JP2006176170A - 水筒等飲料容器用カバー及びカバー付き水筒等飲料容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 直接飲むタイプのスポーツボトル等水筒を収納する水筒等飲料容器用カバーにおいて、水筒がカバーから確実に抜け出ないようにする。
【解決手段】 上部開口部8を有し内部に略円筒状の水筒1を収納する略円筒状のカバー7において、カバー本体10の上部開口部8の幅を調整する開口部調整部材13を設ける。カバー本体10の内面側に配置されカバー本体10内部に収納した水筒1の側面18に当接する内向きの滑り止め部材19を設ける。上部開口部8を狭めるように締め付けることにより、水筒1が横向きに保持された時の振幅や、携帯時の振動、飲む際に傾けた時の傾斜等によりカバー7から水筒1が抜け出て落下することを抑制することができる。
【選択図】図1
【解決手段】 上部開口部8を有し内部に略円筒状の水筒1を収納する略円筒状のカバー7において、カバー本体10の上部開口部8の幅を調整する開口部調整部材13を設ける。カバー本体10の内面側に配置されカバー本体10内部に収納した水筒1の側面18に当接する内向きの滑り止め部材19を設ける。上部開口部8を狭めるように締め付けることにより、水筒1が横向きに保持された時の振幅や、携帯時の振動、飲む際に傾けた時の傾斜等によりカバー7から水筒1が抜け出て落下することを抑制することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、水、スポーツ飲料等を収容する一重容器或は断熱二重容器等からなる水筒等飲料容器用カバー及びカバー付き水筒等飲料容器に関するものである。
水筒を収納する水筒カバーは、水筒全体が全て収納されて外部に露出しないフルカバータイプのボトル用ポーチ形状(例えば特許文献1)と、水筒の上部がカバーの上部開口から露出するカバータイプのボトル用セミポーチ形状が公知である(例えば特許文献2,3)。
前者の水筒においては、コップと中栓が付属している仕様で、フルカバータイプのボトル用ポーチのカバーに収納して携帯して使用され、そして飲料を飲む際は、カバーから水筒を取り出し、コップに注ぐものである。
一方、後者の水筒は近年市場に浸透しているものであって、スポーツボトルやストローボトルといった、コップが付属されてなく、栓体に設けられた飲み口から直接飲む仕様のもので使われている。そして、飲料の飲む際は、ポーチから取り出すことをせずに、上部開口から露出している栓体の飲み口キャップ等を開閉し、PETボトルと同様に直接飲むものである。
さらに、直接水筒から飲料を飲むスポーツボトルやストローボトル等水筒として、側面に、凹部や凸部を形成したり、エラストマー樹脂やシリコン樹脂を筒に巻き付けるなどして滑り止めを設けた飲料容器が公知である(特許文献4)。
意匠登録第1069947号公報
意匠登録第12114111号公報
意匠登録第1213651号公報
特開平11−253330号公報
前記滑り止めを設けた飲料容器においては、水筒を握る際滑り止めによって水筒が手より抜け出ることを防ぐものであるが、滑り止めを設けていない飲料容器にあって、直接水筒から飲む前記スポーツボトルやストローボトル等水筒を収納する上部開口から水筒の上部が露出するセミポーチ型の水筒用カバーにおいては、携帯時に、横向きで保持した場合、吊下げた際の振動等により、水筒がカバーから抜け出して落下したり、カバーに収納したまま飲む場合、水筒及びカバーを保持して傾けて飲む際に、特に残量が減って傾斜角度が大きくなった場合に、重力により水筒がカバーから抜け出て落下するおそれがあった。
さらに、前記セミポーチ型の水筒用カバーにおいては、カバーに水筒が遊嵌して収容されるため、上部にある蓋体や飲み口カバーを開閉させた場合に水筒が共回りとなって空回りしてしまい、この結果蓋体や飲み口カバーをきちんと開閉できなくなるという問題がある。
このような問題を解決する手段として、直接飲むタイプのスポーツボトル等水筒を、フルカバータイプの水筒用カバー、すなわち上部開口から水筒の上部が露出しないタイプに収納することが考えられるが、このような場合には飲む際にいちいちスポーツボトル等水筒をポーチから取り出す手間が必要となる問題がある。
