JP2006166961A - 接続具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ルアーテーパー部における嵌合の完了後の螺合の終了時点を明確に把握することによって、嵌合完了後の螺合を適度に行い、確実にかつ強固に接続しうる接続具を提供する。
【解決手段】 先端部にルアーテーパーを有する略筒状の口部11と、先端部にネジ部を有し該口部11の外周に設けられるロックアダプタ12とを有してなり、
ロックアダプタ12の基端部には内方向に突出するフランジ122が設けられ、
口部11の外周面には、前記ロックアダプタ12の基端側への移動を防止しうる基端側ストッパー113と、該ロックアダプタ12のフランジ122と接合し、前記ルアーテーパーにおける嵌合が完了した後のネジ部における螺合によって該フランジ122が乗り越えうる突部114と、該フランジ122が該突部114を乗り越えた後にロックアダプタ12の先端側への移動を防止しうる先端側ストッパー115とが設けられてなることを特徴とする接続具1。
【選択図】 図1
【解決手段】 先端部にルアーテーパーを有する略筒状の口部11と、先端部にネジ部を有し該口部11の外周に設けられるロックアダプタ12とを有してなり、
ロックアダプタ12の基端部には内方向に突出するフランジ122が設けられ、
口部11の外周面には、前記ロックアダプタ12の基端側への移動を防止しうる基端側ストッパー113と、該ロックアダプタ12のフランジ122と接合し、前記ルアーテーパーにおける嵌合が完了した後のネジ部における螺合によって該フランジ122が乗り越えうる突部114と、該フランジ122が該突部114を乗り越えた後にロックアダプタ12の先端側への移動を防止しうる先端側ストッパー115とが設けられてなることを特徴とする接続具1。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シリンジ、注射針、カテーテル、輸液セット、三方活栓、コネクタ等の各種医療器具同士の接続に用いられる接続具に関する。具体的には、ルアーテーパーによる嵌合に加えて、ネジ部による螺合によって医療器具同士の接続をより強固に行いうる接続具に関する。
医療器具の接続方法には、例えば、メスルアーテーパー部の外周面にネジ部(メスネジ)が設けられたメスコネクタと、オスルアーテーパー部とその外周部にネジ部(オスネジ)を有するロックアダプタとが設けられたオスコネクタとを接続する方法がある(例えば、特許文献1、図1および図2参照)。前記メスコネクタとオスコネクタとは、メスルアーテーパー部とオスルアーテーパー部との嵌合に加えて、メスネジとオスネジとの螺合により接続される。
前記ロックアダプタが設けられた接続具についてはさらに改良が重ねられ、より強固に螺合できるようネジ部のネジ谷部分にリブが設けられたもの(例えば、特許文献1)や、接続時にロックアダプタが歪まないように凹凸嵌合させたもの(例えば、特許文献2)、ネジ部を有するメスコネクタだけでなくネジ部を有しないメスコネクタとも接続しうるもの(例えば、特許文献3および4)、も公知である。
前記ロックアダプタが設けられた接続具は、螺合によりメスコネクタとオスコネクタとのルアーテーパー部における嵌合を補強するものである。したがって、メスルアーテーパー部とオスルアーテーパー部とが密着して嵌合が完了した後、さらに螺合することによって、メスコネクタとオスコネクタとの接続はより強固になる。しかし、ルアーテーパー部における嵌合が完了した後きつく螺合しすぎると、ネジ部に対して軸方向および回転方向に大きな力がかかって該ネジ部が削れ、メスコネクタとオスコネクタとの接続が適切に行われないおそれがある。
前記ロックアダプタが軸方向に移動可能である接続具(特許文献1)は、他部材との接続時にロックアダプタが移動し、ルアーテーパー部における嵌合の完了後、螺合を終了する時点が把握できないため、きつく螺合しすぎてネジ部が削れるおそれがある。また、前記ロックアダプタが軸方向に移動できない接続具(特許文献2、3または4)は、他部材との接続時にロックアダプタが移動しないため、螺合に必要となる力の増加により螺合を終了する時点をある程度把握することは可能である。しかし、その力の増加がよほど急激な変化でない限り、螺合の終了時点を明確に把握することは困難であり、ネジ部が削れることを確実に防止することはできない。
そこで本発明は、ルアーテーパー部における嵌合の完了後の螺合の終了時点を明確に把握することによって、嵌合完了後の螺合を適度に行い、確実に、かつ強固に接続しうる接続具を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討を行った結果、ルアーテーパー部における嵌合が完了する前にはロックアダプタの軸方向の移動を規制し、該ルアーテーパー部における嵌合が完了した後のネジ部の螺合によって、初めて該ロックアダプタが突部を乗り越えて先端側へ移動する構造を有する接続具が、上記課題を解決しうることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、
