JP2006162538A - 微量質量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水晶等の圧電振動子をセンサとして用いた微量質量測定装置において、試料溶液の流れる流路に、該圧電振動子より生じる液相中を伝播する縦波振動から受ける共振周波数への影響がない簡素な構造を有する微量質量測定装置を提供すること。
【解決手段】 試料溶液を流す流路と、該流路内に設置した圧電振動子とを備え、前記圧電振動子の近傍に、前記圧電振動子から生じる縦波振動を吸収する振動吸収体を有する微量質量測定装置とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水晶等の圧電材料を用いた振動子の電極表面を液相中に晒し、それに特異的に吸着する酵素、抗体、たんぱく質、ホルモンなどの化学物質を測定するQCM(Quartz Crystal Microbalance)型バイオセンサを用いて微量の質量変化を測定する微量質量測定装置に関し、特に前記QCM型バイオセンサから液相中に生じる縦波振動を流路内へ吸収させる振動吸収構造に関する。
圧電材料に水晶を用いたセンサとして、ATカットの水晶板の両面に金属薄膜電極を形成した構造をもつQCM(Quartz Crystal Microbarance)型バイオセンサ(以下、QCMセンサと称す。)と呼ばれるものがあり、この金属薄膜電極対に発振回路を接続し電圧を印加すると水晶板の厚さに反比例した周波数で発振する。この金属薄膜電極上に物質が付加されると振動子全体の固有周波数が変化するため、この周波数変化を利用し金属薄膜電極上に付着した物質の極めて微量な質量を検出することが可能である。
QCMセンサでは、測定に必要なのは厚み滑り振動が主な振動モードであるが、実際には振動子からは縦方向の振動も発生している。液相中における測定においては、この振動により発生した縦波が、試料溶液の流れる流路の天井面や側壁などの界面で反射するため、共振周波数が特に界面の高さに依存することが報告されている(非特許文献1及び2参照。)。これらの報告によれば、共振周波数に与える影響はおよそ1kHzである。
ここで、振動子より液相中に生じた縦波が共振周波数に影響を与えないような従来の構造としては、例えば、縦波を反射拡散させる構造を有する特開2003−240695号公報による「微量質量測定装置における反射拡散構造」がある。
以下、特開2003−240695号公報による「微量質量測定装置における反射拡散構造」について、図6を参照して説明する。
図6(a)は従来の微量質量測定装置における反射拡散構造を上方から見た平面図であり、図6(b)は図6(a)のA−A’線における断面図である。11はATカットの水晶基板、12、13は電極、14は流路形成基板、15は試料溶液が流れる流路、16は反射拡散構造、17、18は電極への配線である。試料溶液を流路15に流しながら、所定の発振回路より配線17、18を通して電極12、13に電流を供給すると、電極12、13に挟まれた部分が共振周波数にて振動する。このとき、電極13から生じた縦波が、その直上の流路15の天井に形成した反射拡散構造16により反射拡散する。反射拡散構造16は、例えば正四角錐とすれば、主に検出用電極13直上に向かう縦波の反射波は四方へ拡散され検出用電極13へ戻らず、縦波の影響を軽減する。
特開2003−240695号公報 Anal.Chem.Vol67,No4.,1995,P685−693 Anal.Chem.Vol67,No18.,1995,P3324−3335
生化学物質を固定化し、それに特異的に吸着する酵素、抗体、たんぱく質、ホルモンなどの化学物質をQCMセンサで測定する場合には、ng(ナノグラム)レベル以下の質量変化を読み取ることが必要となる。この質量変化に対応する共振周波数変化は、基本周波数にもよるが、およそ数十から数百Hzとなる。したがって、縦波から受ける共振周波数への影響があると質量変化を正確に読み取ることができず大きな問題となる。
特許文献1に記載の従来の微量質量測定装置における反射拡散構造では、流路の天井に複雑な反射拡散構造を形成する必要があるため、特に数百μmから数十μmオーダーの微細な流路(マイクロ流路)において、高い加工精度が要求され高価となる問題があった。また、流路の天井に形成した反射拡散構造によって、検出用電極直上に向かう縦波の反射波は四方へ拡散されるが、検出用電極へ戻ってきてしまう反射波があるため、縦波の影響を完全に無視できないという問題があった。
本発明は、以上の問題点に鑑みなされたもので、流路の天井に複雑な反射拡散構造を必要としない簡素な構造を有し、かつ、縦波から受ける共振周波数への影響がない構造を有する微量質量測定装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明の微量質量測定装置は以下のような振動吸収構造を有する構成とした。
