JP2006175805A - 樹脂材料の可塑化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置の大型化や重要の増加等による取り回し性の低下を招くことなく、樹脂材料のブリッジの形成を防備して円滑な供給を行うことができる樹脂材料の射出装置を提供すること。
【解決手段】 樹脂材料を加熱して可塑化する可塑化バレル302に装着されるヒータ303と、この可塑化バレル302の内部に樹脂材料を供給するために形成される樹脂材料供給孔323との間に、ヒータ303や樹脂材料から伝達される熱を外気中に放散させるための放熱部材324を、この可塑化バレル302の外周面に装着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、射出成形機や押出成形機などに適用される樹脂材料の可塑化装置に関し、さらに詳しくは、小型の射出成形機や押出成形機に好適に用いられる樹脂材料の可塑化装置に関する。
全長が約400mm以下程度の小型の樹脂材料の可塑化装置、たとえば図版上で使用するハンディタイプの可塑化装置や卓上で用いるような可塑化装置などは、可塑化装置のサイズの問題から、スクリュー式の可塑化機構を用いず、ブロックヒータによる加熱のみで樹脂材料のペレットの可塑化を行う可塑化機構を備えたプランジャー式の可塑化装置が用いられることが多い。このようなプランジャー式の可塑化装置は、たとえばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂やPP(ポリプロピレン)樹脂などの熱可塑性樹脂材料のペレットを、可塑化バレルの基端部にある樹脂材料の溶融温度以下に保たれる部分の供給し、可塑化バレルの先端側のヒータが設けられた加熱部にペレットを押し込むことで、樹脂材料を可塑化して射出する構成を備える。
このような小型のプランジャー式の可塑化装置は、その取り回し性を確保するために、可塑化バレルを含めた装置全体の小型化が要求される。また、作業効率を低下させないように樹脂材料の可塑化能力を確保する必要がある。このため、可塑化バレルの長さを短くしつつ効率よく樹脂材料を可塑化させる必要がある。このような場合、樹脂材料の可塑化を促進させるには、樹脂材料の加熱温度を高くするか、加熱時間を長くするかの2通り構成が考えられる。
ところで、可塑化装置を小型化するためには、設計上、可塑化バレルにある樹脂材料を可塑化して加熱する部分、すなわち先端寄りのヒータが配設される部分と、たとえばホッパーなどから樹脂材料のペレットの供給を受ける部分との間の距離が短くする必要がある。このような構成においてヒータによる加熱温度を高くすると、ヒータの発する熱が樹脂材料の供給を受ける部分に伝わりやすく、ホッパーから樹脂材料のペレットの供給を受ける部分や、ホッパーそのものの温度が上昇しやすくなる。このためこれらの近傍において、樹脂材料が軟化してペレットどうしが粘着し、ブリッジが形成されて可塑化バレルへの樹脂材料の円滑な供給が妨げられる場合が生じうる。また、加熱温度を高くすると樹脂材料の熱分解が促進されるため、得られる成形品の品質の観点から好ましくないという問題がある。
一方、加熱温度を高くしない代わりに加熱時間を長くする方法では、樹脂材料の可塑化に要する時間が長くなって、樹脂材料の射出作業の間隔を長くする必要が生じる。このため、生産現場における射出作業の間隔を短くしたいという要求を満たすことができず、生産性の面から好ましくないという問題が生じる。
登録実用新案公報 第3007990号 特開平9−11301号公報 特開2003−276068号公報
樹脂材料のブリッジの形成を防止して円滑な供給を確保するためには、可塑化バレルのうちの少なくともホッパーから樹脂材料を供給を受ける部分及びその近傍を、少なくとも樹脂材料の軟化温度からある程度低い温度に維持する必要がある。しかしながら、従来一般に用いられるような水冷装置などの冷却機構を付加すると、射出装置の大型化や重量化を招き、また、冷媒の配管などが必要となるから、射出装置の取り回し性が損なわれることになる。
