JP2006162422A - プローブカード - Google Patents

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Chikaomi Mori
親臣 森
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
Masanari Nakajima
雅成 中島
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Abstract

【課題】基板の上下間の導通不良を解消し、接触安定性に優れ、熱によるプローブカードの変形に対応し、被検査対象物との間隔を最適な状態に保ち、メンテナンス性に優れたプローブカードを提供する。
【解決手段】サブ基板3およびガイドベース22の表面に当接するストッパー部74と、ガイドベース22の第4スルーホール29内で弾性的接触を行う第2接触部75と、第2スルーホール22内で弾性的接触を行う第3接触部76を有し、サブ基板3、ガイドベース22およびガイド21を着脱可能に弾性的に結合する接続ピン7、ガイド21の第3スルーホール30に挿入される挿入部61、挿入部61を支持しガイド21と接触して高さ方向の位置決めを担う支持部73、支持部73から延在するアーム部64と、アーム部64の先端側に配置され、被検査対象物の電極に接触する接触部65を有するプローブ6とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、LSIチップなどの半導体デバイスの電気的諸特性を測定するプローブカードに関する。
LSIチップなどの半導体デバイスの電気的諸特性を測定するプローブカードには、カンチレバー型と呼ばれる横型タイプと、垂直型と呼ばれる縦型タイプとがある。このうち横型タイプのプローブカードは、近年のLSIチップの大規模高集積化とテスターの多重化に伴う多チップ同時測定に適していない面があり、使用されることが少なくなっている。これに対して縦型タイプのプローブカードは、より多くのプローブを使用でき、プローブの配置の自由度が高く、多チップ同時測定にも適しているため、現在主流になっている。
縦型プローブカードは、測定器の電極と接続する電極を備えたメイン基板と、被検査対象物の電極と接続するプローブを備えたスペーストランスフォーマーと、メイン基板とスペーストランスフォーマー間に設けられたサブ基板と、メイン基板を補強する補強板とから構成され、それらの電気的接続のために接続ピンが使用される。
LSIチップなどの半導体デバイスの検査には、複数のチップを同時に測定することが求められており、近年そこで使用するプローブカードの電極数が更に増加しても、より電気的接触の安定性が高く、高性能、高信頼性のプローブカードが要求されている。
また、プローブカードは、扱う電流が微小であると共に多数回、接離を繰り返すため、特にそのプローブの接触圧の安定性や電気導通特性の安定・維持が望まれ、又、接離に伴う衝撃や振動によって発生する変形や折損に対する対応も求められている。
さらに、プローブカードに用いられるメイン基板には、プローブカード全体を支えるための機械的強度と、測定時の電気的接触により発生する熱を吸収し起こる温度分布の変化に対応する熱伝導率の高さが要求されている。従って、上記の要求に対処するために、メイン基板に補強板を設けることが一般的に行われている。このプローブカード用補強板としては、軽量化を重視したアルミニウムメタル系材料や、強度面を重視したステンレス系の材料等が用いられている。
従来のプローブカードの基板間の電気的接続に用いられる接続ピンとしては、図12に示すような、スペーストランスフォーマーに半田付け固定され、サブ基板のスルーホールの内壁に接触するタイプのものが多く用いられてきた(上記メイン基板は図示省略)。しかし、このタイプの接続ピンは、検査する半導体デバイスの種類に合わせてプローブカードの基板構成を変更しようとしても接続ピンがスペーストランスフォーマーから取り外せないため、対応できる構成が限られてしまうという不都合があり、又、接続ピンが曲がる、折れる等の事故が発生した際も該当する接続ピンのみを取り外すことができず、スペーストランスフォーマー全体を交換する必要があるといった欠点があった。
更に、複数の接続ピンがスペーストランスフォーマーに完全に固定されることにより、各接続ピンのわずかな位置ズレがあってもサブ基板への挿入が困難となってしまうため、製作にあたっては極めて高い位置決め精度を維持しながら接続ピンを1本ずつ半田付けする必要があり、製作時間が長くなる、又、製造コストが嵩む、といった欠点があった。
半導体デバイスの測定は、プローブカードのプローブをICチップ等の被検査対象物(図示省略)に押圧接触し、テスター等の検査用測定器(図示省略)をメイン基板の上部電極に接触させて行うが、従来のプローブカードでは、図12に示すように、プローブはスペーストランスフォーマーに直に半田付け固定されているため、繰り返しの接離によるプローブの変形や折損が生じた場合にはスペーストランスフォーマー自体を交換する必要があり、時間的にも経済的にも極めて非効率的であった。
従来のプローブカードの構成では、半導体デバイス測定時は、通電によって半導体デバイスが発熱し、その熱がプローブカードにも伝わって、プローブカードの各基板の温度分布が変化する。その結果、プローブカードの各基板には、熱膨張による変形が生じ、プローブカードに変形(反り)が生じる。
変形の主な原因は、各基板の材質が異なっているため熱膨張係数がそれぞれ異なり、その結果、熱膨張量に差が生じ、熱膨張量の小さい基板側に変形(反り)が生じる。その変形(反り)がプローブカードと被検査対象物との相対的な位置変形(Z変位)を生じさせる。その結果、被検査対象物に対するプローブの高さに変化が生じ、プローブが被検査対象物に対し過剰に近接し、プローブおよび被検査対象物が破損するという問題点があった。