(1) 先端部にルアーテーパーを有する略筒状の口部と、先端部にネジ部を有し該口部の外周に設けられるロックアダプタとを有してなり、前記ルアーテーパーにおける嵌合と前記ネジ部における螺合によって他部材に接続しうる接続具において、
前記ロックアダプタの基端部には、前記口部の外周面に接するよう内方向に突出するフランジが設けられ、
前記口部の外周面には、前記ロックアダプタの基端側への移動を防止しうる基端側ストッパーと、他部材とのルアーテーパーにおける嵌合が完了する前にはロックアダプタの先端側への移動を規制するべく該ロックアダプタのフランジと接合し、かつ、該ルアーテーパーにおける嵌合が完了した後のネジ部における螺合によってロックアダプタに先端側へ移動せしめる負荷がかかった際に該フランジが乗り越えうる突部と、該フランジが該突部を乗り越えた後にロックアダプタの先端側への移動を防止しうる先端側ストッパーとが設けられてなることを特徴とする接続具、
(2) 前記前記ロックアダプタは、前記口部の外周に回動不能に設けられてなる(1)記載の接続具、
(3) 前記ロックアダプタの外周には、前記口部の基端部に設けられた係合部と、該ロックアダプタの基端部に設けられたリブとの係合により該ロックアダプタの回動を防止してなる(2)記載の接続具、
(4) 前記口部のルアーテーパーは、先端部に設けられたオスルアーテーパーであり、前記ロックアダプタのネジ部は、先端部の内周面に設けられたメスネジである(1)〜(3)のいずれかに記載の接続具、
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の接続具を有する医療器具、
(6) (1)〜(4)のいずれかに記載の接続具を先端に有するシリンジ
に関する。
(1) 先端部にルアーテーパーを有する略筒状の口部と、先端部にネジ部を有し該口部の外周に設けられるロックアダプタとを有してなり、前記ルアーテーパーにおける嵌合と前記ネジ部における螺合によって他部材に接続しうる接続具において、
前記ロックアダプタの基端部には、前記口部の外周面に接するよう内方向に突出するフランジが設けられ、
前記口部の外周面には、前記ロックアダプタの基端側への移動を防止しうる基端側ストッパーと、他部材とのルアーテーパーにおける嵌合が完了する前にはロックアダプタの先端側への移動を規制するべく該ロックアダプタのフランジと接合し、かつ、該ルアーテーパーにおける嵌合が完了した後のネジ部における螺合によってロックアダプタに先端側へ移動せしめる負荷がかかった際に該フランジが乗り越えうる突部と、該フランジが該突部を乗り越えた後にロックアダプタの先端側への移動を防止しうる先端側ストッパーとが設けられてなることを特徴とする接続具、
(2) 前記前記ロックアダプタは、前記口部の外周に回動不能に設けられてなる(1)記載の接続具、
(3) 前記ロックアダプタの外周には、前記口部の基端部に設けられた係合部と、該ロックアダプタの基端部に設けられたリブとの係合により該ロックアダプタの回動を防止してなる(2)記載の接続具、
(4) 前記口部のルアーテーパーは、先端部に設けられたオスルアーテーパーであり、前記ロックアダプタのネジ部は、先端部の内周面に設けられたメスネジである(1)〜(3)のいずれかに記載の接続具、
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の接続具を有する医療器具、
(6) (1)〜(4)のいずれかに記載の接続具を先端に有するシリンジ
に関する。
本発明の接続具は、ルアーテーパー部における嵌合が完了した後、ロックアダプタが突部を乗り越えて先端側へ移動する構造を有することにより、ルアーテーパー部の嵌合の完了後の螺合の終了時点を明確に把握することができる。したがって、必要以上にきつく螺合しすぎてネジ部が削れるおそれがなく、適度な螺合によって確実かつ強固な接続を行うことができる。
また、接続具に接続される他部材の材質や形状に応じて、前記突部の形状や寸法を変更することにより、最適な螺合終了時点を設定することが可能である。
さらに、本発明の接続具は、チューブ等に設ける場合は回動自在とすることで、螺合時にチューブがねじれる恐れがない。また、シリンジ等に設ける場合は回動不能とすることで、シリンジごと回転させて螺合を行うことができるため、螺合時にシリンジを固定した状態でロックアダプタのみを回転させるといった煩雑な操作が必要なく、容易に接続操作が行える。
