JP2006174614A - インバータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 インバータ装置1の主電源が無効化された状態でも管理情報を検出可能にすること。
【解決手段】 R/W装置3からICタグ2にデータ要求信号が発振されたときにはICタグ2が内部のEEPROMからインバータ装置1の管理情報を検出し、R/W装置3に送信する。この場合、ICタグ2がR/W装置3から発振される通信用電波に基いてタグ電源を自ら生成するので、インバータ装置1の主電源が無効化された状態でもR/W装置3で管理情報を検出することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、負荷を駆動するインバータ装置を含んで構成されたインバータシステムに関する。
上記インバータ装置においては、管理情報を内部の不揮発性メモリに記録し、不揮発性メモリから管理情報の記録結果をサービス情報として検出することが行われている。
上記構成の場合、負荷の運転中に過電流および短絡電流等の配線遮断原因が発生したときには配線用遮断器を動作させることに基いて主電源を無効化している。この主電源の無効状態では不揮発性メモリから管理情報を検出することができないので、配線遮断原因の除去後に主電源を投入して管理情報の記録結果を検出する煩わしさがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、主電源の無効状態でもインバータ装置の管理情報を検出することができるインバータシステムを提供することにある。
請求項1に係る発明はインバータ装置の管理情報をインバータ装置とは別経路の制御電源で外部の無線通信機器に送信可能としたものであり、下記に示すように、1)インバータ装置と2)記録手段と3)アンテナと4)識別手段と5)管理情報送信手段を備えたところに特徴を有している。
1)インバータ装置は負荷を駆動するものである。
2)記録手段はインバータ装置の管理情報が記録されるものであり、管理情報とはインバータ装置に関する情報全般を称する。
3)アンテナは外部の無線通信機器から送信される無線信号を受信するものである。
4)識別手段はアンテナの受信結果に基いて外部の無線通信機器が管理情報の送信を要求していることを識別するものである。
5)管理情報送信手段は識別手段が管理情報の送信要求を識別することに基いて記録手段に記録された管理情報をアンテナから外部の無線通信機器に送信するものであり、管理情報の送信処理はインバータ装置と別経路で制御電源が供給されることに基いて実行可能にされている。
請求項2に係る発明は外部の無線通信機器から制御電源を無線送信するものである。
請求項3に係る発明はインバータ装置の管理情報としてインバータ装置の正常停止情報およびインバータ装置の異常停止情報の少なくとも一方を記録するものであり、正常停止情報とはインバータ装置が意図的な停止指令に基いて運転停止することに関する情報を称し、異常停止情報とはインバータ装置がトリップ原因等の無作為的な原因に基いて運転停止することに関する情報を称する。
請求項4に係る発明は無線通信機器の使用状態を検出し、使用状態の検出結果に基いてインバータ装置の運転内容を制御するものである。
請求項5に係る発明は無線通信機器の使用をインバータ装置の運転状態で検出することに基いて運転停止信号を出力するものであり、運転停止信号とはインバータ装置を運転状態から停止させるための信号を称する。
請求項6に係る発明は無線通信機器の使用をインバータ装置の運転状態で検出することに基いて外部出力信号を出力するものであり、外部出力信号とはインバータ装置の主電源を遮断するための電源遮断信号を含む。
請求項7に係る発明はインバータ装置の停止状態で運転開始が指令されたときには無線通信機器の使用を検出していないことを条件にインバータ装置の運転開始を許容し、無線通信機器の使用を検出していることを条件にインバータ装置の運転開始を禁止するものである。即ち、請求項7に係る発明は無線通信機器の使用時に運転開始が指令されたときにはインバータ装置を運転開始せず、無線通信機器の非使用時に運転開始が指令されたときにはインバータ装置を運転開始するものである。
外部の無線通信機器からアンテナを通して管理情報の送信が要求されたときにはインバータ装置の管理情報が記録手段から検出され、アンテナを通して無線通信機器に送信される。この場合、管理情報の送信処理がインバータ装置とは別経路の制御電源に基いて実行可能にされているので、インバータ装置の主電源が無効化された状態でも無線通信機器で管理情報を検出することができる。
図1のインバータ装置1はモータを駆動制御するものであり、インバータ装置1には無線通信装置および電力検出装置に相当するICタグ2が固定されている。このICタグ2はインバータ装置1から駆動電源および管理情報が有線で送信されるものであり、管理情報を受信することに基いて管理情報の受信結果を自身の不揮発性メモリに格納する。この管理情報はインバータ装置1が保有する内部情報を称するものであり、インバータ装置1の正常停止情報に相当する運転情報および異常停止情報に相当するトリップ情報を含んでいる。
R/W装置3は外部の無線通信機器に相当するものであり、ICタグ2の駆動電源はICタグ2がR/W装置3から発振される通信用電波に基いて自ら生成することも可能である。即ち、ICタグ2の不揮発性メモリに格納された管理情報はR/W装置3を使用することに基いてインバータ装置1の電源無効状態および電源有効状態のいずれでも外部から取得可能にされている。
