JP2006174398A - ハーフトーン処理で利用されるパターンマトリクスの生成 - Google Patents

ハーフトーン処理で利用されるパターンマトリクスの生成 Download PDF

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Abstract

【課題】 濃度パターン法を利用する場合の印刷結果を容易に向上させることのできる技術を提供する。
【解決手段】 パターンマトリクス生成方法は、分散型の順序マトリクスを準備する工程と、パターンマトリクスの生成に使用される複数種類のブロックパターンを準備する工程と、順序マトリクスを参照して、複数種類のブロックパターンを配列することによって、パターンマトリクスを生成する工程と、を備える。生成工程は、複数種類のブロックパターンの優先順位と使用比率とを設定する工程と、優先順位に従って複数種類のブロックパターンを順次選択する工程と、順序マトリクスを構成する各順序マトリクス要素の順序値に従って、選択された種類のブロックパターンを使用比率に応じた数だけ配列する工程と、を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ハーフトーン処理の技術に関する。
画像を印刷する際には、ハーフトーン処理が実行される。ハーフトーン処理としては、濃度パターン法を利用可能である。
特許文献1の第1の例では、入力画像データに対して階調数を変換する処理が実行され、5つの階調レベルで表される処理済みデータが生成される。各階調レベルに対応して、ドットの配置を示す1つまたは複数のテーブルが準備されている。例えば階調レベル1に対応して、ドットが互いに異なる位置に配置された4つのテーブルが準備されている。処理済みデータに含まれる複数の画素の階調レベルが1である場合には、該複数の画素のそれぞれに対して、4つのテーブルのうちのいずれかが順次選択される。この結果、入力画像を印刷する際のドットの配置が決定される。また、第2の例では、処理済みデータに含まれる各画素の位置(x,y)の値に応じてテーブルが選択される旨記載されているが、具体的な選択手法については記載されていない。
特許3423491号公報
ところで、従来の技術では、特定の階調レベルに対応する複数のテーブルは、処理済みデータの1つの画素に対応するサイズで個々に準備されている。このため、従来の技術では、良好な印刷結果を得られない場合があった。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、濃度パターン法を利用する場合の印刷結果を容易に向上させることを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の方法は、印刷データを生成するために使用される複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスのうちの少なくとも1つの階調レベルに対応するパターンマトリクスを生成する方法であって、前記パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素はドットの形成状態を示す、前記方法は、
(a)分散型の順序マトリクスであって、前記順序マトリクスを構成する複数の順序マトリクス要素のそれぞれは互いに異なる連続する順序値を有する、前記順序マトリクスを準備する工程と、
(b)前記パターンマトリクスの生成に使用される複数種類のブロックパターンを準備する工程と、
(c)前記順序マトリクスを参照して、前記複数種類のブロックパターンを配列することによって、前記パターンマトリクスを生成する工程と、
を備え、
前記工程(c)は、
(c1)前記複数種類のブロックパターンの優先順位と、前記複数種類のブロックパターンの使用比率と、を設定する工程と、
(c2)前記優先順位に従って、前記複数種類のブロックパターンを順次選択する工程と、
(c3)前記順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記順序値に従って、前記選択された種類のブロックパターンを前記使用比率に応じた数だけ配置する工程と、
を備えることを特徴とする。
なお、工程(a)は、工程(b)に先行して実行されてもよいし、工程(b)の後に実行されてもよい。
この方法では、複数種類のブロックパターンを用いて複数のブロックパターンがマトリクス状に配置されたパターンマトリクスが生成される。このパターンマトリクスを利用すれば、印刷データを生成する際に、処理対象画像内の対象画素の位置に応じて、パターンマトリクス内から対応する位置のブロックパターンを選択することができ、この結果、印刷結果を容易に向上させることができる。
具体的には、この方法では、分散型の順序マトリクスを利用してパターンマトリクスが生成されるため、特定種類のブロックパターンが比較的離れた位置に配置されたパターンマトリクスが生成される。このため、このパターンマトリクスを利用して印刷データを生成すれば、印刷済み画像におけるバンディングの発生を低減させることができる。また、複数種類のブロックパターンの使用比率を適切な値に設定してパターンマトリクスを生成すれば、印刷済み画像内の粒状性を向上させることができる。
上記の方法において、
前記工程(b)は、前記複数種類のブロックパターンを含む複数種類の候補ブロックパターンを準備する工程を含み、
前記複数種類のブロックパターンは、前記複数種類の候補ブロックパターンの中から選択されることが好ましい。
こうすれば、印刷結果を考慮して、適切なパターンマトリクスを容易に作成することができる。例えば、印刷済み画像内の粒状性を向上させる場合には、比較的少数の種類のブロックパターンが選択されればよく、印刷済み画像内のバンディングを低減させる場合には、比較的多数の種類のブロックパターンが選択されればよい。
上記の方法において、
前記複数種類のブロックパターンは、複数のグループにグループ分けされており、
前記各グループは、互いに類似する特徴を有する2種類以上のブロックパターンを含み、
前記工程(c1)は、
前記グループ分けに基づいて、前記優先順位を設定する工程を含むことが好ましい。
こうすれば、互いに類似する特徴を有するブロックパターンの分布を容易に調整することができる。
上記の方法において、
前記工程(c1)は、
第1のグループに含まれるすべてのブロックパターンの優先順位を、第2のグループに含まれるすべてのブロックパターンの優先順位よりも高く設定する工程を含むようにしてもよい。
こうすれば、互いに類似する特徴を有するブロックパターンが比較的離れた位置に配置されたパターンマトリクスを容易に作成することができる。
あるいは、上記の方法において、
前記工程(c1)は、
第1のグループに含まれる各ブロックパターンと第2のグループに含まれる各ブロックパターンとに、交互に高い優先順位を設定する工程を含むようにしてもよい。
こうすれば、互いに類似する特徴を有するブロックパターンが比較的近い位置に配置されたパターンマトリクスを容易に作成することができる。
上記の方法において、
前記工程(c1)は、さらに、
前記複数種類のブロックパターンの優先順位の設定に先行して、前記複数のグループに順位を設定する工程を備え、
前記複数のグループのうちの互いに類似する特徴を有する2つのグループには、連続する順位が設定され、
前記複数種類のブロックパターンの優先順位は、前記複数のグループに対して設定された順位に基づいて設定されるようにしてもよい。
こうすれば、互いに類似する特徴を有するグループに含まれる各ブロックパターンが比較的離れた位置に配置されたパターンマトリクスを容易に作成することができる。
なお、複数のグループの順位は、例えば、各グループから選択された1つのブロックパターンに含まれるドットの形成を示す複数のドット要素の重心位置を利用して、設定されるようにしてもよい。
この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、パターンマトリクスを生成する生成装置および方法、該生成装置を備える画像処理装置および方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.印刷システムの構成:
A−2.印刷データ生成部の処理:
A−3.ハーフトーン処理部の処理:
A−4.パターンマトリクスの作成:
