JP2006167424A - 吸液性コア - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性の均一化を図ることができ、全域に体液を効率よく吸収させることができる吸液性コアを提供する。
【解決手段】吸液性コア20Aは、高吸収性ポリマー粒子と粉砕パルプと熱可塑性合成樹脂繊維とのうちの少なくともポリマー粒子とパルプとを混合かつ所定厚みに圧縮した混合物21から形成され、複数の低剛性部24と、低剛性部24を除いた残余部25とを有する。コア20Aでは、低剛性部24が残余部25を挟んで縦方向と横方向とへ間欠的に並び、低剛性部24における混合物21の密度と坪量とが残余部25における混合物21のそれらよりも低い。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン、失禁パッド等の使い捨て吸収性物品に使用される吸液性コアに関する。
透液性表面シートおよび不透液性裏面シートと、表裏面シートの間に介在する吸液性コアとを有し、コアが高吸収性ポリマー粒子と粉砕パルプと熱可塑性合成樹脂繊維とを混合かつ所定厚みに圧縮した混合物から形成された使い捨て吸収性物品がある(特許文献1参照)。高吸収性ポリマー粒子は、その坪量が120〜400g/mの範囲にあり、粉砕パルプは、その坪量が100〜200g/mの範囲にある。熱可塑性合成樹脂繊維は、その坪量が20〜45g/mの範囲にある。
このようなコアを作る製造装置の一例を説明すると、以下のとおりである。製造装置は、ポリマー粒子と粉砕パルプと合成樹脂繊維とを攪拌混合して混合物を作るダクトと、周面に混合物を所定の形状に成型する複数の型枠が形成された成型ドラムと、所定形状に成型された混合物を成型ドラムから引き取るコンベアと、混合物を所定厚みに圧縮する圧縮ドラムとから構成されている。ダクトの空気流入口には、原反パルプを粉砕する粉砕機が取り付けられている。ダクトの中央には、ポリマー粒子と合成樹脂繊維とをダクト内部に投入するホッパーが取り付けられている。ダクトの空気流出口は、成型ドラムの周壁に対向している。成型ドラムには、型枠の底面に形成された微細な複数の通気口からドラムの内側に向かって空気を吸引するサクション機構が設けられている。コンベアの下面側には、コンベアに形成された微細な複数の通気口からコンベアの下方へ向かって空気を吸引するサクション機構が設けられている。
このような製造装置を使用してコアを製造する手順を説明すると、以下のとおりである。粉砕機に投入された原反パルプが粉砕機によって粉砕されて粉砕パルプに加工され、粉砕パルプが粉砕機からダクト内部に進入する。ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維とは、ホッパーからダクト内部に供給される。ダクトでは、成型ドラムのサクション機構によって流入口から流出口に向かって空気が吸引されている。粉砕パルプとポリマー粒子と合成樹脂繊維とは、気流に乗ってダクト内部を飛動し、流出口に向かって移動する。ダクト内部では、粉砕パルプとポリマー粒子と合成樹脂繊維とが気流を介して攪拌混合されて混合物となる。混合物は、気流に乗ってダクトの流出口から成型ドラムの周面に吹き付けられる。回転する成型ドラムの型枠がダクトの流出口に対向すると、サクション機構を介して空気が型枠からドラムの内側に向かって吸引されているので、混合物が型枠に集まり、混合物が型枠の内側に堆積する。型枠に堆積した混合物は、サクション機構の吸引力で型枠に保持されながら、成型ドラムの回転によってコンベアに近づく。型枠がコンベアに対向すると、コンベアの下方に位置するサクション機構の吸引力で混合物が型枠からコンベアに引き取られる。混合物は、走行するコンベアによって圧縮ドラムに向かって移動し、回転する圧縮ドラムとコンベアとの間を通って所定厚みに圧縮され、吸液性コアとなる。
特開平11−290378号公報
コアの製造過程では、ポリマー粒子と粉砕パルプと合成樹脂繊維とを攪拌混合した混合物を気流に乗せて成型ドラムの周面に吹き付けるので、ポリマー粒子とパルプと合成樹脂繊維との比重の差や気流の乱れによって混合物を型枠の内側全域に均一に堆積させることが難しく、混合物が型枠の一部分に集中して堆積し、混合物がそのまま圧縮される場合がある。混合物が集中して堆積した箇所では混合物の密度と坪量とが必要以上に高くなり、製造されたコアの任意の箇所に混合物の密度と坪量とが高い硬質域が形成される場合がある。コアの任意の箇所に硬質域が形成されると、コア全域の剛性の均一化を図ることができないのみならず、硬質域の毛細管現象によって体液が硬質域に集中して吸収され、コア全域に体液を十分に拡散させることができず、コア全域を体液吸収に利用することができない場合がある。
本発明の目的は、均一な剛性と高い柔軟性とを有し、全域に体液が効率よく吸収される吸液性コアを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、高吸収性ポリマー粒子と粉砕パルプと熱可塑性合成樹脂繊維とのうちの少なくとも高吸収性ポリマー粒子と粉砕パルプとを混合かつ所定厚みに圧縮した混合物から形成され、使い捨て吸収性物品に使用されて体液を吸収保持する吸液性コアである。
前記前提における本発明の特徴は、コアが、複数の低剛性部と、低剛性部を除いた残余部とを有し、低剛性部が、残余部を挟んで第1方向へ間欠的に並ぶとともに、残余部を挟んで第1方向と交差する第2方向へ間欠的に並び、低剛性部における混合物の密度と坪量とが、残余部における混合物のそれらよりも低いことにある。
本発明は、以下の実施態様を有する。
(1)低剛性部は、その中央に位置する第1部分と、第1部分の第1方向前方に位置する第2部分と、第1部分の第1方向後方に位置する第3部分とを有する。第1部分における混合物の密度と坪量とは、第2および第3部分における混合物のそれらよりも低い。
(2)第1方向へ隣り合う低剛性部は、一方の低剛性部の第2部分と他方の低剛性部の第3部分とが残余部を挟んで互いに対向している。第2方向へ隣り合う低剛性部は、一方の低剛性部の第2部分と他方の低剛性部の第3部分とが残余部を挟んで互いに対向している。
(3)低剛性部の第1部分は、コアを貫通する貫通孔であり、低剛性部の第2および第3部分は、コアの厚み方向へ凹む凹溝である。
(4)低剛性部の第1〜第3部分は、コアの厚み方向へ凹む凹溝である。第2および第3部分の厚み寸法は、残余部のそれよりも小さく、第1部分のそれよりも大きい。
(5)コアでは、残余部における混合物の密度が0.16〜0.34g/cmの範囲、第1部分における混合物の密度が0〜0.06g/cmの範囲にあり、第2および第3部分における混合物の密度が0.08〜0.14g/cmの範囲にある。
(6)コアでは、残余部における混合物の坪量が400〜640g/mの範囲、第1部分における混合物の坪量が0〜120g/mの範囲にあり、第2および第3部分における混合物の坪量が160〜260g/mの範囲にある。
(7)低剛性部を含むコアの剛軟度は、0.08〜0.15N・cmの範囲にあり、低剛性部を含むコアの引っ張り強度は、3〜8N/25mmの範囲にある。
本発明に係る吸液性コアによれば、その製造過程においてコアの任意の箇所に混合物の密度と坪量とが高い硬質域が形成されたとしても、コアに混合物の密度と坪量とが低い複数の低剛性部が形成されているので、硬質域が低剛性部によって細分され、低剛性部を介して硬質域の剛性が低下し、コア全域の剛性の均一化を図ることができるとともに、コアの柔軟性を向上させることができる。この吸液性コアは、硬質域が低剛性部によって細分されるので、体液が硬質域に集中して吸収されることはなく、全域に体液を拡散させることができ、全域に体液を効率よく吸収させることができる。
