JP2006175957A - 車線逸脱防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 自車両の横ずれ量を検出しこれに基づき逸脱傾向にあるかどうかを判断し、逸脱傾向にあると判断されたときには(ステップS3)、自車両の横ずれ量を抑制し得る目標ヨーモーメントMsbを算出し、これに応じたヨーモーメントを発生させる(ステップS4)。このとき、操舵角θが逸脱回避制御作動開始時の操舵角θsよりも逸脱回避方向に変化したときには、運転者が逸脱回避操作を行ったと判断し(ステップS5)、操舵角切り戻し量|θ−θs|に応じた減少速度dMsだけ目標ヨーモーメントMsbを減少させ(ステップS6、S7)、抑制した目標ヨーモーメントMs相当のヨーモーメントを発生させる。
【選択図】 図2
Description
そこで、この発明は、上記従来の問題に着目してなされたものであって、逸脱回避制御による制御介入が行われている最中に、運転者の逸脱回避操作が行われた場合に、運転者に与える制御過多感を抑制することの可能な車線逸脱防止装置を提供することを目的としている。
このとき、逸脱回避操作検出手段により運転者が逸脱回避操作中であることが検出されているときには、逸脱回避制御手段による制御量を逸脱回避制御量補正手段により補正し、このとき、運転者が逸脱回避操作中であることが検出されていないときよりも制御量が小さくなるように、すなわち、逸脱回避制御により生じる車両姿勢変化が小さくなるように補正する。
図1は、第1の実施の形態における車線逸脱防止装置の一例を示す車両概略構成図である。なお、この車両は、自動変速機及びコンベンショナルディファレンシャルギヤを搭載した後輪駆動車両であり、制動装置は、前後輪とも、左右輪の制動力を独立に制御可能としている。
図1中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバであり、通常は、運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じて、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧が、各車輪5FL〜5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給されるようになっているが、このマスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御回路7が介挿されており、この制動流体圧制御回路7内で、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能となっている。
なお、この駆動トルクコントロールユニット12は、単独で、駆動輪である後輪5RL、5RRの駆動トルクを制御することも可能であるが、前述したコントロールユニット8から駆動トルクの指令値が入力されたときには、その駆動トルク指令値を参照しながら駆動輪トルクを制御する。
なお、このカメラコントローラ14は、例えば特開平11−296660号公報に記載されているように、レーンマーカを検出すること等により、公知の手順で走行車線を検出し、この走行車線に対して前記各データを算出する。
なお、ここでは、前左右輪速度VwFL、VwFRに基づいて走行速度Vを算出するようにした場合について説明したが、例えば、車両に公知のアンチスキッド制御を行うABS制御手段が搭載されており、このABS制御手段によりアンチスキッド制御が行われている場合には、このアンチスキッド制御での処理過程で推定される推定車体速を用いるようにすればよい。
Xs=Tt×V×(φ+Tt×V×ρ)+X ……(1)
なお、式(1)中の、Ttは車頭時間、VはステップS1で算出した自車両の走行速度、φは自車両の走行車線に対する車両のヨー角、ρは走行車線の曲率、Xは現時点における走行車線中心からの横変位である。
この逸脱判断は、ステップS2で算出した推定横変位Xsと、逸脱判断しきい値Xcとを比較することにより行う。具体的には、Xs≧Xcであるときには、左に車線逸脱すると判断し、逸脱判断フラグFLDを“LEFT”に設定する。また、Xs≦−Xcであるときには右に車線逸脱すると判断し、逸脱判断フラグFLDを“RIGHT”に設定する。そして、Xs≧Xcでなく且つXs≦−Xcでない場合には自車両は逸脱状態ではないと判断して逸脱判断フラグFLDを“OFF”に設定する。
