JP2006168077A - 画像形成装置のメンテナンス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、インクジェットヘッドのノズルに異物が詰まったとしても、ヘッドメンテナンスを実施することで、異物を除去し不吐出や吐出曲がりのない良好な画質を得られるヘッドメンテナンス方法を提供する。
【解決手段】
記録媒体に画像を記録する画像形成装置において、ノズルが形成されたノズルプレートを有し、記録媒体が搬送されたときにノズルからインク滴を吐出して画像を記録するインクジェットヘッドを有し、インクジェトヘッドはチャネルとノズル近傍のインクをノズルに対して上下流方向に動かしてインクジェットヘッドのチャネル内の異物を除去するメンテナンスを行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置のヘッドのメンテナンス方法に係り、特にインクジェットヘッドの異物の除去を行うメンテナンスの技術に関する。
近年、画像形成装置(インクジェットプリンタなど)においては、多種多様の記録媒体に印字することが求められている。
記録媒体においてはPPC用紙(Plain Paper Copier)、コート紙、OHP(Overhead Projector)フィルム、トレンスペアレンシ、布などがあり何れにおいても記録媒体の端面や表面から紙粉などの異物が発生し、インクジェットヘッドのノズルプレート或いはノズルに付着し不吐出や吐出曲がりを発生させ、著しく画質を劣化させている。また、ノズルからインク滴を吐出するとメインとなるインク滴の他にサテライトと呼ばれる微小インク滴も吐出される。微小インク滴は質量が軽くノズルプレート付近に浮遊するものもあり、その中にはノズルプレートに付着するものがある。これら付着した微小インク滴が合い重なると大きなインク滴となりノズル近傍に付着した場合は不吐出や吐出曲がりを発生させ、著しく画質を劣化させている。
異物や微小インクによる不吐出や吐出曲がりを防止或いは回復するために、ノズルプレート表面に付着した異物は単なるワイピングや加圧パージ、吸引パージ等のヘッドメンテナンスを実施することが一般的に知られている。しかしながら、ノズル内に侵入した異物がノズルに詰まってしまった場合、上述のようなヘッドメンテナンスでは回復させることは困難である。
上記の課題を解決するために、ノズル面をキャップで密閉しエアーを押し込み、異物を圧力室の方向へ押し戻す手段が開示されている。
特許文献1によれば、図12に示すように、ヘッド1201にキャップ1202を密閉させシリンジ1203によりノズル1204に詰まった異物を共通インク室1205へ押し戻す。
更に図示しない、インク循環路中に設けられたフィルタによって異物を除去し、除去されたインクを再びヘッド1201に戻すことでノズル1204に詰まった異物を取り除いている。また、別の解決方法として、ノズルからインクを溢れ出させ、ノズルプレートに付着したインクをノズルに引き込む手段が開示されている。
特許文献2によれば、図13に示すように、ヘッド1301にインク加圧手段1302により圧力をかけ、ノズル1303からインクを溢れ出させた後にインクタンク1304とヘッド1301の水頭差によってノズル1303周辺に溢れたインクをノズルプレートに付着した紙粉等の粉塵と共にノズルに引き戻し、その後、空吐出により紙粉等の粉塵と共にノズルの外に排出している。
特開2000−108363公報 特開平7−101081公報
しかしながら、特許文献1に示されているヘッドメンテナンスの場合にはノズルの異物は除去できるが、インク循環路を特別に設置しなければならず、また、異物が大量にフィルタに付着した場合はフィルタの交換が必要になってくるため、装置の大型化は避けられず、インク循環路のフィルタを交換しなければならないという手間がかかってしまう。また、ヘッド内に一旦、空気を入れてしまうと気泡を取り除く為のメンテナンスが必要となる。気泡を取り除く為には相当量のメンテナンスが必要となり回復までに時間が掛かり、且つ、インクを多量に廃棄しなければならない。
特許文献2では、メンテナンスの際に、ノズルプレートに付着した粉塵をノズルに引き戻しノズル内に入れてしまうと、メンテナンスを相当量実施しても回復しない可能性が高という大きな問題がある。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたものであり、ヘッドのノズルに異物が詰まったとしても、ヘッドメンテナンスを実施することで、異物を除去し不吐出や吐出曲がりのない良好な画質を得られるヘッドメンテナンス方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、インクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットヘッドを有する画像形成装置において、前記インクジェットヘッドは、少なくともノズルプレートと、前記ノズルプレートに1以上のノズルと、前記ノズルに対応したチャネルを構成し、前記チャネル内の前記インクを前記ノズルから吐出する方向である第1の方向に前記インクの流れを起こすことと、前記第1の方向と逆方向に前記インクの流れを起こすメンテナンス手段を有する構成とする。
