JP2006175936A - 車両用運転操作補助装置用の表示装置および表示方法 - Google Patents

車両用運転操作補助装置用の表示装置および表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
自車両周囲のリスクポテンシャルを運転者にわかりやすく伝える車両用運転操作補助装置を提供する。
【解決手段】
車両用運転操作補助装置は、自車両と前方障害物との間に仮想的な物体を設け、仮想物体が前方障害物に圧縮されたときに発生する反発力を制御反発力として算出する。車両用運転操作補助装置は、算出した制御反発力に基づいて制駆動力補正量およびアクセルペダル反力指令値を算出し、制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行う。このとき、自車両の前方画像に障害物情報と仮想物体を重畳した画像を表示装置に表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置用の表示装置に関する。
運転者の操作を補助する装置として、自車両と障害物との接近状態に応じてアクセルペダルの操作反力を制御するとともに自車両に制動力を発生させるものが知られている(例えば特許文献1参照)。この装置は、自車両と障害物との車間距離および相対速度に基づいて検出した接近状態を緩和するように、アクセルペダル反力および制動力を連続的に制御し、自車両周囲のリスク情報の伝達と運転操作の補助を行っている。また、障害物の危険度が所定値を超える場合に、表示により報知を行う装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2003−267201号公報 特開2004−13466号公報
上述した特許文献1に開示された従来の運転操作補助装置では、自車両周囲のリスク情報をアクセルペダル反力と制動力により運転者に伝達することができるが、特にリスクが低い領域では運転者に違和感を与える可能性があるため、アクセルペダル反力や制動力を介して確実な情報伝達を行うことは難しい。そこで、アクセルペダル反力や制動力に加えて表示を用いたわかりやすいリスク情報の伝達を行うことが望まれている。
本発明による車両用運転操作補助装置用の表示装置は、自車両前方の障害物状況および自車両の走行状態に基づくリスクポテンシャルに応じて、運転操作装置に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両用運転操作補助装置用の表示装置において、自車両前方の障害物と、操作反力および/または制駆動力の制御作動領域を表す仮想物体とを表示し、操作反力および/または制駆動力の制御作動状態に応じて、仮想物体の表示を変化させる。
本発明による車両用運転操作補助装置用の表示装置は、自車両前方の障害物を検出する障害物検出手段と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両制御手段とを有する車両用運転操作補助装置用の表示装置において、表示手段と、自車両の前方領域を表す画像と、リスクポテンシャルの要因を強調するシンボルと、車両制御手段による制御作動領域を表す仮想物体とを表示するよう表示手段を制御する表示制御手段とを備える。
本発明による車両用運転操作補助装置用の表示方法は、自車両前方の障害物状況および自車両の走行状態に基づくリスクポテンシャルに応じて、運転操作装置に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両用運転操作補助装置用の表示方法において、自車両前方の障害物と、操作反力および/または制駆動力の制御作動領域を表す仮想物体とを表示し、操作反力および/または制駆動力の制御作動状態に応じて、仮想物体の表示を変化させる。
本発明による車両用運転操作補助装置の表示方法は、自車両前方の障害物を検出する障害物検出手段と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両制御手段とを有する車両用運転操作補助装置用の表示方法において、自車両の前方領域を表す画像と、リスクポテンシャルの要因を強調するシンボルと、車両制御手段による制御作動領域を表す仮想物体とを表示する。
本発明による車両は、自車両前方の障害物状況および自車両の走行状態に基づくリスクポテンシャルに応じて、運転操作装置に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両用運転操作補助装置用の表示装置であって、自車両前方の障害物と、操作反力および/または制駆動力の制御作動領域を表す仮想物体とを表示し、操作反力および/または制駆動力の制御作動状態に応じて、仮想物体の表示を変化させる車両用運転操作補助装置用の表示装置を備える。
本発明による車両は、自車両前方の障害物を検出する障害物検出手段と、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、障害物検出手段および走行状態検出手段による検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両制御手段とを有する車両用運転操作補助装置用の表示装置であって、表示手段と、自車両の前方領域を表す画像と、リスクポテンシャルの要因を強調するシンボルと、車両制御手段による制御作動領域を表す仮想物体とを表示するよう表示手段を制御する表示制御手段とを備える車両用運転操作補助装置用の表示装置を備える。
本発明によれば、自車両前方の障害物と、操作反力および/または制駆動力の制御作動領域を表す仮想物体とを表示し、操作反力および/または制駆動力の制御作動状態に応じて、仮想物体の表示を変化させるので、操作反力及び/または制駆動力がどのような制御作動状態であるかを視覚情報としてわかりやすく運転者に伝えることができる。
本発明によれば、自車両の前方領域を表す画像と、リスクポテンシャルの要因を強調するシンボルと、車両制御の制御作動領域を表す仮想物体とを表示するので、リスクポテンシャルの要因が何であるか、またリスクポテンシャルに応じた車両制御がどのように行われるかを視覚情報として運転者にわかりやすく伝えることができる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による表示装置を含んだ車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。車両用運転操作補助装置1は、レーダ装置10,前方カメラ15、車速センサ20,舵角センサ30,障害物検知装置40,コントローラ50,駆動力制御装置60,制動力制御装置70、アクセルペダル反力発生装置80および表示装置90等を備えている。
レーダ装置10は、例えば車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられたレーザレーダであり、水平方向に赤外線レーザ光を照射して車両前方領域を走査し、自車両前方の障害物を検出する。具体的には、レーザ光の出射から反射波の受光までの時間差に基づいて自車両から障害物までの距離を計測する。
レーダ装置10は、スキャニング機構により自車両の前方領域をスキャニングしながら、各スキャニング位置またはスキャニング角度について反射光を受光した場合に障害物までの距離を算出する。さらに、レーダ装置10は、障害物を検出したときのスキャニング角とその障害物までの距離とに基づいて、自車両に対する障害物の左右方向の位置も算出する。すなわち、レーダ装置10は、障害物の有無とともに自車両に対する障害物の相対的な位置を検出する。
前方カメラ15は、フロントウィンドウ上部に取り付けられた小型のCCDカメラ、またはCMOSカメラ等であり、前方道路の状況を画像として検出する。前方カメラ15による検知領域は車両の前後方向中心線に対して水平方向に±30deg程度であり、この領域に含まれる前方道路風景が画像として取り込まれる。前方カメラ15で撮像した車両前方領域の撮像画像は、コントローラ50に入力される。
車速センサ20は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速を障害物検出装置40およびコントローラ50に出力する。
障害物検知装置40は、レーダ装置10および車速センサ20の検出結果に基づいて前方障害物に関する情報を取得する。具体的には、障害物検知装置40は、レーダ装置10からスキャニング周期毎またはスキャニング角ごとに出力される検出結果に基づいて、検出した物体の動きを判別するとともに、物体間の近接状態や動きの類似性等に基づいて、検出した物体が同一物体であるか異なる物体であるかを判別する。
そして、障害物検知装置40は、レーダ装置10と車速センサ20からの信号に基づいて、自車両と前方障害物との車間距離と相対速度、および自車両に対する前方障害物の左右方向距離を認識する。なお、障害物検知装置40は、複数の前方障害物を検知した場合は各障害物についての情報を取得する。障害物検知装置40は、取得した障害物情報をコントローラ50へ出力する。
舵角センサ30は、ステアリングコラムもしくはステアリングホイール(不図示)付近に取り付けられた角度センサ等であり、ステアリングシャフトの回転を操舵角として検出し、コントローラ50へ出力する。
