JP2006163195A - 画像形成装置及び電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動負荷に電力を供給する電源が大型化することなく、駆動負荷の起動を速めることが可能な画像形成装置及び電源装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ステッピングモータ6に駆動電流を供給する主電源ユニット4と補助電源ユニット5とを設けた画像形成装置である。補助電源ユニット5は、主電源ユニット4から電力の供給を受けて充電を行い、その充電により蓄積された電力によりステッピングモータ6に電流を供給する。補助電源ユニット5は、主電源ユニット4が供給する電圧よりも高い電圧をステッピングモータ6に供給する。このように構成したことにより、主電源ユニット4を小型化しつつもステッピングモータ6に高電圧を供給することが可能となる。そのことにより、従来技術と比べて起動時の回転速度を速めることができ、起動時間を短縮することが可能となる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置及び画像形成装置に用いられる電源装置に関する。特に、紙を搬送するための駆動源となるモータ等に電力を供給する技術に関する。
画像形成装置においては、紙を搬送する紙搬送ローラの駆動源となるモータ、モータの回転を紙搬送ローラに伝達するクラッチ、及び紙の進行方向を変えるゲートの駆動源となるソレノイド等が多数使用されている。画像形成装置の高速化にあたっては、モータを高速回転させ、紙の搬送スピードを速くするとともに、モータ、クラッチ及びソレノイド(以下、これらをまとめて「駆動負荷」と称する場合がある)の起動に要する時間を短くする必要がある。さらに、モータについては、起動時の加速を速くするため、大きなトルクが必要となるうえ、高速での定常回転中においても紙搬送に必要なトルクを維持する必要がある。
ここで、従来技術に係る駆動負荷の制御方法について図6及び図7を参照しつつ説明する。まず、駆動負荷がステッピングモータの場合における制御方法について図6を参照しつつ説明する。図6は、モータとしてステッピングモータを用いた場合における従来の制御方法を説明するための図である。モータとしてステッピングモータを用いる場合、ステッピングモータの起動を速くするため(加速を速くして起動時間を短縮するため)、起動時には定常動作中よりも大きな駆動電流をステッピングモータに流していた。そして、その大きな駆動電流によりステッピングモータの回転速度が目標の回転速度に達した後、駆動電流を小さくして通常の動作(紙の搬送)が行われていた。
例えば、図6(a)に示すように、ステッピングモータ6はDC電源Vccに接続され、そのDC電源Vccによりステッピングモータ6に電流が供給される。ドライバ3はCPU(図示しない)からの指示を受けて、A相、/A相、B相、/B相に供給する電流のON/OFF制御を行なうとともに、ステッピングモータ6に供給する駆動電流の大きさを変化させる。そして、CPUから出力される電流パターン信号Irefに従って駆動電流の大きさを制御し、起動時には動作中よりも大きな電流をステッピングモータ6に供給していた。
図6(b)に従来技術に係る制御方法のタイミングチャートを示す。図6(b)に示すように、ステッピングモータ6をONする信号と同時にCPU(図示しない)から電流「大」の指示がドライバ3に出力される。ドライバ3はその信号を受けて、ステッピングモータ6に大きい電流(図6(b)に示すピーク電流)を供給する。このように動作中に供給される電流よりも大きい電流が供給されることにより、ステッピングモータ6の起動が速くなり、起動時間が短縮される。
そして、ステッピングモータ6が起動した後、通常の動作(紙の搬送)を行うために必要な電流をステッピングモータ6に供給するため、CPUから電流「中」の指示がドライバ3に出力される。この電流「中」を示す信号のレベルは、起動時における電流「大」を示す信号のレベルより低い。ドライバ3はその信号を受けて、ステッピングモータ6に電流「中」の信号に相当する大きさの定常動作電流を供給する。これにより、紙搬送用ローラが駆動され、紙の搬送が行われる。
そして、例えばステッピングモータ6をアイドリングさせる場合は、CPUからステッピングモータをOFFする信号とともに電流「小」の指示がドライバに出力され、その信号を受けてドライバが、ステッピングモータ6に電流「小」の信号に相当する大きさの電流(図6(b)に示すアイドリング電流)を供給し、ステッピングモータ6をアイドリング状態にする。
また、従来においては、ステッピングモータを高速で回転させる場合、必要なトルクを維持するために、大きい駆動電流をステッピングモータに供給していた。
次に、駆動負荷がクラッチ又はソレノイドの場合における制御方法について図7を参照しつつ説明する。図7は、クラッチ又はソレノイドの従来技術に係る制御方法を説明するための図である。クラッチ又はソレノイドの場合は、起動時にトランジスタTr1とTr2とをONさせることにより、クラッチ等に高い駆動電圧を供給して駆動時間を短縮させている。その後は、トランジスタTr1をOFFさせることにより、抵抗で分圧してクラッチ等に低い駆動電圧を供給している。
