JP4368291B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラー画像形成装置に係り、特に、画像形成方法に電子写真方式を採用した複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置において、像担持体上に形成された現像剤像を転写材上に転写するカラー画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置において、カラー化が一般的になりつつあり、カラー画像形成装置の開発が進むに連れて、カラー画像形成装置が採用されることが多くなっている。また、印字処理速度についても高速化が望まれている。
上記のような開発において、カラー画像形成装置は、装置のコンパクト化やカラー印字の高速化に対応するために、中間転写体を用いて、各色相に色分解された画像情報を複数のプロセス印刷ユニットにより中間転写体上に積層することで現像剤像を形成し(1次転写)、積層形成された現像剤像を搬送された記録用紙に一括転写(2次転写)することで記録用紙上にカラー画像情報を印字するように構成された間接転写方式のカラー画像形成装置が多く提案されている。
このようなカラー画像形成装置において、記録用紙上にカラー画像情報を定着させるための定着装置127として、図6に示すような、ヒータランプ127a1,127a2を内蔵した加熱ローラ127aと加圧ローラ127bとによる熱定着方式を採用したものが知られている。
熱定着方式による定着装置では、未定着現像剤が転写された記録用紙が加熱ローラ127aと加圧ローラ127bの圧接部(ニップ部)L13を通過する時に熱の授受が行われ、記録用紙上の未定着現像剤が溶融して記録用紙に定着される。
しかしながら、上述した熱定着方式によると、高速化にともない記録用紙上に積層されたカラー現像剤の定着性能が低下するという問題が生じる。
すなわち、加熱ローラ127aと加圧ローラ127bとによるニップ部L13は、通常5〜8mm位の領域しかなく、通過する記録用紙の搬送速度が速い装置や、複数の色相の現像剤が積層されたカラー画像などでは、未定着現像剤への熱の授受が不足して定着性能が低下してしまう。
そこで、このような問題点を解決するため、熱定着方式の1手法として、加熱ローラと加圧用のベルト(以下、加圧ベルトと称する。)を用いて、加熱ローラに加圧ベルトを巻きつけることによりワイドニップを形成することで上記問題点の解決を図る手法が提案されている(特許文献1を参照)。
特開平02−210480号公報
しかしながら、上記提案で用いられる方式では、加圧ベルトは、搬送されることにより加熱ローラや架橋する複数のローラに対し蛇行をするという問題が新たに生じる。そこで、上記提案では、蛇行修正ローラを用いてこの問題を解消するようにしている。
また、通常、無端状の加圧ベルトの蛇行防止手法としては、(1)加圧ベルトの両端部に複数の開口部を配置し、加圧ベルトを架橋するローラの内の1本に前記開口部に対応する突起を配置する事で加圧ベルトの蛇行を防止する方式や、(2)加圧ベルトの両端部に加圧ベルトと同一材料で他の部分に比較し肉厚部分を形成し、肉厚部分をストップ部材として蛇行する加圧ベルトの蛇行を停止させる方式、さらに、図7,図8に示すように、(3)加圧ベルト371の両端部に加圧ベルトとは異なった樹脂部分(シリコンゴム等々)を貼り付けて加圧ベルトの周長全体に渡りストップ部材376を設けて加圧ベルト371の蛇行を規制する方式等が一般的に用いられている。
図中の符号372は加圧ベルト搬送用ローラ、372aは加圧ベルト搬送用ローラのシャフト軸、301aは筐体(装置フレーム)である。
しかしながら、上述したような従来の方式では、加圧ベルト自体が熱履歴を受けない状態では有効であるが、定着装置のように直接熱影響を受ける所に用いる場合には、新たな問題が生じる。
すなわち、加熱ローラは、概ね180〜200℃の温度で記録用紙上の未定着現像剤を定着するため、加圧ベルトは必然的に熱履歴として常温と200℃近傍の熱履歴を受け、(1)の方式では、開口部の膨張/収縮によって加圧ベルトに亀裂が発生してしまうという問題が生じる。
また、(2)の方式では、同一材質であっても肉厚が異なるため、端部の膨張量と中央部の膨張量が異なり(1)と同様の現象を招来する。
また、(3)の方式では、加圧ベルト371の膨張率と加圧ベルト371に貼り付けられたストップ部材376の膨張率とが同一とはならないために、加圧ベルト371とストップ部材376との界面で剥離が生じるという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、カラー画像形成装置において、加圧ベルトを用いた定着装置の加圧ベルトの蛇行を防止するとともに、加圧ベルトが熱履歴を受けても変形することなく安定した加圧ベルトの搬送を可能にしたカラー画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決するための本発明に係るカラー画像形成装置の各構成は、次の通りである。
請求項1に記載したカラー画像形成装置は、画像情報を複数の色相に色分解した後に画像処理を行い、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤により形成される現像剤像を担持する像担持体を備えた画像形成手段と、前記像担持体に形成された現像剤像を転写する中間転写体を備えた1次転写手段と、前記中間転写体に転写された現像剤像を被転写媒体に転写する2次転写手段と、加熱ローラと該加熱ローラに前記被転写媒体を押圧する加圧ベルトにより該被転写媒体に転写された現像画像を熱定着させる定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、
前記加圧ベルト、巻回された状態で加圧ベルトの裏面のベルト幅方向両端部に、裏面より突出した複数の突出体を加圧ベルトの全周に渡り所定の間隙を有して連続的に設け、