なお、ここでは、推定横変位Xsと逸脱判断しきい値Xcとを比較することにより、逸脱判断フラグFLDを設定するようにした場合について説明したが、さらに運転者に車線変更の意思があるかどうかをも考慮して逸脱判断フラグFLDを設定するようにしてもよい。
次に、ステップS4に移行し、逸脱を回避するために必要なヨーモーメントである目標ヨーモーメントMsbを算出する。
Msb=−K1×K2×(Xs−Xc) ……(2)
Msb=−K1×K2×(Xs+Xc) ……(3)
具体的には、逸脱判断結果FLDが“OFF”から“LEFT”に変化したとき、又は、“OFF”から“RIGHT”に変化したとき、つまり、逸脱回避制御が開始されたときの操舵角θsに対し、逸脱回避方向へ操舵角θが切り戻されたか否かに基づいて判断する。なお、前述の逸脱回避制御開始されたときの操舵角(以後、制御開始時操舵角ともいう。)θsは、逸脱判断結果FLDが“OFF”から“LEFT”に変化したとき、又は、“OFF”から“RIGHT”に変化したときに逸脱回避制御が開始されたとして所定の記憶領域に記憶しておく。
また、逸脱判断フラグFLDが“RIGHT”であって、右方向に逸脱すると判断され、且つ、現時点における操舵角θが制御開始時操舵角θsよりも大きく(θ>θs)、制御開始時よりも左方向へ切り戻したと判断されるときには、運転者が逸脱回避操作を行ったと判断し、逸脱回避操作フラグFDRを“ON”とする。
次いで、ステップS6に移行し、ステップS5での運転者の逸脱回避操作の有無の判断結果に応じて目標ヨーモーメントMsbの減少速度dMsを算出する。この減少速度dMsは、後述のように、目標ヨーモーメントMsbを抑制方向に補正した際のその変化速度を規定するためのものである。
一方、逸脱回避操作フラグFDRが“ON”の場合には、例えば、図3(a)に示すように、逸脱回避制御の開始時点における操舵角(制御開始時操舵角)θsに対する逸脱回避方向への操舵角切り戻し量|θ−θs|(絶対値)に応じて減少速度dMsを算出する。
まず、逸脱判断フラグFLDが“OFF”である場合には、自車両は逸脱状態になくヨーモーメントを発生させる必要はないから、運転者による制動操作であるマスタシリンダ液圧Pmを考慮して各輪の目標制動液圧Psi(i=FL〜RR)を次式(4)から算出する。なお、(4)式中のPmRは、マスタシンダ液圧Pmから算出される前後配分を考慮した後輪用マスタシリンダ液圧である。
PsFL=PsFR=Pm
PsRL=PsRR=PmR ……(4)
まず、目標ヨーモーメント補正値Msの大きさに応じて場合分けを行って、前後輪の左右輪の制動力差ΔPsF、ΔPsRを算出する。目標ヨーモーメント補正値の絶対値|Ms|が予め設定したしきい値Ms0よりも小さいとき(|Ms|<Ms0)には、前後輪の制動力差ΔPsF、ΔPsRを、次式(5)から算出し、目標ヨーモーメント補正値の絶対値|Ms|が予め設定したしきい値Ms0以上であるとき(|Ms|≧Ms0)には、前後輪の制動力差ΔPsF、ΔPsRを、次式(6)から算出する。
ΔPsF=0
ΔPsR=2×KbR×|Ms|/T ……(5)
|Ms|≧Ms0のとき
ΔPsF=2×KbF×(|Ms|−Ms0)/T
ΔPsR=2×KbR×Ms0/T ……(6)
なお、式(5)及び(6)中のTはトレッドである。また、KbF及びKbRは、制動力を制動液圧に変換するための換算係数であって、ブレーキ諸元によって決まる定数である。
PsFL=Pm
PsFR=Pm+ΔPsF
PsRL=PmR
PsRR=PmR+ΔPsR ……(7)
PsFL=Pm+ΔPsF
PsFR=Pm
PsRL=PmR+ΔPsR
PsRR=PmR ……(8)
このようにして、目標制動流体圧Psiを算出したならば、ステップS9に移行し、ステップS8で算出した目標制動流体圧Psiを前記制動流体圧制御回路7に向けて出力する。
以上の処理によって図2に示す演算処理が終了する。そして、一連の演算処理が終了したならば、タイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
今、自車両が走行車線中央よりを直進走行している場合には、推定横変位Xsが比較的小さいことから、推定横変位Xsは逸脱判断しきい値Xcよりも小さいか又は−Xcよりも大きくなることから、逸脱判断フラグFLDは“OFF”に設定される。このため目標ヨーモーメントはMsb=0に設定される(ステップS1〜S4)。
この状態から、自車両が左に逸脱する傾向となると、推定横変位Xsが逸脱判断しきい値Xcより小さい間は、逸脱判断フラグFLDは“OFF”に設定されることから、ヨーモーメントの発生は行わない。