低剛性部が第1〜第3部分を有し、第1部分における混合物の密度と坪量とが第2および第3部分における混合物のそれらよりも低い吸液性コアは、それら部分によって細分された硬質域の剛性を確実に低下させることができる。この吸液性コアは、コア全域の剛性の均一化を図ることができるのみならず、全域に体液を十分に拡散させることができ、全域に体液を効率よく吸収させることができる。
第1方向において一方の低剛性部の第2部分と他方の低剛性部の第3部分とが残余部を挟んで互いに対向し、第2方向において一方の低剛性部の第2部分と他方の低剛性部の第3部分とが残余部を挟んで互いに対向する吸液性コアは、低剛性部が第2方向へ千鳥配列されているから、残余部が第2方向へ一連につながることはなく、コア全域に満遍なく低剛性部が形成され、それら部分によってコアに形成された硬質域を確実に細分することができ、それら部分を介して硬質域の剛性を確実に低下させることができる。
低剛性部の第1部分がコアを貫通する貫通孔であり、低剛性部の第2および第3部分がコアの厚み方向へ凹む凹溝である吸液性コアは、第1部分に混合物が存在せず、それら部分において混合物の密度と坪量とが確実に低下し、それら部分によって細分された硬質域の剛性を確実に低下させることができる。
低剛性部の第1〜第3部分がコアの厚み方向へ凹む凹溝であり、第2および第3部分の厚み寸法が残余部のそれよりも小さく、かつ、第1部分のそれよりも大きい吸液性コアは、それら部分において混合物の密度と坪量とが確実に低下し、それら部分によって細分された硬質域の剛性を確実に低下させることができる。
残余部における混合物の密度が0.16〜0.34g/cmの範囲、第1部分における混合物の密度が0〜0.06g/cmの範囲にあり、第2および第3部分における混合物の密度が0.08〜0.14g/cmの範囲にある吸液性コアは、第1〜第3部分における混合物の密度が前記範囲にあるので、コアの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、第1〜第3部分によって硬質域の密度が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア全域の剛性の均一化を図ることができ、コアの柔軟性を向上させることができる。
残余部における混合物の坪量が400〜640g/mの範囲、第1部分における混合物の坪量が0〜120g/mの範囲にあり、第2部分における混合物の坪量が160〜260g/mの範囲にある吸液性コアは、第1〜第3部分における混合物の坪量が前記範囲にあるので、コアの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、第1〜第3部分によって硬質域の坪量が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア全域の剛性の均一化を図ることができ、コアの柔軟性を向上させることができる。
低剛性部を含むコアの剛軟度が0.08〜0.15N・cmの範囲にあり、低剛性部を含むコアの引っ張り強度が3〜8N/25mmの範囲にある吸液性コアは、高い柔軟性を有するのみならず、コアに複数の低剛性部を形成したとしても、コアがその強度を維持するので、コアの型くずれや破損を防ぐことができる。
添付の図面を参照し、本発明に係る吸液性コアの詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、一例として示す吸液性コア20Aの平面図と、図1の部分拡大図とであり、図3は、図2の3−3線端面図である。図1では、横方向を矢印Lで示し、縦方向を矢印Mで示す。図3では、厚み方向を矢印Nで示す。コア20Aは、使い捨ておむつ29(図4参照)や生理用ナプキン、失禁パッド等の使い捨て吸収性物品に使用される。
コア20Aは、高吸収性ポリマー粒子と粉砕パルプと熱可塑性合成樹脂繊維とを混合かつ所定厚みに圧縮した混合物21、または、高吸収性ポリマー粒子と粉砕パルプとを混合かつ所定厚みに圧縮した混合物21から形成されている。コア20Aは、その平面形状が砂時計型を呈し、横方向へ延びる両端縁部22と、縦方向へ延びる両側縁部23とを有する。コア20Aは、縦方向(第1方向)へ長い直線状の複数の低剛性部24と、低剛性部24を除いた残余部25とを有する。コア20Aでは、縦方向へ向かって低剛性部24、残余部25、低剛性部24、残余部25の順に配列され、低剛性部24が残余部25を挟んで縦方向へ間欠的に並び、横方向(第2方向)へ向かって低剛性部24、残余部25、低剛性部24、残余部25の順に配列され、低剛性部24が残余部25を挟んで横方向へ間欠的に並んでいる。低剛性部24における混合物21の密度と坪量とは、残余部25における混合物21のそれらよりも低い。ゆえに、低剛性部24は、その剛性が残余部25のそれよりも低い。
低剛性部24は、その中央に位置する第1部分26と、第1部分26を挟んで部分26の縦方向両側に位置する第2および第3部分27,28とを有する。低剛性部24では、第2部分27が第1部分26の縦方向前方(第1方向前方)に位置し、第3部分28が第1部分26の縦方向後方(第1方向後方)に位置している。縦方向へ隣り合う低剛性部24は、一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向している。横方向へ隣り合う低剛性部24は、一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向している。横方向へ隣り合う低剛性部24の第1部分26どうしの間には、縦方向へ隣り合う低剛性部24の間に延びる残余部25が位置している。低剛性部24は、横方向へ千鳥配列されている。
低剛性部24は、縦方向の寸法A1が10〜60mmの範囲、横方向の寸法A2が1〜5mmの範囲にある。縦方向へ隣り合う低剛性部24の間の残余部25は、縦方向の寸法B1が10〜20mmの範囲、横方向の寸法B2が1〜5mmの範囲にある。横方向へ隣り合う低剛性部24の間の残余部25は、横方向の寸法B3が5〜25mmの範囲にある(以上、図2参照)。残余部25の厚み寸法B4は、2〜5mmの範囲にある(図3参照)。
第1部分26は、コア20Aを貫通する貫通孔であり、混合物21が存在しない。ゆえに、第1部分26における混合物21の密度と坪量とが0であり、第1部分26の剛性が第2および第3部分27,28のそれよりも低い。第2および第3部分27,28はコア20Aの厚み方向へ凹む凹溝であり、それら部分27,28の厚み寸法が残余部25のそれよりも小さい。ゆえに、第2および第3部分27,28における混合物21の密度と坪量とが残余部25における混合物21のそれらよりも低く、第2および第3部分27,28の剛性が残余部25のそれよりも低い。第2および第3部分27,28は、その厚み寸法が残余部25から第1部分26に向かうにつれて次第に小さくなり、混合物21の密度と坪量とが残余部25から第1部分26に向かうにつれて次第に低くなっている。
コア20Aを作る製造装置の一例を説明すると、以下のとおりである。製造装置は、ポリマー粒子と粉砕パルプと合成樹脂繊維とを攪拌混合して混合物21を作るダクトと、周面に混合物21を所定の形状に成型する複数の型枠が形成された成型ドラムと、所定形状に成型された混合物21を成型ドラムから引き取るコンベアと、混合物21を所定厚みに圧縮する圧縮ドラムとから構成されている。ダクトの空気流入口には、原反パルプを粉砕する粉砕機が取り付けられている。ダクトの中央には、ポリマー粒子と合成樹脂繊維とをダクト内部に投入するホッパーが取り付けられている。ダクトの空気流出口は、成型ドラムの周壁に対向している。成型ドラムには、型枠の底面に形成された微細な複数の通気口からドラムの内側に向かって空気を吸引するサクション機構が設けられている。型枠の底面には、成型ドラムの周方向へ長い複数の歯が取り付けられている。それら歯は、成型ドラムの径方向外方へ突出するとともに、ドラムの周方向へ連続的に並び、ドラムの軸方向へ所定寸法離間して並んでいる。歯は、ドラムの軸方向へ千鳥配列されている。コンベアの下面側には、コンベアに形成された微細な複数の通気口からコンベアの下方へ向かって空気を吸引するサクション機構が設けられている。