解決しようとする問題点は、直接飲むタイプのスポーツボトルなどの水筒等飲料容器を収納する水筒等飲料容器用カバーにおいて、飲料容器がカバーから確実に抜け出ないようにしたり、飲料容器がカバーに対して共回りとなって空回りしないようにする点である。また、解決しようとする問題点は、直接飲むタイプのスポーツボトルなどの水筒等飲料容器をカバーに収納したカバー付き水筒等飲料容器において、飲料容器がカバーから確実に抜け出ないようにする点である。
請求項1の発明は、上部開口部を有し内部に略円筒状の水筒等飲料容器を収納する略円筒状のカバー本体と、前記カバー本体の上部開口部の幅を調整する開口部調整部材と、前記カバー本体の内面側に配置され前記カバー本体内部に収納した前記飲料容器の側面に当接する滑り止め部材を有することを特徴とする水筒等飲料容器用カバーである。
請求項2の発明は、前記滑り止め部材を前記カバー本体の内面側に内向きに設けたことを特徴とする請求項1記載の水筒等飲料容器用カバーである。
請求項3の発明は、前記カバー本体に設置された前記開口部調整部材の位置に対して、その内面に前記滑り止め部材を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の水筒等飲料容器用カバーである。
請求項4の発明は、前記カバー本体に設置された前記開口部調整部材の位置に対して、その対面に滑り止め部材を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の水筒等飲料容器用カバーである。
請求項5の発明は、前記カバー本体に、前記飲料容器を収納した状態で前記カバー本体が略横向きの状態で、前記カバー本体を保持、吊持または携帯可能な保持部材を設けると共に、略横向き状態において、前記滑り止め部材が前記飲料容器の重力を受ける側に当接する位置となるように配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の水筒等飲料容器用カバーである。
請求項6の発明は、前記カバー本体に収納された前記飲料容器の上部が、前記上部開口部から一部露出した状態で収納されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の水筒等飲料容器用カバーである。
請求項7の発明は、略円筒状の水筒等飲料容器と、前記飲料容器を内部に上部開口部を介して遊嵌するように収納可能な略円筒状のカバー本体と、前記飲料容器の側面に配置され前記カバー本体の内面に当接する滑り止め部材を有することを特徴とするカバー付き水筒等飲料容器である。
請求項8の発明は、前記カバー本体の上部開口部の幅を調整する開口部調整部材を有することを特徴とする請求項7記載のカバー付き水筒等飲料容器である。
請求項9の発明は、前記カバー本体に収納された前記飲料容器の上部が、前記上部開口部から一部露出した状態で収納されることを特徴とする請求項7又は8記載のカバー付き水筒等飲料容器である。
請求項1の発明によれば、上部開口を狭めるように締め付け、さらにはカバー本体の内面側に配置した滑り止め部材を設けることにより、水筒等飲料容器が横向きに保持された時等によりカバーから飲料容器が抜け出て落下することを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、前記滑り止め部材を内向きに設けることにより、飲料容器が横向きに保持された時に滑り止め部材を飲料容器に確実に当接して滑り止めすることができる。
請求項3の発明によれば、開口部調整部材を締め付けた時に、その締め付け力によって滑り止め部材が飲料容器に当接されるため、滑り止め、抜け落ち防止を十分に発揮できる。
請求項4の発明によれば、開口部調整部材を締め付けた時に、カバー本体の側面を介して伝わる締め付け力がほぼ等分に反対側の締め付け部材に作用して、滑り止め部材が適度に飲料容器の中心軸に向って当接され、滑り止めの効果が十分発揮される。
請求項5の発明によれば、横向き保持状態で飲料容器の重力が滑り止め部材に作用するため、滑り止め部材と飲料容器との当接が強くなり、滑り止めの効果が十分に発揮される。
請求項6の発明によれば、飲料容器に収容した飲料を飲む際にいちいち収納された水筒をカバーより取り出したり、締め付け部材を緩めたりする手間をかけなくてもすむことができ、さらに飲料容器がカバーに対して共回りとなって空回りすることを抑制することができる。