また、接続具に接続される他部材の材質や形状に応じて、前記突部の形状や寸法を変更することにより、最適な螺合終了時点を設定することが可能である。
さらに、本発明の接続具は、チューブ等に設ける場合は回動自在とすることで、螺合時にチューブがねじれる恐れがない。また、シリンジ等に設ける場合は回動不能とすることで、シリンジごと回転させて螺合を行うことができるため、螺合時にシリンジを固定した状態でロックアダプタのみを回転させるといった煩雑な操作が必要なく、容易に接続操作が行える。
以下、図面を用いて本発明の好ましい実施態様を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1〜6は、本発明の接続具の一実施例である、該接続具を先端に有するシリンジを示す。図1は、本発明の接続具を有するシリンジの縦断面図であり、図2は図1に示されるシリンジの先端に設けられた接続具付近の拡大縦断面図、図3は図1に示されるシリンジを先端側から見た正面図である。なお、接続具が設けられるシリンジの形状は図示されるものに限定されず、一般的な注射用シリンジの形状が採用可能である。
図1〜6は、本発明の接続具の一実施例である、該接続具を先端に有するシリンジを示す。図1は、本発明の接続具を有するシリンジの縦断面図であり、図2は図1に示されるシリンジの先端に設けられた接続具付近の拡大縦断面図、図3は図1に示されるシリンジを先端側から見た正面図である。なお、接続具が設けられるシリンジの形状は図示されるものに限定されず、一般的な注射用シリンジの形状が採用可能である。
まず、各図面に示されるように、本発明の接続具1がメスコネクタと接続可能なオスコネクタである場合について詳細に説明する。
図1において、本発明の接続具1を有するシリンジ2は、外筒21と、該外筒21内で摺動しうるガスケット22と、該ガスケット22を移動操作する押し子23とを備えている。前記ガスケット22は、前記押し子23の先端に連結されており、押し子23の外筒21内での長手方向の移動操作により、ガスケット22が外筒21内を摺動する。前記シリンジ2内には、外筒21とガスケット22とで空間24が形成され、該空間24には薬液などの液体が収容される。該シリンジ2の空間24内の薬液は、押し子23およびガスケット22を長手方向先端側へ移動させることにより、後述する接続具1の口部11を通って外部へと排出される。
図1において、本発明の接続具1を有するシリンジ2は、外筒21と、該外筒21内で摺動しうるガスケット22と、該ガスケット22を移動操作する押し子23とを備えている。前記ガスケット22は、前記押し子23の先端に連結されており、押し子23の外筒21内での長手方向の移動操作により、ガスケット22が外筒21内を摺動する。前記シリンジ2内には、外筒21とガスケット22とで空間24が形成され、該空間24には薬液などの液体が収容される。該シリンジ2の空間24内の薬液は、押し子23およびガスケット22を長手方向先端側へ移動させることにより、後述する接続具1の口部11を通って外部へと排出される。
前記シリンジ2の先端部には、本発明の接続具1が設けられる。接続部1は、先端部にオスルアーテーパー111を有する口部11と、先端部にメスネジ121を有する該口部11の外周に設けられたロックアダプタ12とを有してなる。前記接続具1はオスコネクタであり、メスルアーテーパーを有し外周面にオスネジが設けられたメスコネクタと接続しうる。
前記口部11は、略筒状の部材であり、その内部はシリンジ2内の空間24と連通している。図1において、前記口部11はシリンジ1の外筒21と一体化されている。該口部11と外筒21とは一体成形されたものであってもよいし、該口部11が該外筒21とは別に成型された後、該外筒21の先端部に接着あるいは溶着などの公知の技術により固定されてもよい。
前記口部11を形成する材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアリルスルホン、ポリエーテルスルホン、メタクリル−スチレン共重合体、ポリアリレート、スチレン−アクリロニトリル共重合体のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド等が好ましく用いられる。また該口部11は、射出成形や、中空成形、光造形などの公知の成形技術により成形される。
前記口部11を形成する材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアリルスルホン、ポリエーテルスルホン、メタクリル−スチレン共重合体、ポリアリレート、スチレン−アクリロニトリル共重合体のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド等が好ましく用いられる。また該口部11は、射出成形や、中空成形、光造形などの公知の成形技術により成形される。