また、接続ピンには、サブ基板とスペーストランスフォーマー間に熱により生じる熱膨張量の差により、平行な方向にせん断応力が作用し、接続ピンが曲がる、折れる等の事故が発生し易いという問題点もあった。
上述したように、従来のプローブカードの各部材の接続等には溶接等の結合手段が多数用いられており、各部材の交換は容易に行えるものではなく、交換のための時間とコストが非常にかかるものであった。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解決するために、プローブの構成部材の結合を、弾性体の弾性力により可能とし、部材の交換がより簡単なプローブカードを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、半導体デバイスの検査時に発生する熱によるプローブカードの変形に対応し、プローブと被検査対象物との間隔を最適な状態に保つことができるプローブカードを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のプローブカードは、
測定器と接続される上部電極が設けられた第1主面と、上記上部電極と配線にて電気的に導通する下部電極が設けられた第2主面を有するメイン基板、
上記メイン基板に結合され、上記下部電極と電気的に導通する導電層が形成された第1スルーホールを有するサブ基板、
上記サブ基板に対向配置され、第4スルーホールを有するガイドベース、
上記ガイドベースに固定され、導電層が形成された第2スルーホールと、上記第2スルーホールと配線パターンにより導通される導電層が形成された第3スルーホールを有するガイド、
上記サブ基板の第1スルーホール内に挿入される先端部と、第1スルーホール内で弾性的接触を行う第1接触部と、上記第1接触部を支える支持部と、上記ガイドベースの第4スルーホール内で弾性的接触を行う第2接触部と、上記ガイドの第2スルーホール内で弾性的接触を行う第3接触部を有し、上記サブ基板、上記ガイドベースおよび上記ガイドを着脱可能に弾性的に結合する接続ピン、
および上記ガイドの第3スルーホールに挿入される挿入部と、上記挿入部を支持し上記ガイドと接触して高さ方向の位置決めを担う支持部と、上記支持部から延在するアーム部と、上記アーム部の先端側に配置され、被検査対象物の電極に接触する接触部を有するプローブ、
を備えることを特徴とする。
また、本発明のプローブカードは、
測定器と接続される上部電極が設けられた第1主面と、上記上部電極と配線にて電気的に導通する下部電極が設けられた第2主面を有するメイン基板、
上記メイン基板に結合され、上記下部電極と電気的に導通する導電層が形成された第1スルーホールを有するサブ基板、
上記サブ基板に対向配置され、第4スルーホールを有するガイドベース、
上記ガイドベースに固定され、導電層が形成された第2スルーホールと、上記第2スルーホールと配線パターンにより導通される導電層が形成された第3スルーホールを有するガイド、
上記サブ基板の第1スルーホール内に挿入される先端部と、第1スルーホール内で弾性的接触を行う第1接触部と、上記第1接触部を支える支持部と、上記サブ基板および上記ガイドベースの表面に当接するストッパー部と、上記ガイドベースの第4スルーホール内で弾性的接触を行う第2接触部と、上記ガイドの第2スルーホール内で弾性的接触を行う第3接触部を有し、上記サブ基板、上記ガイドベースおよび上記ガイドを着脱可能に弾性的に結合する接続ピン、
および上記ガイドの第3スルーホールに挿入される挿入部と、上記挿入部を支持し上記ガイドと接触して高さ方向の位置決めを担う支持部と、上記支持部から延在するアーム部と、上記アーム部の先端側に配置され、被検査対象物の電極に接触する接触部を有するプローブ、
を備えることを特徴とする。
上記接続ピンの上記サブ基板の第1スルーホール内への上記挿入部は、上記支持部が上記ストッパー部から上記第1スルーホールの略中心部を上記第1スルーホールの内壁と略平行に延伸し、上記支持部の先端は上記第1スルーホールの内壁と接触するように屈曲しており、上記先端部は上記先端部の他端が上記ストッパー部へと向くように上記支持部の先端から湾曲して連なり、上記第1接触部は上記先端部の他端から上記第1スルーホールの内壁に上記第1接触部の先端が接触するように延伸されてなることが好ましい。
また、上記メイン基板に固定されるメイン補強板、上記メイン補強板に固定されるサブ補強板、上記メイン補強板と上記サブ補強板の結合状態を調整する結合状態調整手段からなる補強板を備えることが好ましい。
そして、上記ガイド表面の配線パターンで導通された上記第3スルーホールが、1つのプローブに対して複数個配設され、上記プローブが複数個の上記挿入部を有することが好ましい。
上記プローブの挿入部がバネ性を有し、上記第3スルーホール内部で圧力接触することが好ましい。
そして、上記補強板の結合状態調整手段が、上記サブ補強板を上記メイン補強板に結合する複数のネジであることが好ましい。
本発明のプローブカードは、
測定器と接続される上部電極が設けられた第1主面と、上記上部電極と配線にて電気的に導通する下部電極が設けられた第2主面を有するメイン基板、
上記メイン基板に結合され、上記下部電極と電気的に導通する導電層が形成された第1スルーホールを有するサブ基板、
上記サブ基板に対向配置され、第4スルーホールを有するガイドベース、
上記ガイドベースに固定され、導電層が形成された第2スルーホールと、上記第2スルーホールと配線パターンにより導通される導電層が形成された第3スルーホールを有するガイド、