以上の制御方法のように、モータ、クラッチ又はソレノイドの起動時には大きな駆動電流を流している。高速に画像形成装置を駆動させるためには、モータ等の駆動負荷を多数設置する必要があり、その分、起動時に駆動負荷に供給する駆動電流を大きくする必要がある。つまり、起動時における駆動負荷の駆動電流のピーク値を大きくする必要がある。このように駆動電流のピーク値を大きくするために、従来においては大型のDC電源を用いていたが、DC電源自体が大型化するため、画像形成装置が大型化してしまう問題があった。スペースを確保するためにDC電源を小型化すると、その分、駆動負荷に大きい駆動電流を供給することができず、起動時間を速めることが困難となる。このように従来技術に係る画像形成装置及び電源装置では、起動時間の短縮化(高速化)と電源の小型化との両方の要求を同時に満たすことが困難であった。
このDC電源の大型化に対して、複数あるステッピングモータの起動タイミングをずらして、ピーク電流が重ならないように制御する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平11−84790号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている制御方法では、ステッピングモータを多数使用する場合、ステッピングモータの起動タイミングをずらす制御が複雑となってしまう。さらに、起動タイミングをずらしても、DC電源は少なくとも1つの駆動負荷に対して、起動時に大きな駆動電流を供給する必要があるため、結局、DC電源自体が大型化する。このように、従来技術に係る画像形成装置及び電源装置では、駆動負荷の起動時間の短縮化(高速化)と駆動負荷に電流を供給するDC電源の小型化との両方の要求を同時に満たすことが困難であった。
また、ステッピングモータはその回転速度が高速になるほど、モータコイルの逆起電力が大きくなるため、ステッピングモータに供給する駆動電流を大きくしてもモータコイルに電流が流れ込まず、トルクの出力は大きくならない。そのため、小型モータによる高速化には限界があった。
トルクについて図5(a)を参照しつつ説明する。図5(a)は、ステッピングモータに供給される駆動電流とトルクの特性とを示すグラフである。このグラフには、印加電圧を24[V]に維持しつつ駆動電流を変化させた場合のトルクの特性が示されている。ステッピングモータの回転速度が1000[rpm]以下においては、駆動電流を1.4[A](グラフC)、1.8[A](グラフD)、2.4[A](グラフE)と上げるほど、トルクの値が大きくなる。ところが、回転速度が1000[rpm]より大きくなると、駆動電流を大きくしてもトルクの値は変化することはない。このように高速回転中においては、駆動電流を大きくしてもトルクの値は大きくならず、駆動電流に応じてトルクの値が変化することはない。つまり、回転速度が高速になるほど、駆動電流を大きくしてもトルクの値を大きくすることが困難となり、更なる高速化が困難となる。
この発明は上記の問題を解決するものであり、駆動負荷に電力を供給する電源が大型化することなく、駆動負荷の起動を速めることが可能な画像形成装置及び電源装置を提供することを目的とする。さらに、ステッピングモータが高速で回転している場合であっても、ステッピングモータのトルクを大きくすることが可能な画像形成装置及び電源装置を提供することを目的とする。
この発明は、駆動負荷に駆動電流を供給する第1の電源部と第2の電源部とを設けた画像形成装置である。駆動負荷は、紙を搬送する搬送手段を駆動させるものである。この駆動負荷は、例えば、モータ、クラッチ、又はソレノイドである。第2の電源部は、第1の電源部から電力の供給を受けて充電を行い、第1の電源部に代わって、充電により蓄積された電力により駆動負荷に電流を供給する。この発明において、第2の電源部は、第1の電源部から出力される電圧を変換して、第1の電源部が出力する電圧よりも高い電圧を出力する。
この発明によると、第1の電源部により充電される第2の電源部から駆動負荷に高電圧を供給することにより、第1の電源部を小型化しつつも駆動負荷に高電圧を供給することが可能となる。換言すれば、第1の電源部を従来用いられていた電源と同じ大きさにしても、駆動負荷に大きな駆動電流を供給することが可能となるため、従来技術と比べて起動時の回転速度を速めることができ、起動時間を短縮することが可能となる。
また、この発明においては、駆動負荷の起動時に第2の電源部から駆動負荷に電流を供給する。起動時間を短縮するために起動時には大きい駆動電流を供給する必要があるが、充電された第2の電源部から電流を供給することにより、第1の電源部から大きい駆動電流を供給する必要がなくなる。起動時に大きい電流を供給する必要がないため、第1の電源部を小型化することができる。このように、第1の電源部を小型化しつつも駆動負荷に大きい駆動電流を供給することが可能となる。換言すれば、従来用いられていた電源と同じ大きさの電源を用いても、従来技術と比べて大きな駆動電流を供給することが可能となり、そのことにより、従来技術と比べて起動時の回転速度を速めることができ、起動時間を短縮することが可能となる。
さらに、駆動負荷としてステッピングモータを用いた場合、回転速度が所定の回転速度以上(回転速度が高速)になったときに、第2の電源部からそのステッピングモータに高電圧を供給する。これにより、ステッピングモータのトルクの値が大きくなるため、更に高速に回転させることが可能となる。それとともに、第1の電源部からの電力の供給により充電される第2の電源部から電圧を供給するため、高電圧を供給するために第1の電源部を大きくする必要がない。このように、第1の電源部の小型化を維持しつつステッピングモータに高電圧を供給してトルクの値を大きくすることが可能となり、更なる高速化が可能となる。以下にこの発明の具体的な態様を示す。