アクセルペダル61には、アクセルペダル61の踏み込み量を検出するアクセルペダルストロークセンサ(不図示)が設けられている。アクセルペダルストロークセンサによって検出されたアクセルペダル操作量はコントローラ50および駆動力制御装置60に出力される。ブレーキペダル71には、その踏み込み量を検出するブレーキペダルストロークセンサ(不図示)が設けられている。ブレーキペダルストロークセンサによって検出されたブレーキペダル操作量は、制動力制御装置70に出力される。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成され、車両用運転操作補助装置1全体の制御を行う。コントローラ50は、前方カメラ15から入力される車両前方領域の撮像画像、車速センサ20から入力される自車速、および障害物検知装置40から入力される障害物情報から、自車両の走行状況を認識する。コントローラ50は、走行状況に基づいて自車両と前方障害物との接触の可能性を表すリスクポテンシャルを算出する。
さらに、コントローラ50は、障害物に対するリスクポテンシャルに基づいて、自車両に発生する制駆動力を制御するとともに、アクセルペダル61に発生する操作反力を制御する。また、自車両前方領域のリスク状況および自車両の制御状態を表示するように、前方カメラ15の撮像画像およびリスクポテンシャル等を用いて表示映像を作成する。なお、コントローラ50は画像処理機能を有しており、前方カメラ15の撮像画像に所定の画像処理を施すことにより自車両前方の障害物および走行車線を検出する。
駆動力制御装置60は、アクセルペダル61の操作状態に応じた駆動力を発生するようにエンジン(不図示)を制御するとともに、外部からの指令に応じて、発生させる駆動力を変化させる。図2に、駆動力制御装置60の構成を表すブロック図を示す。図3に、アクセルペダル操作量SAとドライバ要求駆動力Fdaとの関係を定めた特性マップを示す。駆動力制御装置60は、図2に示すようにドライバ要求駆動力算出部60aと、加算器60bと、エンジンコントローラ60cとを備えている。
ドライバ要求駆動力算出部60aは、図3に示すようなマップを用いて、アクセルペダル61が踏み込まれたときの操作量(アクセルペダル操作量)SAに応じてドライバが要求する駆動力(ドライバ要求駆動力)Fdaを算出する。加算器60bは、算出されたドライバ要求駆動力Fdaに、後述する駆動力補正量ΔDaを加えて目標駆動力を算出し、エンジンコントローラ60cへ出力する。エンジンコントローラ60cは、目標駆動力に従ってエンジン制御指令値を算出する。ここで、エンジン制御指令値は例えばスロットルバルブ開度の制御指令値であり、エンジンコントローラ60cは目標駆動力を実現するようにスロットルバルブ開度を制御する。
制動力制御装置70は、ブレーキペダル71の操作状態に応じた制動力を発生するようにブレーキ液圧を制御するとともに、外部からの指令に応じて、発生させるブレーキ液圧を変化させる。図4に、制動力制御装置70の構成を表すブロック図を示す。図5に、ブレーキペダル操作量SBとドライバ要求制動力Fdbとの関係を定めた特性マップを示す。図4に示すように、制動力制御装置70は、ドライバ要求制動力算出部70aと、加算器70bと、ブレーキ液圧コントローラ70cとを備えている。
ドライバ要求制動力算出部70aは、図5に示すようなマップを用いて、ブレーキペダル91の踏み込み量(ブレーキペダル操作量)SBに応じてドライバが要求する制動力(ドライバ要求制動力)Fdbを算出する。加算器70bは、算出されたドライバ要求制動力Fdbに、後述する制動力補正値ΔDbを加えて目標制動力を算出し、ブレーキ液圧コントローラ70cに出力する。ブレーキ液圧コントローラ70cは、目標制動力に従ってブレーキ液圧指令値を算出する。ブレーキ液圧コントローラ70cからの指令に応じて各車輪に設けられたブレーキ装置75が作動する。
アクセルペダル反力発生装置80は、コントローラ50からの指令に応じて、アクセルペダル61のリンク機構に組み込まれたサーボモータ(不図示)で発生させるトルクを制御する。アクセルペダル反力発生装置80からの指令値に応じてサーボモータで発生させる反力を制御することにより、運転者がアクセルペダル61を操作する際に発生する踏力を任意に制御することができる。なお、アクセルペダル反力制御を行わない場合の通常の反力特性は、例えばアクセルペダル操作量SAが大きくなるほどリニアに増加するように設定されている。通常の反力特性は、例えばアクセルペダル61の回動中心に設けられたねじりバネのバネ力により実現することができる。
表示装置90は、例えば図6に示すように自車両のコックピット周辺に設置された液晶モニタからなる。表示装置90は、コントローラ50からの指令に応じて自車両前方領域の画像および車両制御状態等を表示する。
つぎに、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を、図7を用いて詳細に説明する。図7は、第1の実施の形態のコントローラ50における運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
まず、ステップS110で、車速センサ20によって検出される自車速Vhと、舵角センサ30によって検出される自車両の操舵角δのデータを読み込む。ステップS120では、アクセルペダルストロークセンサ(不図示)によって検出されるアクセルペダル操作量SAを読み込む。つづくステップS130で、レーダ装置10および車速センサ20の検出結果に従って障害物検知装置40で算出した前方障害物に関する情報を読み込む。なお、障害物が複数検出されている場合は各障害物の情報を読み込む。障害物に関する情報は、例えば各障害物までの前後方向の距離(車間距離)Xと、自車両に対する障害物の左右方向位置xおよび前後方向位置yである。
ステップS140では、ステップS110で読み込んだ自車速Vhおよび操舵角δに基づいて、自車両の進路を推定する。以下に、予測進路の推定方法を図8および図9を用いて説明する。予測進路を推定するために、図8に示すように自車両が矢印方向に進行している場合の旋回半径Rを算出する。まず、自車両の旋回曲率ρ(1/m)を算出する。旋回曲率ρは、自車速Vhおよび操舵角δに基づいて、以下の(式1)で算出できる。
ρ=1/{L(1+A・Vh)}×δ/N ・・・(式1)
ここで、L:自車両のホイールベース、A:車両に応じて定められたスタビリティファクタ(正の定数)、N:ステアリングギア比である。
旋回半径Rは、旋回曲率ρを用いて以下の(式2)で表される。
R=1/ρ ・・・(式2)
(式2)を用いて算出した旋回半径Rを用いることで、図8に示すように自車両の走行軌道を半径Rの円弧として予測することができる。そして、図9に示すように、旋回半径Rの円弧を中心線とした幅Twの領域を、自車両が走行するであろう予測進路として設定する。幅Twは、自車両の幅に基づいて予め適切に設定しておく。
ステップS150では、障害物検知装置40によって検出される複数の障害物から、ステップS140で設定した自車両の予測進路内にあって自車両に最も近い物体を、制御の対象とする前方障害物として選択する。
つづくステップS160では、ステップS150で選択した前方障害物と自車両との車間時間THWを、自車両と前方障害物との接触の可能性を表すリスクポテンシャルRPとして算出する。車間時間THWは、前方障害物の現在位置に自車両が到達するまでの時間を示す物理量であり、自車両と前方障害物の車間距離Xと自車速Vhを用いて以下の(式3)から算出される。
THW=X/Vh ・・・(式3)
(式3)で算出される車間時間THWが小さいほど自車両と前方障害物との接触の可能性が高くなる。
ステップS170では、ステップS160で算出した前方障害物との車間時間THWに基づいて、制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行う際に用いる制御反発力Fcを算出する。ここでは、図10(a)に示すように、自車両100の前方に仮想的な弾性物体300を設けたと仮定し、この仮想的な物体300が前方車両200に当たって圧縮され、自車両100に対する擬似的な走行抵抗を発生するというモデルを考える。図10(b)に示すように自車両100と前方車両200との車間距離Xが小さくなると仮想物体300が前方車両200に当たって圧縮され、圧縮された仮想物体300の反発力(制御反発力Fc)が走行抵抗として自車両に作用する。
制御反発力Fcの算出方法を、図11のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1701で、ステップS160で算出した車間時間THWを所定のしきい値T1と比較する。THW<T1の場合はステップS1702へ進み、以下の(式4)から制御反発力Fcを算出する。
Fc=k・(Th−X) ・・・(式4)
ここで、kは、仮想物体300のばね定数であり、適切な制御効果が得られるように予め適切に調整される制御パラメータである。しきい値Thは、仮想物体300が圧縮されていないときの長さLを表し、車両制御を開始するか否かを判断するためのしきい値である。しきい値Thは、例えば以下の(式5)に示すように、ステップS1701で用いた車間時間THWのしきい値T1に自車速Vhを乗算することにより得られる。
Th=T1・Vh ・・・(式5)
このように、自車両100と前方車両200との車間距離Xが短くなるほど反発力Fcが大きくなり、自車両に作用する走行抵抗も大きくなる。
THW≧T1の場合はステップS1703へ進み、制御反発力Fc=0に設定する。
このようにステップS170で制御反発力Fcを算出した後、ステップS180へ進む。
ステップS180では、ステップS170で算出した制御用反発力Fcを用いて、制駆動力補正を行う際の駆動力補正量ΔDaおよび制動力補正量ΔDbを算出する。ステップS180における制駆動力補正量の算出処理を、図12を用いて説明する。
