JP2006164804A - 端子搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度の高い調整作業を強いることなく、圧着端子を正確な位置へ安定した状態で搬送することができ、しかも、圧着端子の種類が変わっても容易に対応することが可能な端子搬送装置を提供する。
【解決手段】端子搬送装置7は、表面が圧着端子の底面に当接する環状のベルト29、ベルト29が巻き掛けられるベルト車、及びベルト29を回転させるモータ36を有するベルト搬送機構25と、圧着端子における第一圧着部と第二圧着部との間に挿入され、圧着端子の搬送方向を規制する板状のガイド部材26と、ガイド部材26をベルト29側に付勢し、ガイド部材26とベルト29との協働により圧着端子を挟持させる付勢手段とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、端子搬送装置に関するものであり、特に、電線の端部に圧着される圧着端子をアプリケータ等へ搬送するための端子搬送装置に関するものである。
従来、端子圧着用アプリケータ(以下、単に「アプリケータ」という)として、上面に凹状のアンビルが形成された基台と、基台に対して上下方向に動作する昇降部材と、昇降部材の下端に取付けられた押圧部材とを具備するものが知られている。これによれば、動力機構によって押圧部材が下方に移動したとき、押圧部材の先端と凹状のアンビルとの間で圧着端子が圧潰される。
圧着端子は、板状のキャリアによって一連に繋がれており、端子搬送装置によって、基台のアンビル上に順次送り込まれるようになっている。端子搬送装置は、押圧部材の動作に連動するように制御され、圧着端子が圧潰され押圧部材が下死点から上死点に変位する毎に、キャリアを所定方向に移動させ、圧着端子をアンビル上に順次送り込むように構成されている。
なお、上記の端子搬送装置は、アプリケータに圧着端子を送り込むために配設されるものであるが、これ以外にも、端子リールに巻かれた圧着端子を安定して繰出すために端子搬送装置が用いられる場合もある。この場合には、圧着端子を一定の速度で連続して搬送するように制御される。
ところで、圧着端子100は、図6に示すように、キャリア101の縁部から突出して形成されており、電線の被覆材に圧着される第一圧着部102と、被覆材が除去された先端側の芯線に圧着される第二圧着部103と、連結用のコネクタ部104とを備えている。また、第一圧着部102と第二圧着部103とが第一接続部105によって繋がれ、第二圧着部103とコネクタ部104とが第二接続部106によって繋がれることにより、圧着端子100全体が一体的に形成されている。なお、第一接続部105及び第二接続部106は、高さ方向の厚みが比較的薄くなっており、第一圧着部102、第二圧着部103、及びコネクタ部104に対して溝状に形成されている。また、第一圧着部102と第二圧着部103との間に形成された第一接続部105は、比較的長く形成されており、被覆材と芯線との境界が第一接続部105上に位置していることを上方から視認できるようになっている。つまり、第一接続部105は、電線の被覆材が第一圧着部102で圧着され、且つ芯線が第二圧着部103で圧着されていることを検査するための確認窓として機能している。
このような圧着端子100を搬送する端子搬送装置としては、搬送方向に摺動可能に支持された爪部と、この爪部を往復動させる駆動機構とを備えたものが一般的であり、これによれば、爪部を、板状のキャリアに穿設された係止孔に係止させた状態で、搬送方向に移動させることにより、キャリアを一定距離だけ搬送することができる。
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
しかし、従来の端子搬送装置によれば、爪部をキャリアの係止孔に引っ掛けた状態で圧着端子を搬送させる構成であるため、一つの係止孔の周面を押圧する状態、すなわち一点支持の状態で送られることとなり、搬送方向が不安定になる恐れがあった。つまり、キャリアが振れやすく、圧着端子をアンビル上に正確に送り込むことが困難となっていた。特に、爪部の大きさは、係止孔の開口面積よりも小さいことから、爪部が停止した後も、キャリアは慣性によってさらに移動し、その結果、圧着端子の送り過ぎによってアンビル上への送り込みが一層困難となっていた。