請求項7の発明によれば、飲料容器の側面に配置され前記カバー本体の内面に当接する滑り止め部材を設けることにより、水筒等飲料容器が横向きに保持された時等によりカバーから飲料容器が抜け出て落下することを抑制することができる。
請求項8の発明によれば、開口部調整部材によってカバー本体の上部開口を狭めるように締め付けて、カバーから飲料容器が抜け出ることをいっそう抑制することができる。
請求項9の発明によれば、飲料容器に収容した飲料を飲む際にいちいち収納された水筒をカバーより取り出したりする手間をかけなくてもすむことができ、さらに飲料容器がカバーに対して共回りとなって空回りすることを抑制することができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜図7は実施例1を示しており、図1に示すように水、スポーツ飲料等を収容する一重容器或は断熱二重容器等からなるスポーツボトル等と称せられる飲料容器としての水筒1は、有底な略円筒状の水筒本体2の上部にキャップ状の蓋体3が着脱自在に設けられており、この蓋体3は外径がほぼ水筒本体2の外径と同じように形成されており、蓋体3の上部には肩部4を介して飲み口5が小径な円筒状となって上方へ向けて突設している。さらに、飲み口5の上方には該飲み口5を覆うように飲み口カバー6が開閉自在に設けられている。尚、蓋体3の側面に後述する上部開口部が係止するような凹凸を設けておいてもよい。
前記水筒1を内部に収納する水筒用カバー7は、上部開口部8を有すると共に底部9を有する略円筒状のカバー本体10を化学繊維等繊維製生地によって形成している。該カバー本体10は水筒1の上部たる蓋体3がカバー本体10の上部開口から露出するボトル用セミポーチ型であって、その全長は水筒本体2の全長とほぼ同じで、内径は水筒本体2の外径よりやや大きく形成して、カバー本体10に水筒本体2が遊嵌して収納されるようになっている。さらに、カバー本体10の側面には保持部材11を設けている。この保持部材11は水筒1を収納した状態でカバー本体10が略横向きの状態で、カバー本体10を保持、吊持または携帯可能にするもので、カバー本体10の中心軸12方向に沿ってグリップ状に設けている。
そして、カバー本体10の上部開口部8に、該上部開口部8の幅、すなわち直径を調整する開口幅調整部材13を設けている。この開口幅調整部材13は、前記中心軸12方向を中心として保持部材11からほぼ90度離れて配置されるものであって、カバー本体10の上部開口部8から該カバー本体10の中心軸12方向に沿って形成した切り込み部14の一方に周方向に突片15を設けると共にこの突片15の先端側の内面に固定部16を設け、切り込み部14の他方の外面に前記固定部16が固定可能な固定受け部17を設けている。実施例1では固定部16及び固定受け部17を着脱自在な一対の雄、雌の面ファスナーによって形成している。
さらに、カバー本体10に内部に収納した水筒1の側面18に当接する内向きの滑り止め部材19を設ける。この滑り止め部材19は、カバー本体10の生地よりも摩擦係数が大きいものであって、例えばゴム等よりなり、シート或はフィルムのように平面状の小片であって、その切り込み部14の他方の内面に貼着している。滑り止め部材19の幅は、内周の全域から例えば内周長さの1/10程度であり、また滑り止め部材19の長さは、切り込み部14の全域から例え切り込み部長さの1/3程度である。
次に前記構成についてその作用を説明する。図1に示すように予め固定部16を固定受け部17より離して上部開口部8の開口幅を大きく形成し、次に上部開口部8より水筒1を挿入して、蓋体3があらわれるようにして水筒本体2をカバー7に収納する。そして、図2、図3に示すように突片15を他方に巻き込むようにやや引張って固定部16を固定受け部17に密着固定した状態で止着する。このように開口幅調整部材13によって上部開口部8の幅を狭めることにより、上部開口部8によって水筒本体2の抜け止め作用をなす。そして滑り止め部材19は水筒本体2の外面に当接して水筒本体2がカバー本体10より抜け出ないように滑り止めされる。