前記口部11は、先端部に先端に向かって外径が減少するオスルアーテーパー111を有している。該オスルアーテーパー111の勾配は、接続具1に接続されるメスコネクタのメスルアーテーパーの勾配に対応していればよく、特に限定されないが、通常4/100〜8/100に設定されることが多い。
前記口部11先端部の内周面は、オスルアーテーパー111と同様の勾配で先端に向かって減少するテーパー面であってもよいし、先端から基端にかけて一定の内径を有していてもよい。ただし、前記内径は、シリンジ2内の空間24に収容される薬液を外部に排出するために必要な大きさを有することが好ましく、具体的には平均内径が1.2mm以上、より好ましくは1.5〜2.6mmである。
前記口部11の軸方向の全長は、接続されるメスコネクタのメスルアーテーパーの軸方向長さに対応するものであればよい。空間24内の薬液を排出する際のデッドボリュームを極力小さくするためには、前記口部11の全長は14〜20mmであることが好ましく、18mm〜20mmであることがより好ましい。
前記口部11の外周には、口部11と同じく略筒状の部材であるロックアダプタ12が設けられている。前記ロックアダプタ12の先端部は、口部11の外径よりもはるかに大きい内径を有している。図4に示されるように、該ロックアダプタ12と口部11との間隙にはメスコネクタ3が挿入されるため、該ロックアダプタ12の先端部の内径は、メスコネクタ3の寸法に応じて適宜決定される。
前記ロックアダプタ12を形成する材料としては、前記口部11を形成する材料と同様の材料が好ましく用いられる。また該ロックアダプタ12の成形方法も、該口部11を成形する方法と同様の方法を用いることができる。
前記ロックアダプタ12を形成する材料としては、前記口部11を形成する材料と同様の材料が好ましく用いられる。また該ロックアダプタ12の成形方法も、該口部11を成形する方法と同様の方法を用いることができる。
前記ロックアダプタ12の先端部内周面にはメスネジ121が設けられる。該メスネジ121は、メスコネクタ3外周面に設けられるオスネジ31と螺合可能である。また、該ロックアダプタ12の基端部には、前記口部11の外周面に接するよう内方向に突出するフランジ122が設けられる。該フランジ122により、該ロックアダプタ12は該口部11の外周に、該口部11と同軸上に配置される。前記フランジ122の頂部は、該口部11の外周面に沿う形状であることが好ましい。
本発明の接続具1は、図4に示されるように、ルアーテーパー部における嵌合と、ネジ部における螺合とによって、メスコネクタ3を有する他部材に接続される。ここで、前記ルアーテーパー部における嵌合とは、接続具1のオスルアーテーパー111とメスコネクタ3のメスルアーテーパー32との嵌合のことである。また、前記ネジ部における螺合とは、接続具1のメスネジ121とメスコネクタ3のオスネジ31との螺合のことである。
前記接続具1とメスコネクタ3とを接続する際、メスコネクタ3を固定した状態で該ロックアダプタ12を回転させると、ネジ部における螺合が開始されると同時に、ルアーテーパー部における嵌合が開始される。該ルアーテーパー部における嵌合は、オスルアーテーパー11とメスルアーテーパー32とが密着することで完了する。一方、該ネジ部における螺合は、ルアーテーパー部における嵌合が完了した後も、螺合操作を停止しない限り継続することが可能である。ルアーテーパー部における嵌合の完了後、適度の螺合はルアーテーパー部における嵌合を補強することができる。しかし、必要以上にきつく螺合すると、メスネジ121およびオスネジ31が削れて、螺合が解除されてしまうおそれがある。
前記口部11の外周面には、基端側ストッパー113が設けられる。該基端側ストッパー113は、例えば口部11の基端部に設けられる突部であり、前記ロックアダプタ12の基端側への移動を防止しうるものであれば、特に形状および寸法は限定されない。該基端側ストッパー113は、該口部11と一体成形されてもよいし、口部11とは別に成形されたものを該口部11に接着または溶着などにより固定されてもよい。接続具1がシリンジ2の先端に設けられ、図2に示されるように、シリンジ2の外筒21の先端部がストッパーの役割を果たすような場合は、別途ストッパーを設ける必要はない。該基端側ストッパー113は、前記ロックアダプタ12の基端部に設けられるフランジ122に当接することで、該ロックアダプタ12の基端側への移動を防止するものであってもよい。