上記サブ基板の第1スルーホール内に挿入される先端部と、第1スルーホール内で弾性的接触を行う第1接触部と、上記第1接触部を支える支持部と、上記ガイドベースの第4スルーホール内で弾性的接触を行う第2接触部と、上記ガイドの第2スルーホール内で弾性的接触を行う第3接触部を有し、上記サブ基板、上記ガイドベースおよび上記ガイドを着脱可能に弾性的に結合する接続ピン、
および上記ガイドの第3スルーホールに挿入される挿入部と、上記挿入部を支持し上記ガイドと接触して高さ方向の位置決めを担う支持部と、上記支持部から延在するアーム部と、上記アーム部の先端側に配置され、被検査対象物の電極に接触する接触部を有するプローブ、
を備えることにより、プローブカードの構成部材が弾性体の弾性力により接続され、各部材の交換が容易になり、メンテナンス性に優れたプローブカードを提供することができる。
又、本発明のプローブカードは、
測定器と接続される上部電極が設けられた第1主面と、上記上部電極と配線にて電気的に導通する下部電極が設けられた第2主面を有するメイン基板、
上記メイン基板に結合され、上記下部電極と電気的に導通する導電層が形成された第1スルーホールを有するサブ基板、
上記サブ基板に対向配置され、第4スルーホールを有するガイドベース、
上記ガイドベースに固定され、導電層が形成された第2スルーホールと、上記第2スルーホールと配線パターンにより導通される導電層が形成された第3スルーホールを有するガイド、
上記サブ基板の第1スルーホール内に挿入される先端部と、第1スルーホール内で弾性的接触を行う第1接触部と、上記第1接触部を支える支持部と、上記サブ基板および上記ガイドベースの表面に当接するストッパー部と、上記ガイドベースの第4スルーホール内で弾性的接触を行う第2接触部と、上記ガイドの第2スルーホール内で弾性的接触を行う第3接触部を有し、上記サブ基板、上記ガイドベースおよび上記ガイドを着脱可能に弾性的に結合する接続ピン、
および上記ガイドの第3スルーホールに挿入される挿入部と、上記挿入部を支持し上記ガイドと接触して高さ方向の位置決めを担う支持部と、上記支持部から延在するアーム部と、上記アーム部の先端側に配置され、被検査対象物の電極に接触する接触部を有するプローブ、
を備えることにより、サブ基板とガイドベースの離隔が一定で、プローブカードの各構成部材が弾性体の弾性力により接続され、各部材の交換が容易に適切な構成を成すことができ、メンテナンス性に優れたプローブカードを提供することができる。
又、本発明のプローブカードは、上記接続ピンの上記サブ基板の第1スルーホール内への上記挿入部は、上記支持部が上記ストッパー部から上記第1スルーホールの略中心部を上記第1スルーホールの内壁と略平行に延伸し、上記支持部の先端は上記第1スルーホールの内壁と接触するように屈曲しており、上記先端部は上記先端部の他端が上記ストッパー部へと向くように上記支持部の先端から湾曲して連なり、上記第1接触部は上記先端部の他端から上記第1スルーホールの内壁に上記第1接触部の先端が接触するように延伸されてなることにより、上記第1スルーホール内壁と上記接続ピンの支持部の間のクリアランスを確保することができ、サブ基板とガイドベース間の熱膨張率の差を吸収することが可能となる。
本発明のプローブカードは、上記メイン基板に固定されるメイン補強板、上記メイン補強板に固定されるサブ補強板、上記メイン補強板と上記サブ補強板の結合状態を調整する結合状態調整手段からなる補強板を備えることにより、試験時に発生する熱によるプローブカードの変形の原因となる歪み量をコントロールし、プローブとウエーハとの間隔を最適な状態に保つことを可能とする。
本発明のプローブカードは、上記ガイド表面の配線パターンで導通された上記第3スルーホールが、1つのプローブに対して複数個配設され、上記プローブが複数個の上記挿入部を有することにより、プローブを確実に位置決め、装着、固定でき、被検査対象物との確実な接触性を長期にわたって得ることができるようになった。
そして、本発明のプローブカードは、上記プローブの挿入部がバネ性を有し、上記第3スルーホール内部で圧力接触することにより、ガイドとプローブの導通を確実に行うことができ、プローブの交換を繰り返しても確実な接触性を長期にわたって得ることができるようになった。
又、本発明のプローブカードは、上記補強板の結合状態調整手段が、上記サブ補強板を上記メイン補強板に結合する複数のネジであることにより、上記メイン基板に対する上記サブ基板の結合状態の調整をより簡単に可能とする。
プローブカードAは、図1に示すように、メイン基板1、メイン基板1を補強する補強板8、サブ基板3、ガイドベース22、ガイド21の基板類と、各基板を接続する接続ピン7と、被検査対象物の電極に接触するプローブ6により構成されている。図1では、ガイド21の固定方法をわかりやすくするために、ガイド21を、ガイドベース22に固定した状態と、取り外した状態の両方を示している。
上記メイン基板1は、テスター等の検査用測定器(図示せず)に電気的に導通する複数の上部電極4を第1主面1aに装備し、後述のサブ基板3に対する電気的導通用としての複数の下部電極5を第2主面1bに装備し、この下部電極5と上部電極4をメイン基板の配線12にて電気的に導通している。
上記メイン基板1は、充填剤14を接着剤として用いてサブ基板3と接続されており、この時メイン基板1の第2主面1bに設けられた下部電極5はサブ基板3に設けられている内部がメッキ処理された導電層を有する複数の第1スルーホール9と導電体である接続部材13を介して電気的に接続され、これにより、メイン基板1とサブ基板3は、電気的に導通しながら一体的に結合することになる。
サブ基板3には、メイン基板1の第2主面1bと向かい合う第1主面3aと、ガイドベース22の第1主面2aと向かい合う第2主面3bとが設けられており、この第1主面3aと第2主面3bとの間を導電性メッキ層を有して貫通している複数の第1スルーホール9が設けられている。