まずステップS1801で、ステップS120で読み込んだアクセルペダル操作量SAに基づいて、アクセルペダル61が踏みこまれているか否かを判定する。アクセルペダル61が踏み込まれていない場合には、ステップS1802へ進み、アクセルペダル61が急に解放されたか否かを判定する。例えば、アクセルペダル操作量SAから算出するアクセルペダル61の操作速度が所定値未満であった場合は、アクセルペダル61がゆっくりと戻されたと判断し、ステップS1803へ進む。ステップS1803では、駆動力補正量ΔDaとして0をセットし、つづくステップS1804で制動力補正量ΔDbとして制御用反発力Fcをセットする。
一方、ステップS1802でアクセルペダル61が急に戻されたと判定されると、ステップS1805へ進む。ステップS1805では駆動力補正量ΔDaを漸減させ、ステップS1806で制動力補正量ΔDbを制御用反発力Fcまで漸増させる。具体的には、アクセルペダル61が急に戻された場合は、アクセルペダル操作中には駆動力を制御用反発力Fc分だけ減少させるように設定していた駆動力補正量ΔDa(=−Fc)を、0まで徐々に変化させる。また、アクセルペダル61が急に戻されてから制動力補正量ΔDbを制御用反発力Fcまで徐々に増加させる。このように、アクセルペダル61が急に戻された場合は、最終的に駆動力補正量ΔDaが0に、制動力補正量ΔDbがFcになるように変化させる。
一方、ステップS1801が肯定判定され、アクセルペダル61が踏み込まれている場合は、ステップS1807へ進んでドライバ要求駆動力Fdaを推定する。コントローラ50内には、駆動力制御装置60内に記憶されたドライバ要求駆動力算出マップ(図3参照)と同一のものが用意されており、アクセルペダル操作量SAに従って、ドライバ要求駆動力Fdaを推定する。
つづくステップS1808で、ステップS1807で推定したドライバ要求駆動力Fdaと制御用反発力Fcとの大小関係を比較する。Fda≧Fcの場合は、ステップS1809へ進む。ステップS1809では、駆動力補正量ΔDaとして−Fcをセットし、ステップS1810で制動力補正量ΔDbに0をセットする。すなわち、Fda−Fc≧0であることから、駆動力Fdaを制御用反発力Fcにより補正した後も正の駆動力が残る。従って、補正量の出力は駆動力制御装置60のみで行うことができる。この場合、車両の状態としては、ドライバがアクセルペダル61を踏んでいるにも関わらず期待した程の駆動力が得られない状態となる。補正後の駆動力が走行抵抗より大きい場合には、加速が鈍くなる挙動としてドライバに感じられ、補正後の駆動力が走行抵抗より小さい場合には、減速する挙動としてドライバに感じられる。
一方、ステップS1808が否定判定され、Fda<Fcの場合は、駆動力制御装置60のみでは目標とする補正量を出力できない。そこで、ステップS1811において駆動力補正量ΔDaに−Fdaをセットし、ステップS1812で制動力補正量ΔDbとして、補正量の不足分(Fc−Fda)をセットする。この場合、車両の減速挙動としてドライバには察知される。
このように、アクセルペダル操作量SAが大きく、アクセルペダル操作量SAに応じた要求駆動力Fdaが制御用反発力Fc以上の場合は、駆動力を補正量ΔDaに応じて減少方向に補正する。一方、アクセルペダル操作量SAが小さく、アクセルペダル操作量SAに応じた要求駆動力Fdaが制御用反発力Fcよりも小さい場合は、駆動力を発生しないような補正量ΔDaを設定して駆動力を補正する。さらに、制御用反発力Fcと要求駆動力Fdaとの差を補正量ΔDbとして設定する。これにより、アクセルペダル操作量SAに応じた緩制動を行う。
ブレーキペダルが踏み込まれると、補正量ΔDbに基づいて制動力を増大方向に補正する。これにより、全体として車両の走行抵抗を補正量、すなわち仮想物体の反発力Fcに相当して増大させるように制駆動力の特性を補正している。
このようにステップS180で制駆動力補正量を算出した後、ステップS190へ進む。
ステップS190では、ステップS170で算出した制御用反発力Fcに基づいて、アクセルペダル61に発生させる操作反力の制御量、すなわちアクセルペダル反力指令値FAを算出する。図13に、制御用反発力Fcとアクセルペダル反力指令値FAとの関係を示す。図13において、アクセルペダル反力制御を行わない場合の、通常のアクセルペダル反力を破線で示す。ここでは例としてアクセルペダル操作量SAが一定の場合のアクセルペダル反力を示している。
図13に示すように、制御用反発力Fcが大きくなるほど、通常値に対してアクセルペダル反力指令値FAが増加する。制御用反発力Fcが所定値Fc1を超えると、アクセルペダル反力指令値FAの増加率が大きくなる。このように、制駆動力の補正量が大きくなるほど、アクセルペダル61に発生する操作反力が大きくなる。
つづくステップS200では、表示装置90に表示する画像の作成処理を行う。表示装置90に表示する画像は、前方カメラ15で取得される自車両前方領域の動画像に前方の障害物情報および車両の制御状態に関する情報をスーパーインポーズした映像である。ここでの処理を図14のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS2001で前方カメラ15で撮像される自車両前方の撮像画像を読み込む。前方画像の一例を図15に示す。図15に示すように、自車両前方領域に存在する障害物210,220,230が検出されている。続くステップS2002では、ステップS2001で読み込んだ前方画像に障害物情報を重畳して表示する。具体的には、ステップS130でレーザ装置10から読み込んだ自車両前方の各障害物210,220,230の障害物情報、すなわち自車両に対する障害物の左右方向位置xおよび前後方向位置yを、座標変換により前方画像上での位置に変換して障害物位置を表示する。座標変換は、例えば特開2003−237509号公報に開示された手法を用いることができる。
具体的には、自車両前方に存在する各障害物210,220,230について、自車両に対する各障害物の左右方向位置(車幅方向の距離)xおよび前後方向位置(車間距離方向の距離)yを、以下の(式6)から画像上の座標値に変換する。(式5)において、左右方向位置xおよび前後方向位置yを、obj_X,obj_Yと表す。また、disp_obj_**とは、障害物が存在するとして絞り込んだ四角領域の画面上の座標値であって、disp_obj_YAは四角の上側、disp_obj_YBは四角の下側、disp_obj_XLは四角の左側、disp_obj_XRは四角の右側を表している。
disp_obj_YA=(yo+(focusV*CAM_h2/obj_Y))-pitch_pix
disp_obj_YB=(yo+(focusV*CAM_h/obj_Y))-pitch_pix
disp_obj_XL=(xo+(focusH/obj_Y*obj_X))-(focusH*wide/obj_Y)
disp_obj_XR=(xo+(focusH/obj_Y* obj_X))+(focusH*wide/obj_Y) ・・・(式6)
(式6)において、yoおよびxoは消失点の縦座標[pix]および横座標[pix]であり、カメラ15の取り付け位置と向きで決まるパラメータである。focusVは画素換算したカメラ15の鉛直方向の焦点距離[pix]、focusHは画素換算したカメラ15の水平方向の焦点距離[pix]であり、focusVとfocusHはそれぞれ画角と解像度で決まるパラメータである。受光面が正方格子である場合には、focusV=focusHである。CAM_hはカメラ15の取付高さ[m]、CAM_h2はCAM_hから障害物の高さobj_H[m]を減算した値であり、wideはレーダ装置10の横方向位置の検知精度(標準偏差[m])と障害物の幅[m]の半分の値を画素換算した値[pix]である。
pitch_pixは、以下の(式7)から算出される自車両の推定ピッチ角P_estを画素換算した値[pix]である。
P_est=G(Z)・u
G(Z)=(cZ2+dZ+c)/(Z2-aZ+b)u=func1(Vi_dot) ・・・(式7)
(式7)において、G(Z)は自車両のピッチ角運動に関する公称モデルを表す伝達関数であり、Zは進み演算子、係数a,b,c,dは正数である。Vi_dotは不図示の加速度センサによって検出される自車両の前後方向の加速度である。uはスカラーの値を持つ中間変数であり、物理的には現在の加速度で生じる定常的なピッチ角を意味する。ここで、func1は、加速度Vi_dotの関数である。
以上説明した(式6)を用いて算出した自車両前方の各障害物210,220,230の画像上の座標値に従って、図16に示すように前方画像上にフレーム210A,220A,230Aを重ねて表示する。フレーム210A、220A,230Aは、それぞれ障害物210,220,230の座標値に対応している。自車両が走行する自車線の前方に存在する障害物210のフレーム210Aと、自車線外に存在する障害物220,230のフレーム220A,230Aは、異なる色で表示する。例えば、自車線上の障害物210に対応するフレーム210Aは黄色(実線で示す)、自車線外の障害物220,230に対応するフレーム220A,230Aは緑色(一点鎖線で示す)で表示する。
ステップS2003では、障害物情報を重畳した前方画像に、ステップS170で自車両の前方に仮想的に設定した物体300をさらに重畳して表示する。ここで、仮想物体300は、図17に示すように自車両前方のフレーム状の物体として設定する。仮想物体300は前方障害物に当たると圧縮される。
仮想物体300の幅は、自車両の車幅と略等しく設定される。仮想物体300の長さLは、自車線上の障害物210と自車両との車間距離Xが上述したしきい値Thよりも大きく、障害物210によって仮想物体300が圧縮されていない場合は、長さL=しきい値Thとなる。一方、車間距離Xがしきい値Th以下で仮想物体300が障害物210によって圧縮される場合は、長さL=車間距離Xとなる。