ICタグ2はインバータ装置1の保護機能を有している。この保護機能とはテレビやカメラや携帯電話等から飛来するノイズ・周辺のインバータ装置から飛来するノイズ・インバータ装置1の自身の電源コード等から飛来するノイズを検出し、インバータ装置1にノイズ情報を有線で送信する機能であり、インバータ装置1はICタグ2からのノイズ情報を検出することに基いてノイズ対策措置を自ら講ずる。このノイズ情報はICタグ2の管理情報をR/W装置3で読出すときにもICタグ2からインバータ装置1に送信されるものであり、インバータ装置1の運転中にR/W装置3を使用したときにはインバータ装置1がICタグ2からのノイズ情報を検出することに基いて同様の措置を自ら講ずる。以下、インバータ装置1〜R/W装置3の詳細構成について説明する。
1.インバータ装置1の説明
インバータケース11内には、図2に示すように、主回路12が収納されている。この主回路12は主電源回路13とインバータ主回路14とインバータ制御回路15とドライブ回路16と電流センサ17と電流検出回路18と電圧検出回路19を有するものであり、主電源回路13は主電源を整流平滑することに基いて直流電源を生成する。この主電源回路13は電磁接触器20を介して3相の交流電源21に接続されており、主電源回路13には電磁接触器20を通して3相の交流電源21が主電源として与えられる。
インバータ主回路14は6個のスイッチング素子を3相ブリッジ接続することから構成されたものであり、主電源回路13が生成する直流電源をスイッチングすることに基いて3相の駆動電源を生成する。このインバータ主回路14には負荷に相当するモータ22が接続されており、モータ22はインバータ主回路14から3相の駆動電源が印加されることに基いて駆動する。
インバータ制御回路15はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU23・ROM24・RAM25・EEPROM26を有している。このインバータ制御回路15のROM24には制御プログラムが記録されており、インバータ制御回路15のCPU23は制御プログラムに基いて後述の処理動作を実行する。尚、インバータ制御回路15は運転制御手段,運転停止手段,トリップ手段に相当するものである。
操作パネル27はインバータケース11に固定されたものである。この操作パネル27には周波数キー28とRUNキー29とSTOPキー30が装着されており、周波数キー28の操作時には操作パネル27からインバータ制御回路15に周波数キー28の操作内容に応じた周波数指令が送信され、RUNキー29の操作時およびSTOPキー30の操作時には操作パネル27からインバータ制御回路15に運転指令および停止指令が送信される。
開閉回路31はインバータケース11内に収納されたものである。この開閉回路31は電磁接触器20の入力側で交流電源21のR相およびS相に接続されたものであり、インバータ制御回路15のCPU23は操作パネル27からの運転指令を検出することに基いて開閉回路31に電源投入信号を出力し、開閉回路31は電源投入信号が与えられることに基いて電磁接触器20の励磁コイルを励磁する。この電磁接触器20は励磁コイルの励磁状態で主電源の給電路を閉成するものであり、インバータ制御回路15のCPU23は操作パネル27からの運転指令に基いて主電源の給電路を閉成したときには操作パネル27からの周波数指令に基いてドライブ信号を生成し、ドライブ回路16はドライブ信号の生成結果に基いてインバータ主回路14をスイッチングすることに基いてモータ22を周波数指令に応じた速度で運転する。即ち、主電源はRANキー29の操作に連動して投入されるものであり、RUNキー29はモータ22の運転開始を指令するための操作手段に相当する。
インバータ制御回路15のCPU23は操作パネル27からの停止指令を検出することに基いてゲートブロック信号および電源遮断信号を生成し、ゲートブロック信号の生成結果および電源遮断信号の生成結果をドライブ回路16および開閉回路31に出力する。ゲートブロック信号はインバータ主回路14の運転停止信号に相当するものであり、ドライブ回路16はゲートブロック信号が与えられることに基いてインバータ主回路14のスイッチング素子をオフし、モータ22の駆動電源を遮断する。電源遮断信号はトリップ信号に相当するものであり、開閉回路31は電源遮断信号が与えられることに基いて電磁接触器20の励磁コイルを消拠し、電磁接触器20は励磁コイルの消拠状態で主電源の給電路を開放する。即ち、主電源はSTOPキー30の操作に連動して遮断されるものであり、STOPキー30はモータ22の運転停止を指令するための操作手段に相当する。
電流センサ17は主電源回路13の出力側で電流を検出するものであり、電流検出回路18は電流センサ17の検出結果に応じた電圧レベルの電流信号をインバータ制御回路15に出力する。電圧検出回路19は主電源回路13の出力側の電圧値に応じた電圧レベルの電圧信号をインバータ制御回路15に出力するものであり、インバータ制御回路15のCPU23は、下記1)〜4)に示すように、電流信号の入力結果および電圧信号の入力結果に基いて内部的なトリップ原因の有無を判断する。そして、トリップ原因の発生を検出したときにはドライブ回路16および開閉回路31にゲートブロック信号および電源遮断信号を出力し、インバータ主回路14および電磁接触器20をオフすることに基いてモータ22をフリーラン状態から停止させる。
1)モータ22が拘束されたときには電流信号が異常上昇するので、電流信号の上昇状態に基いてトリップ原因「過電流」が判断される。
2)インバータ主回路14でスイッチング素子のアーム短絡が発生したときには電流信号が過電流の発生時と異なる態様で異常上昇するので、電流信号の上昇状態に基いてトリップ原因「アーム短絡」が判断される。
3)モータ22の慣性モーメントが極端に大きいときには電圧信号が異常上昇するので、電圧信号の上昇状態に基いてトリップ原因「モータ過負荷」が判断される。
4)モータ22の減速時間が極端に短いときには電圧信号がモータ過負荷の発生時と異なる態様で異常上昇するので、電圧信号の上昇状態に基いてトリップ原因「過電圧」が判断される。
