JP3074463U - 飲料容器用ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量５００ミリリットルの飲料容器と容量３
５０ミリリットルの飲料容器のいずれにも兼用できる飲
料容器用ホルダーを提供する。 【解決手段】 飲料容器13を収納する容体部1を備えた
飲料容器用ホルダーにおいて、容体部1の上部で、内側
に折り返し可能に形成された巾着部2と、巾着部2の上部
開口3aを締め込む第１の締付手段(5,6)と、巾着部の折
り返し位置4で、収納された飲料容器13、又は折り返し
により形成された開口部3bを締め込む第２の締付手段
(7,8)と、容体部1に着脱可能に取り付けられたショルダ
ーベルト10と、容体部1を任意の保持具に掛止するため
の掛合部材9と、容体部側面に両端を縫合した帯状部材1
1とを備えた。また、帯状部材11は、手指を挿入可能な
間隔で容体部側面に取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ペットボトル等の飲料容器を保持する飲料容器用ホルダーに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

清涼飲料、ウ−ロン茶、ミネラルウォ−タ−等の飲料についてはペットボトル 入りのものが多く出回ってきている。このようなペットボトルを収納するための 携帯用の飲料容器用ホルダ−類も種々出回っている。このような飲料容器用ホル ダーとしては、ペットボトルの口部のみを開口部から露出させた状態で容体部に 飲料容器を収納するものが従来から一般的に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、ペットボトルには主に容量５００ミリリットルのものと容量３５０ ミリリットルのものの２種類が多数存在する。しかしながら、従来の飲料容器用 ホルダーは、容量５００ミリリットル用容器か容量３５０ミリリットル用容器の いずれかにしか対応しておらず、一つのホルダーで両方の容器を収納して使用す ることは便宜上困難である。例えば、５００ミリリットル用ホルダーに３５０ミ リリットル容器を収納することは可能であるが、この場合、ペットボトルの口部 までがホルダーの容体部で覆われてしまい、ペットボトルをホルダーで保持した 状態で内容物を飲むことが出来なくなってしまう。

【０００４】 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、容量５００ミリリッ トルの飲料容器と容量３５０ミリリットルの飲料容器のいずれにも兼用できる飲 料容器用ホルダーを提供することを主な目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するため、請求項１に係る考案は、飲料容器を収納する容体 部を備えた飲料容器用ホルダーにおいて、前記容体部の上部で、内側に折り返し 可能に形成された巾着部と、巾着部の上部開口を締め込む第１の締付手段と、巾 着部の前記折り返し位置で、収納された飲料容器、又は前記折り返しにより形成 された開口部を締め込む第２の締付手段と、を備えたことを特徴とする。

【０００６】 この請求項１に係る考案では、５００ミリリットル等容量の大きい（容器高さ が高い）飲料容器を保持する場合には、巾着部を折り返さずに容体内部に飲料容 器を収納し、第１の締付手段で巾着部開口を締め付ける。また第２の締付手段は 折り返し可能な巾着部の折り返し位置にあるので、第２の締付手段によって収納 された飲料容器の本体を更に締め付ける。このため、第１の締付手段と第２の締 付手段によって、飲料容器が二重に固定されることになり、飲料容器用ホルダー による飲料容器の確実な保持が可能となる。

【０００７】 一方、３５０ミリリットル等容量の比較的小さい（容器高さが比較的短い）飲 料容器を保持する場合には、巾着部を内部に折り返した状態で、この折り返し位 置に形成された開口部を第２の締付手段によって締め付ける。これにより、３５ ０ミリリットル等容量の比較的小さい飲料容器を口部を露出した状態で収納する ことができ、内容物を飲料可能な状態で飲料容器を保持できる。

【０００８】 このように本考案では、折り返し可能な巾着部と、第１の締付手段と、折り返 し位置に第２の締付手段とを備えているので、５００ミリリットルや３５０ミリ リットル等２種類の容量の飲料容器のいずれにも兼用することができ、しかも容 量の小さい飲料容器を収納した場合でも、飲料容器の口部を露出した状態とする ことができるので手間をかけずに内容物を飲むことができる。