A−5.第1実施例の変形例:
B.第2実施例:
A.第1実施例:
A−1.印刷システムの構成:
図1は、印刷システムを示す説明図である。印刷システムは、パーソナルコンピュータ200とプリンタ300とを備えている。なお、本実施例のプリンタ300は、インクジェット方式で印刷を実行する。
パーソナルコンピュータ200は、CPU210と、ROMやRAMなどの内部記憶装置220と、外部記憶装置250と、表示部260と、マウスやキーボードなどの操作部270と、インタフェース部(I/F部)290と、を備えている。I/F部290は、外部に設けられた種々の機器との間でデータ通信を行う。図1では、I/F部290は、ケーブルを介してプリンタ300と接続されており、プリンタ300に印刷データを供給したり、プリンタ300からステータス情報を受け取ったりする。
内部記憶装置220には、印刷データ生成部230として機能するコンピュータプログラム(プリンタドライバ)が格納されている。印刷データ生成部230は、解像度変換処理部232と色変換処理部234とハーフトーン処理部236と出力処理部238とを備えており、与えられた原画像データを用いて印刷データを生成し、印刷データをプリンタ300に供給する。印刷データ生成部230の機能は、CPU210がコンピュータプログラムを実行することによって実現される。なお、コンピュータプログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
A−2.印刷データ生成部の処理:
図2は、印刷データ生成部230(図1)の機能を模式的に示すブロック図である。
解像度変換処理部232は、与えられた原画像データ(RGBデータまたは輝度データ(Yデータ))の解像度をハーフトーン処理部236の処理に適した解像度に変換して、解像度変換済み画像データ(RGBデータまたはYデータ)を生成する。
色変換処理部234は、ルックアップテーブルLUTを有しており、該テーブルを参照して、解像度変換済み画像データ(RGBデータまたはYデータ)から色変換済み画像データ(CMYKデータ)を生成する。なお、色変換済み画像は、プリンタ300での印刷に使用されるインク色に対応する色画像(インク色画像)を含んでいる。例えば、印刷済み画像が黒色インクのみを用いて形成される場合には、色変換済み画像は、黒色画像(Kデータ)のみを含んでいる。
ハーフトーン処理部236は、減色処理部242とドット画像生成部244とを備えており、ドット画像生成部244は、パターン選択部246とパターン記憶部248とを備えている。ハーフトーン処理部236は、濃度パターン法を用いたハーフトーン処理を実行し、色変換済み画像データ(CMYKデータ)から色画像毎のドット画像データ(二値画像データ)を生成する。なお、ドット画像(二値画像)は、印刷画素毎のドットの形成状態を表している。
出力処理部238は、色画像毎に得られたドット画像データを所定の順序で配列し、プリンタ300に供給すべき印刷データを生成する。
なお、本実施例では、解像度変換処理部232は、360dpi×360dpiの解像度を有する解像度変換済み画像を生成し、プリンタ300は、1440dpi×720dpiの印刷解像度で印刷を実行する。そして、ハーフトーン処理部236は、色変換済み画像を構成する各色画像の横方向の解像度を4倍に拡大し、縦方向の解像度を2倍に拡大する。
A−3.ハーフトーン処理部の処理:
図3は、ハーフトーン処理部236の処理内容を示す説明図である。なお、以下では、説明の便宜上、色変換処理部234が、解像度変換済み画像(Yデータ)から、黒色画像(Kデータ)のみで構成される色変換済み画像を生成する場合を想定する。
減色処理部242(図2)は、色変換済み画像の階調数を減じる減色処理(すなわち階調数変換処理)を実行し、減色済み画像を生成する。具体的には、図3(A),(B)に示すように、減色処理部242は、0〜255の256階調の色変換済み画像データ(Kデータ)から、0〜8の9階調の減色済み画像データ(Kデータ)を生成する。
ドット画像生成部244(図2)は、減色済み画像を用いてドット画像を生成する。具体的には、パターン選択部246は、減色済み画像内の各画素の階調レベルと位置とに応じて、パターン記憶部248から1つのブロックパターンを選択する。
図4は、パターン記憶部248に格納されたパターンセットの一例を示す説明図である。この例では、パターン記憶部248には、減色済み画像の階調レベル0〜8に対応する9個のパターンマトリクスPM0〜PM8が格納されている。階調レベルnに対応するパターンマトリクスPMnは、マトリクス状に配置された4(=2×2)個のブロックパターンBPn(1,1) 〜BPn(2,2) で構成されている。各ブロックパターンは、マトリクス状に配置された8(=4×2)個のドット要素で構成されている。各ドット要素は、1つの印刷画素に対応し、ドットの形成状態(記録状態)を示している。図中、黒丸印が付されたドット要素は、ドットの形成を示すアクティブなドット要素(形成ドット要素)であり、黒丸印が付されていないドット要素は、ドットの非形成を示す非アクティブなドット要素(非形成ドット要素)である。
パターン選択部246は、減色済み画像内の対象画素の階調レベルに応じて、9個のパターンマトリクスのうちの1つを選択する。また、パターン選択部246は、減色済み画像内の対象画素の位置に応じて、選択されたパターンマトリクス内の対応する位置に配置された1つのブロックパターンを選択する。
例えば、図3(B)に示す減色済み画像内の画素R(1,1) の階調レベル1に応じて、パターンマトリクスPM1(図4)が選択され、該画素R(1,1) の位置(1,1)に応じて、パターンマトリクスPM1内の位置(1,1)に配置されたブロックパターンBP1(1,1) が選択される。また、図3(B)に示す画素R(1,2) の階調レベル2に応じて、パターンマトリクスPM2が選択され、該画素R(1,2) の位置(1,2)に応じて、パターンマトリクスPM2内の位置(1,2)に配置されたブロックパターンBP2(1,2) が選択される。各パターンマトリクスは、繰り返し適用される。したがって、図3(B)に示す画素R(1,3) の階調レベル2に応じて、パターンマトリクスPM2が選択され、該画素R(1,3) の位置(1,3)に応じて、パターンマトリクスPM2内の位置(1,1)に配置されたブロックパターンBP2(1,1) が選択される。
このようにして、図3(B)に示す減色済み画像を構成するすべての画素に対してブロックパターンが選択され、この結果、図3(C)に示すドット画像データ(二値画像データ)が得られる。
本実施例では、図4に示すように、複数のブロックパターンがマトリクス状に配置されたパターンマトリクスが階調レベル毎に予め準備されている。このため、階調レベル毎に適切なパターンマトリクスを準備すれば、減色済み画像内の対象画素の階調レベルと位置とに応じて適切なブロックパターンを選択することができるため、印刷結果を容易に向上させることができる。
仮に、特定の階調レベルに対して、複数のブロックパターンが準備されているだけで各ブロックパターンの二次元的な配置が定められていない場合には、減色済み画像内の特定の階調レベルを有する複数の画素に対して選択されるブロックパターンの組み合わせが悪いと、良好な印刷結果が得られない。すなわち、上記の場合には、選択されるブロックパターンの組み合わせが悪いと、粒状性が低下する。そこで、本実施例では、複数のブロックパターンをマトリクス状に配置したパターンマトリクスが階調レベル毎に準備されている。これにより、減色済み画像内の特定の階調レベルを有する複数の画素に対して選択されるブロックパターンの組み合わせは、常に良好となり、この結果、粒状性の低下が抑制される。
粒状性は、ドットの疎密の分布状態を示す。粒状性が低いとは、ドットが局所的に集中して発生(分布)することを意味し、粒状性が高いとは、ドットがほぼ均一に発生(分布)することを意味する。例えば、階調レベル1に対応するパターンマトリクス内の互いに隣接する4(=2×2)個のブロックパターンに含まれる4つのアクティブなドット要素が互いに隣接している場合には、粒状性は低い。本実施例では、粒状性が向上するように、パターンマトリクスが設計されている。
