JP2006165834A - アンテナ装置 - Google Patents

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Tetsuya Shimazaki
哲哉 島▲崎▼
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Abstract

【課題】複数の周波数帯に共振できて、しかも低い周波数帯に対してアンテナ効率が低下するのを緩和した逆Fアンテナを用いたアンテナ装置を提供する。
【解決手段】接地導体10とほぼ並行で間隔をあけて放射電極12を配設し、放射電極12に開放端と接地導体10に導通短絡される1つの接地端を設け、開放端と接地端との間に設ける給電点16に給電電極20を接続した逆Fアンテナと、導通と非導通が制御されるスイッチ手段22に並列に誘導性回路24を接続して形成した切替回路手段18とからなり、切替回路手段18を放射電極12の給電点16と給電電極20の間に介装する。低い周波数帯に共振する際には、誘導性回路24を放射電極12に介装すべくスイッチ手段22は非導通であり、スイッチ手段22による挿入損失が生じない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話などの携帯無線機や移動体無線機に内蔵できるように、小型でしかも複数の周波数帯で用いることができてマルチメデイアに対応することのできるアンテナ装置に関するものである。
近年、携帯電話などの携帯無線機や移動体無線機における進歩は目覚ましく、特にその小型化が著しいとともに、音や画像やデータ通信および複数キャリアに対応できるなど、急速にマルチメディア化が図られている。そこで、これらの機器に内蔵されるアンテナとして、小型であるとともに複数の周波数帯で使用できてマルチメディアに対応できることが望まれる。かかる内蔵小型化に適したアンテナとして逆Fアンテナが知られている。しかも、この逆Fアンテナをスイッチ手段により共振する周波数帯が切り替えられるようにしてマルチバンド化する技術が種種提案されている。
例えば、特許第3112815号公報に示された従来技術は、逆Fアンテナの放射電極を接地導体に導通短絡させる短絡電極の形状をスイッチ手段の切り替えにより実質的に切り替えることで、共振する周波数帯を切り替えるものである。また、特許第3482089号公報に示された技術は、逆Fアンテナの給電点において、放射電極と給電電極の間を容量結合とし、この結合容量をスイッチ手段で切り替えることにより共振する周波数帯を切り替えるものである。そして、特許第3430140号公報に示された技術は、放射電極を接地導体に導通短絡する位置を切り替えることにより、または接地点のインピーダンスを切り替えることにより、共振する周波数帯を切り替えるものである。
特許第3112815号公報 特許第3482089号公報 特許第3430140号公報
上述の従来技術にあっては、逆Fアンテナの共振する周波数帯をスイッチ手段により切り替えることができ、小型化およびマルチバンド化に好適である。しかるに、共振する周波数帯を切り替え制御するために介装されたスイッチ手段による挿入損失で、アンテナ効率が低下することが大きな問題となっている。特に、低い周波数帯のアンテナ効率が低下する。
本発明は、上述のごとき従来技術の不具合を改善すべくなされたもので、複数の周波数帯に共振でき、しかも低い周波数帯に対するアンテナ効率が低下するのを緩和することができる逆Fアンテナを用いたアンテナ装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、接地導体とほぼ並行で間隔をあけて放射電極を配設し、前記放射電極に開放端と前記接地導体に導通短絡される1つの接地端を設け、前記開放端と前記接地端との間に設ける給電点に給電電極を接続した逆Fアンテナと、導通と非導通が制御されるスイッチ手段に並列に誘導性回路を接続して形成した切替回路手段とからなり、前記切替回路手段を、前記給電点若しくはその近くで前記放射電極に直列に介装し、または前記給電点と前記給電電極の間若しくはその近くで前記給電電極に直列に介装して構成されている。
そして、前記スイッチ手段を、外部から与えられる制御信号によって導通と非導通が制御される半導体スイッチ素子で形成し、前記半導体スイッチ素子のGND端子を前記放射電極に接続して構成しても良い。
また、前記誘導性回路とは別に、前記スイッチ手段が非導通に制御された際の端子間浮遊容量をうち消すための第2の誘導性回路を前記スイッチ手段に並列に接続して構成することもできる。