このような製造装置を使用してコアを製造する手順を説明すると、以下のとおりである。粉砕機に投入された原反パルプが粉砕機によって粉砕されて粉砕パルプに加工され、粉砕パルプが粉砕機からダクト内部に進入する。ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維とは、ホッパーからダクト内部に供給される。ダクトでは、成型ドラムのサクション機構を介して流入口から流出口に向かって空気が吸引されている。粉砕パルプとポリマー粒子と合成樹脂繊維とは、気流に乗ってダクト内部を飛動し、流出口に向かって移動する。ダクト内部では、粉砕パルプとポリマー粒子と合成樹脂繊維とが気流を介して攪拌混合されて混合物21となる。混合物21は、気流に乗ってダクトの流出口から成型ドラムの周面に吹き付けられる。回転する成型ドラムの型枠がダクトの流出口に対向すると、サクション機構を介して空気が型枠からドラムの内側に向かって吸引されているので、混合物21が型枠に集まり、混合物21が歯を除く型枠の内側に堆積する。型枠に堆積した混合物21は、サクション機構の吸引力で型枠に保持されながら、成型ドラムの回転によってコンベアに近づく。型枠がコンベアに対向すると、コンベアの下方に位置するサクション機構の吸引力で混合物21が型枠からコンベアに引き取られる。混合物21は、走行するコンベアによって圧縮ドラムに向かって移動し、回転する圧縮ドラムとコンベアとの間を通って所定厚みに圧縮され、コア20Aとなる。
コア20Aの製造過程では、混合物21を形成するポリマー粒子と粉砕パルプと合成樹脂繊維との比重の差や気流の乱れによって混合物21を型枠の内側全域に均一に堆積させることが難しく、混合物21が型枠の一部分に集中して堆積し、混合物21がそのまま圧縮される場合がある。混合物21が集中して堆積した箇所では混合物21の密度と坪量とが必要以上に高くなり、製造されたコア20Aの任意の箇所に混合物21の密度と坪量とが高い硬質域(図示せず)が形成される場合がある。しかし、このコア20Aは、その任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、混合物21の密度と坪量とが低い複数の低剛性部24が形成されているので、硬質域が低剛性部24によって細分され、低剛性部24を介して硬質域の剛性が低下し、コア20A全域の剛性の均一化を図ることができるとともに、コア20Aの柔軟性を向上させることができる。コア20Aは、硬質域が低剛性部24によって細分されるので、体液が硬質域に集中して吸収されることはなく、全域に体液を拡散させることができ、全域に体液を効率よく吸収させることができる。
コア20Aは、低剛性部24が第1〜第3部分26,27,28を有し、第1部分26における混合物の密度と坪量とが0であり、第2および第3部分27,28における混合物21の密度と坪量とが残余部25のそれらよりも低いので、それら部分26,27,28によって硬質域の剛性を確実に低下させることができる。コア20Aは、縦方向において一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向し、横方向において一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向しているので、残余部25が横方向へ一連につながることはなく、コア20A全域に満遍なく低剛性部24が形成され、それら部分26,27,28によってコア20Aに形成された硬質域を確実に細分することができ、それら部分26,27,28を介して硬質域の剛性を確実に低下させることができる。
コア20Aでは、残余部25における混合物21の密度が0.16〜0.34g/cmの範囲にあり、第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.08〜0.14g/cmの範囲にある。第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.08g/cm未満では、部分26,27,28においてコア20Aの強度が低下し、コア20Aが容易に型くずれを起こしたり、コア20Aが破損してしまう場合がある。第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.14g/cmを超過すると、コア20Aに形成された硬質域を低剛性部24によって細分したとしても、硬質域の剛性を低下させることができず、コア20Aの剛性の均一化を図ることができない。コア20Aは、第2および第3部分27,28の混合物21の密度が前記範囲にあるので、コア20Aの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、部分26,27,28によって硬質域の密度が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア20A全域の剛性の均一化を図ることができ、コア20Aの柔軟性を向上させることができる。
コア20Aでは、残余部24における混合物21の坪量が400〜640g/mの範囲にあり、第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が160〜260g/mの範囲にある。第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が160g/m未満では、部分26,27,28においてコア20Aの強度が低下し、コア20Aが容易に型くずれを起こしたり、コア20Aが破損してしまう場合がある。第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が260g/mを超過すると、コア20Aに形成された硬質域を低剛性部24によって細分したとしても、硬質域の剛性を低下させることができず、コア20Aの剛性の均一化を図ることができない。コア20Aは、第2および第3部分27,28の混合物21の坪量が前記範囲にあるので、コア20Aの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、部分26,27,28によって硬質域の坪量が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア20A全域の剛性の均一化を図ることができ、コア20Aの柔軟性を向上させることができる。
低剛性部24を含むコア20Aの剛軟度は、0.08〜0.15N・cmの範囲にあり、低剛性部24を含むコア20Aの引っ張り強度は、3〜8N/25mmの範囲にある。コア20Aは、低剛性部24を含む剛軟度と破断強度とが前記範囲にあるので、高い柔軟性を有するのみならず、コア20Aに複数の低剛性部24を形成したとしても、コア20Aがその強度を維持し、コア20Aの型くずれや破損を防ぐことができる。なお、コア20Aの剛軟度は、テーバー法(JIS P 8125)に準拠して測定した。剛軟度と引っ張り強度との測定方法は、以下のとおりである。
(1)剛軟度の測定:コア20Aを所定の寸法に裁断し、縦寸法70mm×横寸法38.1mmの剛軟度測定用サンプルを作成した。剛軟度の測定には、厚さ測定器(PEACOCK DIAL THICKNESS GAUGENo.C11352 径50mm・荷重3g/cm)と(株)安田精機製作所製のテーバースティフネステスター(テーバー試験機)とを使用した。