このように設定した仮想物体300に対して座標変換を行い、仮想物体300の画像上の位置を算出する。具体的には、仮想物体300の平面上の位置、すなわち自車両からの前後方向の距離yおよび横位置xに対して、以下の(式8)を用いた座標変換を行い、画像上の位置、すなわち鉛直位置SYおよび水平位置SXに変換する。
SY=yo+(focusV*CAM_h)/y
SX=xo+(focusH/y)*x ・・・(式8)
(式8)を用いて座標変換した仮想物体300の重畳表示例を図18(a)(b)に示す。図18(a)に示すように自車両と障害物210との車間距離Xがしきい値Thよりも大きい場合は、仮想物体300は障害物210によって圧縮されていない。この場合は、自車両と障害物210との接触のリスクポテンシャルRPに応じた制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御が行われていない状態であり、仮想物体300は例えば緑色(一点鎖線で示す)で表示する。なお、仮想物体300は遠近法により自車両から遠ざかるほど幅が小さく見えるように表示される。
図18(b)に示すように自車両と障害物210との車間距離Xがしきい値Th以下の場合は、仮想物体300は障害物210によって圧縮される。この場合は接触のリスクポテンシャルRPに応じた制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御が行われている状態であり、X>Thのときに比べて仮想物体300を強調表示するように色および太さを変化させる。例えば仮想物体300を黄色で太く表示する(実線で示す)。
このようにステップS200で表示装置90に表示する映像作成処理を行った後、ステップS210へ進む。ステップS210では、ステップS180で算出した駆動力補正量ΔDa、及び制動力補正量ΔDbをそれぞれ駆動力制御装置60、及び制動力制御装置70に出力する。駆動力制御装置60は、駆動力補正量ΔDaと要求駆動力Fdaとから目標駆動力を算出し、算出した目標駆動力を発生するようにエンジンコントローラ60cに指令を出力する。また、制動力制御装置70は、制動力補正量ΔDbと要求制動力Fdbとから目標制動力を算出し、目標制動力を発生するようにブレーキ液圧コントローラ70cに指令を出力する。
つづくステップS220では、ステップS190で算出したアクセルペダル反力制御指令値FAをアクセルペダル反力発生装置80に出力する。アクセルペダル反力発生装置80は、コントローラ50から入力される指令値に応じてアクセルペダル反力を制御する。ステップS230では、ステップS200で作成した映像を表示するような指令を表示装置90に出力する。表示装置90は、コントローラ50からの指令に応じて図18(a)(b)に示すように自車両の前方画像に障害物情報と仮想物体を重畳表示した映像をモニタ上に表示する。これにより、今回の処理を終了する。
このように以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置1は、自車両前方の障害物状況および自車両の走行状態に基づいてリスクポテンシャルRPを算出し、算出したリスクポテンシャルRPに基づいて運転操作装置であるアクセルペダル61に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力を制御する。車両用運転操作補助装置1用の表示装置90は、自車両前方の障害物と、操作反力および制駆動力の制御作動領域を表す仮想物体とを表示し、制御作動状態に応じて仮想物体の表示を変化させる。具体的には、操作反力制御および制駆動力制御の制御作動状態に応じて、図18(a)(b)に示すように仮想物体300の表示を変化させる。自車両と障害物との車間時間THWが小さくなり、リスクポテンシャルRPが大きくなると、アクセルペダル反力制御および制駆動力制御の作動が開始され、アクセルペダル61の操作反力が増加するとともに自車両に発生する駆動力が減少方向に補正される。これに加えて、表示装置90に障害物情報と制御作動領域を表す仮想物体300が表示されるので、自車両の制御状態をわかりやすく運転者に認識させることができる。
(2)制御作動領域を表す仮想物体300の車両前後方向の長さLは、自車速Vhに基づいて設定される。具体的には、上述した(式5)から算出される、制御開始を判断するしきい値Thを仮想物体300の長さLとして設定する。これにより、自車両の走行状態に基づいて設定したしきい値Thに基づいて制御開始判断を行うことができるとともに、その情報を仮想物体300の長さLとして表示することにより、制御開始か否かを視覚情報として運転者にわかりやすく伝えることができる。
(3)操作反力および制駆動力の制御の作動/非作動によって、仮想物体300の表示形態を変更する。具体的には、操作反力制御および制駆動力制御が非作動の場合は、図18(a)に示すように表示装置90のモニタ上で仮想物体300を例えば緑色(一点鎖線で示す)で表示する。操作反力制御および制駆動力制御が作動している場合は、図18(b)に示すようにモニタ上で仮想物体300を例えば黄色(実線で示す)。このとき、制御非作動時よりも仮想物体300を太い線で表示する。これにより、現在制御が作動しているか否かを視覚情報として運転者にわかりやすく伝えることができる。
(4)コントローラ50は、車両用運転操作補助装置1用の表示装置90に、自車両の前方領域を表す画像と、リスクポテンシャルRPの要因を強調するシンボルと、操作反力制御及び制駆動力制御の制御作動領域を表す仮想物体とを表示するように制御を行う。これにより、操作反力制御および制駆動力制御に関して、自車両前方の領域においてどの物体がリスクポテンシャルRPの要因であるか、また制御作動領域がどの範囲であるかを視覚情報として運転者にわかりやすく伝えることができる。
(5)操作反力制御及び制駆動力制御が作動しているとき、制御作動領域を表す仮想物体300の車両前後方向の長さLは、図18(b)に示すように自車両から障害物210までの距離に設定される。アクセルペダル反力制御および制駆動力制御は、図10(a)(b)に示したように仮想物体300の反発力Fcが自車両に作用するというモデルに基づいて行われる。したがって、制御作動中に障害物210によって仮想物体300が圧縮されている状態を表示することにより、運転者は現在の制御状態を感覚的に認識することができる。
(6)コントローラ50は、自車線前方の先行車をリスクポテンシャルRPの要因として認識し、先行車に対する接近度合に基づいてリスクポテンシャルRPを算出する。具体的には、自車両と先行車との接近度合を表す車間時間THWをリスクポテンシャルRPとして算出する。これにより、先行車に対するリスクポテンシャルRPに基づいた操作反力制御と制駆動力制御を行うことができるとともに、リスクポテンシャルRPの要因である先行車を表示装置90のモニタ上に強調して表示することができる。
(7)コントローラ50は、自車線前方の先行車を表すシンボル(図16におけるフレーム210A)と、自車線外の車両を表すシンボル(図16におけるフレーム220A,230A)とを異なる色で表示し、リスクポテンシャルRPの要因である先行車210を強調表示する。これにより、自車両前方に複数の障害物が検出される場合でも、運転者はどの物体がリスクポテンシャルRPの要因、すなわち制御の対象となる障害物であるかを容易に判断することができる。
-第1の実施の形態の変形例1-
仮想物体300の反発力Fcを、自車両と障害物との相対速度Vrを考慮して算出することも可能である。ここでは、相対速度Vrを用いて算出する制御反発力をFcrと表す。この場合は、自車両と障害物との接近度合を表す余裕時間TTC(=X/Vr)を、リスクポテンシャルRPとして算出する。余裕時間TTCが所定のしきい値T2よりも小さい場合に、以下の(式9)から制御反発力Fcrを算出する。
Fcr=k_ttc・(Th_ttc−X) ・・・(式9)
(式9)において、k_ttcは仮想弾性体300のバネ定数、Th_ttcは余裕時間TTCに関するしきい値である。しきい値Th_ttcは、仮想物体300が圧縮されていないときの長さLを表し、車両制御を開始するか否かを判断するためのしきい値である。しきい値Th_ttcは、例えば以下の(式10)に示すように余裕時間TTCのしきい値T2に相対速度Vrを乗算することにより得られる。
Th_ttc=T2・Vr ・・・(式10)
コントローラ50は、(式9)から算出する制御反発力Fcrを用いて制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行う。この場合、表示装置90に表示する仮想物体300の長さLは、車間距離X≦Th_ttcの場合にL=Xと設定し、車間距離X>Th_ttcの場合にL=Th_ttcと設定する。
このように余裕時間TTCをリスクポテンシャルRPとして算出し、相対速度Vrを考慮した制御反発力Fcrを算出する場合でも、仮想物体300を表示装置90のモニタ上に表示して運転者に制御状態をわかりやすく伝えることができる。
-第1の実施の形態の変形例2-
上述した第1の実施の形態では、前方カメラ15で実際に撮像された前方画像に障害物情報および仮想物体を重畳して表示装置90に表示した。ただし、これには限定されず、検出した障害物情報に基づいてアニメーション映像を作成し、アニメーション映像上に仮想物体を重畳して表示することも可能である。また、自車両前方領域を鳥瞰図として表示することもできる。
図19(a)(b)には、自車両前方領域を上方から見て模式的に表す場合の表示例を示す。図19(a)(b)では、表示画面中央下方に自車両100の前端部が表示されており、自車線前方の障害物210、自車線外の障害物220、および自車両100と障害物210との間にフレーム状の仮想物体300が表示されている。自車線前方の障害物210と自車線外の障害物220は、異なる色で表示する。例えば障害物210を黄色、障害物220を緑色で表示する。なお、二点鎖線の間の領域は、前方カメラ15による自車両前方の撮像領域を表している。
