング等である。図4では、模式的に示したがモーター120の種類によってはギアードヘッドから出力される出力軸と回転軸115と連結する場合もある。
スライドガイド130は、加工する洗浄用スポンジをスライドベッド140によって案内される。係るスライドガイド130は、加工する洗浄用スポンジの上面又は底面にひし形形状40を形成するためのスリット50を、スライドベッド140の長手方向に対して所定の角度をつけて切込を入れるための治具である。図示上では素材となるウレタンフォームの角度を変えるために、その外形形状を六角形とし、二組の向かい合う平行な二辺が何れも長さが等しい多角形からなり、スライドベッド140のスライド方向に対して所定の角度に位置決めをする、割り出し盤の代わりとなる外形形状を備えた板状部材で構成されている。スリットを入れる角度を自由に変化できるように、取り付け状態を回転させる回転機構を設けることも望ましい。
スライドベッド140は、スライドガイド130を回転刃に対して平行にスライドするように案内するための段差部を有し、係る段差部にスライドガイド130の二辺が当接して摺動可能に移動できるように備えられるものである。
開口長穴141は、スライドベッド140に設けられる開口穴である。係る開口穴から所定の切込深さを確保するために回転刃110を突き出さなければならない。そこで、突き出した回転刃110がスライドベッド140に接触しないようにするための開口穴である。係る開口長穴141は、回転刃の数の分だけ設けられる必要があり、回転刃の大きさに対して大きいとウレタンフォームを引き込みやすくなるため、可能な限り回転刃110と開口長穴141との隙間は小さくすることが望ましい。
押圧機構150は、図4の2点鎖線で示した通り、回転刃によるスリットを入れる加工の際に上方から素材となるウレタンフォームを押し付けるための機構、又は構成である。具体的には、適宜な重量物による押圧を加えるか若しくは弾性部材により均等な面圧をかける機構等である。この係る押圧による荷重は被加工物である素材のウレタンフォームの弾性や伸び特性に影響されるため、素材に応じた加圧が必要となる。特に柔らかい素材であると回転刃がウレタンフォームを切り込む際に素材を引っ張ってしまう問題が生じやすく、硬すぎると回転刃の消耗が早くなるという問題となり、適宜、適度な面圧をかける必要がある。
制御部160は、回転刃110を駆動するモーター120の回転速度を制御するための制御部であり、ウレタンの物性(硬さ・伸び)によるブレ、回転刃110の切れ味(消耗度)のバランスにより、前記面圧等の対策で吸収できない状況においては回転数の調整が必要になる。その為、回転速度の変更しやすさという点でステッピングモーターを選定し、ステッピングモーターの制御しやすさ、自由度、制御構成のコストという点で、制御部160における制御基板にはArduinoを選定した。なお、Arduinoはワンボードマイコンの一種であり、I/Oポートを備え、インタラクティブな装置として用いることができるものである。スタンドアローン型で、即ち、Arduino単体で、一度設定・作動させ始めたら、他のコンピュータは一切無しに作動させることができ、前記の通り安価でシンプルな構成とすることが可能である。
本発明に係るスリット入り洗浄用スポンジによれば、自動車の洗車のみならず、傷をつけたくない高級食器や浴槽の洗浄などにも適しており、多方面において利用が可能であり、産業上利用可能性は高いと思慮されるものである。
1 スリット入り洗浄用スポンジ
10 上面
20 底面
30 側面
40 ひし形形状
50 スリット
L 長い対角線
D 短い対角線
2 スリット入り洗浄用スポンジの製造装置
100 基台
110 回転刃
115 回転軸
116 スペーサー
120 モーター
121 軸受け
122 軸継手
130 スライドガイド
140 スライドベッド
141 開口長穴
150 押圧機構
160 制御部
B 微小な異物
X・Y・Z 立方体の各辺方向

Claims (4)

  1. 上面(10)と底面(20)と側面(30)から構成される略直方体の洗浄用スポンジであって、
    対向する最も広い前記上面(10)と前記底面(20)にはひし形形状(40)が連続するように切り込まれたスリット(50)が設けられ、
    前記ひし形形状(40)は、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線の長さが異なり長い対角線(L)と短い対角線(D)とが直行し、
    前記上面(10)に設けられる前記ひし形形状(40)と前記底面(20)に設けられる前記ひし形形状(40)とでは前記長い対角線(L)と前記短い対角線(D)との直行する方向を90度異ならせていることを特徴とするスリット入り洗浄用スポンジ(1)。
  2. 前記側面(30)にも前記ひし形形状(40)のスリット(50)が設けられ、
    対向する一方の前記側面(30)に設けられる前記ひし形形状(40)と対抗する他方の前記側面(30)に設けられる前記ひし形形状(40)とでは、前記長い対角線(L)と前記短い対角線(D)との直行する方向を90度異ならせていることを特徴とする請求項1に記載のスリット入り洗浄用スポンジ(1)。
  3. 前記スリット(50)の切り込み深さが2mmから4mmの範囲内であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスリット入り洗浄用スポンジ(1)。
  4. 請求項1から請求項3に記載のスリット入り洗浄用スポンジ(1)を製造するため、
    上面(10)と底面(20)と側面(30)から構成される略直方体の洗浄用スポンジの対向する最も広い前記上面(10)と前記底面(20)にひし形形状(40)が連続するようにスリット(50)を切り込み、
    前記ひし形形状(40)は、向かい合う頂点同士を結ぶ対角線の長さが異なり長い対角線(L)と短い対角線(D)とが直行し、
    前記上面(10)に設けられる前記ひし形形状(40)と前記底面(20)に設けられるひし形形状(40)とでは前記長い対角線(L)と前記短い対角線(D)との直行する方向を異ならせて加工する装置であって、
    基台(100)と、
    前記基台(100)に載置される複数の回転刃(110)と、
    前記回転刃(110)を駆動するモーター(120)と、
    前記洗浄用スポンジをスライドさせるスライドガイド(130)と、
    前記スライドガイド(130)のスライドを案内するスライドベッド(140)と、
    前記洗浄用スポンジを押圧する押圧機構(150)と、
    前記モーター(120)の回転速度を制御する制御部(160)と、
    からなり、
    前記スライドガイド(130)が前記スライドベッド(140)に対し前記長い対角線(L)と短い対角線(D)との直行する方向を案内することを特徴とするスリット入り洗浄用スポンジの製造装置(2)。

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