JP2006182509A - マンコンベアの移動方向検出装置およびその異常検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造であり安いコストで移動方向を検出でき、かつ検出センサおよび被検出体の磨耗を抑制できるマンコンベアの移動方向検出装置を提供する。
【解決手段】 踏段3の後輪3cの接近で順次作動するセンサ1,2と、これらのセンサ1,2から出力される検出信号の位相差から踏段3の移動方向を認識する認識手段5aとを備えた。これにより、第1のセンサ1からの立上り信号の出力時に第2のセンサ2がOFFの場合、踏段3の順方向への移動を認識し、一方、第2のセンサ2がONの場合、踏段3の逆方向への移動を認識する。また、第2のセンサ2からの立上り信号の出力時に第1のセンサ1がOFFの場合、踏段3の逆方向への移動を認識し、一方、第1のセンサ1がONの場合、踏段3の順方向への移動を認識する。
【選択図】 図1
【解決手段】 踏段3の後輪3cの接近で順次作動するセンサ1,2と、これらのセンサ1,2から出力される検出信号の位相差から踏段3の移動方向を認識する認識手段5aとを備えた。これにより、第1のセンサ1からの立上り信号の出力時に第2のセンサ2がOFFの場合、踏段3の順方向への移動を認識し、一方、第2のセンサ2がONの場合、踏段3の逆方向への移動を認識する。また、第2のセンサ2からの立上り信号の出力時に第1のセンサ1がOFFの場合、踏段3の逆方向への移動を認識し、一方、第1のセンサ1がONの場合、踏段3の順方向への移動を認識する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エスカレータや電動道路などのマンコンベア(乗客コンベア)の移動方向検出装置およびその異常検出方法に関する。
従来の技術として、エスカレータに用いられる乗客コンベアの監視装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この乗客コンベアの監視装置は、乗客コンベアの周辺の画像を撮像する撮像手段と、この撮像手段の出力画像を基にして乗客コンベアを不正規な状態で利用する乗客を検出する画像処理手段とを備え、前記の出力画像に基づき乗客コンベアの移動方向を検出する機能を有している。
また、他の従来技術として、踏段を駆動する駆動手段の減速機の回転軸端に取付けられた円盤状の回転体と、この回転体の外周に設けた切込み溝に係合するロッド接触式のリミットスイッチとを有する乗客コンベアの移動方向検出装置も用いられている。この従来の移動方向検出装置では、リミットスイッチのロッドが回転体の切込み溝に係合して踏段の移動方向に振れるので、ロッドの振れ方向により踏段の移動方向を検出するようになっている。
特開2000−7267号公報(段落番号0014〜0016、図1および図2)
しかしながら、特許文献1に記載されている従来技術では、乗客コンベアの周辺の画像を撮像する撮像手段、および撮像手段の出力画像を基にして乗客コンベアを不正規な状態で利用する乗客を検出する画像処理手段が必要であるため、コストが嵩むという問題がある。
また、上述した従来の乗客コンベアの移動方向検出装置では、減速機の回転軸端に円盤状の回転体を取付けるため減速機の構造変更を要し、煩雑な手間が必要でありコストが嵩むと共に、ロッド接触式のリミットスイッチを用いるので、このリミットスイッチや回転体が接触により磨耗するという問題もある。
本発明は、上記のような従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は簡単な構造であり安いコストで移動方向を検出できることのできるマンコンベアの移動方向検出装置およびその異常検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の第1の特徴は、無端状に連結された複数の踏段と、これらの踏段と同一方向に移動する移動手すりと、前記踏段および前記移動手すりを駆動する駆動手段とを有するマンコンベアにおける前記踏段の移動方向を検出する移動方向検出装置であって、前記踏段および前記駆動手段の少なくとも一方の近傍に配置され、前記踏段および前記駆動手段の少なくとも一方を順次検出する複数の検出センサと、これらの検出センサから出力される検出信号の位相差から前記踏段の移動方向を認識する認識手段とを備えたことを要旨とする。