請求項1に記載の発明は、紙を搬送する搬送手段を駆動させる駆動負荷と、前記駆動負荷に電流を供給する第1の電源部と、前記第1の電源から電力の供給を受けて充電を行い、前記第1の電源部の代わりに、前記供給により充電された電力により前記駆動負荷に電流を供給する第2の電源部と、を有し、前記第2の電源部は、前記第1の電源部から出力される電圧を変換して、前記第1の電源部から出力される電圧よりも高い電圧を出力することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記第2の電源部は、前記駆動負荷の起動時に前記駆動負荷に電流を供給することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記駆動負荷はステッピングモータからなり、前記ステッピングモータの回転速度が所定の回転速度以上になったときに、前記第2の電源部は前記第1の電源部の代わりに、前記ステッピングモータに電圧を供給することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、駆動負荷に電流を供給する第1の電源部と、前記第1の電源から電力の供給を受けて充電を行い、前記第1の電源部の代わりに、前記供給により充電された電力により前記駆動負荷に電流を供給する第2の電源部と、を有し、前記第2の電源部は、前記第1の電源部から出力される電圧を変換して、前記第1の電源部から出力される電圧よりも高い電圧を出力することを特徴とする電源装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電源装置であって、前記第2の電源部は、前記駆動負荷の起動時に前記駆動負荷に電流を供給することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置であって、前記駆動負荷はステッピングモータからなり、前記ステッピングモータの回転速度が所定の回転速度以上になったときに、前記第2の電源部は前記第1の電源部の代わりに、前記ステッピングモータに電圧を供給することを特徴とするものである。
請求項1及び請求項4に記載の発明によると、第1の電源部により充電される第2の電源部から駆動負荷に高電圧を供給することにより、第1の電源部を小型に維持しつつ駆動負荷に高電圧を供給することが可能となる。これにより、紙の搬送が速くなるため、画像形成装置の高速化が図れる。このように、第1の電源部の小型化と駆動負荷の起動時間の短縮化の両方の要望を同時に満たすことが可能となる。
請求項2及び請求項5に記載の発明によると、駆動負荷の起動時に第2の電源部から電流を供給することで、駆動負荷の起動時間を短縮させることが可能となる。これにより、紙の搬送が速くなるため、画像形成装置の高速化が図れる。高速に起動させるために、第1の電源部から大きな駆動電流を供給せずに、充電された第2の電源部から大きな駆動電流を供給することで、第1の電源部を大型化する必要がない。その結果、第1の電源部を小型に維持しつつ、駆動負荷に大きな電流を供給して起動時間を短縮することが可能となる。
請求項3及び請求項6に記載の発明によると、ステッピングモータの回転速度が所定の回転速度になったときに第2の電源から高電圧を供給することで、トルクの値を大きくすることが可能となる。そのことにより、ステッピングモータの回転速度が速いときであっても、高電圧を供給することで更に高速に回転させることが可能となる。これにより、紙の搬送が速くなるため、画像形成装置の高速化が図れる。また、第1の電源部により充電された第2の電源部から高電圧を供給することで、第1の電源部を小型に維持しつつ、高電圧をステッピングモータに供給してトルクの値を大きくして高速に回転させることが可能となる。
以下、この発明の実施形態に係る画像形成装置及びその画像形成装置に用いられる電源装置について、図1乃至図5を参照しつつ説明する。
(構成)
この発明の実施形態に係る画像形成装置及び電源装置の構成について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。図2は、この発明の実施形態に係る画像形成装置に用いられる電源装置の回路構成を示すブロック図である。
図1に示す画像形成装置100において、原稿の両面搬送が可能なADF10の原稿載置部11には、原稿dが複数枚載置されている。ローラ12a、12bを介して送り出された原稿はローラ13を介して搬送される。
そして、光源23により原稿dの原稿面が照射され、その反射光がミラー24、25、26、及び結像光学系27を介して光電変換手段であるCCD28の受光面に像を結ぶ。なお、画像読み取り部20は、光源23、ミラー24、25、26、結像光学系27及びCCD28を有する光学系、並びに、光学系駆動手段(図示しない)を備えて構成されている。
原稿dをプラテンガラス21上に読み取り面を下に向けた状態に載置して読み取る場合には、光学系はプラテンガラス21に沿って走査して読み取りを行う。また、原稿dを搬送しながら読み取る場合には、第2のプラテンガラス22の下に光源23とミラー24とが固定された状態で読み取りを行う。そして、読み取られた原稿dの画像データは、CCD28から読み取り画像処理部(図示しない)に送られる。
なお、原稿dがADF10により両面搬送される場合には、原稿dが読み取られた後、反転ローラ14を介して再度ローラ13へ反転搬送され、原稿裏面の画像が画像読み取り部20で読み取られ、読み取られた画像データが読み取り画像処理部に送られる、
このようにして画像が読み取られた原稿dは、再度反転ローラ14で反転されて、表面を下に向けた状態で排紙皿16に排出されて積載されていく。画像読み取り部20で読み取られた画像データは、読み取り画像処理部(図示しない)で所定の画像処理が行われ他後、画像メモリ(図示しない)に記憶される。
