JP2006179413A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】水とメタノールの混合液からなる燃料が漏洩した時に、その燃料を迅速かつ効率的に吸収して外部への漏洩を防ぐことが可能な燃料吸収部材を備えた燃料電池を提供する。
【解決手段】メタノール水溶液が燃料として供給される燃料極と、酸化性ガスが供給される空気極と、これらの燃料極および空気極の間に介在される電解質膜とを含む膜状電極ユニットを有する単セルが複数枚積層されたセルユニットと、
前記セルユニット周りに配置され、特定の重合体からなる燃料吸収部材と
を備えたことを特徴とする燃料電池。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池に関する。
直接メタノール型燃料電池(DMFC)は、メタノール水溶液が燃料として供給される燃料極、酸化性ガスが供給される空気極およびこれらの極間に介在される電解質膜を含む膜状電極ユニットと、この膜状電極ユニットの両面に配置される燃料用流路板および酸化性ガス用流路板とを含む単セルを備えた構造を有する。
しかしながら、前記燃料電池において不測の事態で燃料が漏洩した場合、その安全対策を講じられていなかった。
一方、特許文献1には、例えば空気極に空気のような酸化性ガスを供給する配管系統に水分吸収体を配置した構造の燃料電池が知られている。しかしながら、この水分吸収体は電解質膜を乾燥から防ぐために水分放出材として配管系統に配置され、燃料の漏洩を防止するものではない。
特開2004−146179
本発明は、水とメタノールの混合液からなる燃料が漏洩した時に、その燃料を迅速かつ効率的に吸収して外部への漏洩を防ぐことが可能な燃料吸収部材を備えた燃料電池を提供することを目的とする。
本発明によると、メタノール水溶液が燃料として供給される燃料極と、酸化性ガスが供給される空気極と、これらの燃料極および空気極の間に介在される電解質膜とを含む膜状電極ユニットを有する単セルが複数枚積層されたセルユニットと、
前記セルユニット周りに配置され、下記化3に示す一般式(I)にて表される重合体からなる燃料吸収部材と
を備えたことを特徴とする燃料電池が提供される。
Figure 2006179413
ただし、式中のR1は陽イオン性芳香族官能基、R2は陰イオン、nは2以上の整数を示す。
本発明によれば、不測の燃料の漏洩を防止して高い安全性を確保することが可能な燃料電池を提供できる。
以下、本発明に係る燃料電池を図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態に係る燃料電池は、メタノール水溶液が燃料として供給される燃料極と、酸化性ガスが供給される空気極と、これらの燃料極および空気極の間に介在される電解質膜とを含む膜状電極ユニットを有する単セルを複数枚積層したセルユニットと、このセルユニット周りに配置され燃料吸収部材とを備えた構造を有する。
具体的には、前記燃料電池は図1〜図4に示す構造を有する。図1は、この実施形態に係る直接メタノール型燃料電池のセルユニット周りを示す概略斜視図、図2は図1のセルユニットを構成する単セルを示す概略分解斜視図、図3は図2の単セルに組み込まれた膜状電極ユニットを示す断面図、図4は図2の単セルに組み込まれた燃料用流路板および酸化性ガス用流路板を示す平面図である。
セルユニット1は、例えば10〜40枚の単セル2を積層した積層物を2枚の支持板3a,3bで挟持し、複数のボルト4をそれら単セル2および支持板3a,3bを積層方向に貫通させ、他端で図示しないナットを螺着することによりそれら単セル2および支持板3a,3bを一体的に締結した構造を有する。例えば帯状の燃料吸収部材5は、前記セルユニット1の4つの積層面に捲回され、例えば前記支持板3a,3bの4つの側面に接着させることにより固定されている。前記帯状の燃料吸収部材5が巻装されたセルユニット1は、図示しない筺体内に収納される。
前記セルユニット1に組み込まれる単セル2は、図2に示すように膜状電極ユニット11を備えている。枠状のシール材21a、燃料用流路板31aおよび集電板41aは、前記膜状電極ユニット11の一方の面にこの順序で配列、積層されている。枠状のシール材21b、酸化性ガス用流路板31bおよび集電板41bは、前記膜状電極ユニット11の他方の面にこの順序で配列、積層されている。
