JP2006172666A - 光ピックアップ装置および光ディスク装置におけるレンズホンダ取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ピックアップ装置において、光学レンズの光軸の方向を変化させることなく、簡単に光学レンズの光軸方向の位置を調整可能にする。
【解決手段】光ピックアップ装置PUHは、レンズホルダ20aを保持するレンズホルダ保持体30を有する。レンズホルダ保持体30には、略L字形状の第1レンズホルダ取付部32aが形成されている。第1レンズホルダ取付部32aには、略L字形状の支持プレート33が取り付けられている。第1レンズホルダ取付部32aと支持プレート33との間には、薄板材37が介装されており、収差補正用レンズの光軸の方向が調整された状態で支持プレート33が取り付けられている。レンズホルダ20aは、押さえ板38aにより支持プレート33に押し当てられた状態で保持されるとともに、支持プレート33に沿って摺動する。
【選択図】 図1
【解決手段】光ピックアップ装置PUHは、レンズホルダ20aを保持するレンズホルダ保持体30を有する。レンズホルダ保持体30には、略L字形状の第1レンズホルダ取付部32aが形成されている。第1レンズホルダ取付部32aには、略L字形状の支持プレート33が取り付けられている。第1レンズホルダ取付部32aと支持プレート33との間には、薄板材37が介装されており、収差補正用レンズの光軸の方向が調整された状態で支持プレート33が取り付けられている。レンズホルダ20aは、押さえ板38aにより支持プレート33に押し当てられた状態で保持されるとともに、支持プレート33に沿って摺動する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レーザ光を用いてCD,DVDなどの光ディスクに信号を記録し、または光ディスクに記録された信号を再生する光ピックアップ装置に関する。
一般に、CD,DVDなどの光ディスクに信号を記録し、または光ディスクに記録された信号を再生するために光ピックアップ装置が用いられている。この種の光ピックアップ装置は、レーザ光源から出射されたレーザ光が光ディスクの記録層に照射されるまでと、光ディスクの記録層で反射した反射光が受光素子に入射するまでに多くの光学部品を通過するように構成されている。これらの光学部品は、光ピックアップ装置内において所定の整列順序で所定の位置に位置決めされている。
このような光学部品のうち、コリメートレンズ、エキスパンダレンズなどの光学レンズもそれぞれ光軸方向の位置および光軸の方向が調整されて配置されている。例えば、下記特許文献1に記載の光ピックアップ装置においては、略L字状に形成されたベースの内側2つの壁面に対して、光学レンズを保持するレンズホルダを弾性体からなる押圧片によって押し当てて保持している。そして、光学レンズの光軸方向の位置を調整する場合には、押圧片によるレンズホルダを保持する力を弱めた状態で、レンズホルダを光軸方向に摺動させて所定の位置に調整している。
特開平11−102525号公報
一方、光学レンズの光軸の方向を調整する場合については、上記特許文献1には言及されていないが、この場合、レンズホルダとベースとの間に薄板材を介装し、同薄板材の厚さを適宜調整することにより光学レンズの光軸の方向を調整することが考えられる。また、ベースのレンズホルダ取付面からレンズホルダ側に向けて先端部が突出する光軸調整ねじを設け、同光軸調整ねじの先端部の突出量を適宜調整してレンズホルダを同光軸調整ねじの先端部に押し当てることにより光学レンズの光軸の方向を調整することも考えられる。
しかしながら、光学レンズの中には頻繁に光軸方向の位置を調整する必要があるものがある。例えば、エキスパンダレンズは、光ディスクからの反射光の球面収差を補正するための複数の収差補正用レンズから構成されており、使用する光ディスクの種類または光ディスクの透明基板の厚さ誤差に応じて同収差補正用レンズの光軸上の位置を適宜調整する必要がある。
この場合、上記したレンズホルダとベースとの間に薄板材を介装した光ピックアップ装置においては、レンズホルダを光軸方向に変位させる際、同薄板材の位置も変位して光学レンズの光軸の方向もずれてしまうという問題がある。また、同薄板材の位置の変位に注意しながらレンズホルダの位置を調整する作業は、作業性が悪いという問題もある。一方、光軸調整ねじを備えた光ピックアップ装置においては、繰り返しレンズホルダの光軸方向の位置調整が行われることによって、レンズホルダおよび光軸調整ねじにおける互いの接触面がそれぞれ磨耗して光学レンズの光軸の方向がずれてしまうという問題がある。