自車両100と障害物210との車間距離X>しきい値Thの場合は、図19(a)に示すように仮想物体300を例えば緑色(一点鎖線で示す)で表示する。車間距離X≦Thの場合は、図19(b)に示すように仮想物体300の表示色を黄色(実線で示す)に切り換えるとともに仮想物体300を点滅表示する。この場合、仮想物体300の長さL=車間距離Xとなる。
-第1の実施の形態の変形例3-
上述した第1の実施の形態では仮想物体300の幅を自車両の車幅と略同等とするとして説明したが、これには限定されない。例えば、他車両の側方を通過する場合には速度がより高くなることから、自車速Vhまたは前方障害物との相対速度Vr(=自車速―先行車速)に基づいて、仮想物体300の幅を設定することも可能である。
図20に、自車速Vhまたは相対速度Vrと、仮想物体300の幅との関係の一例を示す。仮想物体300の幅は、自車幅を基準として自車速Vhまたは相対速度Vrが大きくなるほど大きくなるように設定される。仮想物体300の幅を変更することにより、車両左右方向にもリスクがあることを運転者に直感的に認識させることができる。
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態においては、図21に示すように自車両の前方に2つの異なる仮想物体(第1の仮想物体310と第2の仮想物体320)を設けたと仮定し、それぞれの仮想物体310,320について制御反発力Fc1、Fc2を算出する。第2の実施の形態における制御反発力算出処理を、図22のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図7に示したフローチャートのステップS170で実行される。
ステップS1711では、ステップS160で算出した自車両と前方障害物との車間時間THWをしきい値T11と比較する。車間時間THWがしきい値T11(例えば1.5sec)より小さい場合(THW<T11)は、ステップS1712へ進み、第1の仮想物体310についての制御反発力Fc1を算出する。第1の仮想物体310による制御反発力Fc1は、以下の(式11)から算出する。
Fc1=k1・(Th1−X) ・・・(式11)
(式11)において、k1は第1の仮想物体310のばね定数であり、Th1は第1の仮想物体310の長さL1と第2の仮想物体320の長さL2とを加算した値を表すしきい値である。しきい値Th1は、例えばステップS1711で用いた車間時間THWのしきい値T11に自車速Vhを乗算することにより得られる。一方、ステップS1711においてTHW≧T11と判定されると、ステップS1713に進んで制御反発力Fc1=0とする。
つづくステップS1714では、自車両と前方障害物との車間時間THWをしきい値T12と比較する。ここで用いるしきい値T12は、ステップS1711で用いたしきい値T11よりも小さい値である。車間時間THWがしきい値T12(例えば1sec)より小さい場合(THW<T12)は、ステップS1715へ進み、第2の仮想物体320についての制御反発力Fc2を算出する。第2の仮想物体320による制御反発力Fc2は、以下の(式12)から算出する。
Fc2=k2・(Th2−X) ・・・(式12)
(式12)において、k2は第2の仮想物体320のばね定数であり、Th2は第2の仮想物体320の長さL2を表すしきい値である。しきい値Th2は、例えばステップS1714で用いた車間時間THWのしきい値T12に自車速Vhを乗算することにより得られる。一方、ステップS1714においてTHW≧T12と判定されると、ステップS1716に進んで制御反発力Fc2=0とする。
図23に、上述したように算出した反発力Fc1およびFc2と車間距離Xとの関係を示す。自車両が前方障害物に接近し、車間距離Xがしきい値Th1を下回ると第1の仮想物体310による制御反発力Fc1が増加し始める。さらに自車両が前方障害物に接近し、車間距離Xがしきい値Th2を下回ると第2の仮想物体320による制御反発力Fc2が増加し始める。なお、第1の仮想物体310のバネ定数k1および第2の仮想物体320のばね定数k2は、k1<k2となるように設定されており、制御反発力Fc2の増加率の方が制御反発力Fc1の増加率よりも大きい。
つづくステップS1717では、第1の仮想物体310による制御反発力Fc1と第2の仮想物体320による制御反発力Fc2を比較し、大きい方の値を実際に制御に用いる制御反発力Fcとして選択する。
コントローラ50は、以上説明したように選択した制御反発力Fcを用いて制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行うとともに、表示装置90に表示する映像を作成する。以下に、映像作成処理について説明する。なお、前方カメラ15から取り込んだ前方画像に障害物情報を重畳して表示する方法は、上述した第1の実施の形態と同様である。
自車線前方に存在する障害物と自車両との車間距離Xがしきい値Th1よりも大きい場合、第1の仮想物体310の前端までの距離(L1+L2)=Th1、第2の仮想物体320の前端までの距離(L2)=Th2となる。車間距離Xがしきい値Th1以下で、かつしきい値Th2よりも大きい場合は、第1の仮想物体310の前端までの距離(L1+L2)=X,第2の仮想物体320の前端までの距離(L2)=Th2となる。車間距離Xがしきい値Th2以下の場合、第1の仮想物体310は表示しないようにL1=0となり、第2の仮想物体320の長さL2=Xとなる。
X>Th1の場合は、第1の仮想物体310も第2の仮想物体320も障害物210に圧縮されていないので、制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行わない。この場合は図24(a)に示すように、障害物210のフレーム210Aと第1の仮想物体310とは接触しておらず、第1の仮想物体310と第2の仮想物体320を同じ太さおよび同じ色、例えば緑色(一点鎖線で示す)で表示する。
Th2<X≦Th1の場合は、第1の仮想物体310が障害物210により圧縮されており、第1の仮想物体310の制御反発力Fc1に基づく制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行う。この場合は図24(b)に示すように、第1の仮想物体310を点滅表示する。X≦Th2の場合は、第1の仮想物体310および第2の仮想物体320がともに障害物210によって圧縮される。この場合は図24(c)に示すように第2の仮想物体320のみが表示される。第2の仮想物体320は、障害物210との接触のリスクポテンシャルRPが高いことを運転者に報知するように、太さおよび色を変更して重畳表示される。例えば、第2の仮想物体320を太い黄色の線(実線で示す)で表示する。
このように以上説明した第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ50は、障害物に対するリスクポテンシャルRPを低リスク領域と高リスク領域とに分割する。具体的には、図23に示すように自車両と先行車との車間距離Xが、Th2<X≦Th1の場合を低リスク領域、X≦Th2の場合を高リスク領域として設定する。そして、図21に示すように、低リスク領域に応じた制御作動領域を表す第1の仮想物体310と高リスク領域に応じた制御作動領域を表す第2の仮想物体320とを設定する。第1の仮想物体310と第2の仮想物体320とを設定して図24(a)〜(c)に示すように表示することにより、効果的な制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行うことができるとともに、その制御状態を視覚情報として運転者にわかりやすく伝えることができる。
−第2の実施の形態の変形例−
ここでは、第1の仮想物体310を、複数の横線を用いて表示する。具体的には、図25に示すように、第2の仮想物体320よりも遠方(前方)に第1の仮想物体310の長さL1を3等分する3本の横線310a、310b、310cを、第1の仮想物体310として設定する。第1の仮想物体310および第2の仮想物体320の長さL1,L2の算出方法は上述したとおりである。
X>Th1の場合は、図26(a)に示すように障害物210のフレーム210Aと第1の仮想物体310とは接触しておらず、第1の仮想物体310を表す横線310a,310b,310cと第2の仮想物体320を同じ太さおよび同じ色、例えば緑色(一点鎖線で示す)で表示する。
Th2<X≦Th1の場合は第1の仮想物体310が障害物210により圧縮されるので、図26(b)に示すように第1の仮想物体310を表す横線310a、310b、310cの車間距離方向の間隔が短くなる。横線310a,310b,310cは点滅表示される。X≦Th2の場合は、第1の仮想物体310および第2の仮想物体320がともに障害物210によって圧縮されるので、図26(c)に示すように第2の仮想物体320のみが、例えば太い黄色の線(実線で示す)で表示される。
このように第1の仮想物体310として複数の横線310a〜310cを表示することによっても、制御作動状態を運転者にわかりやすく知らせることができる。なお、第1の仮想物体310を表す横線の数は、3本には限定されず、2本や4本とすることも可能である。
−第2の実施の形態の変形例−
