JP2011222137A - 密閉型電池用の封口装置、及び密閉型電池 - Google Patents

密閉型電池用の封口装置、及び密閉型電池 Download PDF

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Abstract

【課題】電解液が漏れることを抑制できる密閉型電池用の封口装置を提供する。
【解決手段】密閉型電池用1の封口装置4は、開口部21を有した蓋11と、ガスケット12と、金属リベット15と、弾性部材18とを具備する。ガスケット12は、気液分離膜13を保持した保持部24と、開口部21に挿入された筒部25とを有する。金属リベット15は、筒部25の内側に挿入された挿入部31と、封止詮16を受ける本体部32と、挿入部31から筒部25の外側へ突出した先端部33とを有し、挿入部31が径方向に膨らんで筒部25を開口部21の内周面21aに押し付けるように先端部33がカシメ固定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外郭内に電解液が入れられたリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の密閉型電池、及びそれら密閉型電池用の封口装置に関する。
リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の密閉型電池は、充放電で電解液からガスが発生し、容器内の圧力が上昇して容器が膨らむことや、内部抵抗の増大による性能の悪化などが生じる場合がある。そのため、密閉型電池は、容器の側面又は上面に圧力開放弁を設け、容器内の圧力が所定以上の圧力になると圧力開放弁が開となり、容器内のガスを外部に放出する機構を有している。
特開2006−179547号公報 特開平5−159765号公報
ところで、内部で発生するガスと電解液とを分離する気液分離膜を有する密閉型電池の場合、気液分離膜を保持する部材と外郭との間の気密性が安定しにくく、この隙間から電解液が漏れるおそれがある。
本発明の目的は、電解液が漏れることを抑制できる密閉型電池、及び密閉型電池用の封口装置を提供することにある。
請求項1の発明の密閉型電池用の封口装置は、開口部を有した蓋と、ガスケットと、金属リベットと、弾性部材とを具備する。ガスケットは、気液分離膜を保持した保持部と、前記開口部に挿入され、前記開口部の内周面に接する筒部とを有する。金属リベットは、前記筒部の内側に挿入され、前記気液分離膜に対向したガス抜き孔を有した挿入部と、前記ガス抜き孔を開閉可能に塞ぐ封止詮を受ける本体部と、前記挿入部から前記筒部の外側へ突出した先端部とを有し、前記挿入部が径方向に膨らんで前記筒部を前記開口部の内周面に押し付けるように前記先端部がカシメ固定されている。弾性部材は、前記ガス抜き孔の内圧が所定以上になったときに前記封止詮が開くように前記封止詮を付勢している。
この封口装置において、請求項2の発明のように、前記気液分離膜は前記ガスケットに溶着又は接着されていることが好ましい。また上記封口装置において、請求項3の発明のように、前記ガスケットの保持部は、前記蓋の内面に接するとともに、前記金属リベットのカシメ固定によって前記蓋の内面に押し付けられていることが好ましい。
請求項4の発明の密閉型電池は、請求項1乃至3のいずれかに記載の封口装置と、前記封口装置が取り付けられ、電解液を収容する容器本体とを備えている。
請求項1乃至4の発明で蓋とは、容器本体の開口部(開放口)を塞いで、この容器本体を密閉してこの容器本体とともに外郭を形成する部材を指している。請求項1から4の発明で封止詮は、弾性部材とは別に形成された部材であっても、部品点数を削減するために弾性部材の一部をなしてこれに一体に形成されたものであってもよい。
請求項4の密閉型電池としては、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等を挙げることができる。リチウムイオン二次電池は、密閉された金属製の外郭内に、充放電でリチウムイオンを放出及び吸蔵できる正極と、充放電でリチウムイオンを吸蔵及び放出できる負極と、これら両極間に介在されるセパレータを収容するとともに、電解液を収容した構成を有している。ニッケル水素二次電池は、密閉された金属製の外郭内に、水酸化ニッケル及びYb化合物を含む正極板と、水素吸蔵合金を含む負極板と、これら両極間に介在されるセパレータを収容するとともに、電解液を収容した構成を有している。請求項1から3の封口装置は、電解液が収容された前記各密閉型電池の外郭の一部をなして、この外郭内の異常ガス圧を外部に逃がすための弁装置として使用される。