ところで、印刷済み画像内には、バンディングが発生する場合がある。バンディングは、主走査方向に沿った筋状の印刷ムラである。図5は、バンディングの発生原因を示す説明図である。インクジェット方式のプリンタ300では、図示するように、印刷ヘッド310が主走査方向MDに走査しながら、インク滴が吐出され、印刷用紙P上にドットが形成される。印刷ヘッド310には、副走査方向SDに沿って複数のノズルが形成されており、該複数のノズルは、所定の製造誤差の範囲内で形成されている。しかしながら、通常、ノズル間の製造誤差に起因して、インク滴の吐出方向にズレが発生する。図5では、ノズルNZからのインク滴の吐出方向が、他のノズルからのインク滴の吐出方向と異なっている。図6は、印刷済み画像内に発生したバンディングを示す説明図である。図示するように、印刷済み画像内には、複数のノズルによって形成された複数のドット群が含まれている。ノズルNZから吐出されたインク滴によって形成されるドットD’の位置は、図中破線で示された理想的なノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットDの位置からずれている。このとき、ドットD’とその上側に形成されるドットとの重なりの程度と、ドットD’とその下側に形成されるドットとの重なりの程度と、は異なっている。この結果、印刷済み画像内には、図示するようなバンディングが発生する。本実施例では、バンディングが低減されるように、パターンマトリクスが設計されている。
ただし、粒状性を向上させる場合にはバンディングが目立ち易くなり、バンディングを低減させる場合には粒状性が低下し易くなる傾向がある。このため、パターンマトリクスは、粒状性の低下とバンディングの低減とがバランスよく実現されるように、設計されることが好ましい。
なお、図4に示す例では、説明の便宜上、各パターンマトリクスは、4(=2×2)個のブロックパターンで構成されているが、後述するように、実際には、256(=16×16)個のブロックパターンで構成されている。
A−4.パターンマトリクスの作成:
図7は、パターンマトリクスセットを生成するためのコンピュータ(生成装置)400を示す説明図である。コンピュータ400は、CPU410と、ROMやRAMなどの内部記憶装置420と、外部記憶装置450と、表示部460と、マウスやキーボードなどの操作部470と、を備えている。
内部記憶装置420には、パターンマトリクスセット生成部430として機能するコンピュータプログラムが格納されている。パターンマトリクスセット生成部430は、順序マトリクス記憶部432と、候補ブロックパターン記憶部434と、パターンマトリクス生成部436と、を備えている。順序マトリクス記憶部432は、順序マトリクスを格納している。候補ブロックパターン記憶部434は、パターンマトリクスの生成に利用される複数種類の候補ブロックパターンを格納している。パターンマトリクス生成部436は、コンピュータ400のユーザ(作業者)からの指示に従って、各候補ブロックパターンの優先順位と各候補ブロックパターンの使用比率とを設定するための設定部438を備えている。パターンマトリクス生成部436は、順序マトリクスを用いて、複数種類の候補ブロックパターンを配列することによって、パターンマトリクスを生成する。この際、複数種類の候補ブロックパターンは、優先順位と使用比率とに従って、配列される。パターンマトリクスセット生成部430の機能は、CPU410がコンピュータプログラムを実行することによって実現される。なお、コンピュータプログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
パターンマトリクスセットは、通常、メーカにおいて作成される。作成されたパターンマトリクスセットは、印刷データ生成部230(図1)として機能するプリンタドライバに組み込まれてプリンタのユーザ(消費者)に提供される。
図8は、各階調レベルに対応するパターンマトリクスの作成手順を示すフローチャートである。なお、図8の処理は、図7に示すパターンマトリクスセット生成部430によって実行される。
ステップS202(図8)では、順序マトリクスが準備される。具体的には、パターンマトリクス生成部436は、順序マトリクス記憶部432から予め準備された順序マトリクスを読み出す。
図9は、順序マトリクスSMを示す説明図である。順序マトリクスSMは、256(=16×16)個の順序マトリクス要素で構成されている。各順序マトリクス要素には、互いに異なる連続する値、すなわち、順序を示す値(0〜255)が割り当てられている。
図9から分かるように、順序マトリクスSMは、分散型のマトリクスである。具体的には、各順序マトリクス要素の値は、連続する2つの値が隣接しないように、設定されている。また、各順序マトリクス要素の値は、複数の順序マトリクスを二次元に繰り返し配置した場合に、連続する2つの値がなるべく離れた位置に配置されるように、設定されている。分散型の順序マトリクスとしては、比較的高い分散性およびランダム性を有するマトリクスであればよく、例えば、周知のディザマトリクスを利用することができる。
ステップS204では、階調レベル毎に、複数種類の候補ブロックパターンが準備される。具体的には、パターンマトリクス生成部436は、候補ブロックパターン記憶部434から、階調レベル毎に、予め準備された複数種類の候補ブロックパターンを読み出す。
なお、以下では、説明の便宜上、階調レベル「2」に対応するパターンマトリクスの生成に注目して説明する。
図10は、階調レベル2に対応する複数種類の候補ブロックパターンを示す説明図である。図10では、互いに異なる16種類の候補ブロックパターンが示されている。16種類の候補ブロックパターンは、4つのグループに区分されている。第1のグループGRAには、4種類の候補ブロックパターンA1〜A4が含まれている。同様に、第2ないし第4のグループGRB,GRC,GRDにも、それぞれ、4種類の候補ブロックパターンB1〜B4,C1〜C4,D1〜D4が含まれている。
なお、階調レベル2に対応する候補ブロックパターンとしては、最大28(=82)種類のブロックパターンを採用し得るが、本実施例では、以下のようにして16種類の候補ブロックパターンが選択されている。
まず、16種類の候補ブロックパターンの選択基準となる4種類の基準候補ブロックパターンA1,B1,C1,D1が選択される。各基準候補ブロックパターンに含まれる2つのアクティブなドット要素のうちの一方は、他方に対して、x方向に2ドット要素分ずれており、y方向に1ドット要素分ずれている。なお、このように2つのアクティブなドット要素の位置がずれている場合には、各基準候補ブロックパターンを二次元に繰り返し配列したときに、アクティブなドット要素が最も分散することになる。また、各基準候補ブロックパターンに含まれる2つのアクティブなドット要素は、x方向に沿った異なるラインに配置されている。さらに、4種類の基準候補ブロックパターンA1,B1,C1,D1に含まれる8個のアクティブなドット要素の位置は、互いに異なっている。換言すれば、8種類のすべての位置(1,1)〜(2,4)のドット要素が、いずれかの基準候補ブロックパターン内でアクティブに設定されている。
次に、各基準候補ブロックパターンA1,B1,C1,D1と類似する特徴(あるいは共通する特徴)を有する他の候補ブロックパターンが選択される。ここでは、第1のグループGRAに注目して説明する。図10に示すように、第1の候補ブロックパターンA1では、位置(1,2),(2,4)にアクティブなドット要素が配置されている。第2の候補ブロックパターンA2では、位置(1,2),(2,3)に2つのアクティブなドット要素が配置されている。第3の候補ブロックパターンA3では、位置(1,2),(1,4)にアクティブなドット要素が配置されている。第4の候補ブロックパターンA4では、位置(1,2),(1,3)にアクティブなドット要素が配置されている。このように、各候補ブロックパターンA1〜A4は、同じ位置(1,2)に第1のアクティブなドット要素d1を有しており、異なる位置に第2のアクティブなドット要素d2を有している。第2の候補ブロックパターンA2では、第2のアクティブなドット要素d2の位置は、基準候補ブロックパターンA1と比較して、x方向に1ドット要素分ずれている。同様に、第3の候補ブロックパターンA3では、第2のアクティブなドット要素d2の位置は、y方向に1ドット要素分ずれており、第4の候補ブロックパターンA4では、第2のアクティブなドット要素d2の位置は、x,y方向に1ドット要素分ずつずれている。この説明から分かるように、図10に示す各候補ブロックパターンA1〜A4では、第1のアクティブなドット要素d1は、4(=2×2)個のドット要素で構成される左側領域内の同じ位置(1,2)に配置されており、第2のアクティブなドット要素d2は、4(=2×2)個のドット要素で構成される右側領域内の異なる位置に配置されている。他のグループGRB,GRC,GRDについても同様である。