また、本発明の第2の特徴は、上記の移動方向検出装置に用いられる異常検出方法であって、マンコンベアが運転中であり前記検出センサのうちの第1のセンサからの立上り信号が出力された時点で、前記検出センサのうちの第2のセンサの異常チェックフラッグをONした後、前記第2のセンサからの立上り信号または立下り信号に応じて前記異常チェックフラッグをOFFし、次いで、前記第1のセンサからの立下り信号が出力された時点で、前記第2のセンサの異常チェックフラッグが依然としてONしている場合には、前記第2のセンサが異常であると判定するようにしたことを要旨とする。
本発明のマンコンベアの移動方向検出装置では、簡単な構造であり安い費用でマンコンベア移動方向を検出できると共に、検出センサおよび被検出体の摩擦を抑制でき、したがって、コストの削減および耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
また、本発明のマンコンベアの移動方向検出装置に用いられる異常検出方法では、検出センサの異常を自動的に検出して異常発生時には迅速に修理を行ない、マンコンベアの移動方向を確実に検出できるので、マンコンベアの安全性を向上できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態に係るマンコンベアの移動方向検出装置およびその異常検出方法の詳細を図に基づいて説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の第1の実施の形態に係るマンコンベアの移動方向検出装置を示す説明図、図2は本実施の形態に設けられる検出センサより出力される検出信号を説明するタイムチャート、図3は本実施の形態により踏段の移動方向を検出する際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図2の(a)は踏段が順方向に移動する際の検出信号を説明するタイムチャート、図2の(b)は踏段が逆方向に移動する際の検出信号を説明するタイムチャートである。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るマンコンベアの移動方向検出装置を示す説明図、図2は本実施の形態に設けられる検出センサより出力される検出信号を説明するタイムチャート、図3は本実施の形態により踏段の移動方向を検出する際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図2の(a)は踏段が順方向に移動する際の検出信号を説明するタイムチャート、図2の(b)は踏段が逆方向に移動する際の検出信号を説明するタイムチャートである。
図1に示すマンコンベアは、無端状に連結された複数の踏段3と、これらの踏段3と同一方向に移動する図示しない移動手すりと、これらの踏段3および移動手すりを駆動する駆動手段4と、この駆動手段4を制御する制御盤5と、この制御盤5などから送られる信号に基づいて表示を行なう表示部6とを有している。踏段3は、主に本体3aと、この本体3aに付設される前輪3bおよび後輪3cとから構成されている。
そして、本実施の形態の移動方向検出装置7は、踏段3の後輪3cの移動軌跡の近傍に配置され、後輪3cの金属部3dを順次検出する検出センサ、例えば近接センサからなる第1のセンサ1および第2のセンサ2と、制御盤5に設けられ、第1のセンサ1および第2のセンサ2から順次出力される検出信号の位相差から踏段3の移動方向を認識する認識手段5aとにより構成されている。
第1のセンサ1および第2のセンサ2は、踏段3の後輪3cの移動方向に沿って所定間隔をおいて配置されると共に、図示しないトラスに固定されている。例えば、駆動手段4の駆動で踏段3が順方向(図1の矢印で示す方向)に移動する場合には、まず図2の(a)に示す時刻t1で第1のセンサ1が後輪3cの金属部3dを検出して第1の検出信号(立上り信号)を出力した後、時刻t2で第2のセンサ2が後輪3cの金属部3dを検出して第2の検出信号(立上り信号)を出力するので、これらの検出信号間で図2の(a)に示す位相差aが生じる。また、駆動手段4の駆動により踏段3が逆方向に移動する場合には、まず時刻t3で第2のセンサ2が後輪3cの金属部3dを検出して第2の検出信号(立上り信号)を出力した後、第1のセンサ1が後輪3cの金属部3dを検出して第1の検出信号(立上り信号)を出力するので、これらの検出信号間で図2の(b)に示す位相差bが生じる。
