JP2006166987A - シートクッションパッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 シートクッションパッドを薄肉化した場合における底付き感を解消し、またシートバック下端との隙間の発生を解消する。
【解決手段】ポリウレタンフォームからなりシートクッションパッドであって、ポリウレタンフォーム原料として、水酸基価が20〜40mgKOH/gのポリエーテルポリオール65〜80重量部と水酸基価が15〜30mgKOH/gのポリマーポリオール35〜20重量部とからなるポリオールを含有するものを用いてなる、コア密度が70〜80kg/mのクッションパッドである。また、シートバック9との合わせ部となる後端部に着座面12aに対して上方に隆起して左右方向に延びる凸状部16を備え、この凸状部に補強用ワイヤ26C,D,Eが埋設されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用や家具用のシートに用いられるシートクッションパッドに関するものである。
一般に、自動車用シート等のシートは、着座者の背部を支持するシートバックと、臀部を支持するシートクッションとからなる。シートクッションは、弾力性を持つ合成樹脂の発泡成形体からなるシートクッションパッドを、シートフレーム上に載せ、表面に織編物や皮革などからなる表皮を被せて構成されている。
従来、上記シートクッションパッドとしては、一般に、弾力性を持つ軟質ポリウレタンフォームが使用されており、種々の配合のものが提案されている。例えば、下記特許文献1には、高い減衰性を有するシートクッションパッドを得るために、ポリオール成分として水酸基価が20〜40mgKOH/g、末端がエチレンオキサイド単位であるポリエーテルポリオール30〜80重量部、水酸基価が15〜30mgKOH/gのポリマーポリオール70〜20重量部、シリコン整泡剤0.1〜2重量部、発泡剤、及びTDI/MDI=70/30〜90/10のポリイソシアネート化合物を含有するポリウレタンフォーム原料を使用してポリウレタンフォームを成形することが提案されている。このような従来のポリウレタンフォームは、コア密度が50〜65kg/mと比較的低密度であり、また、反発弾性率としても比較的低いものであった。
また、従来、上記のようなシートクッションパッドにおいては、表皮をパッド表面に装着するという理由等からパッド内に金属製のワイヤを埋設することがある(下記特許文献2,3参照)。
特開2001−137077号公報 特開2001−211957号公報 特開平10−33298号公報
ところで、最近、自動車用シートにおいては、車室内の空間確保などのため、シートクッションパッドの薄肉化が求められている。例えば、自動車のリアシートのためのシートクッションパッドの場合、シートフレームにはバネを持たないパンフレームが使用されることが多く、その場合、図8に示すように、従来の一般的なシートクッションパッド100の着座部(ヒップポイント)におけるパッド厚みT0は120mm程度とされている。これを、例えば、30〜40mm薄肉化して、着座部におけるパッド102の厚みT1を80〜90mm程度とすることが要求されている。
このような薄肉のシートクッションパッドを、上記した従来のような比較的低密度で低反発弾性のポリウレタンフォームで構成すると、十分なクッション性が得られず、着座時にシートフレームによる剛性感のようないわゆる底付き感を生じるという問題がある。
そこで、本発明は、第1に、このようなシートクッションパッドを薄肉化した場合における底付き感を解消することを課題とする。
また、シートクッションパッドを薄肉化する場合、シートバック104としては従来品をそのまま使用しながら、シートクッションパッドの着座部を薄肉化することが好ましいが、そのためには、シートバック104との合わせ部となるシートクッションパッド102の後端部106を図8に示すように着座面に対して上方に隆起状に形成する必要がある。しかしながら、このような隆起状の後端部106を設けた場合、パッド表面に表皮を上記ワイヤを用いて吊り込み装着したときに、幅狭な後端部106が着座面に沿って張設される表皮によって潰されてしまい、そのため、シートバック104の下端との間に隙間108が発生してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、第2に、シートクッションパッドを薄肉化した場合におけるシートバック下端との隙間の発生を解消することができるシートクッションパッドを提供することを課題とする。