前記突出体は、前記突出体同士が隣接する端面が、前記加圧ベルトの搬送方向に対して傾斜して形成されるとともに、前記突出体同士が隣接する端面の傾斜部が、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中で最大径のローラの外周長より長く形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載したカラー画像形成装置は、画像情報を複数の色相に色分解した後に画像処理を行い、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤により形成される現像剤像を担持する像担持体を備えた画像形成手段と、前記像担持体に形成された現像剤像を転写する中間転写体を備えた1次転写手段と、前記中間転写体に転写された現像剤像を被転写媒体に転写する2次転写手段と、加熱ローラと該加熱ローラに前記被転写媒体を押圧する加圧ベルトにより該被転写媒体に転写された現像画像を熱定着させる定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、
前記加圧ベルトは、巻回された状態で加圧ベルトの裏面のベルト幅方向両端部に、裏面より突出した複数の突出体を加圧ベルトの全周に渡り所定の間隙を有して連続的に設け、
前記突出体は、前記突出体同士が隣接する端面が、前記加圧ベルトの搬送方向に対して傾斜して形成されるとともに、突出体同士が隣接する端面の傾斜部が、前記加圧ベルトの加熱ローラとの接触部の長さよりも長く形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載したカラー画像形成装置は、請求項1または2に記載した構成に加えて、前記突出体を、隣接する突出体同士の間隙が、少なくとも前記加圧ベルトの熱影響による加圧ベルトの膨張と該突出体の熱影響による膨張によって突出体同士が接する状態とならない(熱膨張率である)ようにしたことを特徴とするものである。
請求項4に記載したカラー画像形成装置は、請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載した構成に加えて、前記突出体を、隣接する突出体の端面同士が、略平行に配置されるようにしたことを特徴とするものである。
請求項5に記載したカラー画像形成装置は、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記突出体を、前記加圧ベルトの裏側からの突出量が、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中でローラの外周から該ローラのシャフト軸の外周までの距離が最も短い距離よりも少なくするようにしたことを特徴とするものである。
請求項6に記載したカラー画像形成装置は、請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記突出体を、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中で最大幅のローラよりもベルト幅方向で広い間隔を有して配置することを特徴とするものである。
請求項1乃至6に記載した発明によれば、画像情報を複数の色相に色分解した後に画像処理を行い、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤により形成される現像剤像を担持する像担持体を備えた画像形成手段と、前記像担持体に形成された現像剤像を転写する中間転写体を備えた1 次転写手段と、前記中間転写体に転写された現像剤像を被転写媒体に転写する2 次転写手段と、加熱ローラと該加熱ローラに前記被転写媒体を押圧する加圧ベルトにより該被転写媒体に転写された現像画像を熱定着させる定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、前記加圧ベルトの構成として、巻回された状態で加圧ベルトの裏面のベルト幅方向両端部に、裏面より突出した複数の突出体を加圧ベルトの全周に渡り所定の間隙を有して連続的に設けたことで、加圧ベルトの蛇行を防止するとともに、加圧ベルトが熱履歴を受けても変形することなく安定した加圧ベルトの搬送を行うことができる。
また、請求項1に記載した発明によれば、前記突出体を、突出体同士が隣接する端面の傾斜部が、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中で最大径のローラの外周長より長く形成されるようにしたことで、加圧ベルトが架橋するローラを通過する際に、突出体が途切れることがないため、加圧ベルトをスムーズに搬送することができる。
また、請求項2に記載した発明によれば、前記突出体を、突出体同士が隣接する端面の傾斜部が、前記加圧ベルトの加熱ローラとの接触部の長さよりも長く形成されるようにしたことで、加圧ベルトが加熱ローラを通過する際に、突出体が途切れることがないため、加圧ベルトをスムーズに搬送することができる。
また、請求項1〜6に記載の発明で得られる上記共通の効果に加え、各請求項に記載の発明によれば次の効果を得ることができる。
詳しくは、請求項3に記載した発明によれば、前記突出体を、隣接する突出体同士の間隙が、少なくとも前記加圧ベルトの熱影響による加圧ベルトの膨張と該突出体の熱影響による膨張によって突出体同士が接する状態とならない( 熱膨張率である)ようにしたことで、加圧ベルトが加熱ローラから熱影響を受けても安定した加圧ベルトの搬送を行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、前記突出体を、隣接する突出体の端面同士が、略平行に配置されるようにしたことで、加圧ベルトが加熱ローラと接触する時に、隣接する突出体の端面同士が同時に変形するため、先の突出体の変形が終了する前に、次の突出体が変形し始めるため、突出体の変形による加圧ベルトへの作用が断続的にならずに連続的に行われるので、加圧ベルトの搬送をスムーズに行うことができる。
