JP2006176298A - 媒体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】係員がロール紙を直に触れないで補充するための手段を提供する。
【解決手段】ロール紙を繰出す媒体繰出部と、媒体繰出部にロール紙を移動させるアームを有する媒体供給部とを備えた媒体処理装置において、ロール紙を収納する収納部と、収納部の開口の両側からロール紙を挟みつけるように突出した弾性材製の保持片とを有する収納箱を設け、収納部をアームと対向させて媒体供給部に挿入し、ロール紙をアームに載置することができるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、金融機関の自動取引装置等に備えられ、顧客にレシート等を発行する媒体処理装置に関する。
従来の媒体処理装置は、媒体供給部に予備のロール紙が無いときにランプを点灯して係員にロール紙の補充を報知し、これを受けた係員が媒体供給部にロール紙を補充している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−203745号公報(段落0045、第1図)
一般に媒体処理装置に補充されるロール紙は1巻ずつビニールに梱包されてダンボール箱に入れられて保管され、係員はダンボール箱からロール紙を取り出して梱包されているビニールを外し、媒体供給部に補充している。
しかしながら、上述した従来の技術においては、係員はロール紙を直に手に持って媒体供給部に補充するため、係員の手の汚れがロール紙に付着したり、ロール紙の巻き状態が崩れて印字後のロール紙が折れ曲がって排出されたり、紙詰まりによって排出できない等の障害を起こす原因になるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、係員がロール紙を直に触れないで補充するための手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、ロール紙を繰出す媒体繰出部と、該媒体繰出部にロール紙を移動させるアームを有する媒体供給部とを備えた媒体処理装置において、前記ロール紙を収納する収納部と、該収納部の開口の両側から前記ロール紙を挟みつけるように突出した弾性材製の保持片とを有する収納箱を設け、前記収納部を前記アームと対向させて前記媒体供給部に挿入し、ロール紙を前記アームに載置することができるようにしたことを特徴とする。
これにより、本発明は、収納箱を引き抜いたときにロール紙の重みで保持片が外側に開いてロール紙をアームの上に載置されることができ、係員がロール紙を直に触れないで媒体供給部にロール紙を補充することができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による媒体処理装置の実施例について説明する。
図1は実施例のレシート発行機を示す概略構成図、図2は実施例のレシート発行機を備えた自動取引装置を示すブロック図、図3は実施例の媒体供給部を示す上面図、図4は実施例のロール紙梱包箱を示す斜視図、図5は実施例のロール紙梱包箱を側方から見た断面図、図6は実施例の収納箱を側方から見た断面図、図7は実施例の収納箱を設置した媒体供給部を側方から見た断面図、図8は実施例の収納箱を設置した媒体供給部を上方から見た断面図である。
図1、図2において、1は媒体処理装置としてのレシート発行機であり、後述する自動取引装置18に装着されている。
2はレシート発行機1の発行機制御部であり、レシート発行機1の各部を制御してレシートの発行処理等を行う。
3は発行機記憶部であり、発行機制御部2が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび発行機制御部2による処理結果等が格納される。
4は媒体繰出部であり、プーリ5、6に巻き掛けられたベルト7と、ベルト7に載置された感熱紙であるロール紙Pの繰出方向の前方に配置された分離ガイド8と、ベルト7上のロール紙Pの有無を検知する光学式の残留検知センサ9とにより構成される。
媒体繰出部4の分離ガイド8は、その先端が常にロール紙Pに接触しており、ベルト7の回転に伴って回転するロール紙Pの先端を分離して媒体搬送路10へ繰出す機能を有している。
媒体搬送路10は、媒体繰出部4からレシート排出口13に向けてロール紙Pを搬送する搬送路である。
11はレシート印字部であり、熱転写式等の印字ヘッドを有し、搬送されたロール紙Pに取引の内容等を印字する。
12はロール紙切断部であり、印字されたロール紙Pをレシートの長さに切断する。
13はレシート排出口であり、ロール紙切断部12により切断されたレシートを排出する。
14は媒体供給部であり、媒体繰出部4に隣接して媒体搬送路10の反対側に設置され、図示しない駆動機構によって支点15aを中心に回転するアーム16aと、支点15bを中心に回転するアーム16bとが所定の間隔で配置され、それぞれのアーム16a、16bにはロール紙Pの有無を検知する残留検知センサ9と同様の機能を有する残留検知センサ17a、17bが設置されている。