前記膜状電極ユニット11は、図3に示すように燃料が供給される燃料極12と、酸化性ガスが供給される空気極13と、これらの極12,13間に介在される電解質膜14とを備えている。前記燃料極12は、前記電解質膜14に接する触媒層12aと、この触媒層12aに積層されたカーボンペーパを有する拡散層12bとから構成されている。前記空気極13は、前記電解質膜14に接する触媒層13aと、この触媒層13aに積層されたカーボンペーパを有する拡散層13bとから構成されている。
前記各流路板31a,31bは、図4に示すように例えばカーボンからなる流路板本体32と、この流路板本体32の前記枠状のシール材21a(21b)の枠内に対向する部分に蛇行して形成された燃料(または酸化性ガス)の溝状流路33と、この流路33の一端に前記本体32を貫通して形成された燃料(または酸化性ガス)の供給口34と、前記流路33の他端に前記本体32を貫通して形成された燃料(または酸化性ガス)の排出口35とを備えている。なお、前記流路板本体32の4隅を含む4辺には前記各単セル2および支持板3a,3bを一体的に締結するためのボルトが挿通される穴36が開口されている。
前記燃料吸収部材は、下記化4に示す一般式(I)にて表される重合体から作られる。
Figure 2006179413
ただし、式中のR1は陽イオン性芳香族官能基、R2は陰イオン、nは2以上の整数を示す。
前記一般式(I)のR1は、陽イオン性含窒素芳香族官能基、R2は塩素、フッ素、臭素、ヨウ素のようなハロゲンイオンであることが好ましい。
前記一般式(I)のnは、2〜150000、より好ましくは2000〜45000、最もこのましくは3000〜30000の整数であることが望ましい。
前記燃料吸収部材は、特に下記化5に示す一般式(II)にて表される重合体から作られることが好ましい。
Figure 2006179413
ただし、式中のR11,R12は水素、炭化水素基を示し、同じであっても、異なってもよく、R13はハロゲン元素、nは2以上の整数を示す。
前記一般式(II)におけるR11、R12の炭化水素基は、炭素数が1〜20のアルキル基であることが好ましい。
前記一般式(II)のnは、2〜150000、より好ましくは2000〜45000、最もこのましくは3000〜30000の整数であることが望ましい。
なお、燃料吸収部材は前述した図1に示すように帯状にしてセルユニットに巻装する形態に限らず、例えばセルユニットを収納する筺体の内面の一部または全体に設ける形態にしてもよい。このような形態において、燃料吸収部材は筺体の内面に塗付した膜状態で取り付けたり、カートリッジ方式で取り付けたりしてもよい。
以上説明した実施形態によれば、前記一般式(I)で表される重合体からなる燃料吸収部材をセルユニット周りに配置することによって、セルユニットからの不測のメタノール水溶液(燃料)の漏洩時においてその燃料吸収部材による高い燃料の吸収速度、燃料の単位体積あたりの大きな吸収量により燃料を迅速かつ効率的に吸収して例えばセルユニットを収納する筺体からの漏れ出しを防止できる。
また、前記燃料吸収部材は作動温度下において吸収された燃料の低放出性(低揮発性)を有するため、一旦吸収した燃料が再放出されるのを防止して例えばセルユニットを収納する筺体に充満してガスとして漏れ出すのを防ぐことができる。
さらに、前記燃料吸収部材は低膨潤性を有するため、メタノール水溶液の吸収に伴って膨張し、例えばこの燃料吸収部材が収納される筺体の変形等を防止できる。
したがって、不測のメタノール水溶液(燃料)の漏洩を防止して高い安全性を確保することが可能な燃料電池を提供できる。
特に、前記一般式(II)にて表される重合体からなる燃料吸収部材は、より高い燃料の吸収速度、燃料の単位体積あたりのより大きな吸収量、優れた燃料の低放出性、低膨潤性を有するため、不測のメタノール水溶液(燃料)の漏洩を一層確実に防止して高い安全性を確保することが可能な燃料電池を提供できる。
以下,本発明の実施例を詳細に説明する。
(合成例1)
二口200mL丸底反応容器に冷却管と滴下ロート、攪拌子、マグネチックスターラを装着し、この反応器中で、1,1’−オキサリルイミダゾール(分子量227、0.8g、3.5×10-3モル)とビニルクロライド(分子量62、0.22g、3.5×10-3モル)とトリエチルアミン5mLをジクロロエタン80mL中に溶解させた。反応容器を氷浴させながら、4時間攪拌させた後、反応溶液をろ過し、沈殿物をろ別した。溶液を減圧除去してモノマーを得た(収率96%)。