上記サブ基板3は、第1スルーホール9に挿入された複数の接続ピン7により、ガイドベース22と弾性的に接続される。ガイドベース22には、サブ基板3の第2主面3bと向かい合う第1主面2aと、ガイド21と向かい合う第2主面2bとが設けられており、この第1主面2aと第2主面2bとの間を貫通している、接続ピン7が挿入される複数の第4スルーホール29が設けられているが、上記サブ基板3の第1スルーホール9とは異なり、メッキ層は設けられていない。
上記ガイドベース22の第2主面2bには、ガイド21が複数の位置決めピン23と複数のガイド用固定ネジ24により正確に固定されている。ガイド21には、上記接続ピン7が挿入される導電性メッキ層を有する複数の第2スルーホール19が形成されており、第2スルーホール19は、ガイド21の表面に設けられた配線17により複数の第3スルーホール30と電気的に接続されている。第3スルーホール30には、ICチップ等の被検査対象物である半導体デバイス(図示省略)に接触される複数のプローブ6が挿入され、第2スルーホール19に挿入された接続ピン7とプローブ6は電気的に接続される。
ガイド21の第2スルーホール19およびガイドベース22の第4スルーホール29に着脱自在に装備された接続ピン7は、サブ基板3の第1スルーホール9内を貫通しており、図1に示すように、導電性メッキ層を有する第1スルーホール9、及び第2スルーホール19の内面と弾性的に接触を行い、電気的に導通するようにしている。この構成を採ることにより、ガイドベース22を貫通する第4スルーホール29の内面のめっきは不要となっており、厚みの薄いガイド21の第2スルーホール19のみをめっきすればよいことになる。又、ガイド21、ガイドベース22それぞれの役割を明確に分担することにより、それぞれに最適な材料、構造、寸法等を採用できる。
メイン基板1を補強するための補強板8は、メイン基板1に固定されるメイン補強板8aと、メイン補強板8aに固定されるサブ補強板8b、メイン補強板8aとサブ補強板8bの結合状態を調整する結合状態調整手段であるネジ8cとから構成されている。ネジ8cによりサブ補強板8bがメイン補強板8aに固定され、補強板固定ネジ25によりメイン補強板8aがメイン基板1に固定されている
メイン補強板8aには、メイン基板1とサブ基板3の平行度を調整するためのプラナリ調整ネジ27およびプラナリ調整ネジ27の緩み止めのためのナット28が備えられている。また、プラナリ調整ネジ27によるガイドベース22への集中荷重を分散するためのスペーサー15が、ガイドベース22の上面とプラナリ調整ネジ27の間に設けてある。
接続ピン7および各種ネジ等の接続手段により一体となった上述の各部材は、メイン補強板8a、メイン基板1およびガイドベース22を貫通する複数のフランジ固定用ネジ11によりフランジ10に固定される。この際ガイドベース22には、フランジ固定用スペーサー26が設けられている。また、スプリング20により、ガイドベース22はフランジ10に支持されている。
各基板の接続に用いられる接続ピン7は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等の良導電性金属材料からエッチング、プレス、或いは電鋳等にて製造され、好ましくは金(Au)、又は錫(Sn)にてメッキ処理されたもので、図2(a)、図3(a)に示すように、サブ基板3の第1スルーホール9内に挿入される先端部71、第1スルーホール9内で弾性的接触を行う第1接触部72、第1接触部を支える支持部73、サブ基板3とガイドベース22の各表面に当接するストッパー部74、ガイドベース22の第4スルーホール29内で弾性的接触を行う第2接触部75、ガイド21の第2スルーホール19内で弾性的接触を行う第3接触部76からなっている。
サブ基板3の第1スルーホール9に挿入される先端部71の形状は、第1スルーホール9への挿通をスムーズにするためU字型あるいはV字型形状としている。
接続ピン7は、上記第2接触部75の形状およびストッパー部74により第1スルーホール9の中心部に位置合わせされる。支持部73はストッパー部74からサブ基板3の第1スルーホール9の中心部を第1スルーホール9の内壁と平行に延伸することにより、支持部73と第1スルーホール9の内壁間にクリアランスを保持できるため、基板間に生じる熱膨張量の差を吸収することが可能となる。
第1接触部72を支える支持部73は、前述した熱膨張によって生じるせん断応力を緩和する効果を得るために、その太さが第1スルーホール9の直径より十分小さく、第1スルーホール9の内壁とのクリアランスを十分に確保することが重要である。支持部73の太さは第1スルーホール9の直径の1/2以下であることが好ましく、1/3以下であることがより好ましい。
ストッパー部74は、サブ基板3及びガイドベース22の表面に当接することで両者の間隔を適正に保つ役割を担う。したがって、サブ基板3の第1スルーホール9及びガイドベース22の第4スルーホール29それぞれの直径より幅広いことが必要である。
サブ基板3とガイドベース22の間隔を適正に保つことは両者の電気的絶縁のために必要であるが、それ以外にも両者を熱的に絶縁させるという意味を持つ。前述したように、半導体デバイス測定時は、通電によって半導体デバイスが発熱し、その熱がプローブカードに伝わって各基板が熱膨張し、サブ基板3とガイドベース22の間で平行な方向にせん断応力が作用して接続ピンが曲がる、折れる等の事故が発生し易い。このようなトラブルを防ぐために両者を適正な間隔に保ち、断熱することが重要となる。
又、サブ基板3及びガイドベース22の間隔を適正に保つために、支持部73と第2接触部75に挟まれる部分の寸法精度が重要であり、使用する接続ピン7すべてが同一寸法精度を有することが望ましい。