(2)次に、剛軟度の測定の手順を説明する。(a)厚さ測定器を介してサンプルの厚さ寸法(A)を測定する。(b)サンプルをテーバー試験機のサンプル曲げ機構のローラ間に入れ、サンプル掴みとサンプルとが同一直線状かつ中心刻線が荷重目盛りの0となるようにサンプルを取り付ける(サンプル掴みの間隔はサンプルの厚さと合わせる)。(c)ローラとサンプルとの左右隙間の合計を(A)×0.80(mm)に調節し、ローラからサンプルまでの距離を0.5mm程度にする。(d)サンプル曲げ機構を時計回り方向へ回転させ、曲げ機構の15度を示す刻線と荷重振り子の指針とが一致した点で曲げ機構の回転を停止し、このときの振り子の指針が指示する荷重目盛りの数値(B)を読み取る。(e)直ちにサンプル曲げ機構を反時計回り方向へ回転させ、曲げ機構の15度を示す刻線と荷重振り子の指針とが一致した点で曲げ機構の回転を停止し、このときの振り子の指針が指示する荷重目盛りの数値(C)を読み取る。なお、荷重目盛りが最大目盛りの15〜85%の範囲に入るように補助おもりを選択し、選択した補助おもりをサンプルに取り付ける。
(3)時計回り方向と反時計回り方向とにおいて読み取った荷重目盛りの数値(B)(C)を使用し、以下の式によってサンプルの剛軟度を求める。式:剛軟度(N・cm)={((B)+(C))/2}×{(補助おもり数値)/1000×9.807}、算出したサンプルの剛軟度は0.08〜0.15N・cmの範囲にあり、サンプルの剛軟度をコア20Aの剛軟度とした。
(1)引っ張り強度の測定:コア20Aを所定の寸法に裁断し、縦寸法100mm×横寸法25mmの引っ張り強度測定用第1サンプルと縦寸法25mm×横寸法100mmの引っ張り強度測定用第2サンプルとを作成し、サンプルの湿潤時と乾燥時とで引っ張り強度を測定した。なお、サンプルの湿潤時における引っ張り強度の測定は、サンプルの中央に水5mlを滴下吸収させ、サンプルを1分間放置した後に行った。引っ張り強度の測定には、オートグラフ(引っ張り試験機)を使用した。
(2)次に、引っ張り強度の測定の手順を説明する。(a)引っ張り試験機のチャックで第1サンプルの縦方向両端部を掴み(掴み間隔:50mm)、引っ張り速度100mm/minで第1サンプルを縦方向へ引っ張り、第1サンプルが破断する直前の引っ張り試験機の数値を読み取る。(b)引っ張り試験機のチャックで第2サンプルの横方向両端部を掴み(掴み間隔:50mm)、引っ張り速度100mm/minで第2サンプルを縦方向へ引っ張り、第2サンプルが破断する直前の引っ張り試験機の数値を読み取る。
(3)第1および第2サンプルは湿潤時と乾燥時とで引っ張り強度を測定し、それら数値の平均を算出した。算出した第1および第2サンプルの引っ張り強度は3〜8N/25mmの範囲にあり、サンプルの引っ張り強度をコア20Aの引っ張り強度とした。
図4は、図1のコア20Aを使用した使い捨ておむつ29の部分破断斜視図である。図4では、横方向を矢印Lで示し、縦方向を矢印Mで示す。おむつ29は、肌当接側に位置する透液性表面シート30と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート31と、それらシート30,31の間に介在する吸液性コア20Aとから構成されている。おむつ29は、互いに並行して横方向へ延びる両端部32と、縦方向へ延びる両側部33とを有するとともに、縦方向に前胴周り域34および後胴周り域36と、それら胴周り域34,36の間に位置する股下域35とを有する。股下域35の両側部33は、おむつ29の横方向内方へ向かって弧を画いている。おむつ29は、その平面形状が砂時計型を呈する。
表面シート30には、親水性繊維不織布が使用されている。裏面シート31には、通気不透液性プラスチックフィルムが使用されている。なお、表裏面シート30,31の内面とは、コア20Aに対向する面をいい、それらシート30,31の外面とは、コア20Aに非対向の面をいう。繊維不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボンド、ケミカルボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。不織布の構成繊維には、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。不織布の構成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。フィルムには、シリカやアルミナ等の無機物微細粒子を含有する延伸プラスチックフィルムが使用されている。コア20Aは、その型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透水性シート37に包被されている。コア20Aは、両端部32と両側部33とを除く前後胴周り域34,36と股下域37とに配置され、透水性シート37を介して表裏面シート30,31の内面に接合されている。
両端部32は、コア20Aの端縁部22から縦方向外方へ延びる表裏面シート30,31の端部38,39から形成されている。両端部32では、表裏面シート30,31の端部38,39が重なり合い、それらシート30,31の内面どうしが固着されている。両端部32には、横方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材40が収縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材40は、表面シート30の端部38と裏面シート31の端部39と間に介在し、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれらシート30,31の内面に固着されている。両側部33は、コア20Aの側縁部23から横方向外方へ延びる表裏面シート30,31の側部41,42から形成されている。両側部33では、表裏面シート30,31の側部41,42が重なり合い、それらシート30,31の内面どうしが固着されている。両側部33には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材43が収縮可能に取り付けられている。脚周り用弾性部材43は、表面シート30の側部41と裏面シート31の側部42との間に介在し、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれらシート30,31の内面に固着されている。
後胴周り域36の両側部33には、プラスチックフィルムから形成された可撓性のテープファスナ44が取り付けられている。テープファスナ44は、横方向へ延びる固定端部45と自由端部46とを有する。固定端部45は、表面シート30の側部41と裏面シート31の側部42との間に介在し、それらシート30,31の内面に固着されている。自由端部46の内面には、複数のフックを有する雄型のメカニカルファスナ47が取り付けられている。前胴周り域34には、テープファスナ44の自由端部46を着脱可能に止着する可撓性のターゲットテープ48が取り付けられている。ターゲットテープ48には、プラスチックフィルムとフィルムから突出する複数のループとから形成された雌型のメカニカルファスナが使用されている。ターゲットテープ48は、横長矩形を呈し、裏面シート31の外面に固着されている。
おむつ29を着用するには、後胴周り域36の両側部33を前胴周り域34の両側部33の外側に重ね合わせた後、テープファスナ44の自由端部46をターゲットテープ48に押し付けてフックとループとを係合させ、テープファスナ44をターゲットテープ48に止着する。テープファスナ44をターゲットテープ48に止着すると、前後胴周り域34,36の両側部33どうしが連結され、胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成される。おむつ29の着用中に排泄された排泄物(体液)は、表面シート30と透水性シート37とを透過してコア20Aに吸収保持される。