この第1の実施の形態にあっては、図3に示す一連の処理手順にしたがって踏段3の移動方向を検出するようになっている。すなわち、手順S1としてマンコンベアが運転中であることを判定した後、手順S2として認識手段5aにより第1のセンサ1の立上り信号があるかどうか判定し、第1のセンサ1の立上り信号がある場合、手順S3として第2のセンサ2がOFFしているかどうか判定する。その結果、第2のセンサ2がOFFしている場合は、図2の(a)に示す時刻t1の状態にあるので、手順S4として踏段3の移動方向が順方向であることを認識する。次いで、手順S5として再びマンコンベアが運転中であることを判定して、マンコンベアが運転中でない場合は一連の検出処理を終了し、一方、マンコンベアが運転中である場合は手順S1へ戻る。また、上記の手順S3にて第2のセンサ2がONしていると判定した場合、図2の(b)に示す時刻t4の状態にあるので、手順S8へ進んで踏段3の移動方向が逆方向であることを認識する。
上記の手順S2にて第1のセンサ1の立上り信号がないと判定した場合、手順S6として第2のセンサ2の立上り信号があるかどうか判定し、第2のセンサ2の立上り信号がないと判定した場合は手順S1へ戻る。一方、第2のセンサ2の立上り信号があると判定した場合、手順S7として第1のセンサ1がOFFしているかどうか判定し、第1のセンサ1がONしている場合、図2の(a)に示す時刻t2の状態にあるので、手順S4へ進んで踏段3の移動方向が順方向であることを認識する。一方、第1のセンサ1がOFFしている場合、図2の(b)に示す時刻t3の状態にあるので、手順S8として踏段3の移動方向が逆方向であることを認識した後、手順S5へ進む。
このように構成した第1の実施の形態では、簡単な構造であり安いコストで移動方向を検出することができると共に、非接触式のセンサ1,2(近接センサ)を用いたのでセンサ1,2自体や被検出体である後輪3cの金属部3dの磨耗を抑制できる。
〔第1の変化例〕
なお、上記実施の形態にあっては、第1のセンサ1および第2のセンサ2を踏段3の後輪3cの移動軌跡の近傍に配置し、後輪3cの金属部3dを順次検出する場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば第1の変化例として、図4に示すように踏段3を駆動する駆動輪8のスポーク8aの移動軌跡の近傍に、第1のセンサ1および第2のセンサ2を所定間隔をおいて設けて、駆動輪8のスポーク8aを順次検出することによっても同様の効果が得られる。
なお、上記実施の形態にあっては、第1のセンサ1および第2のセンサ2を踏段3の後輪3cの移動軌跡の近傍に配置し、後輪3cの金属部3dを順次検出する場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば第1の変化例として、図4に示すように踏段3を駆動する駆動輪8のスポーク8aの移動軌跡の近傍に、第1のセンサ1および第2のセンサ2を所定間隔をおいて設けて、駆動輪8のスポーク8aを順次検出することによっても同様の効果が得られる。
〔第2の変化例〕
また、第2の変化例として、図5に示すように移動手すり9に係合する従動ローラ10の近傍に第1のセンサ1および第2のセンサ2を所定間隔をおいて設けて、従動ローラ10の突起10aを順次検出することによっても同様の効果が得られる。
また、第2の変化例として、図5に示すように移動手すり9に係合する従動ローラ10の近傍に第1のセンサ1および第2のセンサ2を所定間隔をおいて設けて、従動ローラ10の突起10aを順次検出することによっても同様の効果が得られる。
〔第3の変化例〕
また、上記実施の形態にあっては、踏段3の後輪3c自体を検出するようにしたが、第3の変化例として、図示を省略したが踏段3の後輪3cに第1のセンサ1および第2のセンサ2で検出される被検出体を別途設けることによっても同様の効果が得られる。さらに、駆動輪8に被検出体を別途設ける場合や、従動ローラ10に被検出体を別途設ける場合も同様である。
また、上記実施の形態にあっては、踏段3の後輪3c自体を検出するようにしたが、第3の変化例として、図示を省略したが踏段3の後輪3cに第1のセンサ1および第2のセンサ2で検出される被検出体を別途設けることによっても同様の効果が得られる。さらに、駆動輪8に被検出体を別途設ける場合や、従動ローラ10に被検出体を別途設ける場合も同様である。
〔第4の変化例〕
また、上記実施の形態にあっては、後輪3cの金属部3dが接近したときに順次作動する第1のセンサ1および第2のセンサ2(近接センサ)を設けた場合を例示したが、これらのセンサ1,2の代わりに、第4の変化例として、踏段3により作動する光電式センサや、駆動手段4、例えば図4の駆動輪8や図5の従動ローラ10により作動する光電式センサを設けることもできる。
また、上記実施の形態にあっては、後輪3cの金属部3dが接近したときに順次作動する第1のセンサ1および第2のセンサ2(近接センサ)を設けた場合を例示したが、これらのセンサ1,2の代わりに、第4の変化例として、踏段3により作動する光電式センサや、駆動手段4、例えば図4の駆動輪8や図5の従動ローラ10により作動する光電式センサを設けることもできる。
