JP2006171671A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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智弘 前田
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Abstract

【課題】 加圧ベルトを用いた定着装置の加熱ローラと加圧ベルトによるニップ部の圧力の適正化を図り、ニップ部における未定着現像剤の溶融性能および被転写媒体の剥離性能の向上を図ったカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】 感光体ドラム21と、感光体ドラム21のトナー像を転写する転写ベルト31と、転写ベルト31のトナー像を記録用紙に転写する転写ローラ36と、加熱ローラ27aと加圧ベルト271により記録用紙のトナー像を熱定着させる定着ユニット27とを備えたカラー画像形成装置において、加圧ベルト271と加熱ローラ27aとが圧接する範囲内で加圧ベルト271を背面より加熱ローラ27aに押圧するもので、押圧位置を変位可能とする機能と押圧力を調整可能とする機能とを有する押圧装置276を設けたことを特徴とするものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラー画像形成装置に係り、特に、画像形成方法に電子写真方式を採用した複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置において、像担持体上に形成された現像剤像を転写材上に転写するカラー画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置において、カラー化が一般的になりつつあり、カラー画像形成装置の開発が進むに連れて、カラー画像形成装置が採用されることが多くなっている。また、印字処理速度についても印刷機並の高速化が望まれている。
上記のような開発において、カラー画像形成装置は、装置のコンパクト化やカラー印字の高速化に対応するために、中間転写体を用いて、各色相に色分解された画像情報を複数のプロセス印刷ユニットにより中間転写体上に積層することで現像剤像を形成し(1次転写)、積層形成された現像剤像を搬送された記録用紙に一括転写(2次転写)することで記録用紙上にカラー画像情報を印字するように構成された間接転写方式のカラー画像形成装置が多く提案されている。
このようなカラー画像形成装置において、記録用紙上にカラー画像情報を定着させるための定着装置127として、図7に示すように、ヒータランプ127a1,127a2を内蔵した加熱ローラ127aと加圧ローラ127bとを備え、該加熱ローラ127aと加圧ローラ127bとにより記録用紙を加熱、加圧しながら回転搬送することで、記録用紙上の未定着現像剤を溶融させて記録用紙に定着させる熱定着方式を採用したものが知られている。
熱定着方式による定着装置では、未定着現像剤が転写された記録用紙が加熱ローラ127aと加圧ローラ127bの圧接部(ニップ部)L2を通過する時に熱の授受が行われ、記録用紙上の未定着現像剤が溶融して記録用紙に定着される。
しかしながら、上述した熱定着方式によると、カラー画像形成装置では、複数の現像剤像が積層されているので、高速化にともない記録用紙上に積層されたカラー現像剤の定着性能が低下するという問題が生じる。
すなわち、加熱ローラ127aと加圧ローラ127bとによるニップ部L2は、通常5〜8mm位の領域しかなく、通過する記録用紙の搬送速度が速い装置や、複数の色相の現像剤が積層されたカラー画像などでは、未定着現像剤への熱の授受が不足して定着性能が低下してしまう。
そこで、このような問題点を解決するため、熱定着方式の1手法として、加熱ローラと加圧用のベルト(以下、加圧ベルトと称する。)を用いて加熱ローラに加圧ベルトを巻き付けることにより、広い範囲で圧接部を形成するいわゆるワイドニップを形成することで上記問題点の解決を図る手法が提案されている(特許文献1を参照)。
特開平02−210480号公報
しかしながら、上記提案で用いられる方式においては、単に加熱ローラに加圧ベルトを圧接することでニップを形成するようにしているだけなので、加圧ベルトの弾性力のみで所定の圧力を実現することは難しいという問題がある。
このことは、現像剤像の記録用紙への定着性能(未定着現像剤の溶融)が不足するだけでなく、未定着現像剤が加熱ローラと記録用紙との間で滑りが生じて、印字画像のズレ(定着ズレ)が発生するという問題がある。
また、前記特許文献1では、ワイドニップの形成において、加熱ローラの中心軸方向に長さ方向が沿って加圧プレートを配設し、その加圧プレートをその両端から支持して、加熱ローラに当てている加圧ベルトの裏面側から押圧することによって、その加圧ベルトを加熱ローラに押圧する構成を有している。
図8、図9は、特許文献1の定着装置の技術において、加圧プレート127cによって加圧ベルト127eを加熱ローラ127aに押圧している状態を、加熱ローラ127a径方向から見た(加圧ベルト127eの長さ方向横断面を見せる)の説明図を示す。
図8に示すように、加圧プレート127cは、その長さ方向の両端部から支持して、その両端部から適宜の押圧部材127d、127dによって押圧力を作用させて、加圧ベルト127eを加熱ローラ127aに押付けている。
しかしながら、特許文献1の技術では、図8に示すように、加圧プレート127cをその両端から押圧力(ep1,ep2)を加えて支持しており、加熱ローラ127aが定着工程におけるランプヒータの熱が加圧ベルト127eを介して加圧プレート127cに伝播して熱変形する虞がある。
そして、図9に示すように、この熱変形によって加圧プレート127cが両端だけ押付けられているので弓状に撓み、その長さ方向で加圧ベルト127eを均一に押圧できなくなってしまい、押圧力の弱くなった中央部の熱定着が不足して結局印字品質を低下させてしまう問題点が生じる。
加圧プレートを厚肉化して剛性を上げると、加圧プレートの変形を防止することができるが、その体積増大から熱容量が大きくなり、熱放散しにくくなるので、結局、加熱しすぎから定着不良の虞が生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、カラー画像形成装置において、加圧ベルトを用いた定着装置の加熱ローラと加圧ベルトによるニップ部の圧力の適正化を図り、ニップ部における未定着現像剤の溶融性能および被転写媒体の剥離性能の向上を図ったカラー画像形成装置を提供することを目的とするものである。
それと共に、定着不良を生じることなく、ローラの中心軸方向に沿って均一な圧力分布をニップ部に適確に与えることができるカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係るカラー画像形成装置の各構成は、次の通りである。
請求項1に記載したカラー画像形成装置は、画像情報を複数の色相に色分解した後に画像処理を行い、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤により形成される現像剤像を担持する像担持体を備えた画像形成手段と、前記像担持体に形成された現像剤像を転写する中間転写体を備えた1次転写手段と、前記中間転写体に転写された現像剤像を被転写媒体に転写する2次転写手段と、加熱ローラと該加熱ローラに前記被転写媒体を押圧する加圧ベルトにより該被転写媒体に転写された現像剤像を熱定着させる定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、前記定着手段は、前記加圧ベルトと加熱ローラとが圧接する範囲内で前記加圧ベルトの背面より該加圧ベルトを加熱ローラに押圧する押圧手段を備え、前記押圧手段は、押圧位置を変位可能とする機能と、押圧力を調整可能とする機能とを有することを特徴とするものである。
請求項2に記載のカラー画像形成装置は、請求項1の発明において、前記押圧手段が、加圧ベルトと加熱ローラとの圧接部の圧力を、加圧ベルトの移動方向下流側の圧力より上流側の圧力を高くするものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載のカラー画像形成装置は、請求項1の発明において、前記押圧手段が、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を加圧ベルトに向けて、この加圧ベルトの移動方向に沿った複数位置から押圧する加圧手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項4に記載のカラー画像形成装置は、請求項1乃至3のうちの何れか一項の発明において、前記押圧手段が、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を押圧する加圧手段とを備え、前記押し当て部材を、加圧ベルトと加熱ローラとの圧接部に対して無負荷状態の時に、前記圧接部の圧力の高い部分に対応する部位と加圧ベルトとの隙間が、前記圧接部の圧力の低い部分に対応する部位と加圧ベルトとの隙間よりも狭くなるように配置したことを特徴とするものである。