アーム16a、16bにはロール紙Pが載置されており、ベルト7上のロール紙Pが無くなるとアーム16aが支点15aを中心に回転してその上に載置されているロール紙Pをベルト7の上に移動させて補充し、アーム16bが支点15bを中心に回転してその上に載置されているロール紙Pをアーム16aの上に移動させる。
18は例えば金融機関に設置された上位装置としての自動取引装置であり、前記レシート発行機1が着脱可能に装着される装置の一例である。
19は自動取引装置18の主制御部であり、自動取引装置18の各部を制御して取引処理を実行すると共に、発行機制御部2と接続してレシートの印字指示等を行う。
20は主記憶部であり、主制御部19が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび主制御部19による処理結果等が格納される。
21は係員用表示操作部であり、自動取引装置18の状態やレシート発行機1の媒体供給部14のロール紙Pの有無を表示する画面等を表示する。
図3において、22は媒体供給部14の側面板であり、ロール紙Pの繰出方向と平行に設けられる。
23は媒体供給部14のガイド板であり、側面板22と対向配置され、その内側には後述する嵌合部39が嵌合する位置決め部24が設けられる。
図4、図5において、30はロール紙梱包箱であり、収納箱31と蓋40とにより構成される。
収納箱31は樹脂材料で製作され、内部にロール紙Pを収納するために底面を図5において下に凸の略円孤面とした収納部32a、32bが媒体供給部14のアーム16a、16bと同間隔で配置され、収納部32a、32bの開口の両側には天然ゴムや合成ゴム等の弾性材料で製作され、収納部32a、32bに収納されたロール紙Pを長手方向に挟みつけるように向かい合わせに斜めに突出する一対の保持片33a、33bおよび保持片34a、34bが形成される。
これにより、収納部32a、32bに収納されたロール紙Pは、保持片33a、33b、34a、34bの弾性により両側から挟みつけられた状態で保持される。
収納箱31の外側の面は、収納部32a側に設けられたフロント面35と収納部32b側に設けられたリア面36、フロント面35とリア面36との一方の側方に設けられたサイド面37と他方の側方に設けられた嵌合サイド面38とで構成される。
嵌合サイド面38には、収納部32a、32bの深さ方向に嵌合部39が形成され、上記位置決め部24に嵌合する。本実施例では、嵌合部39は嵌合サイド面38の略中央部に設けられている。
蓋40は、樹脂材料で製作され、その内側の収納部32a、32bに対向する位置にロール紙Pを押さえるための押さえ部41a、41bが形成されており、収納箱31を塞ぐように設置される。
42は係止部材としての面ファスナであり、フック状係合部材とループ状係合部材とを係合させて着脱可能に構成されたテープ状部材であり、収納箱31と蓋40との接触部に設けられて収納箱31と蓋40とを着脱可能に組み付ける。
ロール紙Pの収納箱31への収納は、蓋40を組み付けていない収納箱31の保持片33a、33bを外側に開いてロール紙Pを収納部32aに載せ、保持片34a、34bを外側に開いてロール紙Pを収納部32bに載せることによって行われる。
そして、保持片33a、33b、34a、34bの弾性によりロール紙Pを保持した状態で、押さえ部41a、41bによってロール紙Pを押さえるようにして蓋40を収納箱31に組付け、ロール紙梱包箱30の状態でロール紙Pが保管される。
上述したレシート発行機1にロール紙Pの補充を行う方法について説明する。
顧客との取引を行った自動取引装置18の主制御部19は、その取引の内容をレシートに印字して排出するために取引の内容をレシート発行機1の発行機制御部2に送信する。
取引の内容を受信した発行機制御部2は、媒体繰出部4から繰出したロール紙Pを媒体搬送路10によって搬送し、ロール紙Pを所定の位置に位置させ、レシート印字部11によって主制御部19から受信した取引の内容をロール紙Pに印字し、そのロール紙Pをロール紙切断部12によって切断し、レシートとしてレシート排出口13から排出する。
レシートが排出された後、発行機制御部2は残留検知センサ9によってベルト7上にロール紙Pが載置されていないと判断すると、媒体供給部14のアーム16aに載置されているロール紙Pをベルト7の上に移動させる。
そして、発行機制御部2は残留検知センサ17a、17bによりアーム16a、16bの上にロール紙Pが載置されていないと判断すると、係員用表示操作部21にロール紙Pの補充が必要である旨の文言を表示する。
係員は、この表示を確認して自動取引装置18からレシート発行機1を引出し、ロール紙梱包箱30から蓋40を取り外して収納箱31を開放し、保持片33a、33b、34a、34bを下向きにした、つまり反転させた収納箱31の保持片33a、34bに手を添えながら嵌合サイド面38の嵌合部39をガイド板23の位置決め部24に嵌合させて媒体供給部14に挿入し、図7に示すように収納部32a、32bのロール紙Pをアーム16a、16bに載置する。