ガイドベース22の第4スルーホール29に挿入される第2接触部75は略O字型形状をなして第4スルーホール29内で弾性的接触を行う構成となっている。この形状は、第4スルーホール29の中心線に対して左右対称形であることから、接続ピン7は挿入するだけで自動的に第4スルーホール29の中心に位置合わせされ、第2接触部75につながる第3接触部76がガイド21の第2スルーホール19の中心位置に導かれ、安定した弾性的接触が達成されることになる。
ガイド21の第2スルーホール19の内壁に接触する第3接触部76は、図2(a)、図3(a)に示すように一方が開いた略U字型形状としている。この形状とすることで第3接触部76の先端側に効果的に弾性を持たせることができ、その部分を第2スルーホール19の内壁と接触させることでガイド21からの突出を最小限に抑えることができる。
接続ピン7は、図1、図2、図3に示したように、サブ基板3の第1スルーホール9内に向けて先端部71、第1接触部72及び支持部73を差し入れると、この第1接触部72が導電性メッキ層を有する第1スルーホール9の内壁と接触してサブ基板3の第1スルーホール9と接続ピン7が電気的に導通可能な状態となる。勿論、ガイドベース22を引き下げれば、第1スルーホール9内より接続ピン7の先端部71、第1接触部72及び支持部73を引き抜くことができる。
接続ピン7の先端部71、第1接触部72及び支持部73をサブ基板3のス第1スルーホール9内に挿通し、第1スルーホール9内で接触部を弾性的接触させ、更に、第2接触部75及び第3接触部76をガイド21に設けた第2スルーホール19およびガイドベース22に設けた第4スルーホール29内に挿通し、この第4スルーホール29および第2スルーホール19の内壁に第2接触部75及び第3接触部76がそれぞれ弾性的接触するようにしている。これによりガイド21の第2スルーホール19と接続ピン7が電気的に導通可能な状態となり、サブ基板3の第1スルーホール9とガイド21の第2スルーホール19が電気的に導通可能状態となる。勿論、簡単にガイドベース22と接続ピン7とを分離することができる。
尚、この場合、サブ基板3側の接続ピン7の第1接触部72のバネ圧と、ガイドベース22に設けられた第4スルーホール29と接続ピン7の第2接触部75のバネ圧に差を設けることによって、サブ基板3からガイドベース22を着脱する場合、接続ピン7を残す部材を選択できる。即ち、ガイドベース22側のバネ圧をサブ基板3側のバネ圧より大きくすることでガイドベース22着脱時に接続ピン7は必ずガイドベース22側に残留することになる。(サブ基板3側を強く設定するとサブ基板3側に残留する。)
図2(a)は、図1で説明した接続ピン7の拡大図を示したもので、前述したようにサブ基板3の第1スルーホール9内に挿入される先端部71、第1スルーホール9内で弾性的接触を行う第1接触部72、第1接触部を支える支持部73、サブ基板3とガイドベース22の表面に当接するストッパー部74、ガイドベース22の第4スルーホール29内で弾性的接触を行う第2接触部75、ガイド21の第2スルーホール19内で弾性的接触を行う第3接触部76からなっており、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等の良導電性金属材料からエッチング、プレス、或いは電鋳等にて製造され、好ましくは金(Au)、又は錫(Sn)にてメッキ処理される。
図2(a)に示した接続ピン7は、第2接触部75、第3接触部76が第4スルーホール29、および第2スルーホール19の中心線に対して左右対称形であることから、挿入するだけで自動的に第4スルーホール29、および第2スルーホール19の中心に位置することができ、第3接触部76と第2スルーホール19間の安定した導通を確保できると同時に、接続ピンの間隔を詰めて配置するいわゆるファインピッチに対応可能となる。
図2(a)に示した形状は、エッチング、プレス、あるいは電鋳等の加工方法でしか製造できないが、これらの加工方法は金属の曲げを伴わない加工方法であるため、加工による金属疲労が残留せず、繰り返し使用においてもバネ性が劣化しない、耐久性に優れた方法である。
図2(b)、図3(b)には、上述した接続ピン7のストッパー部74が無い接続ピン7が示されている。このように、ストッパー部74が無い接続ピンを、本発明のプローブカードAに使用することも可能である。この場合、サブ基板3とガイドベース22の離隔を調節することが可能となる。
接続ピン7は、それぞれ挿通する基板の厚みやスルーホールの大きさに応じて接触部、支持部の長さや幅を変更することができ、また形状も図2に示したものに限定されるものではない。例えばガイドベース22の第4スルーホール29に挿入される第2接触部75の略O字型形状は、基板の厚みや第4スルーホール29の大きさに応じて図4に示されるような略8の字型形状とすることも可能である。この場合、それぞれの接触部の接触圧は同じでも挿抜力が倍加するため、基板着脱の際の、接続ピンの残留する基板を確定することができる。
上記プローブ6を挿入するためにガイド21に設けられた電極穴である第3スルーホール30は、1つのプローブ6に対して複数個配設され、プローブ6が第3スルーホール30の数と同じかそれより少ない数の複数個の挿入部61を有する構成としている。複数個の挿入部を持つことにより、プローブの方向を定めることができる。さらに第3スルーホール30内部でバネ性を持って圧力接触することで、確実に位置決め、装着、固定でき、導通も確実なものとすることができる。本実施形態では、1個のプローブ6が挿入部61を2個有する。