請求項5に記載のカラー画像形成装置は、請求項1の発明において、前記押圧手段が、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を加圧ベルトに向けて、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置から押圧する加圧手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項6に記載のカラー画像形成装置は、請求項5の発明において、押圧手段の加圧手段が、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置にそれぞれ配設された弾性部材であることを特徴とするものである。
請求項7に記載のカラー画像形成装置は、請求項5または6の発明において、押圧手段の加圧手段が、前記押し当て部材を加圧ベルトに向けて、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置から押圧する加圧力が、加圧ベルト移動方向に沿う線圧力で1kg/cm以下になるようにしたものである。
請求項8に記載のカラー画像形成装置は、請求項3乃至7のうちのいずれか一項の発明において、前記押圧手段の押し当て部材が、加圧ベルトの移動方向に沿う幅に比較して薄肉であって良熱伝導性材からなることを特徴とするものである。
請求項9に記載のカラー画像形成装置は、請求項1乃至8のうちの何れか一項の発明において、前記加圧ベルトが、少なくとも加圧ベルトを架橋して該加圧ベルトの一部を加熱ローラに当接するように配置された第1のローラおよび第2のローラと、該加圧ベルトに張力を与えるテンションローラとにより架橋され、前記第1のローラが、被転写媒体が搬入される側に配設され、前記第2のローラが、被転写媒体が搬出される側に配設され、前記テンションローラが、前記第1のローラと第2のローラとの間に位置する加圧ベルトを挟んで反加熱ローラ側に配設されるものである。
請求項10に記載のカラー画像形成装置は、請求項9の発明において、前記第1のローラが、前記第2のローラのローラ径よりも大きなローラ径を有するものである。
請求項11に記載したカラー画像形成装置は、請求項9または10の発明において、前記第1のローラおよび第2のローラが、加圧ベルトを介して加熱ローラに当接するように配設され、前記第1のローラの加熱ローラに向かう圧力が、第2のローラの加熱ローラに向かう圧力よりも大きくされたものである。
請求項12に記載したカラー画像形成装置は、請求項1乃至11のうちの何れか一項の発明において、前記加圧ベルトが、加熱ローラの回転駆動によって従動回転するものである。
請求項1乃至12に記載した発明によれば、画像情報を複数の色相に色分解した後に画像処理を行い、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤により形成される現像剤像を担持する像担持体を備えた画像形成手段と、前記像担持体に形成された現像剤像を転写する中間転写体を備えた1次転写手段と、前記中間転写体に転写された現像剤像を被転写媒体に転写する2次転写手段と、加熱ローラと該加熱ローラに前記被転写媒体を押圧する加圧ベルトにより該被転写媒体に転写された現像剤像を熱定着させる定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、前記定着手段の構成として、前記加圧ベルトと加熱ローラとが圧接する範囲内で前記加圧ベルトの背面より該加圧ベルトを加熱ローラに押圧する押圧手段を備え、前記押圧手段に、押圧位置を変位可能とする機能と、押圧力を調整可能とする機能とを持たせたことで、加熱ローラと加圧ベルトによる圧接部(ニップ部)の圧力の適正化を図り、圧接部における未定着現像剤の溶融性能を向上させて、被転写媒体に現像剤像を確実に転写できる。
また、前記圧接部の圧力の適正化を図ることにより、被転写媒体の加熱ローラからの剥離性能の向上を図ることができる。
また、請求項1〜12記載の発明は上記効果に加え、次の効果を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記押圧手段により、加圧ベルトと加熱ローラとの圧接部の圧力を加圧ベルトの移動方向下流側の圧力より上流側の圧力を高くすることによって、被転写媒体への現像剤像の熱定着が開始される位置では、圧力を大きくして未定着現像剤を溶融し易くし、確実に被転写媒体に定着させ、また、熱定着が終了する位置では、圧力を小さくして加熱ローラからの被転写媒体の剥離性を良好にすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記押圧手段が、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を加圧ベルトに向けて、この加圧ベルトの移動方向に沿った複数位置から押圧する加圧手段とを備えているので、加圧ベルトを加熱ローラに押圧する圧力を加圧ベルトの移動方向に沿って複数位置で所望の分布で加えることができる。
例えば被転写媒体への現像剤像の熱定着が開始される位置では、圧力を大きくし、また、熱定着が終了する位置では、圧力を小さくするのに、位置毎に別々の加圧手段で加圧を行うことができるため、加圧ベルトに掛ける押圧力を容易かつ精密に設定できる。
請求項4に記載の発明によれば、前記押圧手段の構成に、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を押圧する加圧手段とを備え、前記押し当て部材を、加圧ベルトと加熱ローラとの圧接部に対して無負荷状態の時に、前記圧接部の圧力の高い部分に対応する部位と加圧ベルトとの隙間が、前記圧接部の圧力の低い部分に対応する部位と加圧ベルトとの隙間よりも狭くなるように配置したことで、加圧手段により押し当て部材を同時に押圧すると、加圧ベルトとの隙間が狭い部分が先に当接するため、加圧ベルトとの隙間が狭い部分には、加圧ベルトとの隙間が広い部分が当接するまでに掛かる圧力分だけ大きな圧力を掛けることができる。
従って、上記構成によれば、圧接部に対する押し当て部材の設置位置を所望する位置に設置するだけで、その部位に掛かる圧力を設定できるので、圧接部に掛かる圧力を変化させるための複雑な機構を別途設けることなく、簡単な構成で圧接部に異なる圧力を掛けることができる。
請求項5に記載の発明よれば、前記押圧手段が、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を加圧ベルトに向けて、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置から押圧する加圧手段とを備えているので、押し当て部材が加熱ローラに中心軸方向に沿って長く延在しているものであっても、前記複数位置の加圧手段によって複数の位置で押し当て部材を支持することができ、押し当て部材の撓みが生じることをなくすことができる。
したがって、押し当て部材の支持をその両端から行ったときのように撓むことがないので、押し当て部材をその全長にわたって均一に加圧ベルトに押し当てて、被転写媒体に転写された現像剤像をムラ無く熱定着することができ、印字品質が向上する。また、従来技術によって上記の撓みを防止するには、押し当て部材の剛性を上げる必要があったが、本発明のように、複数位置の加圧手段によって支持よれば、押し当て部材の剛性を上げる必要が無く撓みを防止でき、装置構成の簡素化を実現できる。
請求項6に記載の発明によれば、押圧手段の加圧手段が、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置にそれぞれ配設された弾性部材であるので、構造の簡単なスプリングなどの弾性部材によって加圧手段を構成できるので、簡易かつ安価な構成によって、押し当て部材をその全長にわたって均一に加圧ベルトに押し当てて、被転写媒体に転写された現像剤像をムラ無く熱定着することができる。
請求項7に記載の発明によれば、押圧手段の加圧手段が、前記押し当て部材を加圧ベルトに向けて、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置から押圧する加圧力が、加圧ベルト移動方向に沿う線圧力で1kg/cm以下にすれば、被転写媒体へのカラーの現像剤像をその透明性を確保して熱定着できる。さらに、前記押圧する加圧力を、加圧ベルト移動方向に沿う線圧力で0.51kg/cm以下にすることが望ましい。これによって、透明性の確保がさらに良好になる。
請求項8に記載の発明によれば、前記押圧手段の押し当て部材が、加圧ベルトの移動方向に沿う幅に比較して薄肉であって良熱伝導性材からなるので、押し当て部材は熱放散性が良好であり、加圧ベルトを介して伝わってくる加熱ローラの熱によっても押し当て部材が熱影響によって変形(撓み)が生じることを防止できる。また、加圧ベルトの熱も押し当て部材によって放散することができ、トータルのメンテナンスフリーを実現できる。
なお、前述したように両端から押し当て部材を支持した場合に、全長にわたって均一に加圧ベルトに押付けるには、押し当て部材の剛性を上げる必要が有り、その熱容量の大きさから定着不良を生じる場合が有るが、上述のように薄板部材として熱放散性を向上させて、定着不良による印字品質の低下を確実に防止できる。
請求項9に記載したカラー画像形成装置によれば、前記加圧ベルトを、少なくとも加圧ベルトを架橋して該加圧ベルトの一部を加熱ローラに当接するように配置された第1のローラおよび第2のローラと、該加圧ベルトに張力を与えるテンションローラとにより架橋し、前記第1のローラを被転写媒体が搬入される側に配設し、前記第2のローラを被転写媒体が搬出される側に配設するとともに、前記テンションローラを第1のローラと第2のローラとの間に位置する加圧ベルトを挟んで反加熱ローラ側に配設することで、簡単な構成で加熱ローラ外周に沿って広い範囲に渡り加圧ベルトによる圧接部(ワイドニップ部)を構成できる。