上記第1の課題を解決する本発明のシートクッションパッドは、金型内部にポリウレタンフォーム原料を注入して成型されたポリウレタンフォームからなり、着座者の臀部を受け止めるシートクッションパッドであって、前記ポリウレタンフォーム原料は、水酸基価が20〜40mgKOH/gのポリエーテルポリオール65〜80重量部と水酸基価が15〜30mgKOH/gのポリマーポリオール35〜20重量部とからなるポリオールを含有するものであり、前記ポリウレタンフォームは、コア密度が70〜80kg/mであることを特徴とするものである。
上記ポリオールであると、反発弾性率の高いポリウレタンフォームが得られることから、シートクッションパッドのクッション感を高めることができる。また、該ポリウレタンフォームのコア密度が、従来のシートクッションパッドのためのポリウレタンフォームよりも高い。そのため、薄肉のシートクッションパッドとした場合であっても、底付き感を解消することができ、座り心地ないし乗り心地を改善することができる。
本発明のシートクッションパッドにおいては、前記ポリウレタンフォームの反発弾性率が75〜80%であることが好ましい。
上記第2の課題を解決する本発明のシートクッションパッドは、シートバックとの合わせ部となる後端部に着座面に対して上方に隆起して左右方向に延びる凸状部が設けられ、この凸状部に当該凸状部を補強するワイヤが埋設されたことを特徴とする。
このようにシートバックとの合わせ部となるパッド後端部の凸状部にワイヤを埋設して補強することにより、パッド表面に表皮を張設した場合であっても、該凸状部が表皮によって潰されることがなく、その形状を保持することができ、よって、シートバック下端との隙間の発生を解消することができる。
上記凸状部に埋設するワイヤとしては、凸状部の上部を左右方向に延びる第1線状部分と、該第1線状部分から下方に延びてこれを支持する第2線状部分とを備えるものが、張設される表皮に対する凸状部の形状保持効果を高める上で好ましい。
また、このシートクッションパッドにおいては、着座面に表皮係止用溝が設けられ、該表皮係止用溝に沿って表皮係止用ワイヤが埋設され、前記凸状部に埋設されたワイヤが前記表皮係止用ワイヤから一体に連設されていることが好ましい。このように上方に隆起した凸状部を補強するワイヤを、これよりも低い位置にある着座面に埋設する表皮係止用ワイヤと一体に設けることにより、凸状部に埋設したワイヤがその根元部において表皮係止用ワイヤで補強されることになり、凸状部の形状保持効果をより高めることができる。また、両ワイヤを一体に設けることにより、部品点数も削減される。
この場合、より具体的には、前記凸状部に埋設されたワイヤが、前記凸状部の上部を左右方向に延びる第1線状部分と、該第1線状部分から下方に延びてこれを支持する第2線状部分とを備え、前記表皮係止用溝が、着座面を前後方向に延びる前後方向溝を備え、前記表皮係止用ワイヤが、該前後方向溝に沿って延びる前後方向線状部分を備え、該前後方向線状部分の後端から上方に屈曲した状態に前記第2線状部分が連設されていることが、凸状部の形状保持効果を一層高める上で好ましい。
また、他の態様として、前記凸状部に埋設されたワイヤが、前記凸状部の上部を左右方向に延びる第1線状部分と、該第1線状部分の両端からそれぞれ下方に延びる左右一対の第2線状部分を備え、前記表皮係止用溝が、着座面を前後方向に延びる前後方向溝と、前記凸状部の根元部において左右方向に延びる左右方向溝とを備え、前記表皮係止用ワイヤが、前記前後方向溝に沿って延びる前後方向線状部分と、前記左右方向溝に沿って延びる左右方向線状部分とを備え、前記前後方向線状部分の後端に一方の前記第2線状部分が連設され、他方の前記第2線状部分の下端に前記左右方向線状部分が連設されていてもよく、この場合、上記左右方向線状部分を更に設けたことにより、凸状部の形状保持効果をより一層高めることができる。
