JP2006183934A - 溶媒除去装置および溶媒除去方法 - Google Patents

溶媒除去装置および溶媒除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークに設けられた液状材料の被膜から溶媒を除去する際、ワークの表面の温度を略均一にすることができ、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜を形成することができる溶媒除去装置および溶媒除去方法を提供する。
【解決手段】溶媒除去装置1は、液状材料の被膜31が設けられたワークを支持するワーク支持手段と、前記ワークを加熱する加熱手段と、前記ワークを介して前記加熱手段と反対側に設けられ、前記被膜31が設けられている部位の前記ワークの表面の温度が略均一になるように前記ワークを冷却および/または加熱して、前記ワークの温度分布を調整する温度均一化手段6とを備え、前記温度均一化手段6により前記被膜31が設けられている部位の前記ワークの表面の温度を略均一にしつつ、前記加熱手段により前記ワークを加熱して、前記被膜31から溶媒を除去することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶媒除去装置および溶媒除去方法に関するものである。
液状材料の被膜が設けられたワークを加熱し、その被膜から溶媒を除去する溶媒除去装置が知られている。
従来の溶媒除去装置では、ワークの表面の温度を均一にするために(ワークの表面の温度分布を向上させるために)、ワークを加熱する加熱手段として、複数の棒状の赤外線ランプを設け、被膜から溶媒を除去する(被膜を乾燥させる)際、それらを揺動させるよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。また、複数の棒状の赤外線ランプをそれぞれ個別に制御(ゾーン制御)するよう構成されているものもある。
しかしながら、このような従来の溶媒除去装置では、ワークの表面の温度分布の向上に限界があり、ワークの表面の温度を均一にすることができず(例えば、ワークの表面の温度分布を誤差±5%以内にすることができず)、これにより、被膜を均一に乾燥させることができず、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜(乾燥した膜)を形成するのが困難である。
実開昭61−86935号公報
本発明の目的は、ワークに設けられた液状材料の被膜から溶媒を除去する際、ワークの表面の温度を略均一にすることができ、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜を形成することができる溶媒除去装置および溶媒除去方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の溶媒除去装置は、液状材料の被膜が設けられたワークを支持するワーク支持手段と、
前記ワークを加熱する加熱手段と、
前記ワークを介して前記加熱手段と反対側に設けられ、前記被膜が設けられている部位の前記ワークの表面の温度が略均一になるように前記ワークを冷却および/または加熱して、前記ワークの温度分布を調整する温度均一化手段とを備え、
前記温度均一化手段により前記被膜が設けられている部位の前記ワークの表面の温度を略均一にしつつ、前記加熱手段により前記ワークを加熱して、前記被膜から溶媒を除去することを特徴とする。
これにより、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができ(ワークの表面の温度分布を良好にすることができ)、これによって、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜(乾燥した膜)を形成することができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記加熱手段は、赤外線ランプであることが好ましい。
例えば、ホットプレートなどによる伝熱加熱では、ワークの表面(裏面)と点接触となり、熱ムラが生じ易く、また、熱風加熱などでは、熱分布が改善されるが、表面からの伝熱になるため、被膜の厚さ方向に不均一性が生じるが、加熱手段として赤外線ランプを用いることにより、赤外線は被膜を透過して内部から加熱するので、均一加熱が可能となる。
本発明の溶媒除去装置では、前記温度均一化手段は、前記ワークから熱を吸収する吸熱ブロックを有することが好ましい。
これにより、簡易な構成で、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
また、ワークの形状、ワークの寸法、ワークの状態、プロセス条件(例えば、ワークの加熱温度、処理時間等)等が変更された場合でも、吸熱ブロックの形状、寸法、材質等の諸条件を適宜調整(変更)することにより、容易に対応することができ、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜を形成することができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記吸熱ブロックは、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、前記ワークと前記吸熱ブロックとの間の距離が短くなるように、その形状または配置が設定されていることが好ましい。
これにより、ワークのうち、加熱手段からそのワークに与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、多くの熱を吸熱することができ、これによって、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記温度均一化手段は、前記吸熱ブロックの温度を調整する温度調整手段を有することが好ましい。