請求項2に記載の発明によれば、インクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットヘッドを有する画像形成装置において、前記インクジェットヘッドは、少なくともノズルプレートと、前記ノズルプレートに1以上のノズルと、前記ノズルに対応したチャネルを構成し、前記チャネル内の前記インクを前記ノズルから吐出する方向である第1の方向に前記インクの流れを起こすことと、前記第1の方向と逆方向に前記インクの流れを起こす制御手段と、前記ノズルプレートのインクの溜まりを吸引する吸引手段と、前記ノズルから前記インクを排出し、前記排出した前記インクを前記吸引手段により吸引する第1のメンテナンス手段と、前記チャネルに前記制御手段により、前記第1の方向と前記第2の方向に前記インクの流れを1回以上起こす第2のメンテナンス手段を具備する構成とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記第2のメンテナンス手段は、第1のメンテナンス手段の後に実施する構成とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記第2のメンテナンス手段のあとに、前記ノズルから前記インクを排出し、前記排出したインクを前記吸引手段により吸引する第3のメンテナンス手段を具備する構成とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記第2のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの量は、前記第1のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの量よりも少ない構成とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記第2のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの量は、前記第3のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの量よりも少ない構成とする。
請求項7に記載の発明によれば、前記第1のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの第1のインク量と、前記第2のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの第2のインク量と、前記第3のメンテナンス手段にて前記ノズルから排出される前記インクの第3のインク量は、
前記第3のインク量 > 前記第1のインク量 > 前記第2のインク量
である構成とする。
請求項8に記載の発明によれば、前記第2のメンテナンス手段における前記インクの排出量は、前記チャネルの体積以内である構成とする。
請求項9に記載の発明によれば、前記第2のメンテナンス手段における前記インクの排出量は、前記ノズルプレートの両端に配置されたプレートに、前記インクの溜まりと接しないように前記正圧を設定する構成とする。
ヘッドのノズルに異物が詰まったとしても、ノズル近傍のインクをノズルの上下流の双方向に動かすことによって、異物の姿勢を変化させ、その後、加圧パージにてノズル外に異物を排出することにより、常に不吐出、吐出曲がりのない良好な画質を得られるヘッドメンテナンス方法を提供することができる。
また、2回目のメンテナンス時においてノズル近傍のインクをノズルの双方向に動かす場合、インクの移動量をチャネルの容積と同等以下にすることによって、インクの消費量を抑えつつ、異物の姿勢を変えることができる。
さらに、2回目のメンテナンス時においてノズル近傍のインクをノズルの上下流の双方何に動かす場合、インクの排出量をノズルプレートの保護プレートに接触しない範囲内にすることによってより信頼性の高いメンテナンス方法を提供できる。
(実施例1)
以下図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
以下、図1を用いて本実施例の説明をする。図1はインクジェットプリンタのインク供給系の概略図である。