【０００９】 尚、本考案における容体部として断熱部材を用いれば、保冷用ホルダー又は保 温用ホルダーとしても兼用することができる。

【００１０】 請求項２に係る考案は、請求項１に記載の飲料容器用ホルダーにおいて、前記 容体部に着脱可能に取り付けられたショルダーベルトを更に備えたことを特徴と する。

【００１１】 この請求項２に係る考案では、容体部にショルダーベルトが取り付けられてい るので、飲料容器を携帯する際に肩に掛けて保持することができ、持ち運びの際 に便宜となる。また、このショルダーベルトは容体部に着脱可能に取り付けられ ているので、内容物を飲むような場合にはショルダーベルトを取り外せば、ショ ルダーベルトが邪魔になることもない。

【００１２】 請求項３に係る考案は、請求項１に記載の飲料容器用ホルダーにおいて、前記 容体部を任意の保持具に掛止するための掛合部材を更に備えたことを特徴とする 。

【００１３】 この請求項３に係る考案では、掛合部材によって容体部を任意の保持具に掛止 することができ、飲料容器を保持具に掛止した状態で携帯可能となる。例えば、 任意の保持具として、バッグ、ベルトループ等を利用し、かかる保持具にフック を引っかけて飲料容器用ホルダーを保持することができる。

【００１４】 請求項４に係る考案は、請求項１に記載の飲料容器用ホルダーにおいて、容体 部側面に両端を縫合した帯状部材を更に備え、前記帯状部材は、手指を挿入可能 な間隔で前記容体部側面に取り付けられていることを特徴とする。

【００１５】 この請求項４に係る考案では、容体部側面に取り付けられた帯状部材と容体側 面との間に利用者の手指を入れて容体をしっかりと支持したりすることができ、 飲料容器及び飲料容器用ホルダーを落とさずに内容物を飲むことができる。また 、帯状部材を手で持って取っ手として用いることも可能である。

【００１６】 請求項５に係る考案は、請求項１に記載の飲料容器用ホルダーにおいて、前記 容体部と前記巾着部とは一体に形成されていることを特徴とする。 この請求項５に係る考案では、容体部と巾着部とは一体に形成されているので 、飲料容器用ホルダーを簡易に製造できる。

【００１７】

【考案の実施の形態】

本考案の好ましい実施形態について、以下図示例とともに説明する。本実施形 態は、本考案の飲料容器用ホルダーを、清涼飲料、ウ−ロン茶、ミネラルウォ− タ−等の飲料を入れたペットボトルを収納して保持するペットボトル用ホルダー に適用したものである。図１は、本実施形態に係るペットボトル用ホルダーの全 体構成を示す構成図である。図２は、本実施形態に係るペットボトル用ホルダー に５００ミリリットルのペットボトルを収納した状態を示す説明図である。

【００１８】 図１に示すように、本実施形態のペットボトル用ホルダーは、ペットボトルを 収納する容体部１と、容体部１上部に形成された巾着部２と、巾着部２に取り付 けられた第１の紐（緒）５及び第１の緒締め６、第２の紐（緒）７及び第２の緒 締め８と、容体部側面に取り付けられたフック９と、容体部側面に装着された側 面テープ１１とを主に備えている。尚、第１の紐５及び第１の緒締め６は本発明 の第１の締付手段を構成し、第２の紐７及び第２の緒締め８は本発明の第２の締 付手段を構成する。また、フック９は本発明の掛合部材を構成し、側面テープ１ １は本発明の帯状部材を構成する。

【００１９】 巾着部２は、容体部上縁に縫合されており、容体部底面から巾着部上縁部まで の高さは、容体部１に容量５００ミリリットルのペットボトルを収納したときに 、丁度巾着部上縁３ａがペットボトル口部１４の根元に位置する高さとなってい る。

【００２０】 巾着部２はその高さ中央よりやや下方の部分で内部（容体部中空部に向けて） に折り返すことができる。図３は、本実施形態のペットボトル用ホルダーの巾着 部２を内部に折り返した状態を示す説明図である。この折り返し位置４の容体底 部からの高さは、３５０ミリリットルのペットボトルを収納したときに、折り返 し位置４が丁度ペットボトル口部１４の根元に位置する高さとなっている。