一方、転写紙pが積載されている給紙カセット30から、搬送ローラ41により転写紙pが送り出され、画像形成部50に搬送される。画像形成部50に搬送される転写紙pは、その入口付近のレジストローラ42に突き当てられ、ループ形成ローラ43によってループが形成され、像担持体となる感光体ドラム51の表面に搬送される。
そして、画像メモリ(図示しない)から画像書き込み部40に画像データが入力される。画像書き込み部40内のレーザダイオードからその画像データに応じたレーザ光が感光体ドラム51上に照射され、静電潜像が形成される。この静電潜像を現像部53にて現像することで、感光体ドラム51上にトナー像が形成される。
このトナー像は、感光体ドラム51の下部の転写部54により転写紙pに転写される。そして、感光体ドラム51に当接している転写紙pは分離部55により分離される。感光体ドラム51から分離された転写紙pは搬送機構58を介して定着部59に入り、トナー像が熱と圧力とにより定着される。このようにして、転写紙pに画像が形成される。画像形成が完了した転写紙pは機外に排出され、排紙トレイ45上に積載される。
また、この実施形態に係る画像形成装置1には、各ローラを回転させる駆動源としての複数のステッピングモータ(図示しない)が設けられ、ステッピングモータを駆動させるモータ駆動回路も複数設置されている。例えば、搬送機構58の下方には制御基板(図示しない)が設けられ、この制御基板にはモータ駆動回路1が設けられている。モータ駆動回路1にはローラを回転させる駆動源としてのステッピングモータ(図示しない)が接続され、搬送ローラ41、レジストローラ42、ループ形成ローラ43及び搬送機構58等を駆動させている。なお、搬送ローラ41、レジストローラ42、ループ形成ローラ43及び搬送機構58等の紙を搬送するものがこの発明の「搬送手段」に相当する。画像形成装置1には、複数のステッピングモータ及び複数のモータ駆動回路が設置されているが、図2には、複数のモータ駆動回路とステッピングモータのそれぞれを代表して1つのモータ駆動回路1とステッピングモータ6とを示している。
図2に示すモータ駆動回路1は、CPU2、ドライバ3、主電源ユニット4及び補助電源ユニット5を備えて構成されている。CPU2はドライバ3を介してステッピングモータ6を制御するものである。CPU2はドライバ3に対して、ステッピングモータ6のON/OFF信号、クロック発生器(図示しない)により発生させられた所定の周波数の駆動クロック信号(図2に示すCLOCK)、及び駆動電流のパターンを示す電流パターン信号(図2に示すIref)を出力する。
ドライバ3は、CPU2から出力された駆動クロック信号と回転方向信号とに従って、ステッピングモータ6の各相(A相、/A相、B相、/B相)の巻線の励磁を所定の順序で切り換えてステッピングモータ6を回転駆動させる。また、ドライバ3は、CPU2から出力された電流パターン信号に従って、ステッピングモータ6に供給する駆動電流の値を変化させる。
ステッピングモータ6の回転開始が指示されると、CPU2から回転開始信号(図2に示すMOT ON)信号、駆動クロック信号及び電流パターン信号Irefがドライバ3に出力される。ドライバ3は、CPUから出力された信号に基づき、励磁相を切り替え、更に設定された電流値となるように駆動電流を制御する。
ステッピングモータ6は、ステータ(図示しない)の複数の歯部に巻かれたA相、/A相、B相、/B相のそれぞれの巻線を有する。そして、ドライバ3の制御によりA相、/A相、B相、/B相の励磁が順次切り換えられることにより回転駆動させられる。ステッピングモータ6は、転写紙を挟持した状態で搬送するための一対の搬送ローラ41、レジストローラ42、ループ形成ローラ43及び搬送機構58等を駆動させる。
主電源ユニット4は、ステッピングモータ6に電力を供給するDC電源であり、例えば24[V]の電圧を供給する。なお、この主電源ユニット4がこの発明の「第1の電源部」に相当する。
補助電源ユニット5は、充電回路5a、電力供給回路5b、コンデンサC、ダイオードD1及びツェナーダイオードD3、D4を備えて構成されている。充電回路5aは主電源ユニット4、CPU2及びコンデンサCに接続され、CPU2から充電開始/終了の信号(図2に示すCharge ON/OFF)を受け、その信号に従って主電源ユニット4から電流Ichargeの供給を受けて、コンデンサCに充電を行う。
電力供給回路5bは、CPU2、コンデンサC及びステッピングモータ6に接続され、CPU2からの電力供給開始/終了の信号(図2に示すVout ON/OFF)を受け、コンデンサCに充電されている電力によりステッピングモータ6に電力を供給する。これにより、ステッピングモータ6には電流Isubが流れる。
この電力供給回路5bは例えばDC−DCコンバータからなり、主電源ユニット4から供給される電圧を電圧変換してステッピングモータ6に供給する。例えば、主電源ユニット4から出力される電圧値が24[V]である場合に、電力供給回路5bは24[V]の電圧を電圧変換して例えば36[V]の電圧を出力し、その36[V]の電圧をステッピングモータ6に供給する。このように、電力供給回路5b(補助電源ユニット5)は、主電源ユニット4から出力される電圧よりも大きい電圧をステッピングモータ6に供給する。なお、補助電源ユニット5がこの発明の「第2の電源部」に相当する。
また、画像形成装置100にはROM及びRAM等からなる記憶部が設けられている。RAMは、CPU2により実行制御される各種処理において、ROMから読み出されたプログラム、入力または出力データ、及びパラメータ等の一時的な格納領域を形成する。ROMには、画像形成装置で実行可能な各種プログラムや機能に応じた設定内容等を記憶されている。