なお、キャリアの上面を押える押圧部材を備えるようにすれば、キャリアの摺動抵抗を大きくし、慣性による移動を防止することが可能になるが、これによれば、運転開始に先立って圧着端子を端子搬送装置にセットする際、押圧部材による押圧を一旦解除し、セット後、押圧部材を押圧状態にさせる必要がある。このため作業が煩雑になり、例えば押圧状態にすることを忘れたまま搬送動作を開始させることも懸念される。
また、キャリアには、係止孔が所定の間隔で形成されているが、この係止孔は極めて小径であることから、爪部を係止する際に高い位置決め精度が要求されていた。また、係止孔の形状及び大きさは、圧着端子の大きさや製造業者によって異なるため、作業者は、搬送する圧着端子の種類が変更される毎に、係止孔の形状や大きさに適した爪部に交換しなければならず、作業効率の低下が助長されていた。
なお、係止孔に係止させる代わりに、爪部を圧着端子に係止させるようにすれば、爪部の交換や高精度の位置決めを緩和することが可能となるが、これによれば、キャリアから垂直方向に突出する一つの圧着端子に対して応力が集中することとなり、圧着端子を変形させる恐れが生じる。また、このような構成を採用した場合でも、不安定な搬送、及び搬送距離の過不足については解決することができない。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、精度の高い調整作業を強いることなく、圧着端子を正確な位置へ、安定した状態で搬送することができ、しかも、圧着端子の種類が変わっても容易に対応することが可能な端子搬送装置の提供を課題とするものである。
本発明にかかる端子搬送装置は、「電線の被覆材に圧着される第一圧着部と、前記被覆材が除去された先端側の芯線に圧着される第二圧着部と、連結用のコネクタ部と、前記第一圧着部及び前記第二圧着部を繋ぐ第一接続部と、前記第二圧着部及び前記コネクタ部を繋ぐ第二接続部とを有する複数の圧着端子を、板状のキャリアに繋がれた状態で搬送する端子搬送装置であって、表面が前記圧着端子の底面に当接する環状のベルト、該ベルトが巻き掛けられるベルト車、及び前記ベルトに回転力を付与する回転駆動手段を有するベルト搬送機構と、前記圧着端子における前記第一圧着部と前記第二圧着部との間に挿入され、前記圧着端子の搬送方向を規制する板状のガイド部材と、該ガイド部材を前記ベルト側に付勢し、前記ガイド部材と前記ベルトとの協働により前記圧着端子を挟持させる付勢手段とを具備する」ものである。
本発明によれば、複数の圧着端子が板状のキャリアに繋がれた状態で、ベルトとガイド部材との間に挿入されると、圧着端子は、底面がベルトの表面に当接し、ベルトの回転に伴って搬送方向に搬送される。この際、圧着端子における第一圧着部と第二圧着部との間の第一接続部、すなわち圧着端子に形成されている溝状の部分には、板状のガイド部材が挿入されるため、圧着端子はガイド部材によって搬送方向を規制され、安定した状態で搬送される。つまり、圧着端子及びキャリアは振れることなく、一定の方向に搬送される。
特に、板状のガイド部材は、付勢手段によってベルト側に付勢されているため、圧着端子は、ガイド部材とベルトとの協働によって挟持される。これにより、圧着端子の底面がベルトに圧接され、ベルトの表面と圧着端子とが密着した状態となる。したがって、ベルトの回転によって圧着端子を確実に移動させることができ、しかもベルトを停止させた場合には、圧着端子に大きな制動力を作用させ、圧着端子をその時点で停止させることができる。つまり、圧着端子の搬送距離に過不足を生じさせることなく、安定した状態で搬送させることができる。
なお、圧着端子の第一接続部は、前述したように、電線の圧着状態を視認するために必要な部位であり、しかも、小さなサイズの圧着端子でも視認可能な程度の長さを確保しなければならないことから、その長さは、圧着端子のサイズや製造業者が変わっても、一定の範囲に含まれる比較的大きな寸法に設定されている。このため、ガイド部材と第一接続部との位置合せが比較的容易に行えるとともに、圧着端子の種類が変わっても、ガイド部材を交換することなく、第一圧着部と第二圧着部との間にガイド部材を挿入させることができる。