これにより、吸熱ブロックの温度を所定の一定の温度に保持することができ、これによって、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記温度均一化手段は、前記ワークに対して冷却用のガスを吹き付ける冷却用ガス吹き付け手段であることが好ましい。
これにより、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
また、ワークの加熱温度、すなわち、ワークの表面の温度が全体的に高過ぎる場合、冷却用ガス吹き付け手段によりワークに対して冷却用のガスを吹き付けることによって、ワークを容易かつ迅速に冷却することができ、これにより、容易かつ迅速に、ワークの表面の温度を適正な温度にすることができる。
また、ワークの形状、ワークの寸法、ワークの状態、プロセス条件(例えば、ワークの加熱温度、処理時間等)等が変更された場合でも、容易に対応することができ、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜を形成することができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記冷却用ガス吹き付け手段は、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、前記ワークに対して吹き付ける冷却用のガスの流量を大きくするよう構成されていることが好ましい。
これにより、ワークのうち、加熱手段からそのワークに与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、大きく冷却することができ、これによって、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記温度均一化手段は、前記ワークを加熱する加熱補助手段であることが好ましい。
これにより、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
また、ワークを冷却してワークの温度分布を調整する場合に比べ、エネルギーの損失を小さくすることができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記加熱補助手段は、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーの低い部位に熱を補給するよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
また、ワークを冷却してワークの温度分布を調整する場合に比べ、エネルギーの損失を小さくすることができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記温度均一化手段は、前記ワークに対して加熱用のガスを吹き付ける加熱用ガス吹き付け手段であることが好ましい。
これにより、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
また、ワークを冷却してワークの温度分布を調整する場合に比べ、エネルギーの損失を小さくすることができる。
また、ワークの形状、ワークの寸法、ワークの状態、プロセス条件(例えば、ワークの加熱温度、処理時間等)等が変更された場合でも、容易に対応することができ、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜を形成することができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記加熱用ガス吹き付け手段は、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーが低い部位ほど、前記ワークに対して吹き付ける加熱用のガスの流量を大きくするよう構成されていることが好ましい。
これにより、ワークのうち、加熱手段からそのワークに与えられる熱エネルギーの低い部位ほど、大きく加熱することができ、これによって、より確実に、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーは、前記ワークの縁部より中央部の方が高いことが好ましい。
これにより、ワークに与えられる熱エネルギーがワークの縁部より中央部の方が高い加熱手段を用いることができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記ワーク支持手段は、前記ワークの縁部を係止する係止部が内側に設けられ、枠状をなす基板支持部を有することが好ましい。
これにより、ワークに設けられた被膜(ワークの被膜側の面)と、ワークの被膜と反対側の面とがそれぞれ露出するように、ワーク支持部によってワークを支持することができ、これによって、加熱手段によるワークの加熱と、温度均一化手段によるワークの表面の温度の均一化とをそれぞれ容易かつ確実に行なうことができる。
本発明の溶媒除去装置では、前記ワーク支持手段と、前記加熱手段と、前記温度均一化手段の少なくとも一部とは、内部の雰囲気の条件が管理されるチャンバ内に設けられていることが好ましい。
これにより、ワークに設けられた液状材料の被膜から溶媒を除去する際、雰囲気の条件(例えば、温度等)を容易かつ確実に管理することができる。
本発明の溶媒除去方法は、液状材料の被膜が設けられたワークを処理位置に設置する工程と、