インクボトル8はインク供給系の最も高い位置にあり電磁弁7及びチューブ6を介し、サブタンク4に接続されている。電磁弁7は通常は閉じてあり、インク液面5が一定の位置より下がったことを図示しないサブタンク中の液面センサーが感知した時に電磁弁7を解放しインクボトル8から自由落下してインクを供給する。
チューブ3の先端はサブタンク4の底より上方に位置し(例えば底から2〜5mmの位置)、その他端はヘッド1にあるフィルタ2部へ接続されている。フィルタ2は上流より流れてくるインク中にある異物の除去をする。チューブ18はジョイント19に接続されヘッド1へインクを供給している。このとき、ヘッド1とサブタンク4のインク液面5の関係はヘッド1の方がインク液面5よりも高い位置に設置してあるためヘッド内は水頭差により負圧となっている。
加圧ポンプ13はチューブ14を介して大気を取り込み、他方はチューブ12を介してバッファー10に接続されている。バッファー10の中にはフィルタ11を具備しており加圧ポンプから送られてくるエアーに含まれる粉塵を除去している。バッファー10は電磁弁9及びチューブ42を介しサブタンク4へ接続されている。チューブ42の先端はサブタンク4のインク液面5に接しない程度の高い位置に設置されている。
加圧ポンプ13はヘッドメンテナンスを実施するための加圧源で、ヘッドメンテナンスを実施する場合には通常は開放されている電磁弁9を閉じてバッファー10へエアーを送り込む。
バッファー10内が所望の圧力に達した時に電磁弁9を開放しサブタンク4の内圧を高めチューブ3を介しヘッド1へインクを送り込むことによって加圧パージを実施する。
このとき、電磁弁7は閉じてあるためサブタンク4内の圧力はヘッド1へ伝わる。
加圧パージによって、ヘッド内1にある気泡や異物を含んだインクをノズルプレート25に形成されたノズル20から排出させる。その後、吸引ノズル15により排出されたインクを吸い取る。吸引ポンプ43は吸引ノズル15の負圧発生源でチューブ16を介して接続されている。また、吸引されたインクは廃液ボトル17に回収される。
図2は吸引ノズルの拡大図で吸引ノズル上面をヘッド1のノズルプレート25に当接或いは0.1mm程度の隙間を空けてヘッド1の長手方向へスライドさせながら、吸引溝47と吸引穴48を介しチューブ16にある吸引ポンプ43によりインクを吸い取る。
図3はヘッド1の拡大図である。インクはチューブ18及びジョイント19を介しヘッド内に供給され、ノズルプレート25の表面はインクが付着してもはじくような撥水コートが施されている。ノズル20からは図示しないインク滴を吐出させ、図示しない記録媒体に着弾させ印字する。また、ヘッドメンテナンスの加圧パージ時にノズル20からインクを排出する。
図4は図3の矢印23の方向から見たノズル20近傍の拡大断面図である。圧電素子24はチャネル36内に圧力変化を発生させノズル20からインク滴を射出する。この時、ノズル20近傍に異物26があると不吐出や吐出曲がりを発生させ、著しく画質を劣化させてしまう。異物26のように太さはノズル径よりも細くても長さがノズル径よりも長いとノズル20に引っ掛かってしまう。また、異物26の長さがノズルテーパー部45と同等であると、はまり込んでしまい簡単には外れなくなるのが常である。
このような繊維状の異物は一般環境に多く存在し、代表的なものとしてセルロースがある。セルロースは図示しない記録媒体の主構成材料であり形状によってはノズル20から侵入する可能性があり、実使用時ノズルから侵入し画質を劣化させていることが多々ある。また、異物28のような形状のものも不吐出や吐出曲がりの要因になる。短辺はノズル径より短いが長辺がノズル径よりも長いものである。
このような異物がノズル20の特にノズルテーパー部45にはまり込むと通常の加圧パージでは取れにくい。異物をノズルから排出するためには異物27、29のように短辺がノズルプレート25と平行であり、長手方向がノズルプレート25に略垂直でノズル20から射出するインク滴の方向に略平行になるように異物の姿勢を変えることが必要である。
チャネル36からノズル20の方向への一方向、つまり正圧をかけてインク滴を射出する方向に、(ノズル20に対して下流の方向へインクが動く方向:イ方向)加圧パージを施しても異物はノズルテーパー部45に押し付けられるだけで姿勢は変化しにくい。異物の姿勢を変えるためには、ノズル20からインク適を射出するのとは逆方向、(ノズルに対して上流の方向:ロ方向)へインクを流すか、物理的に異物に触れることが必要である。
本実施例ではインクの流れを変えることで、インクの流れを1方向だけでなく、逆方向にも流すようにすることで異物の姿勢を変えることを実現した。
本実施例で採用したメンテナンスシーケンスを以下に説明する。図1に示すようにヘッド1とサブタンク4のインク液面5はヘッド1の方がインク液面5よりも高い位置にあり水頭差のため、チャネル36内の圧力は負圧になっている。
