JP2006179547A - 電気二重層キャパシタ及びその製造方法 - Google Patents

電気二重層キャパシタ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電解液が含浸された電極シートとセパレータの積層体が、貼り合わせ部を有する偏平状の容器に密封された電気二重層キャパシタにおいて、容器内の圧力が比較的に低くてもガスが外部に放出され、開になる圧力のバラツキが小さく、しかも取付け周辺部の気密性が優れている圧力開放手段を備えた電気二重層キャパシタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 偏平状の容器の貼り合わせ部に筒状部材が接着挟持され、筒状部材が圧力開放手段により蓋閉めされてなる電気二重層キャパシタとする。また、電極シートとセパレータを積層する工程、貼り合わせ部を有する偏平状の容器に積層体を収納する工程、容器の貼り合わせ部に筒状部材を接着挟持させる工程、容器に電解液を注入する工程、積層体を減圧処理する工程、及び筒状部材を圧力開放手段により蓋閉めして容器を密封する工程を含む製造方法とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、活性炭等の分極性電極と電解液の界面である電気二重層に電気を蓄積する電気二重層キャパシタにおいて、電気二重層キャパシタセルの収納容器の貼り合わせ部に筒状部材を設け、筒状部材を圧力開放手段により蓋閉めして容器を密封した電気二重層キャパシタ及びその製造方法に関する。
近年、活性炭等の分極性電極に電解液を含浸させ、これらの界面の電気二重層に電気エネルギーを蓄積させた電気二重層キャパシタが蓄電媒体として実用化され始めている。電気二重層キャパシタの一般的な構成としては、金属箔等の集電体及び活性炭等の分極性電極からなる電極シートと、セパレータが交互に積層され、電解液が含浸された構成を有する電気二重層キャパシタセルが形成され、さらに電気二重層キャパシタセルが容器に密封されて電気二重層キャパシタとされる。
また、電気二重層キャパシタの製造は、電極シートとセパレータの積層体を、角型の電気二重層キャパシタにおいてはサンドウィッチ状に、円筒型の電気二重層キャパシタにおいてはロール状に形成し、集電体(正極体及び負極体)のリード部を各々の端子に接続し、積層体を容器に収納した後、容器の開口部から電解液を注入して積層体に電解液を含浸し、電極端子の先端を外部に露出した状態で容器を密封する方法が多く実施されている。
このような電気二重層キャパシタにおいては、電解液として、高い分解電圧が得られる有機系電解液が一般的に用いられているが、充放電を繰返すと徐々に電解液が分解して、一酸化炭素、二酸化炭素等のガスが生成する等、容器内の圧力が上昇する不都合があるほか、内部抵抗が大きくなる等、電気二重層キャパシタの性能が悪化する要因となっていた。そのため、例えば、容器の側面に圧力開放弁を設け、容器内の圧力が所定以上の圧力になると圧力開放弁が開になり、容器内のガスが外部に放出されるような機構を有する電気二重層キャパシタが開発されている。
特開平9−162082号公報 特開2002−280272号公報 特開2003−100571号公報 特開2003−297700号公報 特開2004−47971号公報 特開2004−71725号公報
しかしながら、前記のような容器の側面に設けられる圧力開放弁は、同一の製造方法で製造した電気二重層キャパシタであっても、開になる圧力が一定ではなく、バラツキが大きいという不都合があった。そのため、容器内の圧力がかなり高くなっても圧力開放弁が開かず、使用開始後短期間のうちに内部抵抗が大きくなる等の不具合が発生する場合があった。また、圧力開放弁を設けることにより、その周辺部の気密性が低下するという虞があった。
従って、本発明が解決しようとする課題は、容器内の圧力が比較的に低くてもガスが外部に放出され、開になる圧力のバラツキが小さく、しかも取付け周辺部の気密性が優れている圧力開放手段を備えた電気二重層キャパシタ及びその製造方法を提供することである。
電気二重層キャパシタを製造する際は、有機系電解液が微量でも吸湿すると劣化し電気二重層キャパシタの耐電圧が低下する原因となるため、容器内を真空ポンプにより減圧、あるいは加熱するとともに真空ポンプにより減圧して水分を極低濃度まで除去する操作が行なわれる。一方、従来から使用されている圧力開放弁は、厚さ100μm程度の容器の側面に設けるため、比較的に構成が複雑であるにもかかわらず小型のものが要求され機械的強度が弱く、気密性にも問題があった。