請求項1から4の封口装置及びこれを備えた密閉型電池では、金属リベットの先端部がカシメ固定されることで前記挿入部が径方向に膨らみ、前記筒部を前記開口部の内周面に押し付けている。これにより、筒部と開口部の内周面との間の隙間(すなわち、気液分離膜を保持したガスケットと外郭との間の隙間)がより密着し、この隙間の気密性が向上している。このため、上記隙間を通じて電解液が漏れることが少なくなる又は漏れることが無くなる。
本発明によれば、電解液が漏れることを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る密閉型電池の断面図。 図1中に示された封口装置の分解斜視図。 図1中に示された金属リベットのカシメ固定前の状態を示す断面図。 図1中に示された金属リベットのカシメ固定後の状態を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る密閉型電池の断面図。
(第1の実施形態)
図1乃至図4を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る密閉型電池1を示す。密閉型電池1は、密閉された外郭2と、この外郭2に収容された電池として必要な正負の電極やセパレータ等(図示しない)とを備えている。また外郭2内には、電解液が収容されている。外郭2は、図1に示すように、容器本体3と、封口装置4とを備えている。
容器本体3は、例えば金属製であり、その一端に開放口3aを有し、図示しない他端は閉じられている。封口装置4は、開放口3aを塞いで容器本体3の一端に連結されている。この連結は、容器本体3の開放口3aの外周縁と封口装置4の外周縁とをレーザ溶接等により溶接することでなされている。この溶接により容器本体3と封口装置4との間がシールされて外郭2の気密が確保されている。
図1及び図2に示すように、封口装置4は、蓋11(封口板)、樹脂ガスケット12、気液分離膜13、金属ワッシャー14、金属リベット15(弁座体)、封止詮16(弁体)、カバー17、及び金属バネ18を備えている。
蓋11は、金属製、例えばアルミニウム合金製である。蓋11は、容器本体3の開放口3aを塞ぐ大きさで、この開放口3aに溶接されている。蓋11は、外部に露出される第1の面11aと、この第1の面11aとは反対側に位置し、外郭2の内部に臨む第2の面11bとを有する。蓋11は、例えばその中央部に開口部21を有する。開口部21は、蓋11を貫通しており、外郭2の内部を外部に通じさせている。開口部21は、例えば円状に形成されている。
図2に示すように、蓋11は、カバー17が取り付けられる取付部22を有する。取付部22は、開口部21の周囲に設けられている。取付部22は、第1の面11aに対して窪んだ窪み面22aを有する。窪み面22aは、カバー17の周縁部49(後述)の厚さに対応して第1の面11aに対して窪んでいる。
樹脂ガスケット12は、本発明でいう「ガスケット」の一例であり、気液分離膜13を保持するホルダである。図1乃至図3に示すように、樹脂ガスケット12は、蓋11の第2の面11bに取り付けられ、外郭2の内部に配置されている。樹脂ガスケット12は、気液分離膜13を保持した保持部24と、蓋11の開口部21に挿入された筒部25とを有する。換言すれば、樹脂ガスケット12は、大径円筒部(保持部24)と、小径円筒部(筒部25)とを有した段付き筒状に形成されている。
保持部24は、外郭2の内部に位置している。保持部24は、開口部21よりも大きく形成されており、蓋11の第2の面11bに接している。保持部24は、第1の面24aと、第2の面24bとを有する。第1の面24aは、蓋11の第2の面11bと略平行に形成され、蓋11の第2の面11b(すなわち蓋11の内面)に密接している。保持部24の第2の面24bは、第1の面24aとは反対側に位置し、外郭2の内部に臨んでいる。
図1に示すように、保持部24は、それぞれ筒状の窪みとして形成された第1の凹部27と、第2の凹部28とを有する。第1の凹部27は、保持部24の第2の面24b(例えば下面)に設けられている。第1の凹部27は、気液分離膜13を収容する凹部であり、気液分離膜13よりも一回り大きな内径、及び気液分離膜13の厚さと略同じ又はそれより一回り大きな深さを有している。気液分離膜13は、第1の凹部27に取り付けられ、保持部24の下端部に配置されている。