操作パネル27には警報器に相当する表示器32が装着されており、トリップ時には表示器32にトリップ原因の判断結果がアルファベットおよび数字の組合せ符号で表示される。この操作パネル27には警報器に相当するブザー33が装着されており、トリップ時にはブザー33が鳴動することに基いてトリップの発生が報知される。
インバータケース11内には制御電源回路34が収納されており、制御電源回路34は電磁接触器20の入力側で交流電源21のR相およびS相に接続されている。この制御電源回路34はインバータ制御回路15用の制御電源と操作パネル27用のパネル電源とICタグ2用のタグ電源を生成するものであり、インバータ制御回路15と操作パネル27とICタグ2にはインバータ主回路14とは別経路で駆動電源が印加される。即ち、インバータ制御回路15およびICタグ2はインバータ装置1のトリップ中にも制御プログラムを実行し、表示器32およびブザー33はトリップ中にも報知動作を継続する。
電磁接触器20と交流電源21との間には配線用遮断器35が介在されている。この配線用遮断器35はインバータケース11内に収納されたものであり、過負荷電流および短絡電流を検出することに基いて給電路を開放し、主電源を無効化する。この主電源の無効状態ではインバータ装置1の全てが完全停止し、R/W装置3の使用時にICタグ2だけが自らタグ電源を生成することに基いて駆動する。
図3はインバータ制御回路15のROM24に記録された制御プログラムを示すフローチャートである。以下、図3のフローチャートに基いてインバータ制御回路15の処理内容を説明する。インバータ制御回路15のCPU23は図3のステップS1でノイズ情報の有無を判断する。このノイズ情報はICタグ2がノイズの発生を検出することに基いて送信するものであり、CPU23はステップS1でノイズ情報が有ることを検出したときにはステップS2へ移行し、ノイズフラグをオンする。このノイズフラグは制御プログラムの起動時にオフ状態に初期設定されるものであり、CPU23はステップS2でノイズフラグをオンしたときにはステップS5へ移行する。
CPU23はステップS1でノイズ情報がないことを検出すると、ステップS3でノイズ解消情報の有無を判断する。このノイズ解消情報はICタグ2がノイズが消滅したことを検出することに基いて送信するものであり、CPU23はステップS3でノイズ解消情報が有ることを検出したときにはステップS4へ移行する。ここでノイズフラグをオフし、ステップS5へ移行する。即ち、ノイズフラグはノイズの有無を記録するものであり、デジタルカメラ等の周辺機器からノイズが放出された場合およびR/W装置3からICタグ2に電波を発振した場合にオンされる。
CPU23はステップS5へ移行すると、運転指令の有無を判断する。この運転指令はRUNキー29の操作に基いて操作パネル27から送信されるものであり、CPU23はステップS5で運転指令を検出したときにはステップS6へ移行し、ノイズフラグの設定状態を判断する。
CPU23はステップS6でノイズフラグがオンされていることを検出すると、ステップS7で表示器32に警報信号に相当する表示信号を送信することに基いて警告表示を行う。即ち、デジタルカメラ等の周辺機器からノイズが放出された状態およびR/W装置3からICタグ2に電波が発振された状態で使用者がRUNキー29を操作したときにはモータ22の運転が開始されず、RUNキー29の操作が無効化される。そして、表示器32に警告表示が行われ、モータ22がノイズの影響で運転できないことが使用者に報知される。
CPU23はステップS6でノイズフラグがオフされていることを検出すると、ステップS8で開閉回路31に電源投入信号を出力することに基いて主電源を投入し、モータ22の運転を開始する。即ち、モータ22はノイズが存在しないことを条件に運転開始される。
CPU23はステップS8でモータ22の運転を開始すると、ステップS9でEEPROM26から運転回数Nの格納結果を検出する。この運転回数Nはモータ22の運転回数を累積的に加算した運転履歴に相当するものであり、CPU23はステップS9で運転回数Nの格納結果を検出したときには運転回数Nの検出結果に「1」を加算することに基いて運転回数Nを更新し、ステップS10へ移行する。
インバータ制御回路15のEEPROM26には、図4に示すように、複数の情報格納エリアが設定されている。これら各情報格納エリアには運転回数Nが割付けられており、インバータ制御回路15のCPU23は図3のステップS10へ移行すると、運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに現在日時をモータ22の運転開始日時として記録し、ステップS11へ移行する。例えば運転回数Nの更新結果が「2」であるときには情報格納エリア「2」に現在日時が運転開始日時として記録される。
CPU23はステップS11へ移行すると、EEPROM26から運転時間Tの格納結果を検出し、ステップS12へ移行する。この運転時間Tはモータ22の運転時間を累積的に加算した加算結果を称するものであり、複数の情報格納エリアのうち運転回数「N―1」に対応する情報格納エリアから検出される。即ち、ステップS11では前回運転時に至るまでの累積的な運転時間が検出される。
CPU23はステップS12へ移行すると、運転時間Tの検出結果を始点に運転時間の計測動作を開始する。そして、ステップS13へ移行し、操作パネル27からの停止指令の有無を判断する。ここで停止指令を検出したときにはステップS14へ移行し、ドライブ回路16にゲートブロック信号を出力することに基いてインバータ主回路14を停止させる。そして、ステップS15で開閉回路31に電源遮断信号を出力し、電磁接触器20をトリップさせることに基いて主電源を遮断する。
