JP2006183916A - 暖炉型暖房器 - Google Patents

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Ikuro Tsunekawa
郁朗 恒川
Minoru Oguri
実 小栗
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Abstract

【課題】外ケース1の前面パネルに開設した窓部を通して燃焼筐内を目視可能とした暖炉型暖房器であって、前面パネルの窓部下側に送風口を開設すると共に、燃焼筐の上方に温風ファンを配置して、温風暖房機能を得られるようにしたものにおいて、前面パネルの窓部上側のパネル部分の過熱と温風ファンのファンモータの過熱とを防止できるようにする。
【解決手段】前面パネル1eの窓部1gの上側部分の背面に、前面パネル1eとの間に通気路18aを画成する横方向に長手のダクト18を設ける。ダクト18に、温風ファン9を駆動するファンモータの配置部近傍に位置する空気出口を開設すると共に、外ケースに、ダクト18の横方向の端部に連通するように空気取入れ口7を開設する。
【選択図】図4

Description

本発明は、外ケースと、外ケース内に設けたバーナを内蔵する燃焼筐とを備え、燃焼筐の前面にガラス板を装着すると共に、外ケースの前面パネルに、燃焼筐の前面のガラス板を臨ませる窓部を開設して、燃焼筐内の燃焼状態を目視できるようにした暖炉型の暖房器に関する。
従来、この種の暖炉型暖房器において、温風暖房機能を付加するため、外ケース内に燃焼筐からの燃焼排気を流す熱交換器を設けると共に、外ケースに空気取入れ口及び送風口を開設し、外ケース内に、室内空気を空気取入れ口から吸込み、熱交換器の配置部を経由して送風口から室内に送風する温風ファンを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。尚、このものでは、外ケースの底板部を床面から浮かせて、底板部に空気取入れ口を開設すると共に、外ケースの前面パネルの窓部の上側の部分に送風口を開設し、燃焼筐の後側の熱交換器の配置部の下側に温風ファンを配置して、空気取入れ口から燃焼筐の下方空間を介して温風ファンに室内空気を吸引し、温風ファンから熱交換器の配置部と燃焼筐の上方空間とを経由して送風口に室内空気を送風するようにしている。
ところで、暖房効率を向上させるには、温風が床面に近い位置で吹出されるように、外ケースの前面パネルの窓部の下側の部分に送風口を開設することが望まれる。この場合、前面パネルの窓部の上側の部分に空気取入れ口を開設し、空気取入れ口からの室内空気を外ケース内の燃焼筐の上方空間と熱交換器の配置部と燃焼筐の下方空間とを経由して送風口に送風することが考えられる。然し、これでは、前面パネルに窓部の下側の送風口に加えて上側の空気取入れ口が開設されるため、前面パネルが煩雑な感じになり、体裁が悪くなる。
従って、体裁を良くするには、前面パネルの窓部の上側の部分を空気取入れ口が存在しないパネル面にすることが望まれるが、これでは、燃焼筐の上方空間に室内空気が流れにくくなる。その結果、燃焼筐の上方空間の温度が燃焼筐からの熱で上昇し易くなり、特に、窓部の上側のパネル部分の温度かなり高くなり、ユーザがこの部分に触れて熱い思いをする虞がある。
実公平5−37129号公報