また、ガイド部材が付勢手段によってベルト側に付勢されていても、ベルトが回転していることにより、ガイド部材とベルトとの間に圧着端子を容易に挿入させることが可能になる。つまり、ガイド部材とベルトとの間に先端の圧着端子を臨ませるだけで、圧着端子はベルトの回転によって搬送方向に引っ張られ、ガイド部材とベルトとの間に挿入された状態となる。したがって、運転開始に先立って付勢手段による付勢状態を解除しなくても、圧着端子を端子搬送装置にセットすることが可能になり、作業の煩雑さを抑えることができる。
本発明にかかる端子搬送装置において、「前記ベルト及び前記ガイド部材における搬送方向の長さは、所定の間隔で配列された複数の圧着端子に跨る寸法に設定されている」構成を採用してもよい。
これによれば、ベルトとガイド部材との間に、複数の圧着端子が挿入された状態となる。このため、付勢手段による付勢力、すなわちガイド部材を介して圧着端子を押圧する力が、複数の圧着端子に分散される。したがって、一つの圧着端子の第一接続部に応力が集中することを防止でき、圧着端子の変形を抑制することが可能になる。また、一定の間隔で配設されている複数の圧着端子の搬送方向が、一枚のガイド部材によって同時に規制されるため、一層安定した状態での搬送が可能になる。
また、本発明にかかる端子搬送装置において、「前記ガイド部材における前記ベルト側の当接面には、端面に近づくほど前記ベルトの表面から遠ざかるように切欠れた略三角形の切欠が形成されている」構成を採用してもよい。
これによれば、ガイド部材におけるベルト側の当接面、特に挿入側の当接面には、略三角形の切欠きが形成されており、端面に近づくほどベルトの表面から遠ざかるようになっている。つまり、圧着端子を挿入する部位に対して、ベルトとガイド部材とが当接しない部分が形成されており、搬送方向に向かって漸次近づくようになっている。このため、運転開始に先立って先端の圧着端子をガイド部材とベルトとの間に挿入する際、圧着端子は切欠によって案内され、自然な形で送り込まれる。したがって、圧着端子を端子搬送装置にセットする作業を極めて容易に行わせることができる。
このように、本発明の端子搬送装置では、ベルト搬送機構と、ベルト側に付勢された板状のガイド部材とを備え、ガイド部材を第一圧着部と第二圧着部との間に挿入し且つガイド部材によって圧着端子をベルト側に押圧するように構成されているため、一連の圧着端子を安定した状態で正確な位置へ搬送させることができる。また、いずれの圧着端子においても比較的大きく形成された第一圧着部と第二圧着部との間(第一接続部)を対象としてガイド部材を挿入させることから、精度の高い調整作業を強いることなく、しかも圧着端子の種類が変わっても、ガイド部材を交換することなく安定した状態で搬送することができる。
以下、本発明の一実施形態である端子搬送装置が適用される端子圧着装置について、図1乃至図5に基づき説明する。図1は端子圧着装置のシステム構成を示す斜視図、図2乃及び図3は端子搬送装置の構成を示す図であり、図4及び図5は端子搬送装置の動作を示す説明図である。
端子圧着装置1は、圧着端子100(図6参照)の供給、電線Lの送込み、被覆材の除去、圧着端子100の圧潰、及び電線Lの切断を一連の動作として行い、圧着端子100が圧着された所定長さの電線Lを連続して製造するものである。図1に示すように、この端子圧着装置1は、テーブル2上に載置され、電線Lの先端側に圧着端子100を圧着させるための第一圧着機構3と、電線Lの後端側に圧着端子100を圧着させるための第二圧着機構4と、電線Lを切断するとともに電線Lの端部の被覆材を除去する切断機構5と、電線Lの先端側を第一圧着機構3に送り込む電線送り機構6と、切断後の電線Lを保持し電線Lの後端側を第二圧着機構4に送り込むチャック機構(図示しない)と、テーブル2の下に収容された端子リール(図示しない)から圧着端子100を繰り出し第一圧着機構3及び第二圧着機構4側へ供給する端子搬送装置7と、両端に圧着端子100が圧着された電線Lを外部へ排出する排出装置(図示しない)とを備えている。本例の端子圧着装置1は、加工中の電線Lの向きを変えることなく、直線状に電線Lを送りながら加工することのできるものである。