気液分離膜13は、例えばPTFE等のフッ素系樹脂で作られた網目板を複数枚積層し、それが単品の状態では図2に示すように円板状をなしている。気液分離膜13は、同じく樹脂系の樹脂ガスケット12に例えば溶着され、樹脂ガスケット12に融着している。これにより、気液分離膜13の周縁部と樹脂ガスケット12とが一体となり、気液分離膜13と樹脂ガスケット12との間の気密性が高められている。気液分離膜13は、開口部21に対向している。気液分離膜13は、外郭2内の液体が外部に流出することを防止する。
なお気液分離膜13は、樹脂ガスケット12に例えば接着で取り付けられていてもよい。接着であっても接着層が気液分離膜13と樹脂ガスケット12との間の隙間を埋めるので、高い気密性が確保できる。
第2の凹部28は、第1の凹部27の中央部に設けられており、第1の凹部27からさらに窪んでいる。第2の凹部28は、金属ワッシャー14及び金属リベット15の先端部33(後述)を収容する凹部であり、金属ワッシャー14よりも一回り大きな内径、及び金属リベット15の先端部33よりも大きな深さを有している。図1に示すように、第2の凹部28は、第1の面24aと略平行な天井面24cを有する。金属ワッシャー14は、第2の凹部28に収容され、天井面24cに接している。
図1に示すように、筒部25は、蓋11の開口部21に挿入され、開口部21の内周面21aに接している。筒部25の外径は、開口部21の内径と略同じに設定されている。つまり、筒部25は開口部21に嵌合し、筒部25の外周面25aが開口部21の内周面21aに密接している。筒部25は、その内側に軸方向に延びた貫通孔29(リベット挿入口)を有する。貫通孔29は、蓋11の開口部21と略同心状に形成されている。貫通孔29は、筒部25を貫通し、外郭2の外部に通じるとともに、第2の凹部28に開口している。
図3に示すように、金属リベット15は、封止詮16を受ける弁座体であるとともに、樹脂ガスケット12を固定する固定部材でもある。金属リベット15は、挿入部31と、本体部32と、先端部33とを有する。換言すれば、金属リベット15は、大径円筒部(本体部32)と、小径円筒部(挿入部31)とを有した段付き筒状に形成されている。
図3に示すように、挿入部31は、樹脂ガスケット12の筒部25の内側(すなわち貫通孔29)に挿入され、筒部25を貫通している。挿入部31は、貫通孔29の内周面29aに接している。挿入部31の外径は、貫通孔29の内径と略同じに設定されている。つまり、挿入部31は筒部25に嵌合し、挿入部31の外周面31aが貫通孔29の内周面29aに密接している。挿入部31は、軸方向に延びたガス抜き孔35を有する。ガス抜き孔35は、挿入部31及び先端部33を貫通し、外郭2の内部に開口し、気液分離膜13に対向している。換言すれば、気液分離膜13と挿入部31との間に、先端部33を収容する保持部24の第2の凹部28が形成されている。
本体部32は、外郭2の外部に位置している。本体部32は、開口部21よりも大きく形成され、窪み面22aに接している。本体部32は、第1の面32aと、第2の面32bとを有する。第1の面32aは、窪み面22aと略平行に形成され、窪み面22aに密接している。第2の面32bは、第1の面32aと反対側に位置している。
本体部32は、封止詮16が収容される内部空間としての凹部36(弁受け凹部)を有する。凹部36は、第2の面32bに開放されている。上記ガス抜き孔35は、凹部36に開口し、凹部36を介して外郭2の外部に通じている。図1に示すように、凹部36には、ガス抜き孔35を開閉可能に塞ぐ封止詮16が収容される。本体部32は、封止詮16を受ける弁受け部である。
図3に示すように、先端部33は、挿入部31の挿入端に設けられている。先端部33は、筒部25の貫通孔29を超えて延び、筒部25の外側に突出している。先端部33は、保持部24の第2の凹部28内に突出している。
図4に示すように、樹脂ガスケット12は、金属リベット15と金属ワッシャー14によりカシメ固定され、金属リベット15、蓋11、樹脂ガスケット12の接触面の気密性能が確保される。具体的には、金属リベット15の先端部33が、挿入部31が径方向に膨らんで筒部25を開口部21の内周面21aに押し付けるようにカシメ固定されている。
より詳しく述べると、先端部33は、金属ワッシャー14にカシメ固定される。すなわち、先端部33は金属ワッシャー14に向けて押し潰され、金属ワッシャー14に密接している。この先端部33を金属ワッシャー14に向けて押し潰す過程で、挿入部31は軸方向に圧縮され、径方向に膨らむ。