また、画像形成装置100は、図示しない操作部を有している。操作部は、入力部と表示部とからなる。入力部は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードを含み、このキーボードで押下されたキーに対応する押下信号をCPU2に出力する。また、表示部は、液晶ディスプレイやELディスプレイ等により構成され、CPU2から入力される表示信号の指示に従って、画面上に画像データやテキストデータ等の表示を行う。なお、この表示部にタッチパネル方式を採用し、入力部と一体的に設けられていても良い。
(動作)
次に、この実施形態に係る画像形成装置及び電源装置の動作について、図3を参照しつつ説明する。図3は、この実施形態に係る画像形成装置のステッピングモータに駆動電流を流すタイミングを示すタイミングチャートである。
まず、ステッピングモータ6を起動させるために、CPU2はドライバ3に対して、ステッピングモータ6のON信号、所定の周波数の駆動クロック信号(CLOCK)及び駆動電流のパターンを示す電流パターン信号Irefを出力する。ステッピングモータ6の起動時間を短縮するために、起動時における電流パターン信号Irefは大きい電流を示す信号Iとなっている。
さらに、CPU2は電力供給回路5bに対して補助電源ユニット5からステッピングモータ6に電力を供給するように信号(図2及び図3に示すVout ON)を出力する。電力供給回路5bはCPU2から電力を供給する信号を受けると、コンデンサCに充電されている電力によりステッピングモータ6に電流Isubを供給する。このとき、ドライバ3は電流パターン信号Irefに従って、ステッピングモータ6に流れる駆動電流の値が大きくなるように制御する。電力供給回路5bからの駆動電流の供給、及び電流パターン信号Irefに従ったドライバ3による駆動電流値の大きさの制御により、起動時(MOT ON時)には図3に示すように、ステッピングモータ6には駆動電流Isub=Iが流れる。
なお、主電源ユニット4の出力電圧は24[V]であり、電力供給回路5aの出力電圧は36[V]であるため、図3に示すように、主電源ユニット4から電流Imainは供給されない。
このように、電力供給回路5bからコンデンサCに充電されていた電力がステッピングモータ6に供給されてステッピングモータ6に電流が流れることにより、ステッピングモータ6が駆動する。このときステッピングモータ6には、大きな電流を示す信号Iに対応する大きな電流Iが供給されるため、加速が速くなり、起動時間が短縮される。
従来においては、大きな駆動電流Iに相当する電流をステッピングモータ6に供給するために、主電源ユニット4の大きさを大きくしていたが、この実施形態においては、主電源ユニット4により充電される補助電源ユニット5から大きな駆動電流Iを供給するため、図3に示すように、起動時に大きな電流I相当の駆動電流を主電源ユニット4から供給する必要がない。従って、その分、主電源ユニット4を小型化することができる。つまり、主電源ユニット4を小型化しつつも、ステッピングモータ6に大きな駆動電流を供給して起動時間を短縮させることが可能となる。このように、この実施形態に係るモータ電源回路1によると、主電源ユニット4の小型化とステッピングモータ6(駆動負荷)の起動時間の短縮化の両方の要望を同時に満たすことが可能となる。
そして、起動時に補助電源ユニット5から駆動電流Iを供給した後、CPU2から出力される電流パターン信号Irefに従ってステッピングモータ6の制御を行なう。搬送ローラ41等を動作させるための駆動電流をステッピングモータ6に供給する。このとき、CPU2からドライバ3に対して電流パターン信号Iref=Iを出力する。この信号Iのレベルは起動時における信号Iのレベルよりも低いレベルである。
さらに、CPU2は電力供給回路5bに対してステッピンモータ6への電力供給を停止するように信号(図2及び図3に示すVout OFF)を出力する。電力供給回路5bはCPU2から電力の供給を停止する信号を受けて、電流Isubの供給を停止する。電力供給回路5bからの電力供給が停止されることにより、主電源ユニット4から電流Imainがステッピングモータ6に供給される。
このとき、主電源ユニット4からの電流Imainの供給、及び電流パターン信号Iに従ったドライバ3による駆動電流値の大きさの制御により、図3に示すように、ステッピングモータ6には電流Imain=Iが流れる。この駆動電流Iの大きさは起動時における駆動電流Iの大きさよりも小さい値である。このように、搬送ローラ41等を駆動させるための駆動電流Iをステッピングモータ6に供給し、搬送ローラ41等を駆動して紙の搬送を行う。
そして、搬送ローラ41等により紙の搬送が終了すると、ステッピングモータ6をアイドリングさせる。ステッピングモータ6をアイドリング状態にするために、CPU2からドライバ3に対して電流パターン信号Iref=Iを出力する。この信号Iのレベルは、搬送ローラ41等を駆動させているときの信号Iのレベルよりも更に低いレベルである。
ドライバ3はこの電流パターン信号Iに従って、駆動電流の値が小さくなるように制御する。主電源ユニット4からの電流の供給、及び電流パターンIに従ったドライバ3による駆動電流値の大きさの制御により、図3に示すように、ステッピングモータ6にはアイドリング電流としてImain=Iが流れる。ステッピングモータ6にこのアイドリング電流Iが流れることにより、ステッピングモータ6はアイドリング状態となり、紙の搬送が待機状態となる。また、アイドリング電流Iの値を「0」にしてステッピングモータ6に電流を流さないようにしても良い。