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、装置の大型化や重量の増加等による取り回し性の低下を招くことなく、樹脂材料のブリッジの形成を防止して樹脂材料の円滑な供給を行うことができる樹脂材料の可塑化装置を提供することである。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、樹脂材料を加熱して可塑化する可塑化バレルを備える樹脂材料の可塑化装置であって、前記可塑化バレルの壁面に形成される樹脂材料を供給するための開口部の近傍の外周面には、該可塑化バレルの熱を放散させる放熱片が形成されていることを要旨とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、樹脂材料を可塑化するためにヒータが発した熱は、このヒータと樹脂材料のペレットを可塑化バレルの内部に供給するために可塑化バレルの側壁に形成される開口部との間に形成される放熱片により、外気中に放散される。このため、この開口部近傍の温度上昇を防止して、樹脂材料の軟化によるブリッジの形成を防止することができる。したがって、樹脂材料の可塑化装置の大型化や重量の増加を招くことなく樹脂材料の円滑な供給を行うことができる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る樹脂材料の可塑化装置は、たとえば卓上に設置される小型のものであり、1回の射出操作につき20cm以下、好適には10cm以下程度の樹脂材料を射出する能力を備えるものである。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る樹脂材料の可塑化装置の要部の構造を示した平面図である。なお、この図1(a)は、プランジャーの駆動機構311及びエアノズル308については外観を示し、それ以外の部分については断面構造を示す。
まず、本発明の実施形態に係る樹脂材料の可塑化装置301の構成の概略を説明する。この図1(a)に示すように、本実施形態に係る樹脂材料の可塑化装置301は、樹脂材料の供給を可塑化して射出する可塑化バレル302と、この可塑化バレル302に供給する樹脂材料のペレットを貯留するホッパー350と、可塑化バレル302内で可塑化した樹脂材料を押圧するプランジャー305及びこのプランジャー305の駆動機構311と、プランジャー305により押圧された樹脂材料を射出する射出ノズル306を備える。
そして可塑化バレル302の外周面には、可塑化バレル302に供給された樹脂材料を加熱するヒータ303と、可塑化バレル302や供給された樹脂材料が持つ熱を外気中に放散する放熱部材324と、この放熱部材324の周辺に強制的に気流を発生させために空気を噴射するエアノズル308とが配設される。
次いで、各部材について詳しく説明する。可塑化バレル302は、たとえば金属材料などにより形成される略円筒形状の部材である。図1(a)に示すように、この可塑化バレル302は、軸線方向に貫通する貫通孔が形成される。この可塑化バレル302は、プランジャー305側の貫通孔内径が大きく形成される部位と、射出ノズル306近傍の貫通孔内径が小さく形成される部位とを有する。そして樹脂材料は、貫通孔の内径が大きく形成される部位に投入され、ここで加熱されて可塑化され、貫通孔の内径が小さい部位及び射出ノズル306を通じて射出される。なお、この可塑化バレル302の貫通孔の断面形状は特に限定されるものではない。本実施形態においては、可塑化バレルの内壁面の面積を増大させるための凹凸などが形成されない単純な円形に形成される。
そして、この可塑化バレル302には、樹脂材料供給部302aが形成される。この樹脂材料供給部302aには、可塑化バレル302の外部と内部空間とを連通する開口部が形成されて、ホッパー350と連通する樹脂材料供給管309が接続される。そして、ホッパー350に貯留される樹脂材料は、この樹脂材料供給管309と樹脂材料供給部302aに形成される開口部を通じて可塑化バレル302の内部に供給できるように構成される。
可塑化バレル302の射出ノズル306が装着される側の端部近傍の外周面には、樹脂材料を加熱して可塑化するためのヒータ303が装着される。本実施形態は、ワイヤーヒータが適用される構成を備える。具体的には、射出ノズル306が配設される側の端部から所定の長さにわたって、可塑化バレル302の外周面にコイル状に巻き付けられる構成を備える。