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、容器内を加熱、減圧することにより圧力開放弁が損傷し、所定の圧力で弁が開かなくなる虞があること、圧力開放弁等の圧力開放手段を、容器の側面ではなく、容器の貼り合わせ部に筒状部材を接着挟持させ、この筒状部材の内部に設けることにより、機械的強度を改良できること、圧力開放手段の機械的強度が向上すれば、容器内を加熱、減圧しても、圧力開放手段が正常に機能するとともに気密性も向上すること等を見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は、電解液が含浸された電極シートとセパレータの積層体が、貼り合わせ部を有する偏平状の容器に密封された構成の電気二重層キャパシタであって、該容器の貼り合わせ部に筒状部材が接着挟持され、該筒状部材が圧力開放手段により蓋閉めされてなることを特徴とする電気二重層キャパシタである。
また、本発明は、電極シートとセパレータを積層する工程、貼り合わせ部を有する偏平状の容器に該積層体を収納する工程、該容器の貼り合わせ部に筒状部材を接着挟持させる工程、該容器に電解液を注入する工程、該積層体を減圧処理する工程、及び該筒状部材を圧力開放手段により蓋閉めして容器を密封する工程を含むことを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法である。
本発明の電気二重層キャパシタは、圧力開放手段が容器の開口部の貼り合わせ部に接着挟持された筒状部材の内部に設けられるので、圧力開放手段の機械的強度を向上させることが可能となり、従来から懸念されていた圧力開放弁が開になる際の圧力のバラツキ、容器内の圧力がかなり高くなっても圧力開放弁が開かない場合があるという不都合、圧力開放弁周辺部の機密性の低下が大幅に改善される。
本発明は、角型の電気二重層キャパシタに適用される。以下、本発明の電気二重層キャパシタ及びその製造方法を、図1〜図7に基づいて詳細に説明するが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
図1は、本発明の電気二重層キャパシタの一例を示す構成図である。図2は、図1におけるa−a’断面図である。図3は、図1における圧力開放手段近辺の拡大断面図である。図4は、本発明における筒状部材の例を示す断面図、図5は、本発明における圧力開放手段の例を示す断面図であり、本発明においては、筒状部材に圧力開放手段が挿入密着される。図6は、本発明の製造方法において、筒状部材を貼り合わせ部に接着挟持する操作の例を示す斜視図である。図7は、本発明の製造方法において、筒状部材を圧力開放手段により蓋閉めする操作の例を示す斜視図である。
本発明の電気二重層キャパシタは、図1に示すように、電解液が含浸された電極シートとセパレータの積層体4が、貼り合わせ部3を有する偏平状の容器5に密封された構成の電気二重層キャパシタであって、図1及び図3〜図5に示すように、容器5の貼り合わせ部3に筒状部材1が接着挟持され、さらに筒状部材1の中空部15が圧力開放手段2により蓋閉めされることにより、容器5が密封されてなる電気二重層キャパシタである。
本発明において使用される筒状部材1は、円筒形、角筒形、多角筒形、あるいはこれらに類似する形状である。筒状部材1の外径は、図2に示すように円筒形の場合は、通常は2〜20mm程度、好ましくは5〜10mm程度であり、円筒形以外の場合、これに相当する大きさである。外径が2mm以下の場合は機械的強度が低下する虞があり、外径が20mm以上の場合はスペースが無駄になる。また、筒状部材の厚みは、通常は0.2〜5mm程度である。さらに、筒状部材の長さは、通常は容器の貼り合わせ部3の幅以上とされ、筒状部材1が貼り合わせ部3を貫通するか、または筒状部材1の一部が容器5の外側に露出するように接着挟持される。
また、筒状部材1の構成成分としては、外圧から圧力開放機構を保護し、容器5の機密性を維持し、圧力開放手段2を保持できるものであれば特に制限されることはないが、例えば合成樹脂、好ましくは接着性の合成樹脂が使用される。接着性の合成樹脂としては、50〜300℃程度で溶融して容器の貼り合わせ部3に接着できるものが使用されるが、その中でもポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系の合成樹脂が好ましい。尚、例えば非接着性の合成樹脂を使用する場合は、筒状部材1と貼り合わせ部3の接着は、接着性合成樹脂シート等の接着層を介して行なうこともできる。