自車両と前方障害物との車間距離Xがしきい値Th2よりも小さく、接触のリスクが高い場合には、図27に示すように自車両の前方画像にさらに三角形のシンボル400を重畳して表示することもできる。三角形のシンボル400は、自車両と障害物210との間、すなわち仮想物体300上に、例えば黄色(実線で示す)で点滅表示する。これにより、自車両前方の障害物210との接触のリスクが高い場合に、運転者にわかりやすく情報を伝えることができる。
《第3の実施の形態》
以下に、本発明の第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図28に、第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置2の構成を示すシステム図を示す。図28において、図1に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置2は、図28に示すように、レーダ装置10および障害物検知装置40の代わりにナビゲーション装置150を備えている。ナビゲーション装置150は経路探索や経路案内を行う装置であり、車両の位置情報を検出するためのGPS(Global Positioning System)と、地図情報を記憶した記憶媒体とを備えている。記憶媒体は、自車両が走行している前方の走行路の情報、走行路の形状情報(例えばカーブ路の半径)、走行路の勾配等の地形情報、交差点やトンネル等の環境情報等を保持している。
第3の実施の形態のコントローラ50Aは、自車両と障害物との接触のリスクポテンシャルRPの代わりに、自車両がカーブを走行する際にカーブから逸脱するリスクポテンシャルRPcを算出する。そして、逸脱リスクポテンシャルRPcに基づいて制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行うとともに車両の制御状態を表すような映像を作成して表示装置90に表示する。
以下に、車両用運転操作補助装置2の動作を、図29を用いて説明する。図29は、第3の実施の形態のコントローラ50Aにおける運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。まず、ステップS310では、自車速Vhと操舵角δのデータを読み込み、ステップS320ではアクセルペダル操作量SAを読み込む。
ステップS330では、ナビゲーション装置250から自車線前方に存在するカーブの情報を読み込み、自車両が最も減速すべき目標地点での道路の曲率半径Rnおよび目標地点までの距離Xcを検出する。ステップS340では、自車両がカーブを走行する際にカーブから逸脱しないための目標車速、すなわち目標地点を走行する際の目標旋回速度Vtを算出する。具体的には、目標地点の曲率半径Rnと予め設定した許容横加速度Yglimitを用いて、以下の(式13)から目標旋回速度Vtを算出する。
Vt=(Yglimit・|Rn|)0.5 ・・・(式13)
ステップS350では,カーブを走行する際に自車両がカーブから逸脱するリスクポテンシャルRPcを算出する。逸脱リスクポテンシャルRPcは、図30に示すように、自車速Vhから目標旋回速度Vtを減算して目標地点までの距離Xcで割った値((Vh−Vt)/Xc)に基づいて算出する。図30に示すように((Vh−Vt)/Xc)が所定値TH_Cを超えて大きくなるほど、逸脱リスクポテンシャルRPcが徐々に大きくなる。
ステップS360では、制駆動力制御およびアクセルペダル反力制御を行うための制御反発力Fccを、ステップS350で算出した逸脱リスクポテンシャルRPcに基づいて算出する。制御反発力Fccは逸脱リスクポテンシャルRPに比例した値として算出する。ステップS370では、上述した第1の実施の形態と同様に図12に示すフローチャートに従って制駆動力補正量ΔDa,ΔDbを算出する。ここでは、ステップS360で算出した制御反発力Fccを用いる。ステップS380では、図13に示すマップに従って制御反発力Fccに基づくアクセルペダル反力指令値FAを算出する。
ステップS390では、表示装置90に表示する画像の作成処理を行う。ここでの処理を図31のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS3901で前方カメラ15で撮像される自車両前方の撮像画像を読み込む。前方画像の一例を図32に示す。図32に示すように、自車両前方領域には左カーブが存在している。続くステップS3902では、ステップS3901で読み込んだ前方画像に、ナビゲーション装置150から取得されるカーブ情報を重畳して表示する。図33にカーブ情報を重畳した前方画像の一例を示す。図33において、領域450が自車線前方に存在するカーブ、すなわちカーブ入口から遠方のカーブ領域を表している。実際に表示装置90に表示する場合は領域450を例えば緑色で表示する。
ステップS3903では、カーブ情報を重畳した前方画像に、自車両の前方に仮想的に設定した物体をさらに重畳して表示する。図34に、仮想物体330を重畳した前方画像の一例を示す。仮想物体330は、上述した第1の実施の形態と同様に自車両前方のフレーム状の物体として設定する。
仮想物体330の長さ、すなわち自車両前端から仮想物体330の前端までの距離は、逸脱リスクポテンシャルRPcが発生し始めるカーブまでの距離((Vh―Vt)/TH_C)として設定される。したがって、目標旋回速度Vtに対する自車速Vhの超過量が大きいほど、仮想物体330の長さが長くなる。仮想物体330は、例えばカーブ情報を表す領域450と同様に緑色(一点鎖線で示す)で表示する。
目標旋回速度Vtに対する自車速の超過量が大きくなり、仮想物体330の長さがカーブ入口までの距離以上となると、図35に示すようにカーブ入口までの距離を仮想物体330の長さとして設定する。このとき、仮想物体330は黄色(実線で示す)で点滅表示される。
このようにステップS390で表示装置90に表示する映像を作成した後、ステップS400へ進む。ステップS400ではステップS370で算出した制駆動力補正量ΔDa,ΔDbを駆動力制御装置60および制動力制御装置70にそれぞれ出力する。ステップS410では、ステップS380で算出したアクセルペダル反力指令値FAをアクセルペダル反力発生装置80に出力する。ステップS420では、ステップS390で作成した映像を表示するように表示装置90に信号を出力する。これにより、今回の処理を終了する。
このように以上説明した第3の実施の形態においては、上述した第1および第2の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ50Aは、自車両前方のカーブをリスクポテンシャルRPcの要因として認識し、カーブに対する自車両の超過速度に基づいてリスクポテンシャルRPcを算出する。具体的には、自車両がカーブを走行する際の目標旋回速度Vtを算出し、目標旋回速度Vtに対する自車速Vhの超過速度に基づいて図30のマップに従ってリスクポテンシャルRPcを算出する。これにより、自車両前方のカーブに対するリスクポテンシャルRPcに基づいた操作反力制御と制駆動力制御を行うことができるとともに、リスクポテンシャルRPcの要因であるカーブの情報を表示装置90のモニタ上に強調して表示することができる。
−第3の実施の形態の変形例−
自車両の前方画像にカーブ情報と仮想物体330を重畳して表示する場合の別の表示例を図36(a)〜(c)に示す。図36(a)に示すように、カーブに沿った複数の円形のシンボル460を用いてカーブ情報を重畳表示する。円形のシンボル460は、例えば緑色で表示する。さらに、図36(b)に示すように仮想物体330を例えば緑色(一点鎖線で示す)で表示する。
目標旋回速度Vtに対する自車速の超過量が大きくなり、仮想物体330の長さがカーブまでの距離以上となると、図36(c)に示すようにカーブまでの距離を仮想物体330の長さとして設定して、仮想物体330を黄色(実線で示す)で点滅表示する。
このように円形のシンボル460を用いてもカーブ情報をわかりやすく表示することができる。なお、カーブ情報を表す円形のシンボル460は図36(a)〜(c)に示すように3つには限定されず、2つや4つとすることも可能である。
《第4の実施の形態》
以下に、本発明の第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図37に、第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置3の構成を示すシステム図を示す。図37において、図1に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置3は、図37に示すように、レーダ装置10および障害物検知装置40に加えてナビゲーション装置150を備えている。第4の実施の形態においてコントローラ50Bは、自車両と前方障害物との接触のリスクと自車両がカーブから逸脱するリスクをそれぞれ第1のリスクポテンシャルRP,第2のリスクポテンシャルRPcとして算出する。そして、第1のリスクポテンシャルRPに基づく第1の制御反発力Fcと第2のリスクポテンシャルRPcに基づく第2の制御反発力Fccのうち、大きいほうの値を実際の制御に用いる制御反発力として選択する。
以下に、車両用運転操作補助装置3の動作を、図38を用いて説明する。図38は、第4の実施の形態のコントローラ50Bにおける運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。ステップS510〜S550における処理は、図7に示したフローチャートのステップS110〜S150での処理と同様である。また、ステップS560、S570での処理は、図29に示したフローチャートのステップS330、S340と同様である。したがって、これらの処理についての説明は省略する。
