JP2006177539A - 作業車両用トロイダル変速伝動装置 - Google Patents

作業車両用トロイダル変速伝動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構成の複雑化及び組付け性の低下を招くことなく、ワンウェイクラッチの取付けと回転系の組付けが可能となる作業車両用トロイダル変速機構を提供することにある。
【解決手段】作業車両用トロイダル変速伝動装置は、エンジン後端から走行系および作業系の動力を受けるケース入力軸3と、このケース入力軸3の入力動力を走行系に伝動する走行伝動軸5と、この走行伝動軸5上で無段変速するトロイダル変速機構21と、上記ケース入力軸3を貫通保持する前蓋2fによって前端を閉じたトランスミッションケース2とから構成され、上記ケース入力軸3の回転動力を伝達する回転伝達系に逆転動作を規制するワンウェイクラッチ11を設け、このワンウェイクラッチ11の対抗トルクを受けるアンカー部材11aを上記前蓋2fと連結する。
【選択図】図4

Description

本発明は、トランスミッションケース内にトロイダル変速機を備えた作業車両用トロイダル変速伝動装置に関するものである。
特許文献1に示すように、トラクタ等の作業車に適用され、入力と出力のディスクを対向配置したフルトロイダル型バリエータによる変速機構をミッションケース内に備え、入出力ディスク間に介設するパワーローラの傾斜調節により動力を変速制御する作業車両用トロイダル変速伝動装置が知られている。この作業車両用トロイダル変速伝動装置は、トロイダル変速機構の出力ディスクから取出した変速動力を並列する中間伝動軸上の遊星ギヤ機構に導いて正逆転を含む幅広い速度幅の走行動力を効率良く変速出力することができる。
その一方で、上記トロイダル変速機構については、エンジンの停止等の際の揺り戻しによる逆転動作がバリエータに入力されると、時としてパワーローラが入出力のディスクの間から外れるという問題がある。これを解決するためには、バリエータへの逆転入力を防止するためにワンウェイクラッチを設ける必要がある。しかし、ワンウェイクラッチは、そのアンカー部を回り止めとして固定する必要があるので、筒状のトランスミッションケース内にトロイダル変速機構を含む回転伝動系を組付ける際に、上記アンカー部を先に固定すると他の回転系の組付けができなくなる一方で、回転系の組付けの後にアンカー部を固定するためには、そのための構成の複雑化と組付け性の低下という問題があった。
特開2003−74659号公報
解決しようとする問題点は、構成の複雑化及び組付け性の低下を招くことなく、ワンウェイクラッチの固定と回転系の組付けが可能となる作業車両用トロイダル変速伝動装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、エンジン後端から走行系および作業系の動力を受けるケース入力軸(3)と、このケース入力軸(3)の入力動力を走行系に伝動する走行伝動軸(5)と、この走行伝動軸(5)上で無段変速するトロイダル変速機構(21)と、上記ケース入力軸(3)を貫通保持する前蓋(2f)によって前端を閉じたトランスミッションケース(2)と、からなる作業車両用トロイダル変速伝動装置において、上記ケース入力軸(3)の回転動力を伝達する回転伝達系に逆転動作を規制するワンウェイクラッチ(11)を設け、このワンウェイクラッチ(11)の対抗トルクを受けるアンカー部材(11a)を上記前蓋(2f)と連結したことを特徴とする。
ケース入力軸から逆転トルクを受けると、ワンウェイクラッチに作用する逆転トルクはアンカー部材を介して前蓋から対抗トルクを受ける。
請求項2に係る発明は、エンジン後端から走行系および作業系の動力を受けるケース入力軸(3)と、このケース入力軸(3)の入力動力を走行系に伝動する走行伝動軸(5)と、この走行伝動軸(5)上で無段変速するトロイダル変速機構(21)と、上記ケース入力軸(3)を貫通保持する前蓋(2f)によって前端を閉じたトランスミッションケース(2)と、からなる作業車両用トロイダル変速伝動装置において、上記ケース入力軸(3)には、その後端側をトランスミッションケース(2)内に軸支する後端支持部材(2r)を上記前蓋(2f)に取付けるとともに、この前蓋(2f)および上記後端支持部材(2r)の双方にその軸支部(2s、2t)にいたる潤滑油路(2u)を形成したことを特徴とする。