その結果、挿入部31は、樹脂ガスケット12の筒部25を、蓋11の開口部21の内周面21aに向けて押し付ける。これにより、挿入部31の径方向(第1の方向D1)において、挿入部31、筒部25、及び開口部21の内周面21aが互いに密着し、これらの部材の間に高い気密性が確保される。また、先端部33を金属ワッシャー14に向けて押し潰す過程で、挿入部31の軸方向(第2の方向D2)においても、保持部24、蓋11、及び金属リベット15が互いに密着し、これらの部材の間の高い気密性が確保される。つまり、保持部24が蓋11に向かって押し付けられ、保持部24の第1の面24aが蓋11の第2の面11bにより密着する。
なお、図1、図3及び図5において、比較的大きく変形した挿入部31が描かれているが、これは説明の便宜上、模式的に示したものであり、実際の製品においてはこれほど大きな変形は必要ない。挿入部31が僅かであっても径方向に膨らめば、気密性の向上が期待できる。
図1に示すように、封止詮16は、本体部32の凹部36に収容されている。封止詮16は、金属又は合成樹脂等からなる。封止詮16は、大径部41と、小径部42と、凸部43とを有する。大径部41は、凹部36の底面36aに接している。大径部41は、挿入部31のガス抜き孔35よりも大きく形成され、ガス抜き孔35を開閉可能に塞いでいる。
小径部42は、大径部41に対してガス抜き孔35とは反対側に設けられている。この大径部41と小径部42との径の違いにより、金属バネ18を受けるバネ受け部44が形成されている。凸部43は、大径部41の中央部から突出し、ガス抜き孔35に挿入されている。
図1に示すように、カバー17は、外郭2の外部に設けられ、蓋11に取り付けられている。カバー17は、金属製、例えばアルミニウム合金製であり、蓋11の表面に溶接止めされている。カバー17は、金属リベット15及び封止詮16を覆っている。このカバー17の内面と金属リベット15及び封止詮16との間には隙間が形成されている。
カバー17は、天井壁46及び周壁47を含む中央部48と、周縁部49とを有する。天井壁46は、蓋11と略平行に広がっている。周壁47は、天井壁46の周縁部から蓋11に向かって延びている。周縁部49は、周壁47の下端部から蓋11と略平行に広がっている。天井壁46には、金属バネ18を支持する支持部51が設けられている。支持部51は、封止詮16に向いて凸状になっている。
また天井壁46には、ガス放出孔52が設けられている。これにより、ガス抜き孔35を通じてカバー17内に放出されたガスが外部に排出可能になっている。なおガス放出孔52は、周壁47やその他の部位に設けられてもよい。カバー17は、合成樹脂製であってもよい。周縁部49は、例えば蓋11の窪み面22aに嵌め込まれ、この窪み面22aに固定されている。
金属バネ18は、弾性部材の一例である。金属バネ18の一端部は、封止詮16のバネ受け部44に当接している。金属バネ18の他端部は、カバー17の支持部51に当接している。金属バネ18は、封止詮16とカバー17との間で圧縮されている。金属バネ18は、ガス抜き孔35の内圧が所定以上になったときに封止詮16が開くように、封止詮16をガス抜き孔35に向けて付勢している。
次に、本実施形態に係る密閉型電池1の作用について説明する。
密閉型電池1を使用すると、充放電で電解液からガスが発生し、外郭2内の圧力が上昇する。このとき、電池内部で発生したガスは、気液分離膜13によって電解液から分離され、ガスのみが気液分離膜13を通過する。これにより、電解液が容器外部に流出することが防止される。
そして、ガス抜き孔35の内圧が所定圧力以上になると、封止詮16が金属バネ18の付勢力に抗して動かされ、ガス抜き孔35が金属リベット15の凹部36に連通する。これにより、気液分離膜13を通過したガスは、ガス抜き孔35、金属リベット15の凹部36、カバー17のガス放出孔52を通じて、密閉型電池1の外部に排出される。
このように、充放電で発生したガスを開放弁で外部へ排出することで、容器内の圧力が上昇して容器が膨らむことや、内部抵抗が大きくなる等による性能悪化を抑制することができる。一方で、電池内部の圧力よりも外気圧が高い場合は、封止詮16がガス抜き孔35を塞ぐことになるので、外部から容器内へ外気の侵入が阻止され、電解液の性能劣化が防止される。
このような構成の密閉型電池1によれば、電解液が漏れることを抑制することができる。例えば気液分離膜を保持する部材が外郭に単に取り付けられただけの密閉型電池では、気液分離膜を保持している部材と外郭との間の隙間の気密性が安定せず、この隙間から電解液が漏れるおそれがある。