このように搬送ローラ41等の駆動が行われないアイドリング状態のときに、CPU2は充電回路5aに対して充電開始の信号(図2及び図3に示すCharge ON)を出力する。充電回路5aはCPU2から充電開始の信号を受けると、主電源ユニット4から供給される電流Imainの一部の電流IchargeをコンデンサCに充電する。このとき、主電源ユニット4から供給される電流Imainはステッピングモータ6に流れるアイドリング電流Iと充電回路5aに流れるIcharge=Iとの合計(図3に示す電流I)となる。充電回路5aには電流Icharge=Iが流れ、コンデンサCに充電される。
所定時間が経過した後、CPU2は充電回路5aに対して充電終了の信号(図2及び図3に示すCharge OFF)を出力する。充電回路5aはCPU2から充電終了の信号を受けると、主電源ユニット4からの電力の供給を停止し、充電を終了する。これにより、主電源ユニット4から供給される電流Imainはステッピングモータ6に供給されるアイドリング電流Iのみとなる。
そして、再びステッピングモータ6を起動する際に、補助電源ユニット5からステッピングモータ6に対して駆動電流Isub=Iを供給してステッピングモータ6を起動させる。ステッピングモータ6が起動するたびにこの制御を行ない、ステッピングモータ6の加速を速くして起動時間を短縮化する。以後、同じ制御を繰り返していくことになる。
このようにステッピングモータ6がアイドリング状態で紙の搬送が行われないときに、主電源ユニット4から供給される電力の一部を充電し、ステッピングモータ6の起動時にその充電した電力をステッピングモータ6に供給してステッピングモータ6に駆動電流Iを流して起動させる。この実施形態においては、電力供給回路5bに例えばDC−DCコンバータを用いて、主電源ユニット4から供給される電圧よりも大きい電圧を供給することにより、主電源ユニット4の大きさを維持しつつ、ステッピングモータ6に供給する電圧の値を大きくすることができる。つまり、従来技術においては解決できなかった起動時間の高速化と電源の小型化との両方を同時に満たすことが可能となる。
次に、ステッピングモータが高速で回転する場合に、ステッピングモータのトルクの出力を上げる制御方法について図4及び図5を参照しつつ説明する。図4は、この実施形態に係る画像形成装置及び電源装置の動作を順番に示すフローチャートである。図5は、ステッピングモータの回転速度とトルクの値とを示すグラフである。
ステッピングモータ6を起動させる場合(ステップS01、Yes)、CPU2はドライバ3に対して、ステッピングモータ6のON信号、駆動クロック信号(CLOCK)及び電流パターン信号Irefを出力する。上述したように、起動時間を短縮するために、起動時における電流パターン信号Irefは大きい電流を示す信号Iとなっている。
さらに、CPU2は電力供給回路5bに対して補助電源ユニット5からステッピングモータ6に電力を供給するように信号(Vout ON)を出力する(ステップS02)。上述したように、電力供給回路5bはコンデンサCに充電されている電力によりステッピングモータ6に電流Isubを供給する。このとき、ドライバ3は電流パターン信号Irefに従って、ステッピングモータ6には大きな電流Iが流れ、ステッピングモータ6が起動する(ステップS03)。上述したように、大きな電流Iがステッピングモータ6に流れるため、加速が速くなり、起動時間が短縮される。
さらに、大きな電流Iをステッピングモータ6に流すとともに、CPU2から出力される駆動クロック信号(CLOCK)を高くすることによりステッピングモータ6の回転速度を上げていく(ステップS04)。
そして、CPU2自身が出力した駆動クロック信号(CLOCK)に基づいて、CPU2(判断手段)がステッピングモータ6の回転速度が目標とする回転速度になったか否かの判断を行う(ステップS05)。この目標とする回転速度は、画像形成装置100に予め設定されている値であり、その予め設定されている値とCPU2自身が出力した駆動クロック信号(CLOCK)とを比較することで、目標とする回転速度になったか否かの判断を行う。目標とする回転速度にならないと判断された場合は(ステップS05、No)、CPU2は駆動クロック信号を高くしてステッピングモータ6の回転速度を速くしていく(ステップS04)。
CPU2により目標とする回転速度になったと判断された場合(ステップS05、Yes)、CPU2は電力供給回路5bに対してステッピングモータ6への電力供給を停止するように信号(Vout OFF)を出力する(ステップS06)。これにより、電力供給回路5bからの電力供給が停止されるため、ステッピングモータ6には電流Isubは流れない。主電源ユニット4からステッピングモータ6に対して電力が供給され、ステッピングモータ6に電流Imainが流れる。このとき、電流パターン信号Irefに従ってドライバ3が駆動電流を変えることにより、ステッピングモータ6には電流Imain=Iが流れる。主電源ユニット4による電力供給と電流パターン信号Irefによる電流制御とにより、搬送用ローラ41等を駆動させるための駆動電流Iがステッピングモータ6に流れる。
そして、ステッピングモータ6の回転速度を変えてローラの駆動状態を変える場合であって(ステップS07、Yes)、更に回転速度を高速にする場合は(ステップS08、Yes)、CPU2から電力供給回路5bに対してステッピングモータ6に電力を供給するように信号(Vout ON)を出力する。なお、高速の回転速度がこの発明の「所定の回転速度」に相当する。所定の回転速度の1例としては、回転速度が1000[rpm]以上の高速領域が挙げられる。