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、光ピックアップ装置に内蔵される光学レンズの光軸方向の位置を調整する際、同光学レンズの光軸の方向を変化させることなく、簡単に光学レンズの光軸方向の位置調整を行うことができる光ピックアップ装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の特徴は、光学レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダをレンズホルダ取付部に押し当てる押さえ板とを備え、レンズホルダを、光学レンズの光軸方向に位置調整可能な状態でレンズホルダ取付部に取り付けた光ピックアップ装置において、レンズホルダ取付部とレンズホルダとの間に位置して、光学レンズの光軸の方向を調整可能にレンズホルダ取付部に取り付けられ、レンズホルダ取付部に取り付けられた状態で光学レンズの光軸方向を一定に保ったままレンズホルダを光学レンズの光軸方向に摺動可能とする支持プレートを設けたことにある。
この場合、前記支持プレートを、例えば、互いに交差する第1および第2の垂直平面部を有するようにするとよい。また、前記レンズホルダを、例えば、円筒形状にするとよい。さらに、前記支持プレートと前記レンズホルダ取付部との間に、光学レンズの光軸の方向を調整するための薄板材を介装して、支持プレートをレンズホルダ取付部にねじ止めにより取り付けるようにするとよい。この場合、薄板材は、所定の厚さの薄板材を1枚だけ介装してもよいし、それぞれ異なる厚さの薄板材を複数枚介装するようにしてもよい。
また、光学レンズの光軸の方向を調整するための光軸調整ねじを、その先端部を前記レンズホルダ取付部および前記支持プレートの少なくとも一方から他方に向けて突出させるとともに、その先端部の突出量を調整可能に設け、支持プレートをレンズホルダ取付部にねじ止めにより取り付けるようにしてもよい。
このように構成した本発明によれば、レンズホルダは、支持プレートに沿って摺動する。この場合、支持プレートはレンズホルダ取付部に取り付けられているため支持プレートの位置は変化しない。これにより、支持プレートとレンズホルダ取付部との間に介装された薄板材の位置が変化しないとともに、同薄板材の厚さが磨耗により変化することもない。また、支持プレートと光軸調整ねじの先端部との互いの接触面が磨耗により変化することもない。この結果、レンズホルダは、支持プレートに沿って光学レンズの光軸方向に対してのみ変位することができる。
また、本発明は装置の発明として実施できるばかりでなく、方法の発明としても実施できるものである。
以下、本発明に係る光ピックアップ装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、CD,DVDなどの光ディスクにレーザ光を照射して信号の記録および再生を行う光ピックアップ装置PUHの全体斜視図である。この光ピックアップ装置PUHは、図示しない光ディスク検査装置の所定の位置に配置されている。光ディスク検査装置は、光ディスクの各種評価を行う装置である。
光ピックアップ装置PUHは、光ピックアップ本体10上に、レンズホルダ20a,20bを保持するレンズホルダ保持体30および対物レンズ50を支持する対物レンズユニット60が組み付けられて一体的に構成されている。光ピックアップ本体10は、直方体状に成形されており、その内部にそれぞれ図示しないレーザダイオード、コリメートレンズ、反射ミラー、偏光ビームスプリッタ、立上ミラーおよびフォトディテクタなどの各種光学部品を備えている。
これらの各種光学部品は、光ピックアップ本体10の内部において、所定の整列順序で所定の位置に配置されている。すなわち、この光ピックアップ本体10は、レーザダイオードから出射されるレーザ光を後述するレンズホルダ保持体30および対物レンズユニット60に導いて図示しない光ディスク上に照射する。そして、対物レンズユニット60およびレンズホルダ保持体30を介して導かれる同光ディスクからの反射光をフォトディテクタに導いている。フォトディテクタは、受光した光ディスクからの反射光の光量に応じた受光信号を出力する。
レンズホルダ20a,20bは、図示しないエキスパンダレンズをそれぞれ保持する円筒状のホルダである。レンズホルダ20aは、1つの円筒体からなり、同円筒体の内部にエキスパンダレンズが装着されて構成されている。また、レンズホルダ20bは、円筒状の外筒の内部に、エキスパンダレンズが装着された円筒状の内筒が軸方向に摺動可能な状態で嵌め込まれて構成されている。内筒の全長は、外筒の全長よりも長く形成されている。このため、外筒の上面から内筒の上部が突出して設けられている。エキスパンダレンズは、光ディスクからの反射光の球面収差を補正するための複数の収差補正用レンズから構成されており、検査対象となる光ディスクの種類または光ディスクの透明基板の厚さ誤差に応じて同収差補正用レンズの光軸上の位置が適宜調整されて配置される。本実施形態においては、2つの収差補正用レンズからなるエキスパンダレンズを用いる。したがって、レンズホルダ20a,20bには、それぞれ1つずつ収差補正用レンズが装着されている。