さらに、前記誘導性回路を、分布定数回路により前記放射電極と同一面に形成して構成することも可能である。
そして、前記誘導性回路を、集中定数回路の表面実装素子を用いるとともに前記半導体スイッチ素子と同一基板上に配設して構成しても良い。
また、前記スイッチ手段に直列に第3の誘導性回路または容量性回路または共振回路を介装して直列回路を形成し、前記直列回路に前記誘導性回路を並列に接続して前記切替回路手段を構成することもできる。
さらに、前記放射電極は、アンテナ実効長が異なる2以上の開放端と1つの接地端を有すように構成することもできる。
そして、前記切替回路手段を、定数が異なる2以上の前記誘導性回路と導通のいずれか1つをスイッチ手段により選択できるように構成することもできる。
請求項1記載のアンテナ装置にあっては、給電点若しくはその近くに介装した切替回路手段により、スイッチ手段の導通と非導通とにより誘導性回路を介装または短絡することにより、放射電極のアンテナ実効長が変化し、異なるそれぞれの周波数帯に共振できる。そして、放射電極にスイッチ手段が介装されると、その挿入損失で相対的により低い周波数帯のアンテナ効率が悪化するが、本発明にあっては、低い周波数帯に共振する際は、誘導性回路の介装によりアンテナ実効長を長くすべくスイッチ手段は非導通であって挿入損失がなく、アンテナ効率が悪化することがない。また、本発明にあっては、切替回路手段を給電点若しくはその近くに介装することで、実験データからはもっとも良いアンテナ効率が得られている。しかも、流れる電流の値が比較的に大きい給電点若しくはその近くに誘導性回路が介装されるので、スイッチ手段の導通と非導通とにより共振する周波数帯が大きく変化し得る。
そして、請求項2記載のアンテナ装置にあっては、スイッチ手段としての半導体スイッチ素子のGND端子を放射電極に接続したので、このGND端子のラインが放射電極の一部として作用してアンテナの電気的面積を大きくでき、それだけアンテナ利得が大きなものとなる。なお、このGND端子のラインを接地導体に接続するならば、GND端子のラインが不要なリアクタンスとして作用し、アンテナ効率を低下させる要因となる。
また、請求項3記載のアンテナ装置にあっては、スイッチ手段の非導通の際の端子間浮遊容量が、第2の誘導性回路により打ち消されるので、スイッチ手段が非導通の際に端子間浮遊容量によるアイソレーションの悪化を阻止することができる。
さらに、請求項4記載のアンテナ装置にあっては、誘導性回路を分布定数回路として放射電極と同一面に形成したので、誘導性回路と放射電極を同一の工程で形成することができる。
そして、請求項5記載のアンテナ装置にあっては、誘導性回路を集中分布定数回路の表面実装素子を用いて半導体スイッチ素子と同一基板上に配設するので、切替回路手段を1つの基板上に形成することができる。
また、請求項6記載のアンテナ装置にあっては、スイッチ手段に直列に第3の誘導性回路または容量性回路または共振回路を介装したので、これらの回路によりスイッチ手段が導通の際に共振する周波数帯に対して位相調整や整合調整を図ることができる。
さらに、請求項7記載のアンテナ装置にあっては、放射電極にアンテナ実効長が異なる2以上の開放端を設けたので、放射電極自体で2以上の周波数帯に共振でき、これと切替回路手段による共振する周波数帯の切り替えとで、4つ以上の周波数帯に共振することができる。
そして、請求項8記載のアンテナ装置にあっては、切替回路手段を、定数が異なる2以上の誘導性回路と導通のいずれか1つをスイッチ手段により選択できるようにしたので、回路を適宜に選択することで、1つの切替回路手段で共振する周波数帯を複数に切り替えることができる。
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図11を参照して説明する。図1は、本発明のアンテナ装置の第1実施例の構成外観図である。図2は、図1のアンテナ装置の回路構成図である。図3は、図1の切替回路手段の回路図である。図4は、図3の切替回路手段のユニットの実装外観図である。図5は、図1のアンテナ装置のVSWR特性図である。図6は、図1のアンテナ装置の周波数変化に対するアンテナ効率特性図である。図7は、切替回路手段を給電電極に直列に介装してその位置を変化させたときのアンテナ効率特性図である。図8は、切替回路手段を給電電極に直列に介装してその位置を変化させたときの周波数の変化幅を示す特性図である。図9は、スイッチ手段のGND端子のラインを放射電極に接続した場合と接地導体に接続した場合の周波数変化に対するアンテナ効率特性図である。図10は、本発明のアンテナ装置の寸法の一例を示す図である。図11は、本発明のアンテナ装置が携帯電話機に用いられた場合に配設し得る位置を示す図である。