CPU23はステップS15で電源遮断信号を出力すると、ステップS16へ移行する。ここで運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに正常停止を記録し、ステップS17で運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに現在日時をモータ22の運転停止日時として記録し、ステップS18で運転時間Tの計測動作を停止する。そして、ステップS19で運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに運転時間Tの計測結果を記録し、ステップS20で運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに運転状態を記録する。この運転状態とは運転停止直前のモータ22の回転方向・周波数指令値・運転周波数値・電流信号の検出値・電圧信号の検出値を称するものであり、CPU23は運転状態をEEPROM26に記録したときにはステップS21へ移行する。
CPU23はステップ21へ移行すると、運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアから記録データを検出し、ICタグ2に運転回数Nの更新結果および記録データの検出結果を運転情報として送信する。即ち、インバータ装置1がSTOPキー30の操作に基いて正常停止したときにはインバータ装置1からICタグ2に運転情報として正常停止データ・運転開始日時・運転停止日時・累積的な運転時間・累積的な運転回数・正常停止時の回転方向・正常停止時の周波数指令値・正常停止時の運転周波数値・正常停止時の電流値・正常停止時の電圧値が送信される。
CPU23はステップS13で停止指令がないことを検出すると、ステップS22で電流検出信号の入力結果および電圧検出信号の入力結果に基いて内部的なトリップ原因の発生の有無を判断する。このトリップ原因とは過電流・アーム短絡・モータ過負荷・過電圧に代表されるものであり、CPU23はステップS22で内部的なトリップ原因が発生したことを検出したときにはステップS24へ移行する。
CPU23はステップS22で内部的なトリップ原因が存在しないことを検出すると、ステップS23で外部的なトリップ原因の有無を判断する。この外部的なトリップ原因とはICタグ2から送信されるノイズ情報を称するものであり、CPU23はステップS23でICタグ2からのノイズ情報を検出したときにはステップS24へ移行する。尚、ノイズ情報は電波情報に相当するものである。
CPU23はステップS24へ移行すると、ドライブ回路16にゲートブロック信号を出力することに基いてインバータ主回路14をオフする。そして、ステップS25へ移行し、開閉回路31に電源遮断信号を出力することに基いて電磁接触器20をトリップさせる。
CPU23はステップS25で電源遮断信号を出力すると、ステップS26で表示器32に表示信号を出力する。この表示信号はCPU23がトリップ原因の検出結果に基いて生成するものであり、表示器32には表示信号に基いてトリップ原因の検出結果がアルファベットおよび数字の組合せ符号で表示される。
CPU23はステップS26でトリップ原因の検出結果を表示すると、ステップS27でブザー33に警報信号に相当する鳴動信号を出力する。この鳴動信号はブザー33を鳴動させるものであり、使用者にはブザー33が鳴動することに基いてトリップの発生が音で報知される。
CPU23はステップS27でトリップの発生を報知すると、ステップS28で運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに異常停止を記録する。そして、ステップS29で運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアにトリップ原因の検出結果を記録し、ステップS30へ移行する。例えばステップS22で過電流を判定したときにはトリップ原因として過電流が記録され、ステップS23でICタグ2からのノイズ情報を検出したときにはトリップ原因としてノイズが記録される。
CPU23はステップS30へ移行すると、運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに現在日時をモータ22の運転停止日時として記録し、ステップS31で運転時間Tの計測動作を停止する。そして、ステップS32で運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに運転時間Tの計測結果を記録し、ステップS33で運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアに運転状態を記録する。この運転状態とはトリップ直前のモータ22の回転方向・周波数指令値・運転周波数値・電流信号の検出値・電圧信号の検出値を称するものであり、CPU23は運転状態をEEPROM26に記録したときにはステップS34へ移行する。
CPU23はステップS34へ移行すると、運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアから記録データを検出し、ICタグ2に運転回数Nの更新結果および記録データの検出結果をトリップ情報として送信する。即ち、インバータ装置1がトリップ(異常停止)したときにはインバータ装置1からICタグ2にトリップ情報として異常停止データ・トリップ原因・運転開始日時・運転停止日時・累積的な運転時間・累積的な運転回数・トリップ時の回転方向・トリップ時の周波数指令値・トリップ時の運転周波数値・トリップ時の電流値・トリップ時の電圧値が送信される。