以下、図5を用いてメンテナンスについて説明する。縦軸はチャネル36内の圧力、横軸は経過時間を示す。同図の期間Aに示すように、圧力37期間はメンテナンス直前のチャネル36内の圧力状態を示している。上述のように水頭差のため負圧になっている。
1)加圧パージによるノズルプレート25の清掃(1回目のメンテナンス:期間B(図5参照))を行うために加圧ポンプ13によってチャネル36内に圧力を加える。圧力38は加圧ポンプ13によって発生させられた圧力の期間を示している。
加圧パージされている状態でチャネル36には高い圧力が掛かっているためノズル20から多量にインクが排出される。ここで排出されるインク量は、ノズルプレート25の全体がインクで覆われる以上に設定する。
圧力46に示す期間は加圧パージが終了し、上述したように吸引ノズル15によってノズルプレート25上に残留したインクを吸い取っている状態を示す。この時のノズル20の圧力は吸引ノズル15からインクが排出されない程度の圧力になっており、万が一吸引時に吸引ノズル15からエアーや残留したインクに含まれている粉塵などがノズル20に逆流するのを防止している。
次にサブタンク内の正圧を大気圧に戻すことによりチャネル36は静状態である圧力37のレベルに戻る。以上の動作により、印字や放置によってノズルプレート25に付着した粉塵を取り除くことができる。しかしながら、この段階ではノズルテーパー部45に引っ掛かってしまったような異物は取り除くことが確実にできていない状態にある。
2)正負圧による異物姿勢の変化(2回目のメンテナンス:期間C(図5参照))をさせるために、加圧ポンプ13によって圧力38よりも低い圧力39を発生させる。
ついで、サブタンク4内の正圧を大気圧に戻し圧力37のレベルにする。つまり、チャネル内を正圧(圧力39の期間)と負圧(圧力37の期間)を交互に変化させることによって、ノズル20近傍のインクを移動する(図4のイ方向とロ方向ヘインクが移動するようになる)。このようなインクの挙動によりノズルテーパー部45に引っ掛かっている異物の姿勢を図4の異物27、29のように短辺がノズルプレート25と平行になるように異物の姿勢を変えることができる。
また、圧力39により一度ノズルプレー卜上にインクが排出され、そのインクを圧力37によってノズル20内に引き戻す動作となるが、上述の項目1)加圧パージによるノズルプレート25の清掃によりノズルプレート25上には粉塵がないためノズル20への紙粉等の粉塵は入り込まない状態になっている。なお、本実施例(図5)では正負圧の繰り返しを3回としているが、回数を限定するものではない。
次に、このままの状態では異物の姿勢は変わったものの、異物はチャネル36内に滞留しているため、再度、ノズルに引っ掛かってしまう可能性がある。
そこで、3)加圧パージによる異物の排出(3回目のメンテナンス:期間D(図5参照))を行うために、加圧ポンプ13により圧力38を発生させ、ノズル20から多量のインクを排出すると同時に姿勢の変化した異物をノズル20から排出し、圧力46にて吸引ノズル15によりノズルプレート25上に残留したインクを吸い取る動作を実行する。
そして、確実に異物をノズル20から排出するためにはインクを多く排出するようなインク量に設定することで、より、確実に異物をノズル20から排出することができる。
本実施例において、1回目のメンテナンスで排出するインクの量は、ノズルプレート表面を清掃する量で良いが、3回目のメンテナンスでは、1回目よりも多くのインクを排出するように設定することで、ノズル近傍にあった異物をより完全に除去するようにしている。
以上のように1回目のメンテナンス動作でノズルプレート25を清掃し、2回目のメンテナンスにて異物の姿勢を変化させ、3回目のメンテナンスにて異物をノズルから排出することにより、例えば、ノズルから異物が侵入したとしても回復させ、常に不吐出、吐出曲がりのない良好な画質が得られる。
また、各回のメンテナンス回数は図6のように2回目のメンテナンスを6回にしてもよいし、図7のように図5の動作を繰り返すことで更に異物の除去効果を確実に行うことができるようになる。
(実施例2)
実施例1では2回目のメンテナンス時にC期間の圧力39を、期間Bの圧力38よりも低い圧力としたが、本実施例では姿勢変化後の異物の位置に着目した。つまり、圧力38よりも低い圧力にしたとしても、ノズル20からチャネル36に流れるインクの量が多いと異物がチャネルから離れてヘッドカバー30、あるいはジョイント19の方へ移動してしまう。
異物がチャネル36から離れてしまうとノズル20から異物を排出するためには相当量のインクを加圧パージしなければならない。従って、廃液量が増加してランニングコストのアップにつながる。