図1ないし図4において、本発明の第1実施例のアンテナ装置は、平板状の接地導体10とほぼ並行で間隔を設けて平板状の導電金属板または導電金属膜などからなる放射電極12が配設される。この放射電極12は、誘電体からなるキャリア(図示せず)に適宜に支持されて配設される。そして、放射電極12の縁の1箇所の接地端で短絡電極14により接地導体10に導通短絡され、また縁の別の箇所に設けられる給電点16が、切替回路手段18を直列に介して給電電極20の一端に接続される。この給電電極20の他端は、無線送受信回路などのアンテナ入出力端子(図示せず)に接続される。そして、この切替回路手段18の構成は、図2に示すごとく、導通と非導通が外部から与えられる制御信号により適宜に制御される半導体スイッチ素子などからなるスイッチ手段22に、並列に集中定数回路素子の誘導性回路24が接続されて形成される。より詳細には、図3に示すごとく、スイッチ手段22と誘導性回路24が並列に接続され、その一端が放射電極12の給電点16に接続され、他端が給電電極20の一端に接続される。また、スイッチ手段22の制御端子のライン26が高インピーダンス素子28を介して制御信号端子に接続される。さらに、スイッチ手段22のGND端子のライン30が給電点16に接続される。
そして、スイッチ手段22と誘導性回路24および高インピーダンス素子28は、いずれも表面実装素子であり、図4に示すごとく、1枚の低温焼成セラミック積層基板などからなる切替回路基板32上に搭載され、その給電電極側端子34と放射電極側端子36および制御信号端子38が切替回路基板32の縁にそれぞれ引き出される。そこで、放射電極12が天面に配設されてこれを支持するキャリアの側面に切替回路基板32を容易に配設することができる。しかも、切替回路基板32の縁に設けた給電電極側端子34と放射電極側端子36および制御信号端子38を、放射電極12の給電点16と接地導体10と同一面に配設される無線送受信回路のアンテナ入出力端子および制御信号出力端子(いずれも図示せず)に最短の引き回しで容易に半田付け接続などをすることができる。なお、半導体スイッチ素子は、汎用されているショットキーダイオードの他に、アイソレーションを重視する場合にはPINダイオード、低電流動作を重視する場合にはFETやSW−IC、強電界で低ひずみを重視する場合にはMEMSスイッチなどを用いることができる。そして、スイッチの回路構成は、SPDT(Single Pole Double Throw)、SP3T(Single Pole 3 Throw)、SP4T(Single Pole 4 Throw)などの複数経路選択のものを用いても良い。
本発明のアンテナ装置にあっては、図10に示すごとく、接地導体10の寸法は100mm×40mmであり、その長方形の一端側に、14.5mm×34.5mmの大きさで接地導体10からの高さが4.0mmの位置に放射電極12が配設されている。そして、放射電極12は、給電点16から開放端までの長さが、高い周波数帯の一例としての950MHzの略1/4波長に設定され、この放射電極12に誘導性回路24が接続されたアンテナ実効長が、低い周波数帯の一例としての890MHzの略1/4波長となるように誘導性回路24のインダクタンス値が設定される。ここで、放射電極12の給電点16から開放端までの長さは、高い周波数帯に対して略(2n+1)・λ/4(n=0,1,2…であり、λは使用する高い周波数帯の波長)に設定されれば良い。
かかる構成において、図5に示すごとく、スイッチ手段22の導通と非導通とにより、950MHzと890MHzの2つの周波数帯にそれぞれ共振したVSWR特性が得られた。また、図6に示すごとく、950MHzと890MHzのいずれにおいても約75%の比較的に高いアンテナ効率が得られている。とくに、低い周波数帯の890MHzにおいて、高い周波数帯の950MHzとほぼ同じアンテナ効率であり、従来技術における低い周波数帯に対してスイッチ手段の挿入損失によるアンテナ効率の低下がない。
