JP2006172665A - 近視野光ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で高い機械的強度と光効率を持つ近視野光ヘッドを提供すること。
【解決手段】 近視野光ヘッドは、近視野光を発生させる近視野光発生素子と、光ファイバーを接着固定する固定溝202と、固定溝と交差する接着剤逃げ溝204を持つ。
【選択図】 図2

Description

この発明は、光の回折限界を超える高密度で情報を記録再生する光ヘッド、あるいは高分解能でサンプル表面の状態を検査する近視野光プローブに関する。
近年情報化社会における画像・動画・音楽などの情報の急激な増加に対応するため、情報記録再生装置は大容量化・小型化が進められている。光を用いた情報記録再生装置においては、記録密度が光波長に依存するため、短い波長の光を用いることで高密度化が図られてきた。波長に依存しない記録密度の実現の方法としては、近視野光を用いた記録再生原理が注目されている。また、記録媒体あるいはその原盤を検査する装置も高性能化が求められており、高密度で情報が記録された媒体を高速に検査する装置が必要とされている。媒体検査装置のプローブは、記録再生装置のヘッドと同一原理で媒体表面を評価することによって実際の情報再生を再現するものや、走査型プローブ顕微鏡の原理で媒体表面を評価することによってより精密な検査を行うもの、あるいはその両者を複合させたものなどがある。
近視野光ヘッドを利用した記録再生装置は、基本的構成は従来型の磁気ディスク装置と同じで、磁気ヘッドの代わりに近視野光ヘッドを用いる。このような近視野光ヘッドでは、光ファイバーや光導波路からの出射光を反射面での反射によって方向を変え、レンズを通して集光することで、光学的微小開口に光を照射させていた(特許文献1参照。)。より詳細には図10、図11を用いて説明する。
図10は従来技術による近視野光ヘッド1000の代表的な構造の断面図である。近視野光ヘッド1000は光反射基板1001と近視野光素子基板1002が接着された構造であり、光ファイバー103が上記2枚の基板の間に挟まれて固定されている。光反射基板1001はSiから成り、V溝1003とミラー面1004を持つ。V溝1003とミラー面1004はともにSiの結晶異方性エッチングによって形成された、基板表面から約55°の角度を持つ面から成る。光ファイバー103はV溝1003に固定され、接着される。
近視野光素子基板1002はガラスから成り、上面にマイクロレンズ1005を持ち、下面に空気浮上面1006と、錐状ティップ1007を持つ。錐状ティップ1007は遮光膜で覆われている(図示略)が、ティップ先端1008の微小領域のみ遮光膜が除去されている。レーザー(図示略)からの光は光ファイバー103によって近視野光ヘッド1000内部に導入され、光ファイバー103端面から出射光1011となって出射し、ミラー面1004で反射した後、マイクロレンズ1005で集光され、錐状ティップ1007内部に照射される。光エネルギーの一部はティップ先端1008の、遮光膜が除去された領域付近に近視野光1012となって分布する。この近視野光1012を、記録媒体(図示略)表面のデータマークと相互作用させ、その結果発生した散乱光を検出することで、高密度な情報の記録再生を可能とする。
図11は、上述の光反射基板1001の底面側すなわち近視野光素子基板1002と接着する側を示した図である。光反射基板1001にはV溝1003が形成されており、そこに光ファイバー103が接着固定されている。V溝1003の終端はミラー面1004となっている。光ファイバー103とV溝1003の接着は接着剤による。典型的には光ファイバー103に接着剤を塗布し、V溝1003に挿入することによって接着する。
このようにして作製した近視野光ヘッドは小型で高い光効率を持つため、記録媒体表面に近接させて走査することにより、高密度な記録再生を行うことができる。また、媒体検査装置のプローブとしても、回転する媒体に近接させて空気浮上させるため高速走査が可能であり、媒体表面の広い領域を短時間で検査することができる。
国際特許公開第00/28536号パンフレット(第41−46頁、第1−6、8、21、24−30、41−45図)