加熱手段により前記ワークを加熱し、前記被膜が設けられている部位の前記ワークの表面の温度が略均一になるように、前記ワークを介して前記加熱手段と反対側から前記ワークを冷却および/または加熱して、前記ワークの温度分布を調整し、前記被膜から溶媒を除去する工程とを有することを特徴とする。
これにより、ワークの表面の温度をその面内において略均一にすることができ(ワークの表面の温度分布を良好にすることができ)、これによって、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜(乾燥した膜)を形成することができる。
以下、本発明の溶媒除去装置および溶媒除去方法を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の溶媒除去装置の第1実施形態を示す断面図およびブロック図、図2は、図1に示す溶媒除去装置の基板支持具の斜視図、図3は、図1に示す溶媒除去装置の吸熱ブロックの斜視図および温度調整手段のブロック図である。
である。
なお、説明の都合上、図1において、図中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
これらの図に示すように、溶媒除去装置1は、ワークとしての基板3を支持する基板支持具(ワーク支持手段)4と、基板支持具4に支持された基板3を加熱する赤外線(IR)ランプ(加熱手段)5と、基板3の表面の温度がその面内において略均一(略一定)になるように基板3から熱を吸収(基板3を冷却)して、基板3の温度分布を調整する吸熱ブロック(冷却部)61を有する温度均一化手段6と、チャンバ2内にガス(処理ガス)を供給(導入)するガス供給手段(ガス導入手段)7と、チャンバ2内からガスを排気するガス排気手段8と、溶媒除去装置1の各部の駆動(作動)を制御する制御手段9とを備えている。基板支持具4、赤外線ランプ5および吸熱ブロック61(温度均一化手段6の一部)は、内部の雰囲気の条件(例えば、温度、湿度、圧力(気圧)等)が管理されるチャンバ2内に設けられている(収容されている)。以下、これらの各構成要素について順次説明する。
この溶媒除去装置1は、温度均一化手段6により液状材料(膜形成用材料)の被膜31が設けられている部位の基板3の表面の温度をその面内において略均一にしつつ、赤外線ランプ5により基板3を加熱して、被膜31から溶媒を除去する(被膜31を乾燥させる)装置である。この場合、溶媒除去装置1により、被膜31から溶媒を除去するとともに、他の処理(例えば、酸化、還元等)を行なうこともできる。
溶媒除去装置1が対象とする基板3の素材は、特に限定されず、板状の部材であればいかなるものでもよく、例えば、ガラス基板、シリコン基板、樹脂基板、セラミックス基板、金属基板等を対象とすることができる。
また、本発明で対象とするワークは、板状の部材に限定されない。
また、液状材料(膜形成用材料)には、膜材料および溶媒が含まれており、その溶媒としては、例えば、膜材料の種類等、諸条件に応じて適宜選択される。なお、溶媒は、例えば、従来公知の各種のもの等から1種または2種以上を混合して(組み合わせて)用いることができる。
なお、液状材料の被膜31は、基板3の表面の略全体に設けてもよく、また、所定のパターンを形成するように設けてもよい。
また、用いるガス(処理ガス)、すなわち、ガス供給手段7によりチャンバ2内に供給されるガスとしては、液状材料を構成する材料(膜材料、溶媒等)の種類等、諸条件や、目的等に応じて適宜設定される。
被膜31の乾燥のみが目的の場合は、例えば、窒素ガス、湿度の低い空気(ドライエアー)等を、単独または混合して用いることができる。また、被膜31の乾燥のみが目的の場合は、チャンバ2内にガスを供給しなくてもよい。
また、被膜31の乾燥および酸化が目的の場合は、例えば、酸素ガス、酸素ガス濃度の高いガス等を用いることができる。
また、被膜31の乾燥および還元が目的の場合は、例えば、アンモニアガス、アンモニアガス濃度の高いガス等を用いることができる。
吸熱ブロック61、基板支持具4および赤外線ランプ5は、それぞれ、チャンバ2内に設置(固定)されている。この場合、吸熱ブロック61、基板支持具4および赤外線ランプ5は、チャンバ2内の下側から上側に向って、この順序で配置されている。すなわち、吸熱ブロック61は、基板支持具4(基板支持具4に支持された基板3)を介して赤外線ランプ5と反対側に配置されている。
赤外線ランプ5としては、例えば、近赤外線を発する近赤外線ランプ等、各種のものを用いることができる。
この赤外線ランプ5は、チャンバ2内の上方に、図示しない支持手段(固定手段)により、固定的に設置されている。
なお、本発明では、加熱手段として、赤外線ランプ以外のものを用いてもよい。
基板支持具4は、基板3を着脱自在に支持する基板支持部(ワーク支持部)41と、基板支持部41の下側に固着(固定)され、基板支持部41を支持する1対の脚用フレーム42とで構成されている。
基板支持部41は、基板3の形状に対応する枠状(図示例では、四角形の枠状)をなしている。また、基板支持部41の内側には、段差部(係止部)411が形成されており、基板3を基板支持部41内に装填すると、基板3は、その縁部(端部)が段差部411に係止され、基板支持部41内に設置(保持)される。
また、各脚用フレーム42は、それぞれ、直線状をなす管体の両方の端部421を同一方向に略直角に屈曲させたものである。各脚用フレーム42は、互いに平行に配置され、その各端部421が、それぞれ、脚部となって、チャンバ2内の下方に固定的に設置されている。
この基板支持具4は、熱伝導率が比較的高い材料で、その少なくとも一部が構成されるのが好ましく、その全体が構成されるのがより好ましい。熱伝導率が比較的高い材料としては、例えば、石英等が挙げられ、特に、石英を用いるのが好ましい。これにより、より確実に、基板3の表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