CPU23はステップS34でICタグ2にトリップ情報を送信すると、ステップS35で運転回数Nの更新結果に応じた情報格納エリアからトリップ原因を検出し、トリップ原因の検出結果をノイズと比較する。ここでトリップ原因の検出結果がノイズ以外の内部的なものであることを検出したときにはステップS1に復帰し、ICタグ2からのノイズ情報の有無およびノイズ解消情報の有無を判断し、操作パネル27からの運転指令を待つ。即ち、インバータ装置1が過電流・アーム短絡・モータ過負荷・過電圧等の内部的な原因でトリップしたときには使用者が表示器32の表示内容からトリップ原因を識別し、トリップ原因の除去後に操作パネル27のRUNキー29を操作することに基いて運転が再開される。
CPU23はステップS35でトリップ原因がノイズであることを検出すると、ステップS36でノイズ解消情報の有無を判断する。このノイズ解消情報はICタグ2がノイズ無しを判定することに基いて送信するものであり、CPU23はステップS36でノイズ解消情報を検出したときにはステップS37へ移行する。
CPU23はステップS37へ移行すると、開閉回路31に電源投入信号を出力することに基いて主電源を投入し、モータ22の運転を再開する。即ち、ノイズが解消されたときにはICタグ2からインバータ装置1にノイズ解消情報が送信され、インバータ装置1がノイズ解消情報を受信することに基いて運転を自動的に再開する。
2.R/W装置3の説明
R/W装置3はICタグ2にデータ要求信号を電波で無線送信するものであり、図5に示すように、アンテナ41と情報変換回路42と発振回路43とR/W制御回路44を有している。このR/W装置3は電池45を内蔵するものであり、電池45を電源として駆動する。
発振回路43は一定周波数および一定振幅の搬送波を発振するものであり、情報変換回路42は発振回路43から発振される搬送波をアンテナ41から発振する。この情報変換回路42はR/W制御回路44から出力される変調信号に基いて搬送波を変調するものであり、搬送波の変調結果をアンテナ41からデータ要求信号として発振する。この情報変換回路42はアンテナ41に流れる電流を波形整形することに基いて復調するものであり、R/W制御回路44は情報変換回路42の復調結果に基いてアンテナ41の受信内容を認識する。このR/W制御回路44はCPU・ROM・RAMを有するものであり、受信内容の認識結果をパーソナルコンピュータ等の外部管理装置に送信する。
3.ICタグ2の説明
ICタグ2はR/W装置3からのデータ要求信号を受信することに基いて運転情報の格納結果・トリップ情報の格納結果・ノイズ情報の格納結果・ノイズ解消情報の格納結果を検出し、R/W装置3に無線で送信するものであり、R/W装置3のR/W制御回路44は情報変換回路42の復調結果に基いて運転情報〜ノイズ解消情報を認識し、外部管理装置に受信内容の認識結果として運転情報〜ノイズ解消情報を送信する。このICタグ2はインバータケース11の表面に固定されたものであり、図6に示すように、アンテナ51と電源回路52と電圧検出回路53と情報変換回路54とタグ制御回路55と伝送回路56とEEPROM57を有している。このICタグ2は制御電源回路34に有線で接続されたものであり、制御電源回路34が生成するタグ電源に基いて駆動する。
タグ制御回路55は識別手段,管理情報送信手段,検出手段に相当するものである。このタグ制御回路55は伝送回路56を介してインバータ制御回路15に有線で双方向通信可能に接続されたものであり、インバータ制御回路15は図3のステップS21およびステップS34でタグ制御回路55に伝送回路56を通して運転情報の検出結果およびトリップ情報の検出結果を送信する。このタグ制御回路55はCPU・ROM・RAMを有するものであり、タグ制御回路55のCPUはROMに記録された制御プログラムに基いて処理動作を実行する。
アンテナ51はR/W装置3のアンテナ41から発振される通信用電波および通信用電波以外の周辺電波を受信するものであり、電波受信手段に相当する。電源回路52は電源生成手段に相当するものであり、アンテナ51が受信する電波に基いて直流電源を生成する。この直流電源はICタグ2の駆動電源に相当するものであり、ICタグ2は制御電源回路34からのタグ電源が消滅した状態では電源回路52が生成する直流電源に基いて駆動する。
電圧検出回路53は信号出力手段に相当するものであり、電源回路52が生成する直流電源電圧に応じたレベルの電圧信号をタグ制御回路55に出力し、タグ制御回路55のCPUは電圧検出回路53からの電圧信号に基いてノイズ検出処理を実行する。情報変換回路54はアンテナ51が受信する電波を復調するものであり、タグ制御回路55は情報変換回路54の復調結果に基いてR/W装置3からのデータ要求信号を識別し、アンテナ51を駆動することに基いてデータ要求信号に応答する。
図7のフローチャートはタグ制御回路55のROMに記録された制御プログラムを示すものであり、タグ制御回路55のCPUはインバータ装置1の主電源が有効化された状態では制御電源回路34からのタグ電源に基いて図7の制御プログラムを実行し、インバータ装置1の主電源が無効化された状態では電源回路52がR/W装置3からの通信用電波に基いて生成するタグ電源に基いて図7の制御プログラムを実行する。
タグ制御回路55のCPUは図7のステップS51でインバータ制御回路15からの運転情報の有無を判断する。ここで運転情報が有ることを検出したときにはステップS52へ移行する。
タグ制御回路55のEEPROM57は記録手段に相当するものであり、EEPROM57には、図4に示すように、複数の情報格納エリアが設定されている。これら各情報格納エリアには運転回数Nが割付けられており、タグ制御回路55のCPUは図7のステップS52へ移行すると、運転情報の受信結果から運転回数Nを検出し、運転回数Nの検出結果に応じた情報格納エリアに運転情報の受信結果を記録する。例えば運転回数Nの検出結果が「2」であるときにはインバータ制御回路15からの運転情報がEEPROM57の情報格納エリア「2」に記録される。即ち、インバータ制御回路15のEEPROM26およびICタグ2のEEPROM57には共通の運転情報が保管される。