第一圧着機構3と第二圧着機構4とは基本的な構成が等しいため、以下、第一圧着機構3について説明し、第二圧着機構4についての詳細な説明は省略する。第一圧着機構3は、圧着端子100を圧着するためのアプリケータ9を取付けるフレーム部材10を備えている。このフレーム部材10の側面には、切欠11が形成されており、その切欠11内にアプリケータ9が取付けられている。詳しくは、切欠11の上方にはアプリケータ9の上側ユニット12が、また、切欠11の下方には、アプリケータ9の下側ユニット13が夫々取付けられており、第一圧着機構3には、アプリケータ9の上側ユニット12および下側ユニット13を別々に昇降させる第一昇降機構および第二昇降機構(いずれも図示しない)とが備えられている。
図示しないが、アプリケータ9の上側ユニット12及び下側ユニット13には、押圧部材及びアンビルが取付けられており、上側ユニット12及び下側ユニット13を互いに接近させることで、押圧部材とアンビルとの間に位置する圧着端子100を圧潰することができる。
また、下側ユニット13には、アンビル上に圧着端子100を送り込む端子送込機構15が設けられている。この端子送込機構15は、板状のキャリア101によって一連に繋がれた圧着端子100を一つずつアンビル上に順次供給するものであり、図示しないが、ベース部材と、ベース部材に形成されキャリア101を案内する溝状のガイド部と、ガイド部の開口部分を部分的に塞ぎキャリア101の逸脱を防止する逸脱防止機構と、圧着端子100に係止爪を係止させることでキャリア101によって繋がれた圧着端子100を搬送させる搬送機構と、搬送機構を水平方向に摺動させる搬送シリンダと、圧着端子100をアンビル上に停止させるための制止機構とを備えて構成されている。
切断機構5は、第一圧着機構3と第二圧着機構4との間に配置され、電線Lの切断や、電線Lの端部の被覆材を除去するものであり、電線Lの被覆材を除去するために上下方向に配置された一対の切込刃16と、電線Lを切断するために上下方向に配置された一対の切断刃(図示しない)とを備えている。それらの切込刃16および切断刃は、夫々独立して開閉することができ、ステッピングモータを有した開閉手段により、開閉駆動されるようになっている。
一方、電線送り機構6は、電線取込みガイド20、電線Lの長さを測長するエンコーダ21、所定距離離間して配置される一対のローラ22、及びガイドパイプ23等から構成されている。なお、一対のローラ22は、互いに接近および離反するように移動可能とされ、また、ローラ22がローラ駆動手段(図示しない)により回転駆動され、回転方向及び回転数を制御することにより、電線Lを任意の長さ送るとともに、エンコーダ21によるフィードバック制御を可能にしている。また、ガイドパイプ23は、ガイドパイプ駆動手段(図示しない)により、そのパイプ23の先端をアプリケータ9や切断機構5の近傍に位置させて、圧着端子100の圧着、切断や被覆材の除去の際に電線Lが振れたりするのを防止するものである。
本実施形態の端子搬送装置7は、テーブル2の端面付近に取付けられており、図2及び図3に示すように、ベルト搬送機構25と、ガイド部材26と、支持部材27と、コイルバネ28とから構成されている。ベルト搬送機構25は、キャリア101に繋がれた複数の圧着端子100(図6参照)に対して搬送方向(本例では上方)に力を与えるものであり、互いに対向して配設される第一ベース板30及び第二ベース板31と、これらのベース板30,31の間に配設された環状のベルト29と、ベルト29が張られた状態で巻き掛けられる4つのベルト車33a,33b,33c,33dと、ベルト車33dに連結されベルト車33dを介してベルト29を回転させるモータ36とを具備している。ベルト車33a,33b,33cは、一対のベース板30,31に軸支された回転軸34を介して回転可能に支持され、モータ36は、第二ベース板31に固定されている。また、ベルト29の表面は滑らかに形成されているが、裏面には各ベルト車33a,33b,33c,33dの周面に形成された歯部と噛合する凹凸面が形成されている。なお、図中、35はスペーサであり、第一ベース板30と第二ベース板31との間隔を一定に保持している。ここでモータ36が本発明の回転駆動手段に相当する。