一方、筒状部材1と接着する対面である容器5の貼り合わせ部3の構成としては、表面を合成樹脂、好ましくは接着性の合成樹脂で被覆した金属箔を用いることが好ましい。筒状部材1を貼り合わせる際は、通常は筒状部材1を、表面が合成樹脂、好ましくは接着性合成樹脂で被覆された2枚の金属箔に挟んだ後、加熱加圧溶着して接着挟持するが、筒状部材1を、金属箔を主体とする2枚シートに、接着性合成樹脂シート等の接着層を介して挟んだ後、加熱加圧溶着して接着挟持してもよい。
本発明に使用される圧力開放手段2の構成としては、円筒形、角筒形、多角筒形、あるいはこれらに類似する形状の筒状保護材8の内部に、ばねを用いた逆止弁、シート弁、凸型弁等の圧力開放機構が備えられたものが使用される。圧力開放手段2の側面の形状は、好ましくは筒状部材1の内側側面の形状と合った形状とされる。また、筒状保護材8の構成成分には特に制限はないが、筒状部材1と同様に、合成樹脂、好ましくは接着性の合成樹脂、さらに好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系の合成樹脂が用いられる。尚、筒状部材1と圧力開放手段2の接着は、加熱加圧溶着により行なうことができるが、ねじとパッキンを用いた接着、ねじと加熱加圧溶着を併用した接着も可能である。
本発明の電気二重層キャパシタにおいて、筒状部材1、圧力開放手段2、貼り合わせ部3の構成は、例えば図3に示すようなものとすることができるが、そのほか筒状部材1及び圧力開放手段2を各々図3、図4に示すような形態とし、これらを組み合せた構成とすることもできる。尚、この場合、図3と図4の括弧内の数字が同一のもの同士が組み合せられる。例えば、図4(3)に示す内側側面にねじ部16を有した筒状部材と、図5(3)に示す外側側面にこれに噛み合うねじ部16を有した圧力開放手段が組み合せられる。また、図4(6)に示す外側側面にねじ部16を有した筒状部材と、図5(6)に示す筒状部材の径より大きな径のキャップ14を備え、キャップが内側側面にこれに噛み合うねじ部16を有する圧力開放手段が組み合せられる。
本発明に使用される圧力開放機構としては、ばねを用いた逆止弁、例えば図3に示すようなボール10及びばね11からなるボール弁が、開になる圧力のバラツキを容易に小さくできる点で好ましいが、シート弁、凸型弁等を用いることもできる。本発明におけるばねを用いた逆止弁としては、図3に示すようなボール弁のほか、半球、円柱、立方体、直方体、円錐、角錐、あるいはこれらと類似する形状のものをばねと組み合せた逆止弁を使用することができる。弁のシール部としては、弁の形状に合わせたOリング状のシリコンゴム、ネオプレンゴム、ブチルゴム等の合成ゴム類、または弁の形状に合わせた平滑な面を有する合成樹脂、好ましく筒状保護材8と同一の合成樹脂が用いられる。
また、シート弁としては、例えばシートの一辺を固定しておき、容器の内圧が高くなった時に対向する一辺からガスが放出される構成のものを挙げることができる。本発明の電気二重層キャパシタにおいては、このように圧力開放手段を、容器の側面ではなく、容器の開口部のシール部に設けることにより、比較的に大きな構成となるばねを用いた逆止弁を設けることができる。尚、本発明における圧力開放手段は、前記の圧力開放機構のほか、電解液が圧力開放機構と接触することを防止するために、気液分離膜が備えられていることが好ましい。
本発明の電気二重層キャパシタの製造方法は、前述のような電気二重層キャパシタを製造する方法である。すなわち、電極シートとセパレータを積層する工程、貼り合わせ部を有する偏平状の容器に積層体を収納する工程、容器の貼り合わせ部に筒状部材を接着挟持させる工程、容器に電解液を注入する工程、積層体を減圧処理する工程、及び筒状部材を圧力開放手段により蓋閉めして容器を密封する工程を含む電気二重層キャパシタの製造方法である。これらの工程は、通常は前記に記載した順で行なわれるが、本発明においては必ずしも前記に記載した順で行なわれなくてもよい。以下、これらの工程について詳細に説明する。
本発明において、電極シート(正極体及び負極体)とセパレータを積層する際は、正極体及び負極体、あるいは正極体のリード部及び負極体のリード部が、各々正極端子、負極端子に接続できるように積層される。積層体は水分等を極低濃度まで除去するために、乾燥または減圧乾燥される。また、積層体を収納するための少なくとも一辺に開口部を有する偏平状の容器、必要に応じて筒状部材も乾燥または減圧乾燥される。その後、積層体の正極体及び負極体、あるいはこれらのリード部が、電極端子に溶接またはカシメ等により接着されるとともに、電極端子が容器の開口部(貼り合わせ部)側になるように偏平状の容器に収納される。