タグ制御回路55のCPUは図7のステップS53へ移行すると、電圧検出回路53からの電圧信号を検出する。そして、ステップS54へ移行し、電圧信号の検出結果をノイズ判定値と比較する。このノイズ判定値はタグ制御回路55のROMに予め記録されたものであり、タグ制御回路55のCPUはステップS54で電圧信号の検出結果がノイズ判定値より大きいことを検出すると、ステップS55でノイズ有りと判定する。このノイズ判定値はデジタルカメラ・テレビ・携帯電話等の周辺機器から発振されるノイズを識別するための境界値であり、R/W装置3のアンテナ41からICタグ2のアンテナ51に通信用電波が発振された状態では電圧信号の検出結果がノイズ判定値を上回り、ステップS55でノイズ有りと判定される。
タグ制御回路55のCPUはステップS55でノイズ有りを判定すると、ステップS56で情報送信フラグの設定状態を判断する。この情報送信フラグはノイズ情報の送信状態を示すものであり、ステップS58でノイズ情報を送信することに基いてステップS59でオン状態に設定され、ステップS63でノイズ解消情報を送信することに基いてステップS64でオフ状態に設定される。
タグ制御回路55のCPUはステップS56で情報送信フラグがオフ状態に設定されていることを検出すると、ステップS57でEEPROM57にノイズの発生およびノイズの発生日時をノイズ情報として記録する。
タグ制御回路55のCPUはステップS57でノイズ情報を記録すると、ステップS58で伝送回路56を通してインバータ制御回路15にノイズ情報を送信し、ステップS59で情報送信フラグをオンすることに基いてノイズ情報を送信したことを記録する。すると、インバータ制御回路15のCPU23は図3のステップS23でノイズ情報を検出し、ステップS24およびステップS25でゲートブロック信号および電源遮断信号を出力する。次にステップS26で表示器32にトリップ原因としてノイズを表示し、ステップS27でブザー33を鳴動させることに基いて警報を発する。そして、ステップS28〜ステップS33でEEPROM26にトリップ情報を記録し、ステップS34でICタグ2にトリップ情報の取得結果を送信する。
タグ制御回路55のCPUは図7のステップS65へ移行すると、インバータ制御回路15からのトリップ情報の有無を判断する。ここでトリップ情報を検出したときにはステップS66でトリップ情報の受信結果から運転回数Nを検出し、運転回数Nの検出結果に応じた情報格納エリアにトリップ情報の受信結果を記録する。即ち、インバータ制御回路15のEEPROM26およびICタグ2のEEPROM57には共通のトリップ情報が保管される。
タグ制御回路55のCPUはステップS54で電圧信号の検出結果がノイズ判定値以下であることを検出すると、ステップS60でノイズ無しと判定する。そして、ステップS61へ移行し、情報送信フラグの設定状態を判断する。この情報送信フラグはノイズ情報を送信することに基いてオン状態に設定されるものであり、タグ制御回路55のCPUはノイズがノイズ情報の送信後に解消されたときにはステップS61で情報送信フラグのオンを検出する。
タグ制御回路55のCPUはステップS61で情報送信フラグのオンを検出すると、ステップS62でEEPROM57にノイズの解消およびノイズの解消日時をノイズ解消情報として記録する。即ち、EEPROM57にはノイズの発生履歴およびノイズの解消履歴が残される。
タグ制御回路55のCPUはステップS62でノイズ解消情報を記録すると、ステップS63でインバータ制御回路15にノイズ解消情報を送信し、ステップS64で情報送信フラグをオフ状態にリセットする。すると、インバータ制御回路15のCPU23は図3のステップS36でICタグ2からのノイズ解消情報を検出し、ステップS37でモータ22の運転をRUNキー29の操作無しで再開する。
タグ制御回路55のCPUは図7のステップS67へ移行すると、R/W装置3からのデータ要求信号の有無を判断する。ここでデータ要求信号が有ることを検出したときにはステップS68へ移行し、EEPROM57から運転情報の格納結果とトリップ情報の格納結果とノイズ情報の格納結果とノイズ解消情報の格納結果を検出する。そして、ステップS69へ移行し、アンテナ51を駆動することに基いて運転情報の検出結果〜ノイズ解消情報の検出結果をR/W装置3に送信する。
上記実施例1によれば、R/W装置3からICタグ2にデータ要求信号が発振されたときにはICタグ2がEEPROM57から運転情報・トリップ情報・ノイズ情報・ノイズ解消情報を検出し、アンテナ51を通してR/W装置3に送信する構成とした。この場合、インバータ装置1からのタグ電源が消滅したときにはICタグ2が運転情報〜ノイズ解消情報の送信処理を電源回路52の生成結果に基いて実行する構成としたので、インバータ装置1の主電源が無効化された状態でもR/W装置3で運転情報〜ノイズ解消情報を検出することができる。
ICタグ2がR/W装置3から発振される通信用電波に基いて制御電源を自ら生成する構成とした。このため、ICタグ2に一次電池または二次電池を電源として内蔵する必要がなくなるので、ICタグ2が小形化される。
インバータ制御回路15がR/W装置3の使用をモータ22の運転状態(インバータ装置1の運転状態に相当する)で検出することに基いてゲートブロック信号を出力する構成とした。このため、R/W装置3の使用開始に連動してモータ22が自動的に停止するので、使用者がSTOPキー30を操作することに基いてインバータ装置1を保護する煩わしさが解消される。しかも、インバータ制御回路15がR/W装置3の使用停止を検出することに基いてモータ22の運転を再開する構成とした。このため、R/W装置3の使用停止に連動してモータ22の運転が自動的に再開されるので、使用者がRUNキー29を操作する煩わしさが解消される。