本発明は、以上の点に鑑み、前パネルの窓部の上側の部分を空気取入れ口が存在しないパネル面にして体裁を良くすると共に、窓部の上側のパネル部分を効果的に冷却できるようにした暖炉型暖房器を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、外ケースと、外ケース内に設けたバーナを内蔵する燃焼筐とを備え、燃焼筐の前面にガラス板を装着すると共に、外ケースの前面パネルに、燃焼筐の前面のガラス板を臨ませる窓部を開設した暖炉型暖房器であって、燃焼筐からの燃焼排気を流す外ケース内の熱交換器と、外ケースに開設した空気取入れ口及び送風口と、室内空気を空気取入れ口から吸込み、熱交換器の配置部を経由して送風口から室内に送風する外ケース内の温風ファンとを備え、送風口が外ケースの前面パネルの窓部の下側の部分に開設されているものにおいて、外ケース内の燃焼筐の上方空間に温風ファンが配置され、外ケースの前面パネルの窓部の上側の部分の背面に、前面パネルとの間に通気路を画成する横方向に長手のダクトが設けられ、ダクトに、温風ファンを駆動するファンモータの配置部近傍に位置する空気出口が開設されると共に、外ケースに、ダクトの横方向の端部に連通するように空気取入れ口が開設され、空気取入れ口からダクト内に流入した室内空気が通気路とファンモータの配置部とを順に経由して温風ファンに吸込まれるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前パネルの窓部の上側の部分を空気取入れ口が存在しないパネル面としても、ダクト内を流れる室内空気により窓部の上側のパネル部分が空冷され、ユーザがこのパネル部分に触れても熱い思いをせずに済む。尚、燃焼筐の上方空間に温風ファンを配置するのは、燃焼筐の上方空間の冷却性能を高めるためと、ダクトとの間の距離を短くして、ダクトを介しての室内空気の吸引力を高めるためであるが、燃焼筐の上方空間はファンモータにとって温度条件が厳しい場所であり、ファンモータの熱損を生じ易くなる。然し、本発明によれば、ダクトの空気出口から流れ出た室内空気がファンモータの配置部を経由して温風ファンに吸込まれるため、ファンモータも効果的に空冷され、ファンモータの熱損を防止できる。
ところで、ファンモータの配置部を経由して温風ファンに空気を吸込ませるには、温風ファンを軸方向から空気を吸込むシロッコファンで構成することが望ましい。但し、温風ファンの軸長は強度上左程長くできず、暖房器の横方向寸法が大きな場合には、外ケース内の燃焼筐の上方空間に、温風ファンをその軸方向を横方向に沿わせた姿勢で左右一対に並設することが必要になる。この場合、両温風ファンの間に両温風ファンを駆動する共通のファンモータが配置され、ダクトに横方向中央部に位置させて空気出口が開設されると共に、外ケースに、ダクトの横方向両端部に連通するように空気取入れ口が左右一対に開設されていることが望ましい。
これによれば、左右の各空気取入れ口からの室内空気がダクトの左右の各半部を通過し、空気出口からファンモータの配置部を経由して左右の各温風ファンにそのファンモータ側の軸端から吸込まれる。かくして、前パネルの窓部の上側の部分がその横方向全域に亘って確実に空冷されると共に、ファンモータも確実に空冷される。
以下、壁埋め込み式の暖炉型暖房器に本発明を適用した実施形態について説明する。この暖房器は、図1乃至図4に示す如く、外ケース1と、外ケース1内に設けた燃焼筐2とを備えている。外ケース1は、底板部1aと、左右の側板部1bと、背板部1cと、上板部1dと、前面パネル1eと、背板部1cの背面の左寄りの部分に取付けられるエクステンションケース1fとで構成されている。また、外ケース1は、図4に示す如く、室壁Wに形成した凹所Waに埋め込むようにして設置され、室壁Wの前方に露出するのは外ケース1の前部のみになる。