請求項10に記載したカラー画像形成装置によれば、前記第1のローラのローラ径を前記第2のローラのローラ径よりも大きくしたことで、被転写媒体を導入し易くするとともに、被転写媒体搬入側の第1のローラと加熱ローラとの圧接部を広くできるので、被転写媒体への現像剤像の熱定着が開始される位置では、未定着現像剤を溶融し易くして確実に被転写媒体に熱定着することができる。
一方、転写が終了する第2のローラ側では、圧接部が狭くなるとともに、加圧ベルトが巻回されるローラのローラ径が小さいため、加熱ローラからの被転写媒体の剥離性を良好にすることができる。
請求項11に記載したカラー画像形成装置によれば、前記第1のローラおよび第2のローラを、加圧ベルトを介して加熱ローラに当接するように配設し、前記第1のローラの加熱ローラに向かう圧力を第2のローラの加熱ローラに向かう圧力よりも大きくしたことで、被転写媒体への現像剤像の熱定着が開始される位置では、未定着現像剤を溶融し易くして確実に被転写媒体に熱定着し、熱定着が終了する位置では、圧力を小さくすることで加熱ローラからの被転写媒体の剥離性を良好にすることができる。
請求項12に記載したカラー画像形成装置によれは、前記加圧ベルトを加熱ローラの回転駆動によって従動回転するようにしたことで、加圧ベルトの圧接部に対して加熱ローラより均等に駆動が掛かるので、被転写媒体および加圧ベルトの搬送を安定して行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は発明を実施する形態の一例であって、本発明の実施形態に係るカラー画像形成装置の全体の構成を示す説明図(後方からの断面視図)である。
本実施形態のカラー画像形成装置1は、図1に示すように、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤(以下、トナーと称する。)により形成される現像剤像(以下、トナー像と称する。)を担持する感光体ドラム21(21a,21b,21c,21d)を備えた複数の画像形成手段を構成するプロセス印刷ユニット20(20a,20b,20c,20d)と、複数のトナー像を積層して転写する1次転写手段を構成する中間転写体として無端の転写ベルト31と、前記転写ベルト31に積層転写されたトナー像を記録用紙に一括転写する2次転写手段を構成する転写ローラ36と、加熱ローラ27aと加圧ベルト271により記録用紙に転写されたトナー像を熱定着させる定着ユニット27とを備えたものである。
ここで、本実施形態におけるカラー画像形成装置1とオペレータとの位置関係は、図1に示すカラー画像形成装置1の向こう側にオペレータが位置するようになっている。すなわち、カラー画像形成装置1の図示されない側面が操作側となり、図1における正面視の左右方向は、オペレータが操作側に向う場合の左右方向とは逆になっている。
また、以下の説明中のフロント側(F側)はオペレータ側を示し、リア側(R側)はカラー画像形成装置1の後側、すなわち図1に図示された面側を示すものとする。
まず、カラー画像形成装置1の全体構成について説明する。
本実施形態に係るカラー画像形成装置1は、図1に示すように、画像情報を色分解して色相毎に画像を形成してカラー画像を出力するようにした、いわゆるデジタルカラープリンタであって、大略的に画像形成部108と給紙部109とにより構成され、外部に接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置(図示省略)からの印刷ジョブに基づいて多色画像又は単色画像を記録用紙上に形成するものである。
画像形成部108は、電子写真方式で、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色を用いて多色画像を形成するものであって、主に、露光ユニット10、プロセス印刷ユニット20、定着ユニット27、転写ベルト31を備える1次転写手段としての転写ベルトユニット30、転写ローラ36、転写ベルトクリーニングユニット37とにより構成されている。
画像形成部108の概略構成は、カラー画像形成装置1の筐体1aの一端側の上部に定着ユニット27を配置し、該定着ユニット27の下方に筐体1aの一端側から他端側に渡り転写ベルトユニット30を配置するとともに、該転写ベルトユニット30の下方にプロセス印刷ユニット20を配置し、さらに該プロセス印刷ユニット20の下方に露光ユニット10を配置している。
また、転写ベルトユニット30の他端側には転写ベルトクリーニングユニット37が設けられている。さらに、画像形成部108の上部には定着ユニット27に隣接して排紙トレイ43が設けられている。そして、この画像形成部108の下側に給紙部109が構成されている。
本実施形態では、プロセス印刷ユニット20として、ブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応した4個のプロセス印刷ユニット20a,20b,20c,20dが転写ベルト31に沿って順次設けられている。
転写ベルト31上に転写されるトナー像の中で最初に転写される色相のプロセス印刷ユニット20a、すなわち、転写ローラ36から最も遠い位置に配置される色相のプロセス印刷ユニット20aは、黒色の色相のトナーを備え、転写ベルト31上に最初に黒色のトナー像を形成するものである。
これらプロセス印刷ユニット20a,20b,20c,20dは、筐体1a内で略水平方向(図中の左右方向)に平行して並設され、各色毎に像担持体たる感光体ドラム21a,21b,21c,21d、該感光体ドラム21a,21b,21c,21dを帯電させる帯電器22a,22b,22c,22d、現像器23a,23b,23c,23d、クリーナユニット24a,24b,24c,24d等をそれぞれ備えている。
ここで、各色毎に対応する構成要素に付したa,b,c,dの記号は、それぞれブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応するように記載したものであるが、以下の説明において、特定の色に対応する構成要素を指定して説明する場合を除き、各色に対して設けられている構成要素をまとめて、感光体ドラム21、帯電器22、現像器23、クリーナユニット24と記載するものとする。
感光体ドラム21は、外周面の一部が転写ベルト31の表面に接触するように配置されるとともに、ドラムの外周面に沿って電界発生部としての帯電器22、現像器23、及びクリーナユニット24が近接配置されている。
帯電器22は、ローラ型帯電器が用いられ、感光体ドラム21を挟んで転写ベルトユニット30が配置する位置と略反対側で感光体ドラム21の外周面に接触するように配置されている。尚、本実施形態では帯電器22としてローラ型帯電器を用いているが、ローラ型帯電器の代わりにブラシ型帯電器、チャージャー型帯電器等を用いても良い。
現像器23は、ブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の各色のトナーが各色ずつ現像器23毎に収納されており、感光体ドラム回転方向(図中の矢印A方向)で帯電器22より下流側に配置されている。そして、該感光体ドラム21の外周面に形成された静電潜像に各色のトナーを供給して顕像化するように構成されている。
クリーナユニット24は、感光体ドラム回転方向で帯電器22より上流側に配置されている。また、クリーナユニット24は、クリーニングブレード241を備え、該クリーニングブレード241を感光体ドラム21の外周面に沿って当接配置し、該感光体ドラム21上の残留トナーを掻き取り回収するように構成されている。図中の符号242は回収したトナーを搬送する搬送スクリュである。
露光ユニット10は、印刷用の画像データに基づいて各色毎に各々の感光体ドラム21上にレーザ光を照射して静電潜像を生成させるものであって、主に、レーザ照射部11aを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)11、ポリゴンミラー12、及び各色毎にレーザ光を反射する反射ミラー13a,13b,13c,13d,14a,14b,14cとにより構成されている。
レーザ照射部11aから発せられたレーザ光は、ポリゴンミラー12により色分解された後に反射ミラー13a〜13d,14a〜14cで反射して、各色毎にそれぞれの感光体ドラム21上に照射されるようになっている。
尚、レーザスキャニングユニット11は、レーザ照射部11aの代わりにEL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子をアレイ状に並べた書込ヘッドを用いる構成であっても良い。
転写ベルトユニット30は、主に、転写ベルト31、転写ベルト駆動ローラ32、転写ベルト従動ローラ33、転写ベルトテンション機構34、中間転写ローラ35a,35b,35c,35dとにより構成されている。
尚、以下の説明においては、中間転写ローラ35a,35b,35c,35dを総して用いる場合には中間転写ローラ35と記載するものとする。
転写ベルト31は、厚さ75μm〜120μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。転写ベルト31の材質は、主にポリイミド、ポリカーボネイト、サーモプラスチックエラストマーアロイ等が用いられている。
