JP2006180282A - Lc複合フィルタ部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 例えば200MHz〜800MHzにカットオフ周波数を有し、この800MHzよりも高い周波数で大きな減衰が得られるLC複合フィルタ部品を提供すること。
【解決手段】 複数の絶縁材シートを積層し、これら絶縁材シートの各別のものにコイル導体34が形成されているコイル層17と、他の絶縁材シートに第1及び第2コンデンサ導体25、26がそれぞれ形成されている第1及び第2コンデンサ層16、18とを少なくとも1つずつ有し、絶縁材シート17a〜17cが、絶縁材シート16a、16b、18a、18bよりも比誘電率が低い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器などのノイズを除去するフィルタとして機能するインダクタとキャパシタとを備えるLC複合フィルタ部品に関する。
電子機器のノイズ対策用として、インダクタ(コイル部)とキャパシタ(コンデンサ部)とを組み合わせ、L型、T型あるいはπ型のEMI(ElectroMagnetic Interference)フィルタが知られている。
近年、このようなLC複合フィルタ部品においても、電子機器の小型化及び使用されるデジタル信号の高周波化に伴い、カットオフ周波数が高く、高周波での減衰特性に優れる高周波対応の小型のLC複合フィルタ部品が望まれるようになってきた。特に、携帯電話機のような携帯通信機器では、800MHz以上の周波数で大きな減衰が得られる減衰特性を有するLC複合フィルタ部品が望まれている。
これまで、誘電体材料、磁性体材料あるいは誘電体材料と磁性体材料との混合材料によって形成された絶縁材シートを用い、コイル導体が形成されたコイル層及びコンデンサ導体が形成されたコンデンサ層からなるフィルタ回路を内蔵する小型のモノリシック構造のLC複合フィルタ部品が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
実公昭60−31242号公報 特開昭58−84420号公報 特開平6−163321号公報 特開2001−53571号公報
しかしながら、上記従来のLC複合フィルタ部品においては、以下の問題がある。すなわち、上記従来のLC複合フィルタ部品では、絶縁材シートに用いられる磁性体材料として透磁率の大きなフェライトを使用することがあるが、フェライトは数百MHz以上の高周波帯域において透磁率が著しく低下してしまう。これにより、高周波帯域で大きな減衰量を確保するためには高周波帯域で大きなインダクタンスが必要となるため、フェライトの透磁率の周波数変化による影響で、低周波帯域においてインダクタンスが著しく大きくなり、カットオフ周波数が低下する問題がある。
また、絶縁材シートに用いられる誘電体材料として、比誘電率の小さな誘電体材料を用いると、コンデンサ層におけるキャパシタンスを確保するためにコンデンサ導体の重なり面積を大きくする必要があり、そのためコンデンサ層の層厚が大きくなる。したがって、小型化が困難となる。一方、比誘電率の大きな誘電体材料を用いると、コイル導体間の静電容量が大きくなることで、コイル導体の持つインダクタンスとこの静電容量による並列共振が低周波帯域で起こる。したがって、共振点を超えた高周波における減衰が小さくなり、高周波数で広帯域、高減衰とすることが困難である。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、例えば200MHz〜800MHzにカットオフ周波数を有し、この800MHzよりも高い周波数で大きな減衰が得られるLC複合フィルタ部品を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のLC複合フィルタ部品は、複数の絶縁材シートを積層し、これら絶縁材シートの各別のものにコイル導体が形成されているコイル層と、他の絶縁材シートにコンデンサ導体が形成されているコンデンサ層とを少なくとも1つずつ有するLC複合フィルタ部品であって、前記コイル層を構成する前記絶縁材シートの比誘電率が、前記コンデンサ層を構成する前記他の絶縁材シートの比誘電率よりも低いことを特徴とする。
