JP2006165111A - リール側板矯正具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 長尺状のテープを巻装するための軸部と、巻装されたテープを保持するように軸部の両端に固着された一対の離間する側板部とを備えたリールの側板部を矯正するために、側板部外方からリールに着脱自在に嵌着されるリール側板矯正具であって、前記リール側板矯正具が、前記リールと同心円状の円板形状を有するリール側板矯正部材からなり、中心部にリールの軸部の貫通穴と合致する貫通穴と、前記リール側板矯正具をリールに嵌着した際に、前記リールの側板部に形成された凹部に嵌合される嵌合凸部と、を備えることにより、巻装されるテープの巻きずれや巻き崩れを防止する。
【選択図】 図1
Description
このような電子部品実装用フィルムキャリアテープは、例えば、エッチング工程、ソルダーレジスト処理工程、電気検査工程、外観検査工程などの各種の処理工程を経て製造されるのが一般的である。
さらに、キャリアテープリール100の中心部分にばね105を内蔵しており、キャリアテープリール100の両リールフランジ101、102は互いに固定されているわけではないため、両リールフランジ101、102の巻芯103と巻芯104との間に隙間があるためガタついてしまい、キャリアテープリール100の中心から外周方向に行けば行くほど両リールフランジ101、102の間隔が大きくなりリール幅106が不揃いとなり、テープの巻きずれが防止できない場合がある。
また近年、電子部品実装用フィルムキャリアテープはファインピッチ化、薄膜化の傾向にあり、このようなキャリアテープリール100に巻装される電子部品実装用フィルムキャリアテープでは、電子部品実装用フィルムキャリアテープの側端部でリールフランジ101とリールフランジ102の間隔を押し広げることとなり、電子部品実装用フィルムキャリアテープの側端部に負荷がかかり、側端部の折れ、変形などの不具合が発生する。
長尺状のテープを巻装するための軸部と、巻装されたテープを保持するように軸部の両端に固着された一対の離間する側板部とを備えたリールの側板部を矯正するために、側板部外方からリールに着脱自在に嵌着されるリール側板矯正具であって、
前記リール側板矯正具が、
前記リールと同心円状の円板形状を有するリール側板矯正部材からなり、中心部にリールの軸部の貫通穴と合致する貫通穴と、
前記リール側板矯正具をリールに嵌着した際に、前記リールの側板部に形成された凹部に嵌合される嵌合凸部と、
を備えることを特徴とする。
前記リールの側板部に形成された凹部が、開口部であることを特徴とする。
このようにリールの側板部に形成された凹部が開口部であれば、リール側板矯正具の嵌合凸部の幅を側板部の幅と同幅もしくはそれ以下の幅で設けることにより、リールの側板部に設けられた開口部からリール側板矯正具のリール側板矯正部材に設けられた嵌合凸部が突出することがないため、リールに電子部品実装用フィルムキャリアテープを巻装する際にリールのリール幅内で電子部品実装用フィルムキャリアテープの側部が引掛かったりして磨耗損傷することなくテープ巻装時の巻きずれや巻き崩れを防止することができる。
前記リールの側板部に形成された凹部が、外周環状溝部であることを特徴とする。
また、リールの側板部に形成された凹部が外周環状溝部であれば、リール側板矯正具のリール側板矯正部材に設けられた嵌合凸部をリールの側板部に形成された外周環状溝部と略同形状とすれば、リールの回転方向と直径方向に対するリール側板矯正具のずれを防止することが可能であり、リールの側板部をリール側板矯正具のリール側板矯正部材に沿って矯正することにより反りが無くなり、リールを回転させる際には、リールの側板部とリール側板矯正具との間のがたつきを防止することができる。
前記リール側板矯正具の嵌合凸部が、前記リールの側板部に形成された凹部と合致する形状を有することを特徴とする。
前記リール側板矯正具の嵌合凸部が、前記リールの側板部に形成された凹部の、前記リールの回転方向の両端部に係合する一対の係合片から構成されていることを特徴とする。
前記リールの側板部の直径に対して、
前記リール側板矯正具のリール側板矯正部材の直径が大であることを特徴とする。
前記リールの側板部の直径に対して、
前記リール側板矯正具のリール側板矯正部材の直径が同径であることを特徴とする。
前記リール側板矯正具の嵌合凸部の幅が、
前記リールの側板部の幅と同幅またはそれ以下であることを特徴とする。
前記リール側板矯正具が、
前記リールの一対の離間する側板部を挟持する様に用いられる一対のリール側板矯正部材から構成されることを特徴とする。
前記リール側板矯正具が、
前記リール側板矯正部材と、
前記リールの一対の離間する側板部の外縁端部とを着脱自在に固定する固定具を備えていることを特徴とする。