ガイド部材26は、板状の部材であり、キャリア101に繋がれた複数の圧着端子100の第一接続部105(すなわち第一圧着部102と第二圧着部103との間に形成された溝状の部位)に挿入されることにより、圧着端子100の搬送方向を規制するものである。ガイド部材26の板厚は、一般的な圧着端子100における第一接続部105の幅よりも狭い寸法(例えば0.5mm)に設定され、搬送方向の長さは、ベルト搬送機構25における搬送方向の長さと等しく、所定の間隔で配列された複数(例えば10個)の圧着端子100に跨る寸法、すなわち、ベルト29とガイド部材26との間に複数の圧着端子100を挿入させることができる寸法(例えば100mm)に設定されている。
ガイド部材26の当接面38は、ベルト29の表面に面接触するように平面状(直線状)に形成されているが、特に下端部分には、端面に近づくほどベルト29の表面から遠ざかるように切欠かれた略三角形の切欠39が形成されている。換言すれば、圧着端子100を挿入させるための部位として、ベルト29とガイド部材26とが当接しない部分が形成されており、搬送方向に向かって漸次近づくようになっている。また、ガイド部材26の背面には、コイルバネ28を挿入させるための有底のバネ挿入孔40が複数(例えば3箇所)穿設されている。さらに、ガイド部材26の端面(上面及び下面)には、半円状に窪んだ指掛け部43が形成されている。
一方、支持部材27は、ガイド部材26を、搬送方向に対して垂直方向(図3では紙面左右方向)にスライド可能に支持するものであり、直方体形状の外観を呈している。支持部材27には、ベルト29側に向かって開口する嵌込み用溝部45が、搬送方向(上下方向)に貫通して形成されており、この嵌込み用溝部45内にガイド部材26がスライド可能に支持された状態で嵌め込まれている。つまり、ガイド部材26には、バネ挿入孔40と並設する長孔41が穿設され、支持部材27に固定されたピン42が長孔41内に挿入されている。このピン42及び長孔41との協働により、ガイド部材26は、ベルト29の表面に当接する当接位置と、ベルト29の表面に対して隙間を形成する離間位置との間で、スライドさせることが可能となっている。
また、支持部材27の背面には、嵌込み用溝部45まで貫通するボルト挿入孔46が穿設されている。このボルト挿入孔46は、ガイド部材26のバネ挿入孔40に連通しており、ボルト挿入孔46及びバネ挿入孔40を通してコイルバネ28が収縮した状態で収容されている。なお、ボルト挿入孔46の周面には雌螺子が形成されており、ボルト47が螺合されることにより、ボルト挿入孔46の開口部を閉鎖している。このため、ガイド部材26は、コイルバネ28によってベルト29側に付勢された状態、すなわちベルト29の表面を押圧する状態で支持されている。なお、支持部材27は、第一ベース板30から延設された延出部32に対し、ボルト48によって取付けられている。ここで、コイルバネ28及び支持部材27を組合わせたものが本発明の付勢手段に相当する。
また、図1に示すように、端子圧着装置1には、アプリケータ9に望むように端子ガイド機構51が配置されている。この端子ガイド機構51は、圧着端子100をガイドするガイドローラ52と、搬送される圧着端子100の振れを抑制する一対の振れ止板53と、圧着端子100の有無を検知する端子有無センサ(図示しない)と、これらガイドローラ52、及び振れ止板53などを支持するフレーム部材54とから構成されている。この端子ガイド機構51は、端子搬送装置7から送られる圧着端子100を、アプリケータ9に安定して案内するとともに、圧着端子100の有無を検知するものである。