この発明によれば、コイル層を構成する絶縁材シートの比誘電率を、コンデンサ層を構成する絶縁材シートの比誘電率を小さくすることによって、コイル層における浮遊容量を小さくしてコイル導体パターンの間隔を狭くして形成することができると共に、コンデンサ層の層厚を小さくすることができる。また、コイル導体間の浮遊容量を小さくすることで、L−Cの並列共振点を高周波領域に容易に設定でき、高周波成分の通過を抑制することができる。したがって、例えば200MHzから800MHzのように高い周波数帯域でカットオフ周波数を有するようなローパスフィルタにおいても、高周波数で広帯域かつ高減衰であると共に小型のLC複合フィルタ部品となる。
また、本発明のLC複合フィルタ部品は、前記コイル層を構成する前記絶縁材シート及び前記コンデンサ層を構成する前記他の絶縁材シートがそれぞれ収縮されており、前記コイル層を構成する前記絶縁材シートの収縮率と前記コンデンサ層を構成する前記他の絶縁材シートの収縮率との比が、95%以上105%以下であることが好ましい。
この発明によれば、コイル層を構成する絶縁材シートの収縮率と、コンデンサ層を構成する絶縁材シートの収縮率との比を、95%以上105%以下とすることによって、コイル層とコンデンサ層とを積層して一体的に焼成したときに、コイル層とコンデンサ層との間で層間剥がれの発生を抑制する。ここで、収縮率とは、(焼成後の寸法)/(焼成前の寸法)を意味する。
また、本発明のLC複合フィルタ部品は、前記絶縁材シートが誘電体材料によって構成されていることが好ましい。
この発明によれば、コイル層を構成する絶縁材シートが例えばフェライトなどの磁性体材料を用いずに誘電体材料によって構成されていることで、フェライトの透磁率の周波数変化の影響により、低周波数でインダクタンスが著しく大きくなってカットオフ周波数が低下することを防止する。
また、本発明のLC複合フィルタ部品は、前記コイル層を構成する前記絶縁材シートを構成する誘電体材料の比誘電率が、1以上40以下であり、前記コンデンサ層を構成する前記他の絶縁材シートを構成する誘電体材料の比誘電率が、60以上200以下であることが好ましい。
この発明によれば、コイル層を構成する絶縁材シートの比誘電率を1以上40以下とすることで、カットオフ周波数を例えば200MHzから800MHzの範囲内に設定した場合であっても、コイル導体の導体パターン間での静電容量を十分に小さくすることができる。したがって、コイル導体間の浮遊容量とコイルのインダクタンスとの共振点を800MHz以上の高周波領域に設定することが容易となり、コイル導体の浮遊容量による高周波成分の通過が十分に抑制される。
また、コンデンサ層を構成する絶縁材シートの比誘電率を60以上とすることで、すべてコイル層を低誘電率の絶縁材シートを用いる場合と比較して、少ない層数で必要な静電容量を得ることや、電極間距離を大きくして耐電圧を上げること、信頼性を向上させることができる以外にも、コンデンサ導体に電流が流れることでコンデンサが有するインダクタンスを調整する自由度が増大する。そして、比誘電率を200以下とすることで、コンデンサとコイルとの間に生じる浮遊容量が増大することでフィルタの設計が困難になることを防止すると共に、フィルタ特性の変動を抑制する。
本発明のLC複合フィルタ部品によれば、コイル層における浮遊容量を小さくしてコイル導体パターンの間隔を狭くして形成することができると共に、コンデンサ層の層厚を小さくすることができる。したがって、例えば200MHzから800MHzでカットオフ周波数を有するようなローパスフィルタにおいても、高周波数で広帯域かつ高減衰であると共に小型化することができる。
以下、本発明によるLC複合フィルタ部品の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、3端子型ノイズフィルタに適用したものであり、図1は、本実施形態におけるLC複合フィルタ部品におけるLC複合フィルタ部品の分解斜視図、図2は、図1の完成状態を示すLC複合フィルタ部品の外観斜視図であり、図3は、その等価回路図である。
図1及び図2において、LC複合フィルタ部品10は、カットオフ周波数よりも高い周波数の信号またはノイズを除去するローパスフィルタであって、シート状の複数枚の絶縁材シートを9層積層して一体化した構成とされる。また、ほぼ直方体形状の積層体としたLC複合フィルタ部品の対向する2側面には、後述するコイル導体34と後述する第1及び第2コンデンサ導体25、26とに接続される一対の信号端子電極11、12が設けられており、LC複合フィルタ部品10の他の対向する2側面には、前記第1及び第2コンデンサ導体25、26に接続される一対のグラウンド端子電極13、14が設けられている。