レンズホルダ保持体30は、レンズホルダ20a,20bをそれぞれ保持する保持部材であり、光ピックアップ本体10の上面における図示左後方部に組み付けられている。このレンズホルダ保持体30を、図2および図3に詳しく示す。図2は、レンズホルダ保持体30の正面図である。図3は、図2の3−3線に沿って見た断面図である。
レンズホルダ保持体30は、正面側を開口させて平断面コ字状に形成された柱状の保持本体31を備えている。保持体31の右後方角部(図3において右上側)には、上面から略垂直方向に前記レンズホルダ20aの全長よりやや長い略L字状(矩形状)に切り欠いたことにより窪んだ形状の第1レンズホルダ取付部32aが形成されている。この第1レンズホルダ取付部32aは、互いに直交する垂直な2つの壁面を有する。また、同右後方角部における第1レンズホルダ取付部32aの下方には、前記垂直な2つの壁面と略平行に垂直方向に延びた2つの壁面からなる略L字形状の第2レンズホルダ取付部32bが形成されている。この第2レンズホルダ取付部32bの2つの壁面は、光ピックアップ本体10から垂直方向に出射されるレーザ光の光軸に平行となるように精度良く成形されている。
保持本体31の背面には、同背面と対向する第1レンズホルダ取付部32aの壁面まで貫通する貫通孔31a,31bがそれぞれ保持本体31の上下方向に並んで設けられている。また、保持本体31の右側面には、モータ34が設けれており、モータ34の駆動軸34aが、保持本体31の右側面に対向する第2レンズホルダ取付部32bの壁面まで貫通している。駆動軸34aの先端には、保持部35を介して前記レンズホルダ20bの内筒の上部が組付けられている。保持部35は、モータ34の回転方向に応じてレンズホルダ20bの内筒を軸方向(図示上下方向)に移動させる移動機構を備えている。したがって、モータ34が回転駆動されることによって、レンズホルダ20bの内筒が外筒に対して軸方向に変位する。
第1レンズホルダ取付部32aには、レンズホルダ20aを保持する支持プレート33が取り付けられている。支持プレート33は、第1平面部33aと第2平面部33bが直角に交差した平断面形状略L字状の部材であり、第1レンズホルダ取付部32aの形状に対応している。支持プレート33には、前記貫通孔31a,31bに対応する位置で第1平面部33aに開口するねじ孔33c,33dがそれぞれ設けられている。そして、支持プレート33は、ねじ孔33c,33dおよび貫通孔31a,31bを貫通するプレート取付ねじ36a,36bにより取り付けられている。
この場合、第1レンズホルダ取付部32aと支持プレート33との間には、薄板材37が介装されている。薄板材37は、アルミニウム材からなる極めて薄い板材である。この薄板材37は、支持プレート33にレンズホルダ20aを保持させた際、レンズホルダ20aに保持された収差補正用レンズの光軸の位置および方向が光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光の光軸と一致するように支持プレート33の取付位置および傾きを調整するものである。すなわち、薄板材37は、支持プレート33の前後方向の位置および傾きが所定の位置および傾きとなるように第1平面部33aと同第1平面部33aに対向する第1レンズホルダ取付部32aの壁面との間に所定量だけ介装(図においては2枚)されているとともに、支持プレート33の左右方向の位置および傾きが所定の位置および傾きとなるように第2平面部33bと同第2平面部33bに対向する第1レンズホルダ取付部32aの壁面との間に所定量だけ介装(図においては1枚)されている。
支持プレート33の第1平面部33aおよび第2平面部33bには、レンズホルダ20aが後述する押さえ板38aにより押し当てられた状態で保持される。また、同支持プレート33の下方の保持本体31の第2レンズホルダ取付部32bには、レンズホルダ20bが後述する押さえ板38bにより押し当てられた状態で保持される。すなわち、レンズホルダ20a,20bは、光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光の光軸方向に一列に配置され、レンズホルダ20aは、支持プレート33と押さえ板38aとによって挟まれた状態で保持され、レンズホルダ20bは、保持本体31と押さえ板38bとによって挟まれた状態で保持される。