燃焼筐2内の下部には、バーナ3が配置されている。また、燃焼筐2内に、バーナ3の上端部を嵌合させる開口を形成したバーナ支持板2aを配置し、バーナ支持板2a上に、セラミックス等の耐火材で形成された擬似薪4を配置している。そして、燃焼筐2の前面にガラス板2bを装着すると共に、外ケース1の前面パネル1eに、ガラス板2bを臨ませる窓部1gを開設している。かくして、前面パネル1eの前方から燃焼筐2内を目視できるようになり、バーナ3を燃焼させたときに、恰も擬似薪4が燃えているような視覚的印象を与えることができる。尚、前面パネル1eを、その窓部1gの周縁部が燃焼筐2の前面周縁部に密着するように形成することも可能であるが、本実施形態では、窓部1gが燃焼筐2の前方に若干離れるように前面パネル1eを形成し、窓部1gに窓ガラス1hを装着している。また、燃焼筐2の底面には給気ダクト5が接続されており、後述する排気ファン14の吸引力により屋外の空気が給気ダクト5を介して燃焼筐2内に強制的に供給される。
また、外ケース1内には、燃焼筐2の後側に位置させて、燃焼筐2からの燃焼排気が連通管6aを介して流入する熱交換器6が配置されている。そして、外ケース1に空気取入れ口7及び送風口8を開設すると共に、外ケース1内に、室内空気を空気取入れ口7から吸込み、熱交換器6の配置部を経由して送風口8から室内に送風する温風ファン9を配置し、温風暖房機能を得られるようにしている。ここで、暖房効率を向上させるには、温風が床面に近い位置で吹出されるようにすることが望まれる。そこで、本実施形態では、外ケース1の前面パネル1eの窓部1gの下側の部分に送風口8を横方向に長手に開設している。また、温度が上昇しやすい外ケース1内の燃焼筐2の上方空間の冷却性能を確保するため、燃焼筐2の上方空間に温風ファン9を配置している。そして、温風ファン9に吸込まれる空気取入れ口7からの室内空気を熱交換器6の配置部と、燃焼筐2の下方空間とを経由して送風口8に送風するようにしている。尚、燃焼筐2の左右両外側には、外ケース1の底板部1aと背板部1cとに達する仕切り板2c,2cが配置されており、温風ファン9から送風される空気が横方向に逃げることを両仕切り板2c,2cで防止できるようにしている。また、燃焼筐2の下方には、熱交換器6の配置部を通過した空気を送風口8に導くガイド板2dが配置されている。
外ケース1内には、更に、燃焼筐2との間の横方向一側(右側)の側部空間10(燃焼筐2の右側の仕切り板2cと外ケース1の右側の側板部1bとの間の空間)に位置させて、電子コントロールユニット11やバーナ3用のバルブユニット12から成る制御機器が配置され、また、燃焼筐2との間の横方向他側(左側)の側部空間13(燃焼筐2の左側の仕切り板2cと外ケース1の左側の側板部1bとの間の空間)には、熱交換器6の下流側にエクステンションケース1f内の排気ファン14(図2参照)を介して接続される排気ダクト15が配置されている。この場合、燃焼筐2からの熱で電子コントロールユニット11やバルブユニット12の温度が上昇してその熱損を生ずる虞があると共に、左側の側部空間13の温度が燃焼筐2からの熱及び排気ダクト15からの熱で上昇し、室壁Wの過熱を生ずる虞がある。
そこで、本実施形態では、外ケース1の左右の各側板部1bに、室壁Wの前方に露出する前側部分に位置させて、空気取入れ口7を上下方向に長手に開設している。かくして、外ケース1内の各側部空間10,13が各空気取入れ口7からの室内空気を温風ファン9に導く吸込み側の通風路となり、各側部空間10,13の上下方向広範囲に亘って室内空気が流れ、この空気流により各側部空間10,13が効果的に空冷される。従って、側部空間10,13の温度上昇で室壁Wの過熱を生じたり、電子コントロールユニット11やバルブユニット12の熱損を生じたりすることを確実に防止できる。
外ケース1の各側板部1bの空気取入れ口7の開設箇所には、図5に示す如く、空気取入れ口7を覆うフィルタ7aが着脱自在に装着されると共に、フィルタ7aを覆うルーバー部材7bが前後一方の縁部、例えば、後縁部のヒンジ7cにより開閉自在に取り付けられている。かくして、空気取入れ口7からの塵埃の侵入が防止されると共に、常時はフィルタ7aがルーバー部材7bで目隠しされて、体裁が良好に保たれる。また、ルーバー部材7bを開くことで、フィルタ7aを取り外して掃除を行うことができ、メンテナンス性も良好になる。