本発明の微量質量測定装置を一言で説明するならば、試料溶液を流す流路と、該流路内に設置した圧電振動子からなるセンサとを備え、該センサより生じる液相中を伝播する縦波振動を該流路内へ吸収させる構造とするために、少なくとも前記センサの設置位置周辺の前記流路を形成する部材は、振動吸収体で構成される構造とした。
具体的には、本願発明によれば、縦波から受ける共振周波数への影響がない構造とするために、前記振動吸収体を前記流路の壁面上に被覆する構造とした。
また、本願発明によれば、縦波から受ける共振周波数への影響がない構造とするために、前記振動吸収体を前記センサの設置位置に対向する前記流路の壁面に配置する構造とした。
本発明は、以上の構成とすることによって、簡素な振動吸収構造を有し、かつ、縦波から受ける共振周波数への影響をなくすことが可能となる。
本発明の微量質量測定装置では、流路の天井に複雑な反射拡散構造を必要とせず、簡便な振動吸収構造で圧電振動子の電極より生じる縦波振動により影響を受ける共振周波数の変動による誤差成分をなくすことができる。
よって、本発明では微量質量測定装置の作製を低コスト化することが可能となる。すなわち、本発明はQCMセンサを組み込んだディスポーザブルバイオチップなどへ応用展開することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、本発明の趣旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
図1は本発明の第1の実施例の微量質量測定装置を示した図であり、図1(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、図1(b)は図1(a)のA−A’線における断面図を示している。101は平板状の圧電基板であり、本実施例ではATカットの水晶基板である。この水晶基板101の上に、凹状の溝が形成された流路形成基板105が接合されて設けられ、この凹状の溝が試料溶液を流す流路104である。図1に示すように、この流路104中に水晶基板101と、この水晶基板101の両面に設けられた電極102、103からなる圧電振動子(水晶振動子)が設置されている。106、107は、それぞれの電極102、103と図示しない測定部とを接続する配線である。本実施例では、流路形成基板105全体が前記水晶振動子から生じる縦波振動を吸収する振動吸収体により形成されている。
流路形成基板105はポリジメチルシロキサン(PDMS)で作製する。流路104は、流路形成基板105と水晶基板101とを位置を合わせて接合することによって形成される。ここで、検出用電極103の直上の流路形成基板105の厚みが大きいほど検出用電極103から生じた縦波の吸収率も高くなるため、縦波から受ける共振周波数への影響が小さくなるが、その厚みは100μm以上あれば縦波から受ける共振周波数への影響はほとんど無視することができる。なお、流路形成基板105、即ち振動吸収体は、検出用電極103から生じた縦波を吸収するために、酵素、抗体、たんぱく質、ホルモンなどの化学物質を含んだ試料溶液の音響インピーダンスと近い部材で作製することが望ましい。これらの試料溶液はいずれも水の音響インピーダンス(1.52×10[kg/m・s])に近いので、流路形成基板105は水の音響インピーダンスと近い合成樹脂などの多孔質体、弾性体もしくは多孔質弾性体で作製すればよく、これらの部材であれば縦波を吸収することが可能である。このように、振動吸収体を試料溶液の音響インピーダンスと整合可能な音響インピーダンスを有する部材を用いて構成すれば、水晶振動子から発生し試料溶液を伝播した縦波振動が振動吸収体の壁面で反射しないで、そのまま振動吸収体中に進入し、進入した縦波振動のエネルギーは、多孔質体、弾性体もしくは多孔質弾性体で形成された振動吸収体により吸収され、消失することとなる。この原理は、本実施例の他、後述する実施例2〜5にも当てはまるものである。
試料溶液を流路104に流しながら、所定の発振回路より配線106、107を通して電極102、103に電流を供給すると、電極102、103に挟まれた部分が共振周波数にて振動する。このとき、検出用電極103から生じた縦波が、流路形成基板105におけるPDMSで形成された流路104の壁面へ吸収されることにより検出用電極103へ戻らず、縦波の影響を無視できる。この縦波は、試料溶液と流路形成基板105との音響インピーダンスマッチングにより、流路104の壁面へ吸収される。