また、9枚の絶縁材シートを積層して一体化した積層体は、第1カバー層(絶縁材シート)15、第1コンデンサ層16、コイル層17、第2コンデンサ層18、第2カバー層(絶縁材シート)19の順に積層した構成とされる。
第1及び第2カバー層15、19は、第1及び第2コンデンサ層16、18と第1及び第2コンデンサ層16、18の間に配置されるコイル層17とを保護するために設けられており、それぞれ1枚の絶縁材シートによって構成される。ここで、第1及び第2カバー層15、19を構成する絶縁材シートは、比誘電率が80である誘電体材料(A)によって構成されている。
なお、第1及び第2カバー層15、19については、それぞれ上述した1層に限定されることなく、2層以上であってもよい。
第1及び第2コンデンサ層16、18は、それぞれ2枚の絶縁材シート16a、16b及び絶縁材シート18a、18bを上面側から順に2層に積層した構成とされる。ここで、第1及び第2コンデンサ層16、18を構成する絶縁材シートは、第1及び第2カバー層15、19と同様に、比誘電率が80である誘電体材料(A)によって構成されている。
絶縁材シート16a、16b、18a、18bには、それぞれの上面に第1から第4コンデンサ導体パターン21〜24が形成されている。これら第1から第4コンデンサ導体パターン21〜24は、例えば銀などの導電体を印刷やメッキなどの周知の手法により形成したものである。
このうち、第1コンデンサ導体パターン21は、ほぼ矩形状の導体パターンであって、絶縁材シート16aの上面に形成されている。そして、第1コンデンサ導体パターン21の両端辺には、グラウンド端子電極13、14に接続される引出電極21a、21bがそれぞれ形成されている。
また、第2コンデンサ導体パターン22は、第1コンデンサ導体パターン21と同様に、ほぼ矩形状の導体パターンであって、絶縁材シート16bの上面に形成されている。そして、第2コンデンサ導体パターン22の一端辺には、信号端子電極12に接続される引出電極22aが形成されている。
ここで、第1及び第2コンデンサ導体パターン21、22において、それぞれが上面視で互いに重なるように形成されている。そして、第1及び第2コンデンサ導体パターン21、22が絶縁材シート16aを介して対向配置されることで、図1及び図3に示す第1コンデンサ導体25が形成される。
そして、第3コンデンサ導体パターン23は、ほぼ矩形状の導体パターンであって、絶縁材シート18aの上面に形成されている。そして、第3コンデンサ導体パターン23の一端辺には、信号端子電極11に接続される引出電極23aが形成されている。
また、第4コンデンサ導体パターン24は、第3コンデンサ導体パターン23と同様に、ほぼ矩形状の導体パターンであって、絶縁材シート18bの上面に形成されている。そして、第4コンデンサ導体パターン24の両端辺には、グラウンド端子電極13、14に接続される引出電極24a、24bがそれぞれ形成されている。
ここで、第3及び第4コンデンサ導体パターン23、24において、それぞれが上面視で互いに重なるように形成されている。そして、第3及び第4コンデンサ導体パターン23、24が絶縁材シート18aを介して対向配置されることで、図1及び図3に示す第2コンデンサ導体26が形成される。
コイル層17は、3枚の絶縁材シート17a〜17cを上面側から順に3層に積層した構成とされる。ここで、コイル層17を構成する絶縁材シートは、誘電体材料(A)の比誘電率よりも低い、比誘電率が8である誘電体材料(B)によって構成されており、磁性体材料であるフェライトが使用されていない。また、絶縁材シート17a〜17cの収縮率は、第1及び第2カバー層15、19と絶縁材シート16a、16b、17a、17bの収縮率と比較して、95%以上105%以下となっている。
絶縁材シート17a〜17cには、それぞれ上面に第1から第3コイル導体パターン31〜33が形成されている。これら第1から第3コイル導体パターン31〜33は、第1から第4コンデンサ導体パターン21〜24と同様に、例えば銀などの導電体を印刷やメッキなどの周知の手法により形成したものである。
このうち、第1コイル導体パターン31は、ほぼコ字状の導体パターンであって、絶縁材シート17aの上面に形成されている。そして、第1コイル導体パターン31の一方の端部には、信号端子電極12に接続される引出電極31aが形成されている。また、第1コイル導体パターン31の他方の端部には、絶縁材シート17aを貫通するスルーホールH1が設けられている。