また、転写ベルト31は、その表面が感光体ドラム21の外周面と接触するように、転写ベルト駆動ローラ32、転写ベルト従動ローラ33、転写ベルトテンション機構34、中間転写ローラ35により張架され、該転写ベルト駆動ローラ32の駆動力により副走査方向(図中の矢印B方向)へ移動するように構成されている。
転写ベルト駆動ローラ32は、筐体1aの一端側に配置され、転写ベルト31に駆動を掛けて該転写ベルト31を搬送するとともに、転写ベルト31と記録用紙とを重ね合わせた状態で転写ローラ36とで挟み込んで圧接しながら記録用紙を搬送するように設けられている。
転写ベルト従動ローラ33は、筐体1aの他端側に配置され、転写ベルト駆動ローラ32とともに転写ベルト31を筐体1aの一端側から他端側に渡り略水平に架設している。
中間転写ローラ35は、転写ベルト駆動ローラ32から転写ベルト従動ローラ33に渡り巻回された転写ベルト31の内側空間に配置されるとともに、軸心を感光体ドラム21に対して図中左右方向に転写ベルト31の移動方向下流側にずらした位置に配置され、転写ベルト31の内側面を押圧して、前記転写ベルト31の外側面が感光体ドラム21の外周面の一部を巻回して所定のニップ量を得るように設けられている。
また、中間転写ローラ35は、直径8〜10mmの金属(例えば、ステンレス)軸を備え、その金属軸の外周面にEPDM、発泡ウレタン等の導電性を有する弾性材が被覆されている。
このように構成された中間転写ローラ35は、感光体ドラム21に形成されたトナー像を転写ベルト31に転写するために高電圧の転写バイアス、すなわち、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧が印加され、弾性材により転写ベルト31に対して均一的に高電圧を印加するようにされている。
上述の各感光体ドラム21上で各色相に応じた顕像化されトナー像(静電像)が転写ベルト31で積層され、装置に入力された画像情報となる。このように積層された画像情報は、転写ベルト31の接触位置に配置される転写ローラ36によって記録用紙に転写されるようになっている。
2次転写手段を構成する転写ローラ36は、転写ベルト31に転写された現像剤像を記録用紙に転写する2次転写手段を構成するものであって、転写ベルト駆動ローラ32に対して略水平で平行に対向し、該転写ベルト駆動ローラ32に巻回される転写ベルト31に対して所定のニップで圧接するように配設され、該転写ベルト31上に形成された多色トナー像を記録用紙上に転写させるための電圧、すなわち、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧が印加されるように構成されている。
また、転写ベルト31と転写ローラ36との間のニップを定常的に得るために、転写ベルト駆動ローラ32又は転写ローラ36の何れか一方のローラを金属等の硬質材料により構成し、他方のローラを弾性ゴム、発泡性樹脂等の軟質材料により構成するようにしている。
転写ベルト駆動ローラ32と転写ローラ36の下方にはレジストローラ26が設けられている。レジストローラ26は、給紙部109から供給された記録用紙の先端と転写ベルト31上のトナー像の先端とを整合して転写ローラ36側へ搬送するように構成されている。
また上記のように、感光体ドラム21との接触により転写ベルト31に付着したトナー、または転写ローラ36によって記録用紙上に転写が行われずに転写ベルト31残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるため、転写ベルトクリーニングユニット37によって除去・回収されるように設定されている。
転写ベルトクリーニングユニット37は、転写ベルト従動ローラ33の近傍に設けられ、転写ベルト31に当接(または摺接)するように配置したクリーニングブレード37aと、該クリーニングブレード37aにより転写ベルト31上の残留トナーを掻き取ったトナー(廃トナー)を一旦収納するボックス状のトナー回収部37bとを備え、転写ベルト31上の残留トナーを掻き取り回収するようにされている。
また、転写ベルトクリーニングユニット37は、プロセス印刷ユニット20aより転写ベルト31の移動方向上流側で該プロセス印刷ユニット20aに近接して配置されている。また、転写ベルト31のクリーニングブレード37aが外側面に接触する部分は、その内側面が転写ベルト従動ローラ33で支持されている。
定着ユニット27上方には搬送ローラ27cが設けられ、記録用紙を定着ユニット27の下方より搬入して、搬送ローラ27cの上方に搬出するようにされている。
さらに、定着ユニット27の上方には、搬送ローラ27cに隣接して排紙ローラ28が設けられ、搬送ローラ27cから搬送された記録用紙を該排紙ローラ28により排紙トレイ43上に記録用紙を排紙するようにされている。
ここで、本実施形態に係る定着ユニット27の構成について、図面を参照して詳細に説明する。
図2は本実施形態に係るカラー画像形成装置の定着ユニットの構成を示す説明図、図3は前記定着ユニットを構成する加圧ベルトユニットの加圧部の構成を示す説明図である。
定着ユニット27は、図2に示すように、主に、トナー像が転写された記録用紙を加熱するための加熱ローラ27aと、該加熱ローラ27aに前記記録用紙を押圧する加圧ベルト271により該記録用紙に転写されたトナー像を熱定着させる加圧ベルトユニット270とを有して構成されている。
後に詳述するように、定着ユニット27は、前記加圧ベルト271と加熱ローラ27aとの圧接部の範囲L1内で前記加圧ベルト271の背面より該加圧ベルト271を加熱ローラ27aに押圧する押圧装置(押圧手段)276を備えており、前記押圧装置276は、押圧位置を変位可能(実施形態では、加圧ベルトの送り方向に沿ったまたは加熱ローラの中心軸方向に沿った適切な位置の設定による)とする機能と、押圧力を調整可能とする機能(押圧装置276の押圧位置の選択または複数の押圧位置における押圧力選択によって押圧力を調整可能とする)とを有する
加熱ローラ27a内には、ローラ本体を加熱するための熱源であるヒータランプ27a1,27a2が該加熱ローラ27aの軸線に沿って略平行に配置されている。
この加熱ローラ27aは、図示しない駆動モータとCPU等の制御部により転写速度に基づき制御された速度で回転するようにされている。
加圧ベルトユニット270は、図2に示すように、主に、加熱ローラ27aに記録用紙を押圧するための加圧ベルト271と、該加圧ベルト271を架橋するための第1のローラ272、第2のローラ273、アイドルローラ274及びテンションローラ275と、加圧ベルト271を加熱ローラ27aに押し付けるための押圧装置276とにより構成されており、第1のローラ272および第2のローラ273の間の加圧ベルト271架橋部分が、加熱ローラ27aに加圧ベルト271を押圧する圧接部L1を形成している。
なお、加圧ベルトユニット270は、第1のローラ272、第2のローラ273、アイドルローラ274及びテンションローラ275が図示しないベース部材に軸支されそのベース部材を介して画像形成装置1の本体フレームに支持される。
加圧ベルト271は、図2〜図3に示すように、表裏面が平滑な無端の平ベルトであって、第1のローラ272、第2のローラ273、アイドルローラ274およびテンションローラ275の各ローラに巻回されている。
第1のローラ272は、記録用紙の搬送経路に沿った定着ユニット27の記録用紙搬入側で、加熱ローラ27aに当接または近接して配設されている。
第2のローラ273は、記録用紙の搬送経路に沿った定着ユニット27の記録用紙搬出側で、第1のローラ272から所定の間隔をとって離間した位置で加熱ローラ27aに当接または近接して配設されている。
そして、第1のローラ272と第2のローラ273とにより加圧ベルト271を加熱ローラ27aと対向する位置に架橋して、加熱ローラ27aに対してワイドニップで圧接部L1を形成するようにされている。
尚、第1のローラ272及び第2のローラ273の設置位置を変えることで、加熱ローラ27aに対する加圧ベルト271により形成されるニップ幅を変化させることができる。
本実施形態では、第1のローラ272は、第2のローラ273のローラ径よりも大きなローラ径のローラにより構成されている(請求項10に相当)。
そして、第1のローラ272と第2のローラ273とは、加圧ベルト271を加熱ローラ27aに当接するように該加熱ローラ27aに向かい押圧するように配設されている。言い換えれば、第1のローラ272および第2のローラ273は、加圧ベルト271を介して加熱ローラ27aに当接するように配設されている。
そして、第1のローラ272の加熱ローラ27aに対する押圧力は、第2のローラ273の加熱ローラ27aに対する押圧力よりも大きな力となるように構成されている(請求項11に相当)。
アイドルローラ274は、ベルト搬送方向で第1のローラ272より上流側に配置され、加圧ベルト271の搬送をガイドするとともに、該アイドルローラ274を移動させることで、加圧ベルト271の設置状態の調整(長さ調整)や着脱を行うようにしたものである。