なお、図10では、各グループ内の候補ブロックパターンは、アクティブなドット要素のズレ量に応じて並べられている。図11は、ズレ量を説明する説明図である。8個のドット要素で構成されるブロックパターンは、印刷用紙上の正方領域に対応する。このため、x方向に隣接する2つのアクティブなドット要素の位置のズレ量を「1」とすると、y方向に隣接する2つのアクティブなドット要素の位置のズレ量は「2」で表される。図10に示す各グループ内の候補ブロックパターンA1〜A4は、このズレ量に応じて、並べられている。ただし、図10では、各候補ブロックパターン内の第1のアクティブなドット要素d1の位置は同じである。このため、ズレ量は、各候補ブロックパターンA1〜A4内の第2のアクティブなドット要素d2の位置と、基準候補ブロックパターンA1内の第2のアクティブなドット要素d2の位置と、のズレ量を示している。例えば、第4の候補ブロックパターンA4内の第2のアクティブなドット要素d2の位置は、基準候補ブロックパターンA1内の第2のアクティブなドット要素d2の位置から、ズレ量√5(=√(12+22))だけずれている。
図10に示す比較的小さなズレ量を有する候補ブロックパターン(ズレ量0,1,2を有する候補ブロックパターン)は、該候補ブロックパターンを二次元に繰り返し配置したときにアクティブなドット要素が比較的離れた位置に配置される。このため、図10に示す比較的小さなズレ量を有する候補ブロックパターンは、印刷済み画像における粒状性を比較的向上させることができるブロックパターンであると言える。
ところで、図5に示すように、プリンタ300の印刷ヘッド310は、主走査方向に並ぶ1ラインのドット群を1個のノズルを用いて形成する。このため、本実施例では、ブロックパターン内のx方向に沿う1本のラインに配置されたアクティブなドット要素群に対応するドット群は、1個のノズルを用いて形成される。例えば、図10に示す候補ブロックパターンA1では、2個のアクティブなドット要素は2本のラインに配置されているため、対応する2個のドットは2個のノズルを用いて形成される。また、候補ブロックパターンA3では、2個のアクティブなドット要素は1本のラインに配置されているため、対応する2個のドットは1個のノズルを用いて形成される。各候補ブロックパターンに含まれるアクティブなドット要素群が、比較的多数のラインに配置されている場合には、対応するドット群は比較的多数のノズルを用いて形成される。そして、比較的多数のノズルを用いてドットが形成される場合には、ノズル間の使用頻度の偏りが解消され、印刷済み画像内のバンディングを低減させることができる。
上記の説明から分かるように、図10に示す比較的小さなズレ量を有する候補ブロックパターン(ズレ量0,1を有する候補ブロックパターン)は、アクティブなドット要素が2本のラインに配置されているため、印刷済み画像内のバンディングを比較的低減させることができるブロックパターンであると言える。
ステップS206(図8)では、階調レベル毎に、各候補ブロックパターンの優先順位および使用比率が設定される。具体的には、設定部438は、ユーザ(作業者)からの指示に従って、階調レベル毎に、各候補ブロックパターンの優先順位と使用比率とを設定する。
図12は、階調レベル2に対応する各候補ブロックパターンの優先順位および使用比率を示す説明図である。なお、図12では、優先順位に従って、各候補ブロックパターンが並べられている。例えば、候補ブロックパターンA1の優先順位は最も高い「1」に設定されており、候補ブロックパターンD4の優先順位は最も低い「16」に設定されている。また、候補ブロックパターンA1の使用比率は「8/64」に設定されており、候補ブロックパターンD4の使用比率は「1/64」に設定されている。
図12では、図10に示すグループ分けとズレ量とを考慮して、優先順位が設定されている。具体的には、グループGRA,GRC,GRB,GRDの順に、優先順位が高く設定されている。例えば、第1のグループGRAに含まれる4種類の候補ブロックパターンA1〜A4の優先順位「1」〜「4」は、第3のグループGRCに含まれる4種類の候補ブロックパターンC1〜C4の優先順位「5」〜「8」よりも高く設定されている。また、各グループ内では、比較的小さなズレ量を有する候補ブロックパターンの優先順位は、比較的高く設定されている。例えば、第1のグループGRAに含まれるズレ量0を有する第1の候補ブロックパターンA1の優先順位「1」は、ズレ量1を有する第2の候補ブロックパターンA2の優先順位「2」よりも高く設定されている。
ステップS208(図8)では、階調レベル毎に、パターンマトリクスが生成される。具体的には、パターンマトリクス生成部436は、ステップS202で準備された順序マトリクスSMを参照しつつ、ステップS204で準備された複数種類の候補ブロックパターンを配列してパターンマトリクスを生成する。パターンマトリクス生成部436は、配列の際に、ステップS206で設定された各候補ブロックパターンの優先順位と使用比率とを利用する。
具体的には、まず、各順序マトリクス要素と候補ブロックパターンとの対応関係が設定される。図12には、順序マトリクス要素と候補ブロックパターンとの対応関係が示されている。なお、図12では、各順序マトリクス要素は、順序値で特定されている。
各候補ブロックパターンは、優先順位に応じて、各順序マトリクス要素に順次割り当てられる。すなわち、比較的高い優先順位を有する候補ブロックパターンは、比較的小さな順序値を有する順序マトリクス要素に割り当てられる。また、各候補ブロックパターンが割り当てられる順序マトリクス要素の数は、順序マトリクスを構成する順序マトリクス要素の総数(本実施例では256)と、各候補ブロックパターンの使用比率と、に基づいて、決定されている。すなわち、比較的高い使用比率を有する候補ブロックパターンは、比較的多数の順序マトリクス要素に割り当てられる。
例えば、候補ブロックパターンA1の優先順位は最も高い「1」に設定されており、候補ブロックパターンA1の使用比率は「8/64」に設定されている。このため、候補ブロックパターンA1は、使用比率に応じて、32(=256×8/64)個の順序マトリクス要素に割り当てられる。また、候補ブロックパターンA1は、優先順位に応じて、順序値0〜31を有する順序マトリクス要素に割り当てられる。候補ブロックパターンA2の優先順位は次に高い「2」に設定されており、使用比率は「4/64」に設定されている。このため、候補ブロックパターンA2は、順序値32〜47を有する16(=256×4/64)個の順序マトリクス要素に割り当てられる。同様にして、候補ブロックパターンA3は順序値48〜59を有する12個の順序マトリクス要素に割り当てられ、候補ブロックパターンA3は、順序値60〜63を有する4個の順序マトリクス要素に割り当てられる。他の候補ブロックパターンについても同様である。
次に、順序マトリクスSM内の256個の順序マトリクス要素の順序値に従って、各候補ブロックパターンが配列され、パターンマトリクスが生成される。
図13は、生成された階調レベル2に対応するパターンマトリクスPM2Aを示す説明図である。なお、図13中、黒丸印は、アクティブなドット要素を示しており、白丸印は、非アクティブなドット要素を示している。図14は、図13に示すパターンマトリクスPM2A内の各ブロックパターンを対応する符号A1,A2・・・で表した説明図である。図13,図14に示すように、パターンマトリクスPM2Aは、256(=16×16)個のブロックパターンを含んでいる。各ブロックパターンは、図10に示す16種類の候補ブロックパターンのいずれかである。