また、第2コイル導体パターン32は、第1コイル導体パターン31と同様に、ほぼコ字状の導体パターンであって、絶縁材シート17bの上面に形成されている。そして、第2コイル導体パターン32の一方の端部は、スルーホールH1を介して上述した絶縁材シート17aの上面に形成されている第1コイル導体パターン31と電気的に接続されている。また、第2コイル導体パターン32の他方の端部には、絶縁材シート17bを貫通するスルーホールH2が設けられている。
また、第3コイル導体パターン33は、第1及び第2コイル導体パターン31、32と同様に、ほぼコ字状の導体パターンであって、絶縁材シート17cの上面に形成されている。そして、第3コイル導体パターン33の一方の端部は、スルーホールH2を介して上述した絶縁材シート17bの上面に形成されている第2コイル導体パターン32と電気的に接続されている。また、第3コイル導体パターン33の他方の端部には、信号端子電極11に接続される引出電極33aが形成されている。
ここで、第1から第3コイル導体パターン31〜33が電気的に接続されることによって、コイル導体34が形成される。
このように構成されたLC複合フィルタ部品10は、図3に示すように、コイル導体34の入力端と出力端とにそれぞれグラウンドに接続される第1及び第2コンデンサ導体25、26が設けられたπ型のノイズフィルタが形成される。
以上のように構成された本発明のLC複合フィルタ部品について、以下にその製造方法を説明する。
最初に、比誘電率が80である誘電体材料(A)の材料粉末に有機バインダ、有機溶剤及び分散剤を加えて、ドクターブレード法によってグリーンシートを作成し、所定の形状(例えば、矩形状)としたシート状の第1及び第2カバー層15、19と、第1及び第2コンデンサ層16、18を構成する絶縁材シート16a、16b、18a、18bとを製作する。また、比誘電率が8である誘電体材料(B)の材料粉末を用い、同様にシート状のコイル層17を構成する絶縁材シート17a〜17cを製作する。そして、絶縁材シート17a、17bの所定位置に、レーザ、パンチングなどの周知の手法を用いて穴あけ加工を施し、スルーホールH1、H2を設ける。
次に、絶縁材シート16a、16b、18a、18bの上面に第1から第4コンデンサ導体パターン21〜24を、例えば銀などの導電ペーストを用いた印刷や転写などの周知の手法を用いて互いに短絡しないように形成する。また、絶縁材シート17a〜17cの上面に第1から第3コイル導体パターン31〜33を、同様に互いが短絡しないように形成する。
このとき、第1コンデンサ導体パターン21の端辺には引出電極21a、21bが、第2コンデンサ導体パターン22の端辺には引出電極22aが、第3コンデンサ導体パターン23の端辺には引出電極23aが、第4コンデンサ導体パターン24の端辺には引出電極24a、24bが、第1コイル導体パターン31の一端には引出電極31aが、第3コイル導体パターン33の一端には引出電極33aが、それぞれ一体的に連続して形成されている。
また、スルーホールH1、H2には、スルーホールを設けた絶縁材シートに形成される導体パターンと一体的に連続するような銀などの導電材料が充填される。なお、スルーホールを介して接続される絶縁材シート上に形成された導体パターンとは、導体パターン側に図示しない凸状の電極部を設けることなどでスルーホールの導電体に接触させ、電気的に接続されるようになっている。
次に、第1カバー層15と、絶縁材シート16a、16b、17a〜17c、18a、18bと、第2カバー層19とを積層し、プレスにより熱圧着することで積層体を形成する。そして、これを900℃で焼成して、銀を用いて信号端子電極11、12及びグラウンド端子電極13、14を形成し、Ni(ニッケル)、Sn(スズ)によってメッキ膜を形成することによって完成する。ここで、絶縁材シート17a〜17cの収縮率が、第1及び第2カバー層15、19と絶縁材シート16a、16b、18a、18bとの収縮率と比較して、95%以上105%以下となっているので、焼成後に第1コンデンサ層16とコイル層17との間またはコイル層17と第2コンデンサ層18との間において、層間剥がれが発生することが回避されている。
このように構成されたLC複合フィルタ部品10は、コイル層17を構成する絶縁材シートに比誘電率が8である誘電体材料(B)を用いることで、コイル層17に形成された第1から第3コイル導体パターン31〜33における静電容量の増大を防止する。これにより、コイル導体34と浮遊容量とによる並列共振の共振点が、設定したカットオフ周波数よりも高い周波数となる。したがって、200MHzから800MHzの間でカットオフ周波数を有するようなローパスフィルタにおいても、高周波数で広帯域かつ高減衰を得ることができる。