また、実施形態においては、前記加圧ベルト271は、少なくとも加圧ベルト271を架橋して該加圧ベルト271の一部を加熱ローラ27aに当接するように配置された第1のローラ272および第2のローラ273と、該加圧ベルト271に張力を与えるテンションローラ275とにより架橋され、前記第1のローラ272は、圧接部L1の記録用紙が搬入される側に配設され、前記第2のローラ273は、上記圧接部L1の記録用紙が搬出される側に配設され、前記テンションローラ275は、前記第1のローラ272と第2のローラ273との間に位置する加圧ベルト271を挟んで反加熱ローラ27a側に配設される(請求項9に相当)。
詳しくは、テンションローラ275は、ベルト搬送方向で第2のローラ273より下流側に配置され、第2のローラ273とアイドルローラ274との間で加圧ベルト271を外側(図中下方)に張り出して加圧ベルト271にテンションを掛けるように配置されている。
そして、図示しないテンション調整機構をテンションローラ275に設けており、ユーザはこのテンション調整機構によりテンションローラの位置設定を所望に変位・調整して、前記加圧ベルト271を加熱ローラ27aに押し付ける圧力の調整および設定をするようにされている。
また、加圧ベルト271は、図2〜図3に示すように、第1のローラ272、第2のローラ273、アイドルローラ274およびテンションローラ275の各ローラに巻回されており、各ローラには駆動源が配設されておらず、圧接部L1を介して加熱ローラ27aの回転駆動に従動して回転(循環)する。図3等に示すように、加圧ベルト271の循環方向は矢印「S」方向である。
押圧装置276は、主に、加圧ベルト271の背面に押し当てられる押し当て部材276aと、該押し当て部材276aを加圧ベルト271側へ付勢する加圧手段たる弾性部材276bとにより構成されている。
押し当て部材276aは、図3に示すように、該加圧ベルト271に押し当てられる一側面276a1が加熱ローラ27aの外周曲面と相似した曲面で形成され、一方、該一側面276a1と相対する位置に他側面276a2が平面状に形成され、その略中央部に弾性部材276bの一端部が配置されるようになっている。なお、弾性部材276bの他端部は図示しない取付け部材に固定されており、その取付け位置が変更可能になっているものである。
押し当て部材276aの一側面276a1は、具体的には、加熱ローラ27aの半径寸法と加圧ベルト271の厚さ寸法とを合わせた曲率半径で形成され、第1のローラ272側の一端部276a3が該第1のローラ272に向かい鋭角状に突出して形成されている。
また、押し当て部材276aは、自己潤滑性機能を有する材料や滑り摩擦抵抗値の低い材料で形成され、加圧ベルト271と摺接する部分の滑り抵抗を少なくするようにされている。尚、押し当て部材276aの滑り摩擦抵抗を少なくするために、押し当て部材276aの一側面276a1にフッ素樹脂等の自己潤滑性機能を有する薄膜をコーティングして、加圧ベルト271との滑り摩擦抵抗を低くするようにしたものであっても良い。
このように構成された押し当て部材276aは、図3に示すように、その一側面276a1が第1のローラ272と第2のローラ273との中間位置CLよりも第1のローラ272寄り、すなわち、加圧ベルト271の搬送方向の上流側寄りになるように配置されている。
弾性部材276bは、コイル状のばね体により構成され、ばね定数と撓み(縮み)量により押し当て部材276aを加圧ベルト271に付勢する力を調整および設定するようにされている。
なお、この弾性部材276bは、コイル状のばね体に限るものではなく、板状のばね体であっても、弾性変形可能なゴム体等を採用したものであっても良い。
上記のように実施形態の押圧装置276は、押し当て部材276aを、加圧ベルト271の搬送方向に対して上流側寄りに配置することによって押圧位置を上流寄りに変位している。もちろん、押し当て部材276aおよび弾性部材276b配置位置の設定によって押圧位置を所望の位置に設定可能とする機能を達成し得る。また、弾性部材276aのバネ定数と撓み量の設定によって、押圧力を調整可能とする機能を達成する(請求項1)。
また、押圧送置276は、押し当て部材276aを、加圧ベルト271の搬送方向に対して上流側寄りに配置することによって、加圧ベルトと加熱ローラとの圧接部の圧力を、加圧ベルトの移動方向下流側の圧力より上流側の圧力を高くする(請求項2)。
以上のように構成された加圧ベルトユニット270により、加熱ローラ27aに加圧ベルト271を押し付けることでワイドニップを形成するようになっている。
上述した定着ユニット27によるトナー像の定着は、加熱ローラ27aの内部に設けられたヒータランプ27a1,27a2を温度検出器(図示省略)の検出値に基づいて制御して、加熱ローラ27aを所定の温度(定着温度)に保つとともに、加熱ローラ27aにより、トナー像が転写された記録用紙を該加熱ローラ27aと加圧ベルト271との間に挟み込んだ状態で、回転搬送しながら加熱・加圧することで記録用紙上にトナー像を熱定着するようにされている。
また、定着ユニット27に隣接して、両面印刷用の両面用紙搬送路S3が定着ユニット27の後方から下方に向かい給紙部109付近まで構成され、その両面用紙搬送路S3上に上下方向で並設された搬送ローラ29a,29bにより記録用紙を反転させた状態で、再び転写ローラ36に向かい搬送するようになっている。
具体的には、搬送ローラ29aは定着ユニット27の後方に配置され、搬送ローラ29bは、上下方向で搬送ローラ29aの下方に位置するとともに、横方向でレジストローラ26と略同じ位置に配置されている。
次に、給紙部109の構成について説明する。
給紙部109は、画像形成に使用する記録用紙を収容するための手差トレイ41及び給紙カセット42を備え、手差トレイ41又は給紙カセット42から記録用紙を一枚ずつ画像形成部108に供給するようにされている。
手差トレイ41は、図1に示すように、カラー画像形成装置1の筐体1aの一側端(図中で右側)に、使用時には外方に拡開され、未使用時には一側端に収納可能に設けられ、利用者が所望する種類の記録用紙を少数枚(必要とする枚数)だけ載置してカラー画像形成装置1の筐体1a内部に1枚ずつ取込むものである。
手差トレイ41による記録用紙の給紙方向(図中の矢印C方向)下流側のカラー画像形成装置1の筐体1a内には、露光ユニット10の下方にピックアップローラ41aが設けられ、さらに給紙方向下流側に搬送ローラ41b,41c,41dが略水平に設けられている。
ピックアップローラ41aは、手差トレイ41から給紙された記録用紙の一端部の表面と接触して、ローラの摩擦抵抗により一枚ずつ確実に搬送するようになっている。
最下流側の搬送ローラ41dは、搬送ローラ41b,41cよりも上方に設けられ、これにより記録用紙を上方に向かい搬送するようになっている。
前述したピックアップローラ41a及び搬送ローラ41b,41c,41dによって記録用紙搬送路S1が構成されている。
一方、給紙カセット42は、筐体1a内の画像形成部108及び露光ユニット10の下側に設けられ、装置の仕様により規定されたサイズ、又は利用者が予め定めたサイズの記録用紙を大量に収容可能となっている。
給紙カセット42の一端部(図中の左側端部)の上にはピックアップローラ42aが設けられ、該ピックアップローラ42aの記録用紙搬送方向(図中の矢印D方向)下流側で斜め上方には搬送ローラ42bが設けられている。
ピックアップローラ42aは、給紙カセット42にセットされた記録用紙の最上部にある記録用紙の一端部の表面と接触して、ローラの摩擦抵抗により一枚ずつ確実に繰り出して搬送するようになっている。
搬送ローラ42bは、ピックアップローラ42aから繰り出された記録用紙を、筐体1a内の一端側に形成された記録用紙搬送路S2に沿って上方に向かい画像形成部108に搬送するようになっている。
次に、本実施形態のカラー画像形成装置1による画像出力について説明する。
カラー画像形成装置1は、給紙部109から供給される記録用紙上に感光体ドラム21上のトナー像をいわゆる中間転写方式(オフセット方式)によって転写ベルト31を介して記録用紙に転写するようにされている。
まず、帯電器22により感光体ドラム21の外周面を所定の電位に均一的に帯電する。
帯電された感光体ドラム21に露光ユニット10からレーザ光を照射することで、各色毎の感光体ドラム21上に各色毎の静電潜像が生成される。
次に、現像器23より感光体ドラム21の外周面にトナーが供給されて、感光体ドラム21の外周面に形成された静電潜像がトナーによりトナー像として顕像化される。
そして、感光体ドラム21に生成したトナー像が転写ベルト31に転写される。
感光体ドラム21から転写ベルト31へのトナー像の転写は、転写ベルト31の裏側に接触配置された中間転写ローラ35に高電圧を印加することにより行われる。
中間転写ローラ35にトナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧を印加することで、転写ベルト31は、この中間転写ローラ35により均一的に高電圧が印加されて逆極性(+)となる。これにより、感光体ドラム21上の帯電極性(−)のトナー像は、感光体ドラム21が転写ベルト31と回転接触する際に転写ベルト31上に転写される。
各々の感光体ドラム21に形成された各色のトナー像は、転写ベルト31が移動しながら各々の感光体ドラム21と回転接触するに従い順次に重ねて転写され、転写ベルト31上にはカラーのトナー像が形成される。
このようにして、各色毎に感光体ドラム21上でトナーにより顕像化された静電潜像は転写ベルト31上で積層され、印刷用画像が多色トナー像として転写ベルト31上に再現される。