ここで、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響について説明する。マイクロ流路において試料溶液の流れは層流であるので、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響は無視できる。乱流の場合であっても流速が遅ければ、この影響はほとんど無視できる。また、ポンプを使用して試料溶液を流路に流す際に試料溶液の流れが脈動性を有する場合、脈動流によって共振周波数は周期的に影響を受けるが、この共振周波数の信号を脈動の周期に合わせてフィルタ処理すれば、この影響は軽減できる。さらに、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響を完全に排除するために、共振周波数を測定している間だけ試料溶液の流れを止めてもよい。
本実施例の振動吸収構造において、縦波の影響の評価を行なった結果について説明する。水晶基板101は9MHzの基本共振周波数を持つ水晶振動子を使用した。水晶基板101には、1mmφの金電極102、103および配線106、107を100Åの厚さで蒸着して形成した。流路形成基板105はPDMSで作製し、流路形成基板105の高さは1.5mmとした。流路104は幅2mm、深さ60μmとして、水晶基板101に流路形成基板105を電極102、103の位置を合わせながら接合して流路104を形成した。このとき、ウシ抗体またはウシ抗抗体の溶液を流路104に流しながら、所定の発振回路より配線106、107を通して電極102、103に電流を供給すると、電極102、103に挟まれた部分が共振周波数にて振動し、検出用電極103から生じる縦波によって影響を受ける共振周波数の変動はなかった。
以上、本実施形態によれば、圧電振動子からなるセンサの電極より生じる縦波によって影響を受ける共振周波数の変動による誤差成分をなくすことができ、かつ、流路の天井に複雑な反射拡散構造を必要としない簡素な構造とすることができる。よって、本実施例では微量質量測定装置を低コスト化することが可能となる。
図2は本発明の第2の実施例の微量質量測定装置を示した図であり、図2(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、図2(b)は図2(a)のA−A’線における断面図を示している。201は平板状の圧電基板であり、本実施例ではATカットの水晶基板である。この水晶基板201の上に、凹状の溝が形成された流路形成基板205が接合されて設けられ、この凹状の溝が試料溶液を流す流路204である。図2に示すように、この流路204中に水晶基板201と、この水晶基板201の両面に設けられた電極202、203からなる圧電振動子(水晶振動子)が設置されている。207、208は、それぞれの電極202、203と図示しない測定部とを接続する配線である。
本実施例は、流路形成基板205のうち、水晶振動子の近傍の所定領域Bのみが振動吸収体206で形成されて流路204を構成しているとともに、所定領域B以外は振動吸収体ではなく、単に流路204を形成し特に縦波振動を吸収する機能を有しない非吸収部材で構成されている。
流路形成基板205のうち、所定領域B以外はポリエチレンテレフタレート(PET)で作製し、振動吸収体206はポリジメチルシロキサン(PDMS)で作製する。流路204は、流路形成基板205と水晶基板201とを位置を合わせて接合することによって形成される。振動吸収体206の厚みは大きいほど検出用電極203から生じた縦波の吸収率も高くなるため、縦波から受ける共振周波数への影響が小さくなるが、その厚みは100μm以上あれば縦波から受ける共振周波数への影響はほとんど無視することができる。なお、振動吸収体206は、検出用電極203から生じた縦波を吸収するために、酵素、抗体、たんぱく質、ホルモンなどの化学物質を含んだ試料溶液の音響インピーダンスと近い部材で作製することが望ましい。これらの試料溶液はいずれも水の音響インピーダンス(1.52×10[kg/m・s])に近いので、振動吸収体206は水の音響インピーダンスと近い合成樹脂などの多孔質体、弾性体もしくは多孔質弾性体で作製すればよく、これらの部材であれば縦波を吸収することが可能である。また、流路形成基板205は、ポリプロピレン(PPP)などの合成樹脂またはガラスで作製してもよい。
試料溶液を流路204に流しながら、所定の発振回路より配線207、208を通して電極202、203に電流を供給すると、電極202、203に挟まれた部分が共振周波数にて振動する。このとき、検出用電極203から生じた縦波が、振動吸収体206におけるPDMSで形成された流路204の壁面へ吸収されることにより検出用電極203へ戻らず、縦波の影響を無視できる。この縦波は、試料溶液と振動吸収体206との音響インピーダンスマッチングにより、流路204の壁面へ吸収される。