押さえ板38a,38bは、板バネにより構成され、レンズホルダ20a,20bをそれぞれ支持プレート33および保持本体31の第2レンズホルダ取付部32bに押し当てる。押さえ板38a,38bの両端部は、それぞれ取付ねじ39a,39bにより保持本体31に取り付けられる。これにより、押さえ板38a,38bの略中央部が、レンズホルダ20a,20bの各外周面に弾性的に押し当てられ、レンズホルダ20a,20bが支持プレート33および保持本体31の第2レンズホルダ取付部32bにそれぞれ押し当てられて保持される。なお、本実施例においては、押さえ板38aを取付ねじ39a,39bにより保持本体31に取り付けたが、支持プレート33に取り付けるように構成してもよい。
保持本体31の下面には、長方形状の底板40aが形成されており、同底板40が前記光ピックアップ本体10上に取り付けられている。底板40aにおける前記保持本体31に保持されるレンズホルダ20bの下方部分には、保持体31のコ字状に囲まれた領域と略同じ大きさの孔が設けられており、光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光がレンズホルダ20a,20bに導かれるとともに、光ディスクからの反射光がレンズホルダ20a,20bを介して光ピックアップ本体10内に導かれるようになっている。
また、保持本体31の上面には、長方形状の天板40bが形成されている。天板40bには、レンズホルダ20aの上方に略円弧状の開口部41が設けられている。この天板40b上には、開口部41を覆う状態で、1/4波長板を取り付けた薄状のユニット(図示せず)を介して光ディスクの記録層上に光スポットを形成する光学レンズとしての対物レンズ50を備える対物レンズユニット60が着脱可能に取り付けられている。これにより、レンズホルダ20b,20aを通過するレーザ光が対物レンズ50を介して光ディスクに導かれるとともに、同光ディスクからの反射光が、対物レンズ50を介してレンズホルダ20a,20bに導かれるようになっている。
対物レンズユニット60は、対物レンズ50をフォーカシングおよびトラッキング可能な状態で支持する筐体である。この対物レンズユニット60は、対物レンズ50をフォーカシングおよびトラッキングさせるために、図示しないフォーカスアクチュエータおよびトラッキングアクチュエータも備えている。対物レンズ50のフォーカスサーボ制御およびトラックサーボ制御の詳細については、本発明に直接関わらないので説明を省略する。
ここで、レンズホルダ保持体30に対する支持プレート33およびレンズホルダ20a,20bの組付けについて説明する。まず、レンズ保持体30、支持プレート33およびレンズホルダ20a,20bを用意する。レンズホルダ20a,20bには、それぞれ収差補正用レンズが装着されている。そして、レンズホルダ保持体30の第1レンズホルダ取付部32aに支持プレート33をプレート取付ねじ36a,36bにより仮止めする。
次に、レンズホルダ20bを保持本体31の第2レンズホルダ取付部32bに取り付ける。具体的には、第2レンズホルダ取付部32bにレンズホルダ20bの外筒を押し当てた状態で押さえ板38bを保持本体31に取付ねじ39a,39bによって取り付ける。そして、レンズホルダ20bの内筒の上部を保持部35に取り付ける。この場合、光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光は、光ピックアップ本体10の上面に対して垂直になるよう予め調整されている。また、第2レンズホルダ取付部32bのレンズホルダ20bが押し当てられる2つの壁面は、光ピックアップ本体10の上面に対して垂直になるように成形されているため、レンズホルダ20bに保持されている収差補正用レンズの光軸も前記レーザ光の光軸に対して平行な状態で取り付けられる。
次に、レンズホルダ20aを支持プレート33に取り付ける。具体的には、支持プレート33にレンズホルダ20aを押し当てた状態で押さえ板38aを保持本体31に取付ねじ39a,39bによって取り付ける。そして、支持プレート33と第1レンズホルダ取付部32aとの間に薄板材37を所定量介装するとともに、プレート取付ねじ36a,36bの締め具合を調整しながら、レンズホルダ20aに保持されている収差補正用レンズの光軸が光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光の光軸に平行となるように支持プレート33を第1レンズホルダ取付部32bに仮止めする。なお、支持プレート33と第1レンズホルダ取付部32aとの間に介装される薄板材37は、支持プレート33の調整位置に応じて介装される位置および介装される枚数が決定される。また、レンズホルダ20aに装着されている収差補正用レンズの光軸の向きは図示しないオートコリメータで確認する。