そして、転写ベルト31上に転写された多色トナー像は、転写ベルト31が移動して記録用紙と該転写ベルト31とが重なり合う位置で、転写ローラ36によって転写ベルト31から記録用紙上に転写される。
感光体ドラム21と接触することで転写ベルト31に付着したトナー、又は転写ローラ36によって記録用紙上に転写が行われずに転写ベルト31上に残留したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるため、転写ベルトクリーニングユニット37によって除去および回収される。
次に、給紙部109による記録用紙の供給動作について説明する。
手差トレイ41に載置された記録用紙を用いる場合は、操作パネル(図示省略)の指示により制御されたタイミングで、ピックアップローラ41aにより手差トレイ41内から記録用紙が1枚ずつ装置内部に取り込まれる。
装置内部に取り込まれた記録用紙は、搬送ローラ41b,41c,41dにより記録用紙搬送路S1に沿って画像形成部108へ搬送される。
一方、給紙カセット42に収容された記録用紙を用いる場合は、ピックアップローラ42aにより給紙カセット42内から記録用紙が1枚ずつ分離給送され、搬送ローラ42bにより記録用紙搬送路S2に沿って画像形成部108へ搬送される。
手差トレイ41又は給紙カセット42から搬送された記録用紙は、レジストローラ26により記録用紙の先端と転写ベルト31上のトナー像の先端とを整合するタイミングで転写ローラ36側へ搬送されて、転写ベルト31上のトナー像が記録用紙上に転写される。
トナー像が転写された記録用紙は、略垂直に搬送されて定着ユニット27に到達し、定着ユニット27において、加熱ローラ27aと加圧ベルト271とによりトナー像が記録用紙に熱定着される。
定着ユニット27を通過した記録用紙は、片面印刷要求の場合、排紙ローラ28により排紙トレイ43上にフェイスダウンで排出される。
一方、両面印刷要求の場合は、排紙ローラ28により記録用紙をチャックした後、該排紙ローラ28を逆回転させて記録用紙を両面原稿搬送路S3へ導き、搬送ローラ29a,29bにより再度レジストローラ26へ搬送する。
この時、記録用紙は、転写される面が反転するとともに搬送される前後方向が変わる。
つまり、最初の転写時にスタート側となる端部が裏面転写時にはエンド側となり、最初の転写時にエンド側となる端部が裏面転写時にはスタート側となる。
そして、記録用紙の裏面にトナー像を転写及び熱定着させた後、排紙ローラ28により排紙トレイ43上に排出される。
以上のように、記録用紙への転写及び熱定着動作が行われる。
ここで、本実施形態のカラー画像形成装置1の構成による1次転写時の転写状況について、装置構成に基づき詳細に説明する。
本実施形態では、1次転写を行うための構成として、図2に示すように、中間転写ローラ35を、感光体ドラム21に対して該中間転写ローラ35の軸心を図中左右方向に転写ベルト31の移動方向下流側にずらした位置に配置して、転写ベルト31の内側面を押圧することで、転写ベルト31の外側面が感光体ドラム21の外周面の一部を巻回して所定のニップ量を得るように設けている。
上記のように中間転写ローラ35を配置することで、転写ベルト31は、感光体ドラム21に対して広い範囲でニップ部を形成でき、さらに、該転写ベルト31の張力により感光体ドラム21に接触しているので、従来のように中間転写ローラ35と感光体ドラム21とにより挟持してニップを得るようにした構成と比較して、転写ベルト31のニップ部に掛かる圧力を軽減するとともに圧力集中を避けることができる。
従って、1次転写時における転写ベルト31の感光体ドラム21と接触している部分の圧力変動による影響を少なくする事ができる。これにより、安定したトナー像の転写を実現できる。
次に、本実施形態の定着ユニット27の構成による2次転写後の記録用紙へのトナー像の定着動作について、装置構成に基づき詳細に説明する。
本実施形態では、定着ユニット27の構成として、図2に示すように、加熱ローラ27aと対向して加圧ベルトユニット270を配置し、該加圧ベルトユニット270の加圧ベルト271と加熱ローラ27aとにより記録用紙を挟み込んで該記録用紙上のトナー像を加熱・加圧することで記録用紙に定着するようにしている。
加圧ベルト271は、第1のローラ272及び第2のローラ273とにより加熱ローラ27aに当接されるとともに、テンションローラ275により張力が掛けられて加熱ローラ27aに押圧されている。さらに、押圧装置276によって加圧ベルト271の背面が押圧力BP1で押圧される押圧力が加わって、この加圧ベルト271が加熱ローラ27aに押圧されている。
押圧装置276の押し当て部材276aは、その一側面276a1が第1のローラ272と第2のローラ273との中間位置CLよりも第1のローラ272寄りに配置されている。このため、加熱ローラ27aに対して加圧ベルト271が押し付けられる力は、加圧ベルト271の搬送方向の上流側寄りが下流側よりも押圧力BP1分高くなっている。
その結果、加熱ローラ27aと加圧ベルト271との間に介在される記録用紙の受ける熱影響は、加圧ベルト271の搬送方向上流側の方が下流側よりも影響が大きくなる。
従って、加圧ベルト271の搬送方向上流側では、加熱ローラ27aからの影響が大きくなるため、記録用紙上の未定着現像剤が溶融し易くなり、トナー像を記録用紙に確実に熱定着させることができる。
一方、加圧ベルト271の搬送方向下流側では、上流側よりも加熱ローラ27aからの熱影響が小さくなるため、上流側で記録用紙に定着したトナー像への熱影響が少なくなり、記録用紙の加熱ローラ27aからの剥離性を向上させることができる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、加圧ベルトユニット270を備えた定着ユニット27に、加圧ベルト271を押圧する押し当て部材276aと弾性部材276bとを備えた押圧装置276を設けたことで、弾性部材276bにより加圧ベルト271の圧接部L1の圧力を調整可能にするとともに、押し当て部材276aにより加圧ベルト271の搬送方向上流側を大きくして、加圧ベルト271の加熱ローラ27aとの圧接部L1の圧力の適正化を図り、未定着トナーの溶融性能を向上させて記録用紙にトナー像を確実に熱定着するとともに、加熱ローラ27aからの記録用紙の剥離性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、第1のローラ272と第2のローラ273とを、加圧ベルト271を加熱ローラ27aに当接するように該加熱ローラ27aに向かい押圧するように配設するとともに、第1のローラ272の加熱ローラ27aに対する押圧力を、第2のローラ273の加熱ローラに対する押圧力よりも大きな力となるように構成したので、上述した記録用紙へのトナー像の定着性と加熱ローラ27aからの記録用紙の剥離性能をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、記録用紙搬入側の第1のローラ272を、記録用紙搬出側の第2のローラ273のローラ径よりも大径で構成したことで、記録用紙の導入を容易にするとともに、第2のローラ径を小径とすることで、記録用紙と加圧ベルト271との剥離性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、加熱ローラ27aを駆動源として、該加熱ローラ27aの回転に伴い加圧ベルト271および記録用紙を従動させて搬送するようにしたので、加圧ベルト271に駆動を駆けた場合の該加圧ベルト271のテンションの変動等による速度変動が生じることなく、安定した定着動作を行うことができる。
尚、本発明に係る押圧手段は、加圧ベルトへの押圧位置を変位可能とする機能と押圧力を調整可能とする機能とを有するものであれば、本実施形態の押圧装置276の構成に限定するものではなく、例えば、加圧ベルトを押圧する押し当て部材を複数箇所に設けて、押圧位置を変位可能にするとともに、前記押し当て部材を押圧する加圧手段をそれぞれに設けて、それぞれの押圧部位の押圧力を調整可能にするようにしたものであっても良い(請求項3、請求項5)。
次に、本実施形態に係る押圧装置の変形例1について図面を参照して詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係る押圧装置の変形例1の構成を示す説明図である。
なお、この変形例1は、前述した実施形態に係る画像形成装置1における押圧装置276の構成のその他の例を示すものであり、この変形例1が採用されるカラー画像装置の構成は、押圧装置276の構成を除き、前述したカラー画像形成装置1とほぼ同一の構成を有するものとする。
したがって、この変形例1に係るカラー画像形成装置の全体構成については、前述した説明を参照するとともに、同一の構成要素については同一の符号を付することで説明を省略する。
この変形例1は、図4に示すように、カラー画像形成装置において、主に、トナー像が転写された記録用紙を加熱するための加熱ローラ27aと、該記録用紙を加熱ローラ27aに押圧するための加圧ベルトユニット370とにより構成された定着ユニット227を備えたものである。
加圧ベルトユニット370は、図4に示すように、主に、加熱ローラ27aに記録用紙を押圧するための加圧ベルト271と、該加圧ベルト271を架橋するための第1のローラ272、第2のローラ273、アイドルローラ274(図示省略)及びテンションローラ275(図示省略)と、加圧ベルト271を加熱ローラ27aに押し付けるための押圧装置376とにより構成されている。