ここで、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響について説明する。マイクロ流路において試料溶液の流れは層流であるので、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響は無視できる。乱流の場合であっても流速が遅ければ、この影響はほとんど無視できる。また、ポンプを使用して試料溶液を流路に流す際に試料溶液の流れが脈動性を有する場合、脈動流によって共振周波数は周期的に影響を受けるが、この共振周波数の信号を脈動の周期に合わせてフィルタ処理すれば、この影響は軽減できる。さらに、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響を完全に排除するために、共振周波数を測定している間だけ試料溶液の流れを止めてもよい。
本実施例の振動吸収構造において、縦波の影響の評価を行なった結果について説明する。水晶基板201は9MHzの基本共振周波数を持つ水晶振動子を使用した。水晶基板201には、1mmφの金電極202、203および配線207、208を100Åの厚さで蒸着して形成した。流路形成基板205のうち、所定領域B以外はPETで作製し、振動吸収体206はPDMSで作製して、流路形成基板205の高さは1.5mmとした。流路204は幅2mm、深さ60μmとして、水晶基板201に流路形成基板205を電極202、203の位置を合わせながら接合して流路204を形成した。このとき、ウシ抗体またはウシ抗抗体の溶液を流路204に流しながら、所定の発振回路より配線207、208を通して電極202、203に電流を供給すると、電極202、203に挟まれた部分が共振周波数にて振動し、検出用電極203から生じる縦波によって影響を受ける共振周波数の変動はなかった。また、実施例1では、流路形成基板105がPDMSからなるため材料コストが割高となるが、本実施例では、流路形成基板205のうち、所定領域B以外が安価な材質であるPETからなり、振動吸収体206のみをPDMSで構成するため、作製にかかるコストを抑えることができた。
以上、本実施形態によれば、圧電振動子からなるセンサの電極より生じる縦波によって影響を受ける共振周波数の変動による誤差成分をなくすことができ、かつ、流路の天井に複雑な反射拡散構造を必要としない簡素な構造とすることができる。よって、本実施例では微量質量測定装置を低コスト化することが可能となる。さらに、流路形成基板205の一部をPETやPPPなどの安価な材質で構成することによって、微量質量測定装置のコストをより低減することができる。
図3は本発明の第3の実施例の微量質量測定装置を示した図であり、図3(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、図3(b)は図3(a)のA−A’線における断面図を示している。301は平板状の圧電基板であり、本実施例ではATカットの水晶基板である。この水晶基板301の上に、凹状の溝が形成された流路形成基板305が接合されて設けられ、この凹状の溝が試料溶液を流す流路304である。図3に示すように、この流路304中に水晶基板301と、この水晶基板301の両面に設けられた電極302、303からなる圧電振動子(水晶振動子)が設置されている。307、308は、それぞれの電極302、303と図示しない測定部とを接続する配線である。
本実施例の流路形成基板305は、振動吸収体ではなく単に流路304を形成し、特に縦波振動を吸収する機能を有しない非吸収部材と、この非吸収部材で形成された凹状溝の流路304の内壁面部に設けられ、しかも水晶振動子の近傍の所定領域Bのみを振動吸収体で被覆する被覆部306とからなり、部分的に2層の積層構造で構成されている。
流路形成基板305はポリエチレンテレフタレート(PET)で作製する。流路304は、所定領域Bにおける流路304の壁面上にポリジメチルシロキサン(PDMS)が被覆されて被覆部306を形成し、流路形成基板305と水晶基板301とを位置を合わせて接合することによって形成される。ここで、被覆部306の厚みが大きいほど検出用電極303から生じた縦波の吸収率も高くなるため、縦波から受ける共振周波数への影響が小さくなるが、その厚みは100μm以上あれば縦波から受ける共振周波数への影響はほとんど無視することができる。なお、被覆部306は、検出用電極303から生じた縦波を吸収するために、酵素、抗体、たんぱく質、ホルモンなどの化学物質を含んだ試料溶液の音響インピーダンスと近い部材で作製することが望ましい。これらの試料溶液はいずれも水の音響インピーダンス(1.52×10[kg/m・s])に近いので、被覆部306は水の音響インピーダンスと近い合成樹脂やゲルなどの多孔質体、弾性体もしくは多孔質弾性体で作製すればよく、これらの部材であれば縦波を吸収することが可能である。さらに、被覆部306にゲルを用いる場合は、リン酸ゲルなどのように、試料溶液がゲルと反応しないようなものが好ましい。また、流路形成基板305は、ポリプロピレン(PPP)などの合成樹脂またはガラスで作製してもよい。
