JP2006168782A - ブリスター包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】接着や溶着等の手段を用いずに、収納された物品が抜け落ちたり、抜き取られたりする心配がないブリスター包装体を提供することである。
【解決手段】2つ折りで重ね合わされるシート片1a、1b同士を係止する手段を、折り目線2で形成される辺の両側の辺部で、一方のシート片1bの辺縁に設けた爪6を他方のシート片1aの辺縁部に設けたスリット5に差し込んで係止するものとし、このスリット5に差し込んだシート片1bの爪6と、スリット5に爪6を差し込まれたシート片1aの辺縁部とを一緒に折り畳むことにより、重ね合わせたシート片1a、1bを強固に密着させ、接着や溶着等の手段を用いずに、凹部4に収納された物品Aが抜け落ちたり、抜き取られたりする心配がないようにした。
【選択図】図3
【解決手段】2つ折りで重ね合わされるシート片1a、1b同士を係止する手段を、折り目線2で形成される辺の両側の辺部で、一方のシート片1bの辺縁に設けた爪6を他方のシート片1aの辺縁部に設けたスリット5に差し込んで係止するものとし、このスリット5に差し込んだシート片1bの爪6と、スリット5に爪6を差し込まれたシート片1aの辺縁部とを一緒に折り畳むことにより、重ね合わせたシート片1a、1bを強固に密着させ、接着や溶着等の手段を用いずに、凹部4に収納された物品Aが抜け落ちたり、抜き取られたりする心配がないようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は、ブリスター包装体に関する。
重ね合わせたシート片の少なくとも一方に凹部を設け、この凹部に物品を収納して陳列用等に使用されるブリスター包装体には、重ね合わせたシート片同士を接着や溶着等の手段によって係止したものと、重ね合わせたシート片同士を引っ掛けや嵌め込み等の手段で係止したものとがある。具体的な引っ掛けや嵌め込み等の手段としては、一方のシート片に設けた鉤片を他方のシート片に設けた切欠溝に掛止するもの(例えば、特許文献1参照)、一方のシート片に設けた凸部を他方のシート片に設けた凹部に嵌合するもの(例えば、特許文献2参照)等がある。
上述した接着や溶着等の手段でシート片同士を係止したブリスター包装体は、凹部の全周を係止できるので、凹部に収納された物品が重ね合わせたシート片の間から抜け落ちる心配はないが、接着や溶着等による係止に手間がかかり、接着剤等によって収納される物品が汚れたり、固着したりする問題がある。
一方、引っ掛けや嵌め込み等の手段でシート片同士を係止したブリスター包装体は、シート片同士を簡単に係止でき、かつ、収納される物品が汚れたり固着したりする恐れもないが、シート片同士の係止部位が局所的になるので、凹部に収納された物品が重ね合わせたシート片の間から抜け落ちる心配がある。また、引っ掛けや嵌め込み等による係止は簡単に外せるので、収納された物品が抜き取られる心配もある。
そこで、本発明の課題は、接着や溶着等の手段を用いずに、収納された物品が抜け落ちたり、抜き取られたりする心配がないブリスター包装体を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、折り目線で2つ折りにされるシートの2つ折りで重ね合わされるシート片の少なくとも一方に凹部を設け、これらの重ね合わせたシート片同士を係止して、前記凹部に物品を収納するようにしたブリスター包装体において、前記重ね合わせたシート片同士を係止する手段を、前記折り目線で形成される辺を除く少なくとも1つの辺部で、一方の前記シート片の辺縁に設けた爪を他方のシート片の辺縁部に設けたスリットに差し込んで係止するものとし、このスリットに差し込んだ一方のシート片の爪と、スリットに爪を差し込まれた他方のシート片の辺縁部とを一緒に折り畳んだ構成を採用した。
すなわち、重ね合わせたシート片同士を係止する手段を、折り目線で形成される辺を除く少なくとも1つの辺部で、一方のシート片の辺縁に設けた爪を他方のシート片の辺縁部に設けたスリットに差し込んで係止するものとし、このスリットに差し込んだ一方のシート片の爪と、スリットに爪を差し込まれた他方のシート片の辺縁部とを一緒に折り畳むことにより、重ね合わせたシート片同士を強固に密着させ、接着や溶着等の手段を用いずに、収納された物品が抜け落ちたり、抜き取られたりする心配がないようにした。
前記一方のシート片の辺縁に設けた爪を他方のシート片の辺縁部に設けたスリットに差し込んで係止する辺部は、前記折り目線で形成される辺の両側の辺部とするのが好ましい。
前記2つ折りにされるシートをプラスチックシートとし、前記一方のシート片の爪と他方のシート片の辺縁部とを加熱して折り畳むことにより、重ね合わせたシート片同士をより強固に密着させることができる。