請求項5に記載したカラー画像形成装置によれば、前記突出体を、前記加圧ベルトの裏側からの突出量が、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中でローラの外周から該ローラのシャフト軸の外周までの距離が最も短い距離よりも少なくなるようにしたことで、加圧ベルトを搬送する際に、突出体が搬送ローラ等に干渉することなくスムーズに搬送することができる。
請求項6に記載したカラー画像形成装置によれは、前記突出体を、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中で最大幅のローラよりもベルト幅方向で広い間隔を有して配置するようにしたことで、加圧ベルトを搬送中に、突出体がローラと干渉することなく加圧ベルトの蛇行を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は発明を実施する形態の一例であって、本発明の実施形態に係るカラー画像形成装置の全体の構成を示す説明図(後方からの断面視図)である。
本実施形態のカラー画像形成装置1は、図1に示すように、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤(以下、トナーと称する。)により形成される現像剤像(以下、トナー像と称する。)を担持する感光体ドラム21(21a,21b,21c,21d)を備えた複数の画像形成手段を構成するプロセス印刷ユニット20(20a,20b,20c,20d)と、複数のトナー像を積層して転写する1次転写手段を構成する中間転写体として無端の転写ベルト31と、前記転写ベルト31に積層転写されたトナー像を記録用紙に一括転写する2次転写手段を構成する転写ローラ36と、加熱ローラ27aと加圧ベルト271により記録用紙に転写されたトナー像を熱定着させる定着ユニット27とを備えたものである。
ここで、本実施形態におけるカラー画像形成装置1とオペレータとの位置関係は、図1に示すカラー画像形成装置1の向こう側にオペレータが位置するようになっている。すなわち、カラー画像形成装置1の図示されない側面が操作側となり、図1における正面視の左右方向は、オペレータが操作側に向かう場合の左右方向とは逆になっている。
また、以下の説明中のフロント側(F側)はオペレータ側を示し、リア側(R側)はカラー画像形成装置1の後側、すなわち図1に図示された面側を示すものとする。
まず、カラー画像形成装置1の全体構成について説明する。
本実施形態に係るカラー画像形成装置1は、図1に示すように、画像情報を色分解して色相毎に画像を形成してカラー画像を出力するようにした、いわゆるデジタルカラープリンタであって、大略的に画像形成部108と給紙部109とにより構成され、外部に接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置(図示省略)からの印刷ジョブに基づいて多色画像又は単色画像を記録用紙上に形成するものである。
画像形成部108は、電子写真方式で、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色を用いて多色画像を形成するものであって、主に、露光ユニット10、プロセス印刷ユニット20、定着ユニット27、転写ベルト31を備える1次転写手段としての転写ベルトユニット30、転写ローラ36、転写ベルトクリーニングユニット37とにより構成されている。
画像形成部108の概略構成は、カラー画像形成装置1の筐体1aの一端側の上部に定着ユニット27を配置し、該定着ユニット27の下方に筐体1aの一端側から他端側に渡り転写ベルトユニット30を配置するとともに、該転写ベルトユニット30の下方にプロセス印刷ユニット20を配置し、さらに該プロセス印刷ユニット20の下方に露光ユニット10を配置している。
また、転写ベルトユニット30の他端側には転写ベルトクリーニングユニット37が設けられている。さらに、画像形成部108の上部には定着ユニット27に隣接して排紙トレイ43が設けられている。そして、この画像形成部108の下側に給紙部109が構成されている。
本実施形態では、プロセス印刷ユニット20として、ブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応した4個のプロセス印刷ユニット20a,20b,20c,20dが転写ベルト31に沿って順次設けられている。
転写ベルト31上に転写されるトナー像の中で最初に転写される色相のプロセス印刷ユニット20a、すなわち、転写ローラ36から最も遠い位置に配置される色相のプロセス印刷ユニット20aは、黒色の色相のトナーを備え、転写ベルト31上に最初に黒色のトナー像を形成するものである。
これらプロセス印刷ユニット20a,20b,20c,20dは、筐体1a内で略水平方向(図中の左右方向)に平行して並設され、各色毎に像担持体たる感光体ドラム21a,21b,21c,21d、該感光体ドラム21a,21b,21c,21dを帯電させる帯電器22a,22b,22c,22d、現像器23a,23b,23c,23d、クリーナユニット24a,24b,24c,24d等をそれぞれ備えている。
ここで、各色毎に対応する構成要素に付したa,b,c,dの記号は、それぞれブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応するように記載したものであるが、以下の説明において、特定の色に対応する構成要素を指定して説明する場合を除き、各色に対して設けられている構成要素をまとめて、感光体ドラム21、帯電器22、現像器23、クリーナユニット24と記載するものとする。
感光体ドラム21は、外周面の一部が転写ベルト31の表面に接触するように配置されるとともに、ドラムの外周面に沿って電界発生部としての帯電器22、現像器23、及びクリーナユニット24が近接配置されている。
帯電器22は、ローラ型帯電器が用いられ、感光体ドラム21を挟んで転写ベルトユニット30が配置する位置と略反対側で感光体ドラム21の外周面に接触するように配置されている。尚、本実施形態では帯電器22としてローラ型帯電器を用いているが、ローラ型帯電器の代わりにブラシ型帯電器、チャージャー型帯電器等を用いても良い。