ところで、上記第1実施例では切替回路手段18が、放射電極12の給電点16と給電電極20の間に介装されているが、発明者らは、この切替回路手段18を給電電極20に直列に介装してその位置を給電点16から離した場合のアンテナ効率特性および周波数の変化幅の特性を実験測定した。すると、アンテナ効率は、図7に示すごとく、ほぼ一定であった。また、スイッチ手段22の導通と非導通による周波数の変化幅は、図8に示すごとく、給電点16から高い周波数帯の1/64波長ほど離れるまでの間はほぼ一定であるが、1/64波長を越えると徐々に減少することが認められる。これらの実験データから、切替回路手段18は、給電点16から1/64波長ほど離れた位置までの範囲であれば、給電電極20のどの位置にあっても問題ないことが明らかとなった。
また、上記第1実施例でスイッチ手段22のGND端子のライン30が給電点16に接続されているが、このGND端子のライン30を接地導体10に接続した場合とアンテナ効率を比較すると、図9に示すごとく、本発明の第1実施例の構造が優れていることが明らかである。これは、GND端子のライン30を給電点16に接続することで、GND端子のライン30が放射電極12の一部として作用してアンテナ面積の拡大することでアンテナ効率が改善され、一方でGND端子のライン30を接地導体10に接続した場合には、このGND端子のライン30が不要なリアクタンス成分として作用してアンテナ効率を低下させる方向に作用するものと推測される。なお、第1実施例では、GND端子のライン30を回路接続箇所の数を少なくするために給電点16に接続しているが、これに限られることなく、放射電極12に接続されていれば良い。
そして、例えば携帯電話機の内蔵アンテナとして本発明のアンテナ装置を用いるとするならば、図11に示すごとく、携帯電話機の筐体40の両端部42、44または蓋体46の遊端部48などのいずれか一箇所に配設すれば良い。
ここで、本発明の第1実施例のアンテナ装置に用いる切替回路手段の他の回路図を図12に示す。図12に示す切替回路手段50において、図3に示す切替回路手段18と相違するところは、誘導性回路24とは別に、スイッチ手段22と並列に第2の誘導性回路52が接続されたことにある。この第2の誘導性回路52は、スイッチ手段22が非導通の際に端子間に生ずる端子間浮遊容量Coを打ち消すような値に設定される。誘導性回路24のインダクタンスの値に対して、第2の誘導性回路52のインダクタンスの値が極めて大きいために、別々に配設したものである。なお、端子間浮遊容量の大きさによっては、誘導性回路24と第2の誘導性回路52を1つの回路で共用しても良い。
さらに、本発明の第1実施例のアンテナ装置に用いる切替回路手段のさらに別の回路図を図13に示す。図13に示す切替回路手段54において、図3に示す切替回路手段18と相違するところは、スイッチ手段22と直列に第3の誘導性回路または容量性回路または共振回路など56を介装して直列回路を形成し、この直列回路に誘導性回路24を並列に接続したことにある。この第3の誘導性回路または容量性回路または共振回路など56は、スイッチ手段22が導通する際に共振する周波数帯に対して位相調整や整合調整などの微調整を行うのに好適である。図13においては、スイッチ手段22の給電電極20側に介装されているが、これに限られず、給電点16側に直列接続されても良く、さらに第3の誘導性回路または容量性回路または共振回路など56を適宜に分割して、スイッチ手段22の両端側にそれぞれに直列接続しても良い。
ところで、本発明のアンテナ装置に用いることのできる放射電極の他の構造を図14に示す。図14に示す放射電極60は、モノポール状である。使用帯域幅に応じて、図14に示すモノポール状の放射電極60と、図1に示す平板状の放射電極12とを適宜に選択して使用すれば良い。モノポール状の放射電極60に比べて、放射作用を奏する電極の面積が広い平板状の放射電極12の方がより広帯域が得られることが知られている。
次に、本発明の第2実施例を図15を参照して説明する。図15は、本発明のアンテナ装置の第2実施例の回路構成図である。図15において、図1ないし図3に示す部材と同じまたは均等なものには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
図15に示すアンテナ装置にあっては、放射電極70は、給電点16からの電気長が異なる2つの開放端70a、70bを有する。また、給電点16と給電電極20の間に、切替回路手段72が介装されている。この切替回路手段72は、スイッチ手段74により2つの定数が異なる誘導性回路76、78と導通のいずれかが選択接続されるように形成されている。なお、スイッチ手段72には、2つの定数が異なる誘導性回路76、78と導通のいずれを選択するかを制御するための制御信号が外部から与えられることは勿論である。