このような基板支持具4を用いることにより、基板3に設けられた被膜31(基板3の被膜31側の面)と、基板3の被膜31と反対側の面とがそれぞれ露出するように、基板支持部41によって基板3を支持することができ、これによって、赤外線ランプ5による基板3の加熱と、温度均一化手段6による基板3の表面の温度の均一化とをそれぞれ容易かつ確実に行なうことができる。
なお、本発明では、基板支持具4の構造は、前記のものに限定されないことは、言うまでもない。
温度均一化手段6の吸熱ブロック61は、基板支持具4の基板支持部41(基板支持具4に支持された基板3)の下側に、基板支持具4に支持された基板3に対面(対向)するように配置されている。吸熱ブロック61の中央部は、基板支持具4に支持された基板3の中央部に位置する。この吸熱ブロック61により、基板3と吸熱ブロック61との間の距離に応じて、空気層を介在する見かけ上の基板3の熱容量が変更され、これによって、空気層を介在する見かけ上の基板3の熱容量分布が変更される。この場合、基板3と吸熱ブロック61との間の距離が短い部位ほど、空気層を介在する見かけ上の基板3の熱容量が高くなる。
この吸熱ブロック61により、基板3と吸熱ブロック61との間の距離に対応する大きさの熱が基板3から吸熱される。この場合、基板3と吸熱ブロック61との間の距離が短い部位ほど、吸熱ブロック61により多くの熱が基板3から吸熱される(基板3が大きく冷却される)。
ここで、吸熱ブロック61は、赤外線ランプ5から基板3に与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、基板3と吸熱ブロック61との間の距離が短くなるように、その形状または配置が設定される。これにより、基板3のうち、赤外線ランプ5からその基板3に与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、吸熱ブロック61により多くの熱が吸熱され(大きく冷却され)、これによって、基板3の表面の温度をその面内において略均一にすることができる(基板3の表面の温度分布を良好にすることができる)。これにより、基板3の表面に、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜(乾燥した膜)を形成することができる。
図示例では、赤外線ランプ5から基板3に与えられる熱エネルギーは、基板3の縁部より中央部の方が高い場合が想定されており、このため、基板3と吸熱ブロック61との間の距離が、基板3の縁部から中央部に向って段階的(または連続的)に減少するように、吸熱ブロック61の形状が設定されている。
このように、吸熱ブロック61の形状、寸法、配置、材質等の諸条件は、例えば、赤外線ランプ5の構成(例えば、構造、形状、寸法、配置、数等)、基板3の形状、基板3の寸法、プロセス条件(例えば、基板3の加熱温度、処理時間等)等の諸条件等に応じて適宜設定される。
吸熱ブロック61の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種金属、各種樹脂等を用いることができる。
前記吸熱ブロック61の設計は、例えば、基板3の表面の温度分布を実験的に求め、その結果に基づいて、基板3の表面の温度がその面内において略均一になるように行なえばよい。
なお、吸熱ブロック61は、図示例のように単一のブロックでもよく、また、複数の単位ブロックで構成されていてもよい。吸熱ブロック61を複数の単位ブロックで構成する場合、その単位ブロックの数、形状、寸法、配置、材質等の諸条件は、例えば、赤外線ランプ5の構成(例えば、構造、形状、寸法、配置、数等)、基板3の形状、基板3の寸法、プロセス条件(例えば、基板3の加熱温度、処理時間等)等の諸条件等に応じて適宜設定される。
また、温度均一化手段6は、前記吸熱ブロック61の温度を調整する温度調整手段35を有している。
温度調節手段35は、温度調整用の液(以下、単に「液」と言う)を所定の温度に調整して流す温度調整部36と、一端側が温度調整部36の流出口362に接続されたチューブ37と、一端側が温度調整部36の流入口361に接続されたチューブ38とを有している。温度調整部36は、液を貯留する液貯留槽と、液を冷却または加熱する冷却・加熱部と、液の温度を検出する温度センサと、液の温度が所定の一定の温度になるように前記冷却・加熱部の駆動を制御する制御部と、送液ポンプとを有している(いずれも図示せず)。
一方、吸熱ブロック61内には、図示しないウォータージャケット(液の流路)が形成されており、また、吸熱ブロック61の外側には、前記ウォータージャケットに連通する流入口62および流出口63がそれぞれ形成されている。前記チューブ37の他端側は、吸熱ブロック61の流入口62に接続され、前記チューブ38の他端側は、吸熱ブロック61の流出口63に接続されている。
温度調整部36において所定の一定の温度に調整された液は、温度調整部36の流出口362から送出され(流出し)、チューブ37を流れ、流入口62から吸熱ブロック61内のウォータージャケットに流入し、そのウォータージャケットに沿って流れ、流出口63から流出し、チューブ38を流れ、流入口361から温度調整部36に流入する。このようにして、温度調整部36において所定の一定の温度に調整された液が循環し(ウォータージャケットに沿って流れ)、吸熱ブロック61は、所定の一定の温度に保持される。これにより、より確実に、基板3の表面の温度をその面内において略均一にすることができる。