ステップS580では、自車両と前方障害物との接触リスクポテンシャルRPと、カーブからの逸脱リスクポテンシャルRPcをそれぞれ第1および第2のリスクポテンシャルとして算出する。接触リスクポテンシャルRPは、上述したように自車両と前方障害物との車間時間THWを用いる。逸脱リスクポテンシャルRPcは、上述したように図30のマップに従って算出する。
ステップS590では、ステップS580で算出した接触リスクポテンシャルRPと逸脱リスクポテンシャルRPcに基づいて、第1の制御反発力Fcと第2の制御反発力Fccとをそれぞれ算出する。接触リスクポテンシャルRPに基づく第1の制御反発力Fcの算出方法、および逸脱リスクポテンシャルRPcに基づく第2の制御反発力Fccの算出方法は、上述した通りである。ここでは、第1の制御反発力Fcおよび第2の制御反発力Fccのうち、大きいほうの値を実際に制御に用いる制御反発力として選択する。
つづくステップS600では、ステップS590で選択した制御反発力を用いて制駆動力補正量ΔDa,ΔDbを算出し、ステップS610ではアクセルペダル反力指令値FAを算出する。
ステップS620では、ステップS590で選択した制御反発力がどのようなリスクに起因するかに従って表示装置90に表示する映像を作成する。具体的には、接触リスクポテンシャルRPに基づく制御反発力Fcを選択した場合は、例えば図18(a)(b)に示すように前方画像に障害物情報と仮想物体300を重畳した画像を作成する。一方、逸脱リスクポテンシャルRPcに基づく制御反発力Fccを選択した場合は、例えば図34、図35に示すように前方画像にカーブ情報と仮想物体330を重畳した画像を作成する。
ステップS630ではステップS600で算出した制駆動力補正量ΔDa,ΔDbを駆動力制御装置60および制動力制御装置70にそれぞれ出力する。ステップS640では、ステップS610で算出したアクセルペダル反力指令値FAをアクセルペダル反力発生装置80に出力する。ステップS650では、ステップS620で作成した映像を表示するように表示装置90に信号を出力する。これにより、今回の処理を終了する。
このように以上説明した第4の実施の形態においては、上述した第1〜第3の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ50Bは、自車線前方の先行車およびカーブをリスクポテンシャルの要因として認識し、先行車に対する接近度合およびカーブに対する速度超過に基づいてリスクポテンシャルを算出する。具体的には、自車両と先行車との接近度合を表す車間時間THWを第1のリスクポテンシャルRPとして算出するとともに、自車両がカーブを走行する際の目標旋回速度Vtに対する自車速Vhの超過速度に基づいて第2のリスクポテンシャルRPcを算出する。このように自車両周囲の複数のリスク要因を認識してリスクポテンシャルを算出することにより、自車両周囲の状況にあった操作反力制御と制駆動力制御を行うことができる。また、リスクポテンシャルの要因を表示装置90のモニタ上に強調して表示することにより、現在どのリスク要因を対象として制御を行っているかを運転者に容易に認識させることができる。
(2)コントローラ50Bは、先行車に対する接近度合に基づく第1のリスクポテンシャルRPと、カーブに対する速度超過に基づく第2のリスクポテンシャルRPcのうち、リスクポテンシャル値が高いほうを選択し、選択されたリスクポテンシャルの要因を表示装置90に表示させる。これにより、自車両周囲の複数のリスク要因のうち最もリスクが高いものを対象とした操作反力制御および制駆動力制御を行うことができるとともに、現在どのリスク要因を対象として制御を行っているかを運転者に容易に認識させることができる。
《第5の実施の形態》
以下に、本発明の第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図39に、第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置4の構成を示すシステム図を示す。図39において、図1に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置4は、図39に示すように、アクセルペダル61に発生する操作反力を制御するアクセルペダル反力発生装置80を備えていない。したがって、第5の実施の形態では、自車両と障害物との接触リスクポテンシャルRPに基づいて制駆動力制御を行うとともに、制駆動力制御の作動状態を表示装置90に表示する。
車両用運転操作補助装置4の動作を、図40を用いて説明する。図40は、第5の実施の形態のコントローラ50Cにおける運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。ステップS710〜S780での処理は、図7に示したフローチャートのステップS110〜S180での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS790では図14に示したフローチャートに従って表示装置90に表示する映像を作成する。ステップS800では制駆動力補正量ΔDa,ΔDbを駆動力制御装置60および制動力制御装置70にそれぞれ出力し。ステップS810では作成した映像を表示するように表示装置90に信号を出力する。これにより、今回の処理を終了する。
このように、障害物に対するリスクポテンシャルRPに基づいて制駆動力のみを制御し、制御作動状態を表示装置90に表示することによっても、運転者にとってわかりやすい車両制御を行うことができる。なお、上述した第2から第4の実施の形態と第5の実施の形態とを組み合わせることも、もちろん可能である。
上述した第1〜第4の実施の形態においては、リスクポテンシャルRP、RPcに応じたアクセルペダル反力制御を行ったが、これに加えてブレーキペダル71に発生する操作反力を制御することも可能である。また、リスクポテンシャルRPに応じて駆動力を減少方向に補正し、制動力を増加方向に補正したが、これには限定されず、例えば駆動力のみを補正するように制御を行うことも可能である。
上述した第1〜第5の実施の形態では、アクセルペダル反力制御および制駆動力制御が作動していない場合は仮想物体300,310,320,330を緑色で表示し、作動開始されると黄色で表示したが、表示色はこれらに限定されない。また、自車線前方の先行車210のフレーム210Aを黄色で表示し、自車線外の車両220,230のフレーム220A,230Aを緑色で表示したが、これらの表示色には限定されない。制御の対象となる障害物とそれ以外の障害物とを容易に識別できるような各種の表示色を用いることができる。また、表示装置90のモニタ上でのフレーム210A,220A,230Aおよび仮想物体300,310,320,330の形状も上述した実施の形態には限定されず、フレーム210A,220A,230Aを車両の形状と同様にしたり、仮想物体300,310,320,330の角を丸めることも可能である。
上述した第1〜第5の実施の形態においては、表示装置90が液晶モニタを備え、自車両のコックピット周辺に設置されるとして説明した。ただし、これには限定されず、表示装置90をヘッドアップディスプレイとして構成し、リスクポテンシャルの要因を強調するシンボル、例えばフレーム210Aまたは領域450と、仮想物体300,310,320,330をフロントウィンドウ上に表示することも可能である。
以上説明した第1から第5の実施の形態においては、レーダ装置10、障害物検知装置40および前方カメラ15が障害物検出手段として機能し、車速センサ20が走行状態検出手段として機能し、コントローラ50,50A,50B,50Cがリスクポテンシャル算出手段および表示制御手段として機能し、コントローラ50,50A,50B,50C,駆動力制御装置60,制動力制御装置70およびアクセルペダル反力発生装置80が車両制御手段として機能し、表示装置90がひょ時手段として機能することができる。なお、第1〜第5の実施の形態においては、レーザレーダをレーダ装置10として用いる例を説明したが、レーザレーダの代わりにミリ波レーダ等の別方式のレーダ装置を用いることももちろん可能である。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 駆動力制御装置の構成を示す図。 アクセルペダル操作量と要求駆動力との関係を示す図。 制動力制御装置の構成を示す図。 ブレーキペダル操作量と要求制動力との関係を示す図。 表示装置が設置されたコックピット周辺を示す図。 第1の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 自車両の予測進路の算出方法を説明する図。 自車両の予測進路の算出方法を説明する図。 (a)(b)制駆動力制御の概念を説明する図。 制御反発力算出処理を示すフローチャート。 制駆動力補正量算出処理の処理手順を示すフローチャート。 制御反発力とアクセルペダル反力指令値との関係を示す図。 映像作成処理の処理手順を示すフローチャート。 自車両の前方画像の一例を示す図。 自車両の前方画像に障害物情報を重畳した画像の一例を示す図。 自車両前方の仮想物体を説明する図。 (a)(b)自車両の前方画像に障害物情報と仮想物体を重畳した画像の一例を示す図。 (a)(b)自車両の前方画像に障害物情報と仮想物体を重畳した画像の別の一例を示す図。 自車速または相対速度と仮想物体の幅との関係を示す図。 第2の実施の形態において設定する自車両前方の仮想物体を説明する図。 第2の実施の形態における制駆動力補正量算出処理の処理手順を示すフローチャート。 車間距離と制御反発力との関係を示す図。 (a)〜(c)自車両の前方画像に障害物情報と仮想物体を重畳した画像の一例を示す図。 第2の実施の形態の変形例において設定する自車両前方の仮想物体を説明する図。 (a)〜(c)自車両の前方画像に障害物情報と仮想物体を重畳した画像の他の一例を示す図。 自車両の前方画像に障害物情報と仮想物体に加えて三角形のシンボルを重畳した画像の一例を示す図。 第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第3の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 逸脱リスクポテンシャルの算出マップを示す図。 映像作成処理の処理手順を示すフローチャート。 自車両の前方画像の一例を示す図。 自車両の前方画像にカーブ情報を重畳した画像の一例を示す図。 自車両の前方画像にカーブ情報と仮想物体を重畳した画像の一例を示す図。 自車両の前方画像にカーブ情報と仮想物体を重畳した画像の一例を示す図。 (a)〜(c)自車両の前方画像にカーブ情報と仮想物体を重畳した画像の別の一例を示す図。 第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第4の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第5の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