また、少なくとも一方の側部空間、例えば、右側の側部空間10には、図3に示す如く、空気取入れ口7の下端近傍に位置させて、空気取入れ口7から吸込まれる室内空気の温度を検出する温度センサ16が配置されている。ここで、上記の如く外ケース1の前面パネル1eの下部に送風口8を開設した場合、暖房器の前面近傍に温風の前方への流れを阻害する物(障害物)が置かれると、障害物の過熱や床面の過熱を生ずる虞がある。温風が障害物に当たると、温風の一部は障害物を乗り越えて上方に流れるが、床面近くの温風は流れが横向きに変向され、その一部がショートサーキットして外ケース1の側板部1bに開設した空気取入れ口7の下部から吸込まれる。そして、このような温風のショートサーキットで温度センサ16の検出温度が大幅に上昇する。その結果、暖房器の前面近傍に障害物が置かれたときに、これを温度センサ16の検出温度の変化で検出でき、バーナ3の燃焼量を減少するかバーナ3を消火して、障害物や床面の過熱を生ずることを防止できる。
外ケース1内の左側の側部空間13は、図2に示す如く、排気ダクト15より下方の下部空間13aと、排気ダクト15が配置された上部空間13bとに仕切り板13cで区画されている。そして、下部空間13aに流入した空気をエクステンションケース1f内に配置した排気ファン14用のファンモータ14aの配置部を経由して上部空間13bに導く導風路17を設けている。導風路17は、外ケース1の背板部1cに形成した下部空間13aに臨む第1通気口17aと、第1通気口17aからの空気をファンモータ14aの配置部に導くエクステンションケース1f内の空気ガイド部材17bと、外ケース1の背板部1cに形成した上部空間13bに臨む第2通気口17cとで構成されている。これによれば、第1通気口17aから空気ガイド部材17bによってファンモータ14aの配置部に導かれた空気が、ファンモータ14aの配置部を通過して排気ファン14の外面に向けて前方に流れ、ファンモータ14aの空冷が行われる。かくして、燃焼排気の熱によるファンモータ14aの熱損が防止される。また、ファンモータ14aの配置部を通過した空気は、エクステンションケース1f内から第2通気口17cを介して上部空間13bに流れ、温風ファン9に吸込まれる。
尚、外ケース1の前面パネル1eに、窓部1gの左右両外側に位置させて空気取入れ口7を開設することも考えられる。然し、これでは、前面パネル1eが開口部の多い煩雑な感じになって体裁が悪くなると共に、空気取入れ口7から室内空気が吸込まれる際に発生する吸込み音が暖房器の前方に直接放射されて、騒音が大きくなる。一方、本実施形態の如く外ケース1の側板部1bに空気取入れ口7を開設すれば、前面パネル1eがスッキリした感じになって体裁が良くなると共に、吸込み音は暖房器の側方に放射され、暖房器の前方における吸込み音の騒音レベルは低くなる。
上記温風ファン9は、軸方向から空気を吸込むシロッコファンで構成される。ここで、温風ファン9の軸長は強度上左程長くできない。本実施形態の暖房器の横方向寸法は90cm近くもあり、そこで、燃焼筐2の上方空間に、温風ファン9をその軸方向を横方向に沿わせた姿勢で左右一対に並設し、両温風ファン9,9の間に両温風ファン9,9を駆動する共通のファンモータ9aを配置している。外ケース1内の各側部空間10,13に流れた室内空気は大部分が各温風ファン9にその軸方向外端の吸込み口9bから吸込まれる。また、各空気取入れ口7から流入した室内空気の一部は、燃焼筐2の前面と前面パネル1eとの間の空隙と燃焼筐2の上方空間とを経由して各温風ファン9にその軸方向内端の吸込み口9cから吸込まれる。
また、図6に明示されているように、外ケース1の前面パネル1eの背面には、窓部1gの上側に位置させて、前面パネル1eとの間に通気路18aを画成する横方向に長手のダクト18が取付けられている。ダクト18の横方向両端部は、左右の空気取入れ口7,7の上部に連通している。また、ダクト18には、温風ファン9用のファンモータ9aの近傍部分、即ち、ダクト18の横方向中央部に位置させて、空気出口18bが開設されている。