電力供給部5bはCPU2からの信号を受けると、コンデンサCに充電されている電力をステッピングモータ6に供給する(ステップS09)。電力供給部5bは例えばDC−DCコンバータからなり、主電源ユニット4から出力される電圧(例えば24[V])をより高い電圧(例えば36[V])に変換して、変換後の電圧(36[V])をステッピングモータ6に供給する。このように電力供給部5b(補助電源ユニット5)から高電圧がステッピングモータ6に供給されるため、ステッピングモータ6のトルクが大きくなる。また、電力供給部5bをDC−DCコンバータで構成し、主電源ユニット4から供給される電圧(例えば24[V])を高電圧(例えば36[V])に変換してステッピングモータ6に供給することにより、主電源ユニット4を小型に維持しつつ高電圧をステッピングモータ6に供給してステッピングモータ6のトルクの値を大きくすることが可能となる。
そして、CPU2は駆動クロック信号を高くしてドライバ3に出力し、ドライバ3はその信号を受けてステッピングモータ6の回転速度を速くする(ステップS10)。
具体例について図5(b)を参照しつつ説明する。例えば、駆動電流を2.4[A]として一定の電流をステッピングモータ6に供給しているものとする。ステッピングモータ6の回転速度を1000[rpm]とし、主電源ユニット4から供給される電圧の値を24[V]とし、電力供給回路5b(DC−DCコンバータ)から供給される変換後の電圧の値を36[V]とする。グラフAは、ステッピングモータ6に24[V]の電圧が供給されているときのトルクの特性を表すグラフである。グラフBは、ステッピングモータ6に36[V]の電圧が供給されているときのトルクの特性を表すグラフである。
電力供給回路5b(補助電源ユニット5)からステッピングモータ6に電圧を供給する前においては、主電源ユニット4から24[V]の電圧が供給されることによりトルクは約250[mNm]となるが、ステップS09にて電力供給回路5bから36[V]の電圧が供給されることにより、トルクは約450[mNm]まで高くなる。
従来においては、主電源ユニット4から供給される駆動電流の値を大きくしていたが、図5(a)に示すように、回転速度が速くなると、電流の値を大きくしてもトルクの値を大きくすることはできないことが判明している。具体的に説明すると、回転速度が1000[rpm]のときに、駆動電流の値を1.4[A](グラフC)、1.8[A](グラフD)、2.4[A](グラフE)と高くしても、ほとんどトルクの値は変わらない。これに対して、この実施形態に係る画像形成装置100(モータ駆動装置1)によると、同じ回転速度1000[rpm]であっても、主電源ユニット4により充電される補助電源ユニット5から変換後の高電圧の電圧を供給することで、ステッピングモータ6のトルクの値を大きくすることが可能となる。そのことにより、回転速度が速い状態であっても、ステッピングモータ6の回転速度を更に速くすることが可能となる。また、電圧供給回路5bをDC−DCコンバータとして、主電源ユニット4から供給される電圧を高電圧に変換し、変換後の高電圧をステッピングモータ6に供給することにより、主電源ユニット4を小型に維持しつつステッピングモータ6に高電圧を供給することが可能となる。
そして、CPU2が、自身が出力した駆動クロック信号(CLOCK)に基づいてステッピングモータ6の回転速度が目標とする回転速度になったか否かの判断を行う(ステップS11)。目標とする回転速度にならないと判断された場合は(ステップS11、No)、CPU2は駆動クロック信号を高くしてステッピングモータ6の回転速度を上げていく(ステップS10)。
目標とする回転速度になったと判断された場合は(ステップS11、Yes)、CPU2は電力供給回路5bに対してステッピングモータ6への電力供給を停止するように信号(Vout OFF)を出力する。これにより、電力供給回路5bからの電力供給が停止され(ステップS12)、主電源ユニット4から電流Imainがステッピングモータ6に供給される。このとき、電流パターン信号Irefに従ってドライバ3が駆動電流を変えることにより、ステッピングモータ6には電流Imain=Iが流れる。
以上のように、この実施形態に係る画像形成装置100(モータ駆動回路1)においては、主電源ユニット4により充電された補助電源ユニット5から高電圧をステッピングモータ6に供給することにより、主電源ユニット4を小型に維持しつつ、ステッピングモータ6の回転速度が速い場合にトルクの値を大きくすることができ、高速に回転させることが可能となる。これにより、搬送ローラ41等が駆動させられ、紙の搬送が行われる。ステッピングモータ6の回転速度が速くなっているため、紙の搬送も速くなり、画像形成装置100の高速化が図れる。
また、ステップS08にてステッピングモータ6の回転速度を遅くする場合は(ステップS08、No)、CPU2は駆動クロック信号を小さくしてドライバ3に出力し、ドライバ3はその信号を受けてステッピングモータ6の回転速度を遅くする(ステップS13)。そして、CPU2は、駆動クロック信号(CLOCK)に基づいてステッピングモータ6の回転速度が目標とする回転速度になったか否かの判断を行う(ステップS14)。目標とする回転速度にならない場合は(ステップS14、No)、CPU2は駆動クロック信号を更に低くしてステッピングモータ6の回転速度を遅くする(ステップS13)。
CPU2により目標とする回転速度になったと判断された場合は(ステップS14、Yes)、その回転速度でステッピングモータ6は回転し、搬送ローラ41を駆動させる。