図15に示す構造のアンテナ装置にあっては、放射電極70自体で2つの周波数帯に共振できるとともに、切替回路手段72により放射電極70の電気長を3通りに変化させることができ、全体として、6つの周波数帯に用いることが可能である。もって、マルチバンド化に好適である。なお、放射電極70の開放端の数は2つに限られることなく3つ以上であっても良く、また切替回路手段72で選択できる定数の異なる誘導性回路の数は2つの限られることなく3つ以上であっても良いことは勿論である。
さらに、本発明の第3実施例を図16ないし図21を参照して説明する。図16は、本発明のアンテナ装置の第3実施例の構成外観図である。図17は、図16のアンテナ装置の回路構成図である。図18は、図16の切替回路手段の回路図である。図19は、切替回路手段を給電点から離して放射電極に直列に介装して切替回路手段の位置によるアンテナ効率および周波数の変化幅を測定するための回路構成図である。図20は、切替回路手段の位置によるアンテナ効率特性図である。図21は、切替回路手段の位置による周波数の変化幅を示す特性図である。図16ないし図19において、図1ないし図3に示す部材と同じまたは均等なものには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
図16ないし図18において、接地導体10とほぼ平行で間隔をあけて誘電体からなるキャリア80により放射電極12が配設されているが、給電点16側に放射電極12と同一面上で分布定数回路からなる誘導性回路82が導電金属板または導電金属膜により形成される。そして、この誘導性回路82とスイッチ手段22が並列に接続されて切替回路手段84が形成されて、給電点16と給電電極20の間に介装されている。このように誘導性回路82を、放射電極12と同一面上に分布定数回路として形成することで、放射電極12と誘導性回路82を同じ工程で成形でき、量産に好適である。
ところで、切替回路手段84は、図16ないし図18に示されるごとく放射電極12の給電点16と給電電極20の間に介装されたものに限られず、図19に示すごとく、給電点16から開放端側に離して放射電極12に直列に介装したものも考えられる。そこで、発明者らは図19に示す構造において、切替回路手段84の位置を開放端側に距離dだけずらして実験測定した。すると、アンテナ効率は、図20に示すごとく、給電点16に位置する場合が約80%の良い値が得られているが、離れることで急激に悪化し、そのあとさらに離れることで徐々に改善されるという測定データが得られた。また、距離dの変化に対する周波数の変化幅は、図21に示すごとく、給電点16から開放端側にほぼ1/64波長ほど離れるまではほぼ一定であるが、1/64波長を越えると徐々に減少することが認められる。切替回路手段84が給電点16から開放端側に離れることで、アンテナ効率が急撃の悪化するのは、切替回路手段84においてアンテナ電流およびその位相が急に変化することによるものと推測される。また、開放端側に切替回路手段84が位置するほど周波数の変化幅が小さくなるのは、開放端側ほどアンテナ電流の値が小さくなることから誘導性回路82がインダクタンス成分として作用する効果が減少するためと考えられる。これらの図20および図21の実験測定データからは、切替回路手段84は給電点16に配設されなければならないが、実際に携帯電話機などに実装された場合には、筐体内の他の金属部品などの影響を大きく受けて、実質的な給電点16の位置を移動調整しなければならない場合もあり、アンテナ効率が悪化しても実用できる範囲であれば、切替回路手段84の位置が給電点16から開放端側にずれていても良い。
なお、上記実施例において、放射電極や給電電極は、平板状や、平板状のものに切り込みを設けたものが示されているが、これに限られず、メアンダ状や折り返し状に形成されたものであっても良い。また、分布定数回路として形成された誘導性回路82も、平板状のものに切り込みを設けたものが示されているが、これに限られず、メアンダ状や折り返し状に形成されたものであっても良い。さらに、上記実施例において、誘導性回路が集中定数回路または分布定数回路のいずれで形成されても良いことは容易に理解されるであろう。