次に、光ピックアップ本体10の上面にレンズホルダ保持体30を載せた状態で、光ピックアップ本体10を図示しない干渉計にセットする。そして、光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光の光軸とレンズホルダ20bが保持する収差補正レンズの光軸が一致するようにレンズホルダ保持体30の位置を調整してレンズホルダ保持体30を光ピックアップ本体10の上面に組み付ける。
次に、光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光の光軸とレンズホルダ20aが保持する収差補正用レンズの光軸とを一致させる。具体的には、支持プレート33の位置を図3における前後上下左右方向に変位させて行う。この場合、支持プレート33と第1レンズホルダ取付部32aとの間に薄板材37を所定量介装するとともに、プレート取付ねじ36a,36bの締め具合を調整しながら、支持プレート33の位置決めを行う。これにより、レーザ光の光軸とレンズホルダ20aが保持する収差補正レンズの光軸とが一致する。なお、支持プレート33と第1レンズホルダ取付部32aとの間に介装される薄板材37は、支持プレート33の調整位置に応じて介装される位置および介装される枚数が決定される。
以上により、レンズホルダ20a,20bがそれぞれ保持する収差補正用レンズの光軸とレーザ光の光軸とが一致した状態で、支持プレート33が保持体31に組み付けられたことになる。なお、このようにして組み付けられたレンズホルダ保持体30には、1/4波長板を備える薄状のユニットを介してレンズホルダ20a,20bがそれぞれ保持する収差補正用レンズの光軸に対物レンズ50の光軸を一致させた状態で、対物レンズユニット60が組み付けられる。
このように構成された光ピックアップ装置PUHを使用するに際しては、光ピックアップ装置PUHを図示しない光ディスク検査装置の所定の位置にセットする。これにより、光ピックアップ装置PUHは、光ディスク検査装置と電気的に接続された状態となる。次に、検査対象であるCD、DVDなどの光ディスクを光ディスク検査装置の所定の位置にセットして同光ディスクの検査を実行する。この場合、セットされた光ディスクの種類および光ディスクの透明基板の厚さに応じてレンズホルダ20a,20bの光軸方向における位置を調整する。すなわち、光ディスクの記録面から反射して戻ってきたレーザ光の球面収差が最小となる位置にレンズホルダ20a,20bを位置決めする。
具体的には、光ディスク検査装置の入力装置を操作してモータ34を回転駆動させてレンズホルダ20bの内筒を外筒の内周面に沿って摺動させて光軸方向の位置を変位させる。この場合、レンズホルダ20bの内筒は、光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光の光軸上を変位するため、光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光の光軸に対して同内筒が保持するエキスパンダレンズの光軸がずれることはない。そして、レンズホルダ20bの位置決めのみによっては球面収差を解消できない場合には、レンズホルダ20aの位置を微調整する。
具体的には、所定の治具を用いて、レンズホルダ20aを支持プレート33に沿って摺動させて光軸方向の位置を変位させる。この場合、支持プレート33は第1レンズホルダ取付部32aに取り付けられているため支持プレート33の位置は変化しない。このため、支持プレート33と第1レンズホルダ取付部32aとの間に介装された薄板材37の位置が変化しないとともに、薄板材37の厚さが磨耗により変化することもない。この結果、レンズホルダ20aは、支持プレート33に沿って変位、すなわち光ピックアップ本体10から出射されるレーザ光の光軸方向に対してのみ変位するとともに、レンズホルダ20aおよびレンズホルダ20bがそれぞれ保持する収差補正用レンズの光軸がずれることがない。
このようにしてレンズホルダ20a,20bの光軸方向の位置が調整された後、光ディスクの検査が実行されるが、検査対象である光ディスクが交換される毎に同光ディスクに応じてレンズホルダ20a,20bの光軸方向の位置が調整されて検査が実行される。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。図4は、同変形例に係る光ピックアップ装置PUHのレンズホルダ保持体30の正面図である。図5は、図4の5−5線に沿って見た断面図である。