このヒータ303は、可塑化バレル302のヒータ303が装着されている部分の温度を、樹脂材料の可塑化温度より70℃以上高い温度に維持できる性能を備えるものが適用される。たとえば樹脂材料としてPBT(ポリブチレンテレフタレート)を適用する場合には290℃以上、TPS(スチレン系熱可塑性エラストマー材料)を適用する場合には280℃以上に加熱できる性能を有するものが適用される。具体的には、たとえば坂口電熱社製のワイヤヒータ(型番:U−9)などが適用できる。
可塑化バレル302に供給された樹脂材料は、主にこの可塑化バレル302の貫通孔内径が大きく形成される部位のうち、その外周面にヒータ303が装着される部分、すなわち図1(a)においては符号Laで示される部分において加熱されて可塑化される。この符号Laで示される部分の内部容積は10cm以下であることが好ましいが、20cm程度であってもよい。
可塑化バレル302外周面の、ヒータ303と樹脂材料供給部302aの間には、放熱部材324が装着される。この放熱部材324は放熱のためのフィン326を備え、可塑化バレル302や樹脂材料の有する熱を外気中に放散するすることができる。そしてこの放熱部材324からの放熱により、可塑化バレル302のこの放熱部材324が装着される部分、及びこれよりも樹脂材料供給部302a側の部分の内壁面温度を所定の温度以下に維持する。この所定の温度とは、樹脂材料の表面が軟化してブリッジを形成しない程度の温度であり、樹脂材料の種類によって異なるが、樹脂材料の軟化温度より20℃以上低い温度であることが好ましい。具体的には樹脂材料としてPBTを適用する場合には90℃以下、TPSを適用する場合には80℃以下であることが好ましい。このため、放熱部材324の外気に触れる部分の表面積が、可塑化バレル302の放熱部材324が装着される部分の表面積の5倍以上、より好ましくは7倍以上となるようにフィン326を設けることが好ましい。
図1(b)は、放熱部材324の構造を示した外観斜視図である。この放熱部材324は、略円筒形状に形成される基体325と、略円盤状に形成される複数のフィン326とを備える(図1(a)においては、5枚のフィン326を備える構成を示す)。そしてこのフィン326が基部の軸先方向に所定の間隔で並べられる構成を備える。また、各フィン326には、円盤の半径方向の切り欠きが、円周方向に略等間隔に複数形成される。なお、この放熱部材324は、熱伝導率の高い材料、たとえばアルミニウムにより一体に形成される。
この放熱部材324の具体的寸法としては、たとえば可塑化バレル302の外径が35mmである場合には、基体325の軸線方向長さを28mm、基体325の外径を40mm、フィン326の外径を58mm、フィン326の枚数を5枚、フィン326に形成される切り欠きの幅を2mm、切り欠きの数を各フィンにつき8カ所とすることが好ましい。この際、各フィン326の厚さは2mm、各フィン326の表面間の間隔が2mmとすればよい。これにより、この放熱部材324に覆われる可塑化バレルの外周面の表面積は約3080mmであり、放熱部材324の外気に触れる部分の表面積は18000mmとなるから、表面積は約5.8倍となる。
また、可塑化バレル302の外径が40mmである場合には、基体325の軸線方向長さを30mm、基体325の外径を45mm、フィン326の外径を70mm、フィン326の枚数を5枚、フィン326に形成される切り欠きの幅を2mm、切り欠きの数を8カ所とすることが好ましい。この際、フィン326の厚さを2mm、フィン326の表面間の距離を2.5mmとすればよい。これにより、可塑化バレル302の外周面のこの放熱部材324に覆われる部分の表面積は約3780mmであり、放熱部材324の外気に触れる部分の表面積は27500mmとなるから、表面積は約7.3倍となる。
これらの場合において、この放熱部材324は、ヒータ303から少なくとも10mm以上離れた位置に装着されることが好ましい。
なお、本実施形態では、可塑化バレル302と別体に形成される放熱部材324を可塑化バレル302に装着する構成を備えるが、フィン326を可塑化バレル302に一体に形成する構成であってもよい。