例えば、図9に示す順序マトリクスSMの位置(1,1)の順序マトリクス要素の順序値は「0」である。図12では、順序値「0」を有する順序マトリクス要素には、候補ブロックパターン「A1」が割り当てられている。このため、図13,図14に示すパターンマトリクスPM2A内の位置(1,1)には、候補ブロックパターン「A1」が配置される。同様に、図9に示す順序マトリクスSMの位置(1,2)の順序マトリクス要素の順序値は「99」である。図12では、順序値「99」を有する順序マトリクス要素には、候補ブロックパターン「C2」が割り当てられている。このため、図13,図14に示すパターンマトリクスPM2A内の位置(1,2)には、候補ブロックパターン「C2」が配置される。
上記のようにして、各順序マトリクス要素の順序値に従って、候補ブロックパターンが配列され、パターンマトリクスPM2Aが生成される。
そして、ステップS204〜S208の処理を階調レベル毎に繰り返し実行することによって、最小階調レベル0と最大階調レベル8とを除く複数の階調レベル1〜7に対応するパターンマトリクスが生成される。
以上説明したように、本実施例では、分散型の順序マトリクスを利用してパターンマトリクスが生成されるため、特定種類のブロックパターンが比較的離れた位置に配置されたパターンマトリクスを作成することができる。具体的には、特定種類のブロックパターンは、連続する順序値を有する複数の順序マトリクス要素に割り当てられる。このため、特定種類のブロックパターンは、パターンマトリクス内で比較的離れた位置に配置される。このパターンマトリクスを利用して印刷データを生成すれば、印刷済み画像におけるバンディングの発生を低減させることができる。すなわち、仮に、特定種類のブロックパターンがパターンマトリクス内の一部の領域に局在してしまう場合には、該領域に対応する印刷済み画像内の領域では、バンディングが発生し易くなる。しかしながら、上記のように、分散型の順序マトリクスを利用すれば、特定種類のブロックパターンは、パターンマトリクス内で分散されるため、バンディングが目立ち難くなる。
特に、本実施例では、16種類の候補ブロックパターンは、4つのグループにグループ分けされており、1つのグループに含まれる互いに類似する特徴を有する4種類の候補ブロックパターンの優先順位は、連続する順位に設定されている。このため、互いに類似する特徴を有する4種類の候補ブロックパターンは、比較的離れた位置に配置される。これにより、印刷済み画像内のバンディングをかなり低減させることができる。
また、本実施例では、比較的小さなズレ量を有する候補ブロックパターンの使用比率が比較的高く設定されているため、アクティブなドット要素が比較的離れた位置に配置されたパターンマトリクスが作成される。このため、印刷済み画像の粒状性を向上させることができる。
なお、パターンマトリクス内では、基準候補ブロックパターン以外の他の候補ブロックパターンは、ノイズとなる。これは、他の候補ブロックパターン内のアクティブなドット要素の位置は、基準候補ブロックパターン内のアクティブなドット要素の位置と異なるためである。他の候補ブロックパターンでは、基準候補ブロックパターンと比較して、各候補ブロックパターンを二次元に繰り返し配列したときにアクティブなドット要素の位置があまり離れていない。このため、他の候補ブロックパターンは、印刷済み画像の粒状性を低下させる原因となる。したがって、粒状性を考慮すると、他の候補ブロックパターンは利用されないのが好ましい。しかしながら、他の候補ブロックパターンが利用されない場合には、換言すれば、ノイズが存在しない場合には、印刷済み画像内でバンディングが目立ち易くなる。このため、適度なノイズは必要である。本実施例では、分散型の順序マトリクスが利用されているため、他の候補ブロックパターンは、パターンマトリクス内で分散された位置に配置されている。すなわち、パターンマトリクス内で、ノイズは分散されている。この結果、他の候補ブロックパターンが利用される場合にも、粒状性をあまり低下させずに、バンディングの発生を低減させることができる。
本実施例では、各グループにおいて、同じズレ量を有する候補ブロックパターンは、同じ使用比率に設定されているが、異なる使用比率に設定されるようにしてもよい。ただし、例えば、図10に示す候補ブロックパターンA4,B4の使用比率が高く、候補ブロックパターンC4,D4の使用比率が低い場合には、ノズルの使用頻度が異なり、バンディングが発生し易くなってしまう。本実施例のように、各グループ内の同じズレ量を有する候補ブロックパターンが同じ使用比率に設定されていれば、各ノズルの使用頻度をほぼ等しくすることができるため、バンディングの発生を低減させることができるという利点がある。
A−5.第1実施例の第1の変形例:
第1実施例のステップS206(図8)では、ユーザ(作業者)からの指示に従って、図12に示すように、4つのグループの順位(優先順位)がGRA,GRC,GRB,GRDの順に高く設定されている。本例では、複数のグループの順位が、各グループの特徴に応じて自動的に設定されるように工夫している。
図15は、ステップS206(図8)における複数のグループの順位の決定手法を示す説明図である。なお、図15の処理は、ステップS206(図8)において、各候補ブロックパターンの優先順位が決定される前に、図7の設定部438によって実行される。
ステップS262では、各グループの基準候補ブロックパターンの重心位置が求められる。ここで、各基準候補ブロックパターンの重心位置は、各基準候補ブロックパターンに含まれる複数のアクティブなドット要素の重心位置を意味している。
図16は、図10に示す各グループの基準候補ブロックパターンの重心位置を示す説明図である。図示するように、第1のグループGRAに含まれる基準候補ブロックパターンA1の重心は、位置Gaに存在する。同様に、他のグループGRB,GRC,GRDに含まれる基準候補ブロックパターンB1,C,1,D1の重心は、それぞれ位置Gb,Gc,Gdに存在する。
図17は、図16に示す複数の基準候補ブロックパターンの重心位置の関係を示す説明図である。なお、図17において、原点Oは、1つの基準候補ブロックパターンの中心点Oに対応する。図16に示すように、各基準候補ブロックパターンA1,B1,C1,D1に含まれる2つのアクティブなドット要素は、x方向に沿った2つの異なるラインに配置されている。このため、図17では、各基準候補ブロックパターンの重心位置Ga,Gb,Gc,Gdは、x軸上に位置している。
なお、2つの基準候補ブロックパターンA1,C1の2つの重心位置Ga,Gcは、実際には同じ位置であるが、図17では説明の便宜上異なる位置に示されている。また、他の2つの基準候補ブロックパターンB1,D1の2つの重心位置Gb,Gdも、実際には同じ位置であるが、図17では説明の便宜上異なる位置に示されている。以下では、図17に示すように、4つの重心位置が互いに異なると仮定して説明する。
ステップS264では、複数の重心位置を通る複数のルートの全長が求められる。具体的には、まず、始点となる第1の重心位置が選択される。そして、第1の重心位置に最も近い第2の重心位置が選択され、次に、第2の重心位置に最も近い未選択の第3の重心位置が選択される。このようにして、複数の重心位置を順次通るルートが決定され、該ルートの全長が求められる。なお、第1の重心位置は、複数の重心位置の中から順次選択される。
例えば、図17において、始点となる重心位置がGaである場合には、まず、重心位置Gaに最も近い重心位置Gcが選択され、次に、重心位置Gcに最も近い未選択の重心位置Gbが選択される。このようにして、Ga,Gc,Gb,Gdの順に各重心位置が選択され、各重心位置を通るルートの全長が求められる。また、図17において、始点となる重心位置がGbである場合には、まず、重心位置Gbに最も近い重心位置Gdが選択され、次に、重心位置Gdに最も近い未選択の重心位置Gcが選択される。このようにして、Gd,Gb,Gc,Gaの順に各重心位置が選択され、各重心位置を通るルートの全長が求められる。同様にして、始点となる重心位置がGc,Gdである場合についても、それぞれ、各重心位置を通るルートの全長が求められる。
ステップS266では、複数のルートの中から最短ルートが選択され、該最短ルートに従って、各グループの順位が決定される。