試料溶液を流路304に流しながら、所定の発振回路より配線307、308を通して電極302、303に電流を供給すると、電極302、303に挟まれた部分が共振周波数にて振動する。このとき、検出用電極303から生じた縦波が、所定領域Bにおける流路304の壁面上にPDMSで形成された被覆部306へ吸収されることにより検出用電極303へ戻らず、縦波の影響を無視できる。この縦波は、試料溶液と被覆部306との音響インピーダンスマッチングにより、被覆部306へ吸収される。
ここで、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響について説明する。マイクロ流路において試料溶液の流れは層流であるので、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響は無視できる。乱流の場合であっても流速が遅ければ、この影響はほとんど無視できる。また、ポンプを使用して試料溶液を流路に流す際に試料溶液の流れが脈動性を有する場合、脈動流によって共振周波数は周期的に影響を受けるが、この共振周波数の信号を脈動の周期に合わせてフィルタ処理すれば、この影響は軽減できる。さらに、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響を完全に排除するために、共振周波数を測定している間だけ試料溶液の流れを止めてもよい。
本実施例の振動吸収構造において、縦波の影響の評価を行なった結果について説明する。水晶基板301は9MHzの基本共振周波数を持つ水晶振動子を使用した。水晶基板301には、1mmφの金電極302、303および配線307、308を100Åの厚さで蒸着して形成した。流路形成基板305はPETで作製し、流路形成基板305の高さは1.5mmとした。流路304は幅2mm、深さ200μmとして、水晶基板301に流路形成基板305を電極302、303の位置を合わせながら接合して流路304を形成した。被覆部306は、所定領域Bにおける流路304の壁面上に厚み100μmのPDMSを被覆して形成した。このとき、ウシ抗体またはウシ抗抗体の溶液を流路304に流しながら、所定の発振回路より配線307、308を通して電極302、303に電流を供給すると、電極302、303に挟まれた部分が共振周波数にて振動し、検出用電極303から生じる縦波によって影響を受ける共振周波数の変動はなかった。また、実施例1では、流路形成基板105がPDMSからなるため材料コストが割高となるが、本実施例では、流路形成基板305は安価な材質であるPETからなり、被覆部306のみをPDMSで構成するため、作製にかかるコストを抑えることができた。
以上、本実施形態によれば、圧電振動子からなるセンサの電極より生じる縦波により影響を受ける共振周波数の変動による誤差成分をなくすことができ、かつ、流路の天井に複雑な反射拡散構造を必要としない簡素な構造とすることができる。よって、本実施例では微量質量測定装置を低コスト化することが可能となる。さらに、流路形成基板305をPETやPPPなどの安価な材質で構成することによって、微量質量測定装置のコストをより低減することができる。
図4は本発明の第4の実施例の微量質量測定装置を示した図であり、図4(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、図4(b)は図4(a)のA−A’線における断面図を示している。401は平板状の圧電基板であり、本実施例ではATカットの水晶基板である。この水晶基板401の上に、凹状の溝が形成された流路形成基板405が接合されて設けられ、この凹状の溝が試料溶液を流す流路404である。図4に示すように、この流路404中に水晶基板401と、この水晶基板401の両面に設けられた電極402、403からなる圧電振動子(水晶振動子)が設置されている。407、408は、それぞれの電極402、403と図示しない測定部とを接続する配線である。
本実施例は、流路形成基板405のうち、水晶振動子の近傍の所定領域Bの凹状溝の水晶振動子と対向する壁部(天井壁部)のみが振動吸収体406で構成され、この水晶振動子と対向する壁部(天井壁部)を除く部分、即ち、流路404を形成している凹状溝の側壁部分と、水晶振動子の近傍の所定領域B以外の凹状溝の天井壁部は、振動吸収体ではなく単に流路404を形成し、特に縦波振動を吸収する機能を有しない非吸収部材で構成されている。