筒状部材の貼り合わせ部への接着挟持は、容器への電解液の注入、または積層体の減圧処理の後に行なうこともできるが、筒状部材を利用した方が容易に容器への電解液の注入及び積層体の減圧処理ができるので、通常はこれらに優先して行なわれる。その際、通常は図6に示すように、筒状部材1を、容器の構成材料の一部である2枚のシート状物に挟んだ後、加熱加圧溶着することにより、筒状部材1が接着挟持される。尚、この時点では、筒状部材1は、図4に示すように中空部15を有している。
その後、筒状部材1の中空部15から容器へ電解液が注入される。続いて、筒状部材の中空部を介して容器を減圧装置に接続する等の手段が施され、積層体の減圧処理が行なわれる。この減圧処理により、活性炭等の分極性電極に吸着されているガスが除去されるとともに、積層体に電解液を効率よく含浸することができる。また、必要に応じて、電解液の注入から容器の密封までの間に、分極性電極に含まれる水分や官能基を電気分解し除去するために、電極端子に通電して電解精製を行なうこともできる。
積層体の減圧処理後、図7に示すように、圧力開放手段2を筒状部材1の中空部15に挿入して蓋閉めすることにより容器の密封が行なわれる。その際、例えば加熱された2本のヒートシールバーを、容器を挟んだ状態で押圧することにより容器の密封を行なうこともできるが、ねじとパッキンを用いて密封することもできる。また。これらを併用した密封も可能である。本発明においては、このように圧力開放手段の周辺部の気密性の低下を防止することができる。尚、本発明においては、電解液の注入から容器の密封まで、乾燥された不活性ガス雰囲気下で行なわれる。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
(電気二重層キャパシタの製作)
外径10mm、内径8mm、長さ15mmのポリエチレン樹脂製(融点122〜124℃)筒状部材と、ボール及びばねからなるボール弁を、円筒形のポリエチレン樹脂製(融点122〜124℃)(外径8mm)保護材に収納した構成を備えた図5(1)に示すような圧力開放手段を製作した。また、活性炭、カーボンブラック、PTFE等の混合物からなる分極性電極にアルミ箔を貼り合わせた正極体、負極体と、紙製のセパレータを、正極体のリード部及び負極体のリード部が、各々電極端子に接続できるように、合計30枚積層させて、一辺が100mmの正方形の積層体(厚さ15mm)を製作した。次に、積層体の正極体のリード部及び負極体のリード部を、各々電極端子に溶接により接着した後、真空乾燥機を用いてこれらを160℃で12時間減圧乾燥した。また、真空乾燥機を用いて筒状部材及び圧力開放手段を100℃で24時間減圧乾燥した。
また、表面をポリエチレンフィルムで被覆したアルミ箔を基材とする一辺が150mmの正方形の偏平状の容器を、真空乾燥機を用いて80℃で15時間減圧乾燥した。この偏平状の容器は、一辺に開口部を有するものであった。
積層体、筒状部材、圧力開放手段、及び偏平状の容器を、窒素雰囲気下で室温まで冷却した後、積層体を容器に挿入した。
次に、図6に示すように、容器の開口部中央の貼り合わせ部(幅15mm)において、筒状部材を、筒状部材が貼り合わせ部を貫通するように、アルミ箔を基材とする2枚の貼り合わせ部材で挟み、外側から150℃で加熱加圧溶着することにより接着挟持した。
続いて、プロピレンカーボネート溶媒にアンモニウム塩等を分散させた電解液90mlを、筒状部材の中空部から注入した。電解液の注入を終了した後、筒状部材の中空部を介して容器を真空ポンプに接続し、30分間真空ポンプにより減圧にして、積層体の減圧処理を行なった。また、この間、電極端子に通電して電解精製を行なった。その後、図7に示すように、筒状部材の中空部に圧力開放手段を挿入し、外側から150℃で加熱加圧溶着することにより偏平状の容器を蓋閉めし密封して電気二重層キャパシタを得た。尚、電気二重層キャパシタは、外部からガスを注入して内部の圧力を測定できるようにした。
(圧力開放手段が開になる圧力の調査)
以上のような電気二重層キャパシタを20個製作し、各々外部から空気を注入して圧力開放手段が開になる圧力を測定した。その結果、圧力開放手段が開になる平均圧力は250kPa(絶対圧力)、バラツキについては最大値と最小値の差が50kPaであった。