このため、図3(a)に示す制御マップから、操舵角切り戻し量|θ−θs|に応じて、目標ヨーモーメントの減少速度dMsが算出され、目標ヨーモーメントMsbから減少速度dMsを減算した目標ヨーモーメント補正値Msが算出され、この目標ヨーモーメント補正値Msを発生するよう制動力制御が行われる。
ここで、目標ヨーモーメント補正値Msは、横ずれ量を抑制するのに必要なヨーモーメントとして算出された目標ヨーモーメントMsbよりも小さな値に抑制されることになるが、逸脱回避制御により発生させるヨーモーメントを減少した分、運転者が逸脱回避方向に操舵を行っていることから、逸脱回避制御による車両姿勢変化と、運転者の操舵回避操作による車両姿勢変化とで、結果的に、自車両の車線逸脱を回避し得る車両姿勢変化が生じることになる。
また、このとき、操舵角切り戻し量|θ−θs|に応じて目標ヨーモーメントMsbを抑制するようにしているから、運転者の操舵操作による車両姿勢変化量に応じて逸脱防止制御による車両姿勢変化を抑制することができ、目標ヨーモーメントMsを的確に制限することができる。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、運転者が操舵回避操作を行ったかどうかを判断する際の判断方法及び目標ヨーモーメント補正値Msの算出方法が異なること以外は、同様である。
図4は、コントロールユニット8で実行される、第2の実施の形態における演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
そして、推定横変位Xsと逸脱判断しきい値Xcとを比較し、推定横変位Xsが逸脱判断しきい値Xc以上となったとき、または、推定横変位Xsが逸脱判断しきい値−Xc以下となったとき、自車両は逸脱傾向にあると判断し、逸脱判断フラグFLDを逸脱方向に応じて、“LEFT”又は“RIGHT”に設定する(ステップS13)。そして、逸脱判断フラグFLDが“OFF”でないときには、推定横変位Xsと逸脱判断しきい値Xcとの差である横ずれ量に応じて、車線からの逸脱を防止し得る目標ヨーモーメントMsbを算出する(ステップS14)。
具体的には、逸脱判断結果FLDが“OFF”から“LEFT”に変化したとき、又は、“OFF”から“RIGHT”に変化したとき、つまり、逸脱回避制御が開始されたときの操舵角θsに対し、逸脱回避方向へ操舵角θが、しきい値θc以上切り戻されたか否かに基づいて判断する。なお、前述の逸脱回避制御開始されたときの操舵角θsは、逸脱判断結果FLDが“OFF”から“LEFT”に変化したとき、又は、“OFF”から“RIGHT”に変化したときに逸脱回避制御が開始されたとして所定の記憶領域に記憶しておく。
次いで、ステップS16に移行し、ステップS14で算出された目標ヨーモーメントMsbに対し、予め設定した減少速度dMs1で目標ヨーモーメントMsbを減少させ、これを目標ヨーモーメント補正値Ms(Ms=Msb−dMs1)とする。
つまり、この第2の実施の形態においては、操舵角θが逸脱回避制御の作動開始時の操舵角θsよりも所定値θc以上、逸脱回避方向に切り戻したときに、運転者が逸脱回避操作を行ったと判断し、目標ヨーモーメントMsbの抑制を開始することで、運転者による操舵操作が不十分な状態で目標ヨーモーメントMsbが抑制されることを回避すると共に、逸脱防止制御による車両姿勢変化と、運転者による逸脱回避操作による車両姿勢変化とにより制御過多となることを回避する。
なお、この第2の実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、減少速度dMsを切り戻し量に応じて変化させるようにすることも可能である。この場合には、操舵角θと、制御開始時操舵角θsから所定値θcだけ逸脱回避方向の角度との偏差、又は操舵角θと制御開始時操舵角θsとの偏差に応じてこの偏差が大きくなるほど減少速度dMsが大きくなるように変化させるようにすればよい。
この第3の発明は、上記第1の実施の形態において、目標ヨーモーメント補正値Msの算出方法が異なること以外は上記第1の実施の形態と同様であるので、同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図5は、第3の実施の形態における、コントロールユニット8で実行される演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