例えば、図17では、Ga,Gc,Gb,Gdの順に各重心位置を通る第1のルート、または、Gd,Gb,Gc,Gaの順に各重心位置を通る第2のルートの全長が最も短くなる。このため、グループGRA,GRC,GRB,GRDの順に、または、グループGRD,GRB,GRC,GRAの順に、順位が高く設定される。本例では、最短ルートが2以上存在する場合には、2以上のルートのうち、ステップS264で最先に想定されたルートが選択される。この結果、本例では、第1実施例と同様に、グループGRA,GRC,GRB,GRDの順に順位が高く設定される。なお、最短ルートが2以上存在する場合には、ユーザによっていずれかのルートが選択されるようにしてもよい。
なお、図17では、4つの重心位置が互いに異なると仮定しているが、実際には、2つの重心位置Ga,Gcは同じであり、他の2つの重心位置Gb,Gdも同じである。したがって、実際には、他の最短ルート、例えばGc,Ga,Gb,Gdの順に各重心位置を通るルートを選択し、グループGRC,GRA,GRB,GRDの順に、順位を高く設定することも可能である。
上記の手法を採用すれば、複数のグループの優先順位(順位)を、各グループに含まれる基準候補ブロックパターンの重心位置に応じて、自動的に設定することができる。2つの基準候補ブロックパターンの重心位置が比較的近い位置に存在する場合には、2つの基準候補ブロックパターンは、互いに類似する特徴(あるいは共通する特徴)を有していると言える。このため、該2つの基準候補ブロックパターンを含む2つのグループは、互いに類似する特徴(あるいは共通する特徴)を有していると言える。例えば、2つのグループGRA,GRCに含まれる2つの基準候補ブロックパターンA1,C1の2つの重心位置Ga,Gcは近い(より具体的には同じである)ため、2つのグループGRA,GRCは、互いに類似する特徴を有していると言える。同様に、他の2つのグループGRB,GRDに含まれる2つの基準候補ブロックパターンB1,D1の2つの重心位置Gb,Gdは近い(より具体的には同じである)ため、2つのグループGRB,GRDは、互いに類似する特徴を有していると言える。すなわち、上記の手法を採用することによって、互いに類似する特徴を有するグループ(例えば、2つのグループGRA,GRC)の順位を連続する順位に設定することができる。
したがって、上記の手法で設定された複数のグループの順位に基づいて、図12に示すように各候補ブロックパターンの優先順位を決定すれば、互いに類似する特徴を有する2つのグループに含まれる各候補ブロックパターンを、パターンマトリクス内で比較的離れた位置に配置することができる。これにより、互いに類似する特徴を有するグループの順位が連続する順位に設定されない場合(例えば、グループGRA,GRB,GRC,GRDの順に順位が高く設定される場合)と比較して、印刷済み画像内のバンディングを低減させることができる。
なお、本例では、図17に示すように、4つの基準候補ブロックパターンの重心位置はx軸上に存在しているが、x軸から離れた位置に存在する場合にも上記の手法を採用可能である。また、本例では、各基準候補ブロックパターンには、2つのアクティブなドット要素が含まれているが、3つ以上のアクティブなドット要素が含まれている場合にも、上記の手法を採用可能である。
A−6.第1実施例の第2の変形例:
図18は、第1実施例の第2の変形例における階調レベル2に対応する各候補ブロックパターンの優先順位および使用比率を示す説明図であり、図12に対応する。図12では、同じグループに含まれる4種類の候補ブロックパターンには連続する優先順位が割り当てられているが、図18では、同じグループに含まれる4種類の候補ブロックパターンには、離散的な優先順位が割り当てられている。
具体的には、図18では、各グループの候補ブロックパターンは、交互に高い優先順位に設定されている。例えば、第1のグループGRAに属する候補ブロックパターンA1〜A4の優先順位は、それぞれ「1」,「5」,「9」,「13」に設定されている。また、第3のグループに属する候補ブロックパターンC1〜C4の優先順位は、それぞれ「2」,「6」,「10」,「14」に設定されている。
なお、図18では、図12と同様に、同じグループに含まれる4種類の候補ブロックパターンのうち、比較的小さなズレ量を有する候補ブロックパターンの優先順位は、比較的高く設定されている。また、図18では、各候補ブロックパターンの使用比率は、図12と同じ使用比率に設定されている。
図18に示すように優先順位が設定される場合にも、図12に示すように優先順位が設定される場合と同様に、特定種類の候補ブロックパターンは、パターンマトリクス内で比較的離れた位置に配置されるため、印刷済み画像内のバンディングを低減させることができる。ただし、図18では、同じグループに含まれる互いに類似する特徴を有する4種類の候補ブロックパターンの優先順位は、連続する順位に設定されていない。このため、図12に示すように優先順位が設定される場合と比較して、互いに類似する特徴を有する4種類の候補ブロックパターンは、比較的近い位置に配置される。したがって、図12に示すように優先順位が設定される場合には、印刷済み画像内のバンディングをより低減させることができるという利点がある。
図12,図18に示すように、候補ブロックパターンのグループ分けに基づいて各候補ブロックパターンの優先順位を設定すれば、互いに類似する特徴を有する候補ブロックパターンの分布を容易に調整することができるという利点がある。
なお、第2の変形例においても、4つのグループの順位(優先順位)は、GRA,GRC,GRB,GRDの順に高く設定されている。具体的には、互いに類似する特徴を有するグループの順位は、連続する順位に設定されている。このため、互いに類似する特徴を有するグループの順位が連続する順位に設定されない場合(例えば、グループGRA,GRB,GRC,GRDの順に順位が高く設定される場合)と比較して、印刷済み画像内のバンディングを低減させることができる。
B.第2実施例:
図19は、第2実施例における階調レベル2に対応する各候補ブロックパターンの優先順位および使用比率を示す説明図であり、図12に対応する。図12では、16種類の候補ブロックパターンのすべてに有意な使用比率が設定されている。このため、第1実施例では、図10の16種類の候補ブロックパターンのすべてを用いてパターンマトリクスが生成される。一方、図19では、16種類のうちの12種類の候補ブロックパターンのみに有意な使用比率が設定されている。具体的には、図19では、ズレ量「0」,「1」,「2」の12種類の候補ブロックパターンのみに有意な使用比率が設定されており、ズレ量「√5」の4種類の候補ブロックパターンの使用比率は「0」に設定されている。このため、本実施例では、図10の16種類の候補ブロックパターンのうちの一部のみを用いてパターンマトリクスが生成される。なお、図19では、ズレ量「√5」の4種類の候補ブロックパターンには、優先順位は設定されていない。
本実施例では、第1実施例と比較して、比較的小さなズレ量を有する候補ブロックパターンのみを使用してパターンマトリクスが生成されるため、印刷済み画像の粒状性を向上させることができるという利点がある。
ところで、パターンマトリクスを構成するブロックパターンの種類数が少ない場合には、粒状性は向上するが、バンディングは目立ち易くなる傾向がある。したがって、パターンマトリクスの生成に用いられるブロックパターンの種類数を変更すれば、印刷済み画像内の粒状性やバンディングを考慮して、パターンマトリクスを容易に作成することができる。すなわち、粒状性を向上させたい場合には、比較的少数の種類のブロックパターンを選択し、バンディングを低減させたい場合には、比較的多数の種類のブロックパターンを選択すればよい。
なお、本実施例では、ユーザがズレ量「√5」の4種類の候補ブロックパターンに対して使用比率「0」を設定することによって、パターンマトリクスの生成に実際に使用される12種類の候補ブロックパターンが選択されている。しかしながら、これに代えて、ステップS206(図8)において、ユーザが各候補ブロックパターンの使用比率を設定する前に、ユーザが12種類の候補ブロックパターンを選択するようにしてもよい。一般には、パターンマトリクスの生成に使用される複数種類のブロックパターンは、複数種類の候補ブロックパターンの中から選択されればよい。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)第1実施例では、階調レベル2に対応して16種類の候補ブロックパターンが準備されており、すべての種類の候補ブロックパターンを用いて階調レベル2のパターンマトリクスが生成されている。一般に、階調レベルが比較的低い場合(例えば階調レベル1)には、粒状性の低下が目立ち易くなり、階調レベルが比較的高い場合(例えば階調レベル2〜4)には、バンディングの発生が目立ち易くなる傾向がある。したがって、予め準備される候補ブロックパターンの種類数は、階調レベルに応じて変更されることが好ましい。すなわち、粒状性の低下が目立ち易い階調レベルでは、比較的少数の種類の候補ブロックパターンが準備され、バンディングの発生が目立ち易い階調レベルでは、比較的多数の種類の候補ブロックパターンが準備されることが好ましい。