本実施例は上記の課題を解決するための例である。
図8及び図9を用いて説明する。図8は図3の矢印23の方向から見たノズル近傍の断面図である。圧電素子24、ノズルプレート25、ヘッドカバー30によりチャネル36を構成している。また、図9は図3の矢印21の方向から見たノズル近傍の断面図である。
図8に示すように距離33はチャネルの長さ、距離32はチャネルの高さ、図9に示す距離35はチャネルの幅である。異物がチャネルから外れないようにするためにはチャネルの体積以上のインクを図3のイ方向、つまりノズル20からチャネル36の方向に流さないようにすればよい。
従って、圧力39によりノズル20から排出される1回分のインクの量(1吐出毎の量)を、チャネル36の体積=距離33×距離32×距離35以内に設定することで異物はチャネル36から外れることはない。このような構成をとることによって、ノズル20から排出されたインクが圧力37によってノズルに引き込まれても異物はチャネルから離れることがないので、ノズル20から異物を排出するための加圧パージを少なくすることができる。また、圧力39によって排出されたインクは一旦、ノズルプレート25上に滞留し、圧力37によってノズル20から吸い込まれるが、ノズルプレート25上のインクがなくなるとノズル20部でメニスカスを形成するためチャネルの中にはエアーは入らない程度に圧力37を設定してある。
(実施例3)
図10及び図11を用いて変形例を説明する。実施例1のヘッド1はノズルプレート25が剥き出しになっているが、図示しない記録媒体がノズルプレート25に接触し撥水コートがダメージを受けるのを防止するため、ノズルプレートを保護するプレート39が具備されているのが一般的である。
そして、通常プレート39はステンレス(SUS)等の金属で構成されており、その表面は撥水が施されていない。そのため通紙や放置によってプレート39上は紙粉等の粉塵で汚れてしまい、1回目のメンテナンス時に、プレート39が図10に示すインク溜まり40で覆われるまで加圧パージをし、収引ノズル15によって残留インクを吸い取ることによってノズルプレートはもとよりプレート39の清掃もする。しかしながら、プレート39においては撥水コートが施されていないため粉塵を含んだインクが残留する可能性がある。
また、異物の姿勢変化に重点を置いた場合、ノズル20からチャネル36方向に流れるインクの量は多くした方が異物の姿勢は変化しやすい。しかしながら、上述のように、プレート39は撥水コートが施されていないため、2回目のメンテナンスでプレート39上までインクを排出すると粉塵を含んだインクがノズル20に戻ってしまう危険性がある。このような状態を回避するために本実施例では2回目のメンテナンス時に排出するインク量は、図11に示すようにインク溜まり41となるように圧力39を設定している。すなわち、排出されたインクがプレート39に接しないレベルの排出量に設定している。
また、図4のロ方向に流れるインクの量が多くなると、異物がチャネル36から離れてヘッドカバー30或いはジョイント19の方へ移動してしまう可能性が高くなるが、3回目のメンテナンス時の加圧パージによって、それ以前にノズル20からチャネル36方向(同図ロ方向)に流したインクの量以上、例えば2倍以上のインクを流すことで異物はノズル20から排出されることが実験によって確認できている。
以上のような構成をとることで効率的に異物を除去するメンテナンス方法を提供することができる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
インクジェットプリンタのインク供給系の概略図 吸引ノズルの拡大図である。 ヘッドの拡大図である。 図3の矢印23の方向から見たノズル20近傍の拡大断面図である。 メンテナンス時の圧力を縦軸はチャネルの圧力、横軸は経過時間として示した図である。 実施例1の変形例を示した図である。 実施例1の変形例を示した図である。 図3の矢印23の方向から見たノズル近傍の断面図である。 図3の矢印21の方向から見たノズル近傍の断面図である。 実施例3のインク溜まり40を示す図である。 実施例3のインク溜まり41を示す図である。 従来例を示す図である。(特許文献1) 従来例を示す図である。(特許文献2)
符号の説明
1 ・・・ ヘッド
2 ・・・ フィルタ
3 ・・・ チューブ
4 ・・・ サブタンク
5 ・・・ インク液面
6 ・・・ チューブ
7 ・・・ 電磁弁
8 ・・・ インクボトル
9 ・・・ 電磁弁
10 ・・・ バッファ
11 ・・・ フィルタ
12 ・・・ チューブ
13 ・・・ 加圧ポンプ
14 ・・・ チューブ
15 ・・・ 吸引ノズル
16 ・・・ チューブ
17 ・・・ 廃液ボトル
18 ・・・ チューブ
19 ・・・ ジョイント
20 ・・・ ノズル