プローブ6は、図5に示されるようにガイド21へ取り付けるための複数の挿入部61、挿入部61を支持し、ガイド21の表面と接触して高さ方向の位置決めを担う支持部62、支持部62から延在する、湾曲部63を含むアーム部64、及びアーム部64の先端側に配置され被検査対象物の電極に接触する接触部65からなり、上記挿入部61が、ガイド21の表面に設けられ、配線パターンで導通された第3スルーホール30に着脱可能に装着できる構成としている。
接続ピン7とプローブ6の挿入部61の間は、図1に示されるように、ガイド21の表面2bに配した配線17で接続される。それによって、上部電極4からプローブの接続部65は導通されることになる。
上記ガイド21の第3スルーホール30に挿入されるプローブ6の挿入部61は、図6に示すように、「く」の字様、及び/又は逆「く」の字様に湾曲した形状、又は「C」の字様、及び/又は逆「C」の字様に湾曲した形状でバネ性を有し、第3スルーホール30内部と圧力接触される。
挿入部61の形状は、互いに逆向きの「く」の字様、及び逆「く」の字様形状の組み合わせでも良く、また互いに同方向を向いた「く」の字様、又は逆「く」の字様形状の組み合わせでも良く、又、互いに逆向きの「C」の字様、及び逆「C」の字様形状の組み合わせでも良く、又、互いに同方向を向いた「C」の字様、又は逆「C」の字様形状の組み合わせでも良い。
又、挿入部61,61の形状は、図示していないが「く」の字様と「C」の字様の組み合わせでも良く、別々の方向の組み合わせも自由であり、形状については、「く」の字、或いは「C」の字に限定されるものではない。
支持部62は、プローブ6の他の部分より厚みを持たせ、曲がり難くして挿入部61の支持を確実にすると共に、図5に示すプローブ6に記号xにて表した、装着した際のガイド21との隙間を設け、湾曲部63がガイド21の表面と接するのを防ぐことが、短絡やノイズ発生の予防、あるいは配線パターン断線の回避の観点から望ましい。
プローブ6は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等の良導電性金属材料から、エッチング、プレス、或いは電鋳にて作成し、接触部65を成形・研磨した後、金(Au)、又は錫(Sn)にてメッキしたものが好ましい。上記加工方法では金属の曲げを伴わないで成形されるため、曲げ加工等によるもののような金属疲労が残留しておらず、繰り返し使用においてもバネ性が劣化せず、耐久性に優れたものを得ることができる。
図6(d)には、支持部62をガイド21から浮かせ、2つの挿入部61の間に配線パターンを通すためにx’の間隔をあける例を示す。図6(c)において、xは図5に示したものと同じく装着した際のガイド21との隙間を示し、湾曲部63がガイド21表面と接するのを防ぐためのものである。
図6(d)は、アーム部64が湾曲部を持たず、直線状をなす例を示す。このように、検査する半導体デバイスの形状に応じて使い分けることができる。
図7は、ファインピッチに対応したプローブ6の配置を行った状態を示す図である。ファインピッチに対応するためには、プローブ6の間隔をより狭い間隔で配置していく必要がある。そのためには、ガイド21に形成された第3スルーホール30もより狭ピッチで配置しなければならない。
第3スルーホール30の外径は、プローブ6の弾性を必要とされる挿入部61の形状により挿入部61の太さよりも大きくする必要があるので、プローブ6を狭ピッチで配置すると、隣り合う第3スルーホール30に必要な間隔が取れなくなってしまう。そのための対応策として、図7に示すように、隣り合う第3スルーホール30を互いにずらした千鳥状に配置する方法を用いる。
第3スルーホール30を千鳥に配置し、同じ形状のプローブ6を使用すると、プローブ6の接触部65が互い違いに配置され、接触部65が一列にならないので、2種類の長さのアーム部64を有するプローブ6を使用する。この2種類のアーム部64を有するプローブ6を交互に配置することにより、図7に示すように、第3スルーホール30の位置が異なっても、接触部65は一列に整列することができる。このようにして、ファインピッチに対応可能なプローブカードを実現できる。
勿論、本発明の主旨からして、ここに挙げたプローブの詳細形状および配置に限定されるものではないことは明らかである。
補強板8は、結合状態調整手段である複数のネジ8cを用いて、サブ補強板8bがメイン補強板8aに固定されて構成されている。ネジ8cは、図9の平面に示すような放射状に複数配置されており、その個数や配置の調整により、サブ補強板8bによるメイン補強板8aの結合状態の調整を行うことができる。この結合状態の調整により、プローブカードの変形をコントロールすることができる。
この結合状態調整手段により、どのようにプローブカードの変形を抑制し、歪み量を制御するのかを説明する。初めに、異なる結合状態により、プローブカードの熱膨張量にどのような差が出てくるのかを説明する。
ここで結合状態の比較に使用するプローブカード81について説明する。プローブカード81は、メイン基板84、メイン基板に84固定されているメイン補強板83、メイン補強板83に皿ネジ87で固定されているサブ補強板82、そしてプローブユニット85と、プローブユニットに取付けられたプローブ6からなる構成とする。各部材の大きさ、材質は以下のとおりとする。
サブ補強板82:厚さ3mm、最大幅が200mm、材質 A7075(アルミニウム)
メイン補強板83:厚さ13mm、材質 SUS304(ステンレス鋼)
メイン基板84:6.3mm、材質 変性ポリイミド
プローブユニット85:材質 セラミックス材
上記構成からなるプローブカードを用い、2種類の結合状態を設定する。皿ネジ87を図8に示す配置でサブ補強板82をメイン補強板83に固定した状態で、1つ目の結合状態はプローブカードの中心50mmの範囲を結合したものであり、2つ目の結合状態はプローブカードの中心100mmの範囲を結合したものである。