(電気二重層キャパシタの製作)
内側側面にねじ部を有し、外径10mm、長さ15mmのポリエチレン樹脂からなる図4(4)に示すような筒状部材と、ボール及びばねからなるボール弁を、外側側面に前記ねじ部に噛み合うねじ部を有する円筒形のポリエチレン樹脂製(外径8mm)保護材に収納した構成を備えた図5(4)に示すような圧力開放手段を製作した。また、活性炭、カーボンブラック、PTFE等の混合物からなる分極性電極にアルミ箔を貼り合わせた正極体、負極体と、紙製のセパレータを、正極体のリード部及び負極体のリード部が、各々電極端子に接続できるように、合計30枚積層させて、一辺が100mmの正方形の積層体(厚さ15mm)を製作した。次に、積層体の正極体のリード部及び負極体のリード部を、各々電極端子に溶接により接着した後、真空乾燥機を用いてこれらを160℃で12時間減圧乾燥した。また、真空乾燥機を用いて筒状部材及び圧力開放手段を100℃で24時間減圧乾燥した。
また、表面をポリエチレンフィルムで被覆したアルミ箔を基材とする一辺が150mmの正方形の偏平状の容器を、真空乾燥機を用いて80℃で15時間減圧乾燥した。この偏平状の容器は、一辺に開口部を有するものであった。
積層体、筒状部材、圧力開放手段、及び偏平状の容器を、窒素雰囲気下で室温まで冷却した後、積層体を容器に挿入した。
次に、図6に示すように、容器の開口部中央の貼り合わせ部(幅15mm)において、筒状部材を、筒状部材が貼り合わせ部を貫通するように、アルミ箔を基材とする2枚の貼り合わせ部材で挟み、外側から150℃で加熱加圧溶着することにより接着挟持した。
続いて、プロピレンカーボネート溶媒にアンモニウム塩等を分散させた電解液90mlを、筒状部材の中空部から注入した。電解液の注入を終了した後、筒状部材の中空部を介して容器を真空ポンプに接続し、30分間真空ポンプにより減圧にして、積層体の減圧処理を行なった。また、この間、電極端子に通電して電解精製を行なった。その後、筒状部材の中空部にパッキンを挿入し、図7に示すように、圧力開放手段をねじ込むことにより偏平状の容器を蓋閉めし密封して電気二重層キャパシタを得た。尚、電気二重層キャパシタは、外部からガスを注入して内部の圧力を測定できるようにした。
(圧力開放手段が開になる圧力の調査)
以上のような電気二重層キャパシタを20個製作し、各々外部から空気を注入して圧力開放手段が開になる圧力を測定した。その結果、圧力開放手段が開になる平均圧力は230kPa(絶対圧力)、バラツキについては最大値と最小値の差が60kPaであった。
以上のように、本発明の電気二重層キャパシタは、容器内の圧力が比較的に低くてもガスが外部に放出され、開になる圧力のバラツキが小さく、従来から懸念されていた圧力開放弁が開になる際の圧力のバラツキ、容器内の圧力がかなり高くなっても圧力開放弁が開かない場合があるという不都合が解消できることがわかった。
本発明の電気二重層キャパシタの一例を示す構成図 図1におけるa−a’断面図 図1における圧力開放手段近辺の拡大断面図 本発明における筒状部材の例を示す断面図 本発明における圧力開放手段の例を示す断面図 本発明の製造方法において、筒状部材を貼り合わせ部に接着挟持する操作の例を示す斜視図 本発明の製造方法において、筒状部材を圧力開放手段により蓋閉めする操作の例を示す斜視図
符号の説明
1 筒状部材
2 圧力開放手段
3 貼り合わせ部
4 積層体
5 偏平状の容器
6 正極端子
7 負極端子
8 筒状保護材
9 気液分離膜
10 ボール
11 ばね
12 ガス抜き通路
13 気液分離膜押え平ボルト
14 キャップ
15 中空部
16 ねじ部
17 パッキン

Claims (22)

  1. 電解液が含浸された電極シートとセパレータの積層体が、貼り合わせ部を有する偏平状の容器に密封された構成の電気二重層キャパシタであって、該容器の貼り合わせ部に筒状部材が接着挟持され、該筒状部材が圧力開放手段により蓋閉めされてなることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