また、第2実施例では、階調レベル2に対応して16種類の候補ブロックパターンが準備されており、一部の12種類の候補ブロックパターンを用いて階調レベル2のパターンマトリクスが生成されている。上記のように、階調レベルが比較的低い場合には、粒状性の低下が目立ち易くなり、階調レベルが比較的高い場合には、バンディングの発生が目立ち易くなる傾向がある。したがって、パターンマトリクスを生成する際に選択されるブロックパターンの選択数は、階調レベル毎に変更されることが好ましい。すなわち、粒状性の低下が目立ち易い階調レベルでは、比較的少数の種類のブロックパターンを選択してパターンマトリクスが生成され、バンディングの発生が目立ち易い階調レベルでは、比較的多数の種類のブロックパターンを選択してパターンマトリクスが生成されることが好ましい。
上記のようにすれば、各階調レベルにおいて、粒状性と向上とバンディングの低減とをバランス良く実現することのできるパターンマトリクスを容易に生成することができる。
(2)ヘッドのノズル間の製造誤差は、プリンタ毎あるいはプリンタの機種毎に異なっている。製造誤差が比較的大きい場合には、バンディングの発生が目立ち易くなる傾向がある。
したがって、予め準備される候補ブロックパターンの種類数は、プリンタ毎あるいはプリンタの機種毎に変更されることが好ましい。すなわち、製造誤差の比較的小さなプリンタ(機種)のためにパターンマトリクスを生成する場合には、比較的少数の種類の候補ブロックパターンが準備され、製造誤差の比較的大きなプリンタ(機種)のためにパターンマトリクスを生成する場合には、比較的多数の種類の候補ブロックパターンが準備されることが好ましい。
また、パターンマトリクスを生成する際に選択されるブロックパターンの選択数は、プリンタ毎あるいはプリンタの機種毎に変更されることが好ましい。すなわち、製造誤差の比較的小さなプリンタ(機種)のためにパターンマトリクスを生成する場合には、比較的少数の種類のブロックパターンが選択され、製造誤差の比較的大きなプリンタ(機種)のためにパターンマトリクスを生成する場合には、比較的多数の種類のブロックパターンが選択されることが好ましい。
(3)上記実施例では、候補ブロックパターン記憶部434内の複数種類の候補ブロックパターンは、予め複数のグループに区分されており、各グループ内には、同じズレ量を有する候補ブロックパターンが含まれている。しかしながら、各グループ内には、同じズレ量を有する候補ブロックパターンが含まれていなくてもよいし、複数種類の候補ブロックパターンは区分されていなくてもよい。
一般には、候補ブロックパターン記憶部には、パターンマトリクスの生成に利用される複数種類の候補ブロックパターンが格納されていればよい。
(4)上記実施例では、図8に示すように、ステップS202の処理は、ステップS204の処理に先行して実行されているが、2つの処理の順序は変更可能である。
(5)上記実施例では、複数の階調レベル(1〜7)に対応するパターンマトリクスが本発明に従った手法を利用して生成されているが、少なくとも1つの階調レベルに対応するパターンマトリクスのみが本発明に従った手法を利用して生成され、他の階調レベルは他の手法を利用して生成されるようにしてもよい。
他の手法としては、例えば、以下の手法を用いることができる。まず、図9に示すような分散型の順序マトリクスを準備する。次に、順序マトリクスを、ブロックパターンのサイズに対応する8(=4×2)個の順序マトリクス要素をそれぞれ含む複数の部分領域に区分する。なお、複数の部分領域は、生成すべきパターンマトリクス内の複数のブロックパターンに対応する。そして、各部分領域内の順序マトリクス要素の順序値に従って、対応するブロックパターン内のアクティブなドット要素の位置を決定する。例えば、階調レベル3では、各ブロックパターンに含まれる8個のドット要素のうち、対応する部分領域内の比較的小さな順序値を有する3個のマトリクス要素の位置に対応する位置のドット要素を、アクティブに設定する。このようにしても、パターンマトリクスを生成することができる。
(6)上記実施例では、図13に示すように、各階調レベルに対応するパターンマトリクスは、kx×ky個のブロックパターンで構成されており、kx,kyの値は共に16に設定されている。しかしながら、kx,kyの値は、それぞれ2以上の整数であればよく、kxとkyとが異なる値であってもよい。なお、kxは、主走査方向に沿うブロックパターンの数を示しており、kyは、副走査方向に沿うブロックパターンの数を示している。
(7)上記実施例では、各ブロックパターンは、mx×my個のドット要素で構成されており、mx,myの値はそれぞれ4,2に設定されているが、mx,myの値は、それぞれ、2以上の整数であればよく、mxとmyとが同じ値であってもよい。なお、mxは、主走査方向に沿うドット要素の数を示しており、myは、副走査方向に沿うドット要素の数を示している。
(8)上記実施例では、各階調レベルに対応するパターンマトリクスは1種類の分散型の順序マトリクスを用いて生成されているが、階調レベル毎に順序マトリクスが変更されてもよい。なお、この場合には、さらに、階調レベル毎に順序マトリクスのサイズが変更されてもよい。
(9)上記実施例では、1種類のドットが利用されているが、これに代えて、2種類以上のドットが利用されてもよい。2種類以上のドットとしては、インク重量が互いに異なるドット(すなわち大ドットや小ドット)であってもよいし、インク濃度が互いに異なるドット(すなわち濃ドットや淡ドット)であってもよい。
(10)上記実施例では、説明の便宜上、色変換済み画像が1つの色画像(Kデータ)のみで構成される場合を想定した。色変換済み画像が複数の色画像で構成される場合には、各色画像に対して、濃度パターン法を用いたハーフトーン処理が実行されればよい。あるいは、色変換済み画像が複数の色画像で構成される場合には、一部の色画像に対してのみ濃度パターン法を用いたハーフトーン処理が実行され、他の色画像に対しては他の手法(例えばディザ法や、誤差拡散法、平均誤差最小法)を用いたハーフトーン処理が実行されてもよい。一般には、複数の色画像のうちの少なくとも1つに対して、濃度パターン法を用いたハーフトン処理が実行されればよい。なお、複数の色画像のすべてに対して、濃度パターン法を用いたハーフトーン処理が実行される場合には、上記の他の手法が用いられる場合と比較して、高速にハーフトーン処理を実行することができるという利点がある。
(11)上記実施例では、印刷データ生成部は、パターンマトリクスセット生成部を備えていないが、パターンマトリクスセット生成部を備えるようにしてもよい。こうすれば、印刷データ生成部は、印刷データの生成に先行して、パターンマトリクスセットを作成することができる。
印刷システムを示す説明図である。 印刷データ生成部230(図1)の機能を模式的に示すブロック図である。 ハーフトーン処理部236の処理内容を示す説明図である。 パターン記憶部248に格納されたパターンセットの一例を示す説明図である。 バンディングの発生原因を示す説明図である。 印刷済み画像内に発生したバンディングを示す説明図である。 パターンマトリクスセットを生成するためのコンピュータ(生成装置)400を示す説明図である。 各階調レベルに対応するパターンマトリクスの作成手順を示すフローチャートである。 順序マトリクスSMを示す説明図である。 階調レベル2に対応する複数種類の候補ブロックパターンを示す説明図である。 ズレ量を説明する説明図である。 階調レベル2に対応する各候補ブロックパターンの優先順位および使用比率を示す説明図である。 生成された階調レベル2に対応するパターンマトリクスPM2Aを示す説明図である。 図13に示すパターンマトリクスPM2A内の各ブロックパターンを対応する符号で表した説明図である。 ステップS206(図8)における複数のグループの優先順位の決定手法を示す説明図である。 図10に示す各グループの基準候補ブロックパターンの重心位置を示す説明図である。 図16に示す複数の基準候補ブロックパターンの重心位置の関係を示す説明図である。 第1実施例の第2の変形例における階調レベル2に対応する各候補ブロックパターンの優先順位および使用比率を示す説明図である。 第2実施例における階調レベル2に対応する各候補ブロックパターンの優先順位および使用比率を示す説明図である。
