JP2006181522A - 中空糸型モジュールの製造方法、及び中空糸型モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
中空糸束3をケーシング4内に装填する中空糸束装填工程と、ケーシングの両端開口部を閉塞するケーシング開口部閉塞工程と、ケーシング内に液状の樹脂組成物を流し込んでケーシングを回転しながら樹脂組成物を硬化させて中空糸束の両端部を樹脂組成物で固定封止する封止工程と、ケーシングの端部から突出した部分を切断する切断工程とを含む中空糸型モジュールの製造方法において、中空糸束には親水化剤を含まない疎水性の膜素材により紡糸した素の中空糸膜を用い、封止工程では樹脂組成物を中空糸膜の膜基材内に含浸させて硬化させる。
【選択図】 図5
Description
突出した中空糸束の端部を囲む状態でケーシングの両端開口部を閉塞するケーシング開口部閉塞工程と、
ケーシング開口部閉塞状態でケーシング内に液状の樹脂組成物を流し込んでケーシングを回転しながら樹脂組成物を硬化させて中空糸束の両端部をケーシングに対して樹脂組成物で固定封止する封止工程と、
封止工程後、ケーシングの端部から突出した部分を切断することにより中空糸の端部を開口させる切断工程と、
を含む中空糸型モジュールの製造方法において、
中空糸束装填工程でケーシング内に装填する中空糸束の各中空糸膜には親水化剤を含まない疎水性の膜素材により紡糸した中空糸であって、且つ親水化処理や賦活処理などの処理をしていない素の中空糸膜を用い、
封止工程では、流し込んだ樹脂組成物を中空糸膜の膜基材内に含浸させ、
切断工程では膜基材内に含浸した樹脂組成物が硬化した状態で切断する、
ことを特徴とする中空糸型モジュールの製造方法である。
0.01μm<Ra(算術平均粗さ)<0.15μm
0.01μm<Ry(最大高さ)<1.0μm
0.01μm<Rz(十点平均粗さ)<1.0μm
の範囲にしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中空糸型モジュールの製造方法である。
樹脂組成物によりケーシングに固定された中空糸の両端部は、親水化剤を含まない疎水性の膜素材により紡糸され、且つ親水化処理や賦活処理などの処理をしていない素の中空糸膜であって、樹脂組成物が膜基材内に含浸されていることを特徴とする中空糸型モジュールである。
0.01μm<Ra(算術平均粗さ)<0.15μm
0.01μm<Ry(最大高さ)<1.0μm
0.01μm<Rz(十点平均粗さ)<1.0μm
であることを特徴とする請求項5に記載の中空糸型モジュールである。
0.01μm<Ra(算術平均粗さ)<0.15μm
0.01μm<Ry(最大高さ)<1.0μm
0.01μm<Rz(十点平均粗さ)<1.0μm
の範囲にすると、血液成分への悪影響を確実に抑制することができる。
まず、図1及び図2に基づいて血液浄化器1の構成について説明する。例示した血液浄化器1は、ケース2の内部に中空糸束3を備えた構成である。
先ず、図5(a)に示すように、前記した中空糸束3、即ち、親水化剤を含まない疎水性の膜素材により紡糸した中空糸であって、且つ親水化処理や賦活処理などの処理をしていない素の中空糸膜12のをケーシング4内に装填し、この中空糸束3の両端部をケーシング4の両端部よりも突出させる(中空糸束装填工程)。なお、中空糸束3は、ケーシング4の長さよりも少し長い所定の長さに切断されている。
なお、中空糸束3の両端に開口している各中空糸膜12の開口を閉塞しておくと液状の樹脂組成物が中空糸膜12の内部空間内に入り込まないので、後述する切断長さを短縮でき、廃棄する部分を減少することができる。また、各中空糸膜12の開口を閉塞しておくと樹脂組成物が内部空間に入り込まないので、ターンテーブルの回転数を高めて遠心力を強め、樹脂組成物が中空糸膜12の膜基材の細孔内に迅速に、且つより深く浸透する。したがって、中空糸膜12の両端部分の硬さを、硬化した樹脂組成物の硬さに近づけることができ、後述する切断工程における切断面を一層平滑にすることができる。
0.01μm<Ra(算術平均粗さ)<0.15μm
0.01μm<Ry(最大高さ)<1.0μm
0.01μm<Rz(十点平均粗さ)<1.0μm