前記固定具が、リールの側板部とリール側板矯正具のリール側板矯正部材の外縁端部に複数個一定間隔離間して設けられていることを特徴とする。
前記固定具の一端部が、前記リール側板矯正具のリール側板矯正部材に固定されていることを特徴とする。
前記リール側板矯正具が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの巻き取りに使用するものであることを特徴とする。
前記リール側板矯正具が、合成樹脂から形成されていることを特徴とする。
このように合成樹脂、例えば、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリカーボネイト(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)を使用し、射出成形の押出成形などにより、リール側板矯正具を簡単に作製することができる。
前記リール側板矯正具が、透明または半透明の合成樹脂から形成されていることを特徴とする。
リール側板矯正具を、
その嵌合凸部をリールの側板部の凹部に嵌合することによってリールの側板部の外方より嵌着するとともに、これらを一端がテープ巻き取り装置に固定されたリール取り付け軸に挿入し、
前記リール取り付け軸の他端を止め具で止めて構成したことを特徴とする。
リール側板矯正具を、
その嵌合凸部をリールの側板部の凹部に嵌合することによってリールの側板部の外方より嵌着するとともに、これらを一端がテープ巻き取り装置に固定されたリール取り付け軸に挿入し、
前記リール取り付け軸の他端を止め具で止めて構成したことを特徴とする。
前記テープ巻き取り装置が、
リールの側板部の両側から側板部を挟持するようにその嵌合凸部をリール側板矯正具の凹部に嵌合することによってリールの側板部の外方より嵌着することを特徴とする。
前記テープ巻き取り装置が、
リールの側板部の両側から側板部を挟持するようにその嵌合凸部をリール側板矯正具の凹部に嵌合することによってリールの側板部の外方より嵌着することを特徴とする。
前記リールが、長尺状のテープが巻装されたものであることを特徴とする。
また、本発明のテープ巻き取り方法は、
前記リールが、長尺状のテープが巻装されたものであることを特徴とする。
前記長尺状のテープが、電子部品実装用フィルムキャリアテープであることを特徴とする。
前記長尺状のテープが、電子部品実装用フィルムキャリアテープであることを特徴とする。
図1から図4は本発明の一実施例に係るもので、図1は本発明の一実施例によるリール側板矯正具をリールに取り付けた場合の分解斜視図、図2(a)は同実施例によるリール側板矯正具の正面図、図2(b)は同実施例によるリール側板矯正具の右側面図、図3は図2に示したリール側板矯正具の分解断面図、図4は図3に示したリール側板矯正具をリールに装着した状態を示す断面図である。
また、図3に示したように、リール側板矯正具10の要部幅t0(嵌合凸部幅t1を含まず)は、リール側板矯正部材12の直径によって異なるが、リール側板矯正部材12の直径がφ200mm〜φ600mmであればリール側板矯正具10の要部幅t0は、好ましくは1mm〜10mm、より好ましくは2mm〜8mm、さらに好ましくは3mm〜6mmである。
リール側板矯正具10の外方より止め具40で螺子止めすることにより、テープ巻き取り装置30に装着できるよう構成されている。
図3および図4に示したように、リール側板矯正具10のリール側板矯正部材12には、リール20の側板部21に設けられた開口部22に嵌合するように嵌合凸部14が形成されている。
このようなリール側板矯正具10の嵌合凸部14を、リール20の側板部21に設けられた開口部22に嵌合させると、リール20の側板部21の全面全てにわたって、リール側板矯正具10のリール側板矯正部材12をリール20の側板部21に沿わせて矯正することができるため、側板部21を水平に対向させて矯正し、電子部品実装用フィルムキャリアテープを巻装する際に巻きずれや巻き崩れを生ずる心配がない。
図5は、本発明のリール側板矯正具10の他の実施例を示した断面図である。
図6のリール側板矯正具10は、基本的には、図3または図4に示した実施例のリール側板矯正具10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図7のリール側板矯正具10は、基本的には、図3または図4に示した実施例のリール側板矯正具10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
このように、リール側板矯正具10に矯正具凹部17を設ければ、リール20の側板部21に設けられた開口部22に、リール側板矯正具10の嵌合凸部14を嵌合させる際、おおよその嵌合位置が分かるためリール20とリール側板矯正具10とを嵌合させ易い。