この変形例においては、薄板材37に代えて4つの光軸調整ねじ42a,42b,43a,43bを用いて支持プレート33の図5における図示上下左右方向の位置および傾きを調整する。具体的には、保持本体31の第1レンズホルダ取付部32aの2つの壁面からそれぞれ支持プレート33の第1平面部33aおよび第2平面部33bに向けて先端部が突出する光軸調整ねじ42a,42b,43a,43bを設ける。光軸調整ねじ42a,42b,43a,43bは、それぞれ第1レンズホルダ取付部32aの2つの壁面において、図示上下方向に一列に配置されて設けられており、第1レンズホルダ取付部32aの2つの壁面に対向する各壁面側から挿通されて各先端部が支持プレート33の第1平面部33aおよび第2平面部33bに押し当てられるようになっている。
これらの光軸調整ねじ42a,42b,43a,43bは、作業者による回動操作により、第1レンズホルダ取付部32aの2つの壁面からそれぞれ突出する先端部の突出量を調整することができる。これにより支持プレート33の図5における図示上下左右方向の位置および傾きを調整することができる。他の部分に関しては、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成した変形例においては、支持プレート33に保持されたレンズホルダ20aが備える収差補正用レンズの光軸の位置および方向を調整する際、第1レンズホルダ取付部32aの2つの壁面からそれぞれ突出する光軸調整ねじ42a,42b,43a,43bの各先端部の突出量を調整して支持プレート33の図5における図示上下左右方向の位置および傾きを調整する。その結果、上記実施形態と同様な効果が期待できる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態およびその変形例においては、レンズホルダ20a,20bに装着した光学レンズをエキスパンダレンズとして説明した。しかし、これに限定されるものではなく、光ディスクに信号を記録しまたは光ディスクに記録された信号を再生するための光学系装置内の特定の光学素子の光軸上の位置を調整する場合であれば、エキスパンダレンズ以外の光学素子であってもよい。
また、上記実施形態およびその変形例においては、本発明に係る光ピックアップ装置PUHを光ディスクの各種検査を行う光ディスク検査装置に適用したが、これに限定されるものではない。光ディスクに信号を記録しまたは光ディスクに記録された信号を再生するための光学系装置であれば広く適用できるものである。
また、上記変形例においては、光軸調整ねじ42a,42b,43a,43bが、保持本体31の第1レンズホルダ取付部32aの2つの壁面からそれぞれ支持プレート33の第1平面部33aおよび第2平面部33bに向けて先端部が突出するように構成した。しかし、これに限定されるものではなく、支持プレート33の第1平面部33aおよび第2平面部から保持本体31の第1レンズホルダ取付部32aの2つの壁面に向けて先端部が突出するように構成してもよい。この場合、支持プレート33にレンズホルダ20aが保持された状態で、光軸調整ねじ42a,42b,43a,43bの回動操作が行えるようにする。例えば、レンズホルダ20aの全長より長く支持プレート33を成形し、レンズホルダ20aが保持されても塞がれない位置に、光軸調整ねじ42a,42b,43a,43bを配置するようにするとよい。
PUH…光ピックアップ装置、10…光ピックアップ本体、20a,20b…レンズホルダ、30…レンズホルダ保持体、31…保持本体、32a…第1レンズホルダ取付部、32b…第2レンズホルダ取付部、33…支持プレート、33a…第1平面部、33b…第2平面部、34…モータ、35・・・保持部、36a,36b…プレート取付ねじ、37…薄板材、38a,38b…押さえ板、60…対物レンズユニット。
Claims (10)
- 光学レンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダをレンズホルダ取付部に押し当てる押さえ板とを備え、
前記レンズホルダを、前記光学レンズの光軸方向に位置調整可能な状態で前記レンズホルダ取付部に取り付けた光ピックアップ装置において、
前記レンズホルダ取付部と前記レンズホルダとの間に位置して、前記光学レンズの光軸の方向を調整可能に前記レンズホルダ取付部に取り付けられ、前記レンズホルダ取付部に取り付けられた状態で前記光学レンズの光軸方向を一定に保ったまま前記レンズホルダを前記光学レンズの光軸方向に摺動可能とする支持プレートを設けたことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、
前記支持プレートは、互いに交差する第1および第2の垂直平面部を有する光ピックアップ装置。 - 請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置において、