そして、この放熱部材324の近傍には、この放熱部材324の近傍に強制的に気流を発生させて放熱を促進するためのエアノズル308が配設される。このエアノズル308は、断面積が約3mm以上のノズル孔を有し、噴射できる気体の流量は最低でも0.05m/hr以上、ノズル孔における風速が最低でも0.5m/s以上であり、好ましくは、流量が0.08m/hr以上、ノズル孔における風速が1.0m/s以上である。そして、放熱部材324のフィン群の中央に、フィンの面方向に対して平行に気体を吹きつけることができるように構成される。具体的には、図1(a),(b)に示すように、放熱部材324が5枚のフィン326を備えるものであれば、端から3枚目のフィンの厚さ方向の中心に気体を吹きつける方に構成される。
プランジャー305の駆動機構311は、従来一般の油圧駆動機構やその他の各種駆動機構を適用することができる。本実施形態は、外部に配設される油圧源351から油圧の供給を受ける構成を備える。また、射出ノズル306も、射出成形や押し出し成形に用いられる従来一般の射出ノズルを適用することができる。このため、これらの詳細な説明は省略する。なお、射出ノズル306は、オープンタイプの射出ノズル、あるいはシャットオフタイプの射出ノズルのいずれであってもよく、その種類や構造は問わない。
このような構成を備える樹脂材料の可塑化装置の動作は次の通りである。ヒータ303により可塑化バレル302を加熱するる。この際、可塑化バレル302の貫通孔内径が大きい部分と小さい部分との境界近傍(図1(a)におけるA点近傍)の内壁面温度を樹脂材料の可塑化温度より70℃程度高い温度に維持する。たとえば、樹脂材料としてPBTを適用する場合には290℃近傍に、TPSを適用する場合には280℃近傍に維持する。この状態でホッパー350に貯留される樹脂材料のペレットを、樹脂材料供給管309及び樹脂材料供給部302aを通じて可塑化バレル302の内部に供給する。供給された樹脂材料のペレットは加熱されて可塑化する。その後、プランジャー305を作動させて可塑化した樹脂材料を押圧し、射出ノズル306から射出する。
この際、ヒータ303が発する熱の一部が、樹脂材料供給部302aに向かって移動する。しかしながらヒータ303が装着と樹脂材料供給部302aとの間には放熱部材324が装着されるから、ここで大気中に放散されることになる。このため、可塑化バレル302の貫通孔内径が大きい部分と小さい部分との境界近傍の内壁面温度を樹脂材料の可塑化温度より70℃程度高い温度に維持されていても、放熱部材324が装着される部分や樹脂材料供給管309の内壁面温度を樹脂材料の可塑化温度より20℃以上低い温度に維持することができる。このため、樹脂材料のペレットの表面が軟化によるブリッジの形成を防止し、樹脂材料ペレットの供給を円滑に行うことができる。
このような構成によれば、樹脂材料の可塑化能力を維持しつつ、あるいは向上させつつ、樹脂材料の供給の安定化を図ることができ、その結果可塑化バレル302を小型化して射出装置301の全体の小型化を図ることができる。また、水冷あるいは油冷などのような冷媒を循環させるための設備を付加する必要もないから、射出装置の取り回し性を損なうことがない。
次いで、本発明の実施例について記す。本発明の前記実施形態に係る可塑化装置を用いて樹脂材料の射出を行った。以下、図1(a)を参照して説明する。
まず装置の構成について説明する。可塑化バレル302は、ヒータ303及び放熱部材324が装着される部分の外径が35mm、内径は大きい部位が25mmである。そしてこの可塑化バレル302は、工具綱(S45C)により形成される。
ヒータ303は、前記坂口電熱社製のワイヤーヒータ(型番:U−9)を用いた。このワイヤヒータの発熱部は、断面形状が3.4mm角、長さ1400mmで、容量は850Wである。そしてこのワイヤヒータをコイル状に形成し、射出ノズル306が装着される側の端部から94mmの長さにわたって巻き付けている。したがって、図中の符号Laで示される部分の内部容量は約10cmである。