図8のリール側板矯正具10は、基本的には、図3および図4に示した実施例のリール側板矯正具10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
しかしながら、リール20に巻装される電子部品実装用フィルムキャリアテープの長さによって、リール20の軸部25を中心として外周方向に巻装されるテープの厚みが異なり、巻装される電子部品実装用フィルムキャリアテープの巻径よりもリール側板矯正具10の直径が大きくないと、電子部品実装用フィルムキャリアテープの巻ずれや巻崩れを防止することができないため、巻装される電子部品実装用フィルムキャリアテープの長さに応じて、リール側板矯正具10の直径を決めると良い。
図10のリール側板矯正具10は、基本的には、図3または図4に示した実施例のリール側板矯正具10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図11のリール側板矯正具10は、基本的には、図10に示した実施例のリール側板矯正具10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図12のリール側板矯正具10は、基本的には、図3または図4に示した実施例のリール側板矯正具10と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
このような固定具50は、一端部の側板フランジ53がリール側板矯正具10の外縁端部12aに固定され、可動できるようピボット軸部を備えるとともに可動部54を中心として矢印のように回動可能な嵌合爪51を有する。
さらに、側板フランジ53は、予め樹脂材料を用いてリール側板矯正具10とともに成形することも可能であり、このように構成すれば、リール側板矯正具10に側板フランジ53を固定する作業が必要ないため、生産コストを抑えることができ、さらにリール側板矯正具10から側板フランジ53が外れる心配がないため安全である。
また、リール20の側板部21の直径に対して、リール側板矯正具10の直径が大径である場合には、図示しないが、固定具50の回動可能な嵌合爪51をリール20の側板部21の固定具嵌合凹部27と嵌合できるところまで伸ばすことにより、リール20とリール側板矯正具10とを固定することができる。
リール側板矯正具10、固定具50の材質としては、アルミニウムなどの金属、合成樹脂などが使用可能であり、特に限定されるものではないが、合成樹脂、例えば、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリカーボネイト(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)を使用すれば、射出成形の押出成形などにより、リール側板矯正具10、固定具50を簡単に作製することができる。
また上記実施例では、巻装されるテープとして、電子部品実装用フィルムキャリアテープを例にとって説明したが、その他、例えば、写真用ネガ、映画用フィルム等を巻装するリールに対しても使用することが可能である。
11 矯正具切り欠き部
12 リール側板矯正部材
12a 外縁端部
13 固定具嵌入部
14 嵌合凸部
15 環状溝嵌合凸部
16 貫通穴
17 矯正具凹部
18 係合片
19 開口部縁当接部
20 リール
21 側板部
22 開口部
22a 開口部縁
22b 開口部縁外端部
22c 開口部縁内端部
23 外周環状溝部
24 凹部
25 軸部
26 側板凸部
27 固定具嵌合凹部
28 固定具嵌入部
30 テープ巻き取り装置
32 リール取り付け軸
34 螺子切り部
40 止め具
50 固定具
51 嵌合爪
52 嵌入凸部
53 側板フランジ
54 可動部
55 半円形凸部
56 半円形凹部
t0 要部幅
t1 嵌合凸部幅
t2 リール側板部幅
t3 嵌合凸部幅
t4 側板矯正具幅
t5 側板矯正具幅
T1 リール幅
100 キャリアテープリール
101 リールフランジ
102 リールフランジ
103 巻芯
104 巻芯
105 ばね
106 リール幅
108 固定部
Claims (23)
- 長尺状のテープを巻装するための軸部と、巻装されたテープを保持するように軸部の両端に固着された一対の離間する側板部とを備えたリールの側板部を矯正するために、側板部外方からリールに着脱自在に嵌着されるリール側板矯正具であって、
前記リール側板矯正具が、
前記リールと同心円状の円板形状を有するリール側板矯正部材からなり、中心部にリールの軸部の貫通穴と合致する貫通穴と、
前記リール側板矯正具をリールに嵌着した際に、前記リールの側板部に形成された凹部に嵌合される嵌合凸部と、
を備えることを特徴とするリール側板矯正具。 - 前記リールの側板部に形成された凹部が、開口部であることを特徴とする請求項1に記載のリール側板矯正具。
- 前記リールの側板部に形成された凹部が、外周環状溝部であることを特徴とする請求項1に記載のリール側板矯正具。