ステップS12にて電力供給回路5bからの電力供給が停止され、ステッピングモータ6は主電源ユニット4から電力供給を受けて駆動させられる。同様に、ステップ13にてステッピングモータ6の回転速度が遅くされ、ステッピングモータ6は主電源ユニット4から電力供給を受けて駆動させられる。その後、ステッピングモータ6の回転速度を変える場合(ステップS07、Yes)、上述したステップS08〜S14の制御を行なうことによりステッピングモータ6の回転速度を変化させる。
回転速度を変化させない場合であって(ステップS07、No)、ステッピングモータ6の回転を停止させる場合は(ステップS15、Yes)、CPU2はドライバ3に対して、ステッピングモータ6のOFF信号、駆動クロック信号及び電流パターン信号Irefを出力する。例えば、電流パターン信号Irefのレベルを「0」にすることで回転速度を遅くし(ステップS16)、ステッピングモータ6を停止させる(ステップS17)。または、ステッピングモータ6にアイドリング電流を流して、アイドリング状態にする。この場合は、CPU2は電流パターン信号Iref=Iをドライバ3に出力し、ドライバ3はその信号に従って駆動電流の値が小さくなるように制御する。主電源ユニット4からの電流の供給、及びドライバ3による駆動電流値の大きさの制御により、ステッピングモータ6にアイドリング電流Iが流れ、ステッピングモータ6はアイドリング状態となる。
一方、ステッピングモータ6の回転を停止させない場合は(ステップS15、No)、所定の駆動電流をステッピングモータ6に供給してステッピングモータ6を回転させる。そして、ステッピングモータ6の回転速度を変更する場合は(ステップS07、Yes)は、上述したステップS08〜S14の制御を行なう。
以上のように、主電源ユニット4により充電された補助電源ユニット5から、主電源ユニット4よりも高電圧の電圧をステッピングモータ6に供給することにより、ステッピングモータ6が高速で回転している場合であっても、ステッピングモータ6のトルクの値を大きくすることが可能となる。そのことにより、ステッピングモータ6の回転速度を更に速くすることができ、その結果、紙搬送のスピードを速くすることが可能となる。これにより、画像形成装置の高速化が可能となる。また、従来においては、高電圧を供給するために大型の主電源ユニット4を用いていたが、この実施形態によれば、DC−DCコンバータからなる電力供給部5bから変換後の高電圧を供給することにより、主電源ユニット4を小型に維持しつつ、ステッピングモータ6に高電圧を供給することが可能となる。このように、従来技術では解決できなかった主電源ユニット4の小型化と高電圧供給との両方の要求を満たすことが可能となる。
この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 この発明の実施形態に係る画像形成装置に用いられる電源装置の回路構成を示すブロック図である。 この発明の実施形態に係る画像形成装置のステッピングモータに駆動電流を流すタイミングを示すタイミングチャートである。 この発明の実施形態に係る画像形成装置の動作を順番に示すフローチャートである。 ステッピングモータの回転速度とトルクの出力値とを示すグラフである。 ステッピングモータに対する従来の制御方法を説明するための図である。 クラッチ又はソレノイドに対する従来の制御方法を説明するための図である。
符号の説明
1 モータ駆動回路
2 CPU
3 ドライバ
4 主電源ユニット(DC電源)
5 補助電源ユニット
5a 充電回路
5b 電力供給回路
6 ステッピングモータ
100 画像形成装置

Claims (6)

  1. 紙を搬送する搬送手段を駆動させる駆動負荷と、
    前記駆動負荷に電流を供給する第1の電源部と、
    前記第1の電源から電力の供給を受けて充電を行い、前記第1の電源部の代わりに、前記供給により充電された電力により前記駆動負荷に電流を供給する第2の電源部と、を有し、
    前記第2の電源部は、前記第1の電源部から出力される電圧を変換して、前記第1の電源部から出力される電圧よりも高い電圧を出力することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の電源部は、前記駆動負荷の起動時に前記駆動負荷に電流を供給することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動負荷はステッピングモータからなり、
    前記ステッピングモータの回転速度が所定の回転速度以上になったときに、前記第2の電源部は前記第1の電源部の代わりに、前記ステッピングモータに電圧を供給することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 駆動負荷に電流を供給する第1の電源部と、
    前記第1の電源から電力の供給を受けて充電を行い、前記第1の電源部の代わりに、前記供給により充電された電力により前記駆動負荷に電流を供給する第2の電源部と、を有し、
    前記第2の電源部は、前記第1の電源部から出力される電圧を変換して、前記第1の電源部から出力される電圧よりも高い電圧を出力することを特徴とする電源装置。
  5. 前記第2の電源部は、前記駆動負荷の起動時に前記駆動負荷に電流を供給することを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記駆動負荷はステッピングモータからなり、
    前記ステッピングモータの回転速度が所定の回転速度以上になったときに、前記第2の電源部は前記第1の電源部の代わりに、前記ステッピングモータに電圧を供給することを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
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