しかしながら、上述した従来技術による近視野光ヘッドでは、光ファイバー103を光反射基板1001に接着固定する際に、光ファイバー103に接着剤を塗布してから光反射基板1001のV溝1003に固定しているため、接着剤がミラー面1004にまで流出してミラー面1004表面を汚してしまう。ミラー面1004は、光ファイバー103からの光を高効率で反射しなければならないが、接着剤によるコンタミネーションのために反射が乱され、高効率で近視野光素子基板1002に光照射ができない、という課題があった。
この課題を防止するために、光ファイバー103を光反射基板1001に接着する際に、光反射基板1001を傾けて接着剤をミラー面1004に到達しないようにする方法が有り得る。しかし、接着剤は光ファイバー103の側面全体に均一に塗布することで安定な接着を確保したいため、光反射基板1001は水平に保持した状態で接着を行うことが望ましい。また、この課題を防止する別の方法として、使用する接着剤を少なめにすることによってミラー面1004にまで接着剤が到達し得ないようにする方法も有り得る。
しかし、接着剤は光ファイバー103とV溝1003を確実に接着することが必要であり、円筒形の光ファイバー103と、側面が平面であるV溝1003の接着面を固定するためには十分な量の接着剤を使用することが望ましい。光ファイバー103と、光反射基板1001の固定はミクロン以下の精度で行う必要があり、わずかなずれによってもヘッドの光効率が大幅に劣化してしまう。高い光効率で良好なS/N比を持つ近視野光ヘッドのためには、光ファイバー103と光反射基板1001をしっかりと固定し、なおかつミラー面1004には接着剤が付着しないようにしなければならない。従来技術による近視野光ヘッドでは、この両方の条件を同時に満足することができなかった。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、第1の溝を有する基板と、前記第1の溝に接着剤で接着され、光源からの伝搬光を導入する光ファイバーと、記録媒体に対向して設けられ、反射面を介して行路を変更した前記伝搬光を近視野光に変換する近視野光発生素子とを有し、前記近視野光を介して前記記録媒体表面と相互作用することで、前記記録媒体に情報を記録あるいは前記記録媒体に記録された情報を再生する近視野光ヘッドにおいて、前記基板は、前記第1の溝と交差し、前記接着剤の逃げ溝となる第2の溝を更に有することを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第2の溝の深さが、前記第1の溝の深さと同じ深さである、または第1の溝の深さより深いことを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記基板は、前記反射面が形成された第1の基板と、前記近視野光発生素子を備える第2の基板とから成り、前記第1の基板面に前記第1の溝と前記第2の溝を有することを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記第1の溝の前記光源と反対側の一方端が、前記反射面を有することを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第5の態様は、第3または第4の態様において、前記第1の基板がSiから成り、前記第1の溝と前記第2の溝が、前記Siの結晶異方性エッチングによって形成されたV字状の溝であることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第6の態様は、第3から第5のいずれかの態様において、前記第2の基板は、前記第2の溝と嵌合する凸状の突起部を有することを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第7の態様は、第3から第6のいずれかの態様において、前記反射面で反射した前記伝搬光を前記近視野光発生素子に集光するレンズを前記第2の基板内に有することを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第8の態様は、第1または第2の態様において、前記光ファイバーは、前記光源とは反対側の一方端に、前記伝搬光の行路を変更して前記近視野光発生素子に導く前記反射面を有することを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記基板がSiから成り、前記第1の溝と前記第2の溝が、前記Siの結晶異方性エッチングによって形成されたV字状の溝であることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第10の態様は、第8または第9の態様において、前記反射面で反射した前記伝搬光を前記近視野光発生素子に集光するレンズを前記基板内に有することを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第11の態様は、第1から第10のいずれかの態様において、前記近視野光発生素子が、前記伝搬光の波長よりも小さな光学的開口であることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第12の態様は、第1から第11のいずれかの態様において、前記第1の溝の深さが、前記第2の溝との交差部を境として、前記反射面側と前記光源側とで異なっていることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
また、前記本発明の第13の態様は、第1から第12のいずれかの態様において、前記第2の溝が、前記基板の側面まで達していることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
本発明によれば、光ファイバーと近視野光ヘッドを接着するための接着剤を十分な量使用して接着し、近視野光ヘッドを水平に保持することで光ファイバーの側面全体に均一に接着剤が広がった状態で接着することができ、なおかつ余分な接着剤が接着剤逃げ溝に流出するためにミラー面に到達することがないためミラー面は高い反射率を保証される。これにより、機械的強度が高く、光効率の高い近視野光ヘッドを実現できる。
また、本発明によれば、光ファイバーを固定する固定溝と、接着剤逃げ溝の両方が高い形状精度で作製することができる。また、低コストで量産に適した構造となり、安定した高い性能で、低コストの近視野光ヘッドを実現できる。
また、本発明によれば、分解能が伝搬光の波長ではなく光学的開口のサイズで決定されるため、光の回折限界を超える分解能の近視野光ヘッドを実現できる。
また、本発明によれば、光ファイバーからの光を近視野光素子基板に向けて反射させることができ、小型で低浮上量による高記録密度の近視野光ヘッドを実現できる。
また、本発明によれば、光ファイバーが固定溝と接着剤逃げ溝との交差部で行き止まり、光ファイバーの前後方向の位置合わせが不要になることで、高い組立精度を低コストで実現できる。
また、本発明によれば、余分な接着剤が光反射基板の側面に流出し、光反射基板上面を汚すことなく、近視野光素子基板と安定した接着を実現できる。
また、本発明によれば、近視野光素子基板と光反射基板を高い位置精度で組み立てることが容易に可能となり、高性能で低コストの近視野光ヘッドを実現できる。
また、本発明によれば、近視野光ヘッドを単一の基板から作製することもでき、小型のヘッドとなるため、記録媒体表面からの浮上量を低減することによって高S/N比を持つ高記録密度なヘッドを実現できる。
以下に、この発明の実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1に係るOLE_LINK1近視野光ヘッドを用いた情報再生装置の概略を示すOLE_LINK1。本実施の形態に係る情報再生装置は、従来の磁気ディスク装置と基本構成は類似であり、近視野光を発生する光学的微小開口(図示略)を有する近視野光ヘッド106を記録媒体107の表面に数十ナノメートルまで近接した状態で記録媒体107を高速に回転させ、近視野光ヘッド106が記録媒体107と常に一定の相対配置で浮上するために、フレクシャー105をサスペンションアーム104の先端部に形成している。サスペンションアーム104はボイスコイルモータ(図示略)によって記録媒体107の半径方向に移動可能である。ここで、近視野光ヘッド106は、記録媒体107に光学的微小開口が対面するように配置されている。
レーザー101からの光束をフレクシャー105近傍まで導く光伝搬部は、レンズ102とサスペンションアーム104に固定された光ファイバー103から構成されている。
ここで、光ファイバー103を用いたが、これは、光導波路や空中光伝搬を用いてもよい。また、必要に応じて、レーザー101は回路系108により強度変調などをかけることもできる。概略をわかりやすくするために、サスペンションアーム104とフレクシャー105と近視野光ヘッド106はそれぞれ分解した形で示してあるが、実際には、それぞれは接続され必要に応じて固定されている。