流路形成基板405のうち、振動吸収体406以外の部分はポリエチレンテレフタレート(PET)で作製し、振動吸収体406はポリジメチルシロキサン(PDMS)で作製する。流路404は、流路形成基板405と水晶基板401とを位置を合わせて接合することによって形成される。振動吸収体406の厚みは大きいほど検出用電極403から生じた縦波の吸収率も高くなるため、縦波から受ける共振周波数への影響が小さくなるが、その厚みは100μm以上あれば縦波から受ける共振周波数への影響はほとんど無視することができる。なお、振動吸収体406は、検出用電極403から生じた縦波を吸収するために、酵素、抗体、たんぱく質、ホルモンなどの化学物質を含んだ試料溶液の音響インピーダンスと近い部材で作製することが望ましい。これらの試料溶液はいずれも水の音響インピーダンス(1.52×10[kg/m・s])に近いので、振動吸収体406は水の音響インピーダンスと近い合成樹脂などの多孔質体、弾性体もしくは多孔質弾性体で作製すればよく、これらの部材であれば縦波を吸収することが可能である。また、流路形成基板405は、ポリプロピレン(PPP)などの合成樹脂またはガラスで作製してもよい。
試料溶液を流路404に流しながら、所定の発振回路より配線407、408を通して電極402、403に電流を供給すると、電極402、403に挟まれた部分が共振周波数にて振動する。このとき、検出用電極403から生じた縦波は、主に検出用電極403に対向する流路404の壁面へ向かうため、振動吸収体406におけるPDMSで形成された流路404の壁面で吸収され、検出用電極403へ戻らない。したがって、縦波の影響を無視できる。この縦波は、試料溶液と振動吸収体406との音響インピーダンスマッチングにより、流路404の壁面へ吸収される。
ここで、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響について説明する。マイクロ流路において試料溶液の流れは層流であるので、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響は無視できる。乱流の場合であっても流速が遅ければ、この影響はほとんど無視できる。また、ポンプを使用して試料溶液を流路に流す際に試料溶液の流れが脈動性を有する場合、脈動流によって共振周波数は周期的に影響を受けるが、この共振周波数の信号を脈動の周期に合わせてフィルタ処理すれば、この影響は軽減できる。さらに、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響を完全に排除するために、共振周波数を測定している間だけ試料溶液の流れを止めてもよい。
本実施例の振動吸収構造において、縦波の影響の評価を行なった結果について説明する。水晶基板401は9MHzの基本共振周波数を持つ水晶振動子を使用した。水晶基板401には、1mmφの金電極402、403および配線407、408を100Åの厚さで蒸着して形成した。流路形成基板405のうち、振動吸収体406以外の部分は高さ1.5mmとしてPETで作製し、振動吸収体406は高さ1.4mmとしてPDMSで作製した。流路404は幅2mm、深さ100μmとして、水晶基板401に流路形成基板405を電極402、403の位置を合わせながら接合して流路404を形成した。このとき、ウシ抗体またはウシ抗抗体の溶液を流路404に流しながら、所定の発振回路より配線407、408を通して電極402、403に電流を供給すると、電極402、403に挟まれた部分が共振周波数にて振動し、検出用電極403から生じる縦波によって影響を受ける共振周波数の変動はなかった。また、実施例1では、流路形成基板105がPDMSからなるため材料コストが割高となるが、本実施例では、流路形成基板405のうち、振動吸収体406以外の部分は安価な材質であるPETからなり、振動吸収体406のみをPDMSで構成するため、作製にかかるコストを抑えることができた。
以上、本実施形態によれば、圧電振動子からなるセンサの電極より生じる縦波によって影響を受ける共振周波数の変動による誤差成分をなくすことができ、かつ、流路の天井に複雑な反射拡散構造を必要としない簡素な構造とすることができる。よって、本実施例では微量質量測定装置を低コスト化することが可能となる。さらに、流路形成基板405の一部をPETやPPPなどの安価な材質で構成することによって、微量質量測定装置のコストをより低減することができる。
図5は本発明の第5の実施例の微量質量測定装置を示した図であり、図5(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、図5(b)は図5(a)のA−A’線における断面図を示している。501は平板状の圧電基板であり、本実施例ではATカットの水晶基板である。この水晶基板501の上に、凹状の溝が形成された流路形成基板505が接合されて設けられ、この凹状の溝が試料溶液を流す流路504である。図5に示すように、この流路504中に水晶基板501と、この水晶基板501の両面に設けられた電極502、503からなる圧電振動子(水晶振動子)が設置されている。507、508は、それぞれの電極502、503と図示しない測定部とを接続する配線である。