この場合、更に、前記左右方向線状部分における前記第2線状部分の連設部とは反対側の端部が、前記前後方向線状部分に連結されていてもよく、これにより、凸状部の形状保持効果を一層高めることができる。
本発明によれば、シートクッションパッドを薄肉化した場合であっても、底付き感を解消することができ、座り心地ないし乗り心地を改善することができる。
また、シートクッションパッドを薄肉化したことによりシートバックとの合わせ部となるパッド後端部に隆起状の凸状部を持つものであっても、該凸状部にワイヤを埋設することによりその形状を保持することができ、シートバック下端との隙間の発生を解消することができる。
本発明のシートクッションパッドを構成するポリウレタンフォームは、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒などを含有するポリウレタンフォーム原料から成形される軟質ポリウレタンフォームである。
上記ポリオールとして使用されるポリエーテルポリオールは、通常、多官能性アルコール系化合物を開始剤に、これにアルキレンオキサイドを付加させたものである。ここで、多官能性アルコール系化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュークロース、トリエタノールアミン、ジエタノールアミンやこれらに少量のアルキレンオキサイドが付加した化合物などが例示できる。
また、多官能性アルコール系化合物に付加重合するアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、1,2−プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等が例示でき、その中でも、プロピレンオキサイド及び/又はブチレンオキサイドとエチレンオキサイドを併用したものが、低コストであり、また得られるシートクッションパッドの特性が良好であることから好ましい。特にエチレンオキサイド単位を3〜50重量%の付加割合で含んでいるものが好ましい。また、これらのアルキレンオキサイドのランダム重合体、ブロック重合体のいずれでもよいが、末端にオキシエチレン単位を含むものがイソシアネート基との反応性が良好であり、好ましい。末端の1級化率(末端エチレンオキサイド単位化率)は、ポリエーテルポリオールのオキシアルキレン単位の3重量%以上含むものが好ましく、より好ましくは10〜20重量%である。
該ポリエーテルポリオールとしては、水酸基価が20〜40mgKOH/gのものを用いる。水酸基価が20mgKOH/g未満では、反応性が低下して成形上支障をきたし、水酸基価が40mgKOH/gを越えると、高反発特性が得られない。より好ましくは、水酸基価が20〜30mgKOH/gのポリエーテルポリオールを用いることである。
上記ポリオールとして使用されるポリマーポリオールは、ポリオール化合物中にポリマー粒子を微粒子状にて分散させたものである。ポリマー粒子としては、アクリロニトリル、スチレン、アルキルメタクリレート、アルキルアクリレート等のビニルモノマーのホモポリマーまたはコポリマー等の付加重合系ポリマーや、ポリエステル、ポリウレア、メラミン樹脂等の縮重合系ポリマー等の粒子が挙げられる。かかるポリマー粒子のポリオール化合物中への導入方法としては、例えばポリマー粒子が付加重合系ポリマーの場合には、ポリオキシアルキレンポリオール等のポリオール中で、ラジカル重合開始剤の存在下に、スチレン、アクリロニトリル等のビニル系モノマーを重合させる方法が挙げられる。ポリオール成分全体における、上記ポリマー粒子の割合は、その割合が多すぎると経済的に不都合が生じるため、40重量%以下、さらには20重量%以下とするのが好ましい。また、シートクッションパッドの硬度や耐久性などの物性を有効に向上させるには、ポリオール成分全体における、ポリマー粒子の割合を1重量%以上、さらには2重量%以上存在するのが好ましい。
該ポリマーポリオールとしては、水酸基価が15〜30mgKOH/gのものを用いる。水酸基価が15mgKOH/g未満では、反応性が低下して成形上支障をきたし、水酸基価が30mgKOH/gを越えると、高反発特性が得られない。より好ましくは、水酸基価が15〜25mgKOH/gのポリマーポリオールを用いることである。