本発明のアンテナ装置の第1実施例の構成外観図である。 図1のアンテナ装置の回路構成図である。 図1の切替回路手段の回路図である。 図3の切替回路手段のユニットの実装外観図である。 図1のアンテナ装置のVSWR特性図である。 図1のアンテナ装置の周波数変化に対するアンテナ効率特性図である。 切替回路手段を給電電極に直列に介装してその位置を変化させたときのアンテナ効率特性図である。 切替回路手段を給電電極に直列に介装してその位置を変化させたときの周波数の変化幅を示す特性図である。 スイッチ手段のGND端子のラインを放射電極に接続した場合と接地導体に接続した場合の周波数変化に対するアンテナ効率特性図である。 本発明のアンテナ装置の寸法の一例を示す図である。 本発明のアンテナ装置が携帯電話機に用いられた場合に配設し得る位置を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置に用いる切替回路手段の他の回路図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置に用いる切替回路手段のさらに別の回路図である。 本発明のアンテナ装置に用いることのできる放射電極の他の構造を示す図である。 本発明のアンテナ装置の第2実施例の回路構成図である。 本発明のアンテナ装置の第3実施例の構成外観図である。 図16のアンテナ装置の回路構成図である。 図16の切替回路手段の回路図である。 切替回路手段を給電点から離して放射電極に直列に介装して切替回路手段の位置によるアンテナ効率および周波数の変化幅を測定するための回路構成図である。 切替回路手段の位置によるアンテナ効率特性図である。 切替回路手段の位置による周波数の変化幅を示す特性図である。
符号の説明
10 接地導体
12、60、70 放射電極
14 短絡電極
16 給電点
18、50、54、72、84 切替回路手段
20 給電電極
22、74 スイッチ手段
24、76、78、82 誘導性回路
30 GND端子にライン
32 切替回路基板
34 給電電極側端子
36 放射電極側端子
38 制御信号端子
52 第2の誘導性回路
56 第3の誘導性回路または容量性回路または共振回路など
Co 端子間浮遊容量

Claims (8)

  1. 接地導体とほぼ並行で間隔をあけて放射電極を配設し、前記放射電極に開放端と前記接地導体に導通短絡される1つの接地端を設け、前記開放端と前記接地端との間に設ける給電点に給電電極を接続した逆Fアンテナと、導通と非導通が制御されるスイッチ手段に並列に誘導性回路を接続して形成した切替回路手段とからなり、前記切替回路手段を、前記給電点若しくはその近くで前記放射電極に直列に介装し、または前記給電点と前記給電電極の間若しくはその近くで前記給電電極に直列に介装して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記スイッチ手段を、外部から与えられる制御信号によって導通と非導通が制御される半導体スイッチ素子で形成し、前記半導体スイッチ素子のGND端子を前記放射電極に接続して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記誘導性回路とは別に、前記スイッチ手段が非導通に制御された際の端子間浮遊容量を打ち消すための第2の誘導性回路を前記スイッチ手段に並列に接続して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記誘導性回路を、分布定数回路により前記放射電極と同一面に形成して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項2記載のアンテナ装置において、前記誘導性回路を、集中定数回路の表面実装素子を用いるとともに前記半導体スイッチ素子と同一基板上に配設して構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記スイッチ手段に直列に第3の誘導性回路または容量性回路または共振回路を介装して直列回路を形成し、前記直列回路に前記誘導性回路を並列に接続して前記切替回路手段を構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記放射電極は、アンテナ実効長が異なる2以上の開放端と1つの接地端を有すように構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  8. 請求項1記載のアンテナ装置において、前記切替回路手段を、定数が異なる2以上の前記誘導性回路と導通のいずれか1つをスイッチ手段により選択できるように構成したことを特徴とするアンテナ装置。
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