符号の説明
200…パーソナルコンピュータ
210…CPU
220…内部記憶装置
230…印刷データ生成部
232…解像度変換処理部
234…色変換処理部
236…ハーフトーン処理部
238…出力処理部
242…減色処理部
244…ドット画像生成部
246…パターン選択部
248…パターン記憶部
250…外部記憶装置
260…表示部
270…操作部
290…I/F部
300…プリンタ
310…印刷ヘッド
400…コンピュータ
410…CPU
420…内部記憶装置
430…パターンマトリクスセット生成部
432…順序マトリクス記憶部
434…候補ブロックパターン記憶部
436…パターンマトリクス生成部
438…設定部
450…外部記憶装置
460…表示部
470…操作部
PMn…パターンマトリクス
PM2A…パターンマトリクス
SM…順序マトリクス

Claims (9)

  1. 印刷データを生成するために使用される複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスのうちの少なくとも1つの階調レベルに対応するパターンマトリクスを生成する方法であって、前記パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素はドットの形成状態を示す、前記方法は、
    (a)分散型の順序マトリクスであって、前記順序マトリクスを構成する複数の順序マトリクス要素のそれぞれは互いに異なる連続する順序値を有する、前記順序マトリクスを準備する工程と、
    (b)前記パターンマトリクスの生成に使用される複数種類のブロックパターンを準備する工程と、
    (c)前記順序マトリクスを参照して、前記複数種類のブロックパターンを配列することによって、前記パターンマトリクスを生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(c)は、
    (c1)前記複数種類のブロックパターンの優先順位と、前記複数種類のブロックパターンの使用比率と、を設定する工程と、
    (c2)前記優先順位に従って、前記複数種類のブロックパターンを順次選択する工程と、
    (c3)前記順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記順序値に従って、前記選択された種類のブロックパターンを前記使用比率に応じた数だけ配置する工程と、
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、
    前記工程(b)は、前記複数種類のブロックパターンを含む複数種類の候補ブロックパターンを準備する工程を含み、
    前記複数種類のブロックパターンは、前記複数種類の候補ブロックパターンの中から選択される、方法。
  3. 請求項1または2記載の方法であって、
    前記複数種類のブロックパターンは、複数のグループにグループ分けされており、
    前記各グループは、互いに類似する特徴を有する2種類以上のブロックパターンを含み、
    前記工程(c1)は、
    前記グループ分けに基づいて、前記優先順位を設定する工程を含む、方法。
  4. 請求項3記載の方法であって、
    前記工程(c1)は、
    第1のグループに含まれるすべてのブロックパターンの優先順位を、第2のグループに含まれるすべてのブロックパターンの優先順位よりも高く設定する工程を含む、方法。
  5. 請求項3記載の方法であって、
    前記工程(c1)は、
    第1のグループに含まれる各ブロックパターンと第2のグループに含まれる各ブロックパターンとに、交互に高い優先順位を設定する工程を含む、方法。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載の方法であって、
    前記工程(c1)は、さらに、
    前記複数種類のブロックパターンの優先順位の設定に先行して、前記複数のグループに順位を設定する工程を備え、
    前記複数のグループのうちの互いに類似する特徴を有する2つのグループには、連続する順位が設定され、
    前記複数種類のブロックパターンの優先順位は、前記複数のグループに対して設定された順位に基づいて設定される、方法。
  7. 印刷データを生成するために使用される複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスのうちの少なくとも1つの階調レベルに対応するパターンマトリクスを生成する生成装置であって、前記パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素はドットの形成状態を示す、前記生成装置は、
    分散型の順序マトリクスであって、前記順序マトリクスを構成する複数の順序マトリクス要素のそれぞれは互いに異なる連続する順序値を有する、前記順序マトリクスを記憶する第1の記憶部と、
    前記パターンマトリクスの生成に使用される複数種類のブロックパターンを記憶する第2の記憶部と、
    前記順序マトリクスを参照して、前記複数種類のブロックパターンを配列することによって、前記パターンマトリクスを生成するパターンマトリクス生成部と、
    を備え、
    前記パターンマトリクス生成部は、
    前記複数種類のブロックパターンの優先順位と、前記複数種類のブロックパターンの使用比率と、を設定するための設定部を備え、
    前記パターンマトリクス生成部は、
    前記優先順位に従って、前記複数種類のブロックパターンを順次選択し、
    前記順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記順序値に従って、前記選択された種類のブロックパターンを前記使用比率に応じた数だけ配置することを特徴とする生成装置。
  8. コンピュータに、印刷データを生成するために使用される複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスのうちの少なくとも1つの階調レベルに対応するパターンマトリクスを生成させるためのコンピュータプログラムであって、前記パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素はドットの形成状態を示す、前記コンピュータプログラムは、
    分散型の順序マトリクスであって、前記順序マトリクスを構成する複数の順序マトリクス要素のそれぞれは互いに異なる連続する順序値を有する、前記順序マトリクスを準備する機能と、
    前記パターンマトリクスの生成に使用される複数種類のブロックパターンを準備する機能と、
    前記順序マトリクスを参照して、前記複数種類のブロックパターンを配列することによって、前記パターンマトリクスを生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させ、
    前記パターンマトリクス生成機能は、
    前記複数種類のブロックパターンの優先順位と、前記複数種類のブロックパターンの使用比率と、を設定する機能と、
    前記優先順位に従って、前記複数種類のブロックパターンを順次選択する機能と、
    前記順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記順序値に従って、前記選択された種類のブロックパターンを前記使用比率に応じた数だけ配置する機能と、
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 請求項8記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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