前記物品を収納する凹部を一方の前記シート片のみに設けて、他方のシート片に前記凹部の外周の少なくとも一部に沿った切り取り線を入れることにより、この切り取り線を切り取って、前記凹部に収納される物品を容易に取り出すことができる。
前記折り目線で形成される辺と対向する辺側から、前記物品が収納される凹部を覆う台紙を前記重ね合わせたシート片の間に挿入することにより、前記切り取り線を切り取って取り出した物品を使用後に再び凹部に収納し、台紙をスライド蓋とする収納容器としてブリスター包装体を活用することができる。
前記切り取り線の両端を前記折り目線の両端に接続し、この切り取り線を切り取ったときに、前記台紙を折り目線で形成される辺側から抜き取れるようにすることにより、台紙の抜き取りを容易にして、凹部から物品を取り出しやすくすることができる。
本発明のブリスター包装体は、2つ折りで重ね合わせたシート片同士を係止する手段を、折り目線で形成される辺を除く少なくとも1つの辺部で、一方のシート片の辺縁に設けた爪を他方のシート片の辺縁部に設けたスリットに差し込んで係止するものとし、このスリットに差し込んだ一方のシート片の爪と、スリットに爪を差し込まれた他方のシート片の辺縁部とを一緒に折り畳むことにより、重ね合わせたシート片同士を強固に密着させるようにしたので、接着や溶着等の手段を用いずに、収納された物品が抜け落ちたり、抜き取られたりする心配がないようにすることができる。
前記2つ折りにされるシートをプラスチックシートとし、一方のシート片の爪と他方のシート片の辺縁部とを加熱して折り畳むことにより、重ね合わせたシート片同士をより強固に密着させることができる。
前記物品を収納する凹部を一方のシート片のみに設けて、他方のシート片に凹部の外周の少なくとも一部に沿った切り取り線を入れることにより、この切り取り線を切り取って、凹部に収納される物品を容易に取り出すことができる。
前記折り目線で形成される辺と対向する辺側から、物品が収納される凹部を覆う台紙を重ね合わせたシート片の間に挿入することにより、切り取り線を切り取って取り出した物品を使用後に再び凹部に収納し、台紙をスライド蓋とする収納容器としてブリスター包装体を活用することができる。
前記切り取り線の両端を折り目線の両端に接続し、この切り取り線を切り取ったときに、台紙を折り目線で形成される辺側から抜き取れるようにすることにより、台紙の抜き取りを容易にして、凹部から物品を取り出しやすくすることができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。このブリスター包装体は、図1に示すように、折り目線2で2つのシート片1a、1bに2つ折りにされる透明なプラスチックシート1と、2つ折りで重ね合わされる両シート片1a、1bの間に挿入される厚紙製の台紙3とから成り、シート片1aに物品Aが収納される凹部4が設けられ、重ね合わされるシート片1a、1b同士を係止するために、シート片1aの両側辺の辺縁部にスリット5が2つずつ設けられ、シート片1bの両側辺の辺縁に、各スリット5に差し込まれる爪6が2つずつ設けられている。
前記シート片1bには、シート片1aと重ね合わされたときに凹部4の外周に沿うミシン目の切り取り線7が入れられ、その両端が折り目線2の両端に接続されている。折り目線2の両外側は切り込み線8で分断されている。なお、各シート片1a、1bの先端部には、2つ折りにされたときに重なり合い、吊り下げ陳列用のフック等が挿入される孔9a、9bが設けられ、シート片1aの先端には、シート片1bの先端を越えて折り曲げられる舌片10が設けられている。
以下に、上述したブリスター包装体に物品Aを収納する手順を説明する。まず、図2に示すように、物品Aをシート片1aの凹部4に入れ、シート1を折り目線2で2つ折りにして、シート片1aの各スリット5にシート片1bの各爪6を差し込み、シート片1a、1b同士を係止する。こののち、折り目線2で形成される辺と対向する辺側から、台紙3を重ね合わせた両シート片1a、1bの間に挿入する。
つぎに、図3に示すように、各スリット5に差し込んだシート片1bの各爪6と、各スリット5に爪6を差し込まれたシート片1aの辺縁部とを一緒に折り曲げるとともに、シート片1aの舌片10をシート片1bの先端から反対側に折り曲げ、これらの折り曲げ部を加熱して折り畳むことにより、両シート片1a、1bの辺縁部が強固に密着されて、物品Aが抜け落ちないようにブリスター包装体に収納される。
図4は、前記ブリスター包装体に収納した物品Aを取り出す手順を示す。まず、シート片1bの切り取り線7を折り目線2の両端まで切り取り、切り取った切り取り片7aを折り目線2の処で下方に伸ばす。こののち、凹部4を覆う台紙3を折り目線2と切り込み線8の処から下方へ抜き取ることにより、凹部4に収納された物品Aを取り出すことができる。なお、取り出した物品を使用後に再び凹部4に収納し、抜き取った台紙3をスライド蓋として両シート片1a、1bの間に再び差し込めば、ブリスター包装体を収納容器として活用することができる。