上記ケース入力軸は、前蓋とこの前蓋に取付けた後端支持部材とによって軸支されることにより安定して支持されるとともに、その両軸支部は潤滑油路によって潤滑が確保される。
請求項1に係る発明は、回転伝達系にワンウェイクラッチを設け、そのアンカー部材を上記前蓋と連結したことから、ケース入力軸から逆転トルクを受けると、ワンウェイクラッチに作用する逆転トルクはアンカー部材を介して前蓋から対抗トルクを受けることにより、回転伝達系およびトロイダル変速機構の逆転動作が規制されてトロイダル変速機構の安定動作が確保される。この場合において、ワンウェイクラッチのアンカー部材を前蓋と連結したことから、この前蓋に貫通保持されているケース入力軸とそれ以降の回転伝動系及びワンウェイクラッチは、前蓋と一体的にトランスミッションケース内に容易に組付けすることができる。
したがって、上記作業車両用トロイダル変速伝動装置は、簡易な構成により、組付け性の低下を招くことなく、ワンウェイクラッチの固定と回転系の組付けが可能となる。
請求項2に係る発明は、ケース入力軸の後端支持部材を前蓋に取付けるとともに、それぞれの肉厚内に潤滑油路を形成したことから、上記ケース入力軸が前蓋とこの前蓋に取付けた後端支持部材とによって軸支されることにより安定して支持されるとともに、その両軸支部は潤滑油路によって潤滑が確保される。したがって、組付け性を損なうことなく、安定支持と軸支部の潤滑を確保することができる。
(適用作業車両の構成)
本発明の実施の形態について以下に図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るトロイダル変速伝動装置を適用した作業車両の一例を示す農用トラクタの側面図である。
農用トラクタは、前輪aと後輪bとを備えた機体の前部にエンジンcを搭載し、このエンジンeの回転動力を変速伝動装置1に伝達し、この変速伝動装置1で適宜減速された動力を前輪aと後輪bとに伝達するとともに、後部のPTO軸pを介して作業機Wに出力するように構成している。
また、オペレータによる操作のために、ステアリングハンドルhの前側に運転状態を表示するモニタm、同ステアリングハンドルhの下側に前後進切替レバー、アクセルレバーL、ブレーキペダル、アクセルペダルt等の操作具類、変速伝動装置1の上部に設けた操縦席q、その脇に変速レバーs等が配置され、図示せぬ制御部により自動変速可能に構成される。そのほか、変速伝動装置1の後部には上下方向に回動可能にリフトアームjを設け、昇降リンクkを介して作業機Wを昇降可能に構成する。
(変速伝動系)
変速伝動装置1は、その軸線展開要部断面図を図2に示すように、ミッションケース2内に、その前段のケース入力軸3、PTO伝動軸4、走行伝動軸5、中段のPTO中間軸6、前輪出力軸7等を前後方向に平行に軸支し、それぞれに必要な伝動機構を構成することにより、受けたエンジン動力を走行系と作業系に変速出力するものである。また、ミッションケース2は鋳物製で、フロントケース2aとミッドケース2bとリヤケース2cとからなり、そのフロントケース2aには、前端を閉じる前蓋2fを設け、後端側に内部を横断するようにして前後の区画A,Bに仕切る仕切壁9を形成する。
個々の構成部材については、ケース入力軸3は、ミッションケース2の前端部の前蓋2fに軸支されてエンジン動力を受ける。PTO伝動軸4は、ケース入力軸3から動力を受けるギヤ4aを前端部に備えるとともに逆転規制用のワンウェイクラッチ11を備えて作業機動力を伝動し、さらに仕切壁9を貫通してミッションケース2内を縦断するように後方まで延び、その後端部に作業系ブレーキ用のPTOクラッチ12等を備える。
走行伝動軸5はケース入力軸3から後述のカウンタ軸8を介して同方向の回転動力を受けるギヤ5bを前段側に備え、トロイダル変速機構によるバリエータ21、仕切壁9の後側に続く遊星差動部22、HiLo2つのクラッチからなる高低切替部23、ドライブピニオン24等を同一軸線上に備えて構成する。
PTO中間軸6は、ミッションケース2の中段位置から後端に及び、その前部にPTO中間軸6の回転方向を正逆に切替える切替部31を備える。この切替部31は、PTOクラッチ12を介してPTO中間軸6の前部に伝動された動力の回転方向を切替え、正転動力または逆転動力を切替伝動する。
前輪出力軸7は、走行伝動軸5の後段部からの分岐動力を受けるギヤ7aを後端部に備え、前部には油圧制御によって増速切替する前輪増速用クラッチ32を備えてミッションケース2の前部に前輪動力を出力する。