本実施例の流路形成基板505は、振動吸収体ではなく単に流路504を形成し、特に縦波振動を吸収する機能を有しない非吸収部材と、この非吸収部材で形成された凹状溝の流路の内壁面部で、しかも水晶振動子の近傍の所定領域Bであって、電極503の設置位置に対向する流路壁面部のみを振動吸収体で被覆する被覆部506とからなり、実施例3の構造よりも更に極小の部分のみを振動吸収体で覆った構造である。
流路形成基板505はポリエチレンテレフタレート(PET)で作製する。流路504は、検出用電極503の設置位置に対向する流路504の壁面上にポリジメチルシロキサン(PDMS)が被覆されて被覆部506を形成し、流路形成基板505と水晶基板501とを位置を合わせて接合することによって形成される。ここで、被覆部506の厚みが大きいほど検出用電極503から生じた縦波の吸収率も高くなるため、縦波から受ける共振周波数への影響が小さくなるが、その厚みは100μm以上あれば縦波から受ける共振周波数への影響はほとんど無視することができる。なお、被覆部506は、検出用電極503から生じた縦波を吸収するために、酵素、抗体、たんぱく質、ホルモンなどの化学物質を含んだ試料溶液の音響インピーダンスと近い部材で作製することが望ましい。これらの試料溶液はいずれも水の音響インピーダンス(1.52×10[kg/m・s])に近いので、被覆部506は水の音響インピーダンスと近い合成樹脂やゲルなどの多孔質体、弾性体もしくは多孔質弾性体で作製すればよく、これらの部材であれば縦波を吸収することが可能である。さらに、被覆部506にゲルを用いる場合は、リン酸ゲルなどのように、試料溶液がゲルと反応しないようなものが好ましい。また、流路形成基板505は、ポリプロピレン(PPP)などの合成樹脂またはガラスで作製してもよい。
試料溶液を流路504に流しながら、所定の発振回路より配線507、508を通して電極502、503に電流を供給すると、電極502、503に挟まれた部分が共振周波数にて振動する。このとき、検出用電極503から生じた縦波は、主に検出用電極503に対向する流路504の壁面へ向かうため、PDMSで形成された被覆部506で吸収され、検出用電極503へ戻らない。したがって、縦波の影響を無視できる。この縦波は、試料溶液と被覆部506との音響インピーダンスマッチングにより、被覆部506へ吸収される。
ここで、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響について説明する。マイクロ流路において試料溶液の流れは層流であるので、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響は無視できる。乱流の場合であっても流速が遅ければ、この影響はほとんど無視できる。また、ポンプを使用して試料溶液を流路に流す際に試料溶液の流れが脈動性を有する場合、脈動流によって共振周波数は周期的に影響を受けるが、この共振周波数の信号を脈動の周期に合わせてフィルタ処理すれば、この影響は軽減できる。さらに、試料溶液の流れから受ける共振周波数への影響を完全に排除するために、共振周波数を測定している間だけ試料溶液の流れを止めてもよい。
本実施例の振動吸収構造において、縦波の影響の評価を行なった結果について説明する。水晶基板501は9MHzの基本共振周波数を持つ水晶振動子を使用した。水晶基板501には、1mmφの金電極502、503および配線507、508を100Åの厚さで蒸着して形成した。流路形成基板505はPETで作製し、流路形成基板505の高さは1.5mmとした。流路504は幅2mm、深さ200μmとして、水晶基板501に流路形成基板505を電極502、503の位置を合わせながら接合して流路504を形成した。被覆部506は、検出用電極503に対向する流路504の壁面上に厚み100μmのPDMSを被覆して形成した。このとき、ウシ抗体またはウシ抗抗体の溶液を流路504に流しながら、所定の発振回路より配線507、508を通して電極502、503に電流を供給すると、電極502、503に挟まれた部分が共振周波数にて振動し、検出用電極503から生じる縦波によって影響を受ける共振周波数の変動はなかった。また、実施例1では、流路形成基板105がPDMSからなるため材料コストが割高となるが、本実施例では、流路形成基板505が安価な材質であるPETからなり、被覆部506のみをPDMSで構成するため、作製にかかるコストを抑えることができた。
以上、本実施形態によれば、圧電振動子からなるセンサの電極より生じる縦波により影響を受ける共振周波数の変動による誤差成分をなくすことができ、かつ、流路の天井に複雑な反射拡散構造を必要としない簡素な構造とすることができる。よって、本実施例では微量質量測定装置を低コスト化することが可能となる。さらに、流路形成基板505をPETやPPPなどの安価な材質で構成することによって、微量質量測定装置のコストをより低減することができる。