また、前記口部11の外周面には、前記ロックアダプタ12の先端側への移動を規制しうるように、突部114が設けられる。前記突部114は、図5に示されるように接続具1のルアーテーパー部における嵌合が完了する前には該ロックアダプタ12の先端側への移動を規制するべく該ロックアダプタ12のフランジ122と接合する。しかし、該ルアーテーパー部における嵌合が完了した後、ネジ部における螺合によってロックアダプタ12に先端側へ移動せしめる負荷がかかると、該フランジ122は弾性変形により前記突部114を乗り越え、図6に示されるようにロックアダプタ12は先端側へ移動する。なお、前記突部114を乗り越える際の弾性変形はフランジ122に限らず、ロックアダプタ12そのものが弾性変形するものであってもよい。また、前記ロックアダプタ12には、前記フランジ122の弾性変形をより容易にするため、スリット等が設けられていてもよい。
前記突部114の高さは特に限定されるものではないが、前記ロックアダプタ12および/またはフランジ122の弾性変形によって、前記螺合操作に支障をきたさない高さであることが好ましい。また該突部114の形状も特に限定されるものではないが、前記フランジ122が乗り越えやすく、乗り越えた後にフランジ122が戻りにくい形状であればより好ましい。
前記突部114は、図5に示されるように、前記基端側ストッパー113から前記フランジ122の軸方向の幅と同じ長さだけ先端側へ離れた位置に設けられる。これにより、前記ロックアダプタ12は、ルアーテーパー部における嵌合が完了する前には軸方向の移動が規制されるため、メスコネクタとオスコネクタの接続操作が容易になり好ましい。該突部114の形状や寸法は、ルアーテーパー部における嵌合が完了した後、ネジ部における螺合によってロックアダプタ12にかかる負荷によって初めてフランジ122が乗り越えうるよう、接続具1に接続されるメスコネクタ3の材質や形状に応じて適宜設定する必要がある。
前記突部114は、図5に示されるように、前記基端側ストッパー113から前記フランジ122の軸方向の幅と同じ長さだけ先端側へ離れた位置に設けられる。これにより、前記ロックアダプタ12は、ルアーテーパー部における嵌合が完了する前には軸方向の移動が規制されるため、メスコネクタとオスコネクタの接続操作が容易になり好ましい。該突部114の形状や寸法は、ルアーテーパー部における嵌合が完了した後、ネジ部における螺合によってロックアダプタ12にかかる負荷によって初めてフランジ122が乗り越えうるよう、接続具1に接続されるメスコネクタ3の材質や形状に応じて適宜設定する必要がある。
さらに、前記口部11の外周面には、前記フランジ122が突部114を乗り越えた後に、前記ロックアダプタ12の先端側への移動を防止しうるように、先端側ストッパー115が設けられる。該先端側ストッパー115は、例えば図2に示されるように前記突部114から前記フランジ122の軸方向の幅と同じ長さ離れた位置に設けられることが好ましいが、それよりも先端側へ離れた位置に設けられても構わない。該先端側ストッパー115は、該突部114よりも大きく、フランジ122が弾性変形によって乗り越えられない高さを有することが好ましい。
突部114を乗り越えるべく弾性変形したフランジ122は、ロックアダプタ12の先端側への移動によって該先端側ストッパー115に接合したとき元の形状に戻る。そのときの急激な変形により、螺合の終了時点を明確に把握することができる。また、該変形が大きければ、フランジ122が先端側ストッパー115および、または口部11の外周面に当接する際の音によっても、螺合の終了時点を明確に把握することができる。
突部114を乗り越えるべく弾性変形したフランジ122は、ロックアダプタ12の先端側への移動によって該先端側ストッパー115に接合したとき元の形状に戻る。そのときの急激な変形により、螺合の終了時点を明確に把握することができる。また、該変形が大きければ、フランジ122が先端側ストッパー115および、または口部11の外周面に当接する際の音によっても、螺合の終了時点を明確に把握することができる。
本発明の接続具1におけるロックアダプタ12は、該接続具1がチューブ等に設けられる場合は、回動自在とすることで螺合時にチューブがねじれる恐れがなくて好ましい。しかし、図示されるように、該接続具1がシリンジ2に設けられる場合は、ロックアダプタ12を回動不能とすることで、シリンジごと回転させて螺合することができ好ましい。シリンジに回動自在なロックアダプタを有する接続具が設けられた場合、螺合時にシリンジを固定した状態でロックアダプタのみを回転させるといった操作が必要になる。
前記ロックアダプタ12を回動不能とする手段としては、例えば図1に示されるように、口部11の基端部に設けられた係合部116と、ロックアダプタ12の基端部に設けられたリブ123との係合によるものがあげられる。前記係合部116は、口部11と一体成形されたシリンジ2の外筒21先端部に設けられた一対の突出片であり、図1においては、口部11外周の対向する位置に二組設けられている。また、前記リブ123は、ロックアダプタ12の基端部外周面に設けられており、図3に示されるように該係合部116を構成する一対の突出片の間に挟持される。このように該係合部116とリブ123との係合により、ロックアダプタ12は口部11に対して回動不能となる。