したがって、図5のように保持部材11を握って水筒1を横向きとして携帯するときなどにおいても、開口幅調整部材13によって上部開口部8の幅を狭めて水筒本体2の抜け止め作用をなし、さらに開口幅調整部材13により上部開口部8が締め付けられることで滑り止め部材19が水筒本体2に押し付けられるようになって水筒本体2がカバー本体10より抜け出ないようにすることで、安心して携帯することができる。そして水筒1に収容した飲料を飲むときには、図6或いは図7に示すように飲み口カバー6を開いて飲み口5をあらわし、水筒1及びカバー7を保持して傾けて飲み口5を口に向けて飲むというものである。
以上のように、前記実施例においては上部開口部8を有し内部に略円筒状の水筒1を収納する略円筒状のカバー7において、カバー本体10の上部開口部8の幅を調整する開口部調整部材13を設けたことにより、上部開口部8を狭めるように締め付け、さらにはカバー本体10の内面側に配置されカバー本体10内部に収納した水筒1の側面18に当接する滑り止め部材19を設けることにより、水筒1が横向きに保持された時の振幅や、携帯時の振動、飲む際に傾けた時の傾斜等によりカバー7から水筒1が抜け出て落下することを抑制することができる。
また、前記滑り止め部材19を内向きに設けることにより、水筒1が横向きに保持された時に滑り止め部材19を水筒1に確実に当接して滑り止めすることができる。
さらに、前記カバー本体10に設置された開口部調整部材13の位置に対して、その内面に滑り止め部材19を配置したことにより、滑り止め部材19が直接に水筒本体2に当接し、しかも開口部調整部材13を締め付けた時に、その締め付け力によって滑り止め部材19が水筒本体2に当接されるため、滑り止め、抜け落ち防止を十分に発揮できる。
しかも、カバー本体10に収納された前記水筒1の上部たる蓋体3が、前記上部開口部8から一部露出するような状態で収納されることで、水筒1に収容した飲料を飲む際にいちいち収納された水筒をカバーより取り出したり、締め付け部材を緩めたりする手間をかけなくても、水筒のコップや中栓の着脱や開閉、注ぎ操作を行うことができ、効率的である。またスポーツボトル等の直に飲むタイプの水筒を収容した場合も、カバーから取り出すことなくそのまま保持した状態で、飲み口のキャップの開閉や飲む操作を行うことができ効率的である。また、滑り止め部材19によって水筒1がカバー本体10に対して共回りとなって空回りすることを抑制することができるので、所定角度を保って正しく蓋体3や飲み口カバー6を開閉することができる。
図8〜図10は実施例2を示しており、実施例2は以下の他の実施例と同様に前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。実施例2においては、カバー本体10の内面に設けられる滑り止め部材19は、カバー本体10に設置された開口部調整部材13の位置に対して、その対面に配置している。すなわち図10に示すように保持部材11を中心としてその一側に開口部調整部材13が設けられると共に、他側の内面に滑り止め部材19が設けられているものである。
したがって、保持部材11を握って水筒1を横向きとして携帯するときなどにおいても、開口幅調整部材13によって上部開口部8の幅を狭めて水筒本体2の抜け止め作用をなし、さらに開口幅調整部材13により上部開口部8が締め付けられることで水筒本体2が滑り止め部材19に押し付けられるようになって水筒本体2がカバー本体10より抜け出ないようにすることで、安心して携帯することができる。
以上のように実施例2では、実施例1で記載した効果の他に開口幅調整部材13の反対側、すなわち収容された水筒1を介して互いに反対側の位置に滑り止め部材19を設置することにより、開口部調整部材13を締め付けた時に、カバー本体10の側面を介して伝わる締め付け力がほぼ等分に反対側の滑り止め部材19に作用するため、滑り止め部材19が適度に水筒1の中心軸12に向って当接されるため、滑り止めの効果が十分発揮される。
図11〜図13は実施例3を示しており、実施例3においては、カバー本体10の内面に設けられる滑り止め部材19を、開口部調整部材13の位置に対して、中心軸12を中心にして角度90度回転させた方向に配置したものである。すなわち図13に示すように保持部材11と対向するようにカバー本体10の内面に設けられているものである。