また、絶縁材シート17a〜17cに磁性体材料であるフェライトを使用しないことで、透磁率の周波数変化の影響を回避し、低周波数でコイル導体34のインダクタンスが大きくなってカットオフ周波数が低下することを抑制する。
また、第1及び第2コンデンサ層16、18を構成する絶縁材シートに比誘電率が80である誘電体材料(A)を用いることで、第1及び第2コンデンサ層16、18におけるキャパシタンスを大きくすることができ、第1及び第2コンデンサ層16、18の層厚の増大を抑制する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述したLC複合フィルタ部品は、上述した構成のものを複数組並べて、アレイ化することも可能である。
また、LC複合フィルタ部品は、カットオフ周波数よりも高い周波数のノイズを除去するローパスフィルタであるが、設定された周波数帯域のみの信号を透過するバンドパスフィルタに適用してもよい。
また、LC複合フィルタ部品は、コイルの入力端と出力端とにそれぞれグラウンドに接続されるコンデンサが設けられたπ型のノイズフィルタであるが、コイル層とコンデンサ層とが少なくとも1ずつ積層された構成であればよく、L型やT型のノイズフィルタであってもよい。
また、第1及び第2カバー層は、1層の絶縁材シートによって構成されているが、2層以上であってもよい。ここで、第1及び第2カバー層を構成する絶縁材シートに誘電体材料(B)を用いてもよい。
また、第1コンデンサ層とコイル層との間に導体パターンが形成されていない絶縁材シートを設けてもよい。同様に、第2コンデンサ層とコイル層との間に導体パターンが形成されていない絶縁材シートを設けてもよい。このようにすることで、コンデンサ導体パターンとコイル導体パターンとの間隔が大きくなり、コンデンサ導体パターンとコイル導体パターンとの間に浮遊容量が発生することや、コンデンサとコイルとの干渉を抑制する。
また、第1及び第2コンデンサ層を構成する絶縁材シートに用いられる誘電体材料の比誘電率は、60以上200以下であればよく、コイル層を構成する絶縁材シートに用いる誘電体材料の比誘電率は、1以上40以下であればよい。
本発明の一実施形態におけるLC複合フィルタ部品を示す分解斜視図である。 図1のLC複合フィルタ部品を示す外観斜視図である。 図1のLC複合フィルタ部品を示す等価回路図である。
符号の説明
10 LC複合フィルタ部品
11、12 信号端子電極
13、14 アース端子電極
15 第1カバー層(絶縁材シート)
16 第1コンデンサ層
16a、16b、17a〜17c、18a、18b 絶縁材シート
17 コイル層
18 第2コンデンサ層
19 第2カバー層(絶縁材シート)
25 第1コンデンサ導体
26 第2コンデンサ導体
34 コイル導体

Claims (4)

  1. 複数の絶縁材シートを積層し、これら絶縁材シートの各別のものにコイル導体が形成されているコイル層と、他の絶縁材シートにコンデンサ導体が形成されているコンデンサ層とを少なくとも1つずつ有するLC複合フィルタ部品であって、
    前記コイル層を構成する前記絶縁材シートの比誘電率が、前記コンデンサ層を構成する前記他の絶縁材シートの比誘電率よりも低いことを特徴とするLC複合フィルタ部品。
  2. 前記コイル層を構成する前記絶縁材シート及び前記コンデンサ層を構成する前記他の絶縁材シートがそれぞれ収縮されており、前記コイル層を構成する前記絶縁材シートの収縮率と前記コンデンサ層を構成する前記他の絶縁材シートの収縮率との比が、95%以上105%以下であることを特徴とする請求項1に記載のLC複合フィルタ部品。
  3. 前記絶縁材シートが誘電体材料によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のLC複合フィルタ部品。
  4. 前記コイル層を構成する前記絶縁材シートを構成する誘電体材料の比誘電率が、1以上40以下であり、
    前記コンデンサ層を構成する前記他の絶縁材シートを構成する誘電体材料の比誘電率が、60以上200以下であることを特徴とする請求項3に記載のLC複合フィルタ部品。
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