本発明で使用するポリオールは、上記ポリエーテルポリオール65〜80重量部と、上記ポリマーポリオール35〜20重量部とから構成されるものであり、かかる構成により、高密度で反発弾性の高いポリウレタンフォームを形成することができ、底付き感の解消に寄与することができる。
上記ポリイソシアネートとしては、シートクッションパッドの製造に通常使用される、イソシアネート基を2個以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪族系の各種のポリイソシアネート化合物、さらにはこれらポリイソシアネート化合物を変性して得られる変性ポリイソシアネート化合物を使用できる。また、ポリイソシアネート化合物は2種以上を併用してもよい。具体的には、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(精製ジフェニルメタンジイソシアネート(p−MDI)やクルードMDI(c−MDI)がある)、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートが挙げられ、その変性物としては、ポリイソシアネート化合物のプレポリマー型変性体、イソシアヌレート型変性体、ウレア型変性体、カルボジイミド型変性体などが挙げられる。特に好ましくは、TDI:MDIを70:30〜90:100の重量比でブレンドしたものの使用である。
発泡剤としては、水、HCFC−141b、HFC−134a等のハロゲン化炭化水素、シクロペンタンやn−ペンタン等の低沸点脂肪族ないし脂環式炭化水素、液化炭酸ガス等が挙げられる。これらの発泡剤のなかでも水を使用することが特に好ましい。発泡剤は、コア密度が70〜80kg/mとなるように添加され、ポリオール100重量部に対して1.5〜3.0重量部配合されることが好ましく、より好ましくは2.0〜2.2重量部配合することである。
ウレタン化触媒としては、トリエチレンジアミン(TEDA)、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル等のアミン系触媒や、酢酸カリウム、オクチル酸カリウム等のカルボン酸金属塩、ジブチル錫ジラウレート等の有機金属化合物等が挙げられる。
本発明で使用するポリウレタンフォーム原料には、上記の他に整泡剤、架橋剤、乳化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、充填剤、難燃剤、可塑剤等の各種添加剤を、必要に応じて添加することもできる。なお、整泡剤としては、ジメチルシロキサン系、ポリエーテルジメチルシロキサン系、フェニルメチルシロキサン系等の各種のシリコーン整泡剤が好適に用いられる。
前記各種成分を含んでなるポリウレタンフォーム原料は、各種形状に応じた所定の金型内で、シートクッションパッドに成形される。成形方法としては、例えば、ポリオール、発泡剤、触媒および必要により添加剤を所定量予備的に混合してポリオール成分とした後、このポリオール成分にポリイソシアネートを急速混合して得られたポリウレタンフォーム原料を、金型内に注入し、所定時間後に脱型する方法が挙げられる。
本発明のシートクッションパッドを構成するポリウレタンフォームは、コア密度が70〜80kg/mであり、従来の一般的なシートクッションパッドに対して高密度である。このような高密度のポリウレタンフォームを用いることにより、底付き感の解消に寄与することができる。
また、該ポリウレタンフォームは、反発弾性率が75〜80%であり、従来の一般的なシートクッションパッドに対して高弾性である。このような反発弾性の高いポリウレタンフォームを用いることにより、薄肉化されたシートクッションパッドでありながら、底付き感を解消することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態に係るシートクッションパッドについて説明する。
図1は、第1の実施形態に係るシートクッションパッド10の平面図、図2は、同シートクッションパッド10およびシートバック9の断面図、図3は、シートクッションパッド10の要部拡大断面図、図4は、シートクッションパッド10に埋設するワイヤの斜視図である。