チャンバ2内には、基板支持具4に支持された基板3または基板3の近傍(周囲)の温度(以下、単に「基板3の温度」と言う)を検出する温度センサ(温度検出手段)11が設けられている。本実施形態では、温度センサ11は、基板支持具4の基板3の近傍に設置されている。
温度センサ11からの信号(温度情報)は、制御手段9に入力され、制御手段9は、その温度センサ11からの信号(温度センサ11の検出結果)に基づいて、赤外線ランプ5の駆動を制御する。すなわち、制御手段9は、基板3の温度が目標温度になり、その目標温度が保持されるように、赤外線ランプ5の出力を調整する。
この温度センサ11としては、例えば、熱電対、サーミスタ等を用いることができる。
前記目標温度および処理時間、すなわち、被膜31から溶媒を除去する際(被膜31を乾燥させる際)の処理温度(基板3の温度)および処理時間(基板3の加熱時間)は、それぞれ、例えば、基板3の形状、寸法、被膜31を形成する液状材料を構成する材料(膜材料、溶媒等)の種類、被膜31のパターン、被膜31の厚さ等の諸条件や用途等に応じて適宜設定されるが、例えば、40〜280℃程度で、0.5〜15分程度が好ましく、75〜125℃程度で、3〜7分程度がより好ましい。
これにより、より確実に、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜(乾燥した膜)を形成することができる。
また、チャンバ2の側壁(図1中右側の壁部)には、チャンバ2内にガスを導入する導入口21が設けられている。
なお、導入口21の数は、1つに限らず、例えば、2つ以上(複数)でもよい。
また、チャンバ2の底壁(図1中下側の壁部)には、チャンバ2内のガスを排気する2つの排気口22が設けられている。各排気口22は、チャンバ2内においてガスがバランス良く流れるように配置されている。
なお、排気口22の数は、2つに限らず、例えば、1つでもよく、また、3つ以上でもよいが、2つ以上(複数)が好ましい。
ガス供給手段(ガス導入手段)7は、前記チャンバ2の導入口21に一端側が接続された導入管12と、この導入管12の他端側に接続されたガスボンベ(ガス供給源)13およびガスを送り出すポンプ(ガス移送手段)14と、導入管12の途中に設けられたバルブ15とを有している。バルブ15は、その開度を調整し得るようになっており、導入口21と、ガスボンベ13およびポンプ14との間に配置されている。なお、ポンプ14は、省略されていてもよい。
前記バルブ15の開度の調整およびポンプ14の出力の調整により、それぞれ、チャンバ2内に供給(導入)されるガスの流量を調整することができる。
ガス排気手段8は、分岐部161を介して2つに分岐する排気管16と、ガスを吸引する排気用ポンプ(ガス移送手段)17と、排気管16の途中に設けられた2つのバルブ15とを有している。排気管16の2つの一端側は、それぞれ、前記チャンバ2の2つの排気口22に接続され、排気管16の他端側には、排気用ポンプ(ガス移送手段)17が接続されている。
各バルブ18および19は、それぞれ、その開度を調整し得るようになっており、前記チャンバ2の2つの排気口22と、分岐部161との間に配置されている。これにより、チャンバ2の2つの排気口22から排気されるガスの流量を、それぞれ、独立に調整することができる。各バルブ18および19は、それぞれ、チャンバ2内においてガスがバランス良く流れるように、その開度が調整される。
制御手段9は、溶媒除去装置1の各部の動作(作動)を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)と、溶媒除去装置1の制御動作を実行するためのプログラム等の各種プログラムおよび各種データを記憶(格納)する記憶部(いずれも図示せず)とを有している。この制御手段9は、例えば、パーソナルコンピュータ等で構成することができる。
次に、溶媒除去装置1を用いた溶媒除去方法(溶媒除去装置1の作用)を説明する。
この溶媒除去装置1を用いた溶媒除去方法は、液状材料の被膜31が設けられた基板3を処理位置に設置する工程と、赤外線ランプ5により、処理位置に設置された基板3を加熱し、温度均一化手段6により、被膜31が設けられている部位の基板3の表面の温度がその面内において略均一になるように、基板3を介して赤外線ランプ5と反対側から基板3を冷却して、基板3の温度分布を調整し、被膜31から溶媒を除去する(被膜31を乾燥させる)工程とを有する。以下、詳細に説明する。
[1]基板3を処理位置に設置する工程
まず、基板3の表面に、所定の液状材料を塗布し、その液状材料の被膜31を形成する。
液状材料を塗布する方法としては、特に限定されず、例えば、スピンコート法、ディッピング法、ロールコート法、スプレーコート法等が挙げられる。
この基板3の表面への液状材料の塗布は、図示しない所定の装置を用いて行なうことができる。
次に、チャンバ2の図示しない開閉扉(シャッター)を開き、そこから、基板3をチャンバ2内に入れ、基板支持具4の基板支持部41に設置し、開閉扉を閉じる。これにより、基板3は、基板支持具4に支持される。基板3を基板支持具4の基板支持部41に設置する作業は、例えば、図示しないロボットにより行なうことができる。
以上で、本工程を終了し、次工程を行なう。
[2]被膜31から溶媒を除去する工程
赤外線ランプ5を駆動し、赤外線ランプ5から基板3に対し、赤外線を照射するとともに、温度均一化手段6の温度調整部36を作動させる。
これにより、赤外線ランプ5により、基板3が加熱されるとともに、温度均一化手段6の吸熱ブロック61により、被膜31が設けられている部位の基板3の表面の温度がその面内において略均一になるように、基板3から熱が吸熱される(基板3が冷却される)。
また、必要に応じて、バルブ15、18および19を開き、ポンプ14および排気用ポンプ17を駆動する。