図5,6は、他の一例として示す吸液性コア20Bの平面図と、図5の部分拡大図とであり、図7は、図5の7−7線端面図である。図5では、横方向を矢印Lで示し、縦方向を矢印Mで示す。図7では、厚み方向を矢印Nで示す。コア20Bは、図4に示す使い捨ておむつ29や生理用ナプキン、失禁パッド等の使い捨て吸収性物品に使用される。
コア20Bは、図1のそれと同一の混合物21から形成され、横方向へ延びる両端縁部22と、縦方向へ延びる両側縁部23とを有する。コア20Bは、横方向(第1方向)へ長い直線状の複数の低剛性部24と、低剛性部24を除いた残余部25とを有する。コア20Bでは、横方向へ向かって低剛性部24、残余部25、低剛性部24、残余部25の順に配列され、低剛性部24が残余部25を挟んで横方向へ間欠的に並び、縦方向(第2方向)へ向かって低剛性部24、残余部25、低剛性部24、残余部25の順に配列され、低剛性部24が残余部25を挟んで縦方向へ間欠的に並んでいる。低剛性部24における混合物21の密度と坪量とは、残余部25における混合物21のそれらよりも低い。ゆえに、低剛性部24は、その剛性が残余部25のそれよりも低い。
低剛性部24は、その中央に位置する第1部分26と、第1部分26を挟んで部分26の横方向両側に位置する第2および第3部分27,28とを有する。低剛性部24では、第2部分27が第1部分26の横方向側方(第1方向前方)に位置し、第3部分28が第1部分26の横方向側方(第1方向後方)に位置している。横方向へ隣り合う低剛性部24は、一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向している。縦方向へ隣り合う低剛性部24は、一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向している。縦方向へ隣り合う低剛性部24の第1部分26どうしの間には、横方向へ隣り合う低剛性部24の間に延びる残余部25が位置している。低剛性部24は、縦方向へ千鳥配列されている。
低剛性部24は、横方向の寸法A1が10〜60mmの範囲、縦方向の寸法A2が1〜5mmの範囲にある。横方向へ隣り合う低剛性部24の間の残余部25は、横方向の寸法B1が10〜20mmの範囲、縦方向の寸法B2が1〜5mmの範囲にある。縦方向へ隣り合う低剛性部24の間の残余部25は、縦方向の寸法B3が5〜25mmの範囲にある(以上、図6参照)。残余部25の厚み寸法B4は、2〜5mmの範囲にある(図7参照)。
第1〜第3部分26,27,28は、コア20Bの厚み方向へ凹む凹溝である。第2および第3部分27,28の厚み寸法は、残余部25のそれよりも小さく、第1部分26のそれよりも大きい。ゆえに、第2および第3部分27,28における混合物21の密度と坪量とが残余部25における混合物21のそれらよりも低く、第2および第3部分27,28の剛性が残余部25のそれよりも低い。また、第1部分26における混合物21の密度と坪量とが第2および第3部分27,28における混合物21のそれらよりも低く、第1部分26の剛性が第2および第3部分27,28のそれよりも低い。
コア20Bの製造方法は、図1のコア20Aのそれと同一である。ただし、型枠の底面には、ドラムの軸方向へ長い複数の歯が取り付けられている。それら歯は、ドラムの径方向外方へ突出し、ドラムの周方向と軸方向とへ所定寸法離間して並んでいる。歯は、ドラムの周方向へ千鳥配列されている。このコア20Bは、その製造過程において任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、混合物21の密度と坪量とが低い複数の低剛性部24が形成されているので、硬質域が低剛性部24によって細分され、低剛性部24を介して硬質域の剛性が低下し、コア20B全域の剛性の均一化を図ることができるとともに、コア20Bの柔軟性を向上させることができる。コア20Bは、硬質域が低剛性部24によって細分されるので、体液が硬質域に集中して吸収されることはなく、全域に体液を拡散させることができ、全域に体液を効率よく吸収させることができる。
コア20Bは、低剛性部24が第1〜第3部分26,27,28を有し、第1部分26における混合物21の密度と坪量とが第2および第3部分27,28における混合物21のそれらよりも低く、第2および第3部分27,28における混合物21の密度と坪量とが残余部25のそれらよりも低いので、それら部分26,27,28によって硬質域の剛性を確実に低下させることができる。コア20Bは、縦方向において一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向し、横方向において一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向しているので、残余部25が縦方向へ一連につながることはなく、コア20B全域に満遍なく低剛性部24が形成され、それら部分26,27,28によってコア20Bに形成された硬質域を確実に細分することができ、それら部分26,27,28を介して硬質域の剛性を確実に低下させることができる。
コア20Bでは、残余部25における混合物21の密度が0.16〜0.34g/cmの範囲、第1部分26における混合物21の密度が0.01〜0.06g/cmの範囲にあり、第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.08〜0.14g/cmの範囲にある。第1部分26における混合物21の密度が0.01g/cm未満かつ第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.08g/cm未満では、部分26,27,28においてコア20Bの強度が低下し、コア20Bが容易に型くずれを起こしたり、コア20Bが破損してしまう場合がある。第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.14g/cmを超過すると、コア20Bに形成された硬質域を低剛性部24によって細分したとしても、硬質域の剛性を低下させることができず、コア20Bの剛性の均一化を図ることができない。コア20Bは、第1〜第3部分26,27,28の混合物21の密度が前記範囲にあるので、コア20Bの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、それら部分26,27,28によって硬質域の密度が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア20B全域の剛性の均一化を図ることができ、コア20Bの柔軟性を向上させることができる。
コア20Bでは、残余部25における混合物21の坪量が400〜640g/mの範囲、第1部分26における混合物21の坪量が10〜120g/mの範囲にあり、第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が160〜260g/mの範囲にある。第1部分26における混合物21の坪量が10g/m未満かつ第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が160g/m未満では、部分26,27,28においてコア20Bの強度が低下し、コア20Bが容易に型くずれを起こしたり、コア20Bが破損してしまう場合がある。第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が260g/mを超過すると、コア20Bに形成された硬質域を低剛性部24によって細分したとしても、硬質域の剛性を低下させることができず、コア20Bの剛性の均一化を図ることができない。コア20Bは、第1〜第3部分26,27,28の混合物21の坪量が前記範囲にあるので、コア20Bの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、それら部分26,27,28によって硬質域の坪量が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア20B全域の剛性の均一化を図ることができ、コア20Bの柔軟性を向上させることができる。