【００２１】 巾着部上縁３ａは周方向に亘り袋状に形成されており、この袋状部分に第１の 紐（緒）５が収納されている。第１の緒締め６は、束ねた状態の第１の紐５を貫 通する貫通孔を有している。第１の緒締め６は内部にスプリング（図示せず）と 束ねた状態の第１の紐５を貫通した貫通孔を有するロック部材６ａが設けられて おり、スプリングがロック部材６ａを外方に付勢している。このため、通常は第 １の緒締め６の貫通孔とロック部材６ａの貫通孔がズレており、第１の緒締め６ が第１の紐上で固定されるが、ロック部材６ａをスプリングの付勢力に抗して押 圧すると第１の緒締め６が第１の紐上を移動可能となる。

【００２２】 ５００ミリリットルのペットボトルをペットボトル用ホルダーに収納した場合 には、ロック部材６ａを押圧した状態で、第１の緒締め６をペットボトル口部１ ４の根元まで移動させて、かかる位置でロック部材６ａに対する押圧を解除する 。これにより、図２に示すように、第１の紐５と第１の緒締め６とでペットボト ル口部１４を露出した状態で口部の根元が締め付けられる。

【００２３】 巾着部２の折り返し位置４には第２の紐（緒）７が設けられており、この第２ の紐７が第２の緒締め８の貫通孔に挿入されている。この第２の紐７と第２の緒 締め８は、第１の紐５及び第１の緒締め６と同様の構造をしており、ペットボト ル用ホルダーに５００ミリリットルのペットボトルを収納した場合には、図２に 示すように、ペットボトルをその周側面から締め付ける。

【００２４】 このように本実施形態に掛かるペットボトル用ホルダーは、第１の紐５と第１ の緒締め６、及び第２の紐７と第２の緒締め８とによりペットボトルを二重に固 定するので、ペットボトルの確実な保持が可能となる。

【００２５】 図４は、本実施形態のペットボトル用ホルダーに３５０ミリリットルのペット ボトルを収納した状態を示す説明図である。第２の紐７と第２の緒締め８は、巾 着部２の折り返し位置４に設けられているので、巾着部２を折り返して容量３５ ０ミリリットルのペットボトルをペットボトル用ホルダーに収納したときには、 図４に示すように、第２の紐７と第２の緒締め８とでペットボトル口部１４を露 出した状態で口部根元を締め付けるようになっている。このため、本実施形態に 掛かるペットボトル用ホルダーは、容量３５０ミリリットルのペットボトルを収 納した場合でも、内容物を飲料可能な状態でペットボトルを保持することができ る。

【００２６】 このように本実施形態に係るペットボトル用ホルダーは、容量５００ミリリッ トルと容量３５０ミリリットルの２種類の容量のペットボトルのいずれにも兼用 することができ、しかも３５０ミリリットルのペットボトルを収納した場合でも 、口部を露出した状態にすることが可能なので手間をかけずに内容物を飲むこと ができる。

【００２７】 容体部側部に取り付けられたフック９は、図２に示すようにショルダーベルト １０を着脱可能に掛けることができる他、バッグやベルトループ等任意の部位に 掛けることができ、携帯の際に便宜なものとなっている。

【００２８】 図５は、本実施形態に係るペットボトル用ホルダーの側面テープ１１の取付部 分を示す拡大図であり、図６は、この側面テープ１１の使用例の一態様を示した 説明図である。図５に示すように、側面テープ１１はその両端部が容体部側面に 縫合されており、このため、側面テープ１１と容体部側面とには間隙１２が存在 する。この間隙１２は丁度利用者の手指が挿入可能なものとなっており、このた め、図６に示すように、手指を挿入して容体部１を保持すれば、ペットボトル及 びペットボトル用ホルダーを落とさずに内容物を飲むことができる。また、側面 テープ１１を手指で持って取っ手として用いることもできる。

【００２９】 本実施形態のペットボトル用ホルダーでは、巾着部２を容体部上縁３ａに縫合 して形成しているが、図７に示すように、巾着部２と容体部１とを一体形成して も良い。