押圧装置376は、主に、加圧ベルト271の背面に押し当てられる複数の押し当て部材376a1,376a2と、該押し当て部材376a1,376a2を加圧ベルト271側へ付勢する加圧手段たる弾性部材376b1,376b2とにより構成されている。
詳しくは、押圧装置376は、加圧ベルト271を押圧するための複数の押し当て部材376a1,376a2と、該押し当て部材376a1,376a2を加圧ベルト271に向けて、この加圧ベルト271の移動方向に沿った2箇所(複数位置に相当)から押圧する弾性部材376b1,376b2段とを備えている(請求項3に相当)。
そして、押し当て部材376a1,376a2は、図4に示すように、該加圧ベルト271にそれぞれ押し当てられる一側面376a11,376a21が加熱ローラ27aの外周曲面と相似した曲面で形成され、一方、該一側面376a11,376a21とそれぞれ相対する他側面376a12,376a22の略中央部にそれぞれ弾性部材376b1,376b2の一端部が配置されるようになっている。
また、押し当て部材376a1,376a2は、自己潤滑性機能を有する材料や滑り摩擦抵抗値の低い材料で形成され、加圧ベルト271と摺接する際の滑り抵抗を少なくするようにされている。尚、押し当て部材376a1,376a2の滑り摩擦抵抗を少なくするために、それぞれの一側面376a11,376a21にフッ素樹脂等の自己潤滑性機能を有する薄膜をコーティングして、加圧ベルト271との滑り摩擦抵抗を低くするようにしたものであっても良い。
このように構成された押し当て部材376a1,376a2は、互いに近接して並設配置されるとともに、押し当て部材376a1を第1のローラ272と第2のローラ273との中間位置CLに配設し、押し当て部材376a2を中間位置CLよりも第1のローラ272寄り、すなわち、加圧ベルト271の搬送方向の上流側寄りになるように配置されている。
弾性部材376b1,376b2は、前述した実施形態と同様に、コイル状のばね体により構成され、ばね定数と撓み(縮み)量により押し当て部材376a1,376a2をそれぞれ加圧ベルト271に付勢する力を調整および設定するようにされている。
また、弾性部材376b1,376b2は、ばね定数が同じに設定されており、変形量に応じて同様な圧力が掛かるようになっている。
尚、この弾性部材376b1,376b2は、コイル状のばね体に限るものではなく、板状のばね体、または弾性変形可能なゴム体等を採用したものであっても良い。
この変形例1では、押し当て部材376a1,376a2は、加圧ベルト271と加熱ローラ27aとの圧接部L1に対して弾性部材376b1,376b2による加圧状態が無負荷状態の時に、押し当て部材376a2と加圧ベルト271との隙間が、押し当て部材376a1と加圧ベルト271との隙間よりも狭くなるように配置されている(請求項4に相当)。
以上のように構成したので、変形例1による加圧ベルトユニット370によれば、弾性部材376b1,376b2により同時に押し当て部材376a1,376a2を押圧すると、押し当て部材376a2が先に加圧ベルト271に当接するため、押し当て部材376a2により押圧される部分には、押し当て部材376a1が当接するまでに掛かる(縮む)圧力分だけ大きな圧力を掛けることができる。
押し当て部材376a1には、弾性部材376b1により押圧力BP2が掛けられ、押し当て部材376a2には、弾性部材376b2により押圧力BP3が掛けられている。本実施形態では、同じ機械的性質の弾性部材を兼用して用いてBP2=BP3としているので、押し当て部材376a2に押圧される部分には、加圧べト271と押し当て部材376a1,376a2との隙間の差分だけ余計に押圧力が掛かっている。
従って、加圧ベルトユニット370によれば、弾性部材376b1,376b2により加圧ベルト271の加熱ローラ27aとの当接部に対して適正な圧力を掛けることができ、しかも、弾性部材376b2により加圧ベルト271の搬送方向上流側の圧力を高くすることができるので、未定着トナーの溶融性能を向上させて、記録用紙にトナー像を確実に熱定着できるとともに、記録用紙の加熱ローラ27aからの剥離性能の向上を図ることができる。
尚、変形例1では、弾性部材376b1,376b2のばね定数を同じくして、一体的に動作させて同じ様に変形する(縮む)ようにすることで加圧機構の簡略化を図っているが、本発明は、加圧手段の構成に限定されるものではなく、例えば、加圧手段として複数の弾性部材のばね定数を違えたもの、または複数の弾性部材を別々に動作するように制御したものであっても良い。
次に、本実施形態に係る押圧装置の変形例2について図面を参照して詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係る押圧装置の変形例2の構成を示す、加熱ローラ27aの中心軸の方向から見た説明図、図6は加熱ローラ27aの径方向から見た(加圧ベルト271の長さ方向横断面を見せる)の説明図である。
なお、この変形例2は、前述した実施形態に係る画像形成装置1における押圧装置276の構成のさらにその他の例の押圧送置476を示すものであり、この変形例2が採用されるカラー画像装置の構成は、押圧装置276の構成を除き、前述したカラー画像形成装置1とほぼ同一の構成を有するものとする。
したがって、この変形例2に係るカラー画像形成装置の全体構成については、前述した説明を参照するとともに、同一の構成要素については同一の符号を付することで説明を省略する。
この変形例2は、図5に示すように、カラー画像形成装置において、主に、トナー像が転写された記録用紙を加熱するための加熱ローラ27aと、該記録用紙を加熱ローラ27aに押圧するための加圧ベルトユニット470とにより構成された定着ユニット227を備えたものである。
加圧ベルトユニット470は、図5、および図6に示すように、主に、加熱ローラ27aに記録用紙を押圧するための加圧ベルト271と、該加圧ベルト271を架橋するための第1のローラ272、第2のローラ273、アイドルローラ274(図示省略)及びテンションローラ275(図示省略)と、加圧ベルト271を加熱ローラ27aに押し付けるための押圧装置476とにより構成されている。
押圧装置476は、主に、加圧ベルト271の背面に押し当てられる押し当て部材476aと、該押し当て部材476aを加圧ベルト271に向けて前記加熱ローラ27aの回転中心軸方向に沿った複数位置から押圧する加圧手段たるn個の弾性部材476b1〜476bnとを備えて構成されている(請求項5、請求項6に相当)。
押し当て部材476aは、その厚さ方向(加熱ローラ27aの径方向に沿う)の一側面(加熱ローラ27aに向かう側)476a1が加圧ベルト271に当接するようになっており、一方、他側面476a2(加熱ローラ27aの反対側)には、弾性部材476b1〜476bnが押し当て部材476aの長さ方向(加熱ローラ27aの回転中心軸方向に沿う)に等間隔または所定間隔で取り付けられている。
これによって、各弾性部材476b1〜476bnの発生する押圧力P1〜Pnが一定の分布または所定の分布で押し当て部材476aに作用する。
そして、その押圧力P1〜Pnの一定の分布または所定の分布によって押し当て部材476aが加圧ベルト271を加熱ローラ27aに押圧する。また、押圧装置476の押し当て部材476aは、その一側面476a1が第1のローラ272と第2のローラ273との中間位置CLよりも第1のローラ272寄りに配置されている。
この変形例2においては、押し当て部材476aが加熱ローラ27aに中心軸方向に沿って長く延在しているものであっても、前記複数位置の加圧手段であるn個の弾性部材476b1〜476bnによって複数の位置で押し当て部材476aを支持することができ、押し当て部材476aの撓みが生じることをなくすことができる。
したがって、押し当て部材476aの支持をその両端から行ったとき(図9参照)のように撓むことがないので、押し当て部材476aをその全長にわたって均一に加圧ベルト271に押し当てて、記録用紙に転写された現像剤像をムラ無く熱定着することができ、印字品質が向上する。
また、従来技術によって上記の撓みを防止するには、押し当て部材の剛性を上げる必要があったが、本発明の変形例2のように、複数位置の弾性部材476b1〜476bnによって支持よれば、押し当て部材476aの剛性を上げる必要が無く撓みを防止でき、装置構成の簡素化を実現できる。
また、上記の押圧力P1〜Pnの総計は、下式(4)のように、前記図9に示した両端から押し当て部材476aに押圧力(ep1,ep2)を作用させた場合の総計(ep1+ep2)よりも小さくすることができる。
{P1+P2+P3+P4+・・・P(n−1)+Pn}<(ep1+ep2)…(4)
つまり、本変形例2のように、複数の弾性部材476b1〜476bnを加熱ローラの長さ方向に沿って押し当て部材476aに配設することによって、押圧力P1〜Pnの一定の分布または所定の分布によって押し当て部材476aが加圧ベルト271を加熱ローラ27aに押圧する。したがって、押し当て部材476aは図9のように撓みなどの変形をすることが無く、中央部分に十分な押圧力を加えることができるので、(ep1+ep2)よりも小さな押圧力合計であっても、定着性能を十分に引き出す押し圧力で押し当て部材476aを加圧ベルト271に押圧できる。