図1に示すように、このシートクッションパッド10は、自動車のリアシートにおいて乗員の臀部を支持するためのシートクッションに用いられるパッドであり、3人掛けのシートクッションパッドである。このシートクッションパッド10は、上記したポリウレタンフォームからなり、左右に2つの主たる着座部12,12を持ち、その幅方向外側に上方に隆起状に形成されたサイド部14,14を備える。
図2に示すように、シートクッションパッド10は、従来の一般的なシートクッションパッド(シートフレームとしてバネを持たないパンフレームに使用されるものではヒップポイントにおけるパッド厚み=120mm程度)に対して薄肉化されており、ヒップポイントにおけるパッド厚みT1が好ましくは70〜90mm、この実施形態ではT1=80mm程度に設定されている。そして、このようにシートクッションパッド10を薄肉化しながらシートバック9としては従来品をそのまま使用するために、シートクッションパッド10は、シートバック9との合わせ部となる後端部が上方に隆起状に形成されている。すなわち、シートクッションパッド10の後端部には、着座面12a(着座部12の表面)に対して上方に隆起して左右方向(車両幅方向)に延びる凸状部16が設けられている。
シートクッションパッド10の表面(上面)には、表皮8を吊り込み係止するための表皮係止用溝が設けられている。表皮係止用溝は、詳細には、各着座部12において、着座面12aを前後方向に延びる左右一対の前後方向溝18,18と、これら前後方向溝18,18の前後方向中央部同士を連結するように左右方向に延びる第1左右方向溝20と、前後方向溝18,18の後端部付近同士を連結する左右方向に延びる第2左右方向溝22とで構成されている。第2左右方向溝22は、凸状部16の根元部に設けられており、この溝22が着座部12とその後方の凸状部16との境界となっている。
シートクッションパッド10には、パッド表面を覆う表皮8を係止するため、金属などの剛性材料からなる表皮係止用ワイヤが上記表皮係止用溝に沿って埋設されている。表皮係止用ワイヤは、詳細には、各着座部12において、それぞれ2本のワイヤ24,26で構成されている。
前側の第1ワイヤ24は、図1,4に示すように、左右の前後方向溝18,18の前側部分において該溝に沿って延びる左右一対の前後方向線状部分24A,24Bと、これらの一対の前後方向線状部分24A,24Bの後端同士を連結し第1左右方向溝20に沿って延びる左右方向線状部分24Cとからなる、平面視略コの字状をなしている。
後側の第2ワイヤ26は、図1,4に示すように、外側の前後方向溝18の後側部分において該溝に沿って延びる前後方向線状部分26Aと、第2左右方向溝22に沿って延びる左右方向線状部分26Bとを備えてなる。また、この第2ワイヤ26からは上記の凸状部16に埋設されてこれを補強するためのワイヤが一体に連設されている。この補強用ワイヤは、凸状部16の上部、即ち天井面近傍を左右方向に延びる横線状部分(第1線状部分)26Cと、これを支持する左右一対の縦線状部分(第2線状部分)26D,26Eとで構成されている。これにより、第2ワイヤ26は、凸状部16の長手方向に沿って埋設された補強用ワイヤ部分としての横線状部分26Cと、その両端からそれぞれ下方に延びる左右一対の補強用ワイヤ部分としての縦線状部分26D,26Eと、外側の縦線状部分26Dの下端から前後方向溝18に沿って前方に延設された表皮係止用ワイヤ部分としての前後方向線状部分26Aと、内側の縦線状部分26Eの下端から第2左右方向溝22に沿って延設された表皮係止用ワイヤとしての左右方向線状部分26Bとからなる、平面視略P字状をなしている。
図3に示すように、補強用ワイヤ部分26C,26D,26Eは、表皮係止用ワイヤ部分26A,26Bに対して上方に屈曲して設けられており、従って、この第2ワイヤ26は、一般的な表皮係止用ワイヤの2次元的な形状とは異なり、3次元形状となっている。より詳細には、表皮係止用ワイヤ部分としての前後方向線状部分26Aの後端から上方に屈曲した状態に補強用ワイヤ部分としての縦線状部分26Dが連設されており、前後方向線状部分26Aと縦線状部分26Dとのなす角度θは90°よりもやや大きく、従って縦線状部分26Dがやや後方に傾斜した状態に形成されている。なお、この角度θは90°〜150°程度とすることが、補強用ワイヤ部分26C,26D,26Eの前方への倒れ込みを防止する上で好ましい。