次いで、二口200mL丸底反応容器に冷却管と滴下ロート、攪拌子、マグネチックスターラを装着し、この反応容器に得られたモノマー0.8gをテトラヒドロフラン60mLに溶解させて収容し、アゾビスイソブチロ二トリル50mgを添加した後、80℃にて還流下で3時間攪拌した。つづいて、pH試験紙でpHを観察しながら0.05N塩酸を注入し、アルカリ−中性領域で重合物を取り出した。
前記重合物は、赤外線分析により得られた次の赤外スペクトルデータにより下記化6に示す構造式(A)を有するポリビニル(1,1’-オキサリルイミダゾール)塩酸塩であることが確認された。
<赤外スペクトルデータ>
3070cm-1,3030cm-1(芳香族C−H)、
2470cm-1(NH)、
2920cm-1,2940cm-1(C−H)、
1660cm-1(C=C)、
1640cm-1(N−C=O)。
Figure 2006179413
(合成例2)
ビニルクロライドの代わりにビニルブロマイド(分子量107、0.37g、3.5×10-3モル)を用いた以外、合成例1とほぼ同様な方法により重合物を合成した。
前記重合物は、赤外線分析により得られた次の赤外スペクトルデータにより下記化7に示す構造式(B)を有するポリビニル(1,1’-オキサリルイミダゾール)臭素塩であることが確認された
<赤外スペクトルデータ>
3070cm-1,3030cm-1(芳香族C−H)、
2470cm-1(NH)、
2920cm-1,2940cm-1(C−H)、
1660cm-1(C=C)、
1640cm-1(N−C=O)。
Figure 2006179413
(合成例3)
ビニルクロライドの代わりにビニルフロルオライド(分子量36、0.13g、3.5×10-3モル)を用いた以外、合成例1とほぼ同様な方法により重合物を合成した。
前記重合物は、赤外線分析により得られた次の赤外スペクトルデータにより下記化8に示す構造式(C)を有するポリビニル(1,1’-オキサリルイミダゾール)フッ化水素酸塩であることが確認された
<赤外スペクトルデータ>
3070cm-1,3030cm-1(芳香族C−H)、
2470cm-1(NH)、
2920cm-1,2940cm-1(C−H)、
1660cm-1(C=C)、
1640cm-1(N−C=O)。
Figure 2006179413
(合成例4)
1,1’−オキサリルイミダゾールの代わりに1,1’−オキサリル−2,2’−ジメチルイミダゾール(分子量220、0.77g、3.5×10-3モル)を用いた以外、合成例1とほぼ同様な方法により重合物を合成した。
前記重合物は、赤外線分析により得られた次の赤外スペクトルデータにより下記化9に示す構造式(D)を有するポリビニル(1,1’−オキサリル−2,2’−ジメチルイミダゾール)塩酸塩であることが確認された
<赤外スペクトルデータ>
3070cm-1,3030cm-1,3080cm-1(芳香族C−H)、
2470cm-1(NH)、
2920cm-1,2940cm-1(C−H)、
1660cm-1(C=C)、
1640cm-1(N−C=O)。
Figure 2006179413
(実施例1〜4)
前記合成例1〜4で得られた重合物を1日風乾することによって吸収体を得た。これらの吸収体およびポリアクリル酸ソーダ(東亜合成社製商標名:アロンT−50)からなる吸収体(比較例1)について,以下のメタノール水溶液の吸収速度、メタノール水溶液の吸収量、メタノールの揮発度、メタノール水溶液での膨潤度および熱分解性を評価した。
1)メタノール水溶液の吸収速度測定
直径4mm、長さ200mmのガラスカラムを垂直に固定し、そのガラスカラムの下端に脱脂綿を入れ、その上に前記吸収体をカラムの長さの半分(100mm)まで詰め込み、ここを試験領域とした。このガラスカラム内の吸収体上から5%濃度のメタノール水溶液10mLをスポイトで注入した。メタノール水溶液が試験領域の上端に差し掛かったところをスタートとし、そのメタノール水溶液の吸収により試験領域の下端を到達したときを終了とし、スタートから終了までに費やした時間から吸収速度を算出した。その結果を下記表1に示す。
2)メタノール水溶液の吸収量
前記1)の測定と同様なガラスカラムに脱脂綿を入れ、その上に前記吸収体20gを詰めた。この吸収体上から5%濃度のメタノール水溶液を滴下し、ガラスカラムから同溶液が漏れ出したところを飽和状態として、ガラスカラムごと重量測定を行った。
得られた重量から予め計測しておいたガラスカラムの重量、脱脂綿の重量および吸収体重量を差し引いて、吸収体の単位重量(g)当たりのメタノール水溶液の吸収量を算出した。その結果を下記表1に示す。