現像器23は、ブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の各色のトナーが各色ずつ現像器23毎に収納されており、感光体ドラム回転方向(図中の矢印A方向)で帯電器22より下流側に配置されている。そして、該感光体ドラム21の外周面に形成された静電潜像に各色のトナーを供給して顕像化するように構成されている。
クリーナユニット24は、感光体ドラム回転方向で帯電器22より上流側に配置されている。また、クリーナユニット24は、クリーニングブレード241を備え、該クリーニングブレード241を感光体ドラム21の外周面に沿って当接配置し、該感光体ドラム21上の残留トナーを掻き取り回収するように構成されている。図中の符号242は回収したトナーを搬送する搬送スクリュである。
露光ユニット10は、印刷用の画像データに基づいて各色毎に各々の感光体ドラム21上にレーザ光を照射して静電潜像を生成させるものであって、主に、レーザ照射部11aを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)11、ポリゴンミラー12、及び各色毎にレーザ光を反射する反射ミラー13a,13b,13c,13d,14a,14b,14cとにより構成されている。
レーザ照射部11aから発せられたレーザ光は、ポリゴンミラー12により色分解された後に反射ミラー13a〜13d,14a〜14cで反射して、各色毎にそれぞれの感光体ドラム21上に照射されるようになっている。
尚、レーザスキャニングユニット11は、レーザ照射部11aの代わりにEL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子をアレイ状に並べた書込ヘッドを用いる構成であっても良い。
転写ベルトユニット30は、主に、転写ベルト31、転写ベルト駆動ローラ32、転写ベルト従動ローラ33、転写ベルトテンション機構34、中間転写ローラ35a,35b,35c,35dとにより構成されている。
尚、以下の説明においては、中間転写ローラ35a,35b,35c,35dを総して用いる場合には中間転写ローラ35と記載するものとする。
転写ベルト31は、厚さ75μm〜120μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。転写ベルト31の材質は、主にポリイミド、ポリカーボネイト、サーモプラスチックエラストマーアロイ等が用いられている。
また、転写ベルト31は、その表面が感光体ドラム21の外周面と接触するように、転写ベルト駆動ローラ32、転写ベルト従動ローラ33、転写ベルトテンション機構34、中間転写ローラ35により張架され、該転写ベルト駆動ローラ32の駆動力により副走査方向(図中の矢印B方向)へ移動するように構成されている。
転写ベルト駆動ローラ32は、筐体1aの一端側に配置され、転写ベルト31に駆動を掛けて該転写ベルト31を搬送するとともに、転写ベルト31と記録用紙とを重ね合わせた状態で転写ローラ36とで挟み込んで圧接しながら記録用紙を搬送するように設けられている。
転写ベルト従動ローラ33は、筐体1aの他端側に配置され、転写ベルト駆動ローラ32とともに転写ベルト31を筐体1aの一端側から他端側に渡り略水平に架設している。
中間転写ローラ35は、転写ベルト駆動ローラ32から転写ベルト従動ローラ33に渡り巻回された転写ベルト31の内側空間に配置されるとともに、軸心を感光体ドラム21に対して図中左右方向に転写ベルト31の移動方向下流側にずらした位置に配置され、転写ベルト31の内側面を押圧して、前記転写ベルト31の外側面が感光体ドラム21の外周面の一部を巻回して所定のニップ量を得るように設けられている。
また、中間転写ローラ35は、直径8〜10mmの金属(例えば、ステンレス)軸を備え、その金属軸の外周面にEPDM、発泡ウレタン等の導電性を有する弾性材が被覆されている。
このように構成された中間転写ローラ35は、感光体ドラム21に形成されたトナー像を転写ベルト31に転写するために高電圧の転写バイアス、すなわち、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧が印加され、弾性材により転写ベルト31に対して均一的に高電圧を印加するようにされている。
上述の各感光体ドラム21上で各色相に応じた顕像化されトナー像(静電像)が転写ベルト31で積層され、装置に入力された画像情報となる。このように積層された画像情報は、転写ベルト31の接触位置に配置される転写ローラ36によって記録用紙に転写されるようになっている。
2次転写手段を構成する転写ローラ36は、転写ベルト31に転写された現像剤像を記録用紙に転写する2次転写手段を構成するものであって、転写ベルト駆動ローラ32に対して略水平で平行に対向し、該転写ベルト駆動ローラ32に巻回される転写ベルト31に対して所定のニップで圧接するように配設され、該転写ベルト31上に形成された多色トナー像を記録用紙上に転写させるための電圧、すなわち、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧が印加されるように構成されている。
また、転写ベルト31と転写ローラ36との間のニップを定常的に得るために、転写ベルト駆動ローラ32又は転写ローラ36の何れか一方のローラを金属等の硬質材料により構成し、他方のローラを弾性ゴム、発泡性樹脂等の軟質材料により構成するようにしている。
転写ベルト駆動ローラ32と転写ローラ36の下方にはレジストローラ26が設けられている。レジストローラ26は、給紙部109から供給された記録用紙の先端と転写ベルト31上のトナー像の先端とを整合して転写ローラ36側へ搬送するように構成されている。
また上記のように、感光体ドラム21との接触により転写ベルト31に付着したトナー、または転写ローラ36によって記録用紙上に転写画行われずに転写ベルト31残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるため、転写ベルトクリーニングユニット37によって除去・回収されるように設定されている。