これによれば、左右の各空気取入れ口7の上部からの室内空気がダクト18の左右の各半部を通過し、空気出口18bからファンモータ9aの配置部を経由して各温風ファン9にその軸方向内端の吸込み口9cから吸込まれる。従って、前面パネル1eの窓部1gの上側のパネル部分がダクト18に流れる室内空気により空冷され、ユーザがこのパネル部分に触れても熱い思いをせずに済む。また、燃焼筐2の上方空間はファンモータ9aにとって温度条件が厳しい場所であるが、ダクト18の空気出口18bからの空気がファンモータ9aの配置部に流れるため、ファンモータ9aが効果的に空冷され、ファンモータ9aの熱損は生じない。
尚、ファンモータ9aの熱損を確実に防止するには、ファンモータ9aへの燃焼筐2からの伝熱も抑制する必要がある。そこで、燃焼筐2の上方に、燃焼筐2の上面との間に熱交換器6の配置部に連通する空隙19aを画成する仕切り板19を配置し、この仕切り板19上に左右一対の温風ファン9,9及びファンモータ9aを搭載している。そして、各温風ファン9から吹出される空気の少なくとも一部を空隙19aを経由して熱交換器6の配置部に流すことにより、仕切り板19を空冷し、ファンモータ9aへの燃焼筐2からの伝熱が抑制されるようにしている。
ここで、仕切り板19上に、各温風ファン9をその吹出し口9dが燃焼筐2の上面に対向するように搭載し、温風ファン9から吹出される空気が全て前記空隙19aを経由して熱交換器6の配置部に流れるようにすることも考えられる。然し、これでは、空隙19aでの圧損が大きくなり、送風口8から室内に送風される温風の風量が減少する。そこで、本実施形態では、仕切り板19上に、各温風ファン9をその吹出し口9dが熱交換器6の配置部の直上部に臨むように搭載し、仕切り板19の下面に、図7に示す如く、各温風ファン9の吹出し口9dから吹出される空気の一部を空隙19aに導く分流板20を取り付けている。これによれば、空隙19aでの圧損が小さくなり、温風の風量が減少することを防止できる。尚、分流板20は、仕切り板19のファンモータ9aの搭載箇所の下面に、分流板20の横方向両端部を左右の温風ファン9,9の吹出し口9d,9dのファンモータ9a側の端部に臨ませた状態で配置されている。そのため、両温風ファン9,9から吹出される空気の一部が分流板20に案内されて仕切り板19のファンモータ9aの搭載箇所の下面に沿って流れ、ファンモータ9aの搭載箇所が効率良く空冷される。尚、本実施形態では、仕切り板19上にファンモータ9aをマウントラバー9eを介して搭載しているが、仕切り板19の空冷によりマウントラバー9eの熱劣化も効果的に防止できる。
ところで、暖房器の運転中に電源コンセントが抜かれたり停電したりして電源が落ち、温風ファン9が停止すると、バーナ3の燃焼を停止しても、燃焼筐2や熱交換器6等からの放熱で外ケース1内の温度が上昇する。この場合、通常は、外ケース1内の熱気が空気取入れ口7から外部に逃げ、外ケース1内の温度が過度に上昇することはない。然し、フィルタ7aが目詰まりしていると、熱気を外部に逃がせなくなる。特に、壁埋め込み式の暖房器では外ケース1が室壁Wで囲われて、外ケース1を介しての放熱が制限されるため、外ケース1内の温度が過度に上昇して、電子コントロールユニット11等の熱損を生ずる可能性がある。