一方で、本実施形態に係る密閉型電池1は、気液分離膜13を保持した樹脂ガスケット12が外郭2の開口部21に挿入される筒部25を有し、封止詮16を受ける金属リベット15が前記筒部25の内側に挿入される挿入部31を有し、この金属リベット15の先端部33がカシメ固定されている。そしてこのカシメ固定により、金属リベット15の挿入部31が径方向に膨らむように変形し、筒部25を開口部21の内周面21aに押し付けている。このため、金属リベット15と樹脂ガスケット12との間、及び樹脂ガスケット12と外郭2との間がより密着性を高め、これによりこれら部材間に高い気密性が確保されている。このため、気液分離膜13を保持している部材(樹脂ガスケット12)と外郭2との間の隙間の気密性が安定し、この隙間から電解液が漏れることが抑制されている。
さらに本実施形態に係る密閉型電池1では、樹脂ガスケット12が外郭2の内面に接する面を有し、さらに前記カシメ固定によって樹脂ガスケット12が外郭2の内面に押し付けられている。これにより、鉛直方向(第2の方向D2)においても、樹脂ガスケット12と外郭2とがより密着性を高め、これによりこれら部材間に高い気密性が確保されている。このため、気液分離膜13を保持している部材(樹脂ガスケット12)と外郭2との間の隙間の気密性がより安定し、この隙間から電解液が漏れる可能性がさらに抑制されている。
また、例えば気液分離膜を挟持して保持する密閉型電池では、気液分離膜の設置が安定せず、気液分離膜とこれを保持する部材との間の隙間から電解液が漏れるおそれがある。
一方で、本実施形態に係る密閉型電池1では、気液分離膜13は、樹脂ガスケット12に溶着又は接着されている。これにより、気液分離膜13とこれを保持する部材(樹脂ガスケット12)と間の隙間の気密性が高められ、この隙間から電解液が漏れることが抑制されている。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る密閉型電池1について、図5を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態に係るカバー17は、蓋11(外郭2)には直接には取り付けられていない。カバー17は、例えば金属リベット15に係合する係合部61(爪部)を有する。金属リベット15に対してカバー17を押し込むことによって、係合部61が金属リベット15に係合し、組立が完了する。上記説明した以外の構成は、上記第1の実施形態と同じである。
このような構成の密閉型電池1によれば、上記第1の実施形態と同様に、電解液が漏れることを抑制することができる。さらに本実施形態に構成によれば、組立作業を簡略化することができる。
以上、本発明の第1及び第2の実施形態に係る密閉型電池1について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。第1及び第2の実施形態に係る各構成要素は、適宜組み合わせて用いることができる。また、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
1…密閉型電池、2…外郭、3…容器本体、4…封口装置、11…蓋、12…樹脂ガスケット、13…気液分離膜、14…金属ワッシャー、15…金属リベット、16…封止詮、17…カバー、18…金属バネ、21…開口部、24…保持部、25…筒部、31…挿入部、32…本体部、33…先端部、35…ガス抜き孔。

Claims (4)

  1. 開口部を有した蓋と、
    気液分離膜を保持した保持部と、前記開口部に挿入され、前記開口部の内周面に接する筒部とを有したガスケットと、
    前記筒部の内側に挿入され、前記気液分離膜に対向したガス抜き孔を有した挿入部と、前記ガス抜き孔を開閉可能に塞ぐ封止詮を受ける本体部と、前記挿入部から前記筒部の外側へ突出した先端部とを有し、前記挿入部が径方向に膨らんで前記筒部を前記開口部の内周面に押し付けるように前記先端部がカシメ固定された金属リベットと、
    前記ガス抜き孔の内圧が所定以上になったときに前記封止詮が開くように前記封止詮を付勢した弾性部材と、
    を具備したことを特徴とする密閉型電池用の封口装置。
  2. 前記気液分離膜は、前記ガスケットに溶着又は接着されたことを特徴とする請求項1に記載の封口装置。
  3. 前記ガスケットの保持部は、前記蓋の内面に接するとともに、前記金属リベットのカシメ固定によって前記蓋の内面に押し付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の封口装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の封口装置と、前記封口装置が取り付けられ、電解液を収容する容器本体とを備えたことを特徴とする密閉型電池。
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