なお、図1,2に示すように、第1ワイヤ24および第2ワイヤ26の表皮係止用ワイヤ部分は、上記溝18,20,22の底の近傍に埋設され、かつ、長手方向において断続的に溝内に露出した状態に埋設されている。より詳細には、上記溝18,20,22の長手方向の複数箇所において底の深い深底部28が設けられ、この深底部28で各ワイヤ24,26の上面が溝内に露出するように埋設されている。そして、図3に示すように、この露出部分で表皮8側のワイヤ7と固定具6を介して連結することにより、表皮8が引き込まれ固定されるようになっている。
以上よりなる第1の実施形態のシートクッションパッド10であると、上記したポリウレタンフォームからなるため、従来に比べて大幅に薄肉化したものであるにも拘わらず、底付き感がなく、座り心地、乗り心地に優れる。
また、表皮係止用ワイヤ26を3次元形状として、シートバック9との合わせ部となるパッド後端部の凸状部16に埋設したので、パッド表面に表皮8を張設した場合であっても、該凸状部16が表皮8によって潰されることがなく、その形状を保持することができる。そのため、シートクッションパッドを薄型化した場合におけるシートバック9の下端との隙間の発生を解消することができる。
また、凸状部16のための補強用ワイヤ26C,26D,26Eを、着座部12に埋設した表皮係止用ワイヤ26A,26Bから一体に延設したことにより、上方に立設された補強用ワイヤの根元部が表皮係止用ワイヤで補強されることになり、凸状部16の形状保持効果をより高めることができる。特に、コの字状の補強用ワイヤ部分26C,26D,26Eが、その一方の下端部においては前後方向に延びる前後方向線状部分26Aと連設され、他方の下端部においては前後方向線状部分26Aと直交する左右方向に延びる左右方向線状部分26Bと連設されたことから、補強用ワイヤ部分の倒れ込みがより効果的に防止され、凸状部16の形状保持効果をより一層高めることができる。
また、補強用ワイヤ26C,26D,26Eを、表皮係止用ワイヤ26A,26Bを利用してこれと一体に設けたことにより、部品点数も削減され、またそれを組付けるための作業工数も削減される。
なお、凸状部16を補強するためのワイヤ形状は上記した形状に限定されるものではなく、例えば、上記したコの字状のワイヤ部分26C,26D,26Eの左右の下端部からそれぞれ前後方向溝18に沿って前方に延びる表皮係止用ワイヤを連設して、第2ワイヤを全体として平面視略コの状に形成してもよい。また、上記したコの字状のワイヤ部分26C,26D,26Eの左右の下端部同士を左右方向に延びる線状部分で連結して、矩形状のワイヤ形状とすることもできる。
図5〜7は第2の実施形態に係るシートクッションパッドを示したものであり、この実施形態では、第2ワイヤ26の構成が上記第1の実施形態とは異なる。以下、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明し、説明しない部分は第1の実施形態と同一の構成を有するものとする。
第2の実施形態では、第2ワイヤ26の横線状部分26Cのシート幅方向中央寄りの端部が、着座部12の側方の隆起部13に沿って前方に延設されており、この延設部26Fの先端から上記縦線状部分26Eが後方かつ下方に傾斜して延びて上記左右方向線状部分26Bに結合されている。このように着座部12の側方の隆起部13に埋設される延設部26Fを設けたことにより、凸状部16とともに隆起部13をも補強することができる。
また、この第2の実施形態では、左右方向線状部分26Bの先端が第1の実施形態のような自由端ではなく、前後方向線状部分26Aの後端部に締結部材30を用いてかしめ固定されている。このように左右方向線状部分26Bと前後方向線状部分26Aとを連結することにより、第2ワイヤ26自体の形状保持性能が高くなり、そのため、凸状部16及び隆起部13の形状保持効果を一層高めることができる。
下記表1に示す配合に従って実施例1〜5及び比較例1〜5のポリウレタンフォーム原料を調製し、これを金型内に注入して、上記した第1の実施形態に係るシートクッションパッド(ヒップポイントにおけるパッド厚みT1=80mm)を発泡成形した。表1における配合の各成分については以下の通りである。
EP901:三井武田ケミカル製のポリエーテルポリオール(水酸基価=24mgKOH/g)。