そこで、本実施形態では、外ケース1の上板部1dに、図8に示す如く、室壁Wの前方に露出する前側部分に位置させて、外ケース1の内外を連通する通気口21を開設し、外ケース1内の熱気を通気口21を介して外部に逃がすことができるようにしている。この場合、通気口21を介しての外ケース1内への塵埃の侵入を防止するために、通気口21にフィルタを装着することも考えられるが、これでは、フィルタの目詰まりで通気口21から熱気を逃がすことができなくなる可能性がある。そこで、通気口21に蓋部材22を設けて、常時は通気口21を閉塞することにより通気口21からの塵埃の侵入を防止し、外ケース1内の温度が上昇したときにのみ、蓋部材22を開いて、通気口21から外ケース1内の熱気を逃がすようにしている。
ここで、上板部1dの前側部分の下面には、樋状の裏板1iが取付けられて、上板部1dが上板本体と裏板1iとの上下2重構造になっており、上板本体と裏板1iとに上下2段に通気口21が開設されている。そして、裏板1iに、蓋部材22をヒンジ22aにより、裏板1iの通気口21を閉塞する図8(a)に示す水平の閉じ位置と、通気口21を開放する図8(b)に示す斜め上方の開き位置とに傾動自在に取付けている。蓋部材22のヒンジ22a側の縁部には下方に屈曲するレバー部22bが曲成されており、裏板1iの下面に固設したブラケット1jとレバー部22bとの間にばね23を張設して、蓋部材22がばね23により閉じ位置に付勢されるようにしている。
また、ブラケット1jには、図9に明示する如く、熱動部材たるワックスサーモエレメント24が取付けられている。ワックスサーモエレメント24は、ワックスを封入したシリンダ24aと、ワックスの熱膨張でシリンダ24aから押し出されるロッド24bとで構成されている。そして、通気口21から離れたブラケット1jの端部にロッド24bを連結し、シリンダ24aの端部を通気口21に近いブラケット1jの端部に摺動自在に挿通させてレバー部22bに対向させている。外ケース1内の温度が上昇すると、ワックスの熱膨張でロッド24bに対しシリンダ24aがレバー部22b側に押され、レバー部22bに作用するシリンダ24aの押圧力がばね23の付勢力を上回ったところで蓋部材22が開かれる。かくして、暖房器の運転中に電源が落ち、空気取入れ口7からの熱気の逃げがフィルタ7aの目詰まりで阻害されたまま、外ケース1内の温度が上昇したときは、ワックスサーモエレメント24により蓋部材22が開かれて、外ケース1内の熱気が通気口21から外部に逃げる。従って、外ケース1内の温度は過度に上昇せず、電子コントロールユニット11の熱損が防止される。また、常時は、ばね23により蓋部材22が閉じ位置に付勢保持されるため、暖房器の運転時の振動で蓋部材22がガタツクことはなく、蓋部材22のガタツキによる異音の発生も防止される。
尚、ワックスサーモエレメント24は、一旦伸張すると温度が低下しても収縮せず、そのため、ワックスサーモエレメント24に、これを収縮方向に付勢するばね24cを外挿している。但し、蓋部材22用のばね23のばね力を強めに設定すれば、ばね24cは省略可能である。また、上板部1dの前側部分の上面には、通気口21を上方から覆って異物の落下を防止するガード部材1kが設けられると共に、ガード部材1k及び通気口21を目隠しする上カバー1lがスペーサ1mを介して載置されている。更に、上板部1dの前側部分の右寄りの部分には、運転スイッチ25aと各種点検スイッチとを具備する操作基盤25が設けられている。通気口21は、操作基盤25の配置部を避けて開設されている。また、操作基盤25は上カバー1lで覆われ、運転スイッチ25aのみが上カバー1lに形成した穴を通して上方に露出する。
ところで、本実施形態では、蓋部材22を開くための熱で変形する熱動部材としてワックスサーモエレメント24を用いたが、バイメタルや形状記憶合金等で熱動部材を構成することも可能である。