〔第2の実施の形態〕
図6は本発明の第2の実施の形態に係るマンコンベアの移動方向検出装置に用いられる異常検出方法を示すフローチャートである。なお、本実施の形態の装置構成は、第1の実施の形態と基本的に同様であるが、図1に示す認識手段5aに、第1のセンサ1および第2のセンサ2の異常チェックフラグをON,OFFする機能が追加して設けられている。
図6は本発明の第2の実施の形態に係るマンコンベアの移動方向検出装置に用いられる異常検出方法を示すフローチャートである。なお、本実施の形態の装置構成は、第1の実施の形態と基本的に同様であるが、図1に示す認識手段5aに、第1のセンサ1および第2のセンサ2の異常チェックフラグをON,OFFする機能が追加して設けられている。
この第2の実施の形態にあっては、図6に示す一連の処理手順にしたがって第1のセンサ1および第2のセンサ2の異常を検出するようになっている。すなわち、手順S11としてマンコンベアが運転中であると判定した後、手順S12として第1のセンサ1の立上り信号があるかどうか判定し、第1のセンサ1の立上り信号がある場合、以下の手順S13〜S18にて第2のセンサ2の異常検出を行なう。
まず手順S13として第2のセンサ2の異常チェックフラッグをONした後、手順S14として第2のセンサ2の立上り信号または立下り信号がある場合、手順S15として第2のセンサ2の異常チェックフラッグをOFFし、手順S16として第1のセンサ1の立下り信号があるかどうか判定する。第1のセンサ1の立下り信号がある場合に、手順S17として第2のセンサ2の異常チェックフラッグがONかどうか判定し、その結果、異常チェックフラッグがOFFである場合、第2のセンサ2が正常であると判定して手順11へ戻る。
また、何らかの異常で第2のセンサ2から立上り信号または立下り信号が出力されない場合、上記の手順S14から手順S15をパスして手順S16へ進む。この手順S16にて第1のセンサ1から立下り信号が出力された時点でも、第2のセンサ2の異常チェックフラッグが依然としてONしているので、手順S18として第2のセンサ2が異常であると判定する。
また、上記の手順S12にて第1のセンサ1の立上り信号がない場合、手順S19として第2のセンサ2の立上り信号があるかどうか判定し、第2のセンサ2の立上り信号がある場合、以下の手順S20〜S25にて第1のセンサ1の異常検出を行なう。
まず手順S20として第1のセンサ1の異常チェックフラッグをONした後、手順S21として第1のセンサ1の立上り信号または立下り信号がある場合、手順S22として第1のセンサ1の異常チェックフラッグをOFFする。次いで、手順S23として第2のセンサ2の立下り信号があるかどうか判定し、第2のセンサ2の立下り信号がある場合、手順S24として第1のセンサ1の異常チェックフラッグがONかどうか判定し、その結果、異常チェックフラッグがOFFである場合、第1のセンサ1が正常であると判定して手順11へ戻る。
また、何らかの異常で第1のセンサ1から立上り信号または立下り信号が出力されない場合、上記の手順S21から手順S22をパスして手順S23へ進む。この手順S23にて第2のセンサ2から立下り信号が出力された時点でも、第1のセンサ1の異常チェックフラッグが依然としてONしているので、手順S25として第1のセンサ1が異常であると判定する。
このように構成した第2の実施の形態では、第1のセンサ1の立上り時(手順S12)から立下り時(手順S16)までの間に第2のセンサ2が作動しない場合、この第2のセンサ2に何らかの異常が生じて検出信号を出力できない状態にあることを検出でき、また、第1のセンサ1に関しても同様であるので、第1のセンサ1および第2のセンサ2の異常を自動的に検出して異常発生時には迅速に修理を行ない、マンコンベアの移動方向を確実に検出することができる。
〔第3の実施の形態〕
図7は本発明の第3の実施の形態に係るマンコンベアの移動方向検出装置に設けられるリレーシーケンス制御回路を示す電気回路図、図8は本実施の形態によりリレーシーケンス制御を行なう際のタイムチャートである。なお、本実施の形態の装置構成は第1の実施の形態と同様であり、図1に示すように、踏段3の後輪3cの移動軌跡の近傍に配置され、後輪3cの金属部3dを順次検出する第1のセンサ1および第2のセンサ2と、制御盤5に設けられ、第1のセンサ1および第2のセンサ2から出力される検出信号の位相差から踏段の移動方向を認識する認識手段5aとによって構成されている。