【００３０】 尚、本実施形態では、本考案の飲料容器用ホルダーをペットボトルを収納する ペットボトル用ホルダーに適用したが、ペットボトル以外の飲料容器に本考案を 適用できることは言うまでもない。

【００３１】

【考案の効果】

以上説明したとおり、請求項１に係る考案は、折り返し可能な巾着部と、第１ の締付手段と、折り返し位置に第２の締付手段とを備えているので、一つのホル ダーで５００ミリリットル等容量の大きいペットボトルと３５０ミリリットル等 容量の小さい飲料容器のいずれにも兼用することができ、しかも容量の小さい飲 料容器を収納した場合でも、飲料容器の口部を露出した状態とすることができる ので手間をかけずに内容物を飲むことができるという効果を有する。

【００３２】 請求項２に係る考案は、容体部に着脱可能に取り付けられたショルダーベルト を備えているので、飲料容器を携帯する際に便宜となり、飲料する際にショルダ ーベルトを取り外せば、ショルダーベルトが邪魔にならずに飲料容器の内容物を 飲むことができるという効果を有する。

【００３３】 請求項３に係る考案は、容体部を任意の保持具に掛止するための掛合部材を備 えているので、飲料容器を保持具に掛止した状態で携帯可能となるという効果を 有する。

【００３４】 請求項４に係る考案は、帯状部材が手指を挿入可能な間隔で容体部側面に取り 付けられているので、容体部をしっかりと支持したりすることができ、飲料容器 及び飲料容器用ホルダーを落とさずに内容物を飲むことができるという効果を有 する。

【００３５】 請求項５に係る考案は、容体部と巾着部とが一体に形成されているので、飲料 容器用ホルダーを簡易に製造できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態に係る飲料容器用ホルダーの全体構
成図である。

【図２】本実施形態に係る飲料容器用ホルダーに５００
ミリリットルのペットボトルを収納した状態を示す説明
図である。

【図３】本実施形態に係る飲料容器用ホルダーの巾着部
を内部に折り返した状態を示す説明図である。

【図４】本実施形態に係る飲料容器用ホルダーに３５０
ミリリットルのペットボトルを収納した状態を示す説明
図である。

【図５】本実施形態に係る飲料容器用ホルダーの側面テ
ープの取付部分を示す拡大図である。

【図６】本実施形態に係る飲料容器用ホルダーと側面テ
ープとの間に手指を挿入して保持した状態を示す説明図
である。

【図７】本実施形態に係る飲料容器用ホルダーの他の態
様を示す構成図である。

【符号の説明】

１：容体部 ２：巾着部 ３ａ：上縁開口部 ３ｂ：折り返しにより形成された開口部 ４：折り返し位置 ５：第１の紐（緒） ６：第１の緒締め ６ａ：ロック部材 ７：第２の紐（緒） ８：第２の緒締め ８ａ：ロック部材 ９：フック １０：ショルダーベルト １１：側面テープ １２：間隙 １４：ペットボトル口部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 飲料容器を収納する容体部を備えた飲料
   容器用ホルダーにおいて、 前記容体部の上部で、内側に折り返し可能に形成された
   巾着部と、 巾着部の上部開口を締め込む第１の締付手段と、 巾着部の前記折り返し位置で、収納された飲料容器、又
   は前記折り返しにより形成された開口部を締め込む第２
   の締付手段と、を備えたことを特徴とする飲料容器用ホ
   ルダー。
2. 【請求項２】 前記容体部に着脱可能に取り付けられた
   ショルダーベルトを更に備えたことを特徴とする請求項
   １に記載の飲料容器用ホルダー。
3. 【請求項３】 前記容体部を任意の保持具に掛止するた
   めの掛合部材を更に備えたことを特徴とする請求項１に
   記載の飲料容器用ホルダー。
4. 【請求項４】 容体部側面に両端を縫合した帯状部材を
   更に備え、 前記帯状部材は、手指を挿入可能な間隔で前記容体部側
   面に取り付けられていることを特徴とする請求項１に記
   載の飲料容器用ホルダー。
5. 【請求項５】 前記容体部と前記巾着部とは一体に形成
   されていることを特徴とする請求項１に記載の飲料容器
   用ホルダー。