  2. 貼り合わせ部が、表面を合成樹脂で被覆した金属箔2枚からなる請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  3. 筒状部材が、貼り合わせ部を貫通して接着挟持された請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 筒状部材の一部が、容器の外側に露出するように接着挟持された請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  5. 筒状部材が合成樹脂である請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  6. 筒状部材がポリオレフィン系の合成樹脂である請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  7. 筒状部材と貼り合わせ部が、接着層を介して接着された請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  8. 筒状部材と貼り合わせ部が、加熱加圧溶着されて接着された請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  9. 圧力開放手段の側面が合成樹脂である請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  10. 圧力開放手段の側面がポリオレフィン系の合成樹脂である請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  11. 筒状部材と圧力開放手段が、接着層を介して接着された請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  12. 筒状部材と圧力開放手段が、加熱加圧溶着されて接着された請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  13. 筒状部材の内側側面の形状が、圧力開放手段の外側側面の形状に合わされて形成された請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  14. 筒状部材が内側側面にねじ部を有し、圧力開放手段が外側側面にこれに噛み合うねじ部を有した請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  15. 筒状部材が外側側面にねじ部を有するとともに、圧力開放手段が該筒状部材の径より大きな径のキャップを備え、該キャップが内側側面にこれに噛み合うねじ部を有した請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  16. 圧力開放手段が、ばねを用いた逆止弁、シート弁、凸型弁から選ばれる一種以上の圧力開放機構を備えたものである請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  17. 圧力開放手段が、ばねを用いた逆止弁、シート弁、凸型弁から選ばれる一種以上の圧力開放機構とともに、気液分離膜を備えたものである請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  18. 電極シートとセパレータを積層する工程、貼り合わせ部を有する偏平状の容器に該積層体を収納する工程、該容器の貼り合わせ部に筒状部材を接着挟持させる工程、該容器に電解液を注入する工程、該積層体を減圧処理する工程、及び該筒状部材を圧力開放手段により蓋閉めして容器を密封する工程を含むことを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法。
  19. 筒状部材の貼り合わせ部への接着挟持は、加熱加圧溶着により行なう請求項18に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
  20. 電解液の注入は、筒状部材の中空部から容器に電解液を注入することにより行なう請求項18に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
  21. 積層体の減圧処理は、筒状部材の中空部を介して容器を減圧装置に接続することにより行なう請求項18に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
  22. 容器に電解液を注入する工程と、容器を密封する工程の間に、電解精製を行なう請求項18に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
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