図7は本発明の第3の実施の形態に係るマンコンベアの移動方向検出装置に設けられるリレーシーケンス制御回路を示す電気回路図、図8は本実施の形態によりリレーシーケンス制御を行なう際のタイムチャートである。なお、本実施の形態の装置構成は第1の実施の形態と同様であり、図1に示すように、踏段3の後輪3cの移動軌跡の近傍に配置され、後輪3cの金属部3dを順次検出する第1のセンサ1および第2のセンサ2と、制御盤5に設けられ、第1のセンサ1および第2のセンサ2から出力される検出信号の位相差から踏段の移動方向を認識する認識手段5aとによって構成されている。
そして、本実施の形態の認識手段5aは、図7に示すリレーシーケンス制御回路20からなり、このリレーシーケンス制御回路20は、常開接点1a’および常閉接点1b’を有し、第1のセンサ1の作動により付勢(ON)する第1のリレー1’(A)と、常開接点2a’および常閉接点2b’を有し、第2のセンサ2の作動により付勢する第2のリレー2’(B)と、マンコンベア運転信号の出力により閉じる常開接点11a(DRV)と、常開接点12aを有する移動方向検出開始リレー12(ST)と、常開接点13aおよび常閉接点13bを有する順方向移動検出リレー13(UX)と、常開接点14aおよび常閉接点14bを有する逆方向移動検出リレー14(DX)と、常開接点15aおよび常閉接点15bを有する順方向移動方向判定リレー15(UY)と、常開接点16aおよび常閉接点16bを有する逆方向移動方向判定リレー16(DY)とから構成されている。
この第3の実施の形態にあっては、図8のタイムチャートに示すように複数のリレー11、12、1’、2’、13,14,15,16のリレーシーケンス制御を行なうことにより踏段3の移動方向を検出するようになっている。すなわち、例えば時刻t1にてマンコンベア運転開始時に運転信号の出力に応じて運転リレー11が付勢して常開接点11aが閉じたとき、第1のセンサ1がON状態で第1のリレー1’が付勢され、第2のセンサ2がOFF状態で第2のリレー2’が消勢(OFF)されている。
次いで、時刻t2にて第2のセンサ2がONして第2のリレー2’が付勢して常開接点2a’が閉じて常閉接点2b’が開いた後、時刻t3にて第2のセンサ2がOFFして第2のリレー2’が消勢されると、常開接点2a’が開いて常閉接点2b’が閉じる。このとき、第1のリレー1’の消勢により常開接点1a’が開いて常閉接点1b’が閉じているので、常閉接点1b’−常閉接点2b’−常開接点11a−移動方向検出開始リレー12の回路が形成され、移動方向検出開始リレー12が付勢し、自己保持用の常開接点12aが閉じることにより常開接点11aが開くまで移動方向検出開始リレー12が自己保持される。
次いで、時刻t4にて第1のセンサ1が再びONとなり第1のリレー1’が付勢されると、常開接点1a’が閉じて常閉接点1b’が開くので、常開接点12a−常開接点1a’−常閉接点14b−順方向移動検出リレー13の回路が形成される。これに伴い、常開接点13aが閉じて常開接点12a−常開接点13a−順方向移動方向判定リレー15の回路が形成され、順方向移動方向判定リレー15が付勢されるので、この順方向移動方向判定リレー15のONにより移動踏段3の移動方向が順方向であることを認識する。また、自己保持用の常開接点15aが閉じることにより常開接点12a−常開接点15a−常閉接点16b−順方向移動方向判定リレー15の回路が形成されるので、順方向移動方向判定リレー15が自己保持される。
その後、時刻t5にて踏段3の移動方向が変化した後、時刻t6にて第1のセンサ1がOFF状態で、第2のセンサ2がONすると、上述した順方向の場合と同様にして、逆方向移動検出リレー14が付勢されるので、順方向移動方向判定リレー15が消勢されると共に、逆向移動方向判定リレー16が付勢される。これにより、移動踏段3の移動方向が逆方向であることを認識する。次いで、時刻t7にてマンコンベア運転を停止するとき、運転リレー11が消勢して常開接点11aが開き、移動方向検出開始リレー12が消勢されるので、逆方向移動検出リレー14および逆向移動方向判定リレー16が消勢される。
このように構成した第3の実施の形態では、第1のセンサ1および第2のセンサ2から順次出力される検出信号に基づいて、リレーシーケンス制御回路20でリレーシーケンス制御を行なうことにより踏段3の移動方向を円滑に認識することができる。
以上、実施の形態について説明したが、本発明の移動方向検出装置では、例えば、複数の検出センサを踏段の移動軌跡の近傍に配置した場合、移動する踏段を複数の検出センサが順次検出して検出信号を出力し、次いで、認識手段により前記の検出信号の位相差から踏段の移動方向を認識する。
同様に、複数の検出センサを駆動手段の移動軌跡の近傍に配置した場合、移動する駆動手段を複数の検出センサが順次検出して検出信号を出力し、次いで、認識手段により前記の検出信号の位相差から踏段の移動方向を認識する。これにより、撮像手段および画像処理手段を有する従来技術と比べて、簡単な構造であり安いコストで移動方向を検出することができる。