低剛性部24を含むコア20Bの剛軟度は、0.08〜0.15N・cmの範囲にあり、低剛性部24を含むコア20Bの引っ張り強度は、3〜8N/25mmの範囲にある。コア20Bは、低剛性部24を含む剛軟度と破断強度とが前記範囲にあるので、高い柔軟性を有するのみならず、コア20Bに複数の低剛性部を形成したとしても、コア20Bがその強度を維持し、コア20Bの型くずれや破損を防ぐことができる。コア20Bの剛軟度と引っ張り強度との測定方法は、図1のコア20Aのそれらと同一である。
図8,9は、他の一例として示す吸液性コア20Cの平面図と、図8の部分拡大図とであり、図10は、図8の10−10線端面図である。図8では、横方向を矢印Lで示し、縦方向を矢印Mで示す。図10では、厚み方向を矢印Nで示す。コア20Cは、図4に示す使い捨ておむつ29や生理用ナプキン、失禁パッド等の使い捨て吸収性物品に使用される。
コア20Cは、図1のそれと同一の混合物21から形成され、横方向へ延びる両端縁部22と、縦方向へ延びる両側縁部23とを有する。コア20Cは、縦方向(第1方向)へ長い複数の低剛性部24と、低剛性部24を除いた残余部25とを有する。コア20Cでは、縦方向へ向かって低剛性部24、残余部25、低剛性部24、残余部25の順に配列され、低剛性部24が残余部25を挟んで縦方向へ間欠的に並び、横方向(第2方向)へ向かって低剛性部24、残余部25、低剛性部24、残余部25の順に配列され、低剛性部24が残余部25を挟んで横方向へ間欠的に並んでいる。低剛性部24は、横方向へ凸となる半円状を呈し、縦方向において互い違いに湾曲している。低剛性部24における混合物21の密度と坪量とは、残余部25における混合物21のそれらよりも低い。ゆえに、低剛性部24は、その剛性が残余部25のそれよりも低い。
低剛性部24は、その中央に位置する第1部分26と、第1部分26を挟んで部分26の縦方向両側に位置する第2および第3部分27,28とを有する。低剛性部24では、第2部分27が第1部分26の縦方向前方(第1方向前方)に位置し、第3部分28が第1部分26の縦方向後方(第1方向後方)に位置している。縦方向へ隣り合う低剛性部24は、一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向している。横方向へ隣り合う低剛性部24は、一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向している。横方向へ隣り合う低剛性部24の第1部分26どうしの間には、縦方向へ隣り合う低剛性部24の間に延びる残余部25が位置している。低剛性部24は、横方向へ千鳥配列されている。
低剛性部24は、縦方向の寸法A1が10〜60mmの範囲、横方向の寸法A2が1〜5mmの範囲にある。縦方向へ隣り合う低剛性部24の間の残余部25は、縦方向の寸法B1が10〜20mmの範囲、横方向の寸法B2が1〜5mmの範囲にある。横方向へ隣り合う低剛性部24の間の残余部25は、横方向の寸法B3が5〜25mmの範囲にある(以上、図9参照)。残余部25の厚み寸法B4は、2〜5mmの範囲にある(図10参照)。
第1〜第3部分26,27,28は、コア20Cの厚み方向へ凹む凹溝である。第2および第3部分27,28の厚み寸法は、残余部25のそれよりも小さく、第1部分26のそれよりも大きい。ゆえに、第2および第3部分27,28における混合物21の密度と坪量とが残余部25における混合物21のそれらよりも低く、第2および第3部分27,28の剛性が残余部25のそれよりも低い。また、第1部分26における混合物21の密度と坪量とが第2および第3部分27,28における混合物21のそれらよりも低く、第1部分26の剛性が第2および第3部分27,28のそれよりも低い。
コア20Cの製造方法は、図1のコア20Aのそれと同一である。ただし、型枠の底面には、ドラムの周方向へ延びていて互い違いに湾曲する複数の歯が取り付けられている。それら歯は、ドラムの径方向外方へ突出し、ドラムの周方向と軸方向とへ所定寸法離間して並んでいる。歯は、ドラムの軸方向へ千鳥配列されている。このコア20Cは、その製造過程において任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、混合物21の密度と坪量とが低い複数の低剛性部24が形成されているので、硬質域が低剛性部24によって細分され、低剛性部24を介して硬質域の剛性が低下し、コア20C全域の剛性の均一化を図ることができるとともに、コア20Cの柔軟性を向上させることができる。コア20Cは、硬質域が低剛性部24によって細分されるので、体液が硬質域に集中して吸収されることはなく、全域に体液を拡散させることができ、全域に体液を効率よく吸収させることができる。
コア20Cは、低剛性部24が第1〜第3部分26,27,28を有し、第1部分26における混合物21の密度と坪量とが第2および第3部分27,28における混合物21のそれらよりも低く、第2および第3部分27,28における混合物21の密度と坪量とが残余部25のそれらよりも低いので、それら部分26,27,28によって硬質域の剛性を確実に低下させることができる。コア20Cは、縦方向において一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向し、横方向において一方の低剛性部24の第2部分27と他方の低剛性部24の第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向しているので、残余部25が横方向へ一連につながることはなく、コア20C全域に満遍なく低剛性部24が形成され、それら部分26,27,28によってコア20Cに形成された硬質域を確実に細分することができ、それら部分26,27,28を介して硬質域の剛性を確実に低下させることができる。
コア20Cでは、残余部25における混合物21の密度が0.16〜0.34g/cmの範囲、第1部分26における混合物21の密度が0.01〜0.06g/cmの範囲にあり、第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.08〜0.14g/cmの範囲にある。第1部分26における混合物21の密度が0.01g/cm未満かつ第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.08g/cm未満では、それら部分26,27,28においてコア20Cの強度が低下し、コア20Cが容易に型くずれを起こしたり、コア20Cが破損してしまう場合がある。第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.14g/cmを超過すると、コア20Cに形成された硬質域を低剛性部24によって細分したとしても、硬質域の剛性を低下させることができず、コア20Cの剛性の均一化を図ることができない。コア20Cは、第1〜第3部分26,27,28の混合物21の密度が前記範囲にあるので、コア20Cの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、それら部分26,27,28によって硬質域の密度が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア20C全域の剛性の均一化を図ることができ、コア20Cの柔軟性を向上させることができる。