そして、係員がロール紙Pを落とすように収納箱31を媒体供給部14から徐々に持ち上げると、ロール紙Pの重みで徐々に収納部32a、32bの外側に開いていく保持片33a、33b、34a、34bからロール紙Pが抜け、収納箱31が媒体供給部14から引き抜かれたときにアーム16a、16bの上にロール紙Pが載置される。
以上説明したように、本実施例では、ロール紙梱包箱の蓋を取り外して収納箱を開放し、その収納箱を反転させて媒体供給部に挿入し、収納箱を引き抜いたときにロール紙の重みで保持片が外側に開いてロール紙をアームの上に載置させるので、係員がロール紙を直に触れないで媒体供給部にロール紙を補充することができる。
また、ロール紙の重みにより収納部の外側に開く保持片は、その弾性によりロール紙を常に押しているのでロール紙を確実にアーム上に載置させるための案内として機能させることができる。
さらに、媒体供給部のガイド板に設けた位置決め部に、収納箱の嵌合サイド部の嵌合部を嵌合させて媒体供給部に収納箱を挿入するようにしたため、ロール紙を誤った向きで補充してしまうことを防止することができる。
加えて、蓋にロール紙を押さえる押さえ部を設けたことによって、蓋を組み付けたロール紙梱包箱を輸送したときの衝撃等で中のロール紙が変形したり巻き状態が崩れてしまうのを防止することができる。
なお、本実施例においては、自動取引装置のレシート発行機にロール紙を補充する場合を例に説明したが、ロール紙を利用するプリンタやファックス、発券機等の媒体処理装置のロール紙の補充に用いても上記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例においては、収納部を下に凸の略円孤面として説明したが、ロール紙を転がらないように載せることができる下に凸の多角形状の面としても上記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例においては、係止部材を面ファスナとして説明したが、収納箱にツメを設けて蓋に収納箱のツメを引っ掛けるための溝を設け、収納箱のツメを蓋の溝に引っ掛けて組み付けるようにしてもよい。
また、本実施例においては収納箱と蓋を樹脂材料により製作するとして説明したが、ダンボールにより製作してもよい。
また、本実施例においてはアームを2つ設けた媒体供給部に適用した場合について説明したが、アームを1つしか設けていない媒体供給部やアームを3つ以上設けた媒体供給部に適用し、そのアームの数に応じて収納箱の収納部の数を決めれば上記と同様の効果を得ることができる。
実施例のレシート発行機を示す概略構成図 実施例のレシート発行機を備えた自動取引装置を示すブロック図 実施例の媒体供給部を示す上面図 実施例のロール紙梱包箱を示す斜視図 実施例のロール紙梱包箱を側方から見た断面図 実施例の収納箱を側方から見た断面図 実施例の収納箱を設置した媒体供給部を側方から見た断面図 実施例の収納箱を設置した媒体供給部を上方から見た断面図
符号の説明
1 レシート発行機
2 発行機制御部
3 発行機記憶部
4 媒体繰出部
5、6 プーリ
7 ベルト
8 分離ガイド
9、17a、17b 残留検知センサ
10 媒体搬送路
11 レシート印字部
12 ロール紙切断部
13 レシート排出口
14 媒体供給部
15a、15b 支点
16a、16b アーム
18 自動取引装置
19 主制御部
20 主記憶部
21 係員用表示操作部
22 側面板
23 ガイド板
24 位置決め部
30 ロール紙梱包箱
31 収納箱
32a、32b 収納部
33a、33b、34a、34b 保持片
35 フロント面
36 リア面
37 サイド面
38 嵌合サイド面
39 嵌合部
40 蓋
41a、41b 押さえ部
42 面ファスナ

Claims (4)

  1. ロール紙を繰出す媒体繰出部と、該媒体繰出部にロール紙を移動させるアームを有する媒体供給部とを備えた媒体処理装置において、
    前記ロール紙を収納する収納部と、該収納部の開口の両側から前記ロール紙を挟みつけるように突出した弾性材製の保持片とを有する収納箱を設け、
    前記収納部を前記アームと対向させて前記媒体供給部に挿入し、ロール紙を前記アームに載置することができるようにしたこと特徴とする媒体処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記媒体供給部の内側の側面に位置決め部を設け、
    前記収納箱の外側の側面に前記位置決め部に嵌合する嵌合部を設けたことを特徴とする媒体処理装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記収納部を塞ぎ、前記収納部に対向してロール紙を押さえる押さえ部を備えた蓋を設けたことを特徴とする媒体処理装置。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3において、
    前記収納箱と前記蓋の接触部に、前記蓋と前記収納箱とを着脱可能に係合させる係止部材を設けたことを特徴とする媒体処理装置。

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