さらに、端子圧着装置1には、制御手段を備えた操作部60(図1参照)が設けられており、この操作部60において、所定の情報を入力することで、制御手段により端子圧着装置1が制御される。操作部60は、電線Lを加工するための種々の情報を入力する入力手段61と、入力内容などを表示する出力手段62とが備えられており、それらは制御手段に夫々接続されている。制御手段は、中央情報処理装置(CPU)と、それを補助するRAMやROMなどの副記憶装置とからなっている。
次に、本例の端子搬送装置7における動作について、図4及び図5を基に説明する。運転開始に先立って、ベルト29を矢印Aの方向に回転させた状態で、キャリア101に繋がれた圧着端子100を、ベルト29とガイド部材26との間に、下側から挿入させると、圧着端子100は、その底面がベルト29の表面に当接し、ベルト29の回転に伴って搬送方向(矢印Bの方向)へ搬送させることが可能になる。なお、ガイド部材26がコイルバネ28によってベルト29側に付勢されていても(すなわち、ガイド部材26の当接面38がベルト29の表面に圧接されていても)、ベルト29が回転していることにより、ガイド部材26とベルト29との間に圧着端子100を容易に挿入させることが可能になる。つまり、ガイド部材26とベルト29との間に先端の圧着端子100を臨ませるだけで、その圧着端子100はベルト29の回転によって搬送方向に引っ張られ、一連の圧着端子100がガイド部材26とベルト29との間に挿入された状態となる。特に、ガイド部材26の当接面38には、略三角形の切欠39が形成されているため、先端の圧着端子100を切欠39に沿って自然な形で挿入させることが可能になる。
ところで、圧着端子100がガイド部材26とベルト29との間に挿入された状態では、圧着端子100における第一圧着部102と第二圧着部103との間の第一接続部105、すなわち圧着端子100に形成されている溝状の部分に、板状のガイド部材26が挿入されるため、圧着端子100はガイド部材26によって搬送方向を規制され、安定した状態で搬送される。つまり、キャリア101に繋がれた複数の圧着端子100は振れることなく、一定の方向(上方)に真直ぐ搬送される。
特に、ガイド部材26は、コイルバネ28によってベルト29側に付勢されているため、圧着端子100は、ガイド部材26とベルト29との協働によって挟持された状態で搬送される。これにより、圧着端子100の底面がベルト29に圧接され、ベルト29の表面と圧着端子100とが密着した状態となる。したがって、ベルト29の回転によって圧着端子100は確実に移動し、しかもベルト29を停止させた場合には、圧着端子100に大きな制動力が作用し、圧着端子100はその時点で停止する。すなわち、過不足なく所定の搬送長さだけ搬送させることが可能になる。
このように、本実施形態の端子搬送装置7によれば、板状のガイド部材26を第一圧着部102と第二圧着部103との間に挿入し且つガイド部材26によって圧着端子100をベルト29側に押圧するように構成されているため、一連の圧着端子100を安定した状態で正確な位置へ搬送することができる。
また、圧着端子100の第一接続部105は、電線Lの圧着状態を視認するために必要な部位であり、しかも、小さなサイズの圧着端子100でも視認可能な程度の長さが確保されているため、その長さは、圧着端子100のサイズや製造業者が変わっても、一定の範囲に含まれる比較的大きな寸法に設定されている。したがって、ガイド部材26と第一接続部105との位置合せが比較的容易に行えるとともに、圧着端子100の種類が変わっても、ガイド部材26を交換することなく、第一圧着部102と第二圧着部103との間にガイド部材26を挿入させることができる。
また、ベルト29とガイド部材26との間に、複数の圧着端子100が挿入された状態となるため、コイルバネ28による付勢力、すなわちガイド部材26を介して圧着端子100を押圧する力が、複数の圧着端子100に分散される。したがって、一つの圧着端子100に応力が集中することを防止でき、圧着端子100の変形を抑制することが可能になる。また、一定の間隔で配設されている複数の圧着端子100の搬送方向が、一枚のガイド部材26によって同時に規制されるため、一層安定した状態での搬送が可能になる。