燃焼筐2の前面の上記したガラス板2bは、燃焼筐2の本体前面に着脱自在な前面扉2eに装着されており、前面扉2eを取外した状態で燃焼筐2内のバーナ3のメンテナンスを行うことができるようにしている。この前面扉2eは、燃焼筐2の本体前面の左右両側部の下端部に形成した係合孔2f(図3参照)に前面扉2eの左右両側部の下端部に突設した爪片2g(図4参照)において前後方向に傾動自在に係止される。また、燃焼筐2の上面に、前面扉2e用の左右一対の付勢手段26を配置し、前面扉2eの上端部を付勢手段26により後方に付勢して、前面扉2eをその背面に取付けたパッキン2hを介して燃焼筐2の本体前面に密着させるようにしている。
各付勢手段26は、図10及び図11に示す如く、燃焼筐2の上面に固定したブラケット26aと、ブラケット26aに前後方向に移動自在に支持されるスライダ26bと、ブラケット26aの後端とスライダ26bの後端との間に張設した、スライダ26bを後方に付勢するばね26cとで構成されている。スライダ26bは板状であって、スライダ26bの前端に曲成した上方への折曲げ部にナット26dがかしめ付けられている。そして、前面扉2eの上端部の各付勢手段26に対向する箇所に前方から挿通するボルト26eをスライダ26bの前端のナット26dに螺合させて、スライダ26bを前方に引き寄せることによりばね26cを引張るようにしている。これによれば、ばね26cの引張り反力でスライダ26bを介して前面扉2eの上端部が後方に付勢される。
ここで、燃焼筐2の前面にガラス板2bが固定されていると、燃焼筐2内での爆発着火を生じた場合、燃焼筐2の急激な内圧上昇でガラス板2bが割れる可能性がある。一方、本実施形態では、爆発着火で燃焼筐2の内圧が上昇すると、前面扉2eが係合孔2fに係合する下端の爪片2gを支点にして付勢手段26の付勢力に抗して前方に傾動する。その結果、燃焼筐2と前面扉2eとの間に隙間が空き、この隙間から燃焼筐2内の高圧ガスが逃げて、ガラス板2bの破損が防止される。
スライダ26bは、ブラケット26aの両側部に形成した折返し部26fにより前後方向には動くが横方向及び上方には動かないように支持されている。そして、このスライダ26bに前面扉2eの上端部がボルト26eを介して連結されるため、前面扉2eの横振れは生じない。従って、前面扉2eの横振れを防止するための別途の安定化手段が不要になり、構造を簡素化してコストダウンを図ることができる。
また、スライダ26bの側縁の前後方向中間部分には肩部26gが形成されている。そして、ブラケット26aの前端に、肩部26gに係合してスライダ26bの前方への移動を所定位置で規制する前進ストッパ部26hを設けている。この所定位置は、スライダ26bにボルト26eを介して連結される前面扉2eの上端部が前面パネル1eに当接しないような位置に設定されている。かくして、燃焼筐2と前面パネル1eとの間の前後方向間隔を左程広く確保しなくても、爆発着火時に前面扉2eが勢い良く前方に傾動して、前面パネル1eに前面扉2eの上端部が衝突することを確実に防止できる。
また、ブラケット26aには、スライダ26bの後端に当接してスライダ26bの後方への移動を所定位置で規制する後退ストッパ部26iが設けられている。従って、前面扉2eの取付け時に、当初、スライダ26bが前面扉2eの上端部の後方に大きく離れ、スライダ26bを前面扉2eに引き寄せるまでのストロークが過大になることを防止できる。但し、前面扉2eの上端部に単純にボルト26eを挿通すると、ボルト26eが傾き、前面扉2eの上端部の後方にスライダ26bが左程離れていなくても、スライダ26b(ナット26d)にボルト26eを螺合させることが困難になる。そこで、前面扉2eの上端部のボルト挿通箇所を、図11に示す如く、前板部2iと、前板部2iの上端から後方にのびる上板部2jと、上板部2jの後端から下方にのびる後板部2kとを有する断面逆U字状に形成し、前板部2iと後板部2kとにボルト挿通孔2lを形成している。これによれば、ボルト26eが前板部2iと後板部2kとの前後2箇所で支持されることになり、ボルト26eの傾きが抑制されて、スライダ26bにボルト26eを容易に螺合できる。