走行伝動軸5に備えたバリエータ21は、その専用作動油を供給するポンプ21aを別配置としてミッションケース2の前側区画A内に配置する。このバリエータ21は、前後配置の2つの入力ディスク41,42と、その間に配置した出力ディスク43と、互いの対向面を円環凹面状のトロイダル曲面に形成してこれらの対向面間に120°の等分周間隔で介設するパワーローラ44…等を備える。
変速伝動装置1の油圧系統は、ミッションケース2内を横断する仕切壁9によって前後に仕切られたそれぞれの区画A,Bについて油圧系を個々に構成することによって個別に作動油を供給する。前側の区画Aの油圧系は、専用作動油を要する走行伝動軸5の前段部のバリエータ21を分掌し、他の区画Bの油圧系は、一般の作動油による走行伝動軸5の後段部およびその他の作業機系の伝動機器を分掌する。
(油圧制御系)
上記変速伝動装置1及びその他の搭載機器の油圧系について説明すると、図3の油圧系統図に示すように、ポンプ21aにより、各パワーローラ44…にその油圧シリンダ44a、44bのシリンダロッド44sの軸端から専用作動油を供給する。この作動油により、入力ディスク41,42と出力ディスク43との間の伝動を確保するべく、潤滑と冷却を行う。
マスタシリンダ44aは、出力ディスク43の前面側と後面側のそれぞれの3つのパワーローラ44…のうちの1つに適用し、他の2つはスレーブシリンダ44bを適用する。これらシリンダの伸縮動作制御のために、ポンプ21aからの作動油を制御する電磁比例減圧弁61,61を設け、この電磁比例減圧弁61,61からパイロットピストンに油圧を受ける設定圧可変のレデュースバルブ62,62を伸縮の両方向について対称に設け、それぞれの大径ダンパ44d、44dとチェックバルブ44c、44cを介してマスタシリンダ44a,44aに作動油を供給し、このマスタシリンダ44a,44aから小径ダンパ44eを介してスレーブシリンダ44b…を連動制御し、各パワーローラ44…を進退駆動することによってその伝動傾斜角度を制御する。大径ダンパ44dは、モード1ダンパと称して走行伝動軸5の軸線方向の撓みによる油圧振動を防止し、小径ダンパ44eは、モード3ダンパと称してピストン間の油圧配管振動を防止する。
また、伸縮制御圧を受けるシャトル弁63を介設してその高圧側をバリエータ21のエンドロードに供給することにより同油圧シリンダ44a、44bの作動圧と連動して油圧をエンドロード用の内部ピストンに供給する。このシャトル弁63は、エンドロード圧によるパイロット制御によってその応答性を確保し、かつ、シリンダ圧の高い方の圧力と略同圧として過負荷圧を防止しつつ各パワーローラ44…の転動接触圧を調整する。これらの専用作動油は前側区画A内に限定して循環使用する。
その他の一般の作動油による油圧系は、ミッションケース2の後側区画Bの範囲、すなわち、走行伝動軸5の後段部の前輪増速用クラッチ32等、PTO伝動軸4の作業系制御用のPTOクラッチ12等の機器の潤滑および油圧制御、および、旋回用ブレーキ制御シリンダ71、作業機昇降用油圧シリンダ72、作業機ローリング油圧シリンダ73、パワステシリンダ74、その他の作業用アクチュエータの作動油をポンプ70により供給制御する。また、走行伝動軸5の後段部のHiLoクラッチによる高低切替部23は、その後段の走行出力軸56に油圧制御弁76、76から制御油圧を供給することによってHi―Lo切替え変速を行う。
(ワンウェイクラッチ)
上記変速伝動装置1において、PTO伝動軸4の前端部には、図4の拡大断面図に示すように、ケース入力軸3からギヤ機構3a,4aを介して動力を受け、このギヤ4aのボス部4bにワンウェイクラッチ11を設ける。このワンウェイクラッチ11は、PTO伝動軸4の逆転動作を阻止する向きに取付け、ワンウェイクラッチ11の本体部は回り止めのために前蓋2fと連結する。例えば、ワンウェイクラッチ11の本体部からアンカー部材として機能するアンカーアーム11aをアーム状に延ばし、その先端位置の前蓋2fの内面側にスタッドピン11pを立設し、このスタッドピン11pには抜け止め用の大径の中段部11qを形成してその末端側の段差部を押さえるようにアンカーアーム11aを嵌め付けて連結する。