一方、逸脱回避操作フラグFDRが“ON”、つまり、運転者が逸脱回避操作を行っている場合には、例えば、図6(a)に示すように、逸脱回避制御の開始時点における操舵角θsに対する逸脱回避方向への操舵角切り戻し量|θ−θs|(絶対値)に応じて補正ゲインKDRを算出する。
次いで、ステップS28に移行し、以後上記第1の実施の形態と同様にして目標制動流体圧Psiを算出し、これを前記制動流体圧制御回路7に向けて出力する(ステップS29)。
したがって、例えば自車両が車線逸脱傾向となり、逸脱回避制御が介入することによって自車両にヨーモーメントが作用している状態で、運転者が車線逸脱傾向を認識して逸脱回避方向に操舵操作を行うと、操舵操作が行われたと判断された時点での操舵角切り戻し量に応じた補正ゲインKDRが設定され、自車両の横ずれ量に応じた目標ヨーモーメントMsbが、切り戻し量に応じて抑制されることになる。
この第4の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、運転者の逸脱回避操作の有無の判断を行う方法が異なること以外は同様であるので、同一部の詳細な説明は省略する。
図7は、第4の実施の形態においてコントロールユニット8で実行される演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
具体的には、まず、逸脱判断フラグFLDが“LEFT”であって左方向に逸脱し、且つ、逸脱回避方向である右方向への操舵速度dθが逸脱回避操作判断しきい値dθcより小さく(dθ<−dθc)、すなわち、逸脱回避方向への操舵速度dθがある程度の速度であるときに、運転者が逸脱回避操作を行ったと判断し、逸脱回避操作フラグFDRを“ON”に設定する。
次いで、ステップS6aに移行し、目標ヨーモーメントの減少速度dMsを算出する。この減少速度dMsは、例えば図8に示すように、逸脱回避方向への操舵速度の絶対値|dθ|に応じて設定される。
つまり、この第4の実施の形態においては、逸脱回避方向への操舵速度の絶対値|dθ|が逸脱回避操作判断しきい値dθcよりも大きく操舵速度がある程度の速度であるときに、運転者が逸脱回避操作を行ったと判断し、逸脱回避方向への操舵速度の絶対値|dθ|に応じて目標ヨーモーメントMsbの減少速度dMsを設定し、これに応じて目標ヨーモーメントMsbを抑制する。このとき、操舵速度の絶対値|dθ|が大きく、操舵操作により期待される車両姿勢変化が大きいと予測されるときほど減少速度dMsを大きくし、目標ヨーモーメントMsbをより速やかに減少させるようにしている。
したがって、この場合も上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができると共に、操舵速度に応じて、逸脱回避制御による制御過多となることを、的確に回避することができる。
この第5の実施の形態は、上記第2の実施の形態において、運転者の逸脱回避操作の有無の判断を行う方法が異なること以外は同様であるので、同一部の詳細な説明は省略する。
図9は、第5の実施の形態においてコントロールユニット8で実行される演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
すなわち、逸脱判断フラグFLDが“LEFT”であって左方向に逸脱し、且つ、逸脱回避方向である右方向への操舵速度dθが逸脱回避操作判断しきい値dθcより小さく(dθ<−dθc)、逸脱回避方向への操舵速度dθがある程度の速度であるときに、運転者が逸脱回避操作を行ったと判断し、逸脱回避操作フラグFDRを“ON”に設定する。
次いで、ステップS16に移行し、以後、上記第2の実施の形態と同様に、予め設定した減少速度dMs1で目標ヨーモーメントMsbを減少させ、これを目標ヨーモーメント補正値Ms(Ms=Msb−dMs1)とする。そして、ステップS17に移行し、各車輪の目標制動流体圧Psiを算出し、これを前記制動流体圧制御回路7に向けて出力する(ステップS18)。
この第6の実施の形態は、上記第3の実施の形態において、運転者の逸脱回避操作の有無の判断を行う方法が異なること以外は同様であるので、同一部には同一符号を付与しその詳細な説明は省略する。
図10は、第6の実施の形態においてコントロールユニット8で実行される演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