したがって、保持部材11を握って水筒1を横向きとして携帯するときなどにおいても、開口幅調整部材13によって上部開口部8の幅を狭めて水筒本体2の抜け止め作用をなし、さらに水筒1を横向きにした状態では開口幅調整部材13の締め付け力の他に水筒1の重量で該水筒1を滑り止め部材19に押し付けるようになって水筒本体2がカバー本体10より抜け出ないようにすることで、安心して携帯することができる。
以上のように実施例3では、実施例1で記載した効果の他にカバー本体10を保持部材11で横向きとした際に、収納された水筒1の下面側となる位置に滑り止め部材19を設置することにより、横向き保持状態で水筒1の重力が滑り止め部材19に作用するため、滑り止め部材19と水筒本体2との当接が強くなり、滑り止めの効果が十分に発揮される。
図14は実施例4を示しており、実施例4においては、開口幅調整部材13を切り込み部14を開閉し操作部21の操作により開閉するジッパー22によって形成したものである。
このように開口幅調整部材13をジッパー22によって形成することで、操作部21を移動することで水筒本体2の締め付け力を簡単に発揮することができる。
図15〜図16は実施例5を示しており、実施例5においては、開口幅調整部材13を切り込み部を着脱自在に開閉するリベット、ボタン或はハトメ金具等着脱部材31によって形成したものである。
このように開口幅調整部材13をリベット、ボタン或はハトメ金具類により形成することでワンタッチで開口幅調整部材13を操作することができる。
図17〜図18は実施例6を示しており、実施例6においては、開口幅調整部材13を上部開口部8に沿わせると共に、その両端を切り込み部14で開口した袋部41に挿入した紐状体42或はバンド状体によって形成したものであり、紐状体42或はバンド状体を切り込み部14側において引き出すことにより上部開口部8を狭めることができるようにしたものである。
このように開口幅調整部材13を紐状体41或はバンド状体により形成することで紐状体41或はバンド状体を引いたり戻したりすることで開口幅調整部材13を簡単に操作することができる。
図19は実施例7を示しており、実施例7においては、切り込み部14に1本の紐状体51或はバンド状体を網状に編んで設けると共に、その両端を上部開口部8側に取り出して、その両端を引き出すことにより上部開口部8を狭めることができるようにしたものである。
このように開口幅調整部材を網状に編んで設けた紐状体或はバンド状体により形成することで紐状体或はバンド状体を引いたり戻したりすることで開口幅調整部材を簡単に操作することができる。
図20は実施例8を示しており、実施例8においては、開口幅調整部材13を両側にそれぞれ設けた雄雌一対のバックル具61,62によって形成したものであり、一対のバックル具61,62を接続することで上部開口部8を狭めることができるようにしたものである。
このように開口幅調整部材13を雌雄一対のバックル具61,62により形成することでバックル具61,62の着脱により開口幅調整部材13を簡単に操作することができる。
図21〜図22は実施例9を示しており、実施例9においては、開口幅調整部材13を両側にそれぞれ設けたベルト71とベルト受け金具72によって形成したものであり、ベルト71をベルト受け金具72に接続固定することで上部開口部8を狭めることができるようにしたものである。
このように開口幅調整部材13をベルト71とベルト受け金具72により形成することでベルト71の着脱により開口幅調整部材13を簡単に操作することができる。
図23は実施例10を示しており、実施例10においては、保持部材11をグリップ式ではなく、肩等にかけられる吊り紐としたものである。
このように保持部材を吊り紐型とすることにより、肩に吊り紐をかけて水筒1を横向きとして携帯することができる。
図24は実施例11を示しており、実施例11のカバー付き水筒においては、略円筒状の水筒1は、略円筒状のカバー本体10の内部に収納されるものであって、カバー本体10の上部開口部8を介して遊嵌して収納できるようになっている。そして、前記カバー本体10に収納された水筒1の上部たる蓋体3側が、前記上部開口部8から一部露出した状態で収納されるようになっている。また、カバー本体10にはその上部開口部8の幅を調整する開口部調整部材13を有している。