放熱部材324は、アルミニウムにより形成されるものである。基体325の軸線方向長さが28mm、基体325の外径が40mm、フィン326の外径が58mm、フィン326の枚数が5枚、フィン326に形成される切り欠きの幅が2mm、切り欠きの数は各フィンにつき8カ所である。また、各フィン326の厚さは2mm、各フィン326の表面間の間隔が2mmである。このフィン部材324に覆われる可塑化バレルの外周面の表面積は約3080mmであり、フィン部材324の外気に触れる部分の表面積は18000mmであるから、表面積は約5.8倍となる。そしてこの放熱部材324は、射出ノズル306が装着される側の端部から114mmの位置に、基体325の射出ノズル306側の端部が位置するように装着される。すなわち、ヒータ303のプランジャー305側の端部と、放熱部材324の基体325の射出ノズル306側の端部との間は約20mmとなる。
エアノズル308は、直径3mmのノズル孔を備え、このノズル孔からフィンの面方向に平行に空気を噴射することができる。
次いで実施条件を記す。ヒータ303により可塑化バレル302を加熱し、可塑化バレル302の内壁面のA点における温度を280℃に維持した。一方、エアノズル308を用いて風速が1m/s、流量が0.08m/hrの空気を放熱部材324に吹きつけた場合と、エアノズル308を用いずに空気を吹きつけない場合の2通りの条件を採用している。樹脂材料には、TPSを用いた。このTPSの軟化温度は80℃である。そして、25.5cmのTPSを可塑化バレル内に投入した。
そして、放熱部材324が装着される部分の可塑化バレル302の内壁面温度(図1(a)におけるC点)と、樹脂材料供給管309の樹脂材料供給部302a側の端部直近の内壁面(図1(a)におけるB点)の温度を測定した。なお、各店の温度測定には、熱電対を用いている。
上記条件で温度測定をした結果、可塑化バレル302の内壁面のC点の温度は、放熱部材324にエアを吹きつけた場合には71℃、エアを吹きつけない場合には100℃となった。また、B点における温度は、放熱部材324にエアを吹きつけた場合には51℃、エアを吹きつけない場合には90℃となった。TPSの軟化温度は80℃であるから、樹脂材料供給部近傍の温度を、樹脂材料の軟化温度より20℃以上低い温度に維持することができた。この結果、樹脂材料ペレットは、樹脂材料供給部302a近傍や樹脂材料供給経路309において軟化してブリッジを形成することなく、可塑化バレル302の内部に円滑に供給できる。
一方、放熱部材324を装着しなかった場合には、C点における温度は約200℃、B点における温度は約120℃となった。このように、樹脂材料供給部302aやその近傍の樹脂材料供給管309の内壁面の温度を、樹脂材料の軟化温度より20℃以上低い温度に維持することができなかった。このため、放熱部材324を用いない場合には、樹脂材料の供給の際に樹脂材料が軟化してブリッジが形成され、円滑な供給が妨げられるものと考えられる。
以上の通り、本発明の構成によれば、可塑化装置の大型化や重量の増加を招くことなく、樹脂材料のブリッジの形成を防備して円滑な供給を行うことができる。
以上、本発明の実施形態及び実施例について図面を用いて詳細に説明したが、本発明は前記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能であることはいうまでもない。
(a)は本発明の実施形態に係る樹脂材料の可塑化装置の要部の構造を模式的に示した一部断面を含む平面図、(b)は放熱部材の外観斜視図である。
符号の説明
301 樹脂材料の可塑化装置
302 可塑化バレル
302a 可塑化バレルの樹脂材料供給部
303 ヒータ
305 プランジャー
306 射出ノズル
307 プランジャーの駆動装置
308 エアノズル
310 油圧源
311 プランジャーの駆動部
324 放熱部材
325 放熱部材の基体
326 放熱部材のフィン
350 ホッパー
351 油圧源

Claims (1)

  1. 樹脂材料を加熱して可塑化する可塑化バレルを備える樹脂材料の可塑化装置であって、前記可塑化バレルの壁面に形成される樹脂材料を供給するための開口部の近傍の外周面には、該可塑化バレルの熱を放散させる放熱片が形成されていることを特徴とする樹脂材料の可塑化装置。
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