上述した実施形態では、物品を収納する凹部を一方のシート片に1つだけ設けたが、本発明に係るブリスター包装体は、両方のシート片に凹部を設けたものや、一方または両方のシート片に複数の凹部を設けたものにも適用することができる。
また、上述した実施形態では、折り目線で形成される辺の両側の辺部で、爪をスリットに差し込んで係止したシート片の辺縁部を折り畳んだが、折り目線で形成される辺と対向する辺部、または折り目線で形成される辺を除く全ての辺部で、このように係止したシート片の辺縁部を折り畳むこともできる。
1 シート
1a、1b シート片
2 折り目線
3 台紙
4 凹部
5 スリット
6 爪
7 切り取り線
8 切り込み線
9a、9b 孔
10 舌片
1a、1b シート片
2 折り目線
3 台紙
4 凹部
5 スリット
6 爪
7 切り取り線
8 切り込み線
9a、9b 孔
10 舌片
Claims (6)
- 折り目線で2つ折りにされるシートの2つ折りで重ね合わされるシート片の少なくとも一方に凹部を設け、これらの重ね合わせたシート片同士を係止して、前記凹部に物品を収納するようにしたブリスター包装体において、前記重ね合わせたシート片同士を係止する手段を、前記折り目線で形成される辺を除く少なくとも1つの辺部で、一方の前記シート片の辺縁に設けた爪を他方のシート片の辺縁部に設けたスリットに差し込んで係止するものとし、このスリットに差し込んだ一方のシート片の爪と、スリットに爪を差し込まれた他方のシート片の辺縁部とを一緒に折り畳んだことを特徴とするブリスター包装体。
- 前記一方のシート片の辺縁に設けた爪を他方のシート片の辺縁部に設けたスリットに差し込んで係止する辺部を、前記折り目線で形成される辺の両側の辺部とした請求項1に記載のブリスター包装体。
- 前記2つ折りにされるシートをプラスチックシートとし、前記一方のシート片の爪と他方のシート片の辺縁部とを加熱して折り畳むようにした請求項1または2に記載のブリスター包装体。
- 前記物品を収納する凹部を一方の前記シート片のみに設けて、他方のシート片に前記凹部の外周の少なくとも一部に沿った切り取り線を入れ、この切り取り線を切り取って、前記凹部に収納される物品を取り出せるようにした請求項1乃至3のいずれかに記載のブリスター包装体。
- 前記折り目線で形成される辺と対向する辺側から、前記物品が収納される凹部を覆う台紙を前記重ね合わせたシート片の間に挿入した請求項4に記載のブリスター包装体。
- 前記切り取り線の両端を前記折り目線の両端に接続し、この切り取り線を切り取ったときに、前記台紙を折り目線で形成される辺側から抜き取れるようにした請求項5に記載のブリスター包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004363041A JP2006168782A (ja) | 2004-12-15 | 2004-12-15 | ブリスター包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004363041A JP2006168782A (ja) | 2004-12-15 | 2004-12-15 | ブリスター包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006168782A true JP2006168782A (ja) | 2006-06-29 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004363041A Pending JP2006168782A (ja) | 2004-12-15 | 2004-12-15 | ブリスター包装体 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006168782A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017149464A (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 小林製薬株式会社 | 商品収容体 |
-
2004
- 2004-12-15 JP JP2004363041A patent/JP2006168782A/ja active Pending
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JP2017149464A (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 小林製薬株式会社 | 商品収容体 |
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