近視野光ヘッド106の断面は、図10で説明した従来技術による近視野光ヘッドと同様であり、2個の基板あるいは部品が光ファイバーを挟み込むように接着されている。この2個の部品のうち、記録媒体107から遠い方の部品を光反射部と呼ぶ。
図2に本発明の実施の形態1に係る近視野光ヘッド106のうち、光反射部200の斜視図を示す。光反射部200は光反射基板201と光ファイバー103から成る。光反射基板201には固定溝202と、それに交差する接着剤逃げ溝204が形成されている。固定溝202の終端はミラー面203になっている。光ファイバー103は固定溝202に接着固定されている。光反射基板201はSiから成り、固定溝202と接着剤逃げ溝204はどちらもSiの結晶異方性エッチングによって形成したものである。
図3(a)(b)にそれぞれ光反射基板201の上面図、断面図を示す。接着剤逃げ溝204は固定溝202よりも深く形成されている。接着剤塗布部205は、光ファイバー103の側面に塗布した接着剤が、光ファイバー103と固定溝202側面を接着する面である。光ファイバー103に塗布した接着剤のうち、光ファイバー103と固定溝202の接着に消費される以外は、固定溝202の中を流れて拡散し、一部は固定溝202と接着剤逃げ溝204の交差部に達する。接着剤逃げ溝204は固定溝202よりも深く掘られているため、接着剤は交差部から接着剤逃げ溝204内に流入し、固定溝202の終端部にあるミラー面203の方向には進まない。
これにより、必要以上の接着剤を塗布した光ファイバー103を接着した場合でも、余分な接着剤は接着剤逃げ溝204に逃げるため、ミラー面203を汚す可能性が無い。光ファイバー103と、固定溝202は十分な強度で接着されており、なおかつ、ミラー面203は常に高い光反射率を維持することができる。十分な強度の接着を保証するために接着剤の量を厳密に制御する必要がなく、必要量よりも若干多めに塗布すればよい。固定溝202と接着剤逃げ溝204はどちらもSiの結晶異方性エッチングによって形成されているため、高い形状精度を持ち、低コストで作製可能である。十分な機械的強度と高い光効率を持つ近視野光ヘッドを低コストで安定的に作製することが可能となった。
(実施の形態2)
図4(a)(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係る近視野光ヘッドの光反射基板の上面図と断面図を示す。光反射基板は、固定溝301と、それに交差する接着剤逃げ溝304が形成されている。固定溝301の、接着剤逃げ溝304との交差部よりも先の部分302は、交差部の手前部分よりも浅い溝になっており、終端部はミラー面303になっている。図5は、光反射基板の斜視図を示す。光ファイバー103は固定溝301に固定されるが、両溝交差部よりも先の部分302は、固定溝301よりも浅い溝になっているため、光ファイバー103先端面306は、接着剤逃げ溝304の側面305に突き当たる形で固定されている。
このような構造の近視野光ヘッドは、余分な接着剤が接着剤逃げ溝304に流出することでミラー面303に付着することがない。光ファイバー103からの光は、極めて平坦度の高いミラー面で反射するため、光損失が少なく、近視野光素子基板に高い光効率で照射される。これにより、高い光効率の近視野光ヘッドが実現される。また、光ファイバー103を固定溝301に接着固定する際に、先端が接着剤逃げ溝304の側面305に突き当てるため、光軸方向の固定位置精度が両溝形成精度で決定される。これにより、光ファイバー103と、光反射基板300の接着固定の工程を容易に高精度なものにできる。

(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3に係る近視野光ヘッドの光反射基板400の斜視図を示す。光反射基板400には固定溝401と、それに交差する接着剤逃げ溝402、さらにそれに交差する接着剤逃げ溝延長部403、が形成されている。光ファイバー103は固定溝401に接着固定されている。固定溝401の、接着剤逃げ溝402との交差部より先の部分は、実施の形態1のように手前部分と同じ深さでもよいし、実施の形態2のように浅くなっていてもよい。本実施の形態の特徴は、実施の形態1あるいは2の構造に加えて接着剤逃げV溝延長部403を持つ点である。このような構造にすることによって、余分な接着剤を受け入れる容積がより大きくなり、組立工程における接着剤量の許容量が大きくなり、制御がより容易になる。