転写ベルトクリーニングユニット37は、転写ベルト従動ローラ33の近傍に設けられ、転写ベルト31に当接(または摺接)するように配置したクリーニングブレード37aと、該クリーニングブレード37aにより転写ベルト31上の残留トナーを掻き取ったトナー(廃トナー)を一旦収納するボックス状のトナー回収部37bとを備え、転写ベルト31上の残留トナーを掻き取り回収するようにされている。
また、転写ベルトクリーニングユニット37は、プロセス印刷ユニット20aより転写ベルト31の移動方向上流側で該プロセス印刷ユニット20aに近接して配置されている。また、転写ベルト31のクリーニングブレード37aが外側面に接触する部分は、その内側面が転写ベルト従動ローラ33で支持されている。
定着ユニット27上方には搬送ローラ27cが設けられ、記録用紙を定着ユニット27の下方より搬入して、搬送ローラ27cの上方に搬出するようにされている。
さらに、定着ユニット27の上方には、搬送ローラ27cに隣接して排紙ローラ28が設けられ、搬送ローラ27cから搬送された記録用紙を該排紙ローラ28により排紙トレイ43上に記録用紙を排紙するようにされている。
ここで、本実施形態に係る定着ユニット27の構成について、図面を参照して詳細に説明する。
図2は本実施形態に係るカラー画像形成装置の定着ユニットの構成を示す説明図、図3は前記定着ユニットを構成する加圧ベルトユニットの加圧ベルトと加圧ベルト搬送用のローラとの位置関係を示す説明図、図4は前記加圧ベルトの構成を示すベルト裏面の平面図、図5は前記加圧ベルトが搬送ローラに巻回された状態を示す説明図である。
定着ユニット27は、図2に示すように、主に、トナー像が転写された記録用紙を加熱するための加熱ローラ27aと、該記録用紙を加熱ローラ27aに押圧するための加圧ベルトユニット270とにより構成されている。
加熱ローラ27a内には、ローラ本体を加熱するための熱源であるヒータランプ27a1,27a2が該加熱ローラ27aの軸線に沿って略平行に配置されている。
加圧ベルトユニット270は、図2に示すように、主に、加熱ローラ27aに記録用紙を押圧するための加圧ベルト271、該加圧ベルト271を搬送するための駆動ローラ272、ニップローラ273、アイドルローラ274およびテンションローラ275とにより構成されている。
加圧ベルト271は、図2〜図4に示すように、表裏面が平滑な無端の平ベルトであって、駆動ローラ272、ニップローラ273、アイドルローラ274およびテンションローラ275の各ローラに巻回される裏面271aに、ベルト幅方向両端部に沿って、裏面271aから内側に向かい突出した蛇行防止用ビード276が加圧ベルト271の全周に渡り設けられている。
蛇行防止用ビード276は、複数の突出体277を所定の間隙278を開けて連続的に配置して形成されている。
また、蛇行防止用ビード276は、加圧ベルト271を架橋する駆動ローラ272、ニップローラ273、アイドルローラ274およびテンションローラ275の中で最大幅のローラよりもベルト幅方向で広い間隔で配置され、加圧ベルト271をベルト幅方向でガイドして各ローラ上でローラ軸心に沿った方向にずれないように構成したものである。
突出体277は、図3、図4に示すように、ベルト搬送方向に長く形成され、加圧ベルト271の裏面271a側から先端側に向かい先細りの略台形状断面を有するともに、少なくともローラ端部に対向する側面277aが外側に膨らんだ曲面で構成されている。
また、突出体277は、隣接する突出体277同士の間隙278が、加熱ローラ27aからの熱影響による加圧ベルト271の膨張量と、加熱された加圧ベルト271からの熱影響による突出体277の膨張量との差によって突出体277同士が当接しないように配置されている。
すなわち、加熱ローラ27aの熱影響により、加圧ベルト271が200℃程になっても、突出体277が熱膨張により隣接する突出体277同士当接しないように間隙278をとって配置されている。
前記突出体277の突出体277同士が隣接する端面277bは、図4に示すように、加圧ベルト271の搬送方向(矢印A1)に対して傾斜して形成されるとともに、隣接する突出体277の端面277b,277b同士が略平行に配置されている。
前記突出体277の端面277bの傾斜部277cは、図4,図5に示すように、その傾斜部277cの長さL1が加圧ベルト271を架橋する複数のローラの中で最大径のローラ(例えば、ニップローラ273)の外周長L2より長く形成されるとともに、図2に示すように、加圧ベルト271の加熱ローラ27aとの接触部の長さ(ニップ幅)L3よりも長く形成されている。
また、突出体277は、加圧ベルト271の裏面271a側からの突出量(高さ)を、加圧ベルト271を架橋する複数のローラの中でローラの外周から該ローラのシャフト軸の外周までの距離(ローラの肉厚部の寸法)が最も短い距離よりも少なく形成されている。
つまり、加圧ベルト271が搬送される際には、該加圧ベルト271の裏面271aに形成された突出体277は、突出方向(高さ方向)で何とも干渉することなく加圧ベルト271とともに移動することができる。
駆動ローラ272は、加熱ローラ27aに当接または近接して配設され、該駆動ローラ272の回転により巻回された加圧ベルト271を搬送するものである。
ニップローラ273は、駆動ローラ272から所定の間隔をとって離間した位置で加熱ローラ27aに当接または近接して配設され、該駆動ローラ272とともに加圧ベルト271を加熱ローラ27aと対向する位置に架橋して、加熱ローラ27aと加圧ベルト271によりワイドニップを形成するものである。
尚、このニップローラ273の設置位置を変えることで、加熱ローラ27aと加圧ベルト271により形成されるニップ幅を変化させることができる。
アイドルローラ274は、ベルト搬送方向でニップローラ273より上流側に配置され、加圧ベルト271の搬送をガイドするとともに、該アイドルローラ274を移動させることで、加圧ベルト271の設置状態の調整(長さ調整)や着脱を行うようにしたものである。
テンションローラ275は、駆動ローラ272とアイドルローラ274との間に配置され、加圧ベルト271を外側に張り出して該加圧ベルト271のテンションを調整するものであって、加圧ベルト271を加熱ローラ27aに押し付ける圧力を調整するものである。