さらに、水筒1の側面に配置され前記カバー本体10の内面に当接する滑り止め部材82を一体に有する。この滑り止め部材82は、エラストマ−樹脂材、シリコン樹脂材等の弾性材或いは皮によって巻回して形成されている。そして、この滑り止め部材82は周側面に360度配置されている。
したがって、蓋体3側を露出した状態でカバー本体10に水筒1を収納すると共に、開口幅調整部材13によって上部開口部8の幅を狭めて水筒本体2の抜け止め作用をなす。そして、保持部材11を握って水筒1を横向きとして携帯するときなどにおいても、水筒1の側面に設けられた滑り止め部材82がカバー本体10の内面に当接することで、水筒本体2がカバー本体10より抜け出ないようになる。
以上のように実施例11では、略円筒状の水筒1と、前記水筒1を内部に上部開口部8を介して遊嵌するように収納可能な略円筒状のカバー本体10と、前記水筒1の側面に配置され前記カバー本体10の内面に当接する滑り止め部材82を有することにより、滑り止め部材82とカバー本体10との摩擦力によって、水筒1が横向きに保持された時の振幅や、携帯時の振動、飲む際に傾けた時の傾斜等によりカバー7から水筒1が抜け出て落下することを抑制することができる。
また、上部開口部8を狭めるように締め付けることにより、水筒1が横向きに保持された時の振幅や、携帯時の振動、飲む際に傾けた時の傾斜等によりカバー7から水筒1が抜け出て落下することをいっそう抑制することができる。
さらに、滑り止め部材82は水筒1の周面となる側面に360度配置されているので、水筒1を横向きとして携帯するときなどにおいて滑り止め部材82の下向き箇所が常時カバー7に当接して抜け止めすることができる。
また、カバー本体10に収納された水筒1の上部たる蓋体3や飲み口カバー6が、前記上部開口部8から一部露出した状態で収納されるものにおいて、カバー本体10に前述のように滑り止め部材19によって水筒1がカバー本体10に対して共回りとなって空回りすることを抑制することができるので、所定角度を保って正しく蓋体3や飲み口カバー6を開閉することができる。
図25は実施例12を示しており、実施例12においては、実施例11と同様に水筒1の側面に配置され前記カバー本体10の内面に当接する滑り止め部材83を一体に有する。この滑り止め部材83は、表面に多数の環状リブを巻回して形成されている。そして、滑り止め部材83を形成する環状リブの中心軸(図示せず)は水筒本体2の中心軸(図示せず)と同じに形成されるものであって、滑り止め部材83も周側面に360度配置されている。
以上のように実施例12においても、前記水筒1の側面に配置され前記カバー本体10の内面に当接する滑り止め部材83を有することにより、水筒1が横向きに保持された時の振幅や、携帯時の振動、飲む際に傾けた時の傾斜等によりカバー7から水筒1が抜け出て落下することを抑制することができる。
図26は実施例13を示しており、実施例13においては、実施例11と同様に水筒1の側面に配置され前記カバー本体10の内面に当接する滑り止め部材84を一体に有する。この滑り止め部材84は、表面に間隔をおいて多数形成した突起からなる。そして、滑り止め部材84も周側面に360度配置されている。
以上のように実施例13においても、前記水筒1の側面に配置され前記カバー本体10の内面に当接する滑り止め部材84を有することにより、水筒1が横向きに保持された時の振幅や、携帯時の振動、飲む際に傾けた時の傾斜等によりカバー7から水筒1が抜け出て落下することを抑制することができる。
以上のように本発明にかかる水筒等飲料容器用カバーは、水筒の他に飲料を収容しPETボトルや金属缶などの用途にも適用できる。
1 水筒(飲料容器)
3 蓋体(飲料容器の上部)
8 上部開口部
10 カバー本体
11 保持部材
13 開口幅調整部材
18 側面
19 82 83 84 滑り止め部材
3 蓋体(飲料容器の上部)
8 上部開口部
10 カバー本体
11 保持部材
13 開口幅調整部材
18 側面
19 82 83 84 滑り止め部材
Claims (9)
- 上部開口部を有し内部に略円筒状の水筒等飲料容器を収納する略円筒状のカバー本体と、前記カバー本体の上部開口部の幅を調整する開口部調整部材と、前記カバー本体の内面側に配置され前記カバー本体内部に収納した前記飲料容器の側面に当接する滑り止め部材を有することを特徴とする水筒等飲料容器用カバー。