- 前記リール側板矯正具の嵌合凸部が、前記リールの側板部に形成された凹部と合致する形状を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリール側板矯正具。
- 前記リール側板矯正具の嵌合凸部が、前記リールの側板部に形成された凹部の、前記リールの回転方向の両端部に係合する一対の係合片から構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリール側板矯正具。
- 前記リールの側板部の直径に対して、
前記リール側板矯正具のリール側板矯正部材の直径が大であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のリール側板矯正具。 - 前記リールの側板部の直径に対して、
前記リール側板矯正具のリール側板矯正部材の直径が同径であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のリール側板矯正具。 - 前記リール側板矯正具の嵌合凸部の幅が、
前記リールの側板部の幅と同幅またはそれ以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のリール側板矯正具。 - 前記リール側板矯正具が、
前記リールの一対の離間する側板部を挟持する様に用いられる一対のリール側板矯正部材から構成されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のリール側板矯正具。 - 前記リール側板矯正具が、
前記リール側板矯正部材と、
前記リールの一対の離間する側板部の外縁端部とを着脱自在に固定する固定具を備えていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のリール側板矯正具。 - 前記固定具が、リールの側板部とリール側板矯正具のリール側板矯正部材の外縁端部に複数個一定間隔離間して設けられていることを特徴とする請求項10に記載のリール側板矯正具。
- 前記固定具の一端部が、前記リール側板矯正具のリール側板矯正部材に固定されていることを特徴とする請求項10または11に記載のリール側板矯正具。
- 前記リール側板矯正具が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの巻き取りに使用するものであることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のリール側板矯正具。
- 前記リール側板矯正具が、合成樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のリール側板矯正具。
- 前記リール側板矯正具が、透明または半透明の合成樹脂から形成されていることを特徴とする請求項14に記載のリール側板矯正具。
- 請求項1から15のいずれかに記載のリール側板矯正具を、
その嵌合凸部をリールの側板部の凹部に嵌合することによってリールの側板部の外方より嵌着するとともに、これらを一端がテープ巻き取り装置に固定されたリール取り付け軸に挿入し、
前記リール取り付け軸の他端を止め具で止めて構成したことを特徴としたテープ巻き取り装置。 - 前記テープ巻き取り装置が、
リールの側板部の両側から側板部を挟持するようにその嵌合凸部をリール側板矯正具の凹部に嵌合することによってリールの側板部の外方より嵌着することを特徴とする請求項16に記載のテープ巻き取り装置。 - 前記リールが、長尺状のテープが巻装されたものであることを特徴とする請求項17に記載のテープ巻き取り装置。
- 前記長尺状のテープが、電子部品実装用フィルムキャリアテープであることを特徴とする請求項18に記載のテープ巻き取り装置。
- 請求項1から15のいずれかに記載のリール側板矯正具を、
その嵌合凸部をリールの側板部の凹部に嵌合することによってリールの側板部の外方より嵌着するとともに、これらを一端がテープ巻き取り装置に固定されたリール取り付け軸に挿入し、
前記リール取り付け軸の他端を止め具で止めて構成したことを特徴としたテープ巻き取り方法。 - 前記テープ巻き取り装置が、
リールの側板部の両側から側板部を挟持するようにその嵌合凸部をリール側板矯正具の凹部に嵌合することによってリールの側板部の外方より嵌着することを特徴とする請求項20に記載のテープ巻き取り方法。 - 前記リールが、長尺状のテープが巻装されたものであることを特徴とする請求項20または21に記載のテープ巻き取り方法。
- 前記長尺状のテープが、電子部品実装用フィルムキャリアテープであることを特徴とする請求項22に記載のテープ巻き取り方法。
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