インバータ制御回路15がR/W装置3の使用をモータ22の運転状態で検出することに基いて外部出力信号に相当するトリップ信号を出力する構成とした。このため、R/W装置3の使用開始に連動してインバータ装置1の主電源が自動的に遮断されるので、インバータ装置1の保護機能が強化される。
インバータ制御回路15が運転指令をR/W装置3の非使用状態で検出したときにはモータ22を運転開始し、R/W装置3の使用状態で検出したときにはモータ22を運転開始しない構成としたので、インバータ装置1の保護機能が作動しない適切なタイミングでモータ22の運転を開始することができる。
上記実施例1においては、ICタグ2が電圧検出回路53からの電圧信号に基いてノイズ情報およびノイズ解消情報を取得する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばICタグ2が電圧検出回路53からの電圧信号に基いて電圧値そのものを取得し、EEPROM57に記録する構成としても良い。この構成の場合、ICタグ2からインバータ制御回路15に電圧値の検出結果を送信し、インバータ制御回路15が電圧値の受信結果に基いてノイズの有無を判定し、ノイズの有無の判定結果および電圧値の受信結果の少なくとも一方をEEPROM26に記録するようにすると良い。
上記実施例1においては、インバータ装置1の制御電源回路34からICタグ2に電源を供給したが、これに限定されるものではなく、例えばICタグ2に電源としての一次電池または二次電池を内蔵しても良い。即ち、インバータ装置1の主電源が有効化された状態ではタグ制御回路55が制御電源回路34からのタグ電源に基いて制御プログラムを実行し、インバータ装置1の主電源が無効化された状態では内蔵電池からの電源に基いて制御プログラムを実行する構成としても良い。
上記実施例1においては、ICタグ2がノイズ検出処理を行う構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばインバータ制御回路15がノイズ検出処理を行う構成としても良い。以下、ノイズ検出機能をインバータ制御回路15に分担した本発明の実施例2について説明する。
ICタグ2は、図8に示すように、アンテナ51と電源回路52と電圧検出回路53と情報変換回路54を有するものであり、電圧検出回路53および情報変換回路54はインバータ制御回路15に有線で接続されている。このICタグ2はインバータ装置1の制御電源回路34が生成するタグ電源に基いて駆動するものであり、インバータ制御回路15のCPU23は図9のステップS39で電圧検出回路53からの電圧信号を検出し、ステップS40で電圧信号の検出結果をROM24に予め記録されたノイズ判定値と比較する。ここで電圧信号の検出結果がノイズ判定値より大きいことを検出したときにはステップS2でノイズフラグをオンし、電圧信号の検出結果がノイズ判定値以下であることを検出したときにはステップS4でノイズフラグをオフする。即ち、R/W装置3の使用状態でRUNキー29が操作されたときにはステップS6でノイズフラグのオンが検出されることに基いてインバータ装置1が停止状態に保持され、R/W装置3の非使用状態でRUNキー29が操作されたときにはステップS6でノイズフラグのオフが検出されることに基いてインバータ装置1が運転開始される。
インバータ制御回路15のCPU23はステップS22で内部的なトリップ原因が存在しないことを検出すると、ステップS41で電圧検出回路53からの電圧信号を検出し、ステップS42で電圧信号の検出結果をノイズ判定値と比較する。ここで電圧信号の検出結果がノイズ判定値以下であることを検出したときにはステップS43でノイズ無しと判定し、電圧信号の検出結果がノイズ判定値より大きいことを検出したときにはステップS44でノイズ有りと判定する。即ち、インバータ制御回路15はアンテナ51の受信結果に基いてR/W装置3の使用状態を検出する検出手段に相当するものである。
インバータ制御回路15のCPU23はステップS44でノイズ有りと判定すると、ステップS24〜ステップS25でモータ22を運転停止する。そして、ステップS26〜ステップS27でトリップの発生を使用者に報知し、ステップS28〜ステップS33でトリップ情報をEEPROM26に記録する。このインバータ制御回路15のCPU23は無線通信機能を有しており、情報変換回路54の復調結果に基いてR/W装置3からのデータ要求信号を検出したときにはEEPROM26から運転情報の格納結果およびトリップ情報の格納結果を検出し、ICタグ2のアンテナ51から運転情報の検出結果およびトリップ情報の検出結果をR/W装置3に送信する。尚、インバータ制御回路15は管理情報取得手段および管理情報送信手段に相当するものであり、EEPROM26は記録手段に相当するものである。
インバータ制御回路15のCPU23はステップS35でトリップ原因がノイズであることを検出すると、ステップS45で電圧検出回路53からの電圧信号を検出し、ステップS46で電圧信号の検出結果をノイズ判定値と比較する。ここで電圧信号の検出結果がノイズ判定値以下であることを検出したときにはステップS37へ移行し、主電源を投入することに基いてモータ22の運転を再開する。即ち、インバータ装置1はR/W装置3の使用開始および使用停止に連動して自動的に運転停止および運転再開するものである。
上記実施例1〜実施例2においては、インバータ制御回路15が表示器32にトリップ原因を表示することに基いてトリップの発生を映像で報知し、ブザー33を鳴動させることに基いてトリップの発生を音で報知する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばLED等の光源を発光させることに基いてトリップの発生を光で報知する構成としても良い。