以上のように構成された加圧ベルトユニット270により、加熱ローラ27aに加圧ベルト271を押し付けることでワイドニップを形成するようにされている。
上述した定着ユニット27によるトナー像の定着は、加熱ローラ27aの内部に設けられたヒータランプ27a1,27a2を温度検出器(図示省略)の検出値に基づいて制御して、加熱ローラ27aを所定の温度(定着温度)に保つとともに、トナー像が転写された記録用紙を加熱ローラ27aと加圧ベルト271との間に挟み込んで回転搬送しながら加熱・加圧することで記録用紙上にトナー像を熱定着するようにされている。
また、定着ユニット27に隣接して、両面印刷用の両面原稿搬送路S3が定着ユニット27の後方から下方に向かい給紙部109付近まで構成され、その両面原稿搬送路S3上に上下方向で並設された搬送ローラ29a,29bにより記録用紙を反転させた状態で、再び転写ローラ36に向かい搬送するようになっている。
具体的には、搬送ローラ29aは定着ユニット27の後方に配置され、搬送ローラ29bは、上下方向で搬送ローラ29aの下方に位置するとともに、横方向でレジストローラ26と略同じ位置に配置されている。
次に、給紙部109の構成について説明する。
給紙部109は、画像形成に使用する記録用紙を収容するための手差トレイ41及び給紙カセット42を備え、手差トレイ41又は給紙カセット42から記録用紙を一枚ずつ画像形成部108に供給するようにされている。
手差トレイ41は、図1に示すように、カラー画像形成装置1の筐体1aの一側端(図中で右側)に、使用時には外方に拡開され、未使用時には一側端に収納可能に設けられ、利用者が所望する種類の記録用紙を少数枚(必要とする枚数)だけ載置してカラー画像形成装置1の筐体1a内部に1枚ずつ取込むものである。
手差トレイ41による記録用紙の給紙方向(図中の矢印C方向)下流側のカラー画像形成装置1の筐体1a内には、露光ユニット10の下方にピックアップローラ41aが設けられ、さらに給紙方向下流側に搬送ローラ41b,41c,41dが略水平に設けられている。
ピックアップローラ41aは、手差トレイ41から給紙された記録用紙の一端部の表面と接触して、ローラの摩擦抵抗により一枚ずつ確実に搬送するようになっている。
最下流側の搬送ローラ41dは、搬送ローラ41b,41cよりも上方に設けられ、これにより記録用紙を上方に向かい搬送するようになっている。
前述したピックアップローラ41a及び搬送ローラ41b,41c,41dによって記録用紙搬送路S1が構成されている。
一方、給紙カセット42は、筐体1a内の画像形成部108及び露光ユニット10の下側に設けられ、装置の仕様により規定されたサイズ、又は利用者が予め定めたサイズの記録用紙を大量に収容可能となっている。
給紙カセット42の一端部(図中の左側端部)の上にはピックアップローラ42aが設けられ、該ピックアップローラ42aの記録用紙搬送方向(図中の矢印D方向)下流側で斜め上方には搬送ローラ42bが設けられている。
ピックアップローラ42aは、給紙カセット42にセットされた記録用紙の最上部にある記録用紙の一端部の表面と接触して、ローラの摩擦抵抗により一枚ずつ確実に繰り出して搬送するようになっている。
搬送ローラ42bは、ピックアップローラ42aから繰り出された記録用紙を、筐体1a内の一端側に形成された記録用紙搬送路S2に沿って上方に向かい画像形成部108に搬送するようになっている。
次に、本実施形態のカラー画像形成装置1による画像出力について説明する。
カラー画像形成装置1は、給紙部109から供給される記録用紙上に感光体ドラム21上のトナー像をいわゆる中間転写方式(オフセット方式)によって転写ベルト31を介して記録用紙に転写するようにされている。
まず、帯電器22により感光体ドラム21の外周面を所定の電位に均一的に帯電する。
帯電された感光体ドラム21に露光ユニット10からレーザ光を照射することで、各色毎の感光体ドラム21上に各色毎の静電潜像が生成される。
次に、現像器23より感光体ドラム21の外周面にトナーが供給されて、感光体ドラム21の外周面に形成された静電潜像がトナーによりトナー像として顕像化される。
そして、感光体ドラム21に生成したトナー像が転写ベルト31に転写される。
感光体ドラム21から転写ベルト31へのトナー像の転写は、転写ベルト31の裏側に接触配置された中間転写ローラ35に高電圧を印加することにより行われる。
中間転写ローラ35にトナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧を印加することで、転写ベルト31は、この中間転写ローラ35により均一的に高電圧が印加されて逆極性(+)となる。これにより、感光体ドラム21上の帯電極性(−)のトナー像は、感光体ドラム21が転写ベルト31と回転接触する際に転写ベルト31上に転写される。
各々の感光体ドラム21に形成された各色のトナー像は、転写ベルト31が移動しながら各々の感光体ドラム21と回転接触するに従い順次に重ねて転写され、転写ベルト31上にはカラーのトナー像が形成される。
このようにして、各色毎に感光体ドラム21上でトナーにより顕像化された静電潜像は転写ベルト31上で積層され、印刷用画像が多色トナー像として転写ベルト31上に再現される。
そして、転写ベルト31上に転写された多色トナー像は、転写ベルト31が移動して記録用紙と該転写ベルト31とが重なり合う位置で、転写ローラ36によって転写ベルト31から記録用紙上に転写される。
感光体ドラム21と接触することで転写ベルト31に付着したトナー、又は転写ローラ36によって記録用紙上に転写が行われずに転写ベルト31上に残留したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるため、転写ベルトクリーニングユニット37によって除去および回収される。
次に、給紙部109による記録用紙の供給動作について説明する。
手差トレイ41に載置された記録用紙を用いる場合は、操作パネル(図示省略)の指示により制御されたタイミングで、ピックアップローラ41aにより手差トレイ41内から記録用紙が1枚ずつ装置内部に取り込まれる。