この表面粗さは、JIS B0601−1994に準拠したものである。なお、算術平均粗さ(Ra)は、粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さlだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線か測定曲線までの偏差の絶対値を合計し、平均した値である。また、最大高さ(Ry)は、粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さlだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から最も高い山頂までの高さYpと最も低い谷底までの深さYvとの和である。さらにまた、十点平均粗さ(Rz)は、粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さlだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から、最も高い山頂から5番目までの山頂の標高(Yp)の絶対値の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の標高(Yv)の絶対値の平均値との和である。
そして、実験には、キーエンス社製の超深度形状測定顕微鏡(VK−8550)を使用した。なお、切断面の粗さの範囲に上記した上限を設定した理由は、切断面粗さが上記上限を超えた血液浄化器1を使用すると、中空糸束3のうち残血が生じる中空糸の本数が多くなってしまうためである。また、切断面の粗さの範囲に上記した下限を設定した理由は、切断面粗さを上記下限までの値で仕上げれば中空糸束3内に残血がほとんど生じなくなり、さらに切断面粗さを低く仕上げたとしても、加工コストが高くなるだけで、中空糸束3内の残血発生の防止に寄与し難いためである。
この状態では、中空糸膜12の内側表面が疎水性のままなので親水化処理を施すことが望ましい。
以下、親水化処理の一例を説明する。
この第2パージ工程の終了により親水化処理は終了する。
2 ケース
3 中空糸束
4 ケーシング
5 排出側のキャップ部材
6 注入側のキャップ部材
7 拡径部
8 透析液注入ポート
9 透析液排出ポート
10 封止部
12 中空糸膜
13 血液排出ポート
14 Oリング
15 血液注入ポート
16 Oリング
18 親水化剤
18a 第1親水化剤
18b 第2親水化剤
Claims (6)
- 吸着能を備えた疎水性高分子を主たる膜素材とした中空糸膜を束にした中空糸束をケーシング内に装填して中空糸束の端部をケーシングの端部よりも突出させる中空糸束装填工程と、
突出した中空糸束の端部を囲む状態でケーシングの両端開口部を閉塞するケーシング開口部閉塞工程と、
ケーシング開口部閉塞状態でケーシング内に液状の樹脂組成物を流し込んでケーシングを回転しながら樹脂組成物を硬化させて中空糸束の両端部をケーシングに対して樹脂組成物で固定封止する封止工程と、
封止工程後、ケーシングの端部から突出した部分を切断することにより中空糸の端部を開口させる切断工程と、
を含む中空糸型モジュールの製造方法において、
中空糸束装填工程でケーシング内に装填する中空糸束の各中空糸膜には親水化剤を含まない疎水性の膜素材により紡糸した中空糸膜であって、且つ親水化処理や賦活処理などの処理をしていない素の中空糸膜を用い、
封止工程では、流し込んだ樹脂組成物を中空糸膜の膜基材内に含浸させ、
切断工程では膜基材内に含浸した樹脂組成物が硬化した状態で切断する、
ことを特徴とする中空糸型モジュールの製造方法。 - 封止工程で流し込んだ樹脂組成物が含浸する部位が中空糸膜の細孔内であることを特徴とする請求項1に記載の中空糸型モジュールの製造方法。
- 切断工程で切断した面の粗さを、
0.01μm<Ra(算術平均粗さ)<0.15μm
0.01μm<Ry(最大高さ)<1.0μm
0.01μm<Rz(十点平均粗さ)<1.0μm
の範囲にしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中空糸型モジュールの製造方法。 - 中空糸束装填工程でケーシング内に装填する中空糸束は、各中空糸膜の両端開口が閉塞されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の中空糸型モジュールの製造方法。
- 吸着能を備えた疎水性高分子を主たる膜素材とした中空糸膜を束にした中空糸束をケーシング内に装填し、ケーシング内に流し込んだ液状の樹脂組成物を硬化させて中空糸束の両端部をケーシングに対して固定し、ケーシングの端部で切断した樹脂組成物の切断面に中空糸の端部を開口させた中空糸型モジュールにおいて、
樹脂組成物によりケーシングに固定された中空糸の両端部は、親水化剤を含まない疎水性の膜素材により紡糸され、且つ親水化処理や賦活処理などの処理をしていない素の中空糸膜であって、樹脂組成物が膜基材内に含浸されていることを特徴とする中空糸型モジュール。 - 前記切断面の粗さが、
0.01μm<Ra(算術平均粗さ)<0.15μm
0.01μm<Ry(最大高さ)<1.0μm
0.01μm<Rz(十点平均粗さ)<1.0μm
であることを特徴とする請求項5に記載の中空糸型モジュール。
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