上記2種類の結合状態での、ウエーハ試験時の各部材の熱膨張量を求めたものを以下の表に示す。表1は、結合範囲が50mmの場合であり、表2は、結合範囲が100mmの場合である。
Figure 2006162422
Figure 2006162422
上記表を見ると、メイン基板84とメイン補強板83の熱膨張量を比較するとメイン基板84の熱膨張量が大きいことから、図10(a)に示すようにメイン補強板83側に変形を生じ、メイン補強板83とサブ補強板82の熱膨張量を比較するとサブ補強板82の熱膨張量が大きいことから、図10(b)に示すようにメイン補強板83側に変形を生ずることがわかる。このことから、メイン基板84によりメイン補強板83に生じる変形を、サブ補強板82で相殺することができるのがわかる。
このように、補強板を異なる膨張係数を有するメイン補強板とサブ補強板から構成することにより、プローブカードの変形を抑制する効果がある。
そして、上記表よりメイン補強板83とサブ補強板82の熱膨張量の差を求めると、
拘束領域50mmの場合、
サブ補強板の熱膨張量−メイン補強板の熱膨張量=0.045−0.032=0.013(mm)
拘束領域100mmの場合、
サブ補強板の熱膨張量−メイン補強板の熱膨張量=0.091−0.063=0.028(mm)
となり、各領域の熱膨張量の差は、
0.28−0.13=0.15(mm)となる。
このように、結合範囲の違いから、熱膨張量に差が生じる。この差を利用し、プローブカードの変形量を制御することが可能となる。
このように、補強板を熱膨張係数の異なるメイン補強板とサブ補強板から構成することにより、プローブカード全体の変形を抑制し、さらにプローブカードを構成する部材の熱膨張量の差を利用し、補強板の結合状態の調整を行うことによって、プローブカードの変形量を制御することができ、試験時のプローブのZ変位量は、試験時間が経過しても初期変位量より大きく変化することなく、一定の変位量に収まり、対ウエーハとの最適な距離を保つことができる。
ここで、従来のプローブカードと、本発明によるプローブカードの変位量が、試験時間の経過と共にどのような、変化をするかを説明する。
プローブカードを構成する部材の内サブ補強板とメイン補強板以外の部材の大きさおよび試験条件は同じとする。従来のプローブカードとしては、2種類、本発明のプローブカードの実施例として3種類を用意する。
従来例1:サブ補強板 無;メイン補強板の材質 S50C
従来例2:サブ補強板 無;メイン補強板の材質 SUS
実施例1:サブ補強板 有;メイン補強板の材質 SUS;皿ネジの数 7個
実施例2:サブ補強板 有;メイン補強板の材質 SUS;皿ネジの数 8個
実施例3:サブ補強板 有;メイン補強板の材質 SUS;皿ネジの数 10個
(皿ネジの数は、プローブカードの中心から放射状に外側に向かっての個数。図1の断面図を例にすると、皿ネジの数10個の場合は、断面図に中心から両側に各10個配置され、図9の平面図で見ると中心から、放射状に各10個配置され、合計40個となる。)
この結果を図11のグラフに示す。従来例1が◆、従来例2が▲、実施例1が*、実施例2が●、実施例3が×で示されている。従来例1,2は、試験開始5分を過ぎても、Z変位量は増加しつづけている。これに対し、実施例1〜3は、試験開始5分までは従来例と同様にZ変位量は増加するが、変位量は少なく、5分経過後は変位量は一定となり、増加しなくなる。
このように、本発明のプローブカードを用いることにより、プローブカードの変位は、少なくなり、一定時間経過後は一定になることがわかる。また今回の実施例では、皿ネジの数が多いほど変位量が小さくなることもわかる。
本発明のプローブカード用補強板は、サブ補強板によるメイン補強板の結合状態を調整することにより、プローブカードの変位を調整することができるが、結合状態の調整方法としては、皿ネジの個数やピッチを変えたり、皿ネジの配置を中心部を密に外側を疎に配置したりすることが考えられる。しかし、これは一例であり、様々な方法により結合状態の調整は可能である。
上述の本発明のプローブカードは、従来のプローブカードに較べると、構成部材の結合を弾性体の弾性力を用いることにより、各部材の交換が容易になり、メンテナンス性に優れ、熱による影響が少なく、より確実な測定を可能としている。ここに記載した、各部材の形状や材質等については、本発明の範囲内での様々な変更や改良が可能である。
本発明のプローブカードを示す一部概略図。 (a)は、本発明のプロブカードに用いる接続ピンの形状を示す拡大図であり、(b)は(a)の接続ピンのストッパー部が無い実施形態の接続ピンの形状を示す拡大図である。 (a)は図1に示すB部拡大図であり、(b)は(a)の接続ピンのストッパー部が無い実施形態の接続ピンを使用した場合を示す図である。 本発明のプローブカードに用いる接続ピンの形状の実施例を示す拡大図。 本発明のプローブカードに用いる着脱式プローブの拡大側面図。 本発明のプローブカードに用いる別の形状をした着脱式プローブの拡大側面図。 ファインピッチに対応するためのプローブの配置を示した斜視図。 本発明のプローブカードにおいて補強板による結合状態を示す断面図。 本発明のプローブカードに用いる補強板の平面図。 (a)は、熱膨張量の違いによりメイン基板によりメイン補強板が変形する様子を示し、(b)は、熱膨張量の違いによりサブ補強板によりメイン補強板が変形する様子を示す断面図。 試験時間の経過に伴い変化するプローブカードのZ変位量を示すグラフ。 従来のプローブカードを示す概略図。
符号の説明
A プローブカード
1 メイン基板
1a メイン基板の第1主面
1b メイン基板の第2主面
2 スペーストランスフォーマー