また、減速機の回転軸端に円盤状の回転体を取付ける従来技術と比べて、簡単な構造であり安いコストで移動方向を検出することができると共に、非接触式の検出センサが被検出体である踏段や駆動手段と接触しないので、これらの検出センサおよび被検出体の磨耗を抑制することができる。
本発明の異常検出方法では、複数の検出センサのうちの第1のセンサの立上り信号から立下り信号の間に、通常時に第2のセンサから立上り信号または立下り信号が出力されるので、この信号出力に応じて第2のセンサの異常チェックフラッグがOFFとなる。しかしながら、第2のセンサの異常が発生した場合には第2のセンサから立上り信号または立下り信号が出力されず、したがって、前記の異常チェックフラッグがOFFとならないので、第2のセンサが異常であると判定する。これにより、検出センサの異常を自動的に検出して異常発生時には迅速に修理を行なうことができ、マンコンベアの移動方向を確実に検出することができる。
1 第1のセンサ(検出センサ)
2 第2のセンサ(検出センサ)
3 踏段
4 駆動手段
5 制御盤
5a 認識手段(異常検出手段)
6 表示部
7 移動方向検出装置
8 駆動輪
8a スポーク
9 移動手すり
10 従動ローラ
10a 突起
11a 常開接点
12 移動方向検出開始リレー
13 順方向移動検出リレー
14 逆方向移動検出リレー
15 順方向移動方向判定リレー
16 逆方向移動方向判定リレー
20 リレーシーケンス回路
2 第2のセンサ(検出センサ)
3 踏段
4 駆動手段
5 制御盤
5a 認識手段(異常検出手段)
6 表示部
7 移動方向検出装置
8 駆動輪
8a スポーク
9 移動手すり
10 従動ローラ
10a 突起
11a 常開接点
12 移動方向検出開始リレー
13 順方向移動検出リレー
14 逆方向移動検出リレー
15 順方向移動方向判定リレー
16 逆方向移動方向判定リレー
20 リレーシーケンス回路
Claims (6)
- 無端状に連結された複数の踏段と、これらの踏段と同一方向に移動する移動手すりと、前記踏段および前記移動手すりを駆動する駆動手段とを有するマンコンベアにおける前記踏段の移動方向を検出する移動方向検出装置であって、
前記踏段および前記駆動手段の少なくとも一方の近傍に配置され、前記踏段および前記駆動手段の少なくとも一方を順次検出する複数の検出センサと、
これらの検出センサから出力される検出信号の位相差から前記踏段の移動方向を認識する認識手段と、
を備えたことを特徴とするマンコンベアの移動方向検出装置。 - 前記踏段および前記駆動手段の少なくとも一方に、前記複数の検出センサにより検出される被検出体を設けたことを特徴とする請求項1記載のマンコンベアの移動方向検出装置。
- 前記複数の検出センサが、前記踏段および前記駆動手段の少なくとも一方が接近したときに作動する近接センサからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマンコンベアの移動方向検出装置。
- 前記複数の検出センサが、前記踏段および前記駆動手段の少なくとも一方により作動する光電式センサからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマンコンベアの移動方向検出装置。
- 前記認識手段が、複数のリレーを有し、リレーシーケンス制御により前記踏段の移動方向を認識するリレーシーケンス回路から構成されたことを請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の特徴とするマンコンベアの移動方向検出装置。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のマンコンベアの移動方向検出装置に用いられる異常検出方法であって、
マンコンベアが運転中であり前記検出センサのうちの第1のセンサからの立上り信号が出力された時点で、前記検出センサのうちの第2のセンサの異常チェックフラッグをONした後、前記第2のセンサからの立上り信号または立下り信号に応じて前記異常チェックフラッグをOFFし、次いで、前記第1のセンサからの立下り信号が出力された時点で、前記第2のセンサの異常チェックフラッグが依然としてONしている場合に、前記第2のセンサが異常であると判定するようにしたことを特徴とするマンコンベア移動方向検出装置の異常検出方法。
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