21 ・・・ ノズル面側から見た矢印
22 ・・・ ヘッド上面から見た矢印
23 ・・・ ヘッド側面から見た矢印
24 ・・・ 圧電素子
25 ・・・ ノズルプレート
26 ・・・ ノズルに詰まった異物
27 ・・・ 姿勢を変えた異物
28 ・・・ ノズルに詰まった異物
29 ・・・ 姿勢を変えた異物
30 ・・・ ヘッドカバー
32 ・・・ チャネル高さ
33 ・・・ チャネル長さ
34 ・・・ インクの供給方向
35 ・・・ チャネル幅
36 ・・・ チャネル
37 ・・・ 静状態のチャネル内圧力
38 ・・・ 1回目のメンテナンスにおけるチャネル内圧力
39 ・・・ 2回目のメンテナンスにおけるチャネル内圧力
40 ・・・ インク溜まり
41 ・・・ インク溜まり
42 ・・・ チューブ
43 ・・・ 吸引ポンプ
45 ・・・ ノズルテーパー部
46 ・・・ 吸引ノズル動作時のチャネル内圧力
47 ・・・ 吸引溝
48 ・・・ 吸引穴


Claims (9)

  1. インクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットヘッドを有する画像形成装置において、
    前記インクジェットヘッドは、少なくともノズルプレートと、前記ノズルプレートに1以上のノズルと、前記ノズルに対応したチャネルを構成し、前記チャネル内の前記インクを前記ノズルから吐出する方向である第1の方向に前記インクの流れを起こすことと、前記第1の方向と逆方向に前記インクの流れを起こすメンテナンス手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. インクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェットヘッドを有する画像形成装置において、
    前記インクジェットヘッドは、少なくともノズルプレートと、前記ノズルプレートに1以上のノズルと、前記ノズルに対応したチャネルを構成し、前記チャネル内の前記インクを前記ノズルから吐出する方向である第1の方向に前記インクの流れを起こすことと、前記第1の方向と逆方向に前記インクの流れを起こす制御手段と、
    前記ノズルプレートのインクの溜まりを吸引する吸引手段と、
    前記ノズルから前記インクを排出し、前記排出した前記インクを前記吸引手段により吸引する第1のメンテナンス手段と、
    前記チャネルに前記制御手段により、前記第1の方向と前記第2の方向に前記インクの流れを1回以上起こす第2のメンテナンス手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記第2のメンテナンス手段は、第1のメンテナンス手段の後に実施することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2のメンテナンス手段のあとに、前記ノズルから前記インクを排出し、前記排出したインクを前記吸引手段により吸引する第3のメンテナンス手段を具備することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの量は、前記第1のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの量よりも少ないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの量は、前記第3のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの量よりも少ないことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの第1のインク量と、前記第2のメンテナンス手段により前記ノズルから排出される前記インクの第2のインク量と、前記第3のメンテナンス手段にて前記ノズルから排出される前記インクの第3のインク量は、
    前記第3のインク量 > 前記第1のインク量 > 前記第2のインク量
    であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2のメンテナンス手段における前記インクの排出量は、前記チャネルの体積以内であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2のメンテナンス手段における前記インクの排出量は、前記ノズルプレートの両端に配置されたプレートに、前記インクの溜まりと接しないように前記正圧を設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。


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