2a ガイドベースの第1主面
2b ガイドベースの第2主面
3 サブ基板
3a サブ基板の第1主面
3b サブ基板の第2主面
4 上部電極
5 下部電極
6 プローブ
7 接続ピン
8 補強板
8a メイン補強板
8b サブ補強板
8c ネジ
9 第1スルーホール
10 フランジ
11 フランジ固定用ネジ
12 配線
13 接続部材
14 充填剤
15 スペーサー
17 配線
19 第2スルーホール
20 スプリング
21 ガイド
22 ガイドベース
23 位置決めピン
24 ガイド用固定ネジ
25 補強板固定ネジ
26 フランジ固定用スペーサー
27 プラナリ調整ネジ
28 ナット
29 第4スルーホール
30 第3スルーホール
61 挿入部
62 支持部
63 湾曲部
64 アーム部
65 接触部
67 バネ部
71 先端部
72 第1接触部
73 支持部
74 ストッパー部
75 第2接触部
76 第3接触部
81 プローブカード
82 サブ補強板
83 メイン補強板
84 メイン基板
85 プローブユニット
86 プローブ
87 皿ネジ
90 半田付け

Claims (7)

  1. 測定器と接続される上部電極が設けられた第1主面と、上記上部電極と配線にて電気的に導通する下部電極が設けられた第2主面を有するメイン基板、
    上記メイン基板に結合され、上記下部電極と電気的に導通する導電層が形成された第1スルーホールを有するサブ基板、
    上記サブ基板に対向配置され、第4スルーホールを有するガイドベース、
    上記ガイドベースに固定され、導電層が形成された第2スルーホールと、上記第2スルーホールと配線パターンにより導通される導電層が形成された第3スルーホールを有するガイド、
    上記サブ基板の第1スルーホール内に挿入される先端部と、第1スルーホール内で弾性的接触を行う第1接触部と、上記第1接触部を支える支持部と、上記ガイドベースの第4スルーホール内で弾性的接触を行う第2接触部と、上記ガイドの第2スルーホール内で弾性的接触を行う第3接触部を有し、上記サブ基板、上記ガイドベースおよび上記ガイドを着脱可能に弾性的に結合する接続ピン、
    および上記ガイドの第3スルーホールに挿入される挿入部と、上記挿入部を支持し上記ガイドと接触して高さ方向の位置決めを担う支持部と、上記支持部から延在するアーム部と、上記アーム部の先端側に配置され、被検査対象物の電極に接触する接触部を有するプローブ、
    を備えたプローブカード。
  2. 測定器と接続される上部電極が設けられた第1主面と、上記上部電極と配線にて電気的に導通する下部電極が設けられた第2主面を有するメイン基板、
    上記メイン基板に結合され、上記下部電極と電気的に導通する導電層が形成された第1スルーホールを有するサブ基板、
    上記サブ基板に対向配置され、第4スルーホールを有するガイドベース、
    上記ガイドベースに固定され、導電層が形成された第2スルーホールと、上記第2スルーホールと配線パターンにより導通される導電層が形成された第3スルーホールを有するガイド、
    上記サブ基板の第1スルーホール内に挿入される先端部と、第1スルーホール内で弾性的接触を行う第1接触部と、上記第1接触部を支える支持部と、上記サブ基板および上記ガイドベースの表面に当接するストッパー部と、上記ガイドベースの第4スルーホール内で弾性的接触を行う第2接触部と、上記ガイドの第2スルーホール内で弾性的接触を行う第3接触部を有し、上記サブ基板、上記ガイドベースおよび上記ガイドを着脱可能に弾性的に結合する接続ピン、
    および上記ガイドの第3スルーホールに挿入される挿入部と、上記挿入部を支持し上記ガイドと接触して高さ方向の位置決めを担う支持部と、上記支持部から延在するアーム部と、上記アーム部の先端側に配置され、被検査対象物の電極に接触する接触部を有するプローブ、
    を備えたプローブカード。
  3. 上記接続ピンの上記サブ基板の第1スルーホール内への上記挿入部は、上記支持部が上記ストッパー部から上記第1スルーホールの略中心部を上記第1スルーホールの内壁と略平行に延伸し、上記支持部の先端は上記第1スルーホールの内壁と接触するように屈曲しており、上記先端部は上記先端部の他端が上記ストッパー部へと向くように上記支持部の先端から湾曲して連なり、上記第1接触部は上記先端部の他端から上記第1スルーホールの内壁に上記第1接触部の先端が接触するように延伸されてなることを特徴とする請求項2に記載のプローブカード。
  4. 上記メイン基板に固定されるメイン補強板、上記メイン補強板に固定されるサブ補強板、上記メイン補強板と上記サブ補強板の結合状態を調整する結合状態調整手段からなる補強板を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のプローブカード。
  5. 上記ガイド表面の配線パターンで導通された上記第3スルーホールが、1つのプローブに対して複数個配設され、上記プローブが複数個の上記挿入部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のプローブカード。
  6. 上記プローブの挿入部がバネ性を有し、上記第3スルーホール内部で圧力接触することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のプローブカード。
  7. 上記補強板の結合状態調整手段が、上記サブ補強板を上記メイン補強板に結合する複数のネジであることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載のプローブカード。

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