装置内部に取り込まれた記録用紙は、搬送ローラ41b,41c,41dにより記録用紙搬送路S1に沿って画像形成部108へ搬送される。
一方、給紙カセット42に収容された記録用紙を用いる場合は、ピックアップローラ42aにより給紙カセット42内から記録用紙が1枚ずつ分離給送され、搬送ローラ42bにより記録用紙搬送路S2に沿って画像形成部108へ搬送される。
手差トレイ41又は給紙カセット42から搬送された記録用紙は、レジストローラ26により記録用紙の先端と転写ベルト31上のトナー像の先端とを整合するタイミングで転写ローラ36側へ搬送されて、転写ベルト31上のトナー像が記録用紙上に転写される。
トナー像が転写された記録用紙は、略垂直に搬送されて定着ユニット27に到達し、定着ユニット27において、加熱ローラ27aと加圧ベルト271とによりトナー像が記録用紙に熱定着される。
定着ユニット27を通過した記録用紙は、片面印刷要求の場合、排紙ローラ28により排紙トレイ43上にフェイスダウンで排出される。
一方、両面印刷要求の場合は、排紙ローラ28により記録用紙をチャックした後、該排紙ローラ28を逆回転させて記録用紙を両面原稿搬送路S3へ導き、搬送ローラ29a,29bにより再度レジストローラ26へ搬送する。
この時、記録用紙は、転写される面が反転するとともに搬送される前後方向が変わる。
つまり、最初の転写時にスタート側となる端部が裏面転写時にはエンド側となり、最初の転写時にエンド側となる端部が裏面転写時にはスタート側となる。
そして、記録用紙の裏面にトナー像を転写及び熱定着させた後、排紙ローラ28により排紙トレイ43上に排出される。
以上のように、記録用紙への転写動作が行われる。
ここで、本実施形態のカラー画像形成装置1の構成による1次転写時の転写状況について、装置構成に基づき詳細に説明する。
本実施形態では、1次転写を行うための構成として、図2に示すように、中間転写ローラ35を、感光体ドラム21に対して該中間転写ローラ35の軸心を図中左右方向に転写ベルト31の移動方向下流側にずらした位置に配置して、転写ベルト31の内側面を押圧することで、転写ベルト31の外側面が感光体ドラム21の外周面の一部を巻回して所定のニップ量を得るように設けている。
上記のように中間転写ローラ35を配置することで、転写ベルト31は、感光体ドラム21に対して広い範囲でニップ部を形成でき、さらに、該転写ベルト31の張力により感光体ドラム21に接触しているので、従来のように中間転写ローラ35と感光体ドラム21とにより挟持してニップを得るようにした構成と比較して、転写ベルト31のニップ部に掛かる圧力を軽減するとともに圧力集中を避けることができる。
従って、1次転写時における転写ベルト31の感光体ドラム21と接触している部分の圧力変動による影響を少なくする事ができる。これにより、安定したトナー像の転写を実現できる。
次に、本実施形態の定着ユニットの構成による2次転写後の記録用紙へのトナー像の定着動作について、装置構成に基づき詳細に説明する。
本実施形態では、定着ユニット27の構成として、図2に示すように、加熱ローラ27aと対向して加圧ベルトユニット270を配置し、該加圧ベルトユニット270の加圧ベルト271と加熱ローラ27aとにより記録用紙を挟み込んで該記録用紙上のトナー像を加熱・加圧することで記録用紙に定着するようにしている。
加圧ベルト271は、蛇行防止用ビード276によりベルト幅方向の両端部がガイドされて、駆動ローラ272、ニップローラ273、アイドルローラ274およびテンションローラ275の各部ローラ上でローラ軸心に沿った方向にずれることなく搬送される。
蛇行防止用ビード276は、別体で形成された複数の突出体277を所定の間隙278をとって連続的に配置して構成されているので、加圧ベルト271がローラ外周に沿って湾曲しながら搬送されても、蛇行防止用ビード276に生じる変形による歪は、短いピッチで個々の突出体277の変形動作が終了する毎に開放されるため、累積することなくベルト搬送動作をスムーズにできる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、加熱ローラ27aと加圧ベルト271とによりトナー定着を行う定着ユニット27を備えたカラー画像形成装置1において、加圧ベルト271の裏面271aに複数の突出体277により構成された蛇行防止用ビード276を設けたことで、加圧ベルト271の蛇行を防止するとともに、加圧ベルト271が加熱ローラ27aから熱履歴を受けても変形することなく安定したベルト搬送を可能にすることができる。
また、本実施形態によれば、突出体277を、突出体277同士が隣接する端面277bを斜めに形成するとともに、ベルト幅方向で一部が並設した状態に配置したので、加圧ベルト271がローラの外周に沿って変形する際に、加圧ベルト271とともに変形する突出体277の変形動作が終了する前に次の突出体277の変形動作が開始するため、突出体277の継ぎ目のショックを無くして、加圧ベルト271の挙動が大きく変化することなくベルト搬送を連続的にスムーズにできる。
さらに、突出体277は、その傾斜部277cの長さL1を加圧ベルト271を架橋する最大径のローラ(例えば、ニップローラ273)の外周長L2より長く形成するとともに、加圧ベルト271の加熱ローラ27aとの接触部の長さ(ニップ幅)L3よりも長く形成したことで、加圧ベルト271が搬送用のロールや加熱ローラ27aの外周面に沿って搬送される際に、各ローラを通過する際に、突出体277が途切れることがないため、加圧ベルト271をスムーズに搬送することができる。
また、本実施形態では、突出体277の形状を、加圧ベルト271の裏面271a側から先端側に向かい先細りの略台形状断面を有するともに、少なくともローラ端部に対向する側面277aを外側に膨らんだ曲面で構成しているので、突出体277がローラ上に差し掛かる際に、突出体277の側面277aがローラ端部に接触しても、乗り上げることなくローラの端面に沿って移動することができるので、加圧ベルト271を確実にガイドすることができる。