前記係合部116およびリブ123は、ロックアダプタ12が先端側へ移動した後も口部11に対して回動不能であるように、図6に示されるように軸方向に十分に延びた長さを有していることが好ましい。
前記係合部116およびリブ123は、ロックアダプタ12が先端側へ移動した後も口部11に対して回動不能であるように、図6に示されるように軸方向に十分に延びた長さを有していることが好ましい。
各図面には、本発明の接続具1がメスコネクタと接続可能なオスコネクタである場合が示されるが、本発明の接続具1は、オスコネクタと接続可能なメスコネクタであってもよい。すなわち、口部11の先端部に設けられるルアーテーパー部がメスルアーテーパーであり、ロックアダプタ12の先端部に設けられるネジ部がオスネジであってもよい。
また、本発明の接続具1は、図示されるシリンジに限らず、予め薬液等が充填されたプレフィルドシリンジ等、他のシリンジにも適用することができる。
さらに、本発明の接続具1は、カテーテル、輸液セット、三方活栓、コネクタ等の各種医療器具の末端に設け、他部材との接続を行うことが可能である。
また、本発明の接続具1は、図示されるシリンジに限らず、予め薬液等が充填されたプレフィルドシリンジ等、他のシリンジにも適用することができる。
さらに、本発明の接続具1は、カテーテル、輸液セット、三方活栓、コネクタ等の各種医療器具の末端に設け、他部材との接続を行うことが可能である。
1 接続具
11 口部
111 オスルアーテーパー
112 先端開口部
113 基端側ストッパー
114 突部
115 先端側ストッパー
116 係合部
12 ロックアダプタ
121 メスネジ
122 フランジ
123 リブ
2 シリンジ
21 外筒
22 ガスケット
23 押し子
24 空間
3 メスコネクタ
31 オスネジ
32 メスルアーテーパー
11 口部
111 オスルアーテーパー
112 先端開口部
113 基端側ストッパー
114 突部
115 先端側ストッパー
116 係合部
12 ロックアダプタ
121 メスネジ
122 フランジ
123 リブ
2 シリンジ
21 外筒
22 ガスケット
23 押し子
24 空間
3 メスコネクタ
31 オスネジ
32 メスルアーテーパー
Claims (6)
- 先端部にルアーテーパーを有する略筒状の口部と、先端部にネジ部を有し該口部の外周に設けられるロックアダプタとを有してなり、前記ルアーテーパーにおける嵌合と前記ネジ部における螺合によって他部材に接続しうる接続具において、
前記ロックアダプタの基端部には、前記口部の外周面に接するよう内方向に突出するフランジが設けられ、
前記口部の外周面には、前記ロックアダプタの基端側への移動を防止しうる基端側ストッパーと、他部材とのルアーテーパーにおける嵌合が完了する前にはロックアダプタの先端側への移動を規制するべく該ロックアダプタのフランジと接合し、かつ、該ルアーテーパーにおける嵌合が完了した後のネジ部における螺合によってロックアダプタに先端側へ移動せしめる負荷がかかった際に該フランジが乗り越えうる突部と、該フランジが該突部を乗り越えた後にロックアダプタの先端側への移動を防止しうる先端側ストッパーとが設けられてなることを特徴とする接続具。 - 前記ロックアダプタは、前記口部の外周に回動不能に設けられてなる請求項1記載の接続具。
- 前記ロックアダプタの外周には、前記口部の基端部に設けられた係合部と、該ロックアダプタの基端部に設けられたリブとの係合により該ロックアダプタの回動を防止してなる請求項2記載の接続具。
- 前記口部のルアーテーパーは、先端部に設けられたオスルアーテーパーであり、前記ロックアダプタのネジ部は、先端部の内周面に設けられたメスネジである請求項1〜3のいずれかに記載の接続具。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の接続具を有する医療器具。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の接続具を先端に有するシリンジ。
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-
2004
- 2004-12-13 JP JP2004359491A patent/JP2006166961A/ja active Pending
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