上記実施例1〜実施例2においては、インバータ装置1としてモータ22を駆動制御するものを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば照明器具の光源を駆動制御するものであっても良い。
上記実施例1〜実施例2においては、ICタグ2をインバータケース11の表面に固定したが、これに限定されるものではなく、例えばインバータケース11の内部に収納しても良い。この場合、インバータケース11に窓部を設け、ICタグ2のアンテナ51が窓部を介して電波の送受信を行う構成にすると良い。
上記実施例1〜実施例2においては、タグ制御回路55またはインバータ制御回路15が電圧検出回路53からの電圧信号に基いてノイズの有無を判定する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば電波の強度を検出する構成としても良い。
上記実施例1〜実施例2においては、R/W装置3の使用時にインバータ装置1を運転停止およびトリップさせる構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば運転停止またはトリップさせる構成としても良い。
上記実施例1〜実施例2においては、ICタグ2のアンテナ51と電源回路52との間に電気的なフィルタを介在し、特定周波数帯域の電波だけをフィルタを通して電源回路52に供給する構成としても良い。この構成の場合、フィルタを通して電源回路52に供給される特定周波数帯域の電波だけに基いてノイズの検出処理が行われる。
本発明の実施例1を示す図(インバータ装置・ICタグ・R/W装置の外観を示す図) インバータ装置の電気的構成を示すブロック図 インバータ制御回路の処理内容を示すフローチャート 不揮発性メモリの記録内容を示す図 R/W装置の電気的構成を示すブロック図 ICタグの電気的構成を示すブロック図 タグ制御回路の処理内容を示すフローチャート 本発明の実施例2を示す図(ICタグの電気的構成を示すブロック図) インバータ制御回路の処理内容を示すフローチャート
符号の説明
1はインバータ装置、3はR/W装置(無線通信機器)、15はインバータ制御回路(識別手段,管理情報送信手段,検出手段,運転制御手段)、22はモータ(負荷)、26はEEPROM(記録手段)、51はアンテナ、52は電源回路(電源生成手段)、55はタグ制御回路(識別手段,管理情報送信手段,検出手段)、57はEEPROM(記録手段)を示している。

Claims (7)

  1. 負荷を駆動するインバータ装置と、
    前記インバータ装置の管理情報が記録される記録手段と、
    外部の無線通信機器から送信される無線信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナの受信結果に基いて外部の無線通信機器が管理情報の送信を要求していることを識別する識別手段と、
    前記識別手段が管理情報の送信要求を識別することに基いて前記記録手段に記録された管理情報を前記アンテナから外部の無線通信機器に送信する管理情報送信手段とを備え、
    前記管理情報送信手段は、前記インバータ装置とは別経路で制御電源が供給されることに基いて管理情報の送信処理を行うことが可能なものであることを特徴とするインバータシステム。
  2. 前記アンテナが受信する無線信号に基いて制御電源を生成する電源生成手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のインバータシステム。
  3. 前記記録手段は、管理情報として前記インバータ装置の正常停止情報および前記インバータ装置の異常停止情報の少なくとも一方を記録するものであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のインバータシステム。
  4. 外部の無線通信機器の使用状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基いて前記インバータ装置の運転内容を制御する運転制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインバータシステム。
  5. 前記検出手段は、前記アンテナが外部の無線通信機器から送信される無線信号を受信することに基いて無線通信機器の使用を検出するものであり、
    前記運転制御手段は、前記インバータ装置の運転状態で前記検出手段が無線通信機器の使用を検出することに基いて前記インバータ装置を運転停止するための運転停止信号を出力するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインバータシステム。
  6. 前記検出手段は、前記アンテナが外部の無線通信機器から送信される無線信号を受信することに基いて無線通信機器の使用を検出するものであり、
    前記運転制御手段は、前記インバータ装置の運転状態で前記検出手段が無線通信機器の使用を検出することに基いて外部出力信号を出力するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインバータシステム。
  7. 前記検出手段は、前記アンテナが外部の無線通信機器から送信される無線信号を受信することに基いて無線通信機器の使用を検出するものであり、
    前記運転制御手段は、前記インバータ装置の停止状態で運転開始が指令されたときには前記検出手段が無線通信機器の使用を検出していないことを条件に前記インバータ装置の運転開始を許容し、前記検出手段が無線通信機器の使用を検出していることを条件に前記インバータ装置の運転開始を禁止するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインバータシステム。


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