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4に係る近視野光ヘッドの光反射基板500の斜視図を示す。光反射基板500には固定溝501と、それに交差する接着剤逃げ溝502、さらにそれに交差する接着剤逃げ溝延長部503、が形成されている。光ファイバー103は固定溝501に接着固定されている。本実施の形態と実施の形態3との相違は、接着剤逃げ溝延長部503が、光反射基板500の側面504にまで達している点である。このような構造にすることにより、余分な接着剤を接着剤逃げV溝延長部から光反射基板の側面に流出させることができる。これにより、光ファイバー103に接着剤を多く塗布しても、光反射基板500の上面に溢れることが無く、近視野光素子基板(図示略)との接着に障害とならない。
(実施の形態5)
図8は本発明の実施の形態5に係る近視野光ヘッドの光反射基板400と、近視野光素子基板700の斜視図を示す。光反射基板400は実施の形態3で実施したものと同一であるので説明を略す。本実施の形態の特徴は、近視野光素子基板700が、突起部701を持っている点である。突起部701は、光反射基板400の接着剤逃げV溝延長部に嵌め込まれ、接着固定される。このような構造にすることにより、組立時の位置合わせがより容易になり、製造コストが低減される。また、光反射基板400と近視野光素子基板700の接着面積が大きくなるため接着力が上がり、機械的強度の大きな近視野光ヘッドとなる。
(実施の形態6)
図9は本発明の実施の形態6に係る近視野光ヘッド600を示す。近視野光素子基板60には固定溝603と、接着剤逃げ溝604と、マイクロレンズ607を持つ。マイクロレンズ607は、近視野光素子基板601の表面から窪んだ領域に形成されている。光ファイバー602は、その先端面605が光軸に対して45度の角度で斜めに研磨されている。本実施の形態の特徴は、光反射基板が存在せず、近視野光ヘッド600が近視野光素子基板601と光ファイバー602のみから成っている点である。光ファイバー602の先端面605が斜めに研磨されていることによりこのような構造が可能となっている。
光ファイバー602は固定溝603に接着剤を用いて固定されているが、塗布する接着剤が多すぎた場合には余分な接着剤が接着剤逃げ溝604に流入する。これにより、光入射面606およびマイクロレンズ607に接着剤が付着することが防止できる。光入射面606およびマイクロレンズ607は常に高い光透過効率を持ち、十分な接着剤を塗布された光ファイバー602は固定溝603にしっかりと固定される。
このような小型近視野光ヘッドは、記録媒体表面に対して微小な浮上が可能となり、近視野光を介した相互作用がより局在化され、また強いものとなるため、高密度で高S/N比を持つ記録再生ヘッドが実現される。本実施の形態においては、近視野光素子基板600はガラスから成るものを用いたが、Si基板から作製することも可能であり、その場合は実施の形態1のように固定溝603と接着剤逃げ溝604はSiの結晶異方性エッチングによるV溝にすることができる。図示を略した光源からの光はSiを透過する赤外領域の波長を使用することで、一枚基板から成る小型薄型の近視野光ヘッドが実現される。
本発明の実施の形態1にかかわる近視野光ヘッドを用いた情報再生装置の概略を示す。 本発明の実施の形態1に係る近視野光ヘッド106のうち、光反射部200の斜視図を示す。 光反射基板201の上面図(a)と断面図(b)を示す。 本発明の実施の形態2に係る近視野光ヘッドの光反射基板の上面図(a)と断面図(b)を示す。 光反射基板の斜視図を示す。 本発明の実施の形態3に係る近視野光ヘッドの光反射基板400の斜視図を示す。 本発明の実施の形態4に係る近視野光ヘッドの光反射基板500の斜視図を示す。 本発明の実施の形態5に係る近視野光ヘッドの光反射基板400と、近視野光素子基板700の斜視図を示す。 本発明の実施の形態6に係る近視野光ヘッド600を示す。 従来技術による近視野光ヘッド1000の代表的な構造の断面図を示す。 従来技術による光反射基板1001の底面側を示す。
符号の説明
101 レーザー
102 レンズ
103 光ファイバー
104 サスペンションアーム
105 フレクシャー
106 近視野光ヘッド
107 記録媒体
108 回路系
200 光反射部
201 光反射基板