ところで、前面扉2eを付勢手段26により後方に付勢して取付けると、燃焼筐2の前面にガラス板2bを固定するものに比し、燃焼筐2の前面のシール性が低下する虞がある。ここで、本実施形態では、屋外空気を給気経路(給気ダクト5)を介して燃焼筐2内に供給すると共に、燃焼筐2内の燃焼排気を熱交換器6と排気ダクト15とから成る排気経路を介して屋外に排出する強制給排気用のファンを排気経路に介設した排気ファン14で構成している。そのため、燃焼筐2内が排気ファン14の吸引力で負圧になる。従って、前面扉2eは燃焼筐2の内外の圧力差で燃焼筐2の前面に押し付けられ、燃焼筐2の前面のシール性が低下することはない。
以上、壁埋め込み式の暖炉型暖房器に本発明を適用した実施形態について説明したが、床置き式の暖炉型暖房器にも同様に本発明を適用できる。
本発明の実施形態の暖房器の右側の斜め前方から見た斜視図。 実施形態の暖房器の左側の斜め後上方から見た斜視図。 実施形態の暖房器の前面パネルと燃焼筐の前面扉を取外した状態の正面図。 図3にIV−IV線で示す位置で切断した実施形態の暖房器の切断側面図。 図3にV−V線で示す位置で切断した実施形態の暖房器の空気取入れ口部分の拡大切断平面図。 実施形態の暖房器の前面パネルの斜め後方から見た斜視図。 実施形態の暖房器の温風ファンの配置部の斜め下方から見た斜視図。 (a)実施形態の暖房器の上面の通気口開設箇所の斜視図、(b)通気口に設けた蓋部材が開かれた状態の斜視図。 実施形態の暖房器の上面の通気口開設箇所の切断側面図。 実施形態の暖房器の燃焼筐の前面扉用の付勢手段を示す斜視図。 図10のXI−XI線で切断した切断側面図。
符号の説明
1…外ケース、1e前面パネル、1g…窓部、2…燃焼筐、2b…ガラス板、3…バーナ、6…熱交換器、7…空気取入れ口、8…送風口、9…温風ファン、9a…ファンモータ、18…ダクト、18a…通気路、18b…空気出口。

Claims (2)

  1. 外ケースと、外ケース内に設けたバーナを内蔵する燃焼筐とを備え、燃焼筐の前面にガラス板を装着すると共に、外ケースの前面パネルに、燃焼筐の前面のガラス板を臨ませる窓部を開設した暖炉型暖房器であって、燃焼筐からの燃焼排気を流す外ケース内の熱交換器と、外ケースに開設した空気取入れ口及び送風口と、室内空気を空気取入れ口から吸込み、熱交換器の配置部を経由して送風口から室内に送風する外ケース内の温風ファンとを備え、送風口が外ケースの前面パネルの窓部の下側の部分に開設されているものにおいて、
    外ケース内の燃焼筐の上方空間に温風ファンが配置され、
    外ケースの前面パネルの窓部の上側の部分の背面に、前面パネルとの間に通気路を画成する横方向に長手のダクトが設けられ、ダクトに、温風ファンを駆動するファンモータの配置部近傍に位置する空気出口が開設されると共に、外ケースに、ダクトの横方向の端部に連通するように空気取入れ口が開設され、
    空気取入れ口からダクト内に流入した室内空気が通気路とファンモータの配置部とを順に経由して温風ファンに吸込まれるように構成されていることを特徴とする暖炉型暖房器。
  2. 前記温風ファンは軸方向から空気を吸込むシロッコファンで構成され、前記外ケース内の前記燃焼筐の上方空間に、温風ファンが軸方向を横方向に沿わせた姿勢で左右一対に並設され、両温風ファンの間に両温風ファンを駆動する共通のファンモータが配置され、前記ダクトに横方向中央部に位置させて前記空気出口が開設されると共に、外ケースに、ダクトの横方向両端部に連通するように前記空気取入れ口が左右一対に開設されていることを特徴とする請求項1記載の暖炉型暖房器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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