さらに、本実施形態の端子搬送装置7によれば、ガイド部材26の端面に一対の指掛け部43が形成されているため、指掛け部43に指を掛けるようにしてガイド部材26を把持するようにすれば、コイルバネ28の付勢力に抗してガイド部材26をスライドさせ、ベルト29とガイド部材26との間に隙間を形成することが可能となる。このため、運転終了後や圧着端子100を交換する際に、ガイド部材26とベルト29との間から圧着端子100を抜き取る場合でも、比較的容易な作業で実現することができる。なお、ガイド部材26をスライドさせなくても、モータ36の回転方向を切り替えてベルト29を反転させるようにすれば、圧着端子100を反搬送方向(下向き)に搬送し取り外すことが可能となる。つまり、このように反転可能なモータ36を有する端子搬送装置7においては、指掛け部43は不要となる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記の端子搬送装置7では、端子リールから圧着端子100を繰り出すための搬送装置に本発明を適用するものを示したが、アプリケータ9のアンビルに圧着端子100を送り込むための端子送り込み機構15に本発明を適用するようにしてもよい。これによれば、下側ユニット13の構成がさらに簡単になるとともに、アンビルに対して正確に圧着端子100を送り込むことが可能になり、圧着品質を大幅に高めることができる。
また、上記実施形態では、端子搬送装置7を用いて、圧着端子100を鉛直方向に搬送させる場合を示したが、端子搬送装置7の向きを変更し、圧着端子100を水平方向または斜め方向に搬送させるようにしてもよい。
さらに、上記の端子搬送装置7では、付勢手段としてコイルバネ28を用いるものを示したが、コイルバネ28以外の弾性手段、例えば、板バネ、皿バネ、または引っ張りコイルバネを用いるようにしてもよい。但し、本例のようにコイルバネ28を用いれば、簡単な構成でガイド部材26をベルト29側に付勢することができる。
本発明の端子搬送装置を適用する端子圧着装置のシステム構成を示す斜視図である。 端子搬送装置の構成を示す斜視図である。 端子搬送装置の構成を示す断面図である。 端子搬送装置の動作を示す説明図である。 端子搬送装置の動作を示す説明図である。 (a)は圧着端子の構成を示す斜視図であり、(b)は圧着端子の構成を示す平面図である。
符号の説明
7 端子搬送装置
25 ベルト搬送機構
26 ガイド部材
27 支持部材(付勢手段)
28 バネ(付勢手段)
29 ベルト
33a,33b,33c,33d ベルト車
36 モータ36(回転駆動手段)
38 当接面
39 切欠
100 圧着端子
101 キャリア
102 第一圧着部
103 第二圧着部
104 コネクタ部
105 第一接続部
106 第二接続部

Claims (3)

  1. 電線の被覆材に圧着される第一圧着部と、前記被覆材が除去された先端側の芯線に圧着される第二圧着部と、連結用のコネクタ部と、前記第一圧着部及び前記第二圧着部を繋ぐ第一接続部と、前記第二圧着部及び前記コネクタ部を繋ぐ第二接続部とを有する複数の圧着端子を、板状のキャリアに繋がれた状態で搬送する端子搬送装置であって、
    表面が前記圧着端子の底面に当接する環状のベルト、該ベルトが巻き掛けられるベルト車、及び前記ベルトに回転力を付与する回転駆動手段を有するベルト搬送機構と、
    前記圧着端子における前記第一圧着部と前記第二圧着部との間に挿入され、前記圧着端子の搬送方向を規制する板状のガイド部材と、
    該ガイド部材を前記ベルト側に付勢し、前記ガイド部材と前記ベルトとの協働により前記圧着端子を挟持させる付勢手段と
    を具備することを特徴とする端子搬送装置。
  2. 前記ベルト及び前記ガイド部材における搬送方向の長さは、所定の間隔で配列された複数の圧着端子に跨る寸法に設定されていることを特徴する請求項1に記載の端子搬送装置。
  3. 前記ガイド部材における前記ベルト側の当接面には、端面に近づくほど前記ベルトの表面から遠ざかるように切欠れた略三角形の切欠が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子搬送装置。
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