上記PTO伝動軸4は、ギヤ機構3a,4aによってケース入力軸3と連結されるとともに、PTO伝動軸4がワンウェイクラッチ11によって逆転動作が規制されることから、エンジンcの揺り戻しによるケース入力軸3の逆転回動を阻止し、走行伝動軸5からバリエータ21への逆転入力を防止することができる。また、PTO伝動軸4上にワンウェイクラッチ11を配置することにより、走行伝動軸5の全長増加を要することなく、変速伝動装置1を構成することができる上に、ワンウェイクラッチ11のアンカーアーム11aを前蓋2fのスタッドピン11pと連結することにより、PTO伝動軸4の軸線方向に嵌め付けることによって組み付けることができる。この状態で前蓋を中心にPTO伝動軸4及びワンウェイクラッチ11を一体的に取扱うことができるので、前蓋2fと一体的にトランスミッションケース2内に容易に組付けすることができる。
したがって、上記作業車両用トロイダル変速機構は、その全長寸法の増大を招くことなく、簡易な構成により、バリエータ21への逆転入力を防止してパワーローラ44…の安定した変速伝動を確保することができるとともに、その簡易な構成により組付け性の低下を招くことなく、ワンウェイクラッチ11の固定と回転系の組付けが可能となる。
(後端支持部材)
また、前蓋2fには、図5の拡大断面図に示すように、ケース入力軸3を貫通支持する貫通支持部3sおよび中間ギヤ8bを備えたカウンタ軸8の前端を軸支する前端支持部8sを形成するとともに上記前蓋2fの内面側に別体の後端支持部材2rを取付け、この後端支持部材2rにケース入力軸3の後端側を軸支する後端支持部3tおよびカウンタ軸8の後端を軸支する後端支持部8tを形成する。後端支持部材2rはメタルと通称されるブラケットであり、図6の斜視図に示すように、走行伝動軸5のギヤ5bの噛合部を除いてケース入力軸3およびカウンタ軸8を覆うように形成する。また、前蓋2fには、軸支部3s、8sおよびギヤ噛合部を潤滑する油路をその肉厚内に形成するとともに、後端支持部材2rの取付け面2pを介して油路2uを連通し、前蓋2fと同様にそれぞれの軸支部3t、8rおよびギヤ噛合部を潤滑するようにその肉厚内に油路2uを形成する。
上記ケース入力軸3およびカウンタ軸8は、前蓋2fと後端支持部材2rとによって軸支されることにより安定して2点支持される。また、前蓋2fと後端支持部材2rの潤滑用の油路2uを介してそれぞれの軸支部3s、8s、3t、8rおよびケース入力軸3の動力を受けるギヤ4a、中間ギヤ8bの噛合部および走行伝動軸5のギヤ5bの噛合部の潤滑が確保される。したがって、組付け性を損なうことなく、伝動軸の安定支持と軸支部、ギヤ噛合部の潤滑を確保することができる。
次に、ミッドケース2bについて説明する。ミッドケース2bには、図7の要部拡大断面図に示すように、中壁2mを形成し、この中壁2mと別体のPTO支持部材2nを取付ける。このPTO支持部材2nは、PTO伝動軸4を貫通支持する軸支部4sを保持するメタルと通称されるブラケットであり、図8の拡大斜視図に示すように、その一部に切欠Jを形成することにより、走行伝動軸5の後段に配置されたHi、Loの2つのクラッチからなる高低切替部23との抵触を回避しつつ互いに近接して配置することができる。
このPTO支持部材2nの後段にPTOクラッチ12を配置し、その固定用突部12vを嵌合するための切欠Kを、図9の拡大斜視図に示すように、中壁2mの一部に形成することにより、ブレーキ時の回り止めを構成することができる。また、高低切替部23の後段を支持する軸支部5s、5tを中壁2mに保持し、その一部に切欠Lを形成することにより、PTOクラッチ12との干渉を回避しつつ互いに近接して配置することができる。
次に、トランスミッション周りの油圧経路構成について説明する。トランスミッション周りの油圧制御弁配置の斜視図を図10に示すように、トランスミッションケース2の上部にブレーキ用、HiLoクラッチ用、PTOクラッチ用のバルブブロック71b、側部に四輪駆動用等のバルブブロック32bを配置し、その油圧経路の側面図及び平面図を図11、図12にそれぞれ示すように、メインリリーフからケース2上部のPTOバルブまでの油路をケースの中を通し、このPTOバルブからPTOに油圧を供給する。ケース2の側面まではポンプから配管にて供給し、メインリリーフ後のPTOバルブまでは、図13の内部透視斜視図に示すように、ケース2内部を配管し、その後再度ケース2内でPTOクラッチ12に油路を連通することにより、PTOクラッチ12への油路が短縮化されてコストダウンと制御の確実化に寄与することができる。
次に、ポンプ駆動機構について説明する。