次いで、ステップS26aに移行し、ステップS25aでの逸脱回避操作の判断結果に応じて目標ヨーモーメント補正ゲインKDRを算出する。この補正ゲインKDRは、例えば、操舵速度の絶対値|dθ|に基づいて、図11の特性となるように設定する。
次いで、ステップS28に移行し、以後上記第3の実施の形態と同様の手順で目標制動流体圧Psiを算出し、これを前記制動流体圧制御回路7に向けて出力する(ステップS29)。
この第7の実施の形態は、コントロールユニット8で実行される演算処理の処理手順が異なること以外は、上記第1の実施の形態と同様であるので、同一部の詳細な説明は省略する。
図12は、第7の実施の形態におけるコントロールユニット8で実行される演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
一方、ステップS35で、逸脱回避操作が行われたと判断されない場合には、ステップS37に移行し、第1の逸脱回避操作判断を行う。この第1の逸脱回避操作判断は、上記図2のステップS5の処理と同様であってステップS33で逸脱判断フラグFLDが“OFF”から“LEFT”又は“OFF”から“RIGHT”に切り換わった時点である逸脱回避制御作動開始時の操舵角θsを基準とし、この操作開始時操舵角θsに対し逸脱回避方向へ操舵角θsが切り戻されたかどうかに基づいて判断する。
このようにして、ステップS36又はステップS38で、減少速度dMsを設定したならばステップS39に移行し、ステップS34で算出された目標ヨーモーメントMsbから、ステップS36又はステップS38で設定した減少速度dMsを減算し、これを目標ヨーモーメント補正値Ms(=Msb−dMs)とする。
このように、操舵速度dθに基づき逸脱回避操作の有無を判断すると共に、操舵角θに基づき逸脱回避操作の有無を判断することで操舵速度dθが小さいため逸脱回避操作を行っていないと判断される場合であっても、操舵角θが逸脱回避制御作動開始時の操舵角θsよりも逸脱回避方向に切り戻されており、逸脱回避方向への操舵操作が行われているときにはこれを逸脱回避操作が行われているとして目標ヨーモーメントMsbを抑制することができ、運転者の逸脱回避操作の有無をより的確に検出することができる。
また、上記各実施の形態においては、逸脱回避操作の有無を判断する際に、操舵角θの変化状況から判断するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、制動操作が行われたかどうか、或いは、アクセルペダルが踏込み解除方向に操作されたかどうか等に基づいて判断するようにしてもよい。
6FL〜6RR ホイールシリンダ
7 制動流体圧制御回路
8 コントロールユニット
9 エンジン
12 駆動トルクコントロールユニット
13 単眼カメラ
14 カメラコントローラ
15 加速度センサ
16 ヨーレートセンサ
17 マスタシリンダ圧センサ
18 アクセル開度センサ
19 操舵角センサ
20 方向指示スイッチ
22FL〜22RR 車輪速度センサ
Claims (15)
- 自車両が走行車線から逸脱する傾向にあるとき、この逸脱を回避するように逸脱回避制御を行う逸脱回避制御手段を備えた車線逸脱防止装置において、
運転者が逸脱回避のための操作中であるかどうかを検出する逸脱回避操作検出手段と、
当該逸脱回避操作検出手段で運転者が逸脱回避操作中であることが検出されているとき、前記逸脱回避制御手段における制御量を、運転者が逸脱回避操作中であることが検出されていないときよりも小さくする方向に補正する逸脱回避制御量補正手段を備えることを特徴とする車線逸脱防止装置。 - 前記逸脱回避操作検出手段は、操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、
当該操舵角検出手段で検出される検出操舵角が逸脱を回避する方向に変化したときの変化状況に基づいて、逸脱回避操作中であるかどうかを判断するようになっていることを特徴とする請求項1記載の車線逸脱防止装置。 - 前記逸脱回避操作検出手段は、前記逸脱回避制御手段による制御介入開始時点の前記操舵角検出手段で検出された操舵角を保持する操舵角保持手段と、