- 前記滑り止め部材を前記カバー本体の内面側に内向きに設けたことを特徴とする請求項1記載の水筒等飲料容器用カバー。
- 前記カバー本体に設置された前記開口部調整部材の位置に対して、その内面に前記滑り止め部材を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の水筒等飲料容器用カバー。
- 前記カバー本体に設置された前記開口部調整部材の位置に対して、その対面に滑り止め部材を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の水筒等飲料容器用カバー。
- 前記カバー本体に、前記飲料容器を収納した状態で前記カバー本体が略横向きの状態で、前記カバー本体を保持、吊持または携帯可能な保持部材を設けると共に、略横向き状態において、前記滑り止め部材が前記飲料容器の重力を受ける側に当接する位置となるように配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の水筒等飲料容器用カバー。
- 前記カバー本体に収納された前記飲料容器の上部が、前記上部開口部から一部露出した状態で収納されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の水筒等飲料容器用カバー。
- 略円筒状の水筒等飲料容器と、前記飲料容器を内部に上部開口部を介して収納するように収納可能な略円筒状のカバー本体と、前記飲料容器の側面に配置され前記カバー本体の内面に当接する滑り止め部材を有することを特徴とするカバー付き水筒等飲料容器。
- 前記カバー本体の上部開口部の幅を調整する開口部調整部材を有することを特徴とする請求項7記載のカバー付き水筒等飲料容器。
- 前記カバー本体に収納された前記飲料容器の上部が、前記上部開口部から一部露出した状態で収納されることを特徴とする請求項7又は8記載のカバー付き水筒等飲料容器。
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---|---|---|---|
JP2004372137A Pending JP2006176170A (ja) | 2004-12-22 | 2004-12-22 | 水筒等飲料容器用カバー及びカバー付き水筒等飲料容器 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009113837A (ja) * | 2007-11-06 | 2009-05-28 | Zojirushi Corp | カバー付き飲料用容器 |
JP2011147477A (ja) * | 2010-01-19 | 2011-08-04 | Koike Medical:Kk | 液状廃棄物容器 |
JP2015101390A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 象印マホービン株式会社 | 飲料容器 |
JP2018154941A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 日清紡テキスタイル株式会社 | 衣料製品 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0620285U (ja) * | 1992-06-16 | 1994-03-15 | 道明 市位 | 包装体 |
JP3029855U (ja) * | 1996-04-05 | 1996-10-11 | 豊 関 | 飲容器の保持具 |
JP2003135244A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-05-13 | Katsuzai Chem Kk | ボトル保冷保温具 |
-
2004
- 2004-12-22 JP JP2004372137A patent/JP2006176170A/ja active Pending
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