これにより、ガスが、ガスボンベ13から導入管12を通ってチャンバ2内に供給され、チャンバ2内のガスが、各排気口22からチャンバ2の外側へ排出され、排気管16を通って外部に排気される。
このようにして、被膜31から溶媒を除去される。すなわち被膜31が乾燥する。
以上で、本工程が終了し、基板3の表面に膜(乾燥した膜)が形成される。
最後に、チャンバ2の開閉扉を開き、そこから、基板支持具4に支持されている基板3を取り出す(除材する)。この基板3を取り出す作業は、例えば、図示しないロボットにより行なうことができる。
以上説明したように、この溶媒除去装置1によれば、被膜31が設けられている部位の基板3の表面の温度をその面内において略均一にすることができ(基板3の表面の温度分布を良好にすることができ)、これにより、基板3の表面に、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜(乾燥した膜)を形成することができる。
また、この溶媒除去装置1では、温度均一化手段6が吸熱ブロック61により基板3から熱を吸熱する構成になっているので、構成が簡易であり、また、複雑な制御も必要とせず、容易に、基板3の表面の温度を略均一にすることができる。
次に、本発明の溶媒除去装置の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の溶媒除去装置の第2実施形態における冷却用ガス吹き付け手段(温度均一化手段)を示す平面図、A−A線での断面図およびブロック図である。
以下、第2実施形態の溶媒除去装置1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態の溶媒除去装置1では、温度均一化手段として、基板3に対して冷却用のガス(以下、単に「ガス」と言う)を吹き付ける冷却用ガス吹き付け手段64aが設けられている。
この冷却用ガス吹き付け手段(温度均一化手段)64aは、開口で構成され、ガスを噴出するノズルを複数(本実施形態では、3つのノズル642、643および644)有するノズルプレート(冷却用ガス噴出部)641と、分岐部646を介して3つに分岐する導入管645と、ガスボンベ(ガス供給源)654と、ガスを冷却するガス冷却手段655と、ガスを送り出すポンプ(ガス移送手段)656と、導入管645の途中に設けられた3つのバルブ651、652および653とを有している。導入管645の3つの一端側は、それぞれ、ノズル642、643および644に接続され、導入管645の他端側には、ガスボンベ654、ガス冷却手段655およびポンプ656が接続されている。なお、ポンプ656は、省略されていてもよい。
各バルブ651、652および653は、それぞれ、その開度を調整し得るようになっており、ノズル642と分岐部161との間、ノズル643と分岐部161との間およびノズル644と分岐部161との間に配置されている。これにより、各ノズル642、643および644に供給(導入)するガスの流量を、それぞれ、独立に調整することができる。すなわち、前記各バルブ651、652および653の開度の調整およびポンプ656の出力の調整により、それぞれ、各ノズル642、643および644に供給されるガスの流量を調整することができる。
ノズルプレート641は、基板支持具4の基板支持部41(基板支持具4に支持された基板3)の下側に、基板支持具4に支持された基板3に対面(対向)するように配置されている。また、ノズルプレート641の中央部は、基板支持具4に支持された基板3の中央部に位置する。
ノズルプレート641のノズル642の形状は、平面視で、略四角形をなし、ノズル643および644の形状は、それぞれ、平面視で、環状(枠状)をなしている。また、ノズル642は、ノズルプレート641の中央部に配置され、ノズル643および644は、この順序で、ノズル642の外側に、ノズル642に対して同心的に配置されている。
ガスボンベ654から送出されるガスは、ガス冷却手段655により冷却され、導入管645を通って、ノズルプレート641の各ノズル642、643および644にそれぞれ供給される。そして、各ノズル642、643および644からそれぞれガスが噴出し、そのガスが、それぞれ基板3の対応する部位に吹き付けられることにより、基板3が冷却される。
ここで、冷却用ガス吹き付け手段64aは、赤外線ランプ5から基板3に与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、基板3に対して吹き付けるガスの流量(単位面積当りのガスの流量)を大きくするように構成されている。このガスの流量調整は、各バルブ651、652および653の開度の調整およびポンプ656の出力の調整によりなされる。これにより、基板3のうち、赤外線ランプ5からその基板3に与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、大きく冷却され、これによって、基板3の表面の温度をその面内において略均一にすることができる(基板3の表面の温度分布を良好にすることができる)。これにより、基板3の表面に、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜(乾燥した膜)を形成することができる。
図示例では、赤外線ランプ5から基板3に与えられる熱エネルギーは、基板3の縁部より中央部の方が高い場合が想定されており、このため、基板3に対して吹き付けるガスの流量(単位面積当りのガスの流量)は、ノズル642から噴出して基板3に吹き付けられるガスの流量が最も大きく、ノズル643から噴出して基板3に吹き付けられるガスの流量がその次に大きく、ノズル644から噴出して基板3に吹き付けられるガスの流量が最も小さい。なお、基板3の縁部にガスを吹き付けるノズル644からはガスを噴出しないように構成してもよく、また、ノズルプレート641において、そのノズル644が省略されていてもよい。