EP3033:三井武田ケミカル製のポリエーテルポリオール(水酸基価=34mgKOH/g)。
EL360:旭硝子ウレタン製のポリエーテルポリオール(水酸基価=56mgKOH/g)。
POP3690:三井武田ケミカル製のポリマーポリオール(水酸基価=21mgKOH/g)。
POP3128:三井武田ケミカル製のポリマーポリオール(水酸基価=28mgKOH/g)。
架橋剤A:三井化学製「ジエタノールアミン」
架橋剤B:旭硝子ウレタン製「EL980」
整泡剤C:東レ・ダウコーニングシリコーン製「SRX274DL」
整泡剤D:東レ・ダウコーニングシリコーン製「SF2969」
TEDA−L33:東ソー製アミン触媒
Niax A−1:UCC社製アミン触媒
TM20:三井武田ケミカル製のポリイソシアネート(TDI/c−MDI=80/20の混合物)。
得られた実施例1〜5及び比較例1〜5のポリウレタンモールドフォームについて、コア密度、反発弾性率を測定し、また、底付き感を評価した。結果を表1に示す。測定・評価方法は次の通りである。
コア密度:JIS K−6400記載の方法により測定した見かけ密度であり、フォームのコア部より100×100×50mmのサンプルを切り出して測定した。取り除いたスキン層は約10mmである。
反発弾性率:フォームのコア部より100×100×50mmのサンプルを切り出し、JIS K−6400に準拠して測定した。
底付き感:シートクッションパッドをスチール製のパンフレーム上に装着し、10名の評価者が着座して底付き感の有無を評価した。底付き感を感じた者が4名未満の場合を「○」、4名以上の場合を「×」と評価した。
Figure 2006166987
表1に示すように、本発明に係る実施例1〜5のシートクッションパッドでは底付き感が明らかに解消されていた。
本発明の第1の実施形態に係るシートクッションパッドの平面図である。 同シートクッションパッドおよびシートバックの断面図である。 同シートクッションパッドの後端部を拡大した断面図である。 同シートクッションパッドに埋設するワイヤの斜視図である。 第2の実施形態に係るシートクッションパッドの平面図である。 第2の実施形態のシートクッションパッドの後端部を拡大した断面図である。 第2の実施形態のシートクッションパッドに埋設するワイヤの斜視図である。 凸状部に補強構造を持たないシートクッションパッドおよびシートバックの断面図である。
符号の説明
10……シートクッションパッド
12a……着座面
16……凸状部
18……前後方向溝(表皮係止用溝)
22……第2左右方向溝(表皮係止用溝)
26……第2ワイヤ
26A……表皮係止用ワイヤ部分の前後方向線状部分
26B……表皮係止用ワイヤ部分の左右方向線状部分
26C……補強用ワイヤ部分の横線状部分(第1線状部分)
26D,26E……補強用ワイヤ部分の縦線状部分(第2線状部分)
30……締結部材

Claims (4)

  1. 金型内部にポリウレタンフォーム原料を注入して成型されたポリウレタンフォームからなり、着座者の臀部を受け止めるシートクッションパッドであって、前記ポリウレタンフォーム原料は、水酸基価が20〜40mgKOH/gのポリエーテルポリオール65〜80重量部と水酸基価が15〜30mgKOH/gのポリマーポリオール35〜20重量部とからなるポリオールを含有するものであり、前記ポリウレタンフォームは、コア密度が70〜80kg/mであることを特徴とするシートクッションパッド。
  2. 前記ポリウレタンフォームの反発弾性率が75〜80%であることを特徴とする請求項1記載のシートクッションパッド。
  3. 請求項1又は2記載のシートクッションパッドであって、シートバックとの合わせ部となる後端部に着座面に対して上方に隆起して左右方向に延びる凸状部が設けられ、この凸状部に当該凸状部を補強するワイヤが埋設されたことを特徴とするシートクッションパッド。
  4. 着座面に表皮係止用溝が設けられ、該表皮係止用溝に沿って表皮係止用ワイヤが埋設され、前記凸状部に埋設されたワイヤが前記表皮係止用ワイヤから一体に連設されたことを特徴とする請求項3記載のシートクッションパッド。
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