なお、加圧ベルト271は、第1のローラ272及び第2のローラ273とにより加熱ローラ27aに当接されるとともに、テンションローラ275により張力が掛けられて加熱ローラ27aに押圧されると共に、上記のように押圧装置476によって加圧ベルト271の背面が押圧力P1〜Pnで押圧される押圧力が加わって、この加圧ベルト271が加熱ローラ27aに押圧される。
押圧装置476の加圧手段である弾性部材476b1〜476bnは、前記押し当て部材476aを加圧ベルト271に向けて、前記加熱ローラ27aの回転中心軸方向に沿った複数位置から押圧する加圧力が、加圧ベルト271移動方向に沿う線圧力で1kg/cm以下になるように設定している(請求項7に相当)。
このように加圧力を、加圧ベルト271移動方向に沿う線圧力で1kg/cm以下になるように設定することによって、記録用紙にカラーの現像剤像をその透明性を確保して熱定着できる。そして、記押圧する加圧力を、加圧ベルト移動方向に沿う線圧力で0.51kg/cm以下にすることがさらに望ましい。これによって、透明性の確保がさらに良好になる。
押し当て部材476aは、実施形態では、変形例1の押し当て部材376aと異なり横断面が弧を描いた薄板状であって、加圧ベルト271の移動方向に沿う幅に比較して薄肉であり良熱伝導性材からなる。
良熱伝導性材は、金属材、例えばアルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ステンレス(SUS)その他のもので形成することができる。
上記のように、押し当て部材476aは熱放散性が良好であり、加圧ベルト271を介して伝わってくる加熱ローラの熱によっても押し当て部材476aが熱影響によって変形(撓み)が生じることを防止できる。また、加圧ベルト271の熱も押し当て部材476aによって放散することができ、トータルのメンテナンスフリーを実現できる。
また、前述した実施形態や上記変形例においては、押圧手段の構成に弾性部材276b,376b1,376b2、476b1〜476bnを用いているが、本発明の押圧手段はこの構成に限定されるものではなく、加圧ベルトを押圧する位置を変位可能とする機能と、押圧力を調整可能とする機能とを有するものであれば他の構成を採用することができ、例えば、押圧力を調整可能とするものとして、前述した弾性部材に変わるアクチュエータを用いて押圧力を調整するようにしたものであっても良い。また、押し当て部材は、実施形態では加熱ローラの中心軸方向に一体のものについて説明したが、加熱ローラの長さ方向に沿って複数に分割し、例えば、弾性部材の1または2以上の組み合わせに対応する数に分割して設けても本発明の範囲内である。このように押圧手段を加熱ローラの長さ方向に分割することによって、各部で適切な押圧力を加えるのがさらに容易になる。
また、本発明のカラー画像形成装置は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の構成に変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係るカラー画像形成装置の全体の構成を示す説明図(後方からの断面視図)である。 前記カラー画像形成装置の定着ユニットの構成を示す説明図である。 前記定着ユニットを構成する加圧ベルトユニットの加圧部の構成を示す説明図である。 前記定着ユニットを構成する押圧装置の変形例1の構成を示す説明図である。 本実施形態に係る押圧装置の変形例2の構成を示す、加熱ローラの中心軸方向から見た説明図である。 図5の押圧装置の構成の変形例2の構成を示す、加熱ローラの径方向から見た説明図である。 従来の定着装置の構成を示す、加熱ローラの中心軸方向から見た説明図である。 従来の定着装置の径方向から見た説明図である。 図8の定着装置において加圧プレートの状態の説明図である。
符号の説明
1 カラー画像形成装置
20,20a,20b,20c,20d プロセス印刷ユニット(画像形成手段)
21,21a,21b,21c,21d 感光体ドラム(像担持体)
27 定着ユニット(定着手段)
27a 加熱ローラ
27a1,27a2 ヒータランプ
30 転写ベルトユニット(1次転写手段)
31 転写ベルト(中間転写体)
36 転写ローラ(2次転写手段)
270,370,470 (実施形態、変形例1、変形例2の)加圧ベルトユニット
271 加圧ベルト
272 第1のローラ
273 第2のローラ
274 アイドルローラ
275 テンションローラ
276,376,476 押圧装置(押圧手段)
276a,376a1,376a2,476a 押し当て部材
276b,376b1,376b2,476b1〜476bn 弾性部材(加圧手段)
BP1 押圧力
BP2 押圧力
BP3 押圧力
CL 中間位置
L1 圧接部の範囲
L2 ニップ部
P1〜Pn 押圧力

Claims (12)

  1. 画像情報を複数の色相に色分解した後に画像処理を行い、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤により形成される現像剤像を担持する像担持体を備えた画像形成手段と、前記像担持体に形成された現像剤像を転写する中間転写体を備えた1次転写手段と、前記中間転写体に転写された現像剤像を被転写媒体に転写する2次転写手段と、加熱ローラと該加熱ローラに前記被転写媒体を押圧する加圧ベルトにより該被転写媒体に転写された現像剤像を熱定着させる定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、
    前記定着手段は、前記加圧ベルトと加熱ローラとの圧接部の範囲内で前記加圧ベルトの背面より該加圧ベルトを加熱ローラに押圧する押圧手段を備え、
    前記押圧手段は、押圧位置を変位可能とする機能と、押圧力を調整可能とする機能とを有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記押圧手段は、加圧ベルトと加熱ローラとの圧接部の圧力を、加圧ベルトの移動方向下流側の圧力より上流側の圧力を高くすることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記押圧手段は、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を加圧ベルトに向けて、この加圧ベルトの移動方向に沿った複数位置から押圧する加圧手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記押圧手段は、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を押圧する加圧手段とを備え、
    前記押し当て部材は、加圧ベルトと加熱ローラとの圧接部に対して無負荷状態の時に、前記圧接部の圧力の高い部分に対応する部位と加圧ベルトとの隙間が、前記圧接部の圧力の低い部分に対応する部位と加圧ベルトとの隙間よりも狭くなるように配置されることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記押圧手段は、加圧ベルトを押圧するための押し当て部材と、該押し当て部材を加圧ベルトに向けて、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置から押圧する加圧手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  6. 押圧手段の加圧手段は、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置にそれぞれ配設された弾性部材であることを特徴とする請求項5に記載のカラー画像形成装置。
  7. 押圧手段の加圧手段は、前記押し当て部材を加圧ベルトに向けて、前記加熱ローラの回転中心軸方向に沿った複数位置から押圧する加圧力が、加圧ベルト移動方向に沿う線圧力で1kg/cm以下になるようにしたことを特徴する請求項5または6に記載のカラー画像形成装置。
  8. 前記押圧手段の押し当て部材は、加圧ベルトの移動方向に沿う幅に比較して薄肉であって良熱伝導性材からなることを特徴とする請求項3乃至7のうちのいずれか一項に記載のカラー画像形成装置。
  9. 前記加圧ベルトは、少なくとも加圧ベルトを架橋して該加圧ベルトの一部を加熱ローラに当接するように配置された第1のローラおよび第2のローラと、該加圧ベルトに張力を与えるテンションローラとにより架橋され、
    前記第1のローラは、被転写媒体が搬入される側に配設され、
    前記第2のローラは、被転写媒体が搬出される側に配設され、
    前記テンションローラは、前記第1のローラと第2のローラとの間に位置する加圧ベルトを挟んで反加熱ローラ側に配設されることを特徴とする請求項1乃至8のうちの何れか一項に記載のカラー画像形成装置。
  10. 前記第1のローラは、前記第2のローラのローラ径よりも大きなローラ径を有することを特徴とする請求項9記載のカラー画像形成装置。
  11. 前記第1のローラおよび第2のローラは、加圧ベルトを介して加熱ローラに当接するように配設され、
    前記第1のローラの加熱ローラに向かう圧力は、第2のローラの加熱ローラに向かう圧力よりも大きいことを特徴とする請求項9または10に記載のカラー画像形成装置。
  12. 前記加圧ベルトは、加熱ローラの回転駆動によって従動回転することを特徴とする請求項1乃至11のうちの何れか一項に記載のカラー画像形成装置。


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