202 固定溝
203 ミラー面
204 接着剤逃げ溝
205 接着剤塗布部
301 固定溝
302 固定溝301の接着剤逃げ溝304との交差部よりも先の部分
303 ミラー面
304 接着剤逃げ溝
305 接着剤逃げ溝304の側面
306 光ファイバー103の先端面
400 光反射基板
401 固定溝
402 接着剤逃げ溝
403 接着剤逃げ溝延長部
500 光反射基板
501 固定溝
502 接着剤逃げ溝
503 接着剤逃げ溝延長部
504 光反射基板500の側面
600 近視野光ヘッド
601 近視野光素子基板
602 光ファイバー
603 固定溝
604 接着剤逃げ溝
605 光ファイバー先端面
607 マイクロレンズ
700 近視野光素子基板
701 突起部
1000 従来技術による近視野光ヘッド
1001 光反射基板
1002 近視野光素子基板
1003 V溝
1004 ミラー面
1005 マイクロレンズ
1006 空気浮上面
1007 錐状ティップ
1008 ティップ先端
1011 出射光
1012 近視野光

Claims (13)

  1. 第1の溝を有する基板と、前記第1の溝に接着剤で接着され、光源からの伝搬光を導入する光ファイバーと、記録媒体に対向して設けられ、反射面を介して行路を変更した前記伝搬光を近視野光に変換する近視野光発生素子とを有し、前記近視野光を介して前記記録媒体表面と相互作用することで、前記記録媒体に情報を記録あるいは前記記録媒体に記録された情報を再生する近視野光ヘッドにおいて、
    前記基板は、前記第1の溝と交差し、前記接着剤の逃げ溝となる第2の溝を更に有することを特徴とする近視野光ヘッド。
  2. 前記第2の溝の深さが、前記第1の溝の深さと同じ深さである、または前記第1の溝の深さより深いことを特徴とする請求項1に記載の近視野光ヘッド。
  3. 前記基板は、前記反射面が形成された第1の基板と、前記近視野光発生素子を備える第2の基板とから成り、前記第1の基板面に前記第1の溝と前記第2の溝を有することを特徴とする請求項1または2に記載の近視野光ヘッド。
  4. 前記第1の溝の前記光源と反対側の一方端が、前記反射面を有することを特徴とする請求項3に記載の近視野光ヘッド。
  5. 前記第1の基板がSiから成り、前記第1の溝と前記第2の溝が、前記Siの結晶異方性エッチングによって形成されたV字状の溝であることを特徴とする請求項3または4に記載の近視野光ヘッド。
  6. 前記第2の基板は、前記第2の溝と嵌合する凸状の突起部を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の近視野光ヘッド。
  7. 前記反射面で反射した前記伝搬光を前記近視野光発生素子に集光するレンズを前記第2の基板内に有することを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の近視野光ヘッド。
  8. 前記光ファイバーは、前記光源とは反対側の一方端に、前記伝搬光の行路を変更して前記近視野光発生素子に導く前記反射面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の近視野光ヘッド。
  9. 前記基板がSiから成り、前記第1の溝と前記第2の溝が、前記Siの結晶異方性エッチングによって形成されたV字状の溝であることを特徴とする請求項8に記載の近視野光ヘッド。
  10. 前記反射面で反射した前記伝搬光を前記近視野光発生素子に集光するレンズを前記基板内に有することを特徴とする請求項8または9に記載の近視野光ヘッド。
  11. 前記近視野光発生素子が、前記伝搬光の波長よりも小さな光学的開口であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の近視野光ヘッド。
  12. 前記第1の溝の深さが、前記第2の溝との交差部を境として、前記反射面側と前記光源側とで異なっていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の近視野光ヘッド。
  13. 前記第2の溝が、前記基板の側面まで達していることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の近視野光ヘッド。
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