本発明の実施例1の微量質量測定装置を示す説明図であり、(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、(b)は(a)のA−A’線における断面図である。 本発明の実施例2の微量質量測定装置を示す説明図であり、(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、(b)は(a)のA−A’線における断面図である。 本発明の実施例3の微量質量測定装置を示す説明図であり、(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、(b)は(a)のA−A’線における断面図である。 本発明の実施例4の微量質量測定装置を示す説明図であり、(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、(b)は(a)のA−A’線における断面図である。 本発明の実施例5の微量質量測定装置を示す説明図であり、(a)は微量質量測定装置における振動吸収構造を上方から見た平面図を示し、(b)は(a)のA−A’線における断面図である。 従来例の微量質量測定装置における反射拡散構造を示す説明図であり、(a)は反射拡散構造を上方から見た平面図、(b)は(a)のA−A’線における断面図である。
符号の説明
11 水晶基板
12 電極
13 電極(検出用電極)
14 流路形成基板
15 流路
16 反射拡散構造
17 配線
18 配線
101 水晶基板
102 電極
103 電極(検出用電極)
104 流路
105 流路形成基板
106 配線
107 配線
201 水晶基板
202 電極
203 電極(検出用電極)
204 流路
205 流路形成基板
206 振動吸収体
207 配線
208 配線
301 水晶基板
302 電極
303 電極(検出用電極)
304 流路
305 流路形成基板
306 被覆部
307 配線
308 配線
401 水晶基板
402 電極
403 電極(検出用電極)
404 流路
405 流路形成基板
406 振動吸収体
407 配線
408 配線
501 水晶基板
502 電極
503 電極(検出用電極)
504 流路
505 流路形成基板
506 被覆部
507 配線
508 配線

Claims (10)

  1. 試料溶液を流す流路と、該流路内に設置した圧電振動子とを備え、該圧電振動子の共振周波数を測定することにより、前記試料溶液中に含まれる化学物質が前記圧電振動子に付着する質量を測定する微量質量測定装置において、
    前記圧電振動子の近傍に、前記圧電振動子から生じる縦波振動を吸収する振動吸収体を有することを特徴とする微量質量測定装置。
  2. 前記流路は、前記圧電振動子を形成する圧電基板上に、凹状溝が形成された流路形成基板を接合して形成されていることを特徴とする請求項1記載の微量質量測定装置。
  3. 前記流路形成基板が、前記振動吸収体であることを特徴とする請求項2記載の微量質量測定装置。
  4. 前記流路形成基板は、前記振動吸収体と、前記縦波振動を吸収しない非吸収部材とからなることを特徴とする請求項2記載の微量質量測定装置。
  5. 前記流路形成基板のうち、前記圧電振動子の近傍の所定領域が前記振動吸収体であり、前記所定領域以外が前記非吸収部材であることを特徴とする請求項4記載の微量質量測定装置。
  6. 前記流路形成基板は、前記流路を形成する前記非吸収部材と、該非吸収部材で形成された前記流路の内壁面部に設けられ、前記水晶振動子の近傍の所定領域を被覆する振動吸収体からなる被覆部とを有することを特徴とする請求項4記載の微量質量測定装置。
  7. 前記流路形成基板のうち、前記圧電振動子の近傍領域の前記凹状溝の前記圧電振動子と対向する壁部が前記振動吸収体からなり、前記壁部以外は前記非吸収部材からなることを特徴とする請求項4記載の微量質量測定装置。
  8. 前記被覆部は、前記圧電振動子と対向する壁面部のみに形成されていることを特徴とする請求項6記載の微量質量測定装置。
  9. 前記圧電基板は水晶基板であり、前記圧電振動子は水晶振動子であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の微量質量測定装置。
  10. 前記振動吸収体は、化学物質を含んだ前記試料溶液の音響インピーダンスと整合可能な音響インピーダンスを有する部材からなることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の微量質量測定装置。
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