この溶媒除去装置1によれば、前述した第1実施形態の溶媒除去装置1と同様の効果が得られる。
そして、この溶媒除去装置1では、基板3の加熱温度、すなわち、基板3の表面の温度が全体的に高過ぎる場合、冷却用ガス吹き付け手段64aにより基板3に対してガスを吹き付けることによって、基板3を容易かつ迅速に冷却することができ、これにより、容易かつ迅速に、基板3の表面の温度を適正な温度にすることができる。
また、この溶媒除去装置1では、赤外線ランプ5の構成(例えば、構造、形状、寸法、配置、数等)、基板3の形状、基板3の寸法、プロセス条件(例えば、基板3の加熱温度、処理時間等)等の諸条件が変更された場合でも、ノズルプレート641自体は変更せずに、ノズル642、643、644から基板3に対して吹き付けるガスの流量を適宜調整(変更)することにより、容易かつ迅速に対応することができる。
なお、本発明では、基板3の表面の温度がその面内において略均一になるように、例えば、ノズル642、643、644から基板3に対して吹き付けるガスの温度を調整して、基板3を冷却するように構成してもよい。
次に、本発明の溶媒除去装置の第3実施形態について説明する。
図5は、本発明の溶媒除去装置の第3実施形態における加熱用ガス吹き付け手段(温度均一化手段)を示す平面図、B−B線での断面図およびブロック図である。
以下、第3実施形態の溶媒除去装置1について、前述した第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示すように、第3実施形態の溶媒除去装置1では、温度均一化手段として、基板3に対して加熱用のガス(以下、単に「ガス」と言う)を吹き付ける加熱用ガス吹き付け手段64bが設けられている。すなわち、第3実施形態の溶媒除去方法では、被膜31から溶媒を除去する工程において、赤外線ランプ5により、処理位置に設置された基板3を加熱し、加熱用ガス吹き付け手段(温度均一化手段)64bにより、被膜31が設けられている部位の基板3の表面の温度がその面内において略均一になるように、基板3を介して赤外線ランプ5と反対側から基板3を加熱して、基板3の温度分布を調整し、被膜31から溶媒を除去する(被膜31を乾燥させる)。
加熱用ガス吹き付け手段(温度均一化手段)64bは、基板3を加熱(補助的に加熱)する加熱補助手段であり、その構成は、第2実施形態における冷却用ガス吹き付け手段64aのガス冷却手段655を、ガスを加熱するガス加熱手段657に代えた他は、第2実施形態と同様である。
ガスボンベ654から送出されるガスは、ガス加熱手段657により加熱され、導入管645を通って、ノズルプレート(加熱用ガス噴出部)641の各ノズル642、643および644にそれぞれ供給される。そして、各ノズル642、643および644からそれぞれガスが噴出し、そのガスが、それぞれ基板3の対応する部位に吹き付けられることにより、基板3が加熱(補助的に加熱)される。
ここで、加熱用ガス吹き付け手段64bは、赤外線ランプ5から基板3に与えられる熱エネルギーの低い部位に熱を補給するように構成されている。すなわち、加熱用ガス吹き付け手段64bは、赤外線ランプ5から基板3に与えられる熱エネルギーの低い部位ほど、基板3に対して吹き付けるガスの流量(単位面積当りのガスの流量)を大きくするように構成されている。このガスの流量調整は、各バルブ651、652および653の開度の調整およびポンプ656の出力の調整によりなされる。これにより、基板3のうち、赤外線ランプ5からその基板3に与えられる熱エネルギーの低い部位ほど、大きく加熱され、これによって、基板3の表面の温度をその面内において略均一にすることができる(基板3の表面の温度分布を良好にすることができる)。これにより、基板3の表面に、均一な膜厚の(平坦度の高い)膜(乾燥した膜)を形成することができる。
図示例では、赤外線ランプ5から基板3に与えられる熱エネルギーは、基板3の縁部より中央部の方が高い場合が想定されており、このため、基板3に対して吹き付けるガスの流量(単位面積当りのガスの流量)は、ノズル644から噴出して基板3に吹き付けられるガスの流量が最も大きく、ノズル643から噴出して基板3に吹き付けられるガスの流量がその次に大きく、ノズル642から噴出して基板3に吹き付けられるガスの流量が最も小さい。なお、基板3の中央部にガスを吹き付けるノズル642からはガスを噴出しないように構成してもよく、また、ノズルプレート641において、そのノズル642が省略されていてもよい。
この溶媒除去装置1によれば、前述した第2実施形態の溶媒除去装置1と同様の効果が得られる。
そして、この溶媒除去装置1では、基板3を冷却して基板3の温度分布を調整する場合に比べ、エネルギーの損失を小さくすることができる。
なお、本発明では、基板3の表面の温度がその面内において略均一になるように、例えば、ノズル642、643、644から基板3に対して吹き付けるガスの温度を調整して、基板3を加熱するように構成してもよい。
以上、本発明の溶媒除去装置および溶媒除去方法を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明の溶媒除去装置の用途は、特に限定されず、例えば、表示体、半導体等の各種電子デバイスや各種電子機器の製造における液相プロセスでの乾燥工程(溶媒除去工程)や、乾燥(溶媒除去)を含む工程(例えば、乾燥させるとともに、酸化または還元させる工程)等に用いることができる。