10:レーダ装置
15:前方カメラ
20:車速センサ
30:舵角センサ
40:障害物検知装置
50,50A,50B、50C:コントローラ
60:駆動力制御装置
61:アクセルペダル
70:制動力制御装置
71:ブレーキペダル
80:アクセルペダル反力発生装置
90:表示装置
150:ナビゲーション装置

Claims (16)

  1. 自車両前方の障害物状況および自車両の走行状態に基づくリスクポテンシャルに応じて、運転操作装置に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記自車両前方の障害物と、前記操作反力および/または前記制駆動力の制御作動領域を表す仮想物体とを表示し、
    前記操作反力および/または前記制駆動力の制御作動状態に応じて、前記仮想物体の表示を変化させることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記制御作動領域を表す前記仮想物体の前記自車両の前後方向における長さは、自車速に応じて設定されることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記操作反力および/または前記制駆動力の制御の作動/非作動によって、前記仮想物体の表示形態を変更することを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  4. 自車両前方の障害物を検出する障害物検出手段と、前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両制御手段とを有する車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    表示手段と、
    前記自車両の前方領域を表す画像と、前記リスクポテンシャルの要因を強調するシンボルと、前記車両制御手段による制御作動領域を表す仮想物体とを表示するよう前記表示手段を制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  5. 請求項4に記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記表示制御手段は、前記車両制御手段による制御作動状態に応じて前記仮想物体の表示を変化させることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記車両制御手段による制御が作動しているとき、前記制御作動領域を表す前記仮想物体の前記自車両前後方向の長さは、前記自車両から前記障害物までの距離であることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記制御作動領域を表す前記仮想物体は、前記リスクポテンシャルを低リスク領域と高リスク領域とに分割した場合に、前記低リスク領域に応じた前記制御作動領域を表す第1の仮想物体と、前記高リスク領域に応じた前記制御作動領域を表す第2の仮想物体とからなることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  8. 請求項4から請求項7のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記リスクポテンシャルの要因は、前記自車両前方の先行車であり、
    前記リスクポテンシャルは、前記先行車に対する接近度合に基づいて前記リスクポテンシャル算出手段によって算出されることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  9. 請求項4から請求項7のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記リスクポテンシャルの要因は、前記自車両前方のカーブであり、
    前記リスクポテンシャルは、前記カーブに対する前記自車両の速度超過に基づいて前記リスクポテンシャル算出手段によって算出されることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  10. 請求項4から請求項7のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記リスクポテンシャルの要因は、前記自車両前方の先行車および前記自車両前方のカーブであり、
    前記リスクポテンシャルは、前記先行車に対する接近度合および前記カーブに対する前記自車両の速度超過に基づいて前記リスクポテンシャル算出手段によって算出されることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  11. 請求項10に記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記表示制御手段は、前記先行車に対する接近度合に基づく前記リスクポテンシャルおよび前記カーブに対する前記自車両の速度超過に基づく前記リスクポテンシャルのうち、リスクポテンシャル値が高い方を選択し、選択された前記リスクポテンシャルの要因を前記表示手段に表示させることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  12. 請求項8に記載の車両用運転操作補助装置用の表示装置において、
    前記表示制御手段は、自車線前方の前記先行車を表すシンボルと自車線外の車両を表すシンボルとを異なる色で表示し、前記リスクポテンシャルの要因である前記先行車を強調表示することを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示装置。
  13. 自車両前方の障害物状況および自車両の走行状態に基づくリスクポテンシャルに応じて、運転操作装置に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両用運転操作補助装置用の表示方法において、
    前記自車両前方の障害物と、前記操作反力および/または前記制駆動力の制御作動領域を表す仮想物体とを表示し、
    前記操作反力および/または前記制駆動力の制御作動状態に応じて、前記仮想物体の表示を変化させることを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示方法。
  14. 自車両前方の障害物を検出する障害物検出手段と、前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両制御手段とを有する車両用運転操作補助装置用の表示方法において、
    前記自車両の前方領域を表す画像と、前記リスクポテンシャルの要因を強調するシンボルと、前記車両制御手段による制御作動領域を表す仮想物体とを表示することを特徴とする車両用運転操作補助装置用の表示方法。
  15. 自車両前方の障害物状況および自車両の走行状態に基づくリスクポテンシャルに応じて、運転操作装置に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両用運転操作補助装置用の表示装置であって、
    前記自車両前方の障害物と、前記操作反力および/または前記制駆動力の制御作動領域を表す仮想物体とを表示し、
    前記操作反力および/または前記制駆動力の制御作動状態に応じて、前記仮想物体の表示を変化させる車両用運転操作補助装置用の表示装置を備えることを特徴とする車両。
  16. 自車両前方の障害物を検出する障害物検出手段と、前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記障害物検出手段および前記走行状態検出手段による検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する車両制御手段とを有する車両用運転操作補助装置用の表示装置であって、
    表示手段と、
    前記自車両の前方領域を表す画像と、前記リスクポテンシャルの要因を強調するシンボルと、前記車両制御手段による制御作動領域を表す仮想物体とを表示するよう前記表示手段を制御する表示制御手段とを備える車両用運転操作補助装置用の表示装置を備えることを特徴とする車両。
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