尚、突出体277の側面277aの形状は、曲面でなくとも良く、裏面271a側から先端側に向かい傾斜面を形成するようにしたものであって、上述した効果と同様な効果が得られる。
また、本発明のカラー画像形成装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の構成に変更を加え得ることは勿論である。
また、本発明は、カラー画像形成装置を構成する画像形成手段、1次転写手段、2次転写手段等の構成に限定されるものではなく、定着装置に加圧ベルトを用いるものに適用されるものであるが、さらに、本発明に係る加圧ベルトをガイドするための蛇行防止体としての突出体を、加圧ベルトのみに限ることなく、その他の搬送ベルト等に発展させて用いることも容易であり、同様な効果が期待できる。
本発明の実施形態に係るカラー画像形成装置の全体の構成を示す説明図(後方からの断面視図)である。 前記カラー画像形成装置の定着ユニットの構成を示す説明図である。 前記定着ユニットを構成する加圧ベルトユニットの加圧ベルトと加圧ベルト搬送用のローラとの位置関係を示す説明図である。 前記加圧ベルトの構成を示すベルト裏面の平面図である。 前記加圧ベルトが搬送ローラに巻回された状態を示す説明図である。 従来の定着ユニットの構成を示す説明図である。 従来の前記定着ユニットを構成する加圧ベルトユニットの加圧ベルトと加圧ベルト搬送用のローラの構成を示す説明図である。 従来の加圧ベルトの構成を示すベルト裏面の平面図である。
符号の説明
1 カラー画像形成装置
20,20a,20b,20c,20d プロセス印刷ユニット(画像形成手段)
21,21a,21b,21c,21d 感光体ドラム(像担持体)
27 定着ユニット(定着手段)
27a 加熱ローラ
27a1,27a2 ヒータランプ
30 転写ベルトユニット(1次転写手段)
31 転写ベルト(中間転写体)
36 転写ローラ(2次転写手段)
270 加圧ベルトユニット
271 加圧ベルト
271a 裏面
272 駆動ローラ
273 ニップローラ
274 アイドルローラ
275 テンションローラ
276 蛇行防止用ビード
277 突出体
277a 側面
277b 端面
277c 傾斜部
278 間隙

Claims (6)

  1. 画像情報を複数の色相に色分解した後に画像処理を行い、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤により形成される現像剤像を担持する像担持体を備えた画像形成手段と、前記像担持体に形成された現像剤像を転写する中間転写体を備えた1次転写手段と、前記中間転写体に転写された現像剤像を被転写媒体に転写する2次転写手段と、加熱ローラと該加熱ローラに前記被転写媒体を押圧する加圧ベルトにより該被転写媒体に転写された現像画像を熱定着させる定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、
    前記加圧ベルトは、巻回された状態で加圧ベルトの裏面のベルト幅方向両端部に、裏面より突出した複数の突出体を加圧ベルトの全周に渡り所定の間隙を有して連続的に設け、
    前記突出体は、前記突出体同士が隣接する端面が、前記加圧ベルトの搬送方向に対して傾斜して形成されるとともに、前記突出体同士が隣接する端面の傾斜部が、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中で最大径のローラの外周長より長く形成されていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 画像情報を複数の色相に色分解した後に画像処理を行い、色分解された画像情報に応じて各色相に合致した現像剤により形成される現像剤像を担持する像担持体を備えた画像形成手段と、前記像担持体に形成された現像剤像を転写する中間転写体を備えた1次転写手段と、前記中間転写体に転写された現像剤像を被転写媒体に転写する2次転写手段と、加熱ローラと該加熱ローラに前記被転写媒体を押圧する加圧ベルトにより該被転写媒体に転写された現像画像を熱定着させる定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、
    前記加圧ベルトは、巻回された状態で加圧ベルトの裏面のベルト幅方向両端部に、裏面より突出した複数の突出体を加圧ベルトの全周に渡り所定の間隙を有して連続的に設け、
    前記突出体は、前記突出体同士が隣接する端面が、前記加圧ベルトの搬送方向に対して傾斜して形成されるとともに、突出体同士が隣接する端面の傾斜部が、前記加圧ベルトの加熱ローラとの接触部の長さよりも長く形成されていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 前記突出体は、隣接する突出体同士の間隙が、少なくとも前記加圧ベルトの熱影響による加圧ベルトの膨張と該突出体の熱影響による膨張によって突出体同士が接する状態とならないことを特徴とする請求項1または2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記突出体は、隣接する突出体の端面同士が、略平行に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記突出体は、前記加圧ベルトの裏側からの突出量を、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中でローラの外周から該ローラのシャフト軸の外周までの距離が最も短い距離よりも少なくしたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記突出体は、少なくとも前記加圧ベルトを架橋する複数のローラの中で最大幅のローラよりもベルト幅方向で広い間隔を有して配置されたことを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載のカラー画像形成装置。
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