ポンプ駆動機構は、要部拡大断面図を図14に示すように、PTOギヤ駆動側に傘歯車を用い、トロイダル用オイルのポンプ21aを設けるために、PTO伝動軸4のスプライン部4fにカラー81を設ける。カラー81は駆動側のベベルギヤ82aの後方に配し、カップリング83を介してPTOギヤ駆動とする。このように構成することにより、ポンプ21aがバリエータ21の近くにあるので配管が短くて済む点、および、ポンプ21aがケース2に直接取付けてあるのでポンプの冷却ができる点、カラー81を取付けることで駆動側のベベルギヤ82aを確実に構成することができる点等の多くの利点が得られる。
また、従動側のベベルギヤ82bをスプラインにより嵌合取付けすることにより、特段の止め構造を要することなく下方のカラー81によって抜け止めされ、回転駆動の推力により、ベベルギヤ82bは上方に押上げられる。ポンプ21aの取付け部はテーパ84tによる三角溝をケース2に形成し、ポンプ21aを上から差し込むようにしてOリング84sでシールする。このように、ポンプ21aがケース2の上部に上向き取付けであることから、特段のオイルシールを要することなく、テーパ84tとOリング84sでシールすることができる。
ポンプ軸85はベベルギヤ82b側を段付き85tとし、反対側はスリット85sを形成してその内側にセンターもみ85hを設けることによってシャフト加工が容易化される。ポンプ軸85の支持は、ケース2から下方に受部86を突き出し、ダブルベアリング86b、86bによって駆動が確実化される。
本発明の作業車両の側面図である。 変速伝動装置の軸線展開による要部断面図である。 変速伝動装置の油圧系統図である。 ワンウェイクラッチ部の拡大図である。 前蓋の要部拡大断面図である。 後端支持部材の拡大斜視図である。 ミッドケースの要部拡大断面図である。 PTO支持部材の拡大斜視図である。 中壁の拡大斜視図である。 トランスミッション周りの油圧制御弁配置の斜視図である。 油圧経路の側面図である。 油圧経路の平面図である。 トランスミッション内部の要部透視斜視図である。 ポンプ駆動機構の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 変速伝動装置
2 トランスミッションケース
2a フロントケース
2f 前蓋
2r 後端支持部材
3 ケース入力軸
3a,4a ギヤ機構
3t 後端支持部(軸支部)
3s 貫通支持部(軸支部)
4 PTO伝動軸
4a ギヤ
4b ボス部
5 走行伝動軸
5s 軸支部
8 カウンタ軸
8b 中間ギヤ
8s 前端支持部
8t 後端支持部
11 ワンウェイクラッチ
11a アンカーアーム(アンカー部材)
11p スタッドピン
11q 中段部
21 トロイダル変速機構(バリエータ)
21a ポンプ
22 遊星差動部
23 高低切替部
31 切替部

Claims (2)

  1. エンジン後端から走行系および作業系の動力を受けるケース入力軸(3)と、このケース入力軸(3)の入力動力を走行系に伝動する走行伝動軸(5)と、この走行伝動軸(5)上で無段変速するトロイダル変速機構(21)と、上記ケース入力軸(3)を貫通保持する前蓋(2f)によって前端を閉じたトランスミッションケース(2)と、からなる作業車両用トロイダル変速伝動装置において、
    上記ケース入力軸(3)の回転動力を伝達する回転伝達系に逆転動作を規制するワンウェイクラッチ(11)を設け、このワンウェイクラッチ(11)の対抗トルクを受けるアンカー部材(11a)を上記前蓋(2f)と連結したことを特徴とする作業車両用トロイダル変速伝動装置。
  2. エンジン後端から走行系および作業系の動力を受けるケース入力軸(3)と、このケース入力軸(3)の入力動力を走行系に伝動する走行伝動軸(5)と、この走行伝動軸(5)上で無段変速するトロイダル変速機構(21)と、上記ケース入力軸(3)を貫通保持する前蓋(2f)によって前端を閉じたトランスミッションケース(2)と、からなる作業車両用トロイダル変速伝動装置において、
    上記ケース入力軸(3)には、その後端側をトランスミッションケース(2)内に軸支する後端支持部材(2r)を上記前蓋(2f)に取付けるとともに、この前蓋(2f)および上記後端支持部材(2r)の双方にその軸支部(2s、2t)にいたる潤滑油路(2u)を形成したことを特徴とする作業車両用トロイダル変速伝動装置。
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