コア20Cでは、残余部25における混合物21の坪量が400〜640g/mの範囲、第1部分26における混合物21の坪量が10〜120g/mの範囲にあり、第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が160〜260g/mの範囲にある。第1部分26における混合物21の坪量が10g/m未満かつ第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が160g/m未満では、それら部分26,27,28においてコア20Cの強度が低下し、コア20Cが容易に型くずれを起こしたり、コア20Cが破損してしまう場合がある。第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が260g/mを超過すると、コア20Cに形成された硬質域を低剛性部24によって細分したとしても、硬質域の剛性を低下させることができず、コア20Cの剛性の均一化を図ることができない。コア20Cは、第1〜第3部分26,27,28の混合物21の坪量が前記範囲にあるので、コア20Cの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、それら部分26,27,28によって硬質域の坪量が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア20C全域の剛性の均一化を図ることができ、コア20Cの柔軟性を向上させることができる。
低剛性部24を含むコア20Cの剛軟度は、0.08〜0.15N・cmの範囲にあり、低剛性部24を含むコア20Cの引っ張り強度は、3〜8N/25mmの範囲にある。コア20Cは、低剛性部を含む剛軟度と破断強度とが前記範囲にあるので、高い柔軟性を有するのみならず、コア20Cに複数の低剛性部24を形成したとしても、コア20Cがその強度を維持し、コア20Cの型くずれや破損を防ぐことができる。コア20Cの剛軟度と引っ張り強度との測定方法は、図1のコア20Aのそれらと同一である。
図11,12は、他の一例として示す吸液性コア20Dの平面図と、図11の部分拡大図とであり、図13は、図11の13−13線端面図である。図11では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、第1斜め方向を矢印O、第2斜め方向を矢印Pで示す。図13では、厚み方向を矢印Nで示す。コア20Dは、図4に示す使い捨ておむつ29や生理用ナプキン、失禁パッド等の使い捨て吸収性物品に使用される。
コア20Dは、図1のそれと同一の混合物21から形成され、横方向へ延びる両端縁部22と、縦方向へ延びる両側縁部23とを有する。コア20Dは、縦横方向(第2方向)に対して所定の角度で傾斜する第1斜め方向(第1方向)へ長い直線状の複数の低剛性部24aと、縦横方向(第2方向)に対して所定の角度で傾斜する第2斜め方向(第1方向)へ長い直線状の複数の低剛性部24bと、それら低剛性部24a,24bを除いた残余部25とを有する。コア20Dでは、第1斜め方向へ向かって低剛性部24a、残余部25、低剛性部24b、残余部25の順に配列され、第2斜め方向へ向かって低剛性部24a、残余部25、低剛性部24b、残余部25の順に配列されている。低剛性部24a,24bは、残余部25を挟んで第1および第2斜め方向へ間欠的に並び、縦方向へ互い違いに傾斜している。低剛性部24a,24bにおける混合物21の密度と坪量とは、残余部25における混合物21のそれらよりも低い。ゆえに、低剛性部24a,24bは、その剛性が残余部25のそれよりも低い。
低剛性部24aは、その中央に位置する第1部分26と、第1部分26を挟んで部分26の第1斜め方向両側に位置する第2および第3部分27,28とを有する。低剛性部24aでは、第2部分27が第1部分26の第1斜め方向前方(第1方向前方)に位置し、第3部分28が第1部分26の第1斜め方向後方(第1方向後方)に位置している。低剛性部24bは、その中央に位置する第1部分26と、第1部分26を挟んで部分26の第2斜め方向両側に位置する第2および第3部分27,28とを有する。低剛性部24bでは、第2部分27が第1部分26の第2斜め方向前方(第1方向前方)に位置し、第3部分28が第1部分26の第2斜め方向後方(第1方向後方)に位置している。
縦方向では、低剛性部24aの第2部分27と第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向し、低剛性部24bの第2部分27と第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向している。横方向では、低剛性部24aの第2部分27と低剛性部24bの第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向し、低剛性部24aの第3部分28と低剛性部24bの第2部分27とが残余部25を挟んで互いに対向している。横方向へ隣り合う低剛性部24bの第1部分26どうしの間には、縦方向へ隣り合う低剛性部24aの間に延びる残余部25が位置している。低剛性部24a,24bどうしは、横方向へ千鳥配列されている。
低剛性部24a,24bは、縦方向の寸法A1が10〜60mmの範囲、横方向の寸法A2が1〜5mmの範囲にある。縦方向へ隣り合う低剛性部24a,24bの間の残余部25は、縦方向の寸法B1が10〜20mmの範囲の範囲にある。横方向へ隣り合う低剛性部24a,2bの間の残余部25は、横方向の寸法B3が5〜25mmの範囲にある(以上、図12参照)。残余部25の厚み寸法B4は、2〜5mmの範囲にある(図13参照)。
第1部分26は、コア20Aを貫通する貫通孔であり、混合物21が存在しない。ゆえに、第1部分26における混合物21の密度と坪量とが0であり、第1部分26の剛性が第2および第3部分27,28のそれよりも低い。第2および第3部分27,28はコア20Aの厚み方向へ凹む凹溝であり、それら部分27,28の厚み寸法が残余部25のそれよりも小さい。ゆえに、第2および第3部分27,28における混合物21の密度と坪量とが残余部25における混合物21のそれらよりも低く、第2および第3部分27,28の剛性が残余部25のそれよりも低い。第2および第3部分27,28は、その厚み寸法が残余部25から第1部分26に向かうにつれて次第に小さくなり、混合物21の密度と坪量とが残余部25から第1部分26に向かうにつれて次第に低くなっている。
コア20Dの製造方法は、図1のコア20Aのそれと同一である。ただし、型枠の底面には、ドラムの軸方向へ互い違いに傾斜する複数の歯が取り付けられている。それら歯は、ドラムの径方向外方へ突出するとともに、ドラムの周方向と軸方向とに対して所定の角度で傾斜し、ドラムの周方向と軸方向とへ所定寸法離間して並んでいる。歯は、ドラムの軸方向へ千鳥配列されている。このコア20Dは、その製造過程において任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、混合物21の密度と坪量とが低い複数の低剛性部24a,24bが形成されているので、硬質域が低剛性部24a,24bによって細分され、低剛性部24a,24bを介して硬質域の剛性が低下し、コア20D全域の剛性の均一化を図ることができるとともに、コア20Dの柔軟性を向上させることができる。コア20Dは、硬質域が低剛性部24a,24bによって細分されるので、体液が硬質域に集中して吸収されることはなく、全域に体液を拡散させることができ、全域に体液を効率よく吸収させることができる。