前記レンズホルダは、円筒形状である光ピックアップ装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の光ピックアップ装置において、
前記支持プレートと前記レンズホルダ取付部との間に、前記光学レンズの光軸の方向を調整するための薄板材を介装して、前記支持プレートを前記レンズホルダ取付部にねじ止めにより取り付けた光ピックアップ装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の光ピックアップ装置において、
前記光学レンズの光軸の方向を調整するための光軸調整ねじを、その先端部を前記レンズホルダ取付部および前記支持プレートの少なくとも一方から他方に向けて突出させるとともに、その先端部の突出量を調整可能に設け、前記支持プレートを前記レンズホルダ取付部にねじ止めにより取り付けた光ピックアップ装置。 - 光学レンズを保持するレンズホルダを光ピックアップ装置のレンズホルダ取付部に押さえ板により取り付ける光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法において、
前記レンズホルダを前記光学レンズの光軸方向に摺動可能に支持する支持プレートを、前記レンズホルダ取付部に取り付けた後、
前記レンズホルダを押さえ板により前記支持プレートに押し当てて取り付け、
前記光学レンズの光軸の方向を調整するために、前記支持プレートの前記レンズホルダ取付部に対する傾きを調整し、
前記光学レンズの光軸方向における位置を調整するために、前記レンズホルダの前記支持プレートに対する前記光軸方向の位置を位置決めする光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法。 - 請求項6に記載の光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法において、
前記支持プレートは、互いに交差する第1および第2の垂直平面部を有する光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法。 - 請求項6または請求項7に記載の光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法において、
前記レンズホルダは、円筒形状である光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法。 - 請求項6ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法において、
前記レンズホルダ取付部と前記支持プレートとの間に、薄板材を介装して前記光学レンズの光軸の方向を調整し、前記支持プレートを前記レンズホルダ取付部にねじ止めにより取り付ける光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法。 - 請求項6ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法において、
前記光学レンズの光軸の方向を調整するための光軸調整ねじを、その先端部を前記レンズホルダ取付部および前記支持プレートの少なくとも一方から他方に向けて突出させるとともに、その先端部の突出量を調整して前記光学レンズの光軸の方向を調整した後、前記支持プレートを前記レンズホルダ取付部にねじ止めにより取り付ける光ピックアップ装置におけるレンズホルダ取付方法。
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JP2008176013A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Sony Corp | 撮像装置およびレンズ装置 |
JP2008305554A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-12-18 | Konica Minolta Opto Inc | 光ピックアップ装置の製造方法及び光ピックアップ装置 |
CN117008265A (zh) * | 2023-08-28 | 2023-11-07 | 盐城建兴通讯科技有限公司 | 一种利用光纤准直器实现透镜准直光耦合的设备 |
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2004
- 2004-12-20 JP JP2004367118A patent/JP2006172666A/ja active Pending
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