前記操舵角検出手段で検出される検出操舵角が、前記操舵角保持手段で保持する制御介入時操舵角に対し、これよりも逸脱を回避する方向の角度範囲内にあるとき、逸脱回避操作中であると判断する第1の回避操作判断手段と、を備えることを特徴とする請求項2記載の車線逸脱防止装置。 - 前記第1の回避操作判断手段は、前記検出操舵角が、前記制御介入時操舵角に対し、これよりも逸脱を回避する方向の角度範囲内にあり且つ前記制御介入時操舵角との偏差量が予め設定したしきい値以上であるとき、逸脱回避操作中であると判断することを特徴とする請求項3記載の車線逸脱防止装置。
- 前記逸脱回避操作検出手段は、前記操舵角検出手段で検出される検出操舵角に基づき操舵速度を検出する操舵速度検出手段と、
前記検出操舵角が、逸脱を回避する方向に変化し且つ、前記操舵速度検出手段で検出される操舵速度が予め設定したしきい値以上であるとき、逸脱回避操作中であると判断する第2の回避操作判断手段と、を備えることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。 - 前記逸脱回避制御量補正手段は、前記逸脱回避制御手段における制御量が、予め設定した減少速度で減少するように、前記補正を行うことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
- 前記逸脱回避制御量補正手段は、操舵角を検出する操舵角検出手段と、
当該操舵角検出手段で検出される操舵角が逸脱を回避する方向に変化したときの変化状況に基づいて、前記減少速度を設定する減少速度設定手段と、を備えることを特徴とする請求項6記載の車線逸脱防止装置。 - 前記減少速度設定手段は、前記逸脱回避制御手段による制御介入開始時点の前記操舵角検出手段で検出された操舵角を保持する操舵角保持手段を備え、
前記操舵角検出手段で検出される検出操舵角が、前記操舵角保持手段で保持する制御介入時操舵角に対し、これよりも逸脱を回避する方向の角度範囲内にあるときの、前記検出操舵角と前記制御介入時操舵角との偏差が大きいときほど、前記減少速度が大きくなるように、当該減少速度を設定することを特徴とする請求項7記載の車線逸脱防止装置。 - 前記減少速度設定手段は、前記操舵角検出手段で検出される検出操舵角に基づき操舵速度を検出する操舵速度検出手段を備え、
前記検出操舵角が、逸脱を回避する方向に変化したときの、前記操舵速度検出手段で検出される操舵速度が大きいときほど、前記減少速度が大きくなるように、当該減少速度を設定することを特徴とする請求項7記載の車線逸脱防止装置。 - 前記減少速度設定手段は、前記操舵回避操作検出手段で操舵回避操作中であることが継続して検出されているときの継続時間を計測する継続時間計測手段を備え、
当該継続時間計測手段で検出される継続時間が長いときほど、前記減少速度が大きくなうように、当該減少速度を設定することを特徴とする請求項7記載の車線逸脱防止装置。 - 前記逸脱回避制御量補正手段は、前記逸脱回避制御手段における制御量を、予め設定した補正ゲインを用いて補正するようになっていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
- 前記逸脱回避制御量補正手段は、操舵角を検出する操舵角検出手段と、
当該操舵角検出手段で検出される操舵角が逸脱を回避する方向に変化したときの変化状況に基づいて、前記補正ゲインを設定するゲイン設定手段と、を備えることを特徴とする請求項11記載の車線逸脱防止装置。 - 前記ゲイン設定手段は、前記逸脱回避制御手段による制御介入開始時点の前記操舵角検出手段で検出された操舵角を保持する操舵角保持手段を備え、
前記操舵角検出手段で検出される検出操舵角が、前記操舵角保持手段で保持する制御介入時操舵角に対し、これよりも逸脱を回避する方向の角度範囲内にあるときの、前記検出操舵角と前記制御介入時操舵角との偏差が大きいときほど、前記補正ゲインをより小さな値に設定することを特徴とする請求項12記載の車線逸脱防止装置。 - 前記ゲイン設定手段は、前記操舵角検出手段で検出される検出操舵角に基づき操舵速度を検出する操舵速度検出手段を備え、
前記検出操舵角が、逸脱を回避する方向に変化したときの、前記操舵速度検出手段で検出される操舵速度が大きいときほど、前記補正ゲインをより小さな値に設定することを特徴とする請求項12記載の車線逸脱防止装置。 - 前記逸脱回避制御手段は、自車両の逸脱を回避する方向にヨーモーメントを発生するヨーモーメント発生手段であることを特徴とする請求項1から請求項14の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
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