また、本発明では、温度均一化手段は、前述したものに限定されず、液状材料の被膜が設けられている部位のワークの表面の温度が略均一になるようにワークを冷却、または、加熱、または、冷却および加熱して、そのワークの温度分布を調整し得るものであればよい。
また、本発明の溶媒除去方法では、ワークを介して加熱手段と反対側からワークを冷却および加熱して、そのワークの温度分布を調整してもよい。
また、本発明では、ガス供給手段やガス排気手段が省略されていてもよい。
本発明の溶媒除去装置の第1実施形態を示す断面図およびブロック図である。 図1に示す溶媒除去装置の基板支持具の斜視図である。 図1に示す溶媒除去装置の吸熱ブロックの斜視図および温度調整手段のブロック図である。 本発明の溶媒除去装置の第2実施形態における冷却用ガス吹き付け手段(温度均一化手段)を示す平面図、A−A線での断面図およびブロック図である。 本発明の溶媒除去装置の第3実施形態における加熱用ガス吹き付け手段(温度均一化手段)を示す平面図、B−B線での断面図およびブロック図である。
符号の説明
1……溶媒除去装置 2……チャンバ 21……導入口 22……排気口 3……基板 31……被膜 4……基板支持具 41……基板支持部 411……段差部 42……脚部用フレーム 421……端部 5……赤外線ランプ 6……温度均一化手段 61……吸熱ブロック 62……流入口 63……流出口 64a……冷却用ガス吹き付け手段 64b……加熱用ガス吹き付け手段 641……ノズルプレート 642〜644……ノズル 645……導入管 646……分岐部 651〜653……バルブ 654……ガスボンベ 655……ガス冷却手段 656……ポンプ 657……ガス加熱手段 7……ガス供給手段 8……ガス排気手段 9……制御手段 11……温度センサ 12……導入管 13……ガスボンベ 14……ポンプ 15……バルブ 16……排気管 161……分岐部 17……排気用ポンプ 18、19……バルブ 35……温度調整手段 36……温度調整部 361……流入口 362……流出口 37、38……チューブ

Claims (15)

  1. 液状材料の被膜が設けられたワークを支持するワーク支持手段と、
    前記ワークを加熱する加熱手段と、
    前記ワークを介して前記加熱手段と反対側に設けられ、前記被膜が設けられている部位の前記ワークの表面の温度が略均一になるように前記ワークを冷却および/または加熱して、前記ワークの温度分布を調整する温度均一化手段とを備え、
    前記温度均一化手段により前記被膜が設けられている部位の前記ワークの表面の温度を略均一にしつつ、前記加熱手段により前記ワークを加熱して、前記被膜から溶媒を除去することを特徴とする溶媒除去装置。
  2. 前記加熱手段は、赤外線ランプである請求項1に記載の溶媒除去装置。
  3. 前記温度均一化手段は、前記ワークから熱を吸収する吸熱ブロックを有する請求項1または2に記載の溶媒除去装置。
  4. 前記吸熱ブロックは、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、前記ワークと前記吸熱ブロックとの間の距離が短くなるように、その形状または配置が設定されている請求項3に記載の溶媒除去装置。
  5. 前記温度均一化手段は、前記吸熱ブロックの温度を調整する温度調整手段を有する請求項3または4に記載の溶媒除去装置。
  6. 前記温度均一化手段は、前記ワークに対して冷却用のガスを吹き付ける冷却用ガス吹き付け手段である請求項1または2に記載の溶媒除去装置。
  7. 前記冷却用ガス吹き付け手段は、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーの高い部位ほど、前記ワークに対して吹き付ける冷却用のガスの流量を大きくするよう構成されている請求項6に記載の溶媒除去装置。
  8. 前記温度均一化手段は、前記ワークを加熱する加熱補助手段である請求項1または2に記載の溶媒除去装置。
  9. 前記加熱補助手段は、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーの低い部位に熱を補給するよう構成されている請求項8に記載の溶媒除去装置。
  10. 前記温度均一化手段は、前記ワークに対して加熱用のガスを吹き付ける加熱用ガス吹き付け手段である請求項1または2に記載の溶媒除去装置。
  11. 前記加熱用ガス吹き付け手段は、前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーが低い部位ほど、前記ワークに対して吹き付ける加熱用のガスの流量を大きくするよう構成されている請求項10に記載の溶媒除去装置。
  12. 前記加熱手段から前記ワークに与えられる熱エネルギーは、前記ワークの縁部より中央部の方が高い請求項1ないし11のいずれかに記載の溶媒除去装置。
  13. 前記ワーク支持手段は、前記ワークの縁部を係止する係止部が内側に設けられ、枠状をなす基板支持部を有する請求項1ないし12のいずれかに記載の溶媒除去装置。
  14. 前記ワーク支持手段と、前記加熱手段と、前記温度均一化手段の少なくとも一部とは、内部の雰囲気の条件が管理されるチャンバ内に設けられている請求項1ないし13のいずれかに記載の溶媒除去装置。
  15. 液状材料の被膜が設けられたワークを処理位置に設置する工程と、
    加熱手段により前記ワークを加熱し、前記被膜が設けられている部位の前記ワークの表面の温度が略均一になるように、前記ワークを介して前記加熱手段と反対側から前記ワークを冷却および/または加熱して、前記ワークの温度分布を調整し、前記被膜から溶媒を除去する工程とを有することを特徴とする溶媒除去方法。
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