3)メタノール揮発度測定
前記2)の測定でメタノ-ル水溶液を吸収し、膨潤した吸収体を容積1m3のサンプリング孔を有するアクリル製試験容器内に静置した。この試験容器内の温度を60℃に設定し、サンプリング孔からマイクロシリンジで内部空気を5分間隔で4回サンプリングしてガスクロマトグラフによりメタノール量を測定した。横軸に時間、縦軸にメタノール濃度を取り、メタノール濃度の増加を経時的に観察し、メタノールの拡散速度(揮発度)を算出した。その結果を下記表1に示す。
4)膨潤度測定
前記1)の測定と同様なガラスカラムにに吸収体を100mmの長さまで詰め込んだ。つまり、吸収体長さL0を100mmとした。その後、5%濃度のメタノール水溶液を滴下し、5分間静置する。このときの吸収体の長さL1(mm)から下記式により膨潤度(%)を求めた。その結果を下記表1に示す。
膨潤度(%)=(L1−L0)×100
5)熱分解性測定
比較例1のポリアクリル酸ソーダを10mg採取し、熱分析システム 差動型高温示差熱天秤装置(マックサイエンス製製商標名:TG−DTA2020S)を用いて窒素ガス中の熱分解温度を測定した。このときの昇温速度は10℃/分で行った。測定されポリアクリル酸ソーダの酸化分解温度をT0(℃)とした。
また、前述した実施例1〜4の吸収体からそれぞれ10mg採取し、同様な方法で酸化分解温度T1,T2,T3,T4(℃)を測定した。測定された各吸収体の酸化分解温度を比較例1のポリアクリル酸ソーダの酸化分解温度に対する相対比、すなわちT1/T0,T2/T0,T3/T0,T4/T0として求めた。これらの結果を下記表1に示す。
Figure 2006179413
前記表1から明らかように本発明の実施例1〜4の吸収体(燃料吸収部材)は、ポリアクリル酸ソーダの吸収体に比べてメタノール水溶液(燃料)の吸収速度、吸収量が大きく、メタノール沸点温度付近の温度下での吸収したメタノール揮発度が低く、膨潤度が低く、さらに耐酸化分解性相対値が1を超えて優れた耐酸化分解性を有することがわかる。
このような実施例1〜4の吸収体の性能から、これを燃料吸収部材としてセルユニット周りに配置することによって、セルユニットからの不測のメタノール水溶液(燃料)の漏洩時においてその燃料を迅速かつ効率的に吸収して例えばセルユニットを収納する筺体からの漏れ出しを防止した安全な燃料電池を実現できる。
本発明の実施形態に係る直接メタノール型燃料電池のセルユニット周りを示す概略斜視図。 図1のセルユニットを構成する単セルを示す概略分解斜視図。 図2の単セルに組み込まれた膜状電極ユニットを示す断面図。 図2の単セルに組み込まれた燃料用流路板および酸化性ガス用流路板を示す平面図。
符号の説明
1…セルユニット、2…単セル、5…帯状燃料吸収部材、11…膜状電極ユニット、12…燃料極、13…空気極、14…電解質膜、31a…燃料用流路板、31b…酸化性ガス用流路板、41a,41b…集電板。

Claims (3)

  1. メタノール水溶液が燃料として供給される燃料極と、酸化性ガスが供給される空気極と、これらの燃料極および空気極の間に介在される電解質膜とを含む膜状電極ユニットを有する単セルが複数枚積層されたセルユニットと、
    前記セルユニット周りに配置され、下記化1に示す一般式(I)にて表される重合体からなる燃料吸収部材と
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
    Figure 2006179413
    ただし、式中のR1は陽イオン性芳香族官能基、R2は陰イオン、nは2以上の整数を示す。
  2. 前記一般式(I)の前記R1は陽イオン性含窒素芳香族官能基であり、前記R2はハロゲンイオンであることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記重合体は、下記化2に示す一般式(II)にて表されることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
    Figure 2006179413
    ただし、式中のR11,R12は水素、炭化水素基を示し、同じであっても、異なってもよく、R13はハロゲン元素、nは2以上の整数を示す。
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