コア20Dは、低剛性部24a,24bが第1〜第3部分26,27,28を有し、第1部分26における混合物の密度と坪量とが0であり、第2および第3部分27,28における混合物21の密度と坪量とが残余部25のそれらよりも低いので、それら部分26,27,28によって硬質域の剛性を確実に低下させることができる。コア20Dは、横方向において低剛性部24aの第2部分27と低剛性部24bの第3部分28とが残余部25を挟んで互いに対向し、低剛性部24aの第3部分28と低剛性部24bの第2部分27とが残余部25を挟んで互いに対向しているので、残余部25が横方向へ一連につながることはなく、コア20D全域に満遍なく低剛性部24a,24bが形成され、それら部分26,27,28によってコア20Dに形成された硬質域を確実に細分することができ、それら部分26,27,28を介して硬質域の剛性を確実に低下させることができる。
コア20Dでは、残余部25における混合物21の密度が0.16〜0.34g/cmの範囲にあり、第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.08〜0.14g/cmの範囲にある。第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.08g/cm未満では、部分26,27,28においてコア20Dの強度が低下し、コア20Dが容易に型くずれを起こしたり、コア20Dが破損してしまう場合がある。第2および第3部分27,28における混合物21の密度が0.14g/cmを超過すると、コア20Dに形成された硬質域を低剛性部24a,24bによって細分したとしても、硬質域の剛性を低下させることができず、コア20Dの剛性の均一化を図ることができない。コア20Dは、第2および第3部分27,28の混合物21の密度が前記範囲にあるので、コア20Dの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、部分26,27,28によって硬質域の密度が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア20D全域の剛性の均一化を図ることができ、コア20Dの柔軟性を向上させることができる。
コア20Dでは、残余部25における混合物21の坪量が400〜640g/mの範囲にあり、第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が160〜260g/mの範囲にある。第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が160g/m未満では、部分26,27,28においてコア20Dの強度が低下し、コア20Dが容易に型くずれを起こしたり、コア20Dが破損してしまう場合がある。第2および第3部分27,28における混合物21の坪量が260g/mを超過すると、コア20Dに形成された硬質域を低剛性部24a,24bによって細分したとしても、硬質域の剛性を低下させることができず、コア20Dの剛性の均一化を図ることができない。コア20Dは、第2および第3部分27,28の混合物21の坪量が前記範囲にあるので、コア20Dの任意の箇所に硬質域が形成されたとしても、部分26,27,28によって硬質域の坪量が低下するとともに硬質域の剛性が低下し、コア20D全域の剛性の均一化を図ることができ、コア20Dの柔軟性を向上させることができる。
低剛性部24a,24bを含むコア20Dの剛軟度は、0.08〜0.15N・cmの範囲にあり、低剛性部24a,24bを含むコア20Dの引っ張り強度は、3〜8N/25mmの範囲にある。コア20Dは、低剛性部を含む剛軟度と破断強度とが前記範囲にあるので、高い柔軟性を有するのみならず、コア20Dに複数の低剛性部24a,24bを形成したとしても、コア20Dがその強度を維持し、コア20Dの型くずれや破損を防ぐことができる。コア20Dの剛軟度と引っ張り強度との測定方法は、図1のコア20Aのそれらと同一である。
一例として示す吸液性コアの平面図。 図1の部分拡大図。 図2の3−3線端面図。 図1のコアを使用した使い捨ておむつの部分破断斜視図。 他の一例として示す吸液性コアの平面図。 図5の部分拡大図。 図5の7−7線端面図。 他の一例として示す吸液性コアの平面図。 図8の部分拡大図。 図8の10−10線端面図。 他の一例として示す吸液性の平面図。 図11の部分拡大図。 図11の13−13線端面図。
符号の説明
20A 吸液性コア
20B 吸液性コア
20C 吸液性コア
20D 吸液性コア
21 混合物
24 低剛性部
24a 低剛性部
24b 低剛性部
25 残余部
26 第1部分
27 第2部分
28 第3部分
29 使い捨ておむつ(使い捨て吸収性物品)

Claims (8)

  1. 高吸収性ポリマー粒子と粉砕パルプと熱可塑性合成樹脂繊維とのうちの少なくとも前記ポリマー粒子と前記粉砕パルプとを混合かつ所定厚みに圧縮した混合物から形成され、使い捨て吸収性物品に使用されて体液を吸収保持する吸液性コアにおいて、
    前記コアが、複数の低剛性部と、前記低剛性部を除いた残余部とを有し、前記低剛性部が、前記残余部を挟んで第1方向へ間欠的に並ぶとともに、前記残余部を挟んで前記第1方向と交差する第2方向へ間欠的に並び、前記低剛性部における前記混合物の密度と坪量とが、前記残余部における前記混合物のそれらよりも低いことを特徴とする前記吸液性コア。
  2. 前記低剛性部が、その中央に位置する第1部分と、前記第1部分の第1方向前方に位置する第2部分と、前記第1部分の第1方向後方に位置する第3部分とを有し、前記第1部分における前記混合物の密度と坪量とが、前記第2および第3部分における前記混合物のそれらよりも低い請求項1記載の吸液性コア。
  3. 前記第1方向へ隣り合う前記低剛性部は、一方の前記低剛性部の第2部分と他方の前記低剛性部の第3部分とが前記残余部を挟んで互いに対向し、前記第2方向へ隣り合う前記低剛性部は、一方の前記低剛性部の第2部分と他方の前記低剛性部の第3部分とが前記残余部を挟んで互いに対向している請求項2記載の吸液性コア。
  4. 前記低剛性部の第1部分が、前記コアを貫通する貫通孔であり、前記低剛性部の第2および第3部分が、前記コアの厚み方向へ凹む凹溝である請求項2または請求項3に記載の吸液性コア。
  5. 前記低剛性部の第1〜第3部分が、前記コアの厚み方向へ凹む凹溝であり、前記第2および第3部分の厚み寸法が、前記残余部のそれよりも小さく、前記第1部分のそれよりも大きい請求項2または請求項3に記載の吸液性コア。
  6. 前記残余部における前記混合物の密度が、0.16〜0.34g/cmの範囲、前記第1部分における前記混合物の密度が、0〜0.06g/cmの範囲にあり、前記第2および第3部分における前記混合物の密度が、0.08〜0.14g/cmの範囲にある請求項2ないし請求項5いずれかに記載の吸液性コア。
  7. 前記残余部における前記混合物の坪量が、400〜640g/mの範囲、前記第1部分における前記混合物の坪量が、0〜120g/mの範囲にあり、前記第2および第3部分における前記混合物の坪量が、160〜260g/mの範囲にある請求項2ないし請求項6いずれかに記載の吸液性コア。
  8. 前記低剛性部を含む前記コアの剛軟度が、0.08〜0.15N・cmの範囲にあり、前記低剛性部を含む前記コアの引っ張り強度が、3〜8N/25mmの